JP3611887B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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JP3611887B2
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治夫 荻原
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、車両のデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭60−175843公報に図5のようなデファレンシャル装置201が記載されている。このデファレンシャル装置201において、デフケース203を回転させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ205,207からサイドギヤ209,211を介して車輪に伝達される。ピニオンギヤ205,207は互いに噛み合いながらデフケース203の収納孔213,215に収納されており、サイドギヤ209,211はピニオンギヤ205,207と各別に噛み合っている。
【0003】
デフケース203とサイドギヤ209,211間に差動回転が生じると、デフケース203の収納孔213,215の内周壁とピニオンギヤ205,207の歯先とで摩擦抵抗が生じ、またピニオンギヤ205,207とサイドギヤ209,211がヘリカルギヤで構成されている際には、ピニオンギヤ205,207はサイドギヤ209,211との噛み合い反力により収納孔213,215の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が生じると共に、各ギヤ205,207、209,211の噛み合いによるヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって、ピニオンギヤ205,207とサイドギヤ209,211の各端部がデフケース203に押圧されてさらに摩擦抵抗が生じ、これらの摩擦抵抗によりトルク感応型の差動制限力を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、デフケース203とサイドギヤ209,211とが差動回転するときにデフケース203とサイドギヤ209,211との摺動面に摩耗が生じたり、サイドギヤ209,211がヘリカルギヤで構成されている際には噛み合いスラスト力によって差動制限力が生じる程強くデフケース203に押圧される。そこで、デフケース203とサイドギヤ209,211との摺動面の摩耗及び軸方向のガタを防止するために、デフケース203やサイドギヤ209,211を熱処理する必要があるが、これらは形状が複雑であり、特にデフケース203は大型であるから、熱処理は難しくコストが嵩む。
【0005】
そこで、これらの摺動部にワッシャを配置して摩耗を防止し、熱処理コストを削減することが行われる。
【0006】
しかし、従来のデファレンシャル装置201では、サイドギヤ209,211はそれぞれ軸方向の外側から組付けられてデフケース203の付き当て部217に突き当たるから、サイドギヤ209,211とデフケース203との間には4箇所の摺動部219,221,223,225がある。従って、ワッシャは4個必要であると共に、従来は矢印221,223の2箇所で面倒な隙間調整をしなければならず組付け時の調整工数が多く、不利である。
【0007】
又、これらのワッシャは摺動部の摩耗防止のためだけでなく、厚さの異なるものを交換して各部の隙間調整を行うためにも用いられている。従って、各ワッシャの大きさを同一にしないと、大きさの異なった多種類のワッシャ毎に厚さの異なるものを用意しなければならず、部品点数が非常に多くなり、コストが上昇する。
【0008】
更に、ワッシャの大きさが異なると、それぞれの摺動面積が異なるから差動制限特性が不安定になる。又、ワッシャを大径にすると、ピニオンギヤとの干渉によりカジリや局部摩耗などが生じて、デファレンシャル装置の故障の原因になる。
【0009】
そこで、この発明は、安定した差動制限特性が得られると共に、隙間調整箇所やワッシャの種類が少なく低コストであり、ワッシャとピニオンギヤとのカジリなどが生じないデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記各サイドギヤの側面に配置されたワッシャのうち、前記各サイドギヤと前記デフケースとの間に配置されたワッシャは前記各サイドギヤのボス部外周に支承され、前記各サイドギヤ間に配置されたワッシャは一方のサイドギヤ側面に設けられた凸部にその内周を支承されることを特徴とする。
【0011】
請求項2のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記各サイドギヤの側面に配置されたワッシャのうち、前記各サイドギヤと前記デフケースとの間に配置されたワッシャは各サイドギヤのボス部端面と前記デフケースとの間に配置され、前記各サイドギヤ間に配置されたワッシャは一方のサイドギヤ側面に設けられた凹部にその外周を支承されることを特徴とする。
【0012】
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項1又は2記載のデファレンシャル装置であって、前記一対のピニオンギヤは前記サイドギヤの軸方向外側で互いに噛み合い、前記一対のサイドギヤは前記ワッシャを介して摺動することを特徴とする。
【0014】
請求項4のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの内周に跨がって配置されたブロックと、各サイドギヤのボス部端面と前記デフケースとの間に配置されたワッシャと、前記ブロックの外周に支承されたワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記一対のピニオンギヤは前記サイドギヤの軸方向外側で互いに噛み合うことを特徴とする。
【0015】
請求項5のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの内周に設けられた凹部に跨がって配置されたブロックと、前記各サイドギヤの側面とデフケースとの間に配置されると共に前記各サイドギヤのボス部外周に支承されたワッシャと、前記ブロックの外周に支承されたワッシャとを備え、前記ブロックの外周径と前記各サイドギヤのボス部外周径とを略同一径に設定したことを特徴とする。
【0016】
請求項6のデファレンシャル装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のデファレンシャル装置であって、前記一対のピニオンギヤは、標準ギヤの歯丈よりも小さい歯丈を有することを特徴とする。
【0017】
【作用】
請求項1のデファレンシャル装置は、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャの外径と内径とを互いに等しくした。
【0018】
このように、従来例と異なって、多種類のワッシャ毎に隙間調整用の厚さの異なったものを用意する必要がないから、それだけ部品点数が低減し、低コストにできる。
【0019】
又、ワッシャを用いることによって、サイドギヤとデフケースの熱処理が不要になり、また熱処理後の加工を行わずに済み、それだけ低コストになる。
【0020】
又、寸法を同一にして各ワッシャを共通化したから各ワッシャの摺動面積が均等になり、サイドギヤがヘリカルギヤで構成されている際には噛み合いスラスト力の方向が変わってもワッシャ部での差動制限力の大きさが変わらず、従って差動制限特性が安定する。又、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部外周で支承し、各サイドギヤ間のワッシャを一方のサイドギヤ側面に設けた凸部にてその内周を支承しているので、ワッシャの摺動面積を大きくとることができ、サイドギヤの摺動面の面圧を低減することができる。これにより、ワッシャの摩耗を防止して耐久性を向上することができる。またサイドギヤがヘリカルギヤで形成されている際には、ワッシャの摺動面積が大きいので差動制限力を強化することができる。
【0021】
請求項2のデファレンシャル装置は、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部端面とデフケースとの間に配置し、各サイドギヤ間のワッシャを一方のサイドギヤ側面に設けられた凹部にてその外周を支承しているので、請求項1又は2のデファレンシャル装置の作用に加え、ワッシャがピニオンギヤと干渉する恐れがなくなる。
【0023】
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項1又は2のデファレンシャル装置において、各ピニオンギヤがサイドギヤの軸方向外側で噛み合い、両サイドギヤがワッシャを介して摺動するように構成されている。
【0024】
このように、ピニオンギヤをサイドギヤの軸方向外側で噛み合わせることによって、両サイドギヤの間にピニオンギヤの噛み合い部用のスペースが不要になるから、両サイドギヤを近接配置しワッシャを介して摺動させることが可能になる。従って、請求項1又は2記載の発明による効果に加え、両サイドギヤ間の摺動箇所は、従来例のように2箇所ではなく、1箇所になると共にワッシャの枚数も1枚減少し、それだけ組付け時の隙間調整コストと部品点数とが低減し、低コストになる。
【0026】
請求項4のデファレンシャル装置は、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部端面とデフケースとの間に配置し、各サイドギヤの内周に跨がって配置したブロックの外周にてサイドギヤ間のワッシャを支承しているので、サイドギヤ間のワッシャのセンタリングをサイドギヤによって行う必要がなく、サイドギヤの形状が簡単になり、製造コストを低減できる。
【0027】
請求項5のデファレンシャル装置は、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤの側面とデフケースとの間に配置し、サイドギヤ間のワッシャを各サイドギヤの内周の凹部に跨がって配置したブロックの外周にて支承すると共にブロックの外周径と各サイドギヤのボス部外周径とを略同一径に設定しているので、各ワッシャを大径に形成でき、かつサイドギヤの側面にはワッシャの支承部を持たないからサイドギヤ側面の形状が簡単になる。
【0028】
又、サイドギヤの内周の凹部とブロックの切り欠き部間にオイル溜りが形成され遠心力によりオイルがワッシャ摺動部を潤滑するので、ワッシャの潤滑性が向上する。
【0029】
請求項6のデファレンシャル装置は、請求項1乃至5のいずれかのデファレンシャル装置の作用に加え、ピニオンギヤの歯丈が標準ギヤの歯丈よりも小さいので、ワッシャとピニオンギヤの干渉の恐れはなくなる。従ってその分だけワッシャ径を大きくすることができ、差動制限力をさらに強化することができる。
【0030】
又、面圧を低減できるので各サイドギヤとデフケースの間あるいは各サイドギヤ間において摺動部のカジリや局部摩耗によるデファレンシャル装置の故障が避けられる。
【0031】
【実施例】
図1、2によりこの発明の第1実施例を説明する。図1、2は本実施例の断面図である。なお、左右の方向は図1、2での左右の方向である。
【0032】
図1、2のように、デファレンシャル装置7のデフケース21は、ケーシング本体31とカバー33とをボルト35で固定して構成されている。デフケース21の内部にはヘリカルギヤで形成された左右のサイドギヤ37,39(出力側サイドギヤ)が配置されている。各サイドギヤ37,39は左方からケーシング本体31に組付けられる。
【0033】
各サイドギヤ37,39の中空のボス部41,43はデフケース21の支承部45,47によって回転自在に支承されており、各ボス部41,43はそれぞれ出力軸にスプライン連結されている。
【0034】
サイドギヤ37,39の間にはスラストワッシャ49(ワッシャ)が配置され、サイドギヤ37,39とデフケース21との間にはそれぞれスラストワッシャ51,53(ワッシャ)が配置されている。スラストワッシャ49は右のサイドギヤ39に形成された凸部55の外周に支承され、スラストワッシャ51,53は各ボス部41,43の外周に支承されている。各スラストワッシャ49,51,53は外径と内径が同一であり、共通化されている。
【0035】
デフケース21には複数組の収納孔57,59が周方向等間隔に形成されている。これらの収納孔57,59にはそれぞれ長短のヘリカルギヤで形成されたピニオンギヤ61,63が摺動回転自在に収納されている。
【0036】
長いピニオンギヤ61は、第1と第2のギヤ部65,67とこれらを連結する小径の軸部69とからなり、第1ギヤ部65は右のサイドギヤ39と噛み合っている。又、短いピニオンギヤ63(図2)は第1と第2のギヤ部71,73からなり、第1ギヤ部71は左のサイドギヤ37と噛み合い、第2ギヤ部73はピニオンギヤ61の第2ギヤ部67と噛み合っている。
【0037】
各ピニオンギヤ61,63の歯丈は標準歯丈より低くしてあり、各スラストワッシャ49,51,53は外径をサイドギヤ37,39の歯底径より大径にしてある。
【0038】
デフケース21には収納孔57,59と連通する開口75,76,77が設けられ、デフケース21のボス部79,81の内周には螺旋状のオイル溝83が設けられている。デフケース21の回転に伴って、これらの開口75,76,77やオイル溝83を介してデフキャリヤのオイル溜りからオイルがデフケース21に流出入し、各ギヤの噛み合い部や摺動部等を潤滑する。
【0039】
デフケース21を回転させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ61,63からサイドギヤ37,39を介して左右の出力軸に分配され、悪路などで出力軸間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ61,63の自転によってエンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0040】
トルクを伝達している間、各ピニオンギヤ61,63の歯先はサイドギヤ37,39との噛み合い反力により収納孔57,59の壁面に押しつけられて摩擦抵抗が発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力により、ピニオンギヤ61,63の端面とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生すると共に、スラストワッシャ49を介してサイドギヤ37,39の間で、又スラストワッシャ51,53を介してサイドギヤ37,39とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗によりトルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0041】
スラストワッシャ49,51,53は、いずれか一つを隙間調整用にして、他の二つの1.4〜1.7倍の厚さのものを用意し、これらの中から所要の厚さのものを選んでデファレンシャル装置7のスペース調整を行う。
【0042】
例えば、スラストワッシャ53を隙間調整用にした場合、図1のように、カバー33とピニオンギヤ61との摺動面85から右のサイドギヤ39の右側端面87までの距離をAとし、摺動面85からケーシング本体31とワッシャ53との摺動面89までの距離をBとすると、用意した種々の厚さのスラストワッシャ53の中から厚さがB−Aのものが選択されて用いられる。なお、これで隙間を調整しきれない場合は、他のスラストワッシャ49,51のいずれかを隙間調整用にしてスペース調整を行う。
【0043】
こうしてデファレンシャル装置7が構成されている。
【0044】
図1のデファレンシャル装置7を車両に適用した場合、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が、デファレンシャル装置7のトルク感応型差動制限機能によって安定し操縦性が向上する。
【0045】
デファレンシャル装置7では、上記のように、各スラストワッシャ49,51,53が同一の大きさであり摺動面積が均等であるから、噛み合いスラスト力の方向が左方向あるいは右方向に変化し、どのスラストワッシャ49,51,53で摺動が生じても、発生する差動制限力の大きさは変動せず、差動制限特性が安定する。
【0046】
又、スラストワッシャ49をサイドギヤ39の凸部55の外周に配置し、スラストワッシャ51,53は、サイドギヤ37、39のボス部41、43の外周に配置すると共に、ピニオンギヤ61,63の歯丈を標準の歯丈より低くしたから、スラストワッシャ49,51,53の外径をそれだけ大径にすることが可能になり、摺動面積が広くなって大きな差動制限力が得られると共に、ピニオンギヤ61,63との干渉によるカジリや局部摩耗が防止され、デファレンシャル装置7の故障が避けられる。
【0047】
デファレンシャル装置7は、各スラストワッシャ49,51,53の内外径を共通化したから、従来例と異なって、多種類のワッシャ毎に隙間調整用の厚さの異なったものを用意する必要がなく、それだけ部品点数が低減して低コストになる。
【0048】
更に、ピニオンギヤ61,63をサイドギヤ37,39の軸方向外側で噛み合わせることにより、両サイドギヤ37,39を近接配置しスラストワッシャ49を介して摺動させることが可能になった。従って、サイドギヤ37,39間の摺動箇所は、従来例のように2箇所ではなく、1箇所になると共にスラストワッシャの枚数も1枚減少し、部品点数と組付け時の隙間調整コストとが低減して低コストになる。
【0049】
又、スラストワッシャ49,51,53を用いることによって、サイドギヤ37,39とデフケース21の熱処理が不要になり、それだけ熱処理コスト及び熱処理後の加工コストが低減される。
【0050】
次に、図3により第2実施例の説明をする。図3は実施例の断面図であり、左右の方向は図3での左右の方向である。なお、この実施例において図1の部材と同機能の部材は同一の符号で表示し、これら同機能部材の説明は省く。
【0051】
デファレンシャル装置91のデフケース21の内部にはヘリカルギヤで形成された左右のサイドギヤ93,95(出力側サイドギヤ)が配置されている。各サイドギヤ93,95は左方からケーシング本体31に組付けられる。
【0052】
各サイドギヤ93,95の中空のボス部97,99はデフケース21の支承部45,47によって回転自在に支承されており、各ボス部97,99はそれぞれ出力軸にスプライン連結されている。
【0053】
サイドギヤ93,95の間にはスラストワッシャ49(ワッシャ)が配置され、サイドギヤ93,95とデフケース21との間にはそれぞれスラストワッシャ51,53(ワッシャ)が配置されている。
【0054】
サイドギヤ93,95にはこれらの内周に跨がって円筒形の凹部101が形成されている。この凹部101には出力軸を突き合わせる切り欠き部を設けた2面幅形状のスラストブロック(ブロック)103が配置されておリ、スラストワッシャ49はこのスラストブロック103の外周に支承されている。又、スラストワッシャ51,53は各ボス部97,99の外周に支承されている。上記のように、各スラストワッシャ49,51,53は外径と内径とを同一にして共通化されている。
【0055】
ピニオンギヤ61の第1ギヤ部65は右のサイドギヤ95と噛み合い、ピニオンギヤ63の第1ギヤ部71は左のサイドギヤ93と噛み合っている。又、各ピニオンギヤ61,63の歯丈は標準歯丈より低くしてあり、各スラストワッシャ49,51,53の外径をサイドギヤ93,95の歯底径より大径にしてある。
【0056】
エンジンの駆動力はピニオンギヤ61,63からサイドギヤ93,95を介して左右の出力軸に分配され、悪路などで出力軸間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ61,63の自転によってエンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0057】
トルクを伝達している間、各ピニオンギヤ61,63の歯先はサイドギヤ93,95との噛み合い反力により収納孔57,59の壁面に押しつけられて摩擦抵抗が発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力により、ピニオンギヤ61,63の端面とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生すると共に、スラストワッシャ49を介してサイドギヤ93,95の間で、又スラストワッシャ51,53を介してサイドギヤ93,95とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗によりトルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0058】
こうして、デファレンシャル装置91が構成されている。
【0059】
図3のデファレンシャル装置91を車両に適用した場合、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が、デファレンシャル装置91のトルク感応型差動制限機能によって安定し操縦性が向上する。
【0060】
デファレンシャル装置91では、各スラストワッシャ49,51,53の摺動面積が均等であるから、噛み合いスラスト力の方向が左方向あるいは右方向に変化しても発生する差動制限力の大きさは変動せず、差動制限特性が安定する。
【0061】
又、スラストワッシャ51,53を、サイドギヤ93,95のボス部97、99の外周に配置すると共に、スラストワッシャ49,51,53の外径をサイドギヤ93,95の歯底径より大径にしたから、それだけ摺動面積が広くなって大きな差動制限力が得られる。
【0062】
又、スラストワッシャ49をスラストブロック103の切り欠き部とサイドギヤ93,95の凹部101との間に溜まったオイルが遠心力でスラストワッシャ49とサイドギヤ93,95との摺動部に押し込まれて潤滑性が向上する。
【0063】
又、摺動面積が広いのでサイドギヤ93,95のスラスト面圧を低くすることができ、スラストワッシャ49,51,53とピニオンギヤ61,63との干渉によるカジリや局部摩耗が防止され、デファレンシャル装置91の故障が避けられる。
【0064】
デファレンシャル装置7と同様に、スラストワッシャ49,51,53は、いずれか一つを隙間調整用にして、デファレンシャル装置91のスペース調整を行う。
【0065】
又、スラストワッシャ49,51,53の共通化により、多種類のワッシャ毎に隙間調整用の厚さの異なったものを用意する必要がなく、それだけ部品点数が低減して低コストになる。
【0066】
更に、スラストワッシャ49を介してサイドギヤ93,95が摺動するから、サイドギヤ93,95間の摺動箇所が1箇所に減少すると共にスラストワッシャの枚数も1枚減って、部品点数と組付け時の隙間調整コストとが低減する。
【0067】
又、スラストワッシャ49,51,53を用いることによって、サイドギヤ93,95とデフケース21の熱処理が不要になり、熱処理コストや熱処理後の加工コストがそれだけ低減される。
【0068】
次に、図4により第3実施例の説明をする。図4は実施例の断面図であり、左右の方向は図3での左右の方向である。なお、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0069】
図4のように、デファレンシャル装置105のデフケース107は、ケーシング本体109の左端にカバー111を、又右端にリングプレート113を、それぞれボルトで固定して構成されている。デフケース107の内部にはヘリカルギヤで形成された左右のサイドギヤ115,117(出力側サイドギヤ)が配置されている。各サイドギヤ115,117は左方からケーシング本体109に組付けられる。
【0070】
各サイドギヤ115,117の中空のボス部119,121はデフケース107の支承部123,125によって回転自在に支承されており、各ボス部119,121はそれぞれ出力軸にスプライン連結されている。
【0071】
サイドギヤ115,117の間にはスラストワッシャ127(ワッシャ)が配置され、サイドギヤ115,117とデフケース107との間にはそれぞれスラストワッシャ129,131(ワッシャ)が配置されている。スラストワッシャ127は右のサイドギヤ117に形成された凹部133の内周に支承され、スラストワッシャ129,131は各ボス部119,121の端面とデフケース107との間に配置されている。各スラストワッシャ127,129,131は外径と内径とを同一にして共通化されている。
【0072】
デフケース107には複数組の収納孔135,137が周方向等間隔に形成され、それぞれヘリカルギヤで形成された長短のピニオンギヤ139,141が摺動回転自在に収納されている。
【0073】
長いピニオンギヤ139は、第1と第2のギヤ部143,145とこれらを連結する小径の軸部147とからなり、第1ギヤ部143は左のサイドギヤ115と噛み合っている。又、短いピニオンギヤ141は第1と第2のギヤ部149,151からなり、第1ギヤ部149は右のサイドギヤ117と噛み合い、第2ギヤ部151はピニオンギヤ139の第2ギヤ部145と噛み合っている。又、ピニオンギヤ139とデフケース107との間にはワッシャ153が配置されている。
【0074】
デフケース107には収納孔135,137と連通する開口155,157が設けられ、デフケース107のボス部159,161の内周には螺旋状のオイル溝が設けられている。デフケース107の回転に伴って、これらの開口155,157やオイル溝を介してデフキャリヤのオイル溜りからオイルがデフケース107に流出入し、各ギヤの噛み合い部や摺動部等を潤滑する。
【0075】
デフケース107を回転させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ139,141からサイドギヤ115,117を介して左右の出力軸に分配され、悪路などで出力軸間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ139,141の自転によってエンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0076】
トルクを伝達している間、各ピニオンギヤ139,141の歯先はサイドギヤ115,117との噛み合い反力により収納孔135,137の壁面に押しつけられて摩擦抵抗が発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力により、ピニオンギヤ139の端面とデフケース21(ワッシャ153)との間で、又ピニオンギヤ141の端面とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生すると共に、スラストワッシャ127を介してサイドギヤ115,117の間で、又スラストワッシャ129,131を介してサイドギヤ115,117とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗によりトルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0077】
スラストワッシャ127,129,131は、いずれか一つを隙間調整用にして種々の厚さのものを用意し、これらの中から所要の厚さのものを選んでデファレンシャル装置105のスペース調整を行う。
【0078】
こうして、デファレンシャル装置105が構成されている。
【0079】
図4のデファレンシャル装置105を車両に適用した場合、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が、デファレンシャル装置105のトルク感応型差動制限機能によって安定し操縦性が向上する。
【0080】
デファレンシャル装置105では、上記のように、各スラストワッシャ127,129,131の摺動面積が均等であるから、噛み合いスラスト力の方向が左方向あるいは右方向に変化しても発生する差動制限力の大きさは変動せず、差動制限特性が安定する。
【0081】
又、スラストワッシャ129,131をサイドギヤ115,117のボス部119,121の端面とデフケース107との間に配置した。こうして、スラストワッシャ127,129,131を小径にしたから、スラストワッシャ127,129,131がピニオンギヤ139,141と干渉する恐れがなく、干渉によるカジリや局部摩耗及びデファレンシャル装置105の故障が生じない。
【0082】
又、スラストワッシャ127,129,131を共通化したことにより、多種類のワッシャ毎に隙間調整用の厚さの異なったものを用意する必要がなく、それだけ部品点数が低減して低コストになる。
【0083】
更に、スラストワッシャ127を介してサイドギヤ115,117が摺動するから、サイドギヤ115,117間の摺動箇所が、従来例のように2箇所ではなく、1箇所になると共にスラストワッシャの枚数も1枚減少し、部品点数と組付け時の隙間調整コストとが低減する。
【0084】
又、スラストワッシャ127,129,131を用いることによって、サイドギヤ115,117とデフケース107の熱処理が不要になり、熱処理コスト及び熱処理後の加工コストを削減できる。
【0085】
なお、サイドギヤ115,117の間に配置されるスラストワッシャ127は、サイドギヤ115,117の内周にスラストブロックを配置し、このスラストブロックの外周に配置してもよい。その場合はサイドギヤ117に凹部133を形成する必要がなく、構造が簡単になる。
【0086】
以上、デファレンシャル装置7、91、105を例にして説明したが、この発明のデファレンシャル装置はリヤデフやフロントデフ(前輪側の車軸デフ)又はセンターデフ(前輪と後輪とに駆動力を分配するデファレンシャル装置)に用いることができる。
【0087】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置によれば、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャの外径と内径とは互いに等しいので、従来例と異なって、多種類のワッシャ毎に隙間調整用の厚さの異なったものを用意する必要がなく、それだけ部品点数が低減し、低コストにできる。
【0088】
又、ワッシャを用いることによって、サイドギヤとデフケースの熱処理が不要になり、また熱処理後の加工を行わずに済み、それだけ低コストになる。
【0089】
又、寸法を同一にして各ワッシャを共通化したから各ワッシャの摺動面積が均等になり、サイドギヤがヘリカルギヤで構成されている際には噛み合いスラスト力の方向が変わってもワッシャ部での差動制限力の大きさが変わらず、従って差動制限特性が安定する。又、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部外周で支承し、各サイドギヤ間のワッシャを一方のサイドギヤ側面に設けた凸部にてその内周を支承しているので、ワッシャの摺動面積を大きくとることができ、サイドギヤの摺動面の面圧を低減することができる。これにより、ワッシャの摩耗を防止して耐久性を向上することができる。またサイドギヤがヘリカルギヤで形成されている際には、ワッシャの摺動面積が大きいので差動制限力を強化することができる。
【0090】
請求項2のデファレンシャル装置によれば、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部端面とデフケースとの間に配置し、各サイドギヤ間のワッシャを一方のサイドギヤ側面に設けられた凹部にてその外周を支承しているので、請求項1又は2のデファレンシャル装置による効果に加え、ワッシャがピニオンギヤと干渉する恐れがなくなる。
【0091】
請求項3のデファレンシャル装置によれば、請求項1又は2のデファレンシャル装置による効果に加え、各ピニオンギヤがサイドギヤの軸方向外側で噛み合い、両サイドギヤがワッシャを介して摺動するように構成されているので、両サイドギヤの間にピニオンギヤの噛み合い部用のスペースが不要になり、両サイドギヤを近接配置しワッシャを介して摺動させることが可能になる。従って、両サイドギヤ間の摺動箇所は、従来例のように2箇所ではなく、1箇所になると共にワッシャの枚数も1枚減少し、それだけ組付け時の隙間調整コストと部品点数とが低減し、低コストになる。
【0094】
請求項4のデファレンシャル装置によれば、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤのボス部端面とデフケースとの間に配置し、各サイドギヤの内周に跨がって配置したブロックの外周にてサイドギヤ間のワッシャを支承しているので、サイドギヤ間のワッシャのセンタリングをサイドギヤによって行う必要がなく、サイドギヤの形状が簡単になり、製造コストを低減できる。
【0095】
請求項5のデファレンシャル装置によれば、各サイドギヤとデフケース間のワッシャを各サイドギヤの側面とデフケースとの間に配置し、サイドギヤ間のワッシャを各サイドギヤの内周の凹部に跨がって配置したブロックの外周にて支承すると共にブロックの外周径と各サイドギヤのボス部外周径とを略同一径に設定しているので、各ワッシャを大径に形成でき、かつサイドギヤの側面にはワッシャの支承部を持たないからサイドギヤ側面の形状が簡単になる。
【0096】
又、サイドギヤの内周の凹部とブロックの切り欠き部間にオイル溜りが形成され遠心力によりオイルがワッシャ摺動部を潤滑するので、ワッシャの潤滑性が向上する。
【0097】
請求項6のデファレンシャル装置によれば、請求項1乃至5のいずれかのデファレンシャル装置による効果に加え、ピニオンギヤの歯丈が標準ギヤの歯丈よりも小さいので、ワッシャとピニオンギヤの干渉の恐れはなくなる。従ってその分だけワッシャ径を大きくすることができ、差動制限力をさらに強化することができる。
【0098】
又、面圧を低減できるので各サイドギヤとデフケースの間あるいは各サイドギヤ間において摺動部のカジリや局部摩耗によるデファレンシャル装置の故障が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】長いピニオンギヤを通る平面で第1実施例を切断した断面図である。
【図2】短いピニオンギヤを通る平面で第1実施例を切断した断面図である。
【図3】第2実施例の断面図である。
【図4】第3実施例の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
7、91、105 デファレンシャル装置
21、107 デフケース
37,39、93,95、115,117 サイドギヤ(出力側サイドギヤ)
41,43,55、97,99、119,121 ボス部
49,51,53、127,129,131 スラストワッシャ(ワッシャ)
57,59、135,137 収納孔
61、63、139,141 ピニオンギヤ
103 スラストブロック
133 凹部

Claims (6)

  1. エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記各サイドギヤの側面に配置されたワッシャのうち、前記各サイドギヤと前記デフケースとの間に配置されたワッシャは前記各サイドギヤのボス部外周に支承され、前記各サイドギヤ間に配置されたワッシャは一方のサイドギヤ側面に設けられた凸部にその内周を支承されることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの側面に配置されたワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記各サイドギヤの側面に配置されたワッシャのうち、前記各サイドギヤと前記デフケースとの間に配置されたワッシャは各サイドギヤのボス部端面と前記デフケースとの間に配置され、前記各サイドギヤ間に配置されたワッシャは一方のサイドギヤ側面に設けられた凹部にその外周を支承されることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項1又は2記載のデファレンシャル装置であって、
    前記一対のピニオンギヤは前記サイドギヤの軸方向外側で互いに噛み合い、
    前記一対のサイドギヤは前記ワッシャを介して摺動することを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの内周に跨がって配置されたブロックと、各サイドギヤのボス部端面と前記デフケースとの間に配置されたワッシャと、前記ブロックの外周に支承されたサイドギヤ間のワッシャとを備え、前記各ワッシャは外径と内径とが互いに等しく、前記一対のピニオンギヤは前記サイドギヤの軸方向外側で互いに噛み合うことを特徴とするデファレンシャル装置。
  5. エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、デフケースに形成された収納孔に摺動回転自在に収納され、互いに噛み合った一対のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと各別に噛み合った一対の出力側サイドギヤと、各サイドギヤの内周に設けられた凹部に跨がって配置された切り欠き部を有するブロックと、前記各サイドギヤの側面とデフケースとの間に配置されると共に前記各サイドギヤのボス部外周に支承されたワッシャと、前記ブロックの外周に支承されたワッシャとを備え、前記ブロックの外周径と前記各サイドギヤのボス部外周径とを略同一径に設定したことを特徴とするデファレンシャル装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のデファレンシャル装置であって、
    前記一対のピニオンギヤは、標準ギヤの歯丈よりも小さい歯丈を有することを特徴とするデファレンシャル装置。
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