JP2787805B2 - ビスカスカップリング - Google Patents

ビスカスカップリング

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JP2787805B2
JP2787805B2 JP7156667A JP15666795A JP2787805B2 JP 2787805 B2 JP2787805 B2 JP 2787805B2 JP 7156667 A JP7156667 A JP 7156667A JP 15666795 A JP15666795 A JP 15666795A JP 2787805 B2 JP2787805 B2 JP 2787805B2
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BISUKODORAIBU JAPAN KK
GEE KAA ENU BISUKODORAIBU GmbH
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D35/00Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
    • F16D35/005Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with multiple lamellae

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビスカスカップリング
(粘性カップリング)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビスカスカップリングは、管状の
ハウジングケーシングから成り、軸線に対して径方向に
延びるように端部壁がその端部に取り付けられたハウジ
ングと、ハウジング内に同軸的に配設されると共に軸線
を中心にハウジングに対して回転可能なように円筒状の
軸受け面を介して前記端部壁内の内孔にその二つの端部
が収容される中空のハブと、前記ハウジングとハブとの
間に形成された内部チャンバ内に一定の順序で交互に配
設されて部分的に径方向に重なる環状の外側プレート及
び内側プレートと、これらの外側プレート及び内側プレ
ートにより占有されていない内部チャンバの部分を少な
くとも一部満たす高粘性流体(特にシリコーン油)とを
備え、前記外側プレートがそれらの外周に設けられた歯
を介して軸線に平行に延びるハウジングの内側歯状部内
に回転不能に収容されると共に、前記内側プレートがそ
れらの中央内孔内に設けられた歯を介して軸線に平行に
延びるハブの外側歯状部内に回転不能に収容され、更
に、前記ハブがその中空空洞内に軸と接続するための内
側歯状部を有する。
【0003】このようなビスカスカップリングは、例え
ば英国特許PS1367106号明細書に記載されてい
る。かかるビスカスカップリングは、車軸の車輪間の差
動或いは自動車の二つの車軸間の差動作用を少なくとも
ある程度係止し、或いは、速度差の結果生じるトルクを
伝達するために、例えば自動車の動力伝達装置で使用さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特に、車軸(例えば、
前輪駆動車の前側車軸、或いは後輪駆動車の後側車軸)
間でかかるビスカスカップリングを使用する場合、組付
けスペースは限られる。このことは、特に、前輪駆動車
の前側車軸間にかかるカップリングを取り付ける場合に
言える。スペース条件が限られていることに加えて、自
動車の重量もまた重要である。ビスカスカップリングの
寸法は、差動駆動装置内に存する自由空間により決定さ
れる。ビスカスカップリングのトルク伝達能力に関する
限り、ビスカスカップリングのハウジングとハブの間の
内部チャンバ内に配設されるプレートの重なり量もまた
重要である。この重なり量が大きくなればなるほど、ト
ルク伝達能力は増加する。
【0005】従って、本発明の目的は、その重量を減少
すると共に既存のスペース条件でそのトルク能力を増加
し得ることを特徴とするビスカスカップリングを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、管
状のハウジングケーシングから成り、軸線に対して径方
向に延びるように端部壁がその端部に取り付けられたハ
ウジングと、前記ハウジング内に同軸的に配設されて、
軸線を中心にハウジングに対して回転可能なように円筒
状の軸受け面を介して前記端部壁内の内孔にその二つの
端部が収容される中空のハブと、前記ハウジングとハブ
との間に形成された内部チャンバ内に一定の順序で交互
に配設されて部分的に径方向に重なる環状の外側プレー
ト及び内側プレートと、外側プレート及び内側プレート
により占有されていない内部チャンバの部分を少なくと
も一部満たす高粘性流体とを備え、前記外側プレートが
それらの外周に設けられた歯を介して軸線に平行に延び
るハウジングの内側歯状部内に回転不能に収容されると
共に、前記内側プレートがそれらの中央内孔内に設けら
れた歯を介して軸線に平行に延びるハブの外側歯状部内
に回転不能に収容され、更に、前記ハブが、その空洞内
に軸と接続するための内側歯状部を有するビスカスカッ
プリングであって、前記ハブは、円筒状の管から非切削
加工により製造され、前記ハブの外側歯状部の歯がハブ
の内側歯状部の歯の間の間隙を形成し、前記ハブの外側
歯状部の歯の間の間隙がハブの内側歯状部の歯を形成す
ることを特徴とするビスカスカップリングにより達成さ
れる。
【0007】
【作用】 本発明の利点は、例えば、ビスカスカップリン
グのハウジングの所定の外径及び該ハウジングに接続さ
れ且つ挿入される軸の所定の外径を用いて、ハブの外側
歯状部の主要直径とハウジングの内側歯状部の主要直径
との間の径方向間隔を増大させ、以てビスカスカップリ
ングの内部チャンバ内に配設されるプレート間の径方向
の重なり量を増加させ得るということにある。これは、
本発明に係るビスカスカップリングによれば、スペース
条件は一定のまま、従来技術のビスカスカップリングよ
りも高いトルク伝達能力が得られることを意味する。
【0008】従って、本発明に係る解決手段では、ハブ
の肉厚がその歯状部の部分の断面で見たとき実質的に一
定であるので、重量を減少させることができる。更に、
ハブの外側歯状部及び内側歯状部の両方を単一の工程で
製造することができるので、製造コストが減少する。ま
た、円筒状の管から製造された前記ハブは僅かに弾性変
形可能であり、歯状部の全ての歯がトルク伝達に関与す
ることができるので、ハブと該ハブに係合した内側プレ
ートとの間では、作用応力の伝達性が改善される。更
に、選定された実施例では、ハブの剛性が増大する。多
くの場合、ハブに係合した内側プレートも軸方向に調整
可能なビスカスカップリングプレートを構成しており、
また、非切削加工がより滑らかな表面を達成するので、
内側プレート及びそれを軸方向に調整するために使用す
る外側歯状部の間の摩擦条件を改善することもできる。
【0009】尚、好ましい実施例によれば、二つの軸受
け面の部分では、ハブの肉厚が同じであることが望まし
い。しかしながら、かかる場合には、前記肉厚が、軸と
内側歯状部の組み立て、及び内側プレートとハブの外側
歯状部の組み立ての両方を許容するようなものでなけれ
ばならない。本発明の一実施例において、ハブの内径
は、二つの軸受け面の部分で同一であり、いずれの内径
寸法も、少なくともハブの内側歯状部の基部直径と等し
いかそれより大きい
【0010】好ましい実施例によれば、二つの軸受け面
の一方の部分で、ハブの内径がハブの内側歯状部の基部
直径より小さく、また、他方の軸受け面の部分で、ハブ
の内径がハブの内側歯状部の基部直径と等しいかそれよ
り大きいことが望ましい。上述した解決手段は、軸線の
方向で直径が大きい方の軸受け面部分の端面が、軸受け
面を収容する端部壁と係合した止めにより支持されるこ
とで実現される。
【0011】これに関しては、直径が小さい方の軸受け
面の軸受け面直径は、ハブの外側歯状部の基部直径と等
しいかそれより小さいことが望ましい。これらの特徴に
より、ハブの内側歯状部内に軸を正確に挿入すること、
及びハブの外側歯状部上に内側プレートを位置決めする
こと、及びその外側歯状部を介してハブを内側プレート
の内側歯状部に挿入することができる。
【0012】ハブの歯状部の形成方法には、幾通りかあ
る。第一の提案によれば、ハブの歯状部が、それらの頂
部及び歯元で丸められた山形歯状部の形で設けられてい
る。また、ハブの歯状部が、それらの頂部と歯元で丸め
られた矩形の歯状部の形で設けられている。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好ましい
実施例を説明する。図1に係るビスカスカップリング1
は、円筒状のハウジングケーシング3と、それに接続さ
れて径方向内側に延びる二つの端部壁4,5とから実質
的に成るハウジング2を備えている。ビスカスカップリ
ング1、即ちハウジング2の軸線は、符号9で示す。ハ
ウジング2は、例えば、差動駆動装置のキャリヤに接続
される部分を構成する。従って、ハウジング2は被動部
分である。内孔を有する取り付け部6は、端部壁4に接
続されている。図示実施例では、端部壁4がハウジング
ケーシング3と一体である。しかしながら、端部壁4を
別個の部品として構成し、溶接によりハウジングケーシ
ング3に接続してもよい。端部壁5は、ハウジングケー
シング3の凹部に挿入される着脱自在なカバーを構成
し、シール7によりケーシング3に対して封止されると
共に固定環8により所定の位置に保持される。
【0014】ハウジングケーシング3の内面には軸線9
に平行に延びる歯から成る歯状部10が形成されてお
り、その内周には複数の円周方向に分布した歯が形成さ
れている。ハブ11は、ハウジング2に対して回転可能
なように二つの端部壁4,5の内孔に収容され、その全
長に亘って延びる内孔である空洞12を有する。
【0015】特に図2に明らかなように、ハブ11は、
その各端部に、端部壁4と連係した軸受け面13と、端
部壁5と連係した軸受け面14とを備えている。二つの
軸受け面13,14の間のハブ11の外面には、軸線9
に平行に延びて円周方向に分布した歯から成る外側歯状
部15が形成されている。端部壁4,5は、軸線上にセ
ンタリングされた凹部18,22を有する。凹部18,
22は、支持ディスク16,17とシール20,21と
を収容し、該シール20,21は、端部壁4,5とハブ
11との間を封止して凹部18,22内で軸受け面1
3,14に当接している。更に、保持環24は端部壁5
の凹部22の接触面23と当接し、ハブ11の端面26
は軸線9に対して径方向に延びる該保持環24の止めで
ある係止面27により径方向に支持されている。保持環
24、支持ディスク17及びシール21は、端部壁5の
凹部22内の支持環25により固定されている。
【0016】軸28は、端部壁5の端部からハブ11の
空洞12内に挿入される。軸28は、ハブ11の内側歯
状部30と歯合する外側歯状部29を有する。ハブ11
の内側歯状部30と同様に、軸28の外側歯状部29
は、外側歯状部15と内側歯状部30とを備えたハブ部
19に対応して、軸受け面14の終端から軸受け面13
の始端まで延びている。
【0017】軸受け面14の下側にあって直径が増加し
たハブ11の部分は、それに応じて直径が増加したカラ
ー33を介して、軸28と係合している。更に、軸28
は、端部壁4に係る取り付け部6から軸方向に突出す
る。この部分は、符号32で示され、例えば、差動駆動
装置の出力かさ歯車との接続部を構成する。一方、端部
壁5から外側に突出する軸28の部分32aは、例えば
自動車の前輪を駆動するための駆動軸に接続するように
なっている。更に、端部壁4の取り付け部6は、軸28
に対してビスカスカップリング1のハウジング2を支持
するニードル軸受の形をした転がり接触軸受31を収容
する。
【0018】ハブ11とハウジング2との間には、軸線
9に沿って一定の順序で外側プレート35と内側プレー
ト36とを収容する内部チャンバ34が形成されてい
る。外側プレート35は、ハウジングケーシング3の内
側歯状部10と歯合する歯を外周に備えている。各外側
プレート35は、間隔保持部材35aを用いて離隔され
ている。図示実施例では、一枚の内側プレート36が、
それぞれ二枚の外側プレート35の間に配設されてい
る。内側プレート36は、ハブ11の外側歯状部15と
歯合してそこに収容される歯を備えた中央内孔を有す
る。従って、外側プレート35はハウジング2と共に回
転し、内側プレート36はハブ11と共に回転する。ま
た、内側プレート36は、隣接した外側プレート35の
一方と当接するまで、ハブ11の外側歯状部15内で軸
方向に移動可能である。外側プレート35と内側プレー
ト36は、形が環状であり、量Xだけ径方向に重なり合
う。また、外側プレート35と内側プレート36とを異
なる順序で配列してもよい。例えば、二枚の内側プレー
ト36を二枚の外側プレート35の間に、軸方向に移動
可能に配設してもよい。外側プレート35は、好ましく
は離隔するように配設され、内側プレート36は、軸方
向に移動可能なプレートを構成する。しかしながら、こ
の配列は、外側プレート35を軸方向に移動可能なプレ
ートとして構成し、内側プレート36をハブ11に固定
するというように、逆にしてもよい。外側プレート35
と内側プレート36の順序は、それに応じて変更する。
例えば、一枚又は二枚の移動外側プレートを、二枚の固
定内側プレートの間に配設してもよい。
【0019】図2及び図3は、ハブ11の第一の実施例
を拡大して示す。ハブ11は、非切削加工により、好ま
しくは薄肉鋼管から製造される。例えば、出発材料とし
て使用される円筒管は、一定の長さに沿ってハブ11の
内側歯状部30に対応する輪郭を有する外周面を備えた
マンドレルに装着される。円筒管の外面は、ハブ11の
外側歯状部15の形状を有するローラ又はロールにより
加工され、ハブ11の外面上の歯状部を形成する。図2
及び図3に係る実施例では、外側歯状部15及び内側歯
状部30は、山形歯状に形成されている。外側歯状部1
5に係る歯を符号37で示す。
【0020】二つの円周方向に配設された歯37の各組
の間には、間隙38が形成されている。尖端39は、歯
37の側面の方に丸められている。歯元40もまた、間
隙38の付近で丸められている。外側歯状部15の各歯
37は、ハブ11の空洞12の間隙43を形成し、外側
歯状部15の間隙38は、ハブの空洞12内の内側歯状
部30の歯41を形成する。内側歯状部30の頂部42
と歯元44も丸められている。ハブ11の歯状部の図中
右側に向けて、直径が増加して円筒状の内径部53を有
する軸受け面14が続いている。軸受け面14の円筒状
の外径部は、符号54で示し、軸受け面直径を構成す
る。軸受け面14近傍の肉厚は、符号46で示す。更
に、内側歯状部は、主直径51と基部直径52とを有す
る。軸受け面14の下側の内径53は、基部直径52よ
り大きいように寸法決めされており、その端部から外側
歯状部を備えた軸を内側歯状部30内に容易に挿入する
ことができる。軸受け面14は、保持環24を係止する
係止面として機能する端面26により画定される。
【0021】ハブ11は、その外側端部にかけて、軸受
け面14に対してその外径49が減少して軸受け面直径
を構成する軸受け面13を有する。外径49は、ハブ1
1の外側歯状部15の基部直径48より小さい。外側歯
状部15の主直径は、符号47で示す。軸受け面13近
傍のハブ11の内径は、符号50で示す。内径50は、
内側歯状部30の主直径51に略一致する。軸受け面1
3の外径49は、内側プレートが軸受け面13から外側
歯状部15まで摺動し得るように、寸法決めされてい
る。ハブ11の肉厚は、軸受け面13近傍では符号45
で示し、軸受け面14近傍では符号46で示す。二つの
肉厚45,46は、実質的に同一としてよく、二組の歯
状部15,30の付近ではハブ11の肉厚が肉厚45,
46より小さくなる。軸の形状を構成する歯状部の円周
方向に分布した歯は、ハブ11を剛性を強化させる効果
を有し、これにより必要なトルクを伝達し得るようにし
ている。
【0022】図3に類似した図4は、ハブ11の別の実
施例の断面を示す。歯状部15,30は、形状が略矩形
として示されている。外側歯状部15に係る歯37a
は、直線状の側面に対して略直角であり、各頂部39a
と側面との間の部分は丸められている。このことは、ま
た、歯37aの側面と歯元40aとの間の領域について
も当てはまる。内側歯状部30もまた、外側歯状部15
の歯37a内に位置決めされた間隙43aと連係し、間
隙43aの間には歯41aの歯元44aと頂部42aと
が位置決めされている。内側歯状部30の場合にも、歯
41aの頂部42aと側面との間、及び歯元44aと間
隙43aとの間には、丸められた部分が設けられてい
る。ハブ11の薄肉性、及び内側歯状部用の間隙として
ハブ11の空洞の方に向かう外側歯状部の歯を使用し得
る可能性の故に、内部チャンバ34用の径方向寸法を増
加させることが可能となる。これにより、内側プレート
と外側プレートの径方向寸法を増加させることができる
ので、ハブ内に挿入すべき軸及びハウジングの径方向寸
法に係る組付けスペースは同じまま、重なり量Xを増加
させることができる。
【0023】本発明の請求の範囲に入る発明の構成例と
して、以下のものを列挙する。 〔構成例1〕管状のハウジングケーシング(3)から成
り、軸線(9)に対して径方向に延びるように端部壁
(4,5)がその端部に取り付けられたハウジング
(2)と、前記ハウジング(2)内に同軸的に配設され
て、軸線(9)を中心にハウジング(2)に対して回転
可能なように円筒状の軸受け面(13,14)を介して
前記端部壁(4,5)内の内孔にその二つの端部が収容
される中空のハブ(11)と、前記ハウジング(2)と
ハブ(11)との間に形成された内部チャンバ(34)
内に一定の順序で交互に配設されて部分的に径方向に重
なる環状の外側プレート(35)及び内側プレート(3
6)と、外側プレート(35)及び内側プレート(3
6)により占有されていない内部チャンバ(34)の部
分を少なくとも一部満たす高粘性流体とを備え、前記外
側プレート(35)がそれらの外周に設けられた歯を介
して軸線(9)に平行に延びるハウジング(2)の内側
歯状部(10)内に回転不能に収容されると共に、前記
内側プレート(36)がそれらの中央内孔内に設けられ
た歯を介して軸線(9)に平行に延びるハブ(11)の
外側歯状部(15)内に回転不能に収容され、更に、前
記ハブ(11)が、その空洞(12)内に軸(28)と
接続するための内側歯状部(30)を有するビスカスカ
ップリング(1)であって、前記ハブ(11)は、円筒
状の管から非切削加工により製造され、前記ハブ(1
1)の外側歯状部(15)の歯(37,37a)がハブ
(11)の内側歯状部(30)の歯の間の間隙(43,
43a)を形成し、前記ハブ(11)の外側歯状部(1
5)の歯の間の間隙(38,38a)がハブ(11)の
内側歯状部(30)の歯(41,41a)を形成するこ
とを特徴とするビスカスカップリング。
【0024】 〔構成例2〕 前記二つの軸受け面(13,14)の部分で、ハブ(1
1)の肉厚(45,46)が同じであることを特徴とす
る構成例1記載のビスカスカップリング。 〔構成例3〕 前記二つの軸受け面(13,14)の部分で、ハブ(1
1)の内径(50,53)が同じであり、いずれの内径
寸法も、少なくともハブ(11)の内側歯状部(30)
の基部直径(52)と等しいかそれより大きいことを特
徴とする構成例1又は2のいずれかに記載のビスカスカ
ップリング。
【0025】〔構成例4〕前記二つの軸受け面(13,
14)の一方(13)の部分で、ハブ(11)の内径
(50)がハブ(11)の内側歯状部(30)の基部直
径(52)より小さく、他方の軸受け面(14)の部分
で、ハブ(11)の内径(53)がハブ(11)の内側
歯状部(30)の基部直径(52)と等しいかそれより
大きいことを特徴とする構成例1又は2のいずれかに記
載のビスカスカップリング。
【0026】〔構成例5〕軸線(9)の方向で直径が大
きい方の軸受け面(14)部分の端面(26)が、軸受
け面(14)を収容する端部壁(5)と係合した止め
(27)により支持されることを特徴とする構成例4記
載のビスカスカップリング。 〔構成例6〕直径が小さい方の軸受け面(13)の軸受
け面直径(49)が、ハブ(11)の外側歯状部(1
5)の基部直径(48)と等しいかそれより小さいこと
を特徴とする構成例4又は5のいずれかに記載のビスカ
スカップリング。
【0027】〔構成例7〕前記ハブ(11)の歯状部
(15、30)が、それらの頂部(39,42)及び歯
元(40,44)で丸められた山形歯状部の形で設けら
れることを特徴とする構成例1乃至6のいずれか一項に
記載のビスカスカップリング。 〔構成例8〕前記ハブ(11)の歯状部(15,30)
が、それらの頂部(39a,42a)及び歯元(40
a,44a)で丸められた矩形の歯状部の形で設けられ
ていることを特徴とする構成例1乃至6のいずれか一項
に記載のビスカスカップリング。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ハブの肉厚がその歯状
部の部分の断面で見たとき実質的に一定であるので、重
量を減少させることができる。更に、ハブの外側歯状部
及び内側歯状部の両方を単一の工程で製造することがで
きるので、製造コストが減少する。また、円筒状の管か
ら製造された前記ハブは僅かに弾性変形可能であり、歯
状部の全ての歯がトルク伝達に関与することができるの
で、ハブと該ハブに係合した内側プレートとの間では、
作用応力の伝達性が改善される。更に、選定された実施
例では、剛性が増大する。多くの場合、ハブに係合した
内側プレートも軸方向に調整可能なビスカスカップリン
グプレートを構成しており、また、非切削加工がより滑
らかな表面を達成するので、内側プレート及びそれを軸
方向に調整するために使用する外側歯状部の間の摩擦条
件を改善することもできる。
【0029】又、内部チャンバ用の径方向寸法を増加さ
せることが可能となることにより、内側プレートと外側
プレートの径方向寸法を増加させることができるので、
ハブ内に挿入すべき軸及びハウジングの径方向寸法に係
る組立体スペースは同じまま、重なり量Xを増加させる
ことができる。そこで、その重量を減少すると共に既存
のスペース条件でそのトルク能力を増加し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビスカスカップリングの縦断面
図。
【図2】拡大して詳細に示したハブの縦断面図。
【図3】図2に係る断面III−IIIの図。
【図4】内側及び外側歯状部が矩形の歯を有する別のハ
ブ実施例の図3に係る断面図。
【符号の説明】
1 ビスカスカップリング 2 ハウジング 3 ハウジングケーシング 4 端部壁 5 端部壁 6 取り付け部 7 シール 8 固定環 9 軸線 10 ハウジングの内側歯状部 11 ハブ 12 空洞 13 軸受け面 14 軸受け面 15 ハブの外側歯状部 16 支持ディスク 17 支持ディスク 18 凹部 19 部分 20 シール 21 シール 22 凹部 23 接触面 24 保持環 25 支持環 26 端面 27 係止面 28 軸 29 軸の外側歯状部 30 ハブの内側歯状部 31 転がり接触軸受 32 軸部 32a 軸部 33 カラー 34 内部チャンバ 35 外側プレート 35a 間隔保持部材 36 内側プレート 37 外側歯状部の歯 37a 外側歯状部の歯 38 外側歯状部の歯の間の間隙 38a 外側歯状部の歯の間の間隙 39 頂部 39a 頂部 40 歯元 40a 歯元 41 内側歯状部の歯 41a 内側歯状部の歯 42 内側歯状部の頂部 42a 内側歯状部の頂部 43 歯の間の間隙 43a 歯の間の間隙 44 歯元 44a 歯元 45 肉厚 46 肉厚 47 外側歯状部の主要直径 48 外側歯状部の基部直径 49 軸受け面の直径/外径 50 第一の内径 51 内側歯状部の主要直径 52 内側歯状部の基部直径 53 第二の内径 54 軸受け面の直径/外径 X 径方向の重なり量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレット・ホファー ドイツ連邦共和国 ジークブルク、レー ヴェンブルクシュトラーセ 22 (56)参考文献 特開 平6−280896(JP,A) 特開 平4−248026(JP,A) 特公 平6−50132(JP,B2) 特公 平3−81015(JP,B2) 実公 平6−29544(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状のハウジングケーシング(3)から
    成り、軸線(9)に対して径方向に延びるように端部壁
    (4,5)がその端部に取り付けられたハウジング
    (2)と、 前記ハウジング(2)内に同軸的に配設されて、軸線
    (9)を中心にハウジング(2)に対して回転可能なよ
    うに円筒状の軸受け面(13,14)を介して前記端部
    壁(4,5)内の内孔にその二つの端部が収容される中
    空のハブ(11)と、 前記ハウジング(2)とハブ(11)との間に形成され
    た内部チャンバ(34)内に一定の順序で交互に配設さ
    れて部分的に径方向に重なる環状の外側プレート(3
    5)及び内側プレート(36)と、 外側プレート(35)及び内側プレート(36)により
    占有されていない内部チャンバ(34)の部分を少なく
    とも一部満たす高粘性流体とを備え、 前記外側プレート(35)がそれらの外周に設けられた
    歯を介して軸線(9)に平行に延びるハウジング(2)
    の内側歯状部(10)内に回転不能に収容されると共
    に、前記内側プレート(36)がそれらの中央内孔内に
    設けられた歯を介して軸線(9)に平行に延びるハブ
    (11)の外側歯状部(15)内に回転不能に収容さ
    れ、更に、前記ハブ(11)が、その空洞(12)内に
    軸(28)と接続するための内側歯状部(30)を有す
    るビスカスカップリング(1)であって、 前記ハブ(11)は、円筒状の管から非切削加工により
    製造され、前記ハブ(11)の外側歯状部(15)の歯
    (37,37a)がハブ(11)の内側歯状部(30)
    の歯の間の間隙(43,43a)を形成し、前記ハブ
    (11)の外側歯状部(15)の歯の間の間隙(38,
    38a)がハブ(11)の内側歯状部(30)の歯(4
    1,41a)を形成することを特徴とするビスカスカッ
    プリング。
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