JPH0833796A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH0833796A
JPH0833796A JP6169651A JP16965194A JPH0833796A JP H0833796 A JPH0833796 A JP H0833796A JP 6169651 A JP6169651 A JP 6169651A JP 16965194 A JP16965194 A JP 16965194A JP H0833796 A JPH0833796 A JP H0833796A
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JP
Japan
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drying
condensed water
clothes
heating
flow rate
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Pending
Application number
JP6169651A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hirota
達哉 廣田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH0833796A publication Critical patent/JPH0833796A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類の乾燥度合いを凝縮水の発生状態により
検出する場合に、精度良く検出すること。 【構成】 乾燥風路内における両面ファン25の後段で
ある乾燥ダクト32の最下部であり、凝縮水が集まる排
出口33に流量計35を設け、加熱乾燥時、両面ファン
との熱交換により乾燥風中から凝縮した凝縮水の流量G
を検出する。この流量Gが0となったのを検出すると、
更に所定の遅延時間だけ継続させて加熱乾燥を終了す
る。この際、流量Qの大きさによって、衣類が乾きやす
い薄物であるか乾きにくい厚物であるかを判断し、薄物
であれば前記遅延時間を短くし、厚物であれば長くする
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭58−17640号(D0
6F 58/28)公報に示されているように、除湿式
衣類乾燥機において、乾燥風路内における熱交換器(凝
縮手段)の前段に電極またはセンサーを設け、乾燥風か
ら結露(凝縮)した水を直接検知することにより、衣類
の乾燥度合いを検知するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱交換器の
前段では、絶対湿度としては高いものの、乾燥風が高温
であり多くの水分を含むことができるので、相対湿度と
しては低くなる。特に、衣類の量が少なかったり、ジー
ンズなど厚物の衣類であったりする場合には、衣類から
蒸発する水分は少なくなるので、なおさら、相対湿度は
低くなる。このため、熱交換器の前段では、水分の凝縮
が起きにくい。
【0004】したがって、センサーを熱交換器の前段に
配置する上記のような衣類乾燥機では、安定して凝縮水
を検出できないという問題があった。
【0005】本発明は、衣類乾燥機の改良に関し、この
ような問題点を解決するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の衣類乾燥機は、
衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた吸気
口と、前記乾燥室に設けられた排気口と、前記吸気口と
前記排気口とを結ぶ乾燥風路と、前記乾燥室と前記乾燥
風路との間で乾燥風を循環させる循環ファンと、前記乾
燥風路に設けられ、前記乾燥室より排出された乾燥風と
熱交換を行って、この乾燥風中から水分を凝縮させる凝
縮手段と、この凝縮手段を通過した後前記乾燥室内に再
び送り込まれる乾燥風を加熱するヒータと、前記凝縮手
段と前記ヒータとの間に設けられ、乾燥風から出た凝縮
水を検出する検出手段と、前記ヒータと前記循環ファン
とを動作して衣類の加熱乾燥を行うと共に、前記検出手
段により凝縮水の発生がなくなったことが検出される
と、加熱乾燥を終了する制御手段と、を備えたものであ
る。
【0007】更に、前記乾燥風路内における前記凝縮手
段と前記ヒータとの間で、且つ最下部位置に前記凝縮水
を機外へ排出するための排出口を設け、この排出口に前
記検出手段を設けたものである。
【0008】更に、前記検出手段を流量計にて構成する
と共に、前記制御手段は、加熱乾燥中に前記流量計によ
り検出された凝縮水の流量に応じて遅延時間を設定する
設定手段と、加熱乾燥中に前記流量計により凝縮水の発
生がなくなったことが検出されると、前記設定手段によ
り設定された遅延時間の経過後に加熱乾燥を終了する終
了手段とを含むものである。
【0009】更に、前記設定手段は、加熱乾燥中に前記
流量計により検出された流量が大きいときには前記遅延
時間を短く設定し、前記流量が小さいときには前記遅延
時間を長く設定するものである。
【0010】更に、前記制御手段は、加熱乾燥開始後、
所定時間を経過しても前記流量計により検出される流量
が所定値以上にならなければ、異常と判断する判断手段
を含み、この判断手段で異常と判断されたときに、これ
を報知する報知手段を備えたものである。
【0011】
【作用】ヒータ及び循環ファンが動作することにより加
熱乾燥が行われる。この加熱乾燥時、衣類から水分を吸
収し、乾燥室から排気された高温の乾燥風は、凝縮手段
との熱交換により低温化する。これにより乾燥風中の水
分が凝縮する。
【0012】こうして発生した凝縮水は、前記凝縮手段
と前記ヒータとの間で、且つ最下部位置にある排出口に
集まり、この排出口から機外へ排出される。そして、こ
の排出口に設けられた検知手段である流量計により凝縮
水の流量が検出される。
【0013】衣類が乾いてきて、衣類から水分が蒸発し
なくなると、凝縮水がなくなる。流量計により、凝縮水
がなくなったことが検出されると、加熱乾燥時の凝縮水
の流量の大きさに応じて設定された遅延時間が経過した
後、加熱乾燥が終了する。
【0014】この遅延時間は、一定時間内に凝縮する水
分の量が多く、このため流量が大きくなるときには短く
設定され、一定時間内に凝縮する水分の量が少なく、こ
のため前記流量が小さくなるときには長く設定される。
【0015】また、前記加熱乾燥開始後、所定時間を経
過しても前記流量計により検出される流量が所定値以上
にならなければ、ヒータが故障して加熱が成されていな
い、または凝縮手段が故障して十分に熱交換が行われて
いないなど、何らかの異常と判断され、これが報知され
る。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1において、1は本実施例の衣類乾燥機
である。2はその筐体で、前後面が開口する金属製の機
枠3と、この機枠3の前面を覆う樹脂製の前面板4と、
機枠3の後面を覆う金属製の後面板5とからなる。前記
前面板4には衣類の投入口6が設けられている。
【0018】7は衣類の乾燥室として前記筐体2内に設
けられた前面開口状の横型ドラムで、後方を支軸8によ
り回転可能に軸支されている。このドラム7の後面中央
には排気口9が設けられており、この排気口9には、糸
屑などを回収するためのリントフィルタ10が配置され
ている。11は前記前面板4の裏側であって前記投入口
6の外周より設けられ、前記ドラム7の前面開口縁を支
持する金属製の支持板である。この支持板11の下部に
は吸気口12が設けられている。
【0019】13は前記支持板11の前記吸気口12の
入口側に取り付けられた乾燥風の導入ダクトであり、こ
のダクト内には、ヒータ14が配置されている。このヒ
ータ14は、第1ヒータ14a及び第2ヒータ14bの
2組のハニカム状の正抵抗温度特性ヒータからなる。
【0020】15は前記投入口6を開閉するための扉
で、衣類乾燥機1本体を正面から見て左側の端部が回転
自在に支持されており、左側に開くようになっている。
16はこの扉15の下方に設けられた操作パネルであ
る。17はこの操作パネル16の裏側に取り付けられた
制御基板である。
【0021】前記操作パネル16の前面には、図2に示
すように、本体1に電源を投入するための電源スイッチ
18及び乾燥運転を開始させたり一時停止させるための
スタート/一時停止スイッチ19が備えられている。ま
た、「標準コース」や「ちょっと乾燥」などの各種運転
コースを選択するコース選択スイッチ20及び前記ヒー
タ14の加熱度「強」「弱」を選択するためのヒータ切
換スイッチ21が備えられている。更には、乾燥運転の
進行具合や前記コース選択スイッチ20、ヒータ切換ス
イッチ21で選択された内容を知らせるためのLED表
示器22、及び機器の異常を知らせる報知手段としての
異常表示器23が備えられている。ここで、前記ヒータ
切換スイッチ21によって「弱」が選択されると、前記
第1ヒータ14a及び第2ヒータ14bのいずれか一方
だけが通電され、「強」が選択されると両方ともが通電
される。
【0022】24は前記ドラム7の後方に設けられたフ
ァンケーシング、25はこのファンケーシング24内を
循環風路26と冷却風路27とに仕切るように設けられ
た熱交換型の両面ファン(循環ファン及び凝縮手段)で
ある。28は前記排気口9と循環風路26とを連通する
ために前記ファンケーシング24に設けられた連通口、
29は排気口9から出た乾燥風を確実にこの連通口28
へと導くために設けられた環状のシール部材である。3
0は前記冷却風路27内へ外気を導入するために前記後
面板5の中央に設けられた導入口、31は導入した外気
を導出するために前記機枠3の底面に設けられた導出口
である。
【0023】32は前記循環風路26と前記導入ダクト
13とを連結する循環ダクトで、最下部の位置に排出口
33が設けられている。なお、前記循環風路26、循環
ダクト32及び導入ダクト13にて本発明の乾燥風路が
構成されている。
【0024】34は前記ファンケーシング24内の、前
記連通口28の近傍に設けられた排気温度センサで、例
えばサーミスタ等の感熱素子で構成されている。この排
気温度センサ34は、前記ドラム7からの排気温度を検
出するためのものである。
【0025】35は前記排出口33に設けられた検出手
段としての流量計であり、前述したように前記両面ファ
ン25のとの熱交換により乾燥風中から凝縮し、排出口
33から排出される凝縮水の流量を検出する。
【0026】36は誘導モータであり、ドラムプーリ3
7及びドラムベルト38を介して前記ドラム7に連結さ
れると共に、ファンプーリ39及びファンベルト40を
介して前記両面ファン25のプーリ25aに連結されて
いる。41はアイドラプーリであり、前記ドラムベルト
38に張力を与えることにより、ドラムベルト38のス
リップを防止するものである。
【0027】こうして、加熱乾燥時には、前記モータ3
6が回転することにより、前記ドラム7が低速で、前記
両面ファン25が高速で、それぞれ回転する。両面ファ
ン25の回転により発生し、ヒータ14によって加熱さ
れた乾燥風は、前記循環風路26、循環ダクト32、導
入ダクト13、ドラム7を通って循環し、ドラム7内の
衣類と熱交換を行う。同時に、両面ファン25の回転に
より外気が冷却風路27内に導入され、両面ファン25
自身を冷却する。そして、前記ドラム7内で熱交換し
て、衣類から水分を吸収した乾燥風が両面ファン25に
接触して冷却され、乾燥風中の水分が凝縮する。この凝
縮水は、循環風路26内を流れ下り、前記排出口33か
ら排出される。
【0028】図3は、本実施例の衣類乾燥機の制御機構
を示し、42は制御手段としてのマイクロコンピュータ
(以下、マイコンという)であり、制御部43、記憶部
44、各種カウンタからなるカウンタ部45等から構成
される。
【0029】前記記憶部44には、乾燥運転を行うため
のプログラムや各種判断に用いる各種基準値(温度、時
間など)のほか、加熱乾燥時に前記流量計35で検出さ
れる凝縮水の最大流量A及び凝縮水の発生がなくなるま
での時間t0に応じて設定される加熱乾燥の遅延時間の
テーブル(後述する)が記憶されている。そして、前記
制御部43は、各種入力に基づいて、前記乾燥運転プロ
グラムに従い出力側の各種負荷を制御し、乾燥運転を実
行するものであり、後述するように、本発明の設定手
段、終了手段及び判断手段となるものである。
【0030】前記スタート/一時停止スイッチ19、コ
ース選択スイッチ20及びヒータ切換スイッチ21、並
びに前記排気温度センサ34及び流量計35は、前記マ
イコン42の入力側に接続されている。
【0031】46は前記マイコン42の出力側に接続さ
れた表示素子で、前記LED表示器22及び異常表示器
23を点灯させるものである。
【0032】47は負荷駆動回路であり、前記マイコン
42からの制御信号に従って、前記モータ36、第1ヒ
ータ14a及び第2ヒータ14bのON/OFFを制御
するものである。
【0033】さて、図4はドラム7からの排気温度T及
び熱交換により乾燥風から凝縮する凝縮水量Gの加熱乾
燥運転時間tに対する変化を示すものである。実線は衣
類がタオルやハンカチなど薄物(薄物負荷)の場合のグ
ラフであり、一点鎖線は衣類がジーンズやトレーナーな
ど厚物(厚物負荷)の場合のグラフである。
【0034】まず、薄物負荷(図の実線)の場合、加熱
乾燥直後は加えられた熱量が衣類乾燥機本体1や水分を
多く含んだ衣類そのものの温度を高めるために費やされ
るので、排気温度Tは緩やかに上昇する(予熱期間)。
やがて、加えられた熱量のほとんどが衣類の水分を蒸発
させるために費やされるようになると、排気温度Tはほ
ぼ一定となる(恒率乾燥期間)。そして、衣類が乾いて
くると、加えられた熱量が水分の蒸発だけでなく、水分
の少なくなった衣類そのものあるいは本体1の温度上昇
のために費やされ、排気温度Tは再び上昇していく(減
率乾燥期間)。
【0035】これに対して、厚物負荷(図の一点鎖線)
の場合、恒率乾燥期間において、加えられた熱量が衣類
内まで十分に浸透せず、この熱量が衣類の水分を蒸発さ
せるために十分に使われない。よって、恒率乾燥期間に
おける排気温度Tは、前記薄物負荷のこの期間の温度の
場合に比べて高くなる。また、このために減率乾燥期間
においても排気温度Tは僅かにしか上昇しない。
【0036】このため、ドラムからの排気温度Tの変化
特性を利用して、衣類の乾き度合いを検知するような場
合、厚物負荷に対しては検知しにくいのである。
【0037】次に、凝縮水量Gは、薄物負荷の場合であ
っても、厚物負荷の場合であっても、加熱乾燥が開始さ
れてしばらくしてから凝縮水が発生し出し、これによ
り、徐々に増していき、やがて衣類が乾いてきて、凝縮
水の発生が停止すると一定になる(増加しなくなる)。
【0038】このとき、薄物負荷の場合は、前述したよ
うに、加えられた熱量が十分使われるので水分が蒸発し
やすく、このため、一定時間内に凝縮する凝縮水の量が
多く、凝縮水量Gの増加速度(dG/dt)が大きくな
る(グラフの傾き大)。一方、厚物負荷の場合は、熱量
が十分に使われず、水分が蒸発しにくいため、一定時間
内に凝縮する凝縮水の量が小さく、凝縮水量Gの増加速
度が小さくなる(グラフの傾き小)。
【0039】本発明では、加熱乾燥時に発生する凝縮水
を検出することにより衣類の乾燥度合いを検知してお
り、以下、本発明の実施例の動作を図5のフローチャー
トに従って説明する。
【0040】電源スイッチ18が押されて、機器本体1
に電源が投入されると、ステップ1(以下、ステップを
Sと称する)で最大流量Aに初期値0が設定される。
【0041】S2でスタートスイッチ19が押されたと
判断すると、制御部43は、S3でモータ36及びヒー
タ14を動作させると共に、S4でカウンタ部45の時
間カウンタに乾燥運転時間の計測を開始させる。ドラム
7が回転すると共に両面ファン25が回転し、ドラム7
内の衣類が、撹拌されながらヒータ14により加熱され
た乾燥風によって乾かされることになる。
【0042】こうして加熱乾燥が開始すると、制御部4
3は、S5で排気温度センサ34で検出した排気温度T
と流量計35で検出した凝縮水の流量Qを取り込む。そ
して、排気温度Tが予め定めて記憶部44に記憶した上
限温度TLMを越えたか否かを判定する。この上限温度T
LMは、かなり少量の衣類が乾いた場合に到達するような
値である(但し、周囲温度がかなり高いときを除く)。
【0043】次に、乾燥運転開始から15分間が経過し
たか否かがS7で判定され、15分が経過していなけれ
ば、S3〜S7を繰り返す。
【0044】一方、S7で15分が経過していると判断
すると、制御部43は、S8で凝縮水の発生がなくなっ
たか、即ちS5で取り込んだ流量Qが0(cc/mi
n)であるか否かを判定する。S8で流量Qが0でない
と判断すると、この時の流量Qと現在設定されている最
大流量Aとを比較する。そして、Q>Aであれば、S1
0でこの時の流量Qを最大流量Aと設定する。
【0045】こうして、S8でQ=0と判断されるま
で、S3〜S10が繰り返され、この間に、加熱乾燥時
における凝縮水の最大流量Aが設定される。
【0046】やがて衣類の乾燥が進み、衣類から水分が
ほとんど蒸発してしまって、凝縮水が発生しなくなる
と、S8で流量Q=0と判断される。こうなると、制御
部43(設定手段)は、S12において、最終的設定さ
れた最大流量Aと、加熱乾燥開始から流量Q=0と判断
されるまでの運転時間t0とから、遅延時間を記憶部4
4内のテーブル(図6)に従って設定する。
【0047】遅延時間を設けるのは、凝縮水が発生しな
くなった時点では、ドラム7内の衣類は完全には乾いて
おらず、乾燥風の当り具合によって部分的に湿った部分
が存在する状態となっており、これを完全に乾かすに
は、更に加熱乾燥を追加する必要があるからである。し
かも、完全に乾く寸前のような、わずかな水分が徐々に
蒸発していく状態では、もはや凝縮水がほとんど発生せ
ず、凝縮水の検出が不可能であり、このため、時間によ
る追加加熱を行っているのである。
【0048】ドラム7内の衣類が薄物である場合は、前
述したように、水分が蒸発しやすいので凝縮水量Gの増
加速度が大きくなり、即ち、凝縮水の流量Qが大きくな
る。一方、衣類が厚物である場合は、水分が蒸発しにく
いので凝縮水量Gの増加速度が小さくなり、即ち凝縮水
の流量Qが小さくなる。
【0049】また、衣類の量が多いほど、全ての衣類か
ら水分が蒸発するのに時間がかかることになるので、凝
縮水が発生しなくなるまでの運転時間t0が長くなる。
【0050】ここでは、凝縮水の増加速度を凝縮水の流
量Qで見ており、最大流量Aが大きいときには、ドラム
7内の衣類が薄物であり、乾きやすいとして遅延時間を
短くし、最大流量Aが小さいときには、ドラム7内の衣
類が厚物であり、乾きにくいとして遅延時間を長くする
ようにしている。更には、凝縮水が発生しなくなるまで
の運転時間t0が長いときには、衣類の量が多く、全て
の衣類が乾くには多くの時間がかかるとして遅延時間を
長くし、前記運転時間t0が短いときには、衣類の量が
少なく、全ての衣類が乾くのにあまり時間を要しないと
して遅延時間を短くするようにしている。
【0051】こうして、S12で遅延時間が設定される
と、制御部43(終了手段)は、S13でこの遅延時間
だけさらに加熱乾燥を継続した後、加熱乾燥を終了して
S14に移行し、クールダウン運転を行う。クールダウ
ン運転では、ヒータ13の動作を停止してモータ36の
みを駆動し、ドラム7を回転させながらドラム7内に冷
風(加熱されていない乾燥風)を送ってドラム7内の衣
類を冷ます。そして、クールダウン運転が終了すると、
全ての乾燥運転を終了する。
【0052】ここで、加熱乾燥が始まって15分経過し
た後から流量Q=0か否かの判定を始めるのは、先に図
4で示したように、凝縮水が加熱乾燥開始からしばらく
して発生し始めるからである。ここでは、ほぼ10分く
らいから凝縮水が発生すると考えている。
【0053】また、前述したように、ハンカチ1枚程度
など、衣類の量がかなり少ない場合には、蒸発する水分
が余りないために凝縮水が出なかったり、出たとしても
早く出終わってしまい、結果、流量Qでは判断できない
場合が生じる。しかし、このような場合、前述したよう
に、衣類が乾くことにより、排気温度Tが前記上限温度
LMに達する。そこで、制御部43は、S6でT>TLM
と判断すると、S14へ移行し、クールダウン運転を行
った後、乾燥運転を終了する。したがって、凝縮水の発
生しにくい、かなり少量の衣類でも乾燥を検知すること
ができる。
【0054】更に、S8で流量Q=0と判断した後、S
11で最大流量Aが所定値α(例えば、1cc/mi
n)を越えているか否かを判定する。そして、A<αで
あれば、制御部(判断手段)43は、例えばヒータ13
やモータ36の故障、あるいはリントフィルタ10の目
づまりなどによって正常な加熱乾燥が行われていないと
判断して、S15で異常表示器23にて異常表示をした
後、乾燥運転を終了する。
【0055】なお、S8では流量Q=0で凝縮水が発生
しなくなったと判断しているが、流量がある最小値(例
えば、1cc/min)以下となったときに、凝縮水が
発生しなくなったと判断するようにしてもよい。
【0056】以上、本発明の実施例の衣類乾燥機の構成
によれば、乾燥風路内における凝縮手段である両面ファ
ン25の後段に凝縮水の検出手段である流量計35を配
置するようにしているので、両面ファン25の熱交換作
用によって確実に凝縮した凝縮水を検出することができ
る。
【0057】更に、両面ファン25の後段である乾燥ダ
クト32の最下部であり、凝縮水が集まる排出口33に
流量計35を設けているので、より確実に凝縮水を検出
することができる。
【0058】したがって、衣類の乾燥度合いを凝縮水の
発生状態により検出する場合に、精度良く検出すること
ができる。
【0059】また、凝縮水の発生がなくなったことを検
知した後、更に所定の遅延時間だけ継続させて加熱乾燥
を終了し、衣類を確実に乾かすようにしているが、この
際、流量Qの大きさによって、衣類が乾きやすい薄物で
あるか乾きにくい厚物であるかを判断し、薄物であれば
前記遅延時間を短くし、厚物であれば長くするようにし
ているので、薄物の衣類が乾き過ぎて傷んだり、厚物の
衣類が乾き不足になったりすることが防止でき、衣類を
適切な乾燥状態で仕上げることができる。
【0060】更に、凝縮水量が極めて少ない場合に異常
を報知するようにしており、別途異常検出手段を用いる
ことなく、流量計にて簡単に異常を検知することができ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明の衣類乾燥機の構成によれば、乾
燥風路内における凝縮手段の後段に凝縮水の検出手段を
配置するようにしているので、凝縮手段の熱交換作用に
よって確実に凝縮した凝縮水を検出することができる。
【0062】更に、凝縮手段の後段の乾燥風路の最下部
であり、凝縮水が集まる排出口に検出手段を設けている
ので、より確実に凝縮水を検出することができる。
【0063】したがって、衣類の乾燥度合いを凝縮水の
発生状態により検出する場合に、精度良く検出すること
ができる。
【0064】また、凝縮水の発生がなくなったことを検
知した後、更に所定の遅延時間だけ継続させて加熱乾燥
を終了し、衣類を確実に乾かすようにしているが、この
際、検知手段として流量計を用いて凝縮水の流量を検出
するようにし、この流量の大きさによって衣類が乾きや
すい薄物であるか乾きにくい厚物であるかを判断し、薄
物であれば前記遅延時間を短くし、厚物であれば長くす
るようにしているので、薄物の衣類が乾き過ぎて傷んだ
り、厚物の衣類が乾き不足になったりすることが防止で
き、衣類を適切な乾燥状態で仕上げることができる。
【0065】更に、凝縮水量が極めて少ない場合に異常
を報知するようにしており、別途異常検出手段を用いる
ことなく、流量計にて簡単に異常を検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である衣類乾燥機の概要を示
す側面縦断面図である。。
【図2】同じく操作パネルの構成を示す操作パネルの要
部正面図である。
【図3】同じく制御機構を示す電気ブロック図である。
【図4】同じく加熱乾燥時におけるドラムからの排気温
度T及び乾燥風からの凝縮水量Gの時間変化を示すもの
である。
【図5】同じく動作を示すフローチャートである。
【図6】同じく凝縮水の最大流量A及び凝縮水の発生が
なくなるまでの時間t0と、延長時間との関係を示す図
である。
【符号の説明】
7 ドラム(乾燥室) 9 排気口 12 吸気口 13 導入ダクト 14 ヒータ 23 異常表示器(報知手段) 25 両面ファン(循環ファン、凝縮手段) 26 循環風路 32 循環ダクト 33 排出口 35 流量計(検出手段) 42 マイクロコンピュータ(制御手段) 43 制御部(設定手段、終了手段、判断手段、)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に
    設けられた吸気口と、前記乾燥室に設けられた排気口
    と、前記吸気口と前記排気口とを結ぶ乾燥風路と、前記
    乾燥室と前記乾燥風路との間で乾燥風を循環させる循環
    ファンと、前記乾燥風路に設けられ、前記乾燥室より排
    出された乾燥風と熱交換を行って、この乾燥風中から水
    分を凝縮させる凝縮手段と、この凝縮手段を通過した後
    前記乾燥室内に再び送り込まれる乾燥風を加熱するヒー
    タと、前記凝縮手段と前記ヒータとの間に設けられ、乾
    燥風から出た凝縮水を検出する検出手段と、前記ヒータ
    と前記循環ファンとを動作して衣類の加熱乾燥を行うと
    共に、前記検出手段により凝縮水の発生がなくなったこ
    とが検出されると、加熱乾燥を終了する制御手段と、を
    備えたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記乾燥風路内における前記凝縮手段と
    前記ヒータとの間で、且つ最下部位置に前記凝縮水を機
    外へ排出するための排出口を設け、この排出口に前記検
    出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾
    燥機。
  3. 【請求項3】 前記検出手段を流量計にて構成すると共
    に、前記制御手段は、加熱乾燥中に前記流量計により検
    出された凝縮水の流量に応じて遅延時間を設定する設定
    手段と、加熱乾燥中に前記流量計により凝縮水の発生が
    なくなったことが検出されると、前記設定手段により設
    定された遅延時間の経過後に加熱乾燥を終了する終了手
    段とを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載
    の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、加熱乾燥中に前記流量
    計により検出された流量が大きいときには前記遅延時間
    を短く設定し、前記流量が小さいときには前記遅延時間
    を長く設定することを特徴とする請求項3記載の衣類乾
    燥機。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、加熱乾燥開始後、所定
    時間を経過しても前記流量計により検出される流量が所
    定値以上にならなければ、異常と判断する判断手段を含
    み、この判断手段で異常と判断されたときに、これを報
    知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項3乃至
    請求項4記載の衣類乾燥機。
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