JP3317462B2 - パワーウインド制御装置 - Google Patents

パワーウインド制御装置

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JP3317462B2
JP3317462B2 JP13772693A JP13772693A JP3317462B2 JP 3317462 B2 JP3317462 B2 JP 3317462B2 JP 13772693 A JP13772693 A JP 13772693A JP 13772693 A JP13772693 A JP 13772693A JP 3317462 B2 JP3317462 B2 JP 3317462B2
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口 悟 関
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自動車電機工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のウインドガ
ラスの現在位置を検出することによってウインドガラス
を駆動させるモータの制御を行うのに利用されるパワー
ウインド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のウインドガラスの現在位
置を検出することによってウインドガラスを駆動させる
モータの制御を行うパワーウインド制御装置としては、
図5に示すようなものが知られている。図5に示すパワ
ーウインド制御装置において、モータ100に接続した
図示しないパワーウインドスイッチがオンされると、モ
ータ100に対する電流供給が行われるので、アーマチ
ュアシャフト101が回転する。アーマチュアシャフト
101が回転すると、このアーマチュアシャフト101
の回転動力がウオームホイール102に伝達され、ウオ
ームホイール102の回転動力が衝撃吸収用のダンパ1
04を介して出力軸105に伝達される。出力軸105
には、ガラス昇降機構106を介してウインドガラス1
07が連結されており、出力軸105の回転動力はガラ
ス昇降機構106によってウインドガラス107の全閉
側・全開側の移動に変換される。アーマチュアシャフト
101には、回転検出機構108が取付けられており、
ウインドガラス107が移動を阻止されることによって
アーマチュアシャフト101が回転を拘束されるとコン
トローラ109はモータ100に対する電流供給をカッ
トオフする。ウインドガラス107を支持しているドア
部分にはウインドガラス107が全閉位置付近にあると
オンされるリミットスイッチ110が取付けられてお
り、ウインドガラス107が全閉側に移動中に全閉位置
の手前で指などの挟み込みがあって移動を阻止された場
合、回転検出機構108はアーマチュアシャフト101
の回転が拘束されることによって電流をカットオフする
が、ウインドガラス107が全閉位置の手前に到達して
いることによってリミットスイッチ110はオンされて
おらず、コントローラ109はモータ100に対する電
流供給を反転するので、ウインドガラス107を挟み込
みが発生した位置から全開側に向けて移動する制御を行
う。また、ウインドガラス107が全閉位置に到達する
と、リミットスイッチ110はウインドガラス107が
全閉位置に到達したことによってオンされ、回転検出機
構108はアーマチュアシャフト101の回転が拘束さ
れることによって電流をカットオフするので、ウインド
ガラス107を全閉位置に停止する制御を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパワー
ウインド制御装置において、ウインドガラス107を反
転させるか否かの判断がリミットスイッチ110のオン
切換え、オフ切換えによってなされる制御を行ってお
り、ウインドガラス107を支持しているドアに取付け
られたリミットスイッチ110が振動等によって取り付
け部分にゆるみを生じてずれないとは言い難く、万が一
に、リミットスイッチ110がウインドガラス107の
全閉移動方向に対して反する下方側にずれると、ウイン
ドガラス107が全閉位置付近に到達した際にモータ1
00に対する電流供給を停止させる範囲が大きくなるこ
ととなるので、相対的に、挟み込みが発生した際にウイ
ンドガラスを反転させる範囲が下ったものとなり、ウイ
ンドガラス107が全閉位置の手前にあるときに挟み込
みが発生してもウインドガラス107の反転がなされな
い制御が行われる可能性を有するという問題点があり、
この問題点を解決することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるパワーウインド制御装
置は、ウインドガラスを反転させる範囲に狂いを生じな
いようにすることによって確実なウインドガラスの動作
制御が行なえるパワーウインド制御装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるパワー
ウインド制御装置は、乗員の操作によりオンされるオー
プンスイッチおよびクローズスイッチと、ウインドガラ
スに出力軸を連結し且つ前記オープンスイッチまたはク
ローズスイッチのオンによりウインドガラスを開けるた
めの電流またはウインドガラスを閉じるための電流を供
給されて出力軸を介しウインドガラスを全閉位置から全
開位置のあいだでのストローク内で移動させるモータ
と、モータに電源を接続する駆動手段と、モータの出力
軸の回転数を検出してパルス信号を発生する回転検出手
段と、ウインドガラスのストローク内でウインドガラス
が予め定められた位置まで移動するとオンされる位置ス
イッチと、ウインドガラスのストローク内で全閉位置の
近傍に位置基準値を予め設定された位置基準値記憶手段
を有するとともにモータの基準回転数に対応したパルス
周期時間を設定された基準時間記憶手段を有し且つウイ
ンドガラスの予め定められた基準移動量を設定された基
準移動量記憶手段を有する基準値メモリと、回転検出手
段からのパルス信号でウインドガラスの現在位置データ
を随時カウントする位置カウンタを有するとともに回転
検出手段からのパルス信号の現在周期時間によりモータ
の回転状態を検出するパルス周期タイマを有し且つ位置
スイッチがオンされた際に位置カウンタのカウント数が
記憶される基点位置メモリを有する現在値メモリとを備
えている制御手段とをそなえ、クローズスイッチがオン
の際、位置スイッチがオンされておらず、且つパルス周
期タイマの値が基準時間記憶手段の基準時間よりも大き
く、且つ位置カウンタのカウント数が位置基準値記憶手
段の位置基準値よりも大きいか、位置カウンタのカウン
ト数から基点位置メモリの値を減算した値が基準移動量
記憶手段の基準移動量よりも小さいときにモータに対し
ウインドガラスを開けるための反転した電流を供給する
とともに、クローズスイッチがオンの際、位置スイッチ
がオンされた後、位置カウンタのカウント数から基点位
置メモリの値を減算した値が基準移動量記憶手段の基準
移動量よりも小さくなり、且つパルス周期タイマの値が
基準時間記憶手段の基準時間よりも大きくなったときに
モータに対する電流供給を中止する制御を行うことを特
徴としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わるパワーウインド制御装
置において、クローズスイッチがオンの際、位置スイッ
チがオンされていないことにより位置スイッチの情報に
基づいてウインドガラスが反転されるべき領域にあるこ
との認識がなされ、位置カウンタのカウンタ数から基点
位置メモリの値を減算した値が基準移動量記憶手段の基
準移動量よりも小さくなることによって基点位置メモリ
と基準移動量記憶手段との情報に基づいてウインドガラ
スが反転されるべき領域にあることの認識がなされ、パ
ルス周期タイマの値が基準時間記憶手段の基準時間より
も大きくなることによってパルス周期タイマと基準時間
記憶手段との情報に基づいてウインドガラスが移動を阻
止されていることの認識がなされ、これらの情報によっ
てモータに対して反転したウインド開側の電流が供給さ
れる。クローズスイッチがオンの際、位置スイッチがオ
ンされることによって位置スイッチの情報に基づいてウ
インドガラスが反転を行われず停止されるべき領域にあ
ることの認識がなされ、位置カウンタのカウント数から
基点位置メモリの値を減算した値が基準移動量記憶手段
の基準移動量よりも小さくなることによって基点位置メ
モリと基準移動量記憶手段との情報に基づいてウインド
ガラスが反転を行われず停止されるべき領域にあること
の認識がなされ、パルス周期タイマの値が基準時間記憶
手段の基準時間よりも大きくなることによってパルス周
期タイマと基準時間記憶手段との情報に基づいてウイン
ドガラスが移動を阻止されていることの認識がなされ、
これらの情報によってモータに対する電流供給が中止さ
れる。それ故、万が一に、位置スイッチに取り付け位置
のずれがあるとしても、ウインドガラスを反転させるべ
き領域に狂いは生じないものとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図4には、この発明に係わるパワ
ーウインド制御装置の一実施例が示されている。
【0009】この発明に係わるパワーウインド制御装置
1は図1により明らかなように、主として、乗員の操作
によりウインド開側に切換わるオープンスイッチ2、乗
員の操作によりウインド閉側に切換わるクローズスイッ
チ3、ウインドガラス(図5参照)に出力軸4aを連結
し且つオープンスイッチ2またはクローズスイッチ3の
切換えによりウインド開側またはウインド閉側の電流を
供給されて出力軸4aを介しウインドガラスを全閉位置
から全開位置のあいだでのストローク内で移動するモー
タ4、モータ4に電源を接続する駆動手段5、モータ4
の出力軸4aの回転数を検出してパルス信号を発生する
回転検出手段6、ウインドガラスのストローク内でウイ
ンドガラスが予め定められた全閉位置近傍の手前まで移
動するとオンされる位置スイッチ7、全閉位置近傍に位
置基準値を予め設定された位置基準値記憶手段8aを有
するとともにモータ4の駆動時間に対応した基準時間を
設定された基準時間記憶手段8bを有し且つウインドガ
ラスの予め定められた基準移動量を設定された基準移動
量記憶手段8cを有する基準値メモリ8および回転検出
手段6からのパルス信号をウインドガラスの現在位置デ
ータとして随時カウントする位置カウンタ9aを有する
とともに回転検出手段6からのパルス信号の周期により
モータ4の回転状態を検出するパルス周期タイマ9bを
有し且つ位置スイッチ7がオンされた際に位置カウンタ
9aのカウント数が記憶される基点位置メモリ9cを有
する現在値メモリ9を備えた制御手段10から構成され
ている。
【0010】オープンスイッチ2、クローズスイッチ3
は、入力インターフェースaを介して制御手段10に接
続されており、オープンスイッチ2、クローズスイッチ
3の切換信号は入力インターフェースaを介して制御手
段10により認識される。
【0011】位置スイッチ7はウインドガラスが移動を
支持されているドアに取付けられており、オープンスイ
ッチ2、クローズスイッチ3と同様に入力インターフェ
ースaを介して制御手段10に接続されている。この位
置スイッチ7はウインドガラスが全閉位置に向けて移動
している際に全閉位置近傍の手前に到達するとオン状態
となって位置検出信号を発生する。発生した位置検出信
号は入力インターフェースaを介して制御手段10によ
り認識される。ここで、全閉位置近傍とは、ウインドガ
ラスが全閉位置に向けて移動している際に指等を挟み込
んだ場合に生ずる隙間寸法よりも小さい寸法を有する位
置に相当している。
【0012】モータ4は、駆動手段5がオンすることに
よってウインド開側またはウインド閉側の電流が供給さ
れると出力軸4aが正回転または逆回転する。出力軸4
aが正回転または逆回転されることによってウインドガ
ラスを全閉位置または全開位置に向けて移動する。この
出力軸4aには回転検出手段6が連結されており、回転
検出手段6は出力軸4aの回転に同期してパルス信号を
発生し、回転検出手段6により発生したパルス信号は入
力インターフェースaを介し変換されて制御手段10に
転送される。
【0013】駆動手段5は、リレー等の電源接続切換機
構であって、出力インターフェースbを介して制御手段
10に接続されており、制御手段10の出力段からの信
号によりモータ4に正方向または逆方向の電流を供給す
る。
【0014】制御手段10には基準値メモリ8および現
在値メモリ9を内蔵したマイクロコンピュータが備えら
れており、基準値メモリ8は読み出し専用メモリ(RO
M)であって、この基準値メモリ8に備えられた位置基
準値記憶手段8aは、ウインドガラスの全閉位置から全
開位置のあいだでのストロークに対応した記憶エリア内
で全閉位置近傍に位置基準値を予め設定している。位置
基準値記憶手段8aの位置基準値は後述する位置カウン
タ9aからの現在位置データ(カウント数)と比較さ
れ、位置カウンタ9aのカウント数が位置基準値記憶手
段8aの位置基準値よりも小さくなったらウインドガラ
スが全閉位置にあることの認識がなされる。
【0015】また、基準値メモリ8には基準時間記憶手
段8bが備えられており、この基準時間記憶手段8b
は、モータ4が定常状態で回転することによって発生す
るパルスの周期時間をあらかじめ設定しており、設定さ
れた基準時間は後述するパルス周期タイマ9bからの現
在周期時間と比較され、パルス周期タイマ9bの現在周
期時間が基準時間よりも大きくなっていることによりウ
インドガラスが移動を阻止されていることの認識がなさ
れる。
【0016】そして、基準値メモリ8には基準移動量記
憶手段8cが備えられており、この基準移動量記憶手段
8cは、ウインドガラスのストローク量に対応して予め
定められた基準移動量を設定しており、設定された基準
移動量は、位置スイッチ7がオフ状態からオンされるこ
とによって位置カウンタ9aのカウント数が基点位置メ
モリ9cにストアされてから、位置カウンタ9aのカウ
ント数から基点位置メモリ9cの値を減算した値に対し
て比較され、比較された結果の値が基準移動量よりも大
きくなっていることによってウインドガラスが予め定め
られた量よりも多く移動していることの認識がなされ
る。
【0017】現在値メモリ9は随時書き込み読み出しメ
モリ(RAM)であって、この現在値メモリ9に備えら
れた位置カウンタ9aは、回転検出手段6からのパルス
信号を記憶エリア内に随時記憶することによってウイン
ドガラスの現在位置データを得ており、位置カウンタ9
aに記憶されている現在位置データは位置スイッチ7が
オフ状態からオンされたときに基点位置メモリ9cにス
トアされ、さらに、位置カウンタ9aのカウント数から
基点位置メモリ9cの値を減算した結果の値が位置基準
値記憶手段8aの位置基準値と比較され、結果の値が基
準移動量よりも大きくなることによってウインドガラス
が予め定められた量よりも多く移動していることの認識
がなされ、位置カウンタ9aのカウント数が位置基準値
記憶手段8aの位置基準値よりも小さくなったらウイン
ドガラスが全閉位置近傍に到達していることの認識がな
される。
【0018】また、現在値メモリ9にはパルス周期タイ
マ9bが備えられており、このパルス周期タイマ9bは
回転検出手段6からのパルス信号の現在周期時間を随時
記憶しており、パルス周期タイマ9bによって記憶され
た現在周期時間は基準時間記憶手段8bの基準周期時間
と比較されることによって現在周期時間が基準周期時間
よりも長くなったらモータ4の出力軸4aに過負荷がか
かっていることの認識がなされる。現在値メモリ9には
位置バッファ9dも備えられており、この位置バッファ
9dは回転検出手段6からのパルス信号数を一旦保存し
ておくための機能を有する。
【0019】そして、現在値メモリ9には、基点位置メ
モリ9cが備えられており、この基点位置メモリ9cは
位置スイッチ7がオフ状態からオンされたら、そのとき
の位置カウンタ9aのカウント数がストアされ、ストア
された値は位置カウンタ9aのカウンタ数に対して減算
されて基準移動量記憶手段8cの基準移動量と比較され
るために用いられる。
【0020】制御手段10は、クローズスイッチ3がオ
ン状態で、位置スイッチ7がオフ状態であり、位置カウ
ンタ9aのカウント数から基点位置メモリ9cの値を減
算した値が基準移動量記憶手段8cの基準移動量よりも
大きくなっていないか、位置カウンタ9aのカウンタ数
が位置基準値記憶手段8aの位置基準値よりも小さくな
っていないかが認識され、これらのうちのいずれかの認
識がなされ且つパルス周期タイマ9bの現在周期時間が
基準時間記憶手段8bの基準時間よりも長くなっていな
ければウインドガラスを閉側に移動しているモータ4は
定常状態であるとの認識を行うため、クローズスイッチ
3のオンに応答して駆動手段5をオンさせ、ウインドガ
ラスを全閉側に移動させるためモータ4を駆動させる。
【0021】また、制御手段10は、クローズスイッチ
3がオン状態で、位置スイッチ7がオフ状態であり、位
置カウンタ9aのカウント数から基点位置メモリ9cの
値を減算した値が基準移動量記憶手段8cの基準移動量
よりも大きくなっていないか、位置カウンタ9aのカウ
ンタ数が位置基準値記憶手段8aの位置基準値よりも小
さくなっていないかが認識され、これらのうちのいずれ
かの認識がなされ且つパルス周期タイマ9bの現在周期
時間が基準時間記憶手段8bの基準時間よりも長くなっ
ていて位置スイッチ7がオン状態となっていれば、位置
スイッチ7によるウインドガラスの絶対的な位置検出を
行ってウインドガラスが反転されるべき範囲を外れて停
止されるべき全閉位置の近傍に到達していることの認識
を行うため、駆動手段5をオフさせてモータ4に対する
電流の供給を中止する。
【0022】そしてまた、制御手段10は、クローズス
イッチ3がオン状態で、位置スイッチ7がオフ状態から
オンされ、位置カウンタ9aのカウント数から基点位置
メモリ9cの値を減算した値が基準移動量記憶手段8c
の基準移動量よりも大きくなっていて、位置カウンタ9
aのカウント数が位置基準値記憶手段8aの位置基準値
よりも小さくなっていると、位置スイッチ7のオンおよ
び位置カウンタ9aのカウント数に基いて、ウインドガ
ラスの絶対的な位置検出およびウインドガラスの相対的
な位置検出を行ってウインドガラスが反転されるべき範
囲を外れて停止されるべき全閉位置近傍に到達している
ことの認識を行うため、駆動手段5をオフさせてモータ
4に対する電流の供給を中止する。これにより、ウイン
ドガラスは全開位置から全閉位置に向けて移動する際
に、全閉位置近傍の手前までが反転を行うベき範囲とし
て設定され、全閉位置近傍からが停止を行うべき範囲と
して設定される。
【0023】そしてさらに、制御手段10は、オープン
スイッチ2がオンの際、パルス周期タイマ9bの現在周
期時間と基準時間記憶手段8bの基準時間との比較をす
ることによってモータ4の出力軸4aの回転状態の検出
を行うため、モータ4の出力軸4aが回転を拘束されて
いなければオープンスイッチ2のオンに応答してウイン
ドガラスを全開位置に向けて移動させ、ウインドガラス
が全開位置に到達することによってモータ4の出力軸4
aが回転を拘束されたらウインドガラスを全開位置で停
止させる制御を行う。
【0024】このような構造を有するパワーウインド制
御装置1は、図2,図3,図4に示すプログラムに基い
て制御動作が行われる。本プログラムにおいてステップ
30ないしステップ48はメインルーチンであり、ステ
ップ70ないしステップ74はモータ4の回転によって
回転検出手段6から発生するパルス信号が取り入れられ
るとメインルーチンに優先して実行される割込ルーチン
である。
【0025】ウインドガラスが全閉状態で、オープンス
イッチ2もクローズスイッチ3もオフ状態で、乗員の操
作によって図示しないイグニションスイッチがオフ状態
からオンされると同時に制御手段10に電源が接続され
るため、メインルーチンが実行され、ステップ30にお
いてリセットが行われ、ステップ31において各スイッ
チ信号の取込みが行われ、ステップ32において位置バ
ッファ9dの値を位置カウンタにストアし、ステップ3
3においてクローズスイッチ3がオンか否かが判別さ
れ、クローズスイッチ3はオフであるので、ステップ3
4においてオープンスイッチ2がオンか否かが判別さ
れ、オープンスイッチ2もオフであるため、ステップ3
5においてモータ4に対する電流供給は停止の状態とさ
れてステップ31に復帰し、オープンスイッチ2、クロ
ーズスイッチ3がオン操作されるまではこのルーチンが
繰り返し行われる。
【0026】ウインドガラスが全閉状態で、オープンス
イッチ2がオンされると、ステップ34においての判別
でステップ36に移行するため、ステップ36において
パルス周期タイマ9bの現在周期時間が基準時間記憶手
段8bの基準時間よりも長くなっているか否かの判別が
なされ、ウインドガラスの移動に何等の阻止もなけれ
ば、現在周期時間は基準時間よりも短いのでステップ3
7に移行してオープンスイッチ2のオンに応答して駆動
手段5を介しモータ4に対するウインドガラスを開くた
めの電流供給が行われ、ステップ31に復帰する。モー
タ4はウインドガラスを開くための電流供給が行われる
ため、出力軸4aが回転を始め、ウインドガラスを全開
位置に向けて移動する。モータ4の出力軸4aが回転を
始めたことで、回転検出手段6からパルス信号が発生す
るため、割込ルーチンが実行され、ステップ70におい
てのクローズスイッチ3がオンか否かの判別によりステ
ップ71においてオープンスイッチ2がオンか否かの判
別がなされ、オープンスイッチ2はオンであるため、ス
テップ72において位置バッファ9dの値をインクリメ
ントしてステップ73に移行し、ステップ73において
前回割込発生時からの経過時間をパルス周期タイマ9b
にストアしてからステップ31に移行してメインルーチ
ンがひきつづき実行される。オープンスイッチ2はオン
をつづけ、ステップ37においてモータ4に対するウイ
ンドガラスを開くための電流供給が行われることにより
ウインドガラスが全閉位置に到達すると、全閉位置にお
いて移動を阻止されるため、モータ4も出力軸4aが回
転を拘束されるので、ステップ36においての判別によ
りステップ38に移行し、ステップ38においてモータ
4に対する電流供給を中止するため、ウインドガラスを
全閉位置において停止させ、ステップ31に復帰する。
【0027】乗員によりオープンスイッチ2がオンされ
ると、オープンスイッチ2がオンされているあいだにウ
インドガラスを全開位置まで移動させ、ウインドガラス
が全開位置に到達したらモータ4に対する電流供給は中
止されるため、ウインドガラスが全開位置に到達したこ
とを乗員に知らせてオープンスイッチ2のオフ操作を促
す。
【0028】ウインドガラスが全開位置にある際に、乗
員によりクローズスイッチ3がオンされると、ステップ
31においてのスイッチ信号の取り込み、ステップ32
においての位置バッファ9dの値の位置カウンタ9aへ
のストア、ステップ33においてのクローズスイッチ3
はオンか否かの判別でステップ39に移行するため、ス
テップ39において位置スイッチ7がオフ状態からオン
されたか否かが判別され、ウインドガラスは全開位置に
あるので位置スイッチ7はオンされておらず、ステップ
40をスキップしてステップ41に移行し、ステップ4
1において位置カウンタ9aのカウンタ数から基点位置
メモリ9cの値を減算した値が基準移動量記憶手段8c
の基準移動量よりも大きいか否かが判別され、ウインド
ガラスは全開位置にあるのでステップ43に移行し、ス
テップ43においてパルス周期タイマ9bの現在周期時
間が基準時間記憶手段8bの基準時間よりも長いか否か
が判別され、モータ4は駆動されていないのでステップ
44に移行して駆動手段5をオンさせ、クローズスイッ
チ3のオンに応答して駆動手段5を介しモータ4に対す
るウインドガラスを閉じるための電流供給が行われ、ス
テップ31に復帰する。
【0029】モータ4はウインドガラスを閉じるための
電流供給が行われるため、出力軸4aが回転を始め、ウ
インドガラスを全閉位置に向けて移動する。モータ4の
出力軸4aが回転を始めたことで、回転検出手段6から
パルス信号が発生するため、割込ルーチンが実行され、
ステップ70においてのクローズスイッチ3がオンか否
かの判別でステップ74に移行し、ステップ74におい
て位置バッファ9dの値をデクリメントしてステップ7
3に移行し、ステップ73において前回割込発生時から
の経過時間をパルス周期タイマ9bにストアしてからス
テップ31に復帰する。
【0030】クローズスイッチ3のオンに応答してウイ
ンドガラスが全閉位置に向けて移動しているときに、ク
ローズスイッチ3がオフされると、ステップ33におい
てのクローズスイッチ3がオンか否かの判別でステップ
34に移行し、ステップ34においての判別でステップ
35に移行するため、モータ4に対する電流供給は中止
され、ウインドガラスはクローズスイッチ3がオフされ
た位置で停止する。
【0031】クローズスイッチ3のオンに応答してウイ
ンドガラスが全閉位置に向けて移動している際に、全閉
位置の手前で挟み込みが発生してウインドガラスが移動
を阻止されると、ステップ33においての判別でステッ
プ39に移行し、ステップ39においての判別でステッ
プ40をスキップしてステップ41に移行し、ステップ
41においての判別で位置カウンタ9aのカウント数か
ら基点位置メモリ9cの値を減算した値は基準移動量記
憶手段8cの基準移動量よりも大きくなっていなので、
ステップ43に移行し、ステップ43においてパルス周
期タイマ9bの現在周期時間が基準時間記憶手段8bの
基準時間よりも長くなるので、ステップ45に移行し、
ステップ45において位置スイッチ7がオンされている
か否かの判別でウインドガラスにより位置スイッチ7は
オンされていないので、ステップ46に移行し、クロー
ズスイッチ3のオンとは相反する側であるウインドガラ
スを開けるための反転した電流をモータ4に対して供給
する。
【0032】クローズスイッチ3に応答して全閉位置に
向けて移動していたウインドガラスは挟み込みがあった
位置から瞬時のうちに全開側に反転移動されるため、挟
み込みは解消される。
【0033】クローズスイッチ3がオンされ、挟み込み
のない状態でウインドガラスが全閉位置に向けて移動を
つづけていき、ウインドガラスが全閉位置近傍を通過す
ると位置スイッチ7がオフ状態からオンされて位置検出
信号が発生され、ステップ39においての判別でステッ
プ40に移行し、ステップ40において位置カウンタ9
aの値が基点位置メモリ9cへストアされるため、ステ
ップ41においての判別で位置カウンタ9aのカウンタ
数から基点位置メモリ9cの値を減算した値が基準移動
量記憶手段8cの基準移動量よりも大きくなってステッ
プ42に移行する。 ここで、位置スイッチ7のオンに
よりステップ40においてそのときの位置カウンタ9a
のカウント数が基点位置メモリ9cにストアされ、それ
から位置カウンタ9aのカウント数に対して基点位置メ
モリ9cにストアされたカウント数の減算を行った結果
の値と基準移動量記憶手段8cの基準移動量との比較を
行うため、減算結果の値は、位置スイッチ7がオンされ
てからすぐのときは小さいのでステップ43に移行し、
位置スイッチ7がオンされた後、時間が経過するのにと
もなってしだいに大きくなるのでステップ41に移行す
る。ステップ41においての判別で移行したステップ4
3においてパルス周期タイマ9bの現在周期が基準時間
記憶手段8bの基準時間よりも長いか否かの判別がなさ
れ、全閉位置近傍を通過したウインドガラスは全閉位置
において移動を阻止され、それによって、モータ4は回
転を拘束されるため、パルス周期タイマ9bの現在周期
時間が基準時間記憶手段8bの基準時間よりも長くなる
ため、ステップ45に移行し、ステップ45において位
置スイッチ7がオンされた状態であることの認識がなさ
れ、ウインドガラスは全閉位置近傍を通過してからオン
状態となっているのでステップ47に移行してモータ4
に対する電流供給を中止し、ステップ31に復帰する。
【0034】そこで、位置スイッチ7の取付け位置がウ
インドガラスの閉側移動とは相反する下方側にずれてい
たとすると、ウインドガラスが閉側に移動している際に
位置スイッチ7は通常のときよりも早くオンされ、位置
スイッチ7が早くオンされることによってステップ40
において基点位置メモリ9cにストアされる位置カウン
タ9aのカウント数は小さくなるので、ステップ41に
おいて位置カウンタ9aのカウント数から基点位置メモ
リ9cの値を減算した値が基準移動量記憶手段8cの基
準移動量よりもすぐに大きくなり、ステップ42に移行
して位置カウンタ9aのカウント数が位置基準値記憶手
段8aの位置基準値よりも小さいことの判別がなされる
ため、ステップ48に移行してモータ4に対する電流供
給を中止するものとなる。
【0035】位置スイッチ7の取付け位置がドアの下方
側にずれていたとしても、位置スイッチ7のオンにより
ウインドガラスの絶対的な位置検出を行った後、位置カ
ウンタ9aのカウント数に基づいてウインドガラスの相
対的な位置検出を行うため、ウインドガラスは予め定め
られた反転位置において反転されるものとなる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わるパワーウインド制御装置は上記した構成したことか
ら、位置スイッチに取付け位置のずれが生じたとしても
ウインドガラスを反転させる範囲に狂いはなく、確実に
ウインドガラスの動作制御を行なえるという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるパワーウインド制御装置のブ
ロック図である。
【図2】図1に示したパワーウインド制御装置の制御動
作を説明するフローチャートである。
【図3】図1に示したパワーウインド制御装置の制御動
作を説明するフローチャートである。
【図4】図1に示したパワーウインド制御装置の制御動
作を説明するフローチャートである。
【図5】従来のパワーウインド制御装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 パワーウインド制御装置 2 オープンスイッチ 3 クローズスイッチ 4 モータ 4a 出力軸 5 駆動手段 6 回転検出手段 7 位置スイッチ 8 基準値メモリ 8a 位置基準値記憶手段 8b 基準時間記憶手段 8c 基準移動量記憶手段 9 現在値メモリ 9a 位置カウンタ 9b パルス周期タイマ 9c 基点位置メモリ 10 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−137030(JP,A) 特開 平3−137384(JP,A) 特開 平3−143284(JP,A) 特開 平6−191272(JP,A) 実開 昭62−193082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/10 H02P 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の操作によりオンされるオープンス
    イッチおよびクローズスイッチと、 ウインドガラスに出力軸を連結し且つ前記オープンスイ
    ッチまたはクローズスイッチのオンによりウインドガラ
    スを開けるための電流またはウインドガラスを閉じるた
    めの電流を供給されて前記出力軸を介しウインドガラス
    を全閉位置から全開位置のあいだでのストローク内で移
    動させるモータと、 前記モータに電源を接続する駆動手段と、 前記モータの出力軸の回転数を検出してパルス信号を発
    生する回転検出手段と、 前記ウインドガラスのストローク内でウインドガラスが
    予め定められた位置まで移動するとオンされる位置スイ
    ッチと、 前記ウインドガラスのストローク内で全閉位置の近傍に
    位置基準値を予め設定された位置基準値記憶手段を有す
    るとともにモータの基準回転数に対応したパルス周期時
    間を設定された基準時間記憶手段を有し且つウインドガ
    ラスの予め定められた基準移動量を設定された基準移動
    量記憶手段を有する基準値メモリと、前記回転検出手段
    からのパルス信号でウインドガラスの現在位置データを
    随時カウントする位置カウンタを有するとともに回転検
    出手段からのパルス信号の現在周期時間によりモータの
    回転状態を検出するパルス周期タイマを有し且つ前記位
    置スイッチがオンされた際に位置カウンタのカウント数
    が記憶される基点位置メモリを有する現在値メモリとを
    備えている制御手段とをそなえ、 前記クローズスイッチがオンの際、位置スイッチがオン
    されておらず、且つパルス周期タイマの値が基準時間記
    憶手段の基準時間よりも大きく、且つ位置カウンタのカ
    ウント数が位置基準値記憶手段の位置基準値よりも大き
    いか、位置カウンタのカウント数から基点位置メモリの
    値を減算した値が基準移動量記憶手段の基準移動量より
    も小さいときにモータに対しウインドガラスを開けるた
    めの反転した電流を供給するとともに、クローズスイッ
    チがオンの際、位置スイッチがオンされた後、位置カウ
    ンタのカウント数から基点位置メモリの値を減算した値
    が基準移動量記憶手段の基準移動量よりも小さくなり、
    且つパルス周期タイマの値が基準時間記憶手段の基準時
    間よりも大きくなったときにモータに対する電流供給を
    中止する制御を行うことを特徴とするパワーウインド制
    御装置。
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JPH06191272A (ja) * 1992-12-25 1994-07-12 Tokai Rika Co Ltd パワーウィンドウ駆動制御装置

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