JPH08338172A - パワーウインドの制御装置 - Google Patents

パワーウインドの制御装置

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JPH08338172A
JPH08338172A JP7144539A JP14453995A JPH08338172A JP H08338172 A JPH08338172 A JP H08338172A JP 7144539 A JP7144539 A JP 7144539A JP 14453995 A JP14453995 A JP 14453995A JP H08338172 A JPH08338172 A JP H08338172A
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Jiro Sato
二郎 佐藤
Yoshihisa Sato
善久 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば上昇時と下降時でも、窓ガラス等の窓
部材の停止位置のずれが少ないパワーウインドの制御装
置を提供すること。 【構成】 ステップ100で換気スイッチ13が押され
たと判定され、ステップ110で窓ガラス3が換気開度
より開いていると判定されると、ステップ120にてモ
ータ7を駆動して窓ガラス3を上昇させる。続くステッ
プ130にて窓ガラス3が換気開度より閉じていると判
定されると、ステップ140にてモータ7の駆動を停止
して窓ガラス3の移動を停止する。続くステップ150
では窓ガラス3は換気位置より上方であるので、モータ
7を駆動して、窓ガラス3を下降させるダウン動作を開
始する。続くステップ160で窓ガラス3が換気開度よ
り開いていると判定されると、ステップ170にてモー
タ7の駆動を停止して、窓ガラス3の移動を停止する処
理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーウインドの制御
装置に関し、詳しくは、窓ガラス等の窓部材を正確に目
的とする停止位置に停止することができるパワーウイン
ドの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のドアの窓ガラスの開
閉をモータによって駆動するパワーウインドが広く使用
されている。この種のパワーウインドとしては、例えば
アップスイッチやダウンスイッチによって窓ガラスを上
下させる装置や、換気スイッチによって窓ガラスを移動
させる装置や、スライドスイッチを用いて窓ガラスの開
度を任意に設定する装置(特開平2−147786号公
報参照)などがある。
【0003】このアップスイッチやダウンスイッチは、
スイッチを押している間は窓ガラスが上昇又は下降し、
スイッチを離すと窓ガラスが停止するものである。ま
た、換気スイッチは、このスイッチを押すと予め記憶さ
れた所定の換気開度に自動的に窓ガラスを移動させるも
のであり、スライドスイッチは、スライドスイッチの設
定位置に応じて、窓ガラスを自動的に移動させて所定の
開度に設定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した様
なパワーウインドにおいては、窓ガラスや窓ガラスを開
閉する機構には、メカニズム的にかなり大きな慣性があ
るので、希望の開度で例えばアップスイッチやダウンス
イッチを離しても、目的とする位置に窓ガラスが正確に
停止しないという問題があった。
【0005】つまり、通常、窓ガラスはスイッチを離し
てからも数cm移動するので、同じ位置でスイッチ操作
を行なっても、下降後にスイッチを離した場合と上昇後
にスイッチを離した場合で、大きく停止位置がずれると
いう問題があった。また、換気スイッチやスライドスイ
ッチにて、窓の開度を指定する場合でも、同様に、上昇
時と下降時とでは、停止位置にずれがあるという問題が
あった。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、例えば上昇時と下降時でも、窓ガラス
等の窓部材の停止位置のずれが少ないパワーウインドの
制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示するように、モータ等
を駆動して窓部材を移動させるパワーウインドの制御装
置において、前記窓部材の実開度を検出する実開度検出
手段と、前記窓部材の目標開度を指示する目標開度指示
手段と、前記窓部材の実開度と前記目標開度との開度差
が所定値以上であるか否かを判定する開度差判定手段
と、該開度差判定手段によって前記開度差が所定値以上
であると判断された場合には、該開度差を減ずる方向に
前記窓部材を移動させる移動手段と、前記開度差を減ず
る方向が予め定められた所定方向である場合には、前記
窓部材を前記目標開度の通過後に反転させて、該目標開
度に対応する位置にて前記窓部材の停止指令を出力する
所定方向停止制御手段と、前記開度差を減ずる方向が前
記所定方向と反対方向である場合には、前記目標開度に
対応する位置にて前記窓部材の停止指令を出力する反対
方向停止制御手段と、を備えたことを特徴とするパワー
ウインドの制御装置を要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、前記目標開度指示手段
が、前記窓部材の開度を指示する換気スイッチ又はスラ
イドスイッチであることを特徴とする前記請求項1記載
のパワーウインドの制御装置を要旨とする。
【0009】請求項3の発明は、図2に例示する様に、
モータ等を駆動して窓部材を移動させるパワーウインド
の制御装置において、前記窓部材の所定方向への移動を
指令する所定方向移動指令手段と、前記窓部材の前記所
定方向とは反対方向への移動を指令する反対方向移動指
令手段と、前記窓部材の停止を指令する停止指令手段
と、前記所定方向移動指令手段の指令によって前記窓部
材が前記所定方向に移動する場合に、前記停止指令手段
によって前記窓部材の停止が指令されたときには、一旦
前記反対方向に移動してから、該反対方向移動前の前記
停止の指令のタイミングに応じて前記窓部材の停止動作
を開始する所定方向停止制御手段と、該反対方向移動指
令手段の指令によって前記窓部材が前記反対方向に移動
する場合に、前記停止指令手段によって前記窓部材の停
止が指令されたときには、該停止の指令のタイミングに
て該窓部材の停止動作を開始する反対方向停止制御手段
と、を備えたことを特徴とするパワーウインドの制御装
置を要旨とする。
【0010】請求項4の発明は、前記所定方向停止制御
手段による前記窓部材の停止動作の開始のタイミング
が、前記窓部材の停止が指令されたときの窓部材の位置
に、前記反対方向の移動によって窓部材が再度到達した
タイミングであることを特徴とする前記請求項3記載の
パワーウインドの制御装置を要旨とする。
【0011】請求項5の発明は、前記所定方向移動指令
手段が、窓部材を上昇させるアップスイッチ又は窓部材
を下降させるダウンスイッチであることを特徴とする前
記請求項3又は4記載のパワーウインドの制御装置を要
旨とする。
【0012】請求項6の発明は、前記所定方向が、前記
窓部材を上昇させる方向又は下降させる方向であること
を特徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載のパワー
ウインドの制御装置を要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、実開度検出手段によっ
て、(例えば窓ガラス等の)窓部材の実開度を検出し、
目標開度指示手段によって、窓部材の目標開度を指示
し、開度差判定手段によって、窓部材の実開度と前記目
標開度との開度差が所定値以上であるか否か(例えば僅
かでもずれているか否か)を判定する。この開度差が所
定値以上であると判断された場合には、移動手段によっ
て、開度差を減ずる方向に窓部材を移動させる。そし
て、開度差を減ずる方向が予め定められた所定方向であ
る場合には、所定方向停止制御手段によって、窓部材を
一旦目標開度を通過させた後に反転させて、目標開度に
対応する位置にて窓部材の停止指令を出力し、また、開
度差を減ずる方向が所定方向と反対方向である場合に
は、反対方向停止制御手段によって、目標開度に対応す
る位置にて窓部材の停止指令を出力する。
【0014】つまり、本発明では、目標開度より例えば
窓ガラスが開いている場合は、窓ガラスを一旦目標開度
よりも上昇させた後に反転させ(下降させ)、その下降
を停止させる。一方、目標開度よりも窓ガラスが閉じて
いる場合は、そのまま窓ガラスを下降させて停止させ
る。これによって、どの様な場合でも、窓ガラスの移動
を停止するための指令は、例えば目標開度を上方から通
過するタイミングで出力されることになるので、たとえ
窓ガラスやその駆動機構に大きな慣性がある場合でも、
常に(目標開度に対応した)一定の位置で正確に窓ガラ
スを停止することができることになる。
【0015】尚、停止指令の出力タイミングは、必ずし
も窓ガラスが目標開度に達した位置に限るものではな
く、例えば目標開度より所定距離離れた位置を通過する
タイミングや目標開度を通過してから所定時間経過した
タイミング等、目標開度に対応したタイミングであれば
特に限定する必要はない。
【0016】請求項2の発明では、目標開度指示手段と
して、窓部材の開度を指示する換気スイッチ又はスライ
ドスイッチを採用できる。請求項3の発明では、所定方
向移動指令手段によって、窓部材の所定方向への移動を
指令し、反対方向移動指令手段によって、窓部材の所定
方向とは反対方向への移動を指令し、停止指令手段によ
って、窓部材の停止を指令する。そして、所定方向移動
指令手段の指令によって窓部材が所定方向に移動する場
合に、停止指令手段によって窓部材の停止が指令された
ときには、所定方向停止制御手段によって、一旦反対方
向に移動してから、この反対方向移動前の停止の指令の
タイミングに応じて窓部材の停止動作を開始し、また、
反対方向移動指令手段の指令によって窓部材が反対方向
に移動する場合に、停止指令手段によって窓部材の停止
が指令されたときには、反対方向停止制御手段によっ
て、この停止の指令のタイミングにて窓部材の停止動作
を開始する。
【0017】つまり、本発明では、例えばアップスイッ
チの操作を停止した場合には、そのままでは慣性によっ
て、例えば窓ガラスが所望の位置(例えばスイッチを離
した位置)より多少上方にずれるので、一旦下方に移動
させてから、スイッチを離したときの位置にて窓ガラス
の下降を停止させる出力を行なう(即ち停止動作を開始
する)。一方、例えばダウンスイッチの操作を停止した
場合には、そのままでは慣性によって、例えば窓ガラス
が所望の位置より多少下方にずれるが、そのまま窓ガラ
スの下降を停止させる出力を行なう(即ち停止動作を開
始する)。これによって、どの様な場合でも、窓ガラス
の移動を停止するための指令は、例えばダウンスイッチ
の操作を停止したタイミングと一致するので、たとえ窓
ガラスやその駆動機構に大きな慣性がある場合でも、常
に一定の位置で正確に窓ガラスを停止することができる
ことになる。
【0018】請求項4の発明では、所定方向停止制御手
段による窓部材の停止動作の開始のタイミングとして、
窓部材の停止が指令されたときの窓部材の位置に、反対
方向の移動によって窓部材が再度到達したタイミングを
採用できる。請求項5の発明では、所定方向移動指令手
段として、窓部材を上昇させるアップスイッチ又は窓部
材を下降させるダウンスイッチを採用できる。例えば、
所定方向移動手段がアップスイッチの場合は、反対方向
移動指令手段がダウンスイッチとなり、そうでない場合
は、アップスイッチとダウンスイッチが逆になる。
【0019】請求項6の発明では、所定方向として、窓
部材を上昇させる方向又は下降させる方向を採用でき
る。例えば、所定方向が窓部材を上昇させる方向の場合
には、反対方向が下降方向になり、そうでない場合は、
上昇と下降が逆向になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。 (実施例1)まず図3は、本実施例のパワーウインドの
制御装置の構成を表す概略構成図である。
【0021】図3に示す如く本実施例のパワーウインド
は、自動車のドア1の窓ガラス3を上下方向に移動させ
る(歯車等からなる)移動機構5,移動機構5を駆動す
るモータ7,モータ7を制御する電子制御装置(EC
U)9を備えている。このECU9は、周知のCPU9
a,ROM9b,RAM9c,入力部9d,出力部9
e,バスライン9f等から構成されている。
【0022】このうち、入力部9dには、窓ガラス3を
上昇させるアップスイッチ11a及び下降させるダウン
スイッチ11bからなるパワーウインドスイッチ11,
(予め記憶された)所定の換気位置Pまで窓ガラス3を
自動的に移動させる換気スイッチ13,窓ガラス3の位
置にてオン−オフ動作が切り換えられるリミットスイッ
チ15が接続されている。一方、出力部9eには、モー
タ7を駆動する駆動回路17等が接続されている。
【0023】前記リミットスイッチ15は、窓ガラス3
が換気位置Pより上昇した場合はスイッチがオフ、換気
位置Pより下降した場合はスイッチがオンとなる様に設
定されている。次に、上述した構成を備えた本実施例の
制御装置による制御処理を、図4に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0024】図4に示す様に、ステップ100では、換
気スイッチ13が押されたか否かを判定する。ここで肯
定判断されると一旦本処理を終了し、一方否定判断され
るとステップ110に進む。ステップ110では、現在
の窓ガラス3の位置が所定の換気位置Pより上か下か
(即ち換気開度より開いているか否か)を、リミットス
イッチ15がオンかオフかによって判定する。ここでリ
ミットスイッチ15がオン(換気開度より開いている)
の場合はステップ120に進み、一方オフ(換気開度よ
り閉じている)の場合は後述するステップ150に進
む。
【0025】ステップ120では、窓ガラス3の開度は
大きすぎるので、モータ7を駆動して、窓ガラス3を上
昇させるアップ動作を開始する。続くステップ130で
は、アップ動作を行なっている窓ガラス3の位置が換気
開度より閉じているか否かを、リミットスイッチ15が
オンかオフかによって判定する。ここでリミットスイッ
チ15がオン(換気開度より開いている)の場合は、ア
ップ動作を継続するためにこの判定動作を繰り返し、一
方オフ(換気開度より閉じている)の場合はステップ1
40に進む。
【0026】ステップ140では、モータ7の駆動を停
止して、窓ガラス3の移動を停止するための処理を行な
う。この場合、窓ガラス3等には慣性があるので、モー
タ7を停止させる処理を行なった後にも、窓ガラス3は
換気位置Pより若干上方に(移動距離△PU)移動して
から停止する。つまり、実際に窓ガラス3が停止する位
置は、P+△PUとなる。
【0027】前記ステップ140に続いて又は前記ステ
ップ110にて否定判断されて進むステップ150で
は、窓ガラス3は換気位置Pより上方であるので、モー
タ7を駆動して、窓ガラス3を下降させるダウン動作を
開始する。続くステップ160では、ダウン動作を行な
っている窓ガラス3の位置が換気開度より開いているか
否かを、リミットスイッチ15がオンかオフかによって
判定する。ここでリミットスイッチ15がオフ(換気開
度より閉じている)の場合は、ダウン動作を継続するた
めにこの判定動作を繰り返し、一方オン(換気開度より
開いている)の場合はステップ170に進む。
【0028】ステップ170では、モータ7の駆動を停
止して、窓ガラス3の移動を停止するための処理を行な
って、一旦本処理を終了する。この場合、窓ガラス3等
には慣性があるので、モータ7を停止させる処理を行な
った後にも、窓ガラス3は換気位置Pより若干下方に
(移動距離△PD)移動してから停止する。つまり、実
際に窓ガラス3が停止する位置は、P−△PDとなる。
【0029】この様に、本実施例では、換気スイッチ1
3を押した場合、窓ガラス3の位置が換気位置Pより下
方の場合は、窓ガラス3を一旦上昇させて換気位置Pを
通過した直後に停止させ、その後下降させて再度換気位
置Pを通過した直後に停止させて、所定の位置P−△P
Dにて停止させている。一方、窓ガラス3の位置が換気
位置Pより上方の場合は、窓ガラス3をそのまま下降さ
せ、換気位置Pの通過直後に停止させて、同様に所定の
位置P−△PDにて停止させている。
【0030】つまり、本実施例では、換気スイッチ13
を操作した場合には、窓ガラス3がどの位置にある場合
でも、常に換気位置Pより△PD低い一定の位置P−△
PDにて停止させることができるので、窓ガラス3等の
慣性にもかかわらず、窓ガラス3の停止位置の精度が極
めて高いという効果がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略又は簡略化し、異な
る部分を中心に説明する。尚、ハード構成の図番は、実
施例1と同一とした。
【0031】本実施例は、換気スイッチ13ではなく、
手動にて任意に停止位置を設定できるパワーウインドス
イッチ11を用いた例である。尚、本実施例では、リミ
ットスイッチ15に代えて、窓ガラス3の位置が分かる
位置センサを用いており、窓ガラス3の位置が高いほど
位置センサの出力の値STPが大きくなる様に設定され
ている。
【0032】本実施例の制御処理を、図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、ステップ200では、
今回の制御状態を示すfdisの値として、停止動作を示
すSTPを設定する。続くステップ210では、前回の
制御状態を示すfdis・oldの値として、今回の制御状態
を示すfdisの値を設定する。
【0033】続くステップ220では、アップスイッチ
11aが操作されて、窓ガラス3のアップ動作が指示さ
れた状態であるか否かを判定する。ここで肯定判断され
るとステップ230に進み、一方否定判断されるとステ
ップ250に進む。ステップ230では、モータ7を駆
動してアップ動作を行ない、続くステップ240では、
アップ動作を示すために、fdisの値をUPと設定す
る。
【0034】一方、前記ステップ220で否定判断され
て進むステップ250では、ダウンスイッチ11bが操
作されて、窓ガラス3のダウン動作が指示された状態で
あるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステッ
プ260に進み、一方否定判断されるとステップ280
に進む。
【0035】ステップ260では、モータ7を駆動して
ダウン動作を行ない、続くステップ270では、ダウン
動作を示すために、fdisの値をDNと設定する。一
方、前記ステップ250で否定判断されて進むステップ
280では、モータ7を停止して停止動作を行なう。
【0036】続くステップ290では、停止動作を示す
ために、fdisの値をSTPと設定し、続くステップ3
00では、停止動作の指示がなされたタイミングにおけ
る窓ガラス3の位置PSTPを位置センサによって読み
取り、その値PSTPを記憶する。
【0037】前記ステップ240,270又は300の
後に進むステップ310では、fdisがSTPで、且つ
fdis・oldがSTPでないか否か、即ち今回初めて停止
動作となったか否かを判定する。ここで肯定判断される
とステップ320に進み、一方否定判断されるとそのま
ま前記ステップ210に戻る。
【0038】ステップ320では、fdis・oldがUPか
否か、即ち今回の停止動作に到る前はアップ動作であっ
たか否かを判定し、ここで肯定判断されるとステップ3
30に進み、一方否定判断されるとそのまま前記ステッ
プ210に戻る。ステップ330では、ダウン動作を行
なう。
【0039】続くステップ340では、ダウン動作を行
なっている場合の現在の窓ガラス3の位置が、前記停止
動作指令時の窓ガラス3の位置PSTP以下か否かを判
定する。ここで否定判断されると、ダウン動作を継続す
るためにこの判定動作を繰り返し、一方肯定判断される
とステップ350に進む。
【0040】ステップ350では、モータ7の駆動を停
止して、窓ガラス3の移動を停止するための処理を行な
って、一旦本処理を終了する。この場合、窓ガラス3等
には慣性があるので、モータ7を停止させる処理を行な
った後にも、窓ガラス3は停止動作指令時の窓ガラス3
の位置PSTPよりも若干下方に移動してから停止す
る。
【0041】この様に、本実施例では、アップスイッチ
11aを押しその後離した場合には、窓ガラス3は、一
旦僅かにダウン動作を行なってから停止し、一方、ダウ
ンスイッチ11bを押しその後離した場合には、そのま
ま停止するので、どちらもダウン動作を行なってから停
止することになる。よって、たとえ窓ガラス3に慣性が
あり、停止動作指令時から多少ずれた位置に停止する性
質があっても、そのずれ量は下方への一定の量となる。
そのため、窓ガラス3の上昇又は下降のどちらの動作で
あっても、ずれ量が一定で、停止位置の精度が極めて高
いという効果がある。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略又は簡略化し、異な
る部分を中心に説明する。尚、ハード構成の図番は、実
施例1と同一とした。
【0042】本実施例は、換気スイッチ13やパワーウ
インドスイッチ11ではなく、操作位置にて窓ガラス3
の停止位置を指定できるスライドスイッチを用いた例で
ある。尚、本実施例でも、リミットスイッチ15に代え
て、窓ガラス3の位置が分かる位置センサを用いてお
り、窓ガラス3の位置が高いほど位置センサの出力の値
STPが大きくなる様に設定されている。
【0043】本実施例の制御処理を、図6のフローチャ
ートに基づいて説明する。ステップ400では、スライ
ドスイッチが指示する窓ガラスの位置(以下スライドス
イッチの位置と称す)と実際の窓ガラス3の位置とがず
れているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとス
テップ410に進み、一方否定判断されるとこの判定を
繰り返す。
【0044】ステップ410では、スライドスイッチの
位置より窓ガラス3が開いているか否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとステップ420に進み、一方否定
判断されると後述するステップ450に進む。ステップ
420では、窓ガラス3の開度は大きすぎるので、モー
タ7を駆動して、窓ガラス3を上昇させるアップ動作を
開始する。
【0045】続くステップ430では、スライドスイッ
チの位置より(アップ動作を行なっている)窓ガラス3
の方が閉じているか否かを判定する。ここで肯定判断さ
れるとステップ440に進み、一方否定判断されるとこ
の判定を繰り返す。ステップ440では、モータ7の駆
動を停止して、窓ガラス3の移動を停止するための処理
を行なう。この場合、窓ガラス3等には慣性があるの
で、モータ7を停止させる処理を行なった後にも、窓ガ
ラス3は若干上方に移動してから停止する。
【0046】前記ステップ440に続いて又は前記ステ
ップ410にて否定判断されて進むステップ450で
は、スライドスイッチの位置より窓ガラス3の方が閉じ
ているので、モータ7を駆動して、窓ガラス3を下降さ
せるダウン動作を開始する。続くステップ460では、
スライドスイッチの位置より(ダウン動作を行なってい
る)窓ガラス3の方が開いているか否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとステップ470に進み、一方否定
判断されるとこの判定を繰り返す。
【0047】ステップ470では、モータ7の駆動を停
止して、窓ガラス3の移動を停止するための処理を行な
って、一旦本処理を終了する。この場合、窓ガラス3等
には慣性があるので、モータ7を停止させる処理を行な
った後にも、窓ガラス3は若干下方に移動してから停止
する。
【0048】この様に、本実施例では、スライドスイッ
チを操作した場合に、スライドスイッチの位置より窓ガ
ラス3が開いている場合は、窓ガラス3を一旦上昇させ
てスライドスイッチの位置を通過した直後に停止させ、
その後下降させてスライドスイッチの位置を再度通過し
た直後に停止させている。一方、スライドスイッチの位
置より窓ガラス3が閉じている場合は、窓ガラス3をそ
のまま下降させ、スライドスイッチの位置の通過直後に
停止させている。
【0049】つまり、本実施例では、スライドスイッチ
を操作した場合には、窓ガラス3がどの位置にある場合
でも、常にスライドスイッチの位置より僅かに低い一定
の位置にて窓ガラス3を停止させることができるので、
停止位置の精度が極めて高いという効果がある。
【0050】以上本発明はこのような実施例に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。例えば前記各実施例
では、窓ガラスのアップ動作の際に停止する場合には、
一旦ダウン動作を行なってから停止させ、ダウン動作の
場合はそのまま停止させていたが、これとは逆に、窓ガ
ラスのダウン動作の場合には、一旦アップ動作を行なっ
てから停止させてもよい。
【0051】また、本発明は、窓ガラスのアップ動作や
ダウン動作に限らず、左右の動作や斜め方向の動作にも
適用できる。更に窓ガラスは、ドアに取り付けてある窓
ガラスに限らず、例えば直接車体に取り付けてある窓ガ
ラスに適用できる。
【0052】また、本発明では、窓ガラスに限らず、プ
ラスチック等をラミネートした複合材料からなる窓部材
や、プラスチック等のガラス以外のもの(例えば金属
板)にも適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明で
は、窓部材の実開度と目標開度との開度差が所定値以上
である場合には、開度差を減ずる方向に窓部材を移動さ
せるが、この開度差を減ずる方向が所定方向であるとき
には、窓部材を一旦目標開度を通過させた後に反転させ
た後に停止指令を出力し、また、開度差を減ずる方向が
反対方向であるときには、そのまま窓部材の停止指令を
出力している。
【0054】従って、窓部材等に大きな慣性がある場合
でも、常に(目標開度に対応した)一定の位置で正確に
窓ガラスを停止することができるという顕著な効果を奏
する。 請求項2の発明では、目標開度指示手段とし
て、窓部材の開度を指示する換気スイッチ又はスライド
スイッチを採用できる。
【0055】請求項3の発明では、窓部材が所定方向に
移動する場合に、窓部材の停止が指令されたときには、
一旦反対方向に移動してから窓部材の停止動作を開始
し、また、窓部材が反対方向に移動する場合に、窓部材
の停止が指令されたときには、そのまま窓部材の停止動
作を開始している。
【0056】従って、前記請求項1と同様に、常に一定
の位置で正確に窓ガラスを停止することができるという
顕著な効果を奏する。請求項4の発明では、窓部材の停
止動作の開始のタイミングとして、窓部材の停止が指令
されたときの窓部材の位置に、反対方向の移動によって
窓部材が再度到達したタイミングを採用できる。
【0057】請求項5の発明では、所定方向移動指令手
段として、窓部材を上昇させるアップスイッチ又は窓部
材を下降させるダウンスイッチを採用できる。請求項6
の発明では、所定方向として、窓部材を上昇させる方向
又は下降させる方向を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の構成を例示するブロック図
である。
【図2】 請求項3の発明の構成を例示するブロック図
である。
【図3】 実施例1のシステムを示す構成図である。
【図4】 実施例1の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】 実施例2の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】 実施例3の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…ドア 3…窓ガラス 7…モータ 9…電子制御装置
(ECU) 11…パワーウインドスイッチ 11a…アップスイ
ッチ 11b…ダウンスイッチ 13…換気スイッチ 15…リミットスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ等を駆動して窓部材を移動させる
    パワーウインドの制御装置において、 前記窓部材の実開度を検出する実開度検出手段と、 前記窓部材の目標開度を指示する目標開度指示手段と、 前記窓部材の実開度と前記目標開度との開度差が所定値
    以上であるか否かを判定する開度差判定手段と、 該開度差判定手段によって前記開度差が所定値以上であ
    ると判断された場合には、該開度差を減ずる方向に前記
    窓部材を移動させる移動手段と、 前記開度差を減ずる方向が予め定められた所定方向であ
    る場合には、前記窓部材を前記目標開度の通過後に反転
    させて、該目標開度に対応する位置にて前記窓部材の停
    止指令を出力する所定方向停止制御手段と、 前記開度差を減ずる方向が前記所定方向と反対方向であ
    る場合には、前記目標開度に対応する位置にて前記窓部
    材の停止指令を出力する反対方向停止制御手段と、 を備えたことを特徴とするパワーウインドの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標開度指示手段が、前記窓部材の
    開度を指示する換気スイッチ又はスライドスイッチであ
    ることを特徴とする前記請求項1記載のパワーウインド
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 モータ等を駆動して窓部材を移動させる
    パワーウインドの制御装置において、 前記窓部材の所定方向への移動を指令する所定方向移動
    指令手段と、 前記窓部材の前記所定方向とは反対方向への移動を指令
    する反対方向移動指令手段と、 前記窓部材の停止を指令する停止指令手段と、 前記所定方向移動指令手段の指令によって前記窓部材が
    前記所定方向に移動する場合に、前記停止指令手段によ
    って前記窓部材の停止が指令されたときには、一旦前記
    反対方向に移動してから、該反対方向移動前の前記停止
    の指令のタイミングに応じて前記窓部材の停止動作を開
    始する所定方向停止制御手段と、 該反対方向移動指令手段の指令によって前記窓部材が前
    記反対方向に移動する場合に、前記停止指令手段によっ
    て前記窓部材の停止が指令されたときには、該停止の指
    令のタイミングにて該窓部材の停止動作を開始する反対
    方向停止制御手段と、 を備えたことを特徴とするパワーウインドの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定方向停止制御手段による前記窓
    部材の停止動作の開始のタイミングが、前記窓部材の停
    止が指令されたときの窓部材の位置に、前記反対方向の
    移動によって窓部材が再度到達したタイミングであるこ
    とを特徴とする前記請求項3記載のパワーウインドの制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定方向移動指令手段が、窓部材を
    上昇させるアップスイッチ又は窓部材を下降させるダウ
    ンスイッチであることを特徴とする前記請求項3又は4
    記載のパワーウインドの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記所定方向が、前記窓部材を上昇させ
    る方向又は下降させる方向であることを特徴とする前記
    請求項1〜5のいずれか記載のパワーウインドの制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007169915A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Denso Corp 車両用ドアウィンドウ開閉装置
CN109823176A (zh) * 2017-11-23 2019-05-31 宝沃汽车(中国)有限公司 滑控开关、滑控开关组件、车门及车辆

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