JP3620940B2 - 自動ドア制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人を検知して自動ドアを自動開放するようにした自動ドア制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人を検知して自動ドアを自動開放するようにした自動ドア制御装置には、自動ドアの近傍での人の有無を検知する検知センサが設けられ、検知センサが人を検知したとき自動ドアを開放動作させると共に、自動ドアの開放後に検知センサが人を検知しなければ自動ドアを閉鎖動作させ、自動ドアの閉鎖動作の途中で検知センサが人を検知したとき、自動ドアの閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドアを自動開放するようにしたものがある。
【0003】
この種の従来の自動ドア制御装置では、自動ドアが閉鎖状態にあるとき検知センサが人を検知すると、図13に示すように、自動ドアの速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作をさせ、その後ボリューム等で調整した開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T1で十分に減速させてから自動ドアが柱等に強く衝当しないような所定の徐行速度V3(3cm/s〜5cm/s)で徐行区間X1を自動ドアが開放動作するように制御していた。
【0004】
そして、自動ドアが閉鎖動作をしている途中で検知センサにより人を検知すると、図14に示すように、閉鎖動作中の自動ドアを減速して自動ドアを十分に減速させた後、自動ドアを閉鎖動作から開放動作に切り換えて自動ドアを開放動作させ、上記と同様に開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T2を経て十分に減速させてから自動ドアが柱に強く衝当しないような所定の徐行速度V3(3cm/s〜5cm/s)で徐行区間X2を自動ドアが開放動作するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、閉鎖状態から自動ドアを開放させる通常の開放動作のときは、図13に示すように徐行区間X1は、開放減速位置P3をボリュウーム等で調整することにより最適になるようにしているが、図14に示すように閉鎖動作の途中から自動ドアを開放させる場合は、自動ドアが開放減速位置P3に達するときの開放速度Vが通常開放速度V1よりも遅いため(V<V1)、図14の減速区間T2が図13の通常の減速区間T1よりも短くなり、図14の徐行区間X2が図13の通常の徐行区間X1よりも長くなってしまい、自動ドアが全開するまでに時間がかかってしまうという問題があった。このように徐行区間X2が長くなり自動ドアが全開するのに時間がかかると、自動ドアの引き残しが長くなり、人の通行の邪魔になった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑み、閉鎖動作の途中から自動ドアを開放させる場合でも、自動ドアを迅速に開放させることができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の第1の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、自動ドア5の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア5を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で自動ドア5の開放速度を複数段に減速させるようにした点にある。
【0008】
第2の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、自動ドア5の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア5を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で第一開放減速速度V2に減速させ、その後に第二開放減速速度V3に減速させるようにした点にある。
【0009】
第3の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、検知センサ6が人を検知したとき自動ドア5を開放動作させると共に、自動ドア5の開放後に検知センサ6が人を検知しなければ自動ドア5を閉鎖動作させるようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5の閉鎖途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換え、自動ドア5を第一開放減速位置P3から第一開放減速速度V2まで減速させて第一開放減速速度V2で開放動作させ、その後自動ドア5を第二開放減速位置P4から第二開放減速速度V3まで減速させて第二開放減速速度V3で開放動作させるようにした点にある。
【0010】
第4の技術的手段は、前記第二開放減速速度V3が自動ドア5が全開位置P5で強い衝撃を受けずに停止できる徐行速度に設定され、前記第一開放減速速度V2が、第二開放減速速度V3と通常開放速度V1の略中間の速度に設定されている点にある。
従って、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で自動ドア5の開放速度を複数段に減速するため、徐行期間が短くなり、自動ドア5を閉鎖動作の途中から開放動作させる場合でも、自動ドア5を迅速に開放させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図4及び図5において、1は天井2と床3との間に設けた柱、4は天井2と床3との間の壁体に設けた通行用の開口部、5は自動ドアで、開口部4を開閉すべく開閉方向にスライド自在に支持され、後述するDCモータ11によって開閉駆動されるようになっている。6は検知センサで、自動ドア5の上端側を支持する上枠7に設けられ、自動ドア5の内外における自動ドア5の近傍での人の有無を検知する。
【0012】
図6は自動ドア5を開閉制御する制御系の回路図を示し、同図において、11は自動ドア5を開閉駆動するDCモータ、12はDCモータ11に電力を供給するための直流電源、13はモータ駆動回路で、4個のトランジスタTR1,TR2,TR3,TR4と4個のダイオードD1,D2,D3,D4とを備え、モータ駆動回路13は、ベースドライバー回路15からパルス信号S1,S2,S3,S4を入力することによって、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4がオンオフ動作をして、DCモータ11をPWM制御により速度を可変として正逆転駆動するようになっている。
【0013】
即ち、ベースドライバー回路15が、その出力端子AからトランジスタTR1に正のパルス信号S1、出力端子BからトランジスタTR2に負のパルス信号S2、出力端子CからトランジスタTR3に負のパルス信号S3、出力端子DからトランジスタTR4に正のパルス信号S4を出力することにより、トランジスタTR1,TR4がパルス信号S1,S4を入力する間にオンして、自動ドア5を開放動作させるべくDCモータ11を正転駆動する。また、ベースドライバー回路15が、その出力端子AからトランジスタTR1に負のパルス信号S1、出力端子BからトランジスタTR2に正のパルス信号S2、出力端子CからトランジスタTR3に正のパルス信号S3、出力端子DからトランジスタTR4に負のパルス信号S4を出力することにより、トランジスタTR2,TR3がパルス信号S2,S3を入力する間にオンして、自動ドア5を閉鎖動作させるべくDCモータ11を逆転駆動するようになっている。そして、後述する制御装置18によって、ベースドライバー回路15の出力端子A,Cから出力されるパルス信号S1,S3をPWM制御することによって、DCモータ11の回転速度を変更して自動ドア5の閉鎖速度及び開放速度を調整できるようになっている。
【0014】
また、ベースドライバー回路15の端子A,Cから正のパルス信号S1,S3を出力させて、トランジスタTR1及びトランジスタTR3をオンさせることにより、DCモータ11の入力線を短絡してDCモータ11に電磁ブレーキをかけて、自動ドア5の開放速度を減速する。また、ベースドライバー回路15の出力端子A,B,C,Dからのパルス信号の出力を停止させて、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4をオフさせることにより、DCモータ11を駆動停止させて自動ドア5を停止させるようになっている。
【0015】
17はエンコーダで、DCモータ11の回転を検出して該DCモータ11の回転ごとに1又は2以上の数のパルス信号を図7に示す如く出力するように構成されている。
18はマイコン等により構成した制御装置で、検知センサ6の検知信号Sを入力すると共に、エンコーダ17からのパルス信号を入力し、前述のベースドライバー回路15を介してDCモータ11をPWM制御する。また、制御装置18は、エンコーダ17からのパルス信号をカウントすることにより、自動ドア5の移動位置を演算して、自動ドア5が図7に示す全閉位置P1、閉鎖減速位置P2、第一開放減速位置P3、第二開放減速位置P4、全開位置P5にいるか否かを判別すると共に、自動ドア5の移動速度(閉鎖速度,開放速度)を演算するように構成されている。
【0016】
そして、制御装置18は、自動ドア5が閉鎖状態(全閉位置P1)にあるとき検知センサ6が人を検知すると、図8に示すように、自動ドア5の速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作をさせ、その後第一開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T1で十分に減速させてから自動ドア5が柱1等に強く衝当しない第二開放減速速度(徐行速度)V3(3cm/s〜5cm/s)で自動ドア5が徐行区間X1を開放動作するように制御して、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0017】
また、制御装置18は、自動ドア5が開放状態(全開位置P5)にあるとき検知センサ6が人を検知しなければ、図9に示すように、全開位置P5から自動ドア5の速度を徐々に増加させた後一定の通常閉鎖速度V4で閉鎖動作をさせ、その後閉鎖減速位置P2で減速し、ここから減速区間T1を経て十分に減速させてから自動ドア5が柱1等に強く衝当しない閉鎖減速速度(徐行速度)V5(3cm/s〜5cm/s)で自動ドア5が徐行区間X1を閉鎖動作するように制御して、自動ドア5を全閉位置P1で停止させる。
【0018】
また、自動ドア5が閉鎖動作をしている途中で検知センサ6により人を検知すると、図10乃至図12に示すように、まず閉鎖動作中の自動ドア5を減速して自動ドア5を十分に減速させた後、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて自動ドア5を開放動作させ、自動ドア5の速度を一定の通常開放速度V1に達するまで徐々に増加させ、その後自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すると、ここから第一開放減速速度V2になるまで減速させた後、第一開放減速速度V2で第二開放減速位置P4まで開放動作させ、その後自動ドア5が第二開放減速位置P4に達すると、ここから減速区間T1を経て自動ドア5が柱1等に強く衝当しない所定の徐行速度(3cm/s〜5cm/s)である第二開放減速速度V3になるまで減速させた後、自動ドア5が徐行区間を開放動作するように制御して、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0019】
なお、前記第二開放減速速度V3は、前述の如く自動ドア5が全開位置P5で強い衝撃を受けずに停止できる徐行速度に設定され、また前記第一開放減速位置P3は、第二開放減速速度V3と通常開放速度V1の略中間の速度に設定されている。
次に、自動ドア5の開放動作を図1のフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1で初期設定した後、ステップ2で、検知センサ6からの検知入力を判定してが検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知していなければステップ2に戻り検知したか否かの判別を繰り返す。人を検知すればステップ3に進み、ステップ3で通常開放速度V1の開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5を、その速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作させる。
【0020】
ステップ4で、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かを判別し、第一開放減速位置P3に達していなければ、ステップ4に戻り自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かの判別を繰り返し、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すれば、ステップ5に進み、ステップ5で減速指令を出す。これにより、制御装置18は、ベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5の開放速度を減速する。
【0021】
ステップ6で、自動ドア5の減速速度が第二開放減速速度(徐行速度)V3の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ6に戻り、設定値より小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が第二開放減速速度V3の設定値より小さくなれば、ステップ7に進み、ステップ7で、第二開放減速速度(徐行速度)V3での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5を第二開放減速速度(徐行速度)V3で開放動作させる。
【0022】
ステップ8で、自動ドア5が全開位置P5に達したか否かを判別し、全開位置P5に達していなければステップ8に戻り、全開位置P5に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が全開位置P5に達すれば、ステップ9に進み開放動作停止指令を出す。これにより、制御回路18は、ベースドライバー回路15を介してDCモータ11の駆動を停止させて、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0023】
次に、自動ドア5の閉鎖動作を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。自動ドア5が開放状態(全開位置P5)にあるとき検知センサ6が人を検知しなければ、まず、ステップ11で通常閉鎖速度V4での閉鎖動作指令を出す。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を駆動し、図9に示すように、全開位置P5から自動ドア5の速度を徐々に増加させた後自動ドア5を一定の通常閉鎖速度V4で閉鎖動作をさせる。
【0024】
ステップ12で、検知センサ6からの検知入力を判定して検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知センサ6が人を検知すれば、図3のステップ21に進む。検知センサ6が人を検知していれば、ステップ13に進み、ステップ13で、閉鎖減速位置P2に達したか否かを判別し、閉鎖減速位置P2に達していなければステップ12に戻り、閉鎖減速位置P2に達するとステップ14に進み、ステップ14で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の閉鎖速度を減速させる。
【0025】
ステップ15で、自動ドア5の減速速度が閉鎖減速速度(徐行速度)V5の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ12に戻る。減速速度が閉鎖減速速度V5(徐行速度設定値)より小さくなれば、ステップ16に進み、ステップ16で、閉鎖減速速度V5での閉鎖動作指令を出力する。これにより、制御装置18は自動ドア5を一定の閉鎖減速速度V5で閉鎖動作させる。
【0026】
ステップ17で自動ドア5が全閉位置P1に達したか否かを判別し、全閉位置P1に達していなければステップ18に進み、ステップ18で、検知センサ6からの検知入力を判定して検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知センサ6が人を検知すれば、図3のステップ21に進む。検知センサ6が人を検知していなければ、ステップ17に戻る。
【0027】
ステップ17で自動ドア5が全閉位置P1に達したと判別すれば、ステップ19に進み、ステップ19で閉鎖動作停止指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5を全閉位置P1で停止させる。
次に、閉鎖動作の途中から自動ドア5を自動開放させる動作を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知すれば、図2のステップ12又はステップ18から、ステップ21に進み、ステップ21で、減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の閉鎖速度を減速させる。
【0028】
ステップ22で、自動ドア5の減速速度が反転速度設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ22に戻り、反転速度設定値より小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が反転速度設定値より小さくなれば、ステップ23に進み、ステップ23で、通常開放速度V1での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18は、自動ドア5の速度を一定の通常開放速度V1に達するまで徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作させる。
【0029】
ステップ24で、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かを判別し、第一開放減速位置P3に達していなければ、ステップ24に戻り自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すれば、ステップ25に進み、ステップ25で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の開放速度を減速させる。
【0030】
ステップ26で、自動ドア5の減速速度が第一開放減速速度V2の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ26に戻り小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が第一開放減速速度V2の設定値より小さくなれば、ステップ27に進み、ステップ27で、第一開放減速速度V2での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18は自動ドア5を一定の第一開放減速速度V2で開放動作させる。
【0031】
ステップ28で、自動ドア5が第二開放減速位置P4に達したか否かを判別し、第二開放減速位置P4に達していなければ、ステップ28に戻り自動ドア5が第二開放減速位置P4に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が第二開放減速位置P4に達すれば、ステップ29に進み、ステップ29で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の開放速度を減速させる。
【0032】
ステップ29から図1のステップ6に進み、ステップ6からステップ10で、上記自動ドア5の通常の開放動作と同様に自動ドア5を第二開放減速速度(徐行速度)V3まで減速して全開位置P5で停止させる。
従って、第一開放減速位置P3を越えた閉鎖動作の途中で、検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図10に示すように第一開放減速位置P3で減速されて第一開放減速速度V2で開放動作をし、その後第二開放減速位置P4で減速されて、第二開放減速速度V3で開放動作をした後全開位置P5で停止する。また、第一開放減速位置P3と第二開放減速位置P4との間の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図11に示すように第一開放減速速度V2まで達して第一開放減速速度V2で開放動作をした後、第二開放減速位置P4で減速され、その後第二開放減速速度V3で開放動作をした後全開位置P5で停止する。さらに、第二開放減速位置P4を越える前の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図12に示すように反転後すぐに第二開放減速速度V3になって開放動作をした後全開位置P5で停止する。
【0033】
なお、前記実施の形態では、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で第一開放減速速度V2と第二開放減速速度V3との2段階に減速させて開放動作させるようにしているが、これに代え、開放動作の途中で3段階以上減速させて、開放動作させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、閉鎖動作の途中から自動ドア5を開放させる場合でも、徐行区間を短くして、自動ドア5を迅速に開放させることができ。
【図面の簡単な説明】
【図1】動作説明用のフローチャートである。
【図2】動作説明用のフローチャートである。
【図3】動作説明用のフローチャートである。
【図4】自動ドア装置の概略正面図である。
【図5】自動ドア装置の概略側面断面図である。
【図6】制御系の回路図である。
【図7】エンコーダのパルス波形図である。
【図8】自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【図9】自動ドアの閉鎖動作を示すグラフである。
【図10】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図11】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図12】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図13】従来の自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【図14】従来の自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【符号の説明】
5 自動ドア
13 モータ駆動回路
15 ベースドライバー回路
18 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、人を検知して自動ドアを自動開放するようにした自動ドア制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人を検知して自動ドアを自動開放するようにした自動ドア制御装置には、自動ドアの近傍での人の有無を検知する検知センサが設けられ、検知センサが人を検知したとき自動ドアを開放動作させると共に、自動ドアの開放後に検知センサが人を検知しなければ自動ドアを閉鎖動作させ、自動ドアの閉鎖動作の途中で検知センサが人を検知したとき、自動ドアの閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドアを自動開放するようにしたものがある。
【0003】
この種の従来の自動ドア制御装置では、自動ドアが閉鎖状態にあるとき検知センサが人を検知すると、図13に示すように、自動ドアの速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作をさせ、その後ボリューム等で調整した開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T1で十分に減速させてから自動ドアが柱等に強く衝当しないような所定の徐行速度V3(3cm/s〜5cm/s)で徐行区間X1を自動ドアが開放動作するように制御していた。
【0004】
そして、自動ドアが閉鎖動作をしている途中で検知センサにより人を検知すると、図14に示すように、閉鎖動作中の自動ドアを減速して自動ドアを十分に減速させた後、自動ドアを閉鎖動作から開放動作に切り換えて自動ドアを開放動作させ、上記と同様に開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T2を経て十分に減速させてから自動ドアが柱に強く衝当しないような所定の徐行速度V3(3cm/s〜5cm/s)で徐行区間X2を自動ドアが開放動作するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、閉鎖状態から自動ドアを開放させる通常の開放動作のときは、図13に示すように徐行区間X1は、開放減速位置P3をボリュウーム等で調整することにより最適になるようにしているが、図14に示すように閉鎖動作の途中から自動ドアを開放させる場合は、自動ドアが開放減速位置P3に達するときの開放速度Vが通常開放速度V1よりも遅いため(V<V1)、図14の減速区間T2が図13の通常の減速区間T1よりも短くなり、図14の徐行区間X2が図13の通常の徐行区間X1よりも長くなってしまい、自動ドアが全開するまでに時間がかかってしまうという問題があった。このように徐行区間X2が長くなり自動ドアが全開するのに時間がかかると、自動ドアの引き残しが長くなり、人の通行の邪魔になった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑み、閉鎖動作の途中から自動ドアを開放させる場合でも、自動ドアを迅速に開放させることができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の第1の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、自動ドア5の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア5を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で自動ドア5の開放速度を複数段に減速させるようにした点にある。
【0008】
第2の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、自動ドア5の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア5を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で第一開放減速速度V2に減速させ、その後に第二開放減速速度V3に減速させるようにした点にある。
【0009】
第3の技術的手段は、自動ドア5の近傍での人の有無を検知する検知センサ6が設けられ、検知センサ6が人を検知したとき自動ドア5を開放動作させると共に、自動ドア5の開放後に検知センサ6が人を検知しなければ自動ドア5を閉鎖動作させるようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア5の閉鎖途中で検知センサ6が人を検知したとき、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換え、自動ドア5を第一開放減速位置P3から第一開放減速速度V2まで減速させて第一開放減速速度V2で開放動作させ、その後自動ドア5を第二開放減速位置P4から第二開放減速速度V3まで減速させて第二開放減速速度V3で開放動作させるようにした点にある。
【0010】
第4の技術的手段は、前記第二開放減速速度V3が自動ドア5が全開位置P5で強い衝撃を受けずに停止できる徐行速度に設定され、前記第一開放減速速度V2が、第二開放減速速度V3と通常開放速度V1の略中間の速度に設定されている点にある。
従って、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で自動ドア5の開放速度を複数段に減速するため、徐行期間が短くなり、自動ドア5を閉鎖動作の途中から開放動作させる場合でも、自動ドア5を迅速に開放させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図4及び図5において、1は天井2と床3との間に設けた柱、4は天井2と床3との間の壁体に設けた通行用の開口部、5は自動ドアで、開口部4を開閉すべく開閉方向にスライド自在に支持され、後述するDCモータ11によって開閉駆動されるようになっている。6は検知センサで、自動ドア5の上端側を支持する上枠7に設けられ、自動ドア5の内外における自動ドア5の近傍での人の有無を検知する。
【0012】
図6は自動ドア5を開閉制御する制御系の回路図を示し、同図において、11は自動ドア5を開閉駆動するDCモータ、12はDCモータ11に電力を供給するための直流電源、13はモータ駆動回路で、4個のトランジスタTR1,TR2,TR3,TR4と4個のダイオードD1,D2,D3,D4とを備え、モータ駆動回路13は、ベースドライバー回路15からパルス信号S1,S2,S3,S4を入力することによって、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4がオンオフ動作をして、DCモータ11をPWM制御により速度を可変として正逆転駆動するようになっている。
【0013】
即ち、ベースドライバー回路15が、その出力端子AからトランジスタTR1に正のパルス信号S1、出力端子BからトランジスタTR2に負のパルス信号S2、出力端子CからトランジスタTR3に負のパルス信号S3、出力端子DからトランジスタTR4に正のパルス信号S4を出力することにより、トランジスタTR1,TR4がパルス信号S1,S4を入力する間にオンして、自動ドア5を開放動作させるべくDCモータ11を正転駆動する。また、ベースドライバー回路15が、その出力端子AからトランジスタTR1に負のパルス信号S1、出力端子BからトランジスタTR2に正のパルス信号S2、出力端子CからトランジスタTR3に正のパルス信号S3、出力端子DからトランジスタTR4に負のパルス信号S4を出力することにより、トランジスタTR2,TR3がパルス信号S2,S3を入力する間にオンして、自動ドア5を閉鎖動作させるべくDCモータ11を逆転駆動するようになっている。そして、後述する制御装置18によって、ベースドライバー回路15の出力端子A,Cから出力されるパルス信号S1,S3をPWM制御することによって、DCモータ11の回転速度を変更して自動ドア5の閉鎖速度及び開放速度を調整できるようになっている。
【0014】
また、ベースドライバー回路15の端子A,Cから正のパルス信号S1,S3を出力させて、トランジスタTR1及びトランジスタTR3をオンさせることにより、DCモータ11の入力線を短絡してDCモータ11に電磁ブレーキをかけて、自動ドア5の開放速度を減速する。また、ベースドライバー回路15の出力端子A,B,C,Dからのパルス信号の出力を停止させて、トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4をオフさせることにより、DCモータ11を駆動停止させて自動ドア5を停止させるようになっている。
【0015】
17はエンコーダで、DCモータ11の回転を検出して該DCモータ11の回転ごとに1又は2以上の数のパルス信号を図7に示す如く出力するように構成されている。
18はマイコン等により構成した制御装置で、検知センサ6の検知信号Sを入力すると共に、エンコーダ17からのパルス信号を入力し、前述のベースドライバー回路15を介してDCモータ11をPWM制御する。また、制御装置18は、エンコーダ17からのパルス信号をカウントすることにより、自動ドア5の移動位置を演算して、自動ドア5が図7に示す全閉位置P1、閉鎖減速位置P2、第一開放減速位置P3、第二開放減速位置P4、全開位置P5にいるか否かを判別すると共に、自動ドア5の移動速度(閉鎖速度,開放速度)を演算するように構成されている。
【0016】
そして、制御装置18は、自動ドア5が閉鎖状態(全閉位置P1)にあるとき検知センサ6が人を検知すると、図8に示すように、自動ドア5の速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作をさせ、その後第一開放減速位置P3で減速し、ここから減速区間T1で十分に減速させてから自動ドア5が柱1等に強く衝当しない第二開放減速速度(徐行速度)V3(3cm/s〜5cm/s)で自動ドア5が徐行区間X1を開放動作するように制御して、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0017】
また、制御装置18は、自動ドア5が開放状態(全開位置P5)にあるとき検知センサ6が人を検知しなければ、図9に示すように、全開位置P5から自動ドア5の速度を徐々に増加させた後一定の通常閉鎖速度V4で閉鎖動作をさせ、その後閉鎖減速位置P2で減速し、ここから減速区間T1を経て十分に減速させてから自動ドア5が柱1等に強く衝当しない閉鎖減速速度(徐行速度)V5(3cm/s〜5cm/s)で自動ドア5が徐行区間X1を閉鎖動作するように制御して、自動ドア5を全閉位置P1で停止させる。
【0018】
また、自動ドア5が閉鎖動作をしている途中で検知センサ6により人を検知すると、図10乃至図12に示すように、まず閉鎖動作中の自動ドア5を減速して自動ドア5を十分に減速させた後、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて自動ドア5を開放動作させ、自動ドア5の速度を一定の通常開放速度V1に達するまで徐々に増加させ、その後自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すると、ここから第一開放減速速度V2になるまで減速させた後、第一開放減速速度V2で第二開放減速位置P4まで開放動作させ、その後自動ドア5が第二開放減速位置P4に達すると、ここから減速区間T1を経て自動ドア5が柱1等に強く衝当しない所定の徐行速度(3cm/s〜5cm/s)である第二開放減速速度V3になるまで減速させた後、自動ドア5が徐行区間を開放動作するように制御して、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0019】
なお、前記第二開放減速速度V3は、前述の如く自動ドア5が全開位置P5で強い衝撃を受けずに停止できる徐行速度に設定され、また前記第一開放減速位置P3は、第二開放減速速度V3と通常開放速度V1の略中間の速度に設定されている。
次に、自動ドア5の開放動作を図1のフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1で初期設定した後、ステップ2で、検知センサ6からの検知入力を判定してが検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知していなければステップ2に戻り検知したか否かの判別を繰り返す。人を検知すればステップ3に進み、ステップ3で通常開放速度V1の開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5を、その速度を徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作させる。
【0020】
ステップ4で、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かを判別し、第一開放減速位置P3に達していなければ、ステップ4に戻り自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かの判別を繰り返し、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すれば、ステップ5に進み、ステップ5で減速指令を出す。これにより、制御装置18は、ベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5の開放速度を減速する。
【0021】
ステップ6で、自動ドア5の減速速度が第二開放減速速度(徐行速度)V3の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ6に戻り、設定値より小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が第二開放減速速度V3の設定値より小さくなれば、ステップ7に進み、ステップ7で、第二開放減速速度(徐行速度)V3での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を制御し、自動ドア5を第二開放減速速度(徐行速度)V3で開放動作させる。
【0022】
ステップ8で、自動ドア5が全開位置P5に達したか否かを判別し、全開位置P5に達していなければステップ8に戻り、全開位置P5に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が全開位置P5に達すれば、ステップ9に進み開放動作停止指令を出す。これにより、制御回路18は、ベースドライバー回路15を介してDCモータ11の駆動を停止させて、自動ドア5を全開位置P5で停止させる。
【0023】
次に、自動ドア5の閉鎖動作を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。自動ドア5が開放状態(全開位置P5)にあるとき検知センサ6が人を検知しなければ、まず、ステップ11で通常閉鎖速度V4での閉鎖動作指令を出す。これにより、制御装置18はベースドライバー回路15を介してDCモータ11を駆動し、図9に示すように、全開位置P5から自動ドア5の速度を徐々に増加させた後自動ドア5を一定の通常閉鎖速度V4で閉鎖動作をさせる。
【0024】
ステップ12で、検知センサ6からの検知入力を判定して検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知センサ6が人を検知すれば、図3のステップ21に進む。検知センサ6が人を検知していれば、ステップ13に進み、ステップ13で、閉鎖減速位置P2に達したか否かを判別し、閉鎖減速位置P2に達していなければステップ12に戻り、閉鎖減速位置P2に達するとステップ14に進み、ステップ14で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の閉鎖速度を減速させる。
【0025】
ステップ15で、自動ドア5の減速速度が閉鎖減速速度(徐行速度)V5の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ12に戻る。減速速度が閉鎖減速速度V5(徐行速度設定値)より小さくなれば、ステップ16に進み、ステップ16で、閉鎖減速速度V5での閉鎖動作指令を出力する。これにより、制御装置18は自動ドア5を一定の閉鎖減速速度V5で閉鎖動作させる。
【0026】
ステップ17で自動ドア5が全閉位置P1に達したか否かを判別し、全閉位置P1に達していなければステップ18に進み、ステップ18で、検知センサ6からの検知入力を判定して検知センサ6が人を検知したか否かを判別し、検知センサ6が人を検知すれば、図3のステップ21に進む。検知センサ6が人を検知していなければ、ステップ17に戻る。
【0027】
ステップ17で自動ドア5が全閉位置P1に達したと判別すれば、ステップ19に進み、ステップ19で閉鎖動作停止指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5を全閉位置P1で停止させる。
次に、閉鎖動作の途中から自動ドア5を自動開放させる動作を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知すれば、図2のステップ12又はステップ18から、ステップ21に進み、ステップ21で、減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の閉鎖速度を減速させる。
【0028】
ステップ22で、自動ドア5の減速速度が反転速度設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ22に戻り、反転速度設定値より小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が反転速度設定値より小さくなれば、ステップ23に進み、ステップ23で、通常開放速度V1での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18は、自動ドア5の速度を一定の通常開放速度V1に達するまで徐々に増加させた後一定の通常開放速度V1で開放動作させる。
【0029】
ステップ24で、自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かを判別し、第一開放減速位置P3に達していなければ、ステップ24に戻り自動ドア5が第一開放減速位置P3に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が第一開放減速位置P3に達すれば、ステップ25に進み、ステップ25で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の開放速度を減速させる。
【0030】
ステップ26で、自動ドア5の減速速度が第一開放減速速度V2の設定値より小さいか否かを判別し、小さくなければステップ26に戻り小さいか否かの判別を繰り返す。減速速度が第一開放減速速度V2の設定値より小さくなれば、ステップ27に進み、ステップ27で、第一開放減速速度V2での開放動作指令を出力する。これにより、制御装置18は自動ドア5を一定の第一開放減速速度V2で開放動作させる。
【0031】
ステップ28で、自動ドア5が第二開放減速位置P4に達したか否かを判別し、第二開放減速位置P4に達していなければ、ステップ28に戻り自動ドア5が第二開放減速位置P4に達したか否かの判別を繰り返す。自動ドア5が第二開放減速位置P4に達すれば、ステップ29に進み、ステップ29で減速指令を出す。これにより、制御装置18は自動ドア5の開放速度を減速させる。
【0032】
ステップ29から図1のステップ6に進み、ステップ6からステップ10で、上記自動ドア5の通常の開放動作と同様に自動ドア5を第二開放減速速度(徐行速度)V3まで減速して全開位置P5で停止させる。
従って、第一開放減速位置P3を越えた閉鎖動作の途中で、検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図10に示すように第一開放減速位置P3で減速されて第一開放減速速度V2で開放動作をし、その後第二開放減速位置P4で減速されて、第二開放減速速度V3で開放動作をした後全開位置P5で停止する。また、第一開放減速位置P3と第二開放減速位置P4との間の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図11に示すように第一開放減速速度V2まで達して第一開放減速速度V2で開放動作をした後、第二開放減速位置P4で減速され、その後第二開放減速速度V3で開放動作をした後全開位置P5で停止する。さらに、第二開放減速位置P4を越える前の閉鎖動作の途中で検知センサ6が人を検知したときの自動ドア5の開放動作は、図12に示すように反転後すぐに第二開放減速速度V3になって開放動作をした後全開位置P5で停止する。
【0033】
なお、前記実施の形態では、自動ドア5を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で第一開放減速速度V2と第二開放減速速度V3との2段階に減速させて開放動作させるようにしているが、これに代え、開放動作の途中で3段階以上減速させて、開放動作させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、閉鎖動作の途中から自動ドア5を開放させる場合でも、徐行区間を短くして、自動ドア5を迅速に開放させることができ。
【図面の簡単な説明】
【図1】動作説明用のフローチャートである。
【図2】動作説明用のフローチャートである。
【図3】動作説明用のフローチャートである。
【図4】自動ドア装置の概略正面図である。
【図5】自動ドア装置の概略側面断面図である。
【図6】制御系の回路図である。
【図7】エンコーダのパルス波形図である。
【図8】自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【図9】自動ドアの閉鎖動作を示すグラフである。
【図10】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図11】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図12】自動ドアの閉鎖動作の途中からの開放動作を示すグラフである。
【図13】従来の自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【図14】従来の自動ドアの開放動作を示すグラフである。
【符号の説明】
5 自動ドア
13 モータ駆動回路
15 ベースドライバー回路
18 制御装置
Claims (4)
- 自動ドア(5)の近傍での人の有無を検知する検知センサ(6)が設けられ、自動ドア(5)の閉鎖動作の途中で検知センサ(6)が人を検知したとき、自動ドア(5)の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア(5)を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア(5)を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で自動ドア(5)の開放速度を複数段に減速させるようにしたことを特徴とする自動ドア制御装置。 - 自動ドア(5)の近傍での人の有無を検知する検知センサ(6)が設けられ、自動ドア(5)の閉鎖動作の途中で検知センサ(6)が人を検知したとき、自動ドア(5)の閉鎖動作を開放動作に切り換えて自動ドア(5)を自動開放するようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア(5)を閉鎖動作から開放動作に切り換えて開放動作させるとき、開放動作の途中で第一開放減速速度V2に減速させ、その後に第二開放減速速度V3に減速させるようにしたことを特徴とする自動ドア制御装置。 - 自動ドア(5)の近傍での人の有無を検知する検知センサ(6)が設けられ、検知センサ(6)が人を検知したとき自動ドア(5)を開放動作させると共に、自動ドア(5)の開放後に検知センサ(6)が人を検知しなければ自動ドア(5)を閉鎖動作させるようにした自動ドア制御装置において、
自動ドア(5)の閉鎖途中で検知センサ(6)が人を検知したとき、自動ドア(5)を閉鎖動作から開放動作に切り換え、自動ドア(5)を第一開放減速位置P3から第一開放減速速度V2まで減速させて第一開放減速速度V2で開放動作させ、その後自動ドア(5)を第二開放減速位置P4から第二開放減速速度V3まで減速させて第二開放減速速度V3で開放動作させるようにしたことを特徴とする自動ドア制御装置。 - 前記第二開放減速速度V3が自動ドア(5)が全開位置P5で強い衝撃を受けずに停止できる徐行速度に設定され、前記第一開放減速速度V2が、第二開放減速速度V3と通常開放速度V1の略中間の速度に設定されていることを特徴とする前記請求項2又は3に記載の自動ドア制御装置。
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