JP3153830B2 - エレベータのドア制御装置 - Google Patents

エレベータのドア制御装置

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JP3153830B2 JP16277992A JP16277992A JP3153830B2 JP 3153830 B2 JP3153830 B2 JP 3153830B2 JP 16277992 A JP16277992 A JP 16277992A JP 16277992 A JP16277992 A JP 16277992A JP 3153830 B2 JP3153830 B2 JP 3153830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータのドア制御装
置に関するものであり、特に、ドアの反転動作を制御す
る装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエレベータのドア制御装
置として、特開昭61−203087号公報に掲載の技
術を挙げることができる。
【0003】一般に、エレベータでは、利用者が、ドア
の戸閉動作中にかごに乗り降りする場合、戸開ボタン等
を操作することにより、ドアが戸閉動作から戸開動作へ
と反転動作を行なう。また、運転手付きのエレベータで
は、エレベータの運転効率を上げるため、乗場に利用者
がいない場合、ドアの戸開動作中に戸閉ボタン等を操作
することにより、ドアが戸開動作から戸閉動作へと反転
動作を行なう。
【0004】ここで従来の反転動作を図2にしたがって
説明する。図2はエレベータのドア制御装置の動作を示
す波形図である。従来のエレベータのドア制御装置は、
戸開ボタンまたは戸閉ボタンの操作等により、エレベー
タ制御盤から戸開指令または戸閉指令が制御回路に出力
され、制御回路が、戸開指令または戸閉指令に対応して
ROMから読み出した速度指令に基き、通常、図2
(a)に示すような速度パターンで、ドアの戸開動作ま
たは戸閉動作を行なう。
【0005】例えば、ドアの戸閉動作中に、時刻t1で
戸開ボタンが操作されると、反転要求がエレベータ制御
盤へ送られる。この反転要求により、エレベータ制御盤
は、ドアを反転動作させるべく、戸閉指令を戸開指令へ
と切換えて制御回路に出力する。制御回路は、戸閉指令
が戸開指令に切換えられたことにより、ドアを戸閉動作
から戸開動作に切換えるために、ROMから所定の緊急
減速指令及び緊急加速指令を読出す。そして、制御回路
は、図2(b)に示すように、時刻t1からt3までの
間の緊急減速指令にしたがってドアを減速させた後、時
刻t3からt4までの間の緊急加速指令にしたがって前
記ドアを戸開させるよう、反転動作を行なう。
【0006】また、ドアが戸開動作中の場合に、例え
ば、時刻t2で戸閉ボタンが操作されると、反転要求が
エレベータ制御盤へ送られる。この反転要求により、エ
レベータ制御盤は、戸開指令を戸閉指令へと切換えて制
御回路に出力し、制御回路が、ドアを戸開動作から戸閉
動作に切換えるために、ROMから所定の緊急減速指令
及び緊急加速指令を読出す。そして、制御回路は、図2
(c)中実線で示すように、時刻t2からt5までの間
の緊急減速指令にしたがってドアを減速させた後、時刻
t5からt6までの間の緊急加速指令にしたがってドア
を戸閉させるよう、反転動作を行なう。なお、この場合
のドアの加減速度(t2〜t6)は、前記戸閉から戸開
への反転動作におけるドアの加減速度(t1〜t4)と
同一とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータのド
ア制御装置は、上記のように構成されているから、戸閉
から戸開への反転動作であっても、戸開から戸閉への反
転動作であっても、ドアの反転時の加減速度は同一であ
る。ここで、一般に、ドアの反転時の緊急加減速指令に
おいては、その加減速度が大きいほど、ドアが素早く反
転動作を行なうこととなるが、その反面、反転時の騒音
及び衝撃が大きくなり、利用者に不快感を与えてしま
う。逆に、加減速度が小さいと、ドアがゆっくりと反転
動作を行なうこととなり、反転時の騒音及び衝撃は軽減
されるが、その反面、ドアに利用者が挾まれたままで、
ドアが暫時開閉されるという不都合を生じる可能性があ
る。したがって、従来のエレベータのドア制御装置にお
ける反転動作の加減速度は、利用者の安全性を考慮し
て、戸閉動作時における反転動作の加減速度を基準とし
て決定している。更に、ドアの開閉は、同じく戸閉動作
時の利用者の安全を考慮して、戸閉動作は緩やかな速度
で、戸開動作はより早い速度で行なうようにしている。
その結果、従来のエレベータのドア制御装置では、戸閉
動作から戸開動作への反転時においては不都合は生じな
いものの、戸開動作から戸閉動作への反転時の騒音及び
衝撃がどうしても大きくなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、ドアの反転時の騒音及
び衝撃を最小限に押え、かつ、利用者の安全を確保した
エレベータのドア制御装置の提供を課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エレベータのドア制御装置は、エレベータ制御盤からの
指令に応じて、エレベータのドアを開閉駆動するモータ
を駆動制御する制御手段により、前記ドアの戸開動作か
ら戸閉動作への反転動作を、戸閉動作から戸開動作への
反転動作の加減速度より小さい加減速度で行なうよう前
記モータを駆動するものである。
【0010】請求項2の発明にかかるエレベータのドア
制御装置は、エレベータ制御盤からの指令に応じて、エ
レベータのドアを開閉駆動するモータを駆動制御する制
御手段により、前記ドアの戸開動作から戸閉動作への反
転動作を、戸閉動作から戸開動作への反転動作の加減速
度より小さい第1の加減速度で行なうよう前記モータを
駆動するとともに、前記ドアの戸開時に過負荷が検出さ
れた場合は、前記戸開動作から戸閉動作への反転動作
を、前記第1の加減速度より大きい第2の加減速度で行
なうよう前記モータを駆動するものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、戸閉動作から戸開
動作への反転動作におけるドアの加減速度を必要程度大
きくして、ドアの反転時の流れ量を小さくし、その反転
動作を迅速に行なうことができる一方、戸開動作から戸
閉動作への反転時におけるドアの加減速度は、相対的に
小さくなり、ドアの反転時の騒音及び衝撃をその分小さ
くすることができる。
【0012】請求項2の発明においては、戸閉動作から
戸開動作への反転動作におけるドアの加減速度を必要程
度大きくして、ドアの反転時の流れ量を小さくし、その
反転動作を迅速に行なうことができる一方、戸開動作か
ら戸閉動作への反転時におけるドアの第1の加減速度
は、相対的に小さくなり、ドアの反転時の騒音及び衝撃
をその分小さくすることができる。更に、ドアの戸開時
に利用者が衣服等をドアに挾まれ、戸袋内に引き込まれ
そうになった場合は、ドアを第1の加減速度より大きな
第2の加減速度で、より迅速に反転戸閉させることがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の一実施例におけるエレベータのドア制御装置を示
すブロック図である。
【0014】図において、1はエレベータのかごドア
(図示略)を開閉駆動するモータ、2はモータ1に取付
けられ、モータ1の回転を検出するパルスエンコーダで
ある。3は戸開ボタン及び戸閉ボタン等の操作等に応じ
て戸開指令及び戸閉指令等を出力するエレベータ制御盤
である。4は制御回路であって、5は各種の演算処理を
行なう中央処理装置(以下CPUという)、6は前記パ
ルスエンコーダ2のパルス出力を計数するパルスカウン
トユニット、7はCPU5の制御プログラム及びデータ
を格納する読出し専用メモリ(以下ROMという)、8
はエレベータ制御盤3とデータの送受を行なう入出力ポ
ート、9はCPU5の演算データ等を格納する読書き可
能なメモリ(以下RAMという)、10はCPU5の演
算結果にしたがってかごドアの開閉を制御するためのパ
ルス幅変調(以下PWMという)指令を出力するPWM
ユニットである。11はPWMユニット10からのPW
M指令にしたがってゲート信号を発生するゲート信号発
生回路、12は電源、13は電源12の出力をゲート信
号発生回路11の出力に応じてスイッチングし、モータ
1に供給するパワー回路である。前記パルスエンコーダ
2、制御回路4、ゲート信号発生回路11及びパワー回
路13により、前記モータ1を駆動制御する第一実施例
の制御手段が構成されている。
【0015】前記制御回路4のROM7には、従来例と
同様、かごドアの通常の開閉動作における速度パターン
(図2(a)参照)が記憶される他、戸閉動作から戸開
動作への反転動作における加減速パターン(t1〜t
4)と、戸開動作から戸閉動作への反転動作における加
減速パターン(t2〜t8)とが記憶されている。ま
た、第一実施例においては、ドアの戸開動作から戸閉動
作に反転する場合の加減速度は、戸閉動作から戸開動作
に反転する場合の加減速度より所定割合小さくなるよう
構成される。例えば、図2(c)中一点鎖線で示すよう
に、戸開動作から戸閉動作への反転動作における減速度
(時刻t2〜t7)及び加速度(t7〜t8)は、図2
(c)中実線で示す従来例の対応する減速度(t2〜t
5)及び加速度(t5〜t6)より緩やかに設定され
る。即ち、従来例の戸開動作から戸閉動作に反転する場
合の加減速度(t2〜t6)は、第一実施例の戸閉動作
から戸開動作に反転する場合の加減速度(t1〜t4)
と同一であることから、戸開動作から戸閉動作に反転す
る場合の加減速度(t2〜t8)は、戸閉動作から戸開
動作に反転する場合の加減速度(t1〜t4)より緩や
かに設定されることになる。
【0016】次に、上記のように構成された第一実施例
のエレベータのドア制御装置による、かごドアの通常の
開閉動作を説明する。
【0017】まず、エレベータ制御盤3から戸開指令ま
たは戸閉指令が出力されると、その戸開指令または戸閉
指令が制御回路4の入出力ポート8に入力される。この
戸開指令または戸閉指令に対応して、CPU5はROM
7から通常のかごドアの開閉動作用の速度パターンを読
込む。また、パルスカウントユニット6はモータ1の回
転に同期して回転するパルスエンコーダ2のパルス出力
を計数し、CPU5は、パルスカウントユニット6の計
数値に基いて、かごドアの位置点及びモータ1の回転速
度を演算して、各位置点でのモータ1の回転速度が、図
2(a)に示す前記速度パターンにしたがうような速度
パターン指令値を発生する。PWMユニット10は前記
速度パターン指令値に応じたPWM指令を出力し、この
PWM指令にしたがって、ゲート信号発生回路11が、
ゲート信号を出力する。また、パワー回路13は、ゲー
ト信号に応じてスイッチングしながら電源出力をモータ
1に供給する。そして、パルスカウントユニット6の計
数値が所定値に達すると、かごドアが全開または全閉し
たとして、制御回路4はモータ1を停止させる。このよ
うにして、通常時は、モータ1の回転速度が制御される
ことにより、かごドアの戸開速度及び戸閉速度が制御さ
れ、エレベータのかごドアの開閉制御が行なわれる。
【0018】次に、上記のように構成された第一実施例
のエレベータのドア制御装置によるかごドアの反転動作
を図2(b)及び図2(c)にしたがって説明する。
【0019】図2(c)中一点鎖線で示すように、第一
実施例において、かごドアの戸開動作から戸閉動作に反
転する場合の加減速パターン(t2〜t8)は、戸閉動
作から戸開動作に反転する場合の加減速パターン(t1
〜t4)より所定割合緩やかに設定されているため、反
転動作時に、かごドアはその分緩やかな速度で反転動作
される。即ち、時刻t2において、戸閉ボタンの操作等
により、エレベータ制御盤3から制御回路4に戸閉指令
が入力されると、かごドアの戸開速度が時刻t2からt
7までの間の減速パターンに応じて減速され、時刻t7
で停止されるとともに戸閉方向に反転動作され、t7か
らt8までの間の加速パターンに応じて加速されて戸閉
される。したがって、戸開速度指令が戸閉速度指令へと
緩やかに切換えられて、かごドアが緩やかに反転動作さ
れる。なお、戸閉動作から戸開動作に反転動作する場合
の加減速パターン(t1〜t4)は、図2(b)に示す
ように、利用者の安全を考慮して従来例と同様とされて
おり、その反転動作は迅速に行なわれる。
【0020】このように、上記第一実施例のエレベータ
のドア制御装置は、制御回路4のROM7に、戸閉動作
から戸開動作への反転動作における加減速パターン(t
1〜t4)を記憶するとともに、前記加減速パターン
(t1〜t4)より所定割合緩やかな加減速パターン
(t2〜t8)を、戸開動作から戸閉動作への反転動作
における加減速パターン(t2〜t8)として記憶し、
エレベータ制御盤3からの戸開指令または戸閉指令に対
応して、制御回路4が、CPU5によりROM7から前
記加減速パターン(t1〜t4)及び加減速パターン
(t2〜t8)を読込んで、PWMユニット10から対
応するPWM指令を出力し、このPWM指令にしたがっ
て、ゲート信号発生回路11及びパワー回路13によ
り、電源出力をスイッチングしながらモータ1に供給す
ることにより、かごドアの戸開動作から戸閉動作への反
転動作における加減速度(t2〜t8)が、戸閉動作か
ら戸開動作への反転動作における加減速度(t1〜t
4)より所定割合緩やかになるよう、モータ1の回転速
度を制御したものである。
【0021】したがって、上記第一実施例は、戸閉動作
から戸開動作への反転動作におけるかごドアの加減速度
を必要程度大きく、例えば、図2(b)に示す時刻t1
〜t4の加減速パターンとすることにより、かごドアの
反転時の流れ量を小さくし、その反転動作を迅速に行な
うことができる。その一方、戸開動作から戸閉動作への
反転時におけるかごドアの加減速度を、戸閉動作から戸
開動作への反転動作の加減速度より小さく、例えば、図
2(c)の一点鎖線に示す時刻t2〜t8の加減速パタ
ーンとすることにより、かごドアの反転時の騒音及び衝
撃をその分軽減することができる。その結果、戸閉時に
かごドアに利用者が挾まれそうな場合でも、かごドアを
迅速に開放することができ、利用者の安全性を確保でき
る一方、戸開中の反転時に大きな騒音及び衝撃を発生し
て利用者に不快感を与えることがない。また、かごドア
の戸開時には、戸閉時とは異なり利用者がかごドアに挾
まれるような事態が通常考えられず、反転動作を緩やか
に行なっても特に支障はないため、その反転動作速度を
十分小さくして、騒音及び衝撃を十分緩和することがで
きる。
【0022】次に、本発明による第二実施例を以下に説
明する。第一実施例では、かごドアの戸開動作から戸閉
動作への反転動作における加減速度を、戸閉動作から戸
開動作への反転時の加減速度より小さくし、かごドアを
緩やかに反転させるよう構成したが、第二実施例のエレ
ベータのドア制御装置は、第一実施例のエレベータのド
ア制御装置と同様の回路構成(図1参照)を採用し、更
に、利用者が戸開中のかごドアに衣服等を挾まれて、戸
袋内に引込まれそうになった場合に、利用者の安全を確
保する構成を採用している。即ち、第二実施例では、制
御回路4のROM7に、戸閉動作から戸開動作への反転
動作における加減速パターン(t1〜t4)と、戸閉ボ
タンの操作等による通常の戸開動作から戸閉動作への反
転動作における第1の加減速パターン(t2〜t8)
と、かごドアが戸開動作時に過負荷を検出した場合の第
2の加減速パターン(t2〜t6)が記憶されている。
そして、戸開動作中に、利用者が衣服等をかごドアに挾
まれて戸袋内に引込まれそうになった場合には、エレベ
ータ制御盤3が、かごドアの過負荷を検出して、戸閉指
令を制御回路4へ出力し、かごドアを前記第2の加減速
パターンに対応する加減速度で反転戸開させるよう構成
されている。なお、前記第2の加減速パターンは、利用
者の安全を考慮して、かごドアを迅速に反転戸開するよ
う、通常の戸開時の反転動作用の第1の加減速パターン
(t2〜t8)より急な加減速パターン、例えば、図2
(c)中実線で示すように、戸閉時の反転動作用の加減
速パターン(t1〜t4)と同一の大きさの加減速パタ
ーン(t2〜t6)に設定される。
【0023】次に、上記のように構成された第二実施例
のエレベータのドア制御装置の反転動作を図2(b)及
び図2(c)にしたがって説明する。
【0024】図2(c)中一点鎖線で示すように、第二
実施例において、戸閉ボタンの操作等により、戸開動作
から戸閉動作に反転する場合の第1の加減速パターン
(t2〜t8)は、戸閉動作から戸開動作に反転する場
合の加減速パターン(t1〜t4)より所定割合緩く設
定されているため、反転動作時に、かごドアはその分緩
やかな速度で反転動作される。一方、利用者が衣服等を
かごドアに挾まれて戸袋内に引込まれそうになった場合
には、かごドアは、第1の加減速パターン(t2〜t
8)より急な第2の加減速パターン(t2〜t6)にし
たがって反転動作する。したがって、戸開速度指令が戸
閉速度指令へと早急に切換えられてかごドアが迅速に反
転動作される。
【0025】このように、上記第二実施例のエレベータ
のドア制御装置は、制御回路4のROM7に、戸閉動作
から戸開動作への反転動作における加減速パターン(t
1〜t4)を記憶するとともに、前記加減速パターン
(t1〜t4)より所定割合緩やかな加減速パターン
(t2〜t8)を、戸開動作から戸閉動作への通常の反
転動作における第1の加減速パターン(t2〜t8)と
して記憶し、更に、前記第1の加減速パターン(t2〜
t8)より急な加減速パターン(t2〜t6)を、かご
ドアの過負荷検出時における戸開動作から戸閉動作への
反転動作の第2の加減速パターン(t2〜t8)として
記憶し、エレベータ制御盤3からの緊急加減速指令に対
応して、制御回路4が、CPU5によりROM7から前
記加減速パターン(t1〜t4,t2〜t8)を読込ん
で、PWMユニット10から対応するPWM指令を出力
し、このPWM指令にしたがって、ゲート信号発生回路
11及びパワー回路13により、電源出力をスイッチン
グしながらモータ1に供給することにより、かごドアの
戸開動作から戸閉動作への反転動作における加減速度
(t2〜t8)が、戸閉動作から戸開動作への反転動作
における加減速度(t1〜t4)より所定割合緩やかに
なるよう、モータ1の回転速度を制御するものである。
更に、かごドアの戸開時における過負荷検出時には、第
2の加減速パターン(t2〜t6)でかごドアを反転戸
閉するよう、モータ1の回転速度を制御するものであ
る。
【0026】したがって、上記第二実施例は、戸閉動作
から戸開動作への反転動作におけるかごドアの加減速度
(t1〜t4)を必要程度大きくして、かごドアの反転
時の流れ量を小さくし、その反転動作を迅速に行なうこ
とができる一方、戸開動作から戸閉動作への反転時にお
けるかごドアの第1の加減速度(t2〜t8)を、戸閉
動作から戸開動作への反転動作に比較して小さくして、
かごドアの反転時の騒音及び衝撃をその分軽減すること
ができる。その結果、戸閉時にかごドアに利用者が挾ま
れそうな場合でも、かごドアを迅速に開放することがで
き、利用者の安全性を確保できる一方、戸開中の反転時
に利用者に不快感を与えることがない。更に、万一、戸
開動作中に、利用者がその衣服等をかごドアに挾まれて
戸袋内に引込まれそうになった場合には、かごドアを緩
やかに反転動作することなく、第1の加減速度(t2〜
t8)より大きな第2の加減速度(t2〜t6)で、よ
り迅速に反転戸閉させることができる。その結果、利用
者の安全性を一層向上することができる。
【0027】ところで、上記各実施例の制御回路4によ
る反転動作時の加減速パターンとして、図2に示すもの
を例示したが、本発明を実施する場合には、これに限定
されるものではない。例えば、第一実施例は、戸開時に
おける反転動作を戸閉時における反転動作より緩やかに
行なうものであればよく、他の加減速パターンを採用す
ることができる。また、上記第二実施例においては、戸
開中における反転動作時の第2の加減速度(t2〜t
6)を、戸閉中における反転動作時の加減速度(t1〜
t4)と同一の大きさのものとして構成したが、第1の
加減速度(t1〜t8)より大きく、反転戸閉動作を迅
速に行なって、利用者の安全を確保できるものであれ
ば、加減速度(t1〜t4)と異なる大きさとすること
も可能である。そして、上記各実施例は、かごドアの反
転動作を制御する場合に具体化されているが、本発明の
エレベータのドア制御装置は、乗場ドアの反転動作の制
御に適用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のエレベ
ータのドア制御装置は、エレベータ制御盤からの指令に
応じて、エレベータのドアを開閉駆動するモータを駆動
制御する制御手段により、前記ドアの戸開動作から戸閉
動作への反転動作を、戸閉動作から戸開動作への反転動
作の加減速度より小さい加減速度で行なうよう前記モー
タを駆動するものである。したがって、戸閉動作から戸
開動作への反転動作におけるドアの加減速度を必要程度
大きくして、ドアの反転時の流れ量を小さくし、その反
転動作を迅速に行なうことができる一方、戸開動作から
戸閉動作への反転時におけるドアの加減速度は、相対的
に小さくなり、ドアの反転時の騒音及び衝撃をその分小
さくすることができる。その結果、戸閉時にドアに利用
者が挾まれそうな場合でも、ドアを迅速に開放すること
ができ、利用者の安全性を確保できる一方、戸開中の反
転時に利用者に不快感を与えることがない。
【0029】請求項2の発明のエレベータのドア制御装
置は、エレベータ制御盤からの指令に応じて、エレベー
タのドアを開閉駆動するモータを駆動制御する制御手段
により、前記ドアの戸開動作から戸閉動作への反転動作
を、戸閉動作から戸開動作への反転動作の加減速度より
小さい第1の加減速度で行なうよう前記モータを駆動す
るとともに、前記ドアの戸開時に過負荷が検出された場
合は、前記戸開動作から戸閉動作への反転動作を、前記
第1の加減速度より大きい第2の加減速度で行なうよう
前記モータを駆動するものである。したがって、戸閉動
作から戸開動作への反転動作におけるドアの加減速度を
必要程度大きくして、ドアの反転時の流れ量を小さく
し、その反転動作を迅速に行なうことができる一方、戸
開動作から戸閉動作への反転時におけるドアの第1の加
減速度は、相対的に小さくなり、ドアの反転時の騒音及
び衝撃をその分小さくすることができる。その結果、戸
閉時にドアに利用者が挾まれそうな場合でも、ドアを迅
速に開放することができ、利用者の安全性を確保できる
一方、戸開中の反転時に利用者に不快感を与えることが
ない。更に、ドアの戸開時に利用者が衣服等をドアに挾
まれ、戸袋内に引き込まれそうになった場合は、ドアを
第1の加減速度より大きな第2の加減速度で、より迅速
に反転戸閉させることができる。その結果、利用者の安
全性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例におけるエレベータの
ドア制御装置を示すブロック図である。
【図2】図2はエレベータのドア制御装置の動作を示す
波形図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 パルスエンコーダ(制御手段) 3 エレベータ制御盤 4 制御回路(制御手段) 11 ゲート信号発生回路(制御手段) 13 パワー回路(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−221595(JP,A) 特公 平7−80664(JP,B2) 特公 平7−106858(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 13/00 - 13/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのドアを開閉駆動するモータ
    と、 エレベータの制御を行なうエレベータ制御盤と、 前記エレベータ制御盤からの指令に応じて前記モータを
    駆動制御するとともに、前記ドアの戸開動作から戸閉動
    作への反転動作を、戸閉動作から戸開動作への反転動作
    の加減速度より小さい加減速度で行なうよう前記モータ
    を駆動する制御手段とを具備することを特徴とするエレ
    ベータのドア制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータのドアを開閉駆動するモータ
    と、 エレベータの制御を行なうエレベータ制御盤と、 前記エレベータ制御盤からの指令に応じて前記モータを
    駆動制御するとともに、前記ドアの戸開動作から戸閉動
    作への反転動作を、戸閉動作から戸開動作への反転動作
    の加減速度より小さい第1の加減速度で行なうよう前記
    モータを駆動し、かつ、前記ドアの戸開時に過負荷が検
    出された場合は、前記戸開動作から戸閉動作への反転動
    作を、前記第1の加減速度より大きい第2の加減速度で
    行なうよう前記モータを駆動する制御手段とを具備する
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
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