JP3510095B2 - パワーウインド装置の挟み込み検知方法 - Google Patents

パワーウインド装置の挟み込み検知方法

Info

Publication number
JP3510095B2
JP3510095B2 JP35518197A JP35518197A JP3510095B2 JP 3510095 B2 JP3510095 B2 JP 3510095B2 JP 35518197 A JP35518197 A JP 35518197A JP 35518197 A JP35518197 A JP 35518197A JP 3510095 B2 JP3510095 B2 JP 3510095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
switch
driver
seat side
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35518197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11182130A (ja
Inventor
幸夫 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP35518197A priority Critical patent/JP3510095B2/ja
Publication of JPH11182130A publication Critical patent/JPH11182130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3510095B2 publication Critical patent/JP3510095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーウインド装
置の挟み込み検知方法に係わり、特に、自動車の運転席
側ウインド及び他席側ウインドにそれぞれウインド挟み
込み防止機能を付与したパワーウインド装置におけるパ
ワーウインド装置の挟み込み検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のパワーウインド装置にお
いては、ウインドへの物体の挟み込みの検知を行うもの
として種々のタイプのものが知られており、その中の1
つに、特開昭61−60981号に開示のパワーウイン
ド装置がある。
【0003】前記特開昭61−60981号に開示のパ
ワーウインド装置は、ウインドの挟み込みを検知するた
めのパラメータ値にモーター負荷電流値を利用している
もので、ウインドの全移動範囲を複数の分割移動領域に
等分割し、それぞれの分割移動領域に対してウインドの
挟み込みが発生したか否かを表す基準電流値を予設定し
ているもので、ウインドがそれぞれの分割移動領域を移
動しているとき、モーター負荷電流値を検知するととも
に、検知したモーター負荷電流値とその分割移動領域に
予設定されている基準電流値とを比較し、検知したモー
ター負荷電流値が予設定されている基準電流値を大幅に
超えたときにウインドの挟み込みが発生したものと判断
し、ウインドの移動を停止させるものである。そして、
ウインドの挟み込みの検知の対象となるウインドは、運
転席側ウインドだけでもよく、運転席側ウインド及び助
手席側ウインドであってもよく、運転席側ウインド、助
手席側ウインドそれに後部左右側ウインドであってもよ
い。
【0004】この場合、前記特開昭61−60981号
に開示のパワーウインド装置における基準電流値の設定
は、それぞれの分割移動領域毎に、ウインドがその分割
移動領域を移動している際に、挾み込みが発生しなかっ
たときに得られたモーター負荷電流のピーク値に基づい
て設定されるもので、特に、予設定される基準電流値
は、一度設定されると固定的にその基準電流値が用いら
れるものではなく、その後に、ウインドがそれぞれの分
割移動領域を移動したときに得られたモーター負荷電流
のピーク値によって適宜更新されるもの、いわゆる、学
習機能を有しているものである。
【0005】この他にも、ウインドの挟み込みの検知を
行うパワーウインド装置として、ウインドの挾み込みを
検知するためのパラメータ値にモーター負荷トルクを用
い、ウインドの全移動範囲を複数の分割移動領域に等分
割し、それぞれの分割移動領域に対してウインドの挟み
込みが発生したか否かを表す基準中央値を予設定してい
るもので、ウインドがそれぞれの分割移動領域を移動し
ているときに、モーター負荷トルク値を検知するととも
に、検知したモーター負荷トルク値とその分割移動領域
に予設定されている基準中央値とを比較し、検知したモ
ーター負荷トルク値が予設定されている基準中央値を大
幅に超えたときにそのウインドに挟み込みが発生したも
のと判断し、そのウインドの移動を停止させたり、逆転
させるようにしたものが、本出願人によって既に提案さ
れている。この場合においても、ウインドの挟み込みの
検知の対象となるウインドは、運転席側ウインドだけで
もよく、運転席側ウインド及び助手席側ウインドであっ
てもよく、運転席側ウインド、助手席側ウインドそれに
後部左右側ウインドであってもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近の自動車は、運転
席の近傍に運転席側ウインド、助手席側ウインドそれに
後部左右側ウインドを開閉できるウインド開閉スイッチ
を設け、運転者は全てのウインドを操作可能にし、一
方、助手席の近傍に助手席側ウインドを開閉できるウイ
ンド開閉スイッチ、後部左席の近傍に後部左席側ウイン
ドを開閉できるウインド開閉スイッチ、後部右席の近傍
に後部右席側ウインドを開閉できるウインド開閉スイッ
チをそれぞれ設け、同乗車が自席のウインドのみを操作
可能にしているパワーウインド装置を用いたタイプのも
のが多くなっており、このパワーウインド装置にウイン
ド挟み込み検知機能を付与させた場合、運転席側ウイン
ド、助手席側ウインドそれに後部左右側ウインドのそれ
ぞれに個別にウインド挟み込み検知機能を付与させるこ
とになる。
【0007】ここで、運転席側ウインド、助手席側ウイ
ンドそれに後部左右側ウインドのそれぞれに個別にウイ
ンド挟み込み検知機能を付与させれば、これらのウイン
ドのいずれかにウインド挟み込みが生じたとき、ウイン
ド挟み込みが生じたウインドの移動を即座に停止させた
り、ウインドの移動方向を反転させたりすることによっ
て、挟み込みを未然に防ぐことができるという利点を有
している。
【0008】ところで、前記特開昭61−60981号
に開示のパワーウインド装置及び前記提案によるパワー
ウインド装置は、前述のような利点を享有している反
面、ウインド挟み込み状態の発生を自動的に解消させる
ことができることから、自動車の利用者が故意に何回も
ウインド挟み込み状態の生じさせているような場合、例
えば、後部座席に乗車している子供等が自席の近傍にあ
るウインド開閉スイッチを操作し、その操作時に物をウ
インドに挾み込ませて遊ぶということがある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、運転席側ウインドを除く他席側ウイ
ンドに一旦ウインド挟み込みが生じた際、それ以後その
ウインドの近傍に配置されたウインド開閉スイッチの操
作を不能にし、連続する挟み込みの発生を回避させるパ
ワーウインド装置の挟み込み検知方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるパワーウインド装置の挟み込み検知方
法は、運転席の近傍に動作停止解除スイッチを設け、運
転席側ウインドを除く他席側ウインドのいずれか1つの
ウインドのウインド挟み込み防止機能が動作した際、そ
れ以後、その1つのウインドの近傍に配置されるウイン
ド開閉スイッチの操作機能を停止させたウインド開閉禁
止モードに設定し、このウインド開閉禁止モードの設定
の解除を動作停止解除スイッチの操作によってのみ行わ
れるようにした手段を具備する。
【0011】前記手段によれば、自動車に乗車している
子供等が自席の近傍に配置されたウインド開閉スイッチ
を操作することにより、自席側のウインドに対してウイ
ンド挟み込み状態を故意に発生させようとしても、最初
にそのウインドに一旦ウインド挟み込み状態が生じる
と、それ以後、自席の近くのウインド開閉スイッチを操
作しても、そのウインドが開閉動作することのないウイ
ンド開閉禁止モードに入るので、故意に何回もウインド
挟み込みを生じさせることを未然に防ぐことが可能にな
る。
【0012】また、前記手段によれば、そのウインドを
ウインド開閉禁止モードからの脱却は、運転席の近傍に
配置される動作停止解除スイッチの操作によって行なわ
れるので、運転者がこれ以上ウインド挟み込みが生じな
いと判断したとき、そのウインドの近くのウインド開閉
スイッチの操作時に、そのウインドを通常のように開閉
可能な動作状態に戻すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、パ
ワーウインド装置の挟み込み検知方法は、運転席側ウイ
ンドの移動時または他席側ウインドの移動時に、それら
のウインドの挟み込みの発生を検知し、検知したウイン
ドの移動を停止または移動方向を反転する動作を行うウ
インド挟み込み防止機能を備え、運転席の近傍に動作停
止解除スイッチを設け、他席側ウインドのいずれか1つ
のウインドのウインド挟み込み防止機能が動作した際、
それ以後、その1つのウインドの近傍に配置されるウイ
ンド開閉スイッチの操作機能を停止させて、その1つの
ウインドに対してウインド開閉禁止モードを設定し、ウ
インド開閉禁止モードの設定解除は動作停止解除スイッ
チの操作によってのみ行われるものである。
【0014】本発明の実施の形態の変更例において、パ
ワーウインド装置の挟み込み検知方法は、その1つのウ
インドがウインド開閉禁止モードに設定された場合、そ
の1つのウインドは、運転席側の近傍に配置されたその
1つのウインドのウインド開閉スイッチを操作すると、
ウインド挟み込み防止機能が付与された状態でウインド
開閉スイッチの操作に対応した開閉動作が行われるもの
である。
【0015】本発明の実施の形態及びその変更例の1つ
において、パワーウインド装置の挟み込み検知方法は、
他席が助手席及び後部左右席からなるものである。
【0016】本発明の実施の形態及びその変更例の他の
1つにおいて、パワーウインド装置の挟み込み検知方法
は、他席が助手席からなるものである。
【0017】本発明の実施の形態及びその変更例のさら
に他の1つにおいて、パワーウインド装置の挟み込み検
知方法は、停止解除スイッチが押し釦スイッチからなる
ものである。
【0018】これらの本発明の実施の形態によれば、運
転席の近傍に、ウインドの動作停止解除スイッチを配置
し、同乗者が自席の近傍にあるウインド開閉スイッチを
操作して自席側ウインドを開閉させている際に、何等か
の原因によってまたは故意にその自席側ウインドに何等
かの物体を挟み込み、ウインド挟み込み状態の発生によ
ってその自席側ウインドの移動の停止または移動方向の
反転が行われた以後、自席近傍のウインド開閉スイッチ
を操作しても、その自席側ウインドが開閉動作すること
がないウインド開閉禁止モードに入るので、その自席側
ウインドに対して何回も故意にウインド挟み込み状態を
生じさせることを未然に防ぐことができる。
【0019】また、本発明の実施の形態によれば、自動
車の運転者は、ウインド開閉禁止に入ったウインドにお
ける挟み込みの発生がなくなったと判断した時点に、運
転席の近傍にある動作停止解除スイッチを操作すれば、
そのウインドのウインド開閉禁止モードの設定が解除さ
れるので、再度、そのウインドは、挟み込みの検知機能
が付与された状態で、近傍のウインド開閉スイッチの操
作による開閉が可能になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は、本発明によるパワーウインド装置
の挟み込み検知方法の一実施例が実施されるパワーウイ
ンド装置を示すブロック構成図である。
【0022】図1に示されるように、パワーウインド装
置は、運転席側ユニット1Dと、助手席側ユニット1A
と、後部右席側ユニット1Rと、後部左席側ユニット1
Lと、運転席側モーター駆動部2Dと、助手席側モータ
ー駆動部2Aと、後部右席側モーター駆動部2Rと、後
部左席側モーター駆動部2Lと、運転席側モーター3D
と、助手席側モーター3Aと、後部右席側モーター3R
と、後部左席側モーター3Lと、運転席側パルス発生器
4Dと、助手席側パルス発生器4Aと、後部右席側パル
ス発生器4Rと、後部左席側パルス発生器4Lと、運転
席側スイッチ操作部5Dと、助手席側スイッチ操作部5
Aと、後部右席側スイッチ操作部5Rと、後部左席側ス
イッチ操作部5Lを備えている。
【0023】そして、運転席側ユニット1Dは、制御・
演算部6Dと挟み込み検知部7Dと通信制御部8Dとを
備え、挟み込み検知部7D及び通信制御部8Dが制御・
演算部6Dに接続されており、助手席側ユニット1A
は、制御・演算部6Aと挟み込み検知部7Aと通信制御
部8Aとを備え、挟み込み検知部7A及び通信制御部8
Aが制御・演算部6Aに接続されており、後部右席側ユ
ニット1Rは、制御・演算部6Rと挟み込み検知部7R
と通信制御部8Rとを備え、挟み込み検知部7R及び通
信制御部8Rが制御・演算部6Rに接続されており、後
部左席側ユニット1Lは、制御・演算部6Lと挟み込み
検知部7Lと通信制御部8Lとを備え、挟み込み検知部
7L及び通信制御部8Lが制御・演算部6Lに接続され
ている。通信制御部8Dは、伝送線を介して通信制御部
8A、通信制御部8R、通信制御部8Lにそれぞれ接続
されている。
【0024】また、運転席側モーター駆動部2Dは、2
つのインバータ8D1 、8D2 と運転席側モーター3D
に供給される電圧極性を切替える2つのリレー9D1
9D2 と2つの火花発生防止用ダイオード10D1 、1
0D2 等を備え、2つのインバータ8D1 、8D2 の入
力が制御・演算部6Dの出力に、2つのインバータ8D
1 、8D2 の出力がそれぞれ2つのリレー9D1 、9D
2 の各巻線及び2つの火花発生防止用ダイオード10D
1 、10D2 の各一端に接続され、2つのリレー9
1 、9D2 の各巻線及び2つの火花発生防止用ダイオ
ード10D1 、10D2 の他端が共通に12V電源ライ
ンに接続され、2つのリレー9D1 、9D2の可動接点
が運転席側モーター3Dの両端に、 一方の固定接点が
バッテリー電源及び接地点に、他方の固定接点が接地点
及びバッテリー電源にそれぞれ接続されている。助手席
側モーター駆動部2A、後部右席側モーター駆動部2
R、後部左席側モーター駆動部2Lは、それぞれ内部の
回路構成が図示されていないが、いずれも、運転席側モ
ーター駆動部2Dと同じ構成要素を具備し、運転席側モ
ーター駆動部2Dの回路構成と同じ回路構成になってい
る。
【0025】さらに、運転席側パルス発生器4Dは、入
力側が運転席側モーター3Dに結合され、出力が運転席
側モーター駆動部2Dを通して挟み込み検知部7Dに接
続されている。助手席側パルス発生器4Aは、入力側が
助手席側モーター3Aに結合され、出力が助手席側モー
ター駆動部2Aを通して挟み込み検知部7Aに接続され
ている。後部右席側パルス発生器4Rは、入力側が後部
右席側モーター3Rに結合され、出力が後部右席側モー
ター駆動部2Rを通して挟み込み検知部7Rに接続され
ている。後部左席側パルス発生器4Lは、入力側が後部
左席側モーター3Lに結合され、出力が後部左席側モー
ター駆動部2Lを通して挟み込み検知部7Lに接続され
ている。
【0026】この他に、運転席側スイッチ操作部5D
は、運転席の近傍に配置されているもので、自席側ウイ
ンド操作スイッチ5D1 と、助手席側ウインド操作スイ
ッチ5D2 と、後部右席側ウインド操作スイッチ5D3
と、後部左席側ウインド操作スイッチ5D4 と、動作停
止解除スイッチ11とを備えている。自席側ウインド操
作スイッチ5D1 、助手席側ウインド操作スイッチ5D
2 、後部右席側ウインド操作スイッチ5D3 、後部左席
側ウインド操作スイッチ5D4 は、いずれも、ウインド
上昇スイッチ(UP)、ウインド下降スイッチ(DOW
N)、ウインド移動オートスイッチ(AUTO)からな
っており、動作停止解除スイッチ11は、単独の押し釦
スイッチからなっている。助手席側スイッチ操作部5A
は、助手席の近傍に配置され、助手席側ウインドを操作
するもので、ウインド上昇スイッチ(UP)、ウインド
下降スイッチ(DOWN)、ウインド移動オートスイッ
チ(AUTO)からなっている。後部右席側スイッチ操
作部5Rは、後部右席の近傍に配置され、後部右席側ウ
インドを操作するもので、ウインド上昇スイッチ(U
P)、ウインド下降スイッチ(DOWN)、ウインド移
動オートスイッチ(AUTO)からなっている。後部左
席側スイッチ操作部5Lは、後部左席の近傍に配置さ
れ、後部左席側ウインドを操作するもので、ウインド上
昇スイッチ(UP)、ウインド下降スイッチ(DOW
N)、ウインド移動オートスイッチ(AUTO)からな
っている。
【0027】さらにまた、運転席側モーター3D、助手
席側モーター3A、後部右席側モーター3R、後部左席
側モーター3Lは、いずれも同じ構成のもので、運転席
側パルス発生器4D、助手席側パルス発生器4A、後部
右席側パルス発生器4R、後部左席側パルス発生器4L
も、同じ構成のものである。
【0028】この場合、運転席側スイッチ操作部5D、
助手席側スイッチ操作部5A、後部右席側スイッチ操作
部5R、後部左席側スイッチ操作部5Lにおけるウイン
ド上昇スイッチ(UP)は、対応するウインドの上昇
(閉)動作を指令するものであり、ウインド下降スイッ
チ(DOWN)は、対応するウインドの下降(開)動作
を指令するためのものであって、ウインド上昇スイッチ
(UP)またはウインド下降スイッチ(DOWN)を操
作しているときだけ、対応するウインドが指定された方
向に移動し、ウインド上昇スイッチ(UP)またはウイ
ンド下降スイッチ(DOWN)の操作を停止すると、対
応するウインドの移動も停止する。ウインド移動オート
スイッチ(AUTO)は、動作の自動継続を指令するも
のであって、ウインド移動オートスイッチ(AUTO)
とウインド上昇スイッチ(UP)とを同時操作すると、
前述のように対応するウインドが上昇(閉)動作を始め
るが、その後、ウインド移動オートスイッチ(AUT
O)とウインド上昇スイッチ(UP)の操作を停止して
も、対応するウインドの上昇(閉)動作が継続され、対
応するウインドが窓枠の最上部に達したときに停止す
る。また、ウインド移動オートスイッチ(AUTO)と
ウインド下降スイッチ(DOWN)とを同時操作する
と、やはり前述のように対応するウインドが下降(開)
動作を始めるが、その後、ウインド移動オートスイッチ
(AUTO)とウインド下降スイッチ(DOWN)の操
作を停止しても、対応するウインドの下降(開)動作が
継続され、対応するウインドが窓枠の最下部に達したと
きに停止する。
【0029】運転席側ユニット1Dにおける制御・演算
部6D、助手席側ユニット1Aにおける制御・演算部6
A、後部右席側ユニット1Rにおける制御・演算部6
R、後部左席側ユニット1Lにおける制御・演算部6L
は、いずれも、内部に各種のメモリ(図示なし)を内蔵
している。
【0030】いま、運転席側スイッチ操作部5Dにおけ
る自席側ウインド操作スイッチ5D1 を操作すると、制
御・演算部6Dは、その操作したスイッチの種別(U
P、DOUN、AUTO)に対応した制御信号を発生
し、この制御信号が運転席側モーター駆動部2Dを介し
て運転席側モーター3Dに供給され、運転席側モーター
4Dを回転駆動させる。運転席側モーター3Dが回転駆
動すると、後述するように、運転席側パルス発生器4D
から2相パルスが出力され、この2相パルスが挟み込み
検知部7Dを介して制御・演算部6Dに供給され、そこ
で所定の演算やメモリの記憶内容との比較等の制御・演
算が行われ、それらの制御・演算に対応した制御信号が
制御・演算部6Dから出力される。この制御信号は、運
転席側モーター駆動部2Dを通して運転席側モーター3
Dに供給され、運転席側モーター3Dの回転状態を制御
するように働く。
【0031】この場合、運転席側モーター駆動部2D
は、制御・演算部6Dから供給される制御信号の状態に
応じて、運転席側モーター3Dの回転駆動を行う。運転
席側モーター3Dは、回転軸が図示されていないウイン
ド駆動機構を介して自動車の運転席側ウインドに結合さ
れ、運転席側モーター3Dの回転時、例えば正方向回転
時に運転席側ウインドを閉じ、逆方向回転時に運転席側
ウインドを開く。
【0032】次に、運転席側スイッチ操作部5Dにおけ
る助手席側ウインド操作スイッチ5D2 を操作すると、
その操作したスイッチの種別(UP、DOUN、AUT
O)を表す信号が制御・演算部6Dから通信制御部8
D、伝送線(図番なし)、通信制御部8Aをそれぞれ介
して制御・演算部6Aに供給され、その信号を受けた制
御・演算部6Aは、スイッチの種別(UP、DOUN、
AUTO)に対応した制御信号を発生し、この制御信号
が助手席側モーター駆動部2Aを介して助手席側モータ
ー3Aに供給され、助手席側モーター3Aを回転駆動さ
せる。助手席側モーター3Aが回転駆動すると、後述す
るように、助手席側パルス発生器4Aから2相パルスが
出力され、この2相パルスが挟み込み検知部7Aを介し
て制御・演算部6Aに供給され、そこで所定の演算やメ
モリの記憶内容との比較等の制御・演算が行われ、それ
らの制御・演算に対応した制御信号が制御・演算部6A
から出力される。この制御信号は、助手席側モーター駆
動部2Aを通して助手席側モーター3Aに供給され、助
手席側モーター3Aの回転状態を制御する。
【0033】次いで、運転席側スイッチ操作部5Dにお
ける後部右席側ウインド操作スイッチ53 または後部右
席側ウインド操作スイッチ54 を操作した場合も、駆動
されるモーターが後部右席側モーター3Rまたは後部左
席側モーター3Lである点が異なるだけで、助手席側ウ
インド操作スイッチ5D2 を操作した場合と殆んど同じ
である。
【0034】一方、助手席側スイッチ操作部5Aのスイ
ッチを操作すると、制御・演算部6Aは、その操作した
スイッチの種別(UP、DOUN、AUTO)に対応し
た制御信号を発生し、この制御信号が助手席側モーター
駆動部2Aを介して助手席側モーター3Aに供給され、
助手席側モーター3Aを回転駆動させる。助手席側モー
ター3Aが回転駆動すると、助手席側パルス発生器4A
から2相パルスが出力され、この2相パルスが挟み込み
検知部7Aを介して制御・演算部6Aに供給され、そこ
で所定の演算やメモリの記憶内容との比較等の制御・演
算が行われ、それらの制御・演算に対応した制御信号が
制御・演算部6Aから出力される。この制御信号は、運
転席側モーター駆動部2Aを通して運転席側モーター3
Aに供給され、運転席側モーター3Aの回転状態を制御
するように働く。
【0035】また、後部右席側スイッチ操作部5Rのス
イッチまたは後部左席側スイッチ操作部5Lのスイッチ
を操作した場合においても、駆動されるモーターが後部
右席側モーター3Rまたは後部左席側モーター3Lであ
る点が異なるだけで、助手席側操作スイッチ5Aを操作
した場合と殆んど同じである。
【0036】続く、図2Aは、図1に図示のパワーウイ
ンド装置に用いられる各パルス発生器4D、4A、4
R、4Lのパルス発生原理構造図であり、図2Bは、各
モーター3D、3A、3R、3Lの駆動時に、各パルス
発生器4D、4A、4R、4Lから発生される2相方形
波パルスを示す波形図である。
【0037】この場合、各モーター3D、3A、3R、
3L及び各パルス発生器4D、4A、4R、4Lは、と
もに同じ構成のものであるので、ここでは、運転席側モ
ーター3Dと運転席側パルス発生器4Dを例に挙げて説
明する。
【0038】運転席側パルス発生器4Dは、運転席側モ
ーター3Dに直接装着されているもので、図2Aに示さ
れるように、運転席側モーター3Dの回転軸に取り付け
られ、対向円周部分にS極及びN極が着磁された回転体
1 と、この回転体41 の円周部分の近くに、運転席側
モーター3Dの回転時に互いに90°位相を異にする2
相パルスを発生するように配置されたホール素子42
3 とを具備している。そして、運転席側モーター3D
が回転すると、その回転によって回転体41 も同時回転
し、図2Bに示されるように、2個のホール素子42
3 が回転体41 の着磁部分を検出し、2個のホール素
子42 、43 からそれぞれ運転席側モーター3Dの1回
転時に1周期となる、互いに1/4周期ずれた2相方形
波パルスが出力される。
【0039】運転席側モーター3Dが回転し、運転席側
ウインドの開閉動作が行われているとき、運転席側パル
ス発生器4Dで発生された2相方形波パルスは、運転席
側モーター駆動部2Dを介して運転席ユニット1Dの挟
み込み検知部7Dに供給される。このとき、挟み込み検
知部7Dに内蔵されるパルスエッジカウンタ(図示な
し)が2相方形波パルスのそれぞれのパルスエッジ(立
上り及び立下り)を検出し、パルスエッジが到来する度
にエッジ検出信号を制御・演算部6Aに供給する。制御
・演算部6Aは、エッジ検出信号の供給タイミングを内
蔵タイマー(図示なし)でカウントし、1つのエッジ検
出信号とそれに続く1つのエッジ検出信号との到来時間
間隔(以下、これをエッジ間隔データという)を測定す
る。なお、このエッジ間隔データは、運転席側モーター
3Dが1/4回転する度に1つ得られるものである。
【0040】ところで、図1に図示のパワーウインド装
置は、各ウインドへの物体の挟み込みの有無を検知する
ため、その検出パラメータ値としてモーター負荷トルク
を用いており、基準中央値や基準許容値もモーター負荷
トルクで予設定されている。また、図1に図示のパワー
ウインド装置は、各ウインドの全移動領域を、エッジ間
隔データの到来毎にカウントされるカウント数に基づい
て各別に移動領域を設定しており、これらの移動領域
は、モーター負荷トルクで表した基準中央値及び基準許
容値が予設定されている。モーター負荷トルクの基準中
央値は、各ウインドへの実質的な挟み込みが発生してい
ないときの各ウインドの移動に必要なモーター負荷トル
ク値であって、実際に、ウインドの重量や、ウインド及
びサッシ間の機械的な摩擦力等がモーター負荷トルクと
して計測される。挟み込みが発生していないときは、既
計測されたモーター負荷トルク値に基づいて決定され、
ウインドが移動する度毎に、それまでの基準中央値を新
たな基準中央値に更新する、いわゆる学習更新が行なわ
れる。また、モーター負荷トルクは、エッジ間隔データ
やモーター駆動電圧から算出されるものであるが、エッ
ジ間隔データは、モーター4が1/4回転する度に1つ
得られ、ウインドが全開位置から全閉位置までの範囲を
移動した際、複数の分割移動領域のそれぞれで複数のエ
ッジ間隔データが得られる。
【0041】モーター負荷トルクの基準許容値は、分割
移動領域に係りなく一定値であり、一般には規格等によ
って決められるものであって、ウインドに挟み込みが生
じた際の挟み込み物体に印加可能な最大許容力をモータ
ー負荷トルクに換算した値か、その値に何等かの補正を
加えた値が用いられる。
【0042】図1に図示のパワーウインド装置は、概
略、次のように動作する。
【0043】いま、運転席側スイッチ操作部5Dにおけ
る自席側ウインド操作スイッチ5D1 の中の1つのスイ
ッチ、例えばウインド上昇スイッチ(UP)を操作する
と、ウインド上昇スイッチ(UP)に接続された制御・
演算部6Dの入力が5V電位から接地電位に変化する。
制御・演算部6Dは、入力された接地電位に応答して運
転席側モーター制御部2Dに運転席側モーター3Dを正
方向回転する制御信号を供給し、運転席側モーター制御
部2Dはこの制御信号に応答して2つのリレー9D1
9D2 を切替え、運転席側モーター3Dを正方向回転す
る。運転席側モーター3Dが正方向回転すると、運転席
側モーター3Dに連結されたウインド駆動機構を介して
運転席側ウインドが閉じる方向に移動する。また、運転
席側モーター3Dの回転により、運転席側モーター3D
に取り付けられた運転席側パルス発生器4Dが2相方形
波パルスを発生し、発生した2相方形波パルスが運転席
側モーター制御部2Dを介して挟み込み検出部7Dのパ
ルスエッジカウンタに供給される。
【0044】ここで、ウインド上昇スイッチ(UP)の
操作を停止すると、ウインド上昇スイッチ(UP)に接
続された制御・演算部6Dの入力が接地電位から5V電
位に変化する。制御・演算部6Dは、入力した5V電位
に応答して運転席側モーター制御部2Dに運転席側モー
ター3Dの回転を停止する制御信号を供給し、運転席側
モーター制御部2Dはこの制御信号に応答して2つのリ
レー9D1 、9D2 を切替え、運転席側モーター3Dへ
の電源の供給を止め、運転席側モーター3Dの回転を停
止させる。運転席側モーター3Dの回転が停止すると、
運転席側モーター3Dに連結されたウインド駆動機構の
動作が停止し、運転席側ウインドが現在の位置で停止す
る。また、運転席側モーター3Dの回転が停止すると、
運転席側モーター3Dに取り付けられた運転席側パルス
発生器4Dの2相方形波パルスの発生も停止し、挟み込
み検出部7Dのパルスエッジカウンタに2相方形波パル
スが供給されなくなる。
【0045】次に、運転席側スイッチ操作部5Dにおけ
る自席側ウインド操作スイッチ5D1 の中の他のスイッ
チ、例えばウインド下降スイッチ(DOWN)を操作す
ると、前述の場合と同様に、ウインド下降スイッチ(D
OWN)に接続された制御・演算部6Dの入力が接地電
位に変化する。制御・演算部6Dは、入力された接地電
位に応答して運転席側モーター制御部2Dに運転席側モ
ーター3Dを逆方向回転する制御信号を供給し、運転席
側モーター制御部2Dはこの制御信号に応答して2つの
リレー9D1 、9D2 を切替え、運転席側モーター3D
を逆方向に回転する。運転席側モーター3Dが逆方向に
回転すると、運転席側モーター3Dに連結された駆動機
構を介して運転席側ウインドを開く方向に移動させる。
この場合、運転席側モーター3Dが回転すると、運転席
側モーター3Dに取り付けられた運転席側パルス発生器
4Dが2相方形波パルスを発生し、発生した2相方形波
パルスが運転席側モーター制御部2Dを介して挟み込み
検出部7Dのパルスエッジカウンタに供給される。そし
て、ウインド下降スイッチ(DOWN)の操作を停止す
ると、運転席側モーター3Dの回転が停止し、運転席側
ウインドが現在の位置で停止する。同時に、運転席側パ
ルス発生器4Dからの2相方形波パルスの発生が停止
し、挟み込み検出部7Dのパルスエッジカウンタに2相
方形波パルスが供給されなくなる。
【0046】次いで、運転席側スイッチ操作部5Dにお
ける自席側ウインド操作スイッチ5D1 の中のウインド
移動オートスイッチ(AUTO)とウインド上昇スイッ
チ(UP)とを同時操作した場合、または、ウインド移
動オートスイッチ(AUTO)とウインド下降スイッチ
(DOWN)とを同時操作した場合の動作も、前述の各
動作に準じた動作が実行される。
【0047】また、運転席側スイッチ操作部5Dにおけ
る助手席側ウインド操作スイッチ5D2 の中の1つのス
イッチを操作した場合、後部右席側ウインド操作スイッ
チ5D3 の中の1つのスイッチを操作した場合、後部左
席側ウインド操作スイッチ5D4 の中の1つのスイッチ
を操作した場合においても、開閉されるウインドがそれ
ぞれ助手席側ウインド、後部右席側ウインド、後部左席
側ウインドというように異なるだけで、前述の各動作に
準じた動作が実行される。
【0048】さらに、助手席側スイッチ操作部5Aの中
の1つのスイッチを操作した場合、後部右席側スイッチ
操作部5Rの中の1つのスイッチを操作した場合、後部
左席側スイッチ操作部5Lの1つのスイッチを操作した
場合も、前述の各動作に準じた動作が実行される。
【0049】このような各ウインドの開閉時に、制御・
演算部6Dは、挟み込み検出部7Dは、パルスエッジカ
ウンタにおいてカウントにより、前回のパルスエッジの
検出時と今回のパルスエッジの検出時との時間間隔を表
すエッジ間隔データを取得し、制御・演算部6Dは、得
られたエッジ間隔データを用いて演算を行い、モーター
負荷トルクを算出する。また、制御・演算部6Dは、現
在運転席側ウインドが移動している移動領域に対応した
基準中央値及び基準許容値をそれぞれ内蔵メモリから読
み出し、得られたモーター負荷トルクが読み出した基準
中央値と基準許容値との和を超えているか否かを判断す
る。そして、制御・演算部6Dは、モーター負荷トルク
が基準中央値と基準許容値との和を超えておらず、運転
席側ウインドへの挟み込みが生じてないと判断すれば、
続けて、次の運転席側ウインド移動領域におけるモータ
ー負荷トルクの算出、次の運転席側ウインド移動領域に
対応した基準中央値と基準許容値の読み出し、得られた
モーター負荷トルクと読み出した基準中央値と基準許容
値との和との比較を行う。
【0050】このとき、制御・演算部6Dが、ある運転
席側ウインド移動領域において、得られたモーター負荷
トルクが読み出した基準中央値と基準許容値との和を超
えたことを検出すると、運転席側ウインドへの挟み込み
が生じたものと判定して、即座に、運転席側モーター3
Dの回転を停止させ、運転席側ウインドをその位置に停
止させるか、または、運転席側モーター3Dの回転方向
を反転させ、運転席側ウインドを一定位置にまで下降さ
せる。
【0051】このようなウインドへの挟み込みの検出及
び検出時のウインドの移動停止または移動方向の反転動
作は、運転席側ウインドを開閉する時だけでなく、助手
席側ウインドを開閉する時、後部右席側ウインドを開閉
する時、後部左席側ウインドを開閉する時にも、前述の
動作と同様の動作過程によって、ウインドへの挟み込み
の検出及び検出時のウインドの移動停止または移動方向
の反転が行なわれる。
【0052】また、本実施例は、各ウインドにおいて、
挟み込みの検出及び検出時のウインドの移動停止または
移動方向の反転が行なわれるとともに、次のような動作
過程、即ち、運転席側ウインド以外のウインドで一旦挟
み込みの検出が行なわれた場合、挟み込みが検出された
ウインドについては、自席側ウインド操作スイッチを操
作しても、そのウインドを開閉させることができなくな
る状態、いわゆるウインド開閉禁止モードを設定してい
るものである。
【0053】図3及び図4は、図1に図示のパワーウイ
ンド装置において、ウインド開閉禁止モードの設定を含
むウインドの挟み込み検知を行う際の概略の動作経緯を
示すフローチャートであって、図3は、フローチャート
におけるメインルーチンを示し、図4は、メインルーチ
ンの中の1つのサブルーチンを示すものである。
【0054】図3及び図4を用いて、図1に図示のパワ
ーウインド装置の動作経緯を説明する。ただし、説明を
簡単にするために、ここでは開閉されるウインドが後部
右席側ウインドであるものとし、その後部右席側ウイン
ドを開閉する自席側ウインド操作スイッチが後部右席側
スイッチ操作部5Rのものであるとする。
【0055】まず、ステップS1において、後部右席側
ユニット1Rの制御・演算部6Rは、自席側、即ち、後
部右席側スイッチ操作部5Rのウインド上昇スイッチ
(UP)を操作したか否かを判断する。そして、ウイン
ド上昇スイッチ(UP)を操作したと判断した(Y)と
きは次のステップS2に移行し、一方、ウインド上昇ス
イッチ(UP)を操作していない(N)と判断したとき
は他のステップS8に移行する。
【0056】次に、ステップS2において、制御・演算
部6Rは、後部右席側モーター3Rを駆動し、後部右席
側ウインドを閉じる方向に移動させる。
【0057】次いで、ステップS3において、制御・演
算部6Rは、ウインド上昇スイッチ(UP)を操作を終
了させたか若しくは後部右席側ウインドが全閉位置にま
で達したか否かを判断する。そして、ウインド上昇スイ
ッチ(UP)の操作が終了していない若しくは後部右席
側ウインドが全閉位置に達していないと判断した(N)
ときは次のステップS4に移行し、一方、ウインド上昇
スイッチ(UP)の操作が終了した若しくは後部右席側
ウインドが全閉位置に達していると判断した(Y)とき
は他のステップS11に移行する。
【0058】続く、ステップS4において、制御・演算
部6Rは、後部右席側ウインドに挟み込みが発生したか
否かを判断する。そして、挟み込みが発生したと判断し
た(Y)ときは次のステップS5に移行し、一方、挟み
込みが発生していないと判断した(N)ときは前のステ
ップS3に移行し、再度、ステップS3以降の動作が実
行される。
【0059】続いて、ステップS5において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転方向を反転
させる。
【0060】次に、ステップS6において、制御・演算
部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転方向を反転に
より、後部右席側ウインドが指定された位置まで降下し
たか否かを判断する。そして、指定された位置まで降下
したと判断した(Y)ときは次のステップS7に移行
し、一方、未だ指定された位置まで降下していないと判
断した(N)ときはステップS6を繰り返し実行する。
【0061】次いで、ステップS7において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転を停止し、
同時に、後部右席側スイッチ操作部5Rを、それらの各
スイッチ(UP、DOWN、AUTO)を操作しても、
後部右席側ウインドの操作をすることができないウイン
ド開閉禁止モードに設定する。
【0062】一方、ステップS8において、制御・演算
部6Rは、自席側ウインド操作スイッチ5Rのウインド
下降スイッチ(DOWN)を操作したか否かを判断す
る。そして、ウインド下降スイッチ(DOWN)を操作
したと判断した(Y)ときは次のステップS9に移行
し、一方、ウインド下降スイッチ(DOWN)を操作し
ていない(N)と判断したときはこの一連のフローチャ
ートの動作を終了させる。
【0063】次に、ステップS9において、制御・演算
部6Rは、後部右席側モーター3Rを駆動し、後部右席
側ウインドを開く方向に移動させる。
【0064】次いで、ステップS10において、制御・
演算部6Rは、ウインド下降スイッチ(DOWN)を操
作を終了させたか若しくは後部右席側ウインドが全開位
置にまで達したか否かを判断する。そして、ウインド下
降スイッチ(DOWN)の操作が終了した若しくは後部
右席側ウインドが全開位置に達していると判断した
(Y)ときは次のステップS11に移行し、一方、ウイ
ンド下降スイッチ(DOWN)の操作が終了していない
若しくは後部右席側ウインドが全開位置に達していない
と判断した(N)ときはこのステップS10を繰り返し
実行する。
【0065】続く、ステップS11において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転駆動を停止
し、この一連のフローチャートの動作を終了させる。
【0066】さらに、ステップS12において、制御・
演算部6Rは、運転席側スイッチ操作部5Dにおける後
部右席側ウインド操作スイッチ5D3 のいずれかのスイ
ッチ(UP、DOWN、AUTO)が操作され、制御・
演算部6Dから通信制御部8D、伝送線、通信制御部8
Rを介して制御・演算部6Rにスイッチ操作指令信号が
供給されたか否かを判断する。そして、スイッチ操作指
令信号が未だ供給されていないと判断した(N)ときは
次のステップS13に移行し、一方、スイッチ操作指令
信号が既に供給されていると判断した(Y)ときは他の
ステップS15に移行する。
【0067】次に、ステップS13において、制御・演
算部6Rは、運転席側スイッチ操作部5Dにおける動作
停止解除スイッチ11が操作され、制御・演算部6Dか
ら通信制御部8D、伝送線、通信制御部8Rを介して制
御・演算部6Rにウインド開閉禁止モード設定解除信号
が供給されたか否かを判断する。そして、未だウインド
開閉禁止モード設定解除信号が供給されていないと判断
した(N)ときは前のステップS12に移行し、再度、
ステップS12以降の動作が実行され、一方、既にウイ
ンド開閉禁止モード設定解除信号が供給されているいる
と判断した(Y)ときはステップS14で後部右席側ス
イッチ操作部5Rに対するウインド開閉禁止モードの設
定を解除し、この一連のフローチャートの動作を終了さ
せる。
【0068】また、ステップS15において、制御・演
算部6Rは、供給されたスイッチ操作指令信号が後部右
席側ウインドを閉じるもの、即ち、運転席側スイッチ操
作部5Dにおける後部右席側ウインド操作スイッチ5R
3 で操作されたスイッチがウインド上昇スイッチ(U
P)であるか否かを判断する。そして、スイッチ操作指
令信号が後部右席側ウインドを閉じるものであると判断
した(Y)ときは次のステップS16に移行し、一方、
スイッチ操作指令信号が後部右席側ウインドを開くもの
であると判断した(N)ときは他のステップS21に移
行する。
【0069】次に、ステップS16において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rを駆動し、後部右
席側ウインドを閉じる方向に移動させる。
【0070】次いで、ステップS17において、制御・
演算部6Rは、ウインド上昇スイッチ(UP)を操作を
終了させたか若しくは後部右席側ウインドが全閉位置に
まで達したか否かを判断する。そして、ウインド上昇ス
イッチ(UP)の操作が終了していない若しくは後部右
席側ウインドが全閉位置に達していないと判断した
(N)ときは次のステップS18に移行し、一方、ウイ
ンド上昇スイッチ(UP)の操作が終了した若しくは後
部右席側ウインドが全閉位置に達していると判断した
(Y)ときは他のステップS23に移行する。
【0071】続く、ステップS18において、制御・演
算部6Rは、後部右席側ウインドに挟み込みが発生した
か否かを判断する。そして、挟み込みが発生したと判断
した(Y)ときは次のステップS19に移行し、一方、
挟み込みが発生していないと判断した(N)ときは前の
ステップS17に移行し、再度、ステップS17以降の
動作が実行される。
【0072】続いて、ステップS19において、制御・
演算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転方向を反
転させる。
【0073】次に、ステップS20において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転方向の反転
により、後部右席側ウインドが指定された位置まで降下
したか否かを判断する。そして、指定された位置まで降
下したと判断した(Y)ときは次のステップS23に移
行し、一方、未だ指定された位置まで降下していないと
判断した(N)ときはステップS19に移行し、再度、
ステップS19以降の動作を繰り返し実行する。
【0074】一方、ステップS21において、制御・演
算部6Rは、後部右席側モーター3Rを駆動し、後部右
席側ウインドを開く方向に移動させる。
【0075】次に、ステップS22において、制御・演
算部6Rは、ウインド下降スイッチ(DOWN)を操作
を終了させたか若しくは後部右席側ウインドが全開位置
にまで達したか否かを判断する。そして、ウインド下降
スイッチ(DOWN)の操作が終了していない若しくは
後部右席側ウインドが全開位置に達していないと判断し
た(N)ときはステップS22を繰り返し実行し、一
方、ウインド下降スイッチ(DOWN)の操作が終了し
た若しくは後部右席側ウインドが全開位置に達している
と判断した(Y)ときはステップS23に移行する。
【0076】次いで、ステップS23において、制御・
演算部6Rは、後部右席側モーター3Rの回転駆動を停
止させ、前述のステップS13に移行する。
【0077】ステップS12乃至ステップS23は、挟
み込みが検知されたウインドについて、その近傍に設け
られたスイッチ操作部をウインド開閉禁止モードによっ
て操作不能として同乗者によるウインド操作を禁止し、
運転者が自分でウインドの状況を確認しながら開閉をし
得るというものである。
【0078】これまでの本実施例の説明においては、開
閉されるウインドが後部右席側ウインドであり、その後
部右席側ウインドを開閉する自席側ウインド操作スイッ
チが後部右席側ウインド操作スイッチ5Rである場合で
あるが、本発明は、開閉されるウインドが後部左席側ウ
インドであり、その後部左席側ウインドを開閉する自席
側ウインド操作スイッチが後部左席側ウインド操作スイ
ッチ5Lであっても、また、開閉されるウインドが助手
側ウインドであり、その助手席側ウインドを開閉する自
席側ウインド操作スイッチが助手席側ウインド操作スイ
ッチ5Aであっても、同様に動作させることができる。
【0079】また、これまでの本実施例の説明において
は、自動車が後部右席側ウインド及び後部左席側ウイン
ドの各近傍にそれぞれスイッチ操作部5R、5Lが配置
される場合を例に挙げて説明したが、後部右席側ウイン
ド及び後部左席側ウインドの各近傍にそれぞれスイッチ
操作部5R、5Lが配置されておらず、助手席側ウイン
ドだけに助手席側スイッチ操作部5Aが配置されている
ものであっても、助手席側ウインドと助手席側スイッチ
操作部5Aに対して同様に適用することができる。
【0080】このように、本実施例によれば、運転席側
ウインド以外の他席側ウインドに一旦挟み込みが発生し
た場合、その他席側ウインドを、そのウインドの近傍に
配置されるウインド操作スイッチを操作しても開閉させ
ることができないウインド開閉禁止モードに設定してい
るので、故意等に何回となくその他席側ウインドに挟み
込み状態を発生させることを未然に防ぐことができる。
【0081】また、本実施例によれば、ウインド開閉禁
止モードに設定した他席側ウインドに挟み込みの発生が
なくなったとき、運転者が自席近傍に配置されている動
作停止解除スイッチを操作することにより、開閉禁止モ
ードの設定を解除することができ、その後、ウインド挟
み込みの検知機能が付与された状態で、他席側ウインド
の近傍に配置のウインド開閉スイッチの操作による開閉
を可能にすることができる。
【0082】なお、運転席の近傍に配置される動作停止
解除スイッチ11は、他のスイッチと同形状のものであ
ってもよく、異なる形状のものであってもよいが、他の
スイッチとの区別を明白にするために、押し釦スイッチ
で構成したり、他のスイッチよりも若干大きなスイッチ
で構成することが好ましい。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、運転席
の近傍に、ウインド動作停止解除スイッチを配置し、自
動車に乗車している子供等が自席の近傍にあるウインド
開閉スイッチを操作して自席側ウインドを開閉させてい
る際に、何等かの原因によってまたは故意にその自席側
ウインドに何等かの物体を挟み込み、ウインド挟み込み
状態の発生によりその自席側ウインドの移動の停止また
は移動方向の反転が行われた以後は、自席近傍のウイン
ド開閉スイッチを操作しても、その自席側ウインドが開
閉動作することがないウインド開閉禁止モードに入るの
で、運転者以外の同乗者がその自席側ウインドに対して
何回も故意にウインド挟み込み状態を生じさせることを
未然に防ぐことができるという効果がある。
【0084】また、本発明によれば、自動車の運転者
は、一旦、挟み込みが生じたウインドに対して、更なる
挟み込みの発生の可能性がなくなったと判断した時点
に、運転席の近傍にある動作停止解除スイッチを操作す
れば、そのウインドの開閉禁止モードの設定が解除され
るので、再度、そのウインドは、ウインド挟み込みの検
知機能が付与された状態で、同乗者が自席近傍のウイン
ド開閉スイッチの操作による開閉を可能にすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーウインド装置の挟み込み検
知方法の一実施例が実施されるパワーウインド装置を示
すブロック構成図である。
【図2】図1に図示のパワーウインド装置に用いられる
各パルス発生器のパルス発生原理構造図及び各モーター
の駆動時に各パルス発生器から発生される2相方形波パ
ルスを示す波形図である。
【図3】図1に図示のパワーウインド装置におけるウイ
ンド開閉禁止モードの設定を含むウインドの挟み込み検
知を行う際の動作経緯のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図4】図3に図示のメインルーチンの中の1つのサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】 1D 運転席側ユニット 1A 助手席側ユニット 1R 後部右席側ユニット 1L 後部左席側ユニット 2D 運転席側モーター駆動部 2A 助手席側モーター駆動部 2R 後部右席側モーター駆動部 2L 後部左席側モーター駆動部 3D 運転席側モーター 3A 助手席側モーター 3R 後部右席側モーター 3L 後部左席側モーター 4D 運転席側パルス発生器 4A 助手席側パルス発生器 4R 後部右席側パルス発生器 4L 後部左席側パルス発生器 41 回転体 42 、43 ホール素子 5D 運転席側スイッチ操作部 5D1 運転席側ウインド操作スイッチ 5D2 助手席側ウインド操作スイッチ 5D3 後部右席側ウインド操作スイッチ 5D4 後部左席側ウインド操作スイッチ 5A 助手席側スイッチ操作部 5R 後部右席側スイッチ操作部 5L 後部左席側スイッチ操作部 6D、6A、6R、6L 制御・演算部 7D、7A、7R、7L 挟み込み検知部 8D、8A、8R,8L 通信制御部 8D1 、8D2 インバータ 9D1 、9D2 リレー 10D1 、10D2 火花発生防止用ダイオード 11 動作停止解除スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/16 B60J 1/00 B60J 1/17

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席側ウインドの移動時または他席側
    ウインドの移動時に、それらのウインドの挟み込みの発
    生を検知し、検知したウインドの移動を停止または移動
    方向を反転する動作を行うウインド挟み込み防止機能を
    備え、前記運転席の近傍に動作停止解除スイッチを設
    け、前記他席側ウインドのいずれか1つのウインドのウ
    インド挟み込み防止機能が動作した際、それ以後、前記
    1つのウインドの近傍に配置されるウインド開閉スイッ
    チの操作機能を停止させて、前記1つのウインドに対し
    てウインド開閉禁止モードを設定し、前記ウインド開閉
    禁止モードの設定解除は前記動作停止解除スイッチの操
    作によってのみ行われることを特徴とするパワーウイン
    ド装置の挟み込み検知方法。
  2. 【請求項2】 前記1つのウインドが前記ウインド開閉
    禁止モードに設定された場合、前記1つのウインドは、
    前記運転席側の近傍に配置された前記1つのウインドの
    ウインド開閉スイッチを操作すると、ウインド挟み込み
    防止機能が付与された状態で前記ウインド開閉スイッチ
    の操作に対応した開閉動作が行われることを特徴とする
    請求項1に記載のパワーウインド装置の挟み込み検知方
    法。
  3. 【請求項3】 前記他席は、助手席及び後部左右席であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のパワーウ
    インド装置の挟み込み検知方法。
  4. 【請求項4】 前記他席は、助手席であることを特徴と
    する請求項1または2に記載のパワーウインド装置の挟
    み込み検知方法。
  5. 【請求項5】 前記停止解除スイッチは、押し釦スイッ
    チであることを特徴とする請求項1または2に記載のパ
    ワーウインド装置の挟み込み検知方法。
JP35518197A 1997-12-24 1997-12-24 パワーウインド装置の挟み込み検知方法 Expired - Fee Related JP3510095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35518197A JP3510095B2 (ja) 1997-12-24 1997-12-24 パワーウインド装置の挟み込み検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35518197A JP3510095B2 (ja) 1997-12-24 1997-12-24 パワーウインド装置の挟み込み検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11182130A JPH11182130A (ja) 1999-07-06
JP3510095B2 true JP3510095B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=18442428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35518197A Expired - Fee Related JP3510095B2 (ja) 1997-12-24 1997-12-24 パワーウインド装置の挟み込み検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3510095B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6458523B2 (ja) * 2015-02-10 2019-01-30 株式会社デンソー 車両窓開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11182130A (ja) 1999-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3524374B2 (ja) パワーウインド装置の挟み込み検知方法
JP4487588B2 (ja) 開閉体制御装置
JP3437039B2 (ja) 車両用スライドドアの開閉制御装置
JP4595155B2 (ja) 開口覆材の開閉制御装置
EP1219766B1 (en) Closure apparatus and method for closing a lid of a compartment, in particular the trunk lid of a vehicle
US9617777B2 (en) Vehicle window opening device
JP2007138500A (ja) 車両用自動開閉装置
JP4788114B2 (ja) 開閉体の制御装置
JPH11270230A (ja) パワーウインド装置の挟み込み検知方法
JP2000356069A (ja) ドア開閉装置
JP3675622B2 (ja) パワーウインド装置の挟み込み検知方法
JP3510095B2 (ja) パワーウインド装置の挟み込み検知方法
JP2854189B2 (ja) パワーウインドの安全装置
JP2007100483A (ja) 窓開閉制御装置
JP2869542B2 (ja) 車両用サーボパワウインドウ装置の制御方法
JP3868663B2 (ja) パワーウインド制御装置
JP2001152746A (ja) オートスライドドア装置
JP3754227B2 (ja) 車両用スライドドアの自動開閉装置
JP2942120B2 (ja) パワーウインドウ駆動制御装置
JPH10184187A (ja) 自動ドア制御装置
JPH10220108A (ja) パワーウィンド制御装置
JP3815981B2 (ja) パワーウインド装置
JP2003339576A (ja) 便座・便蓋の自動開閉装置
JPH0312594Y2 (ja)
JP3317462B2 (ja) パワーウインド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031224

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees