JP3022153B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JP3022153B2
JP3022153B2 JP6092466A JP9246694A JP3022153B2 JP 3022153 B2 JP3022153 B2 JP 3022153B2 JP 6092466 A JP6092466 A JP 6092466A JP 9246694 A JP9246694 A JP 9246694A JP 3022153 B2 JP3022153 B2 JP 3022153B2
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晃一 黒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラム内に収容し
た衣類を乾燥する衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、衣類を収容した回転ドラムに
加熱空気を供給するとともに、回転ドラムを回転させて
衣類を乾燥させる衣類乾燥機が用いられている。上記回
転ドラムは、モータで発生した駆動力が一方の回転軸に
接続されたドラムベルトを介して伝達されることにより
回転する。また、上記衣類乾燥機には、一般に、ファン
が備えられており、このファンには、上記モータで発生
した駆動力が他方の回転軸に接続されたファンベルトを
介して伝達されている。この伝達される駆動力によって
ファンが回転すると、衣類乾燥機内の空気が回転ドラム
に接続された循環ダクトを介して循環させられる。回転
ドラムの入口付近には加熱ヒータが取付けられており、
この加熱ヒータで循環ダクト内に送られてきた空気が加
熱されて加熱空気が生成され、この生成された加熱空気
が回転ドラムに供給される。回転ドラム内では、供給さ
れた加熱空気と衣類との間で熱交換が行われ、これによ
り衣類に染込んでいる水分が蒸発させられる。水分を含
んだ空気は回転ドラムから循環ダクトへ排気され、所定
の冷却手段によってその中に含まれている水分が凝縮さ
れる。除湿された空気は再びファンの回転により循環ダ
クトの出口側へ送られる。凝縮水は所定の排水口から乾
燥機外に排水される。
【0003】ところで、上記モータで発生した駆動力
は、ドラムベルトおよびファンベルトを介してそれぞれ
回転ドラムおよびファンに伝達されているので、たとえ
ばファンベルトが切れてファンに駆動力が伝達されずに
ファンの回転が停止しても、回転ドラムには駆動力は伝
達されるので、回転ドラムの回転は継続される。したが
って、たとえばファンベルトが切れている場合でも、ユ
ーザはファンベルトが切れていることを乾燥運転中に認
識することはできない。ユーザがファンベルトが切れて
いることを認識できるのは、乾燥運転が終了した後であ
る。より具体的に説明すると、ユーザは、乾燥運転が終
了した後回転ドラムに収容されている衣類を取出すと
き、衣類が十分に乾燥していないことで初めて何らかの
異常が発生したことに気付く。そして、その後にいわゆ
るサービスマンを呼び、サービスマンが衣類乾燥機を点
検することによって初めてファンベルトが切れているこ
とを認識することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つまり、上記衣類乾燥
機には、ファンベルトが切れたことを検出する手段は備
えられていなかった。これに対処するため、ファンの回
転数を検出する回転センサを取付けることが考えられる
が、部品点数が多くなるとともにコスト高となり、あま
り好ましくない。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、新たな部品を追加することなく、ファンベ
ルトが切れたことを検出することができる衣類乾燥機を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の衣類乾燥機は、衣類を収容するための
回転ドラムと、この回転ドラムに空気を供給するための
ファンと、ファンをベルトを介して回転させるための駆
動手段と、上記回転ドラムに供給される空気を加熱する
ための加熱手段とを含み、当該加熱手段は、回転ドラム
へ供給される空気通路内に設けられ、当該加熱手段の周
囲温度によってその発熱量が変化し、周囲温度が相対的
に高ければその発熱量が相対的に小さくなり、周囲温度
が相対的に低ければその発熱量が相対的に大きくなるも
のであり、さらに上記回転ドラムを回転させ、上記ファ
を上記駆動手段から伝達される駆動力によって動作さ
せ、かつ上記加熱手段を通電させて行う乾燥運転中にお
いて、上記加熱手段の発熱量が、上記加熱手段に空気が
与えられず当該加熱手段の周囲温度が相対的に高くなっ
たことによって上記ファンが回転していない状態での発
熱量になったことを検出する検出手段と、この検出手段
によって上記加熱手段の発熱量が上記ファンが回転して
いない状態での発熱量になったことが一定時間の間検出
されると、上記ベルトが切れたと判別する判別手段と
上記判別手段によりベルトが切れたと判別されたことに
応答して、乾燥運転を停止させる異常停止制御手段と
含むことを特徴とする。
【0007】
【0008】また、請求項記載の衣類乾燥機は、上記
判別手段によりベルトが切れたと判別されたことに応答
して、ベルトが切れたことを報知する報知手段をさらに
含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の構成では、乾燥運転中にお
いて、ファンからの空気が与えられずに周囲温度が高く
なり、加熱手段の発熱量が低いことが検出手段によって
一定時間の間検出されると、この検出手段の検出出力に
応答して、送風手段に駆動手段から駆動力を伝達すべき
ベルトが切れたと判別される。
【0010】上記加熱手段の発熱量は周囲温度によって
変化する。すなわち、上記発熱量はたとえば周囲温度が
相対的に高い場合には小さく、相対的に高い場合には大
きい。加熱手段の周囲温度は、上記ベルトが切れていな
いときには加熱手段に空気が与えられるので相対的に低
く、上記ベルトが切れているときには加熱手段に空気は
与えられないので相対的に高い。そのため、加熱手段に
よる発熱量が一定量以下であるときには、ベルトが切れ
ていると判別することができる。
【0011】このように、上記構成によれば、加熱手段
の状態を監視することによってベルトが切れているか否
かを判別することとしているので、部品を追加すること
なくベルトが切れたことを検出することができる
【0012】 また、請求項記載の構成によれば、ベル
トが切れたことが検出されると、ベルトが切れたことが
報知されるので、ユーザはベルトが切れたことを迅速に
認識することができる。
【0013】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の衣
類乾燥機の概略構成を示す断面図である。乾燥機本体1
内には乾燥室2が形成されており、この乾燥室2には衣
類を収容するための回転ドラム3が内装されている。乾
燥機本体1の前面中央にはドア4が開閉自在に取付けら
れており、衣類はこのドア4から回転ドラム3に投入さ
れる。
【0014】回転ドラム3は、前面側がドア4を囲むよ
うに取付けられた環状の板金製のドラム支持板5により
フェルト等を介して乾燥機本体1に回転可能に支持され
ているとともに、後面側が軸6により乾燥機本体1に回
転可能に支持されている。また、その前面下方部には後
述する加熱空気を取入れるための空気取入口7が形成さ
れている。さらに、その後面中央付近には空気排気口8
が形成されており、この空気排気口8はリントフィルタ
9で覆われている。なお、10は、空気排気口8から排
気された空気が乾燥室2内へ入らないように乾燥室2と
後述するファン室との間をシールするシール部材であ
る。
【0015】回転ドラム3の後方には、軸6に固定され
た熱交換型の両面ファン11を収容したファン室12が
一部を切欠いたファケーシング13により区画形成され
ている。両面ファン11は、後で詳述するが、回転ドラ
ム3に空気を供給するための送風手段として機能するも
のである。ファンケーシング13には、両面ファン11
を囲むように合成樹脂製の仕切板14が設けられてい
る。この仕切板14の中央の円形開口内に両面ファン1
1が収容され、これにより、ファン室12の内部空間が
乾燥空気路12aと冷却空気路12bとに区画されてい
る。冷却空気路12bは、ファンケーシング13の切欠
けられた部分で乾燥室2と接続されている。
【0016】両面ファン11の周縁には、乾燥空気路1
2aへ向けて開口する同心円状の回転溝群15が一体形
成されている。回転溝群15は上記仕切板14に一体形
成されている固定溝群16に対して非接触状態で遊嵌さ
れている。つまり、回転溝群15と固定溝群16とでラ
ビリンス結合が構成されている。このため、乾燥空気路
12aと冷却空気路12bとの間は空気が行き来できな
いようになっている。
【0017】乾燥機本体1の下方には、循環ダクト17
が設けられている。この循環ダクト17は、空気排気口
8と空気取入口7とを接続しており、空気取入口7の近
傍には加熱手段として機能する加熱ヒータ18が配設さ
れている。この加熱ヒータ18は周囲温度によってその
発熱量が変化するもので構成されており、たとえばハニ
カム形状の4つの正特性サーミスタで構成されている。
循環ダクト8の最低部には、後述する凝縮水を乾燥機本
体1外に排水するための排水口19が形成されている。
【0018】乾燥機本体1の底部には、駆動手段などと
して機能するモータ20が設けられている。モータ20
は、回転ドラム3の外周面に巻掛けられたベルト21に
プーリ22を介して回転力を与える一方、プーリ23お
よびファンベルト24を介して軸6に回転力を与えてい
る。その結果、回転ドラム3および両面ファン11が回
転させられる。上記プーリ23にはモータ20の回転数
を検出するための回転センサ25が取付けられている。
なお、アイドラプーリ26は回転ドラム3の回転時にベ
ルト21に張力を加えることにより、ベルト21のスリ
ップを防止するためのものである。
【0019】両面ファン11が回転すると、空気が乾燥
空気路12aから循環ダクト17に送られる。循環ダク
ト17に送られた空気は加熱ヒータ18で加熱されて加
熱空気となり、空気取入口7から回転ドラム3内に取入
れられる。回転ドラム3内では、この取入れられた加熱
空気と衣類との間で熱交換が行われる。その結果、衣類
に含まれている水分が蒸発される。水分を含んだ空気は
両面ファン11の回転により再び乾燥空気路12aに送
られる。つまり、両面ファン11の回転により空気が乾
燥空気路12a,循環ダクト17および回転ドラム3を
循環する。
【0020】また、両面ファン11が回転すると、乾燥
機本体1の後面中央に形成された外気取入口27から外
気が冷却空気路12bに取込まれる。このとき、両面フ
ァン11はこの外気によって冷却される。取込まれた外
気は冷却空気路12bから乾燥室2を通り、乾燥機本体
1の下部に形成された外気排気口28から排気される。
【0021】乾燥空気路12a内の空気は両面ファン1
1に接すると冷却される。すなわち、両面ファン11は
外気によって冷却されているから、両面ファン11に接
することで乾燥空気路12a内の空気が冷却される。し
たがって、回転ドラム3から排気された空気中の水分が
凝縮されることになる。除湿された空気は両面ファン1
1の回転により再び循環ダクト17に送られる。凝縮水
は乾燥空気路12aを流下して、排水口19から排水さ
れる。
【0022】回転ドラム3の空気排気口8の近傍には、
回転ドラム3から排気される空気の温度を検出する出口
温度センサ29Hが配置されている。出口温度センサ2
9Hは、たとえばサーミスタのような感熱素子で構成さ
れている。乾燥機本体1の前面下方には、後述するコン
トロールプレート30が備えられている。このコントロ
ールプレート30の後方であって、かつ乾燥機本体1の
下方の乾燥室2内には、合成樹脂製の基板ケース31が
ビス32で取付けられている。この基板ケース31に
は、周囲温度の急激な変化の影響を受けにくい熱容量の
大きな部材で構成された制御基板(図示せず)が内装さ
れている。制御基板上には、後述するマイクロコンピュ
ータや上記制御基板の基板温度を検出するための雰囲気
温度センサ33Lが実装されている。この雰囲気温度セ
ンサ33Lもたとえばサーミスタのような感熱素子で構
成されている。
【0023】図2は、上記衣類乾燥機の内部構成を示す
背面図である。乾燥機本体1の中央に回転ドラム3およ
び両面ファン11が設けてある。これら回転ドラム3お
よび両面ファン11を駆動するためのモータ20は乾燥
機本体1内の一角部に設けてある。このモータ20から
プーリ23、ファンベルト24および軸6を介して両面
ファン11に駆動力が与えられると、両面ファン11は
回転する。また、上記モータ20からベルト21を介し
て回転ドラム3に駆動力が与えられると、回転ドラムは
正転方向R1に回転する。また、両面ファン11が回転
することにより乾燥空気路12aおよび循環ダクト17
を介して空気が与えられ、この与えられた空気を加熱す
るための加熱ヒータ18は回転ドラム3の直下よりも正
転方向R1側にずれた位置に設けてある。
【0024】図3は、上記衣類乾燥機に備えられている
コントロールプレート30の一部を省略した正面図であ
る。このコントロールプレート30には、電源を投入す
るための電源スイッチ(SW)40,乾燥運転を開始さ
せたり一時停止させるためのスタート/一時停止スイッ
チ(SW)41,「標準コース」や「ちょっと乾燥」な
どの乾燥コースを選択するコース選択スイッチ42,お
よびコース選択スイッチ42で選択された乾燥コースを
ユーザに知らせるためのコース表示器43a,43b,
43c,43d,43e,43fが備えられている。ま
た、コントロールプレート30には、加熱ヒータ18で
の加熱度を選択するためのヒータ切換スイッチ44,ヒ
ータ切換スイッチ44で切換えられた結果をユーザに知
らせるためのヒータ表示器45a,45b,45c,乾
燥行程をユーザに知らせるための乾燥行程表示器46
a,46b,46c,およびリントフィルタ8の目詰ま
りをユーザに知らせるためのサイン表示器47が備えら
れている。
【0025】なお、本実施例では、上記コース表示器4
3a,43b、ヒータ表示器45b,45cが報知手段
に相当する。図4は、上記衣類乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。上記衣類乾燥機には、この衣類乾
燥機の各部の動作を制御するためのマイクロコンピュー
タ50が備えられている。このマイクロコンピュータ5
0は、後述する異常カウンタ51、およびいずれも図示
しないCPU,ROM,RAMおよびタイマを含んでお
り、上記ROMに記憶されているプログラムに従って所
定の制御を行う。本実施例では、マイクロコンピュータ
50が検出手段および判別手段などとして機能する。
【0026】上記マイクロコンピュータ50には、コー
ス表示器43a,43bやヒータ表示器45b,45c
等を含むLED点灯回路52、スタート/一時停止スイ
ッチ41やコース選択スイッチ42等を含む入力キー回
路53、回転センサ25が接続された回転数検出回路5
4、および出口温度センサ29Hおよび雰囲気温度セン
サ33Lを含む温度検出回路55が接続されている。
【0027】また、マイクロコンピュータ50には、乾
燥運転が終了した後自動的に衣類乾燥機への電力供給を
遮断するための異常停止制御手段などとして機能するオ
ートパワーオフ(APO)56、モータ20を駆動する
ためのモータ駆動回路57、それぞれ2つの正特性サー
ミスタで構成された第1加熱ヒータ18aおよび第2加
熱ヒータ18bを駆動するためのヒータ駆動回路58
a,58b、および電源回路59が接続されている。
【0028】上記モータ駆動回路57、ヒータ駆動回路
58a,58bおよび電源回路59は、商用電源60に
それぞれ並列に接続されている。この商用電源60に
は、上記オートパワーオフ56および電流検出回路61
が直列に接続されている。この電流検出回路61はマイ
クロコンピュータ50とも接続されており、電流検出回
路61で検出される電流値はマイクロコンピュータ50
に与えられる。
【0029】上記電流検出回路61では、加熱ヒータ1
8に供給される電流値Cに比例した電流値が検出され
る。すなわち、乾燥運転中において、モータ20は所定
回転数で回転しているので、商用電源60から供給され
る電流はほぼ一定である。また、電源回路59に供給さ
れる電流もほぼ一定である。一方、加熱ヒータ18は後
述するように供給される電流値Cと周囲温度とが反比例
の関係にあるので、周囲温度によって電流値Cが変化す
る。そのため、上記電流検出回路61で検出される電流
値は加熱ヒータ18に供給される電流値Cに比例する。
【0030】なお、上記第1加熱ヒータ18aおよび第
2加熱ヒータ18bは、上記ヒータ切換スイッチ42に
よって「弱」が選択されるといずれか一方だけが通電さ
れ、「強」が選択されると両方ともが通電される。図5
は、上記衣類乾燥機における乾燥処理を示すフローチャ
ートである。この乾燥処理は、回転ドラム3に衣類が投
入されて電源スイッチ40がONされたことに応答して
開始される。電源スイッチ40がONされた後、スター
ト/一時停止スイッチ41がONされると(ステップS
1)、マイクロコンピュータ50に備えられているタイ
マで時間の計測が開始されるとともに、モータ20が所
定回転数(たとえば1200(rpm) )で回転するように
駆動される(ステップS2)。この駆動力は、プーリ2
2およびベルト21を介して回転ドラム3に伝達される
とともに、プーリ23およびファンベルト24を介して
両面ファン11に伝達される。これにより、回転ドラム
3および両面ファン11が回転し始める。
【0031】次に、加熱ヒータ18がONされているか
否かが判別される(ステップS3)。加熱ヒータ18は
乾燥行程が開始してから所定の異常検知期間(たとえば
20秒)が経過した後に初めてONされる。このよう
に、異常検知期間を設けているのは、ヒータ駆動回路6
1a,61bに含まれるリレーが断線しているか否か、
制御基板の不良があるか否か、モータ駆動回路56に含
まれるトライアックが断線しているか否か等の異常を検
知した後に、実質的な乾燥処理を行わせるためである。
【0032】上記ステップS3での判別の結果、加熱ヒ
ータ18がONされていないと判別されると、マイクロ
コンピュータ50内の異常カウンタ51が所定期間t0
(たとえばt0 =1分)に設定される(ステップS
4)。ただし、カウントは、すぐには開始されず、マイ
クロコンピュータ50から開始信号が与えられたときに
開始される。その後、通常の乾燥処理が行われる(ステ
ップS6)。ただし、上記異常検知期間経過前には加熱
ヒータ18はONされていないので、上記通常の乾燥処
理に先立って、先ず、加熱ヒータ18のON/OFFが
判定される(ステップS5)。そして、乾燥処理が終了
したか否かが判別される(ステップS7)。
【0033】乾燥処理は、たとえば出口温度センサ29
Hおよび雰囲気温度センサ33Lでそれぞれ検出された
出口温度T1および基板温度T2の温度差T(T=|T
1−T2|)が、予め設定された所定温度差Tth1 (た
とえばTth1 =10deg)に達したとき、あるいは別
途指定された時間が上記乾燥処理が開始されたときから
経過したときに終了される。
【0034】乾燥処理が終了していないと判別されたと
きには、再びステップS3に戻って、加熱ヒータ18が
ONされているか否かが判別される。この結果、乾燥処
理開始から異常検知期間が経過して、加熱ヒータ18が
ONされていると判別されると、加熱ヒータ18に供給
されている電流値Cが電流検出回路61から取得され、
この取得された電流値Cが所定電流値C0 (たとえばC
0 =3(A) )以上であるか否かが判別される(ステップ
S10)。
【0035】上記加熱ヒータ18に供給される電流値C
は、加熱ヒータ18が正特性サーミスタで構成されてい
ることから、加熱ヒータ18の周囲温度によって異な
る。すなわち、加熱ヒータ18の周囲温度が相対的に低
いときには、加熱ヒータ18の抵抗が相対的に小さくな
るので、加熱ヒータ18に供給される電流値Cは相対的
に多くなる。一方、加熱ヒータ18の周囲温度が相対的
に高いときには、加熱ヒータ18の抵抗が相対的に大き
くなるので、加熱ヒータ18に供給される電流値Cは相
対的に少なくなる。
【0036】なお、上記電流値Cと上記加熱ヒータ18
の発熱量とは比例関係にある。すなわち、与えられる電
流値Cが相対的に大きいときには発熱量も相対的に大き
くなり、電流値Cが相対的に小さいときには発熱量も相
対的に小さくなる。加熱ヒータ18の周囲温度は、加熱
ヒータ18に加熱空気の生成に必要な空気が与えられて
いるか否かによって異なる。すなわち、すなわち両面フ
ァン11が回転し、加熱ヒータ18に加熱空気を生成す
るのに必要な空気が与えられているときには、加熱ヒー
タ18の周囲温度は相対的に低くなり、逆に、両面ファ
ン11が回転しておらず、加熱ヒータ18に空気が与え
られていないときには、加熱ヒータ18の周囲温度は相
対的に高くなる。
【0037】両面ファン11が回転していないときに
は、通常、両面ファン11に駆動力を伝達すべきファン
ベルト24が切れていると判断することができる。そこ
で、以下では、ファンベルト24が切れていない場合、
およびファンベルト24が切れている場合に分けて説明
する。ファンベルト24が切れていない場合には、上記
ステップS10では、加熱ヒータ18に供給されている
電流値Cが所定電流値C0 以上であると判別される。電
流値Cが所定電流値C0 以上であると判別されると、カ
ウントが開始しているか否かにかかわらず、再び異常カ
ウンタ51に所定期間t0 がセットされ(ステップS
4)、その後乾燥処理が継続される。そして、上述の動
作が乾燥処理が終了するまで続けられ、乾燥処理が終了
したと判別されると、加熱ヒータ18およびモータ20
がOFFされる(ステップS8,S9)。
【0038】一方、ファンベルト24が切れている場合
には、上記ステップS10では、加熱ヒータ18に供給
されている電流値Cは所定電流値C0 未満であると判別
される。電流値Cが所定電流値C0 未満であると判別さ
れると、マイクロコンピュータ50から異常カウンタ5
1に開始信号が送出され、異常カウンタ51でカウント
が開始される(ステップS11)。そして、そのカウン
ト値が所定期間t0 経過したか否かが判別され(ステッ
プS12)、まだ経過していないと判別されると、カウ
ント値が所定期間t0 経過するまで乾燥処理が継続され
る。
【0039】ファンベルト24が切れている場合には、
電流値Cが所定電流値C0 未満である状態が継続するの
で、いずれカウント値が所定期間t0 経過する。上記ス
テップS12での判別の結果、カウント値が所定期間t
0 経過したと判別されると、加熱ヒータ18およびモー
タ20がOFFされる(ステップS13,S14)。そ
して、何らかの異常が発生したこと、およびファンベル
ト24が切れたことが所定時間(たとえば1分)の間報
知される(ステップS15,S16,S17)。その
後、オートパワーオフ56が駆動されて衣類乾燥機の運
転が停止する(ステップS18)。
【0040】ところで、マイクロコンピュータ50で
は、ノイズ等により、ファンベルト24が切れていない
にもかかわらず、電流値Cが所定電流値C0 未満である
と検出されることがある。このような場合には、異常カ
ウンタ51のカウントが行われる。しかしながら、これ
は一時的なものなので、すぐに電流値Cは所定電流値C
0 以上に回復する。これに伴い、異常カウンタ51には
所定期間t0 が再びセットされる。すなわち、それまで
カウントされたカウント値がクリアされる。そのため、
誤検出を確実に防ぐことができる。
【0041】なお、上記何らかの異常が発生したことの
報知、およびファンベルト24が切れたことの報知は、
ほとんどすべての機種の衣類乾燥機に備えられている表
示器等を用いて行われる。たとえば同じ異常を報知する
場合、機種によってその表示方法が異なれば、いわゆる
サービスマンはその表示を見ただけではどのような異常
なのかを知ることはできない。そこで、本実施例では、
ほとんどすべての機種の衣類乾燥機に備えられている表
示器等を用い、異常内容の報知方法を統一することによ
って、異常の報知を行うことにしている。これにより、
サービスマンは機種にかかわらず一瞥するだけで異常内
容を把握することができる。
【0042】次に、本実施例における異常の表示方法に
ついてより具体的に説明する。本実施例では、何らかの
異常が発生したことの報知は、乾燥行程表示器46a,
46bを点滅(たとえばON/OFFとも0.2秒ず
つ)させることにより行われる。また、ファンベルト2
4が切れたことの報知は、ヒータ表示器45aを点滅さ
せることにより行われる。また、異常が発生したこと
を、ブザーをたとえば10秒間にわたって鳴らすことに
より、聴覚的にも報知する。上記乾燥行程表示器46
a,46bの点滅は、ブザーが鳴り終わったと同時に終
了され、ヒータ表示器45aの点滅は、たとえば300
分にわたって行われる。
【0043】なお、この異常を報知している間は、たと
えスタート/一時停止スイッチ41等が押されても、動
作しないようにされている。以上のように本実施例の衣
類乾燥機によれば、加熱ヒータ18に供給される電流値
Cに基づいて両面ファン11に駆動力を伝達すべきファ
ンベルト24が切れているか否かを判別しているので、
新たな部品を追加することなくファンベルト24が切れ
たことを検出することができる。
【0044】また、ファンベルト24が切れたことが検
出された場合、そのことが所定期間(上記の例では1
分)にわたって報知された後、衣類乾燥機の運転が自動
的に停止させられるので、電力を無駄に消費することな
い。さらに、ファンベルト24が切れたことが検出され
たことをほとんどすべての機種の衣類乾燥機に備えられ
ているヒータ表示器45aを利用して報知しているの
で、ユーザやいわゆるサービスマンは、ファンベルト2
4が切れたことを一瞥するだけで把握することができ
る。
【0045】なお、上記実施例では、ファンベルト24
が切れたことをヒータ表示器45aを利用して報知する
方法について説明しているが、たとえば出口温度センサ
29Hの短絡や雰囲気温度センサ42Lの短絡等の他の
異常を検出した場合にも、同じように、コントロールプ
レート30に備えられている各表示器を用いて表示する
ようにしてもよい。なお、このときにも、上記と同じよ
うに、ほとんどすべての機種の衣類乾燥機に備えられて
いる表示器を用いて行う。すなわち、ほとんどすべての
機種の衣類乾燥機で統一して異常報知を行う。下記表1
にその一例を示す。ただし、表中の「〇」および「△」
は、それぞれ点灯および点滅を示す。
【0046】
【表1】
【0047】なお、この表1のような内容が記載された
用紙を衣類乾燥機に備えてもよい。そうすれば、たとえ
ば経験の浅いサービスマンやユーザでも迅速に異常箇所
を把握することができる。本発明の実施例の説明は以上
のとおりであるが、本発明は上述の実施例に限定される
ものではない。たとえば上記実施例では、加熱ヒータ1
8に供給される電流値Cの大小によってファンベルト2
4が切れたか否かを判別しているが、たとえば加熱ヒー
タ18の発熱量の大小によってファンベルト24が切れ
たか否かを判別するようにしてもよく、その他加熱ヒー
タ18の状態が予め定められる状態であるか否かによっ
てファンベルト24が切れたか否かを検出するようにし
てもよい。
【0048】また、上記実施例では、加熱ヒータ18に
正特性サーミスタを採用する例について説明したが、た
とえばその他の半導体ヒータや発熱素子を適用すること
ができる。このとき、周囲温度によって半導体ヒータや
発熱素子に供給すべき電流値が変化するような素子を備
えるようにするのが好ましい。その他特許請求の範囲に
記載された範囲で種々の設計変更を施すことは可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明の衣類乾燥機によれ
ば、加熱手段の状態を監視することによってベルトが切
れているか否かを判別することとしているので、部品を
追加することなくベルトが切れたことを検出することが
できる
【0050】また、請求項記載の衣類乾燥機によれ
ば、ベルトが切れたことが検出されると、ベルトが切れ
たことが報知されるので、ユーザやサービスマンはベル
トが切れたことを迅速に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の衣類乾燥機の概略構成を示
す断面図である。
【図2】上記衣類乾燥機の内部構成を示す背面図であ
る。
【図3】上記衣類乾燥機の一部を構成するコントロール
プレートの一部を省略した正面図である。
【図4】上記衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】上記衣類乾燥機における乾燥処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 乾燥機本体 3 回転ドラム 11 両面ファン 18 加熱ヒータ 20 モータ 24 ファンベルト 43a,43b コース表示器 45b,45c ヒータ表示器 50 マイクロコンピュータ 56 オートパワーオフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/28 F26B 25/00 - 25/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類を収容するための回転ドラムと、 この回転ドラムに空気を供給するためのファンと、ファンをベルトを介して回転させるための駆動手段と、 上記回転ドラムに供給される空気を加熱するための加熱
    手段とを含み、当該加熱手段は、回転ドラムへ供給され
    る空気通路内に設けられ、当該加熱手段の周囲温度によ
    ってその発熱量が変化し、周囲温度が相対的に高ければ
    その発熱量が相対的に小さくなり、周囲温度が相対的に
    低ければその発熱量が相対的に大きくなるものであり、
    さらに上記回転ドラムを回転させ、上記ファンを上記駆
    動手段から伝達される駆動力によって動作させ、かつ上
    記加熱手段を通電させて行う乾燥運転中において、上記
    加熱手段の発熱量が、上記加熱手段に空気が与えられず
    当該加熱手段の周囲温度が相対的に高くなったことによ
    って上記ファンが回転していない状態での発熱量になっ
    ことを検出する検出手段と、 この検出手段によって上記加熱手段の発熱量が上記ファ
    ンが回転していない状態での発熱量になったことが一定
    時間の間検出されると、上記ベルトが切れたと判別する
    判別手段と 上記判別手段によりベルトが切れたと判別されたことに
    応答して、乾燥運転を停止させる異常停止制御手段と
    含むことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】上記判別手段によりベルトが切れたと判別
    されたことに応答して、ベルトが切れたことを報知する
    報知手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    衣類乾燥機。
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