JPH0671096A - ドラム式衣類乾燥機 - Google Patents

ドラム式衣類乾燥機

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JPH0671096A
JPH0671096A JP4230450A JP23045092A JPH0671096A JP H0671096 A JPH0671096 A JP H0671096A JP 4230450 A JP4230450 A JP 4230450A JP 23045092 A JP23045092 A JP 23045092A JP H0671096 A JPH0671096 A JP H0671096A
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JP
Japan
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drum
heat
clothes
temperature
thread waste
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JP4230450A
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English (en)
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Susumu Kitamura
進 北村
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 糸屑フィルタ6の目詰まりを検出する機能を
有した除湿型のドラム式衣類乾燥機に関し、ドラム1内
の温度を測定する感熱手段を設けることによって、安定
した高精度の糸屑フィルタの目詰まり検出をする。 【構成】 ドラム1内の温度を測定する第3感熱手段1
9と、第1感熱手段13と第3感熱手段で検出された温
度を比較する比較手段と、その温度差が予め定められた
所定値以下になった場合には糸屑フィルタ6が目詰まり
していると判断する制御手段と、糸屑フィルタが目詰ま
りしていることを外部へ知らせる報知手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドラム式衣類乾燥機
に関し、さらに詳しくは、糸屑フィルタの目詰まりを検
出する機能を有する除湿型のドラム式衣類乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8に従来のドラム式衣類乾燥機の断面
図を示す。以下、図8に基づき従来のドラム式衣類乾燥
機の構造を説明する。ドラム式衣類乾燥機は、乾燥用衣
類を収納するためのドラム1を備えている。ドラム1
は、複数個の温風吹出し孔2が設けられた支持板3に回
転自在に支持されている。ドラム1の後面には、排気口
7が設けられ、この排気口7を覆うように糸屑フィルタ
6が設けられている。糸屑フィルタ6は、フィルタガー
ド5により保護され共にドラム1からの着脱が容易に出
来る構造となっている。
【0003】ドラム1の後方には、除湿用の熱交換器を
兼ねた両翼ファン8が設けられている。両翼ファン8
は、ドラムシャフト4に回転自在に支持されている。ド
ラム1、及び両翼ファン8はドラムベルト16、ファン
ベルト15を介して駆動用モータ9により回転させられ
る。
【0004】両翼ファン8の回転により、空気は矢印A
の方向、すなわちドラム1に風を送りこむ通風経路であ
るダクト10を通って温風吹出し孔2からドラム1内に
入り、糸屑フィルタ6、排気口7を経て再び両翼ファン
8に戻るという経路を取る。
【0005】以上の通風経路内にあって、温風吹き出し
孔2の手前には、半導体ヒータ11が設けられている。
この半導体ヒータ11はヒータに入って来る空気の温度
が高くなると抵抗が大きくなり発熱量が小さくなるとい
う正特性を有している。空気はこの半導体ヒータ11に
より加熱され、温風となってドラム1内の衣類を加熱
し、水分を蒸発させる。両翼ファン8の反対側の面で
は、矢印Bに示すように、外部から冷たい外気を取入れ
排出することにより、Aの方向に通過している温風を冷
却し除湿を行う。凝縮水は、ダクト10の下部に設けら
れたドレイン口12から機外へ排出される。
【0006】一方、ドラム1は低速(40〜60rp
m)で回転しており、乾燥用の衣類はドラム1の回転に
よる遠心力、及びドラムバッフル17によりドラム1の
上方にまで持ち上げられて、自重により落下するという
サイクル(タンブリングという)を繰り返して、温風と
衣類の接触を良好に保っている。ドラムバッフル17は
左右の面が平行で、ドラム1の回転軸に対して傾きがな
いように取り付けられる。以上の工程を繰り返すことに
より、ドラム1内部の衣類が乾燥される。
【0007】また、温風循環経路において排気口7の近
傍で糸屑フィルタ6の後には、温風温度検出用の第1感
熱手段13が設けられており、ヒータ11の手前には同
じく第2感熱手段が設けられている。この2つの感熱手
段の検出温度差が設定値以上になると、乾燥が終了した
と判断し、運転が停止するように制御されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例に示すドラム式
衣類乾燥機で糸屑フィルタ6の目詰まりを検出する場
合、糸屑フィルタ6が糸屑等で目詰まりし、循環する温
風の風量が減少すると半導体ヒータ11の発熱量が減少
する事を利用して目詰まりを検出していた。
【0009】しかしながら、半導体ヒータ11の特性の
バラツキによる誤差や、乾燥機が設置される周囲温度の
影響を受けるなど精度が悪いという問題があった。ま
た、両翼ファン8とファンケース、ダクト10の嵌合部
のシールが不十分な場合には糸屑フィルタ6が目詰まり
を起こしても、前記シール部分からのもれが増大し、半
導体ヒータ11を通過する風量が変わらず糸屑フィルタ
6の目詰まりを検知出来ないこともあった。以上の従来
例は実公昭57−40955に記載されている。
【0010】また、特開昭63−260597に記載さ
れた例では、ヒータ11と温風吹出し口2の間の温風吹
出し口2付近に第3の感熱手段を設け、第1感熱手段、
又は第2感熱手段の検出温度差で糸屑フィルタ6の目詰
まりを検知する方法を取っている。この方法は前述の半
導体ヒータ11の出力(入力電流)変化により検知する
方法と比べると、検出は安定するものの感熱手段が全て
温風の循環経路内に配されているため周囲温度の影響を
受けやすくまたシール部の漏れによる温度変化の影響も
受けやすい。
【0011】この発明は、以上のような事情を考慮して
なされたもので、ドラム内の温度を測定する感熱手段を
設け、比較的安定したドラム内の温度を測定し、糸屑フ
ィルタ通過後の温風温度と比較することによって、安定
した高精度の糸屑フィルタの目詰まり検出をすることが
できるドラム式衣類乾燥機を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1に、この発明におけ
るドラム式衣類乾燥機の構成ブロック図を示す。同図に
示すように、この発明は、衣類を収納するためのドラム
と、ドラムを回転自在に支持するドラムシャフトおよび
支持板と、乾燥用温風の循環と除湿用熱交換の機能を持
つ両翼ファンと、正の抵抗温度特性を持つ半導体ヒータ
と、ドラム後部の排気口の手前に設けられた糸屑を取り
除く糸屑フィルタと、両翼ファンによって発生した風を
ドラムに送るダクトと、前記ドラムと両翼ファンを回転
させる駆動用モータを備えた乾燥機本体101と、糸屑
フィルタから送出される温風の温度検出をする第1感熱
手段102と、ダクト内の温風温度を検出する第2感熱
手段103からなるドラム式衣類乾燥機において、ドラ
ム内の温度を測定する第3感熱手段104と、第1感熱
手段と第3感熱手段で検出された温度を比較する比較手
段105と、その温度差が予め定められた所定値以下に
なった場合には前記糸屑フィルタが目詰まりしていると
判断する制御手段106と、糸屑フィルタが目詰まりし
ていることを外部へ知らせる報知手段107とを備えた
ドラム式衣類乾燥機を提供するものである。
【0013】前記ドラム式衣類乾燥機において、糸屑フ
ィルタの目詰まりが解除されたことを示すリセット信号
を入力する入力手段108を設け、前記報知手段107
がリセット信号が入力されるまで糸屑フィルタが目詰ま
りしていることを示す表示を継続し、前記制御手段10
6が乾燥機本体101の再運転ができないように制御し
てもよい。
【0014】前記第3感熱手段104は、前記支持板に
取りつけて、さらにドラム内部へ通じる通気用の小孔を
持ったセンサカバーで覆うことが好ましい。
【0015】また、糸屑フィルタの目詰まりを検出する
構成として、ドラム内に投入された衣類の量を検出し、
衣類の乾燥時間を計測する測定手段109と、検出され
た衣類の量と衣類の乾燥時間の積を計算する演算手段1
10と、乾燥を行った衣類ごとの前記積を加算した積算
値を記憶する記憶手段111と、前記積算値と予め設定
された最大積算値とを比較する比較手段105と、前記
積算値が前記最大積算値を越えた場合に糸屑フィルタが
目詰まりしていると判断する制御手段106と、糸屑フ
ィルタの目詰まりを外部へ知らせる報知手段107とを
備えてもよい。
【0016】
【作用】第1感熱手段102で検出される温度と第3感
熱手段104で検出される温度との差が予め定められた
所定値以下になるかどうかを常時監視しておく。
【0017】第1感熱手段102で検出される温度と第
3感熱手段104で検出される温度との差が予め定めら
れた所定値以下になった場合には、糸屑フィルタに目詰
まりが発生していると判定し、報知手段107によって
目詰まりの発生を知らせる。
【0018】また、目詰まりの発生を検知した場合に
は、乾燥運転を停止させ、入力手段108によって、目
詰まりが解除されたことを示すリセット信号が入力され
るまでは、乾燥機本体101の再運転に入らないように
する。
【0019】さらに、測定手段109によってドラム内
に投入された衣類の量の検出と衣類の乾燥時間の計測を
し、その衣類の量と衣類の乾燥時間との積を順次加算し
ていき、その積の総和(積算値)が予め設定された最大
積算値を越えた場合には、糸屑フィルタに目詰まりが発
生していると判断し、報知手段によって目詰まりの発生
を知らせる。
【0020】以上のように作用するこの発明によれば、
温風が衣類と接触した後の高温多湿かつ乾燥機の周囲の
温度に影響を受けにくい比較的安定したドラム内部の温
度を第3感熱手段によって検出しているため、精度の高
い安定した糸屑フィルタの目詰まり検出をすることがで
きる。
【0021】また、衣類の量と衣類の乾燥時間の積を加
算した積算値を求め、この積算値が予め設定された最大
積算値を越えたときに、糸屑フィルタが目詰まりしてい
ると判断するため、周囲の温度変化などの外的要因に影
響されない目詰まり発生の警告を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいて、この発明
を説明する。なお、これによって、この発明が限定され
るものではない。図2に本発明によるドラム式衣類乾燥
機の実施例の断面図を示す。また、図3に第3感熱手段
19の取付部の断面図を示す。基本的な構造は図8に示
す従来のドラム式衣類乾燥機と類似している。乾燥用衣
類を収納するドラム1はドラムシャフト4により回転自
在に支持されるとともに、反対側は支持板3’により回
転自在に支持されている。
【0023】第3感熱手段19はこの支持板3’の上部
に取付けられ、衣類との接触を防止するため樹脂等で形
成されたセンサカバー20に覆われている。このセンサ
カバー20には通気用の小孔21が多数設けられ、ドラ
ム1内の空気温度を誤差なく検知するようになってい
る。ドラム1の側面には、排気口7の手前に糸屑フィル
タ6、フィルタガード5が設けられている。
【0024】17は、ドラム1の内周面に固定されたド
ラムバッフルで、ドラム1の回転による衣類のタンブリ
ングを良好に保つように補助している。駆動用モータ9
はファンベルト15、及びドラムベルト16を介して両
翼ファン8、ドラム1を回転させる。18はドラムプー
リである。
【0025】11は半導体ヒータであり、2は支持板
3’に設けられた温風吹出し孔である。半導体ヒータ1
1は、一般的に温度の上昇に伴い抵抗が増大するPTC
(半導体)ヒータが用いられる。10は温風循環用のダ
クトであり、12はダクト10の最も低い位置に設けら
れたドレン口である。
【0026】13は、第1感熱手段であり、温風循環経
路において排気口7の近傍で糸屑フィルタ6の後方に設
置され、糸屑フィルタ6通過後の温風の温度を検出す
る。14は温風循環経路内の半導体ヒータ11の前に設
けられた第2感熱手段であり、第1感熱手段13で検出
された温度との差により乾燥終了を検知する。また、第
1、第2および第3の感熱手段は異常温度上昇の検知に
も用いられる。
【0027】次に各感熱手段の温度検知とドラム1内に
投入された衣類の量を検知する制御部の構成、及びその
動作について説明する。図5に乾燥機の運転を制御する
制御部全体の概略構成を示す。制御部は、交流電源60
とスタートボタン51と駆動用モータ59の初期起動時
の電圧を変えるための波形制御回路53と、該回路にゲ
ート信号を送るゲート信号発生器54と、駆動用モータ
59が起動したかどうかを判定する検知器57と検知回
路56と、起動電圧と衣類の量の関係を記憶しておく記
憶装置61と、温度,重量,動作状態などの各種情報を
表示する表示手段62と、温風を生成するための半導体
ヒータ58と、前記した第1感熱手段64、第2感熱手
段65、および第3感熱手段66と、各感熱手段からの
温度データを演算するための数値データに変換する変換
回路63と、各感熱手段の温度差の比較演算及び衣類投
入量と乾燥時間の積演算を行なう演算制御回路55と、
演算結果をもとにフィルタの目詰まりの発生の判定と、
乾燥機全体の動作を制御する乾燥運転制御回路52から
構成されている。
【0028】次に、本発明によるドラム式衣類乾燥機の
動作に関し、この発明の特徴を示した、糸屑フィルタ6
の目詰まりを検出し、フィルタ目詰まりの報知を行う部
分の動作を説明する。乾燥終了の検知は第1感熱手段1
3と第2感熱手段14の温度差と、予め実験により設定
され記憶装置に記憶された所定値を比較することで行
う。
【0029】第1感熱手段13は糸屑フィルタ6の直後
に位置し、ドラム1を通過し、除湿用熱交換器を兼ねた
両翼ファン8に吸い込まれる前の高温多湿の循環空気の
温度を検出している。第2感熱手段14は温風の循環経
路内にあって、両翼ファン8を通過し半導体ヒータ11
に入るまでの位置で、除湿後の循環空気の温度を検出し
ている。
【0030】従って、この2つの感熱手段の温度変化を
比較することで間接的にドラム1内部の乾燥状態(即ち
湿度)を検出できることになる。一方、第3感熱手段1
9は支持板3に感熱部分がドラム1内と直接接触するよ
うに取り付けられているため、ドラム1内部の温度を正
確に検出することができる。
【0031】以上3つの感熱手段が検出する温度の変化
を示したものが図4である。図4において、Aの線が第
1感熱手段13で検出された温度、Bが第2感熱手段1
4で検出された温度、Cが第3感熱手段19で検出され
た温度を示している。通常の乾燥運転の場合は各感熱手
段で検出される温度は、A,B,Cのように推移する。
【0032】しかしながら、糸屑フィルタ6に衣類から
発生した糸屑等が付着し堆積してくると、付着したホコ
リ状のものが抵抗となり糸屑フィルタ6を通過する温風
の風量を低下させることになる。その結果として、第1
感熱手段で検出させる温風の温度が低下する。
【0033】すなわち、図4で破線A’で示すように糸
屑フィルタ6に全く糸屑の付着がない場合の温度の変化
曲線Aに比べ低い温度で推移するようになる。さらに糸
屑等の目詰まりが著しくなると、上記第1感熱手段で検
出される温度は第3感熱手段で検出される温度より低く
なる。
【0034】従って、この第1感熱手段で検出される温
度が第3感熱手段で検出される温度より低くなった場合
には、糸屑フィルタ6に目詰まりが発生したと判定で
き、報知手段によって目詰まりの警報を出すことができ
る。
【0035】次に、ドラム1内に投入された衣類の量の
検知方法について説明する。まず、スタートボタン51
を押すとゲート信号発生器54からゲート信号が出力さ
れる。最初に一定の間隔で発生させたゲート信号を数秒
間一定に保ち、その後その間隔を順次増加させる。ゲー
ト信号の発生間隔を変化させる毎に、その状態を数秒間
一定に保つのは最初の場合と同じである。なお、最初に
発生させるゲート信号は波形制御回路53からの出力電
圧が最も低い設定となるように制御される。
【0036】ゲート信号が発生する毎に、検知器57、
検知回路56で駆動用モータ59が起動したかどうかを
検知する。駆動用モータ59が起動した場合に印加され
ていた電圧と記憶装置に予め記憶しておいた値とを比較
し投入された衣類の量を判断する。記憶装置61に記憶
させる印加電圧と、その電圧に該当する衣類の量の関係
の一例を挙げると図6に示すようになる。判断精度は1
kg程度は可能である。
【0037】このようにして判断された衣類の量と、乾
燥時間の積の積算値から糸屑フィルタ6の目詰まりが推
定される。この推定方法について、図7に示した目詰ま
り推定のフローチャートを基に説明する。まず、スター
トボタン51が押されると、現在までに記憶されている
衣類の量と運転時間の積の積算値が設定値(最大積算
値)を越えているかどうかを判定する。
【0038】NOの場合は投入された衣類の量の検出行
程に入る。YESの場合は表示等で報知し運転に入らな
いようにする。その後、リセットスイッチ等が入れば糸
屑が除去されたとして衣類の量の検出行程に入る。リセ
ットされない場合は報知を継続、運転は停止の状態を保
持する。
【0039】検出行程では、波形制御回路からの出力さ
れる電圧を段階を追って上げて行き、ドラム1が起動し
た出力電圧(第2段出力で起動等)で投入された衣類の
量を記憶と比較判断し表示を行うとともに記憶装置に記
憶する。
【0040】続いて、乾燥運転行程に入るとともにタイ
マもONされ、乾燥運転時間の計時がスタートする。乾
燥が終了するとタイマが閉じられ、カウントされた時間
を記憶装置に記憶する。そして、今回計量された衣類の
量と乾燥時間の積を演算し、その結果を別の記憶装置に
記憶されているこれまでの積算値に加え、メモリを更新
し運転を停止する。
【0041】平均的に、衣類から出る糸屑の量は乾燥す
る衣類の量と乾燥時間にほぼ正比例するため、以上のよ
うに、衣類の量と乾燥時間の積を加算した積算値が予め
設定された最大積算値を越えたときに、糸屑フィルタが
目詰まりしていると判定することにより、周囲の温度変
化などの外的要因に影響されない目詰まり発生の警告を
行うことができる。
【0042】また、目詰まりを検出し報知をした場合
は、操作パネル等に設けられるリセットスイッチを押す
か、フィルタガード5に取り付けられる着脱検知スイッ
チからの信号が入らない限り、乾燥機本体の運転が再開
できないようにしておくことが望ましい。
【0043】さらに、前記した第1感熱手段と第3感熱
手段を利用した温度差による目詰まり検出方法と前記し
た衣類の量と乾燥時間の積の積算値による目詰まり判定
方法を併用することで糸屑フィルタの目詰まり検出の精
度を更に向上させることが可能である。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、ドラム内の温度を測
定する感熱手段を設け、温風が衣類と接触した後の高温
多湿かつ乾燥機の周囲の温度に影響を受けにくい比較的
安定したドラム内の温度を測定し、糸屑フィルタ通過後
の温風温度と比較しているため、半導体ヒータのバラツ
キやシール部からの温風の漏れによる不安定さの影響を
受けることが少なく、安定した高精度の糸屑フィルタの
目詰まり検出が可能となる。
【0045】また、第3感熱手段の取り付けにおいて、
センサカバーで感熱手段を覆うため、湿った衣類と接触
することで検出温度が低下することによる温度検出の不
安定さを除去することができる。
【0046】衣類から出る糸屑やホコリ状の繊維屑は、
衣類の量と乾燥時間にほぼ正比例するため、衣類の量と
乾燥時間の積を加算した積算値が予め設定された最大積
算値を越えたときに、糸屑フィルタが目詰まりしている
と判定することにより、周囲の温度変化などの外的要因
に影響されない目詰まり発生の警告を行うことができ
る。
【0047】さらに、前記第1感熱手段と第3感熱手段
を利用した温度差による目詰まり検出方法と前記した衣
類の量と乾燥時間の積の積算値による目詰まり判定方法
を併用することで糸屑フィルタの目詰まり検出の精度を
更に向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略構成ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の断面図である。
【図3】この発明の一実施例における第3感熱手段19
の取付部の拡大図である。
【図4】各感熱手段により検出される温風の温度の変化
を示すグラフである。
【図5】この発明の一実施例における制御部のブロック
図である。
【図6】実施例において、駆動用モータを起動する印加
電圧と衣類の量の相関を示す説明図である。
【図7】実施例において、目詰まりの判定を行う方法を
示すフローチャートである。
【図8】従来におけるドラム式衣類乾燥機の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ドラム 2 温風吹出し孔 3 支持板 4 ドラムシャフト 5 フィルタガード 6 糸屑フィルタ 7 排気口 8 両翼ファン 9 駆動用モータ 10 ダクト 11 半導体ヒータ 12 ドレイン口 13 第1感熱手段 14 第2感熱手段 15 ファンベルト 16 ドラムベルト 17 ドラムバッフル 18 ドラムプーリ 19 第3感熱手段 20 小孔 21 センサカバー 3’ 支持板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収納するためのドラムと、ドラム
    を回転自在に支持するドラムシャフトおよび支持板と、
    乾燥用温風の循環と除湿用熱交換の機能を持つ両翼ファ
    ンと、正の抵抗温度特性を持つ半導体ヒータと、ドラム
    後部の排気口の手前に設けられた糸屑を取り除く糸屑フ
    ィルタと、両翼ファンによって発生した風をドラムに送
    るダクトと、前記ドラムと両翼ファンを回転させる駆動
    用モータを備えた乾燥機本体と、糸屑フィルタから送出
    される温風の温度検出をする第1感熱手段と、ダクト内
    の温風温度を検出する第2感熱手段からなるドラム式衣
    類乾燥機において、ドラム内の温度を測定する第3感熱
    手段と、第1感熱手段と第3感熱手段で検出された温度
    を比較する比較手段と、その温度差が予め定められた所
    定値以下になった場合には前記糸屑フィルタが目詰まり
    していると判断する制御手段と、糸屑フィルタが目詰ま
    りしていることを外部へ知らせる報知手段とを備えたド
    ラム式衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 糸屑フィルタの目詰まりが解除されたこ
    とを示すリセット信号を入力する入力手段を設け、前記
    報知手段がリセット信号が入力されるまで糸屑フィルタ
    が目詰まりしていることを示す表示を継続し、前記制御
    手段が乾燥機本体の再運転ができないように制御するこ
    とを特徴とする請求項1のドラム式衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記支持板に前記第3感熱手段を取りつ
    け、さらに、ドラム内部へ通じる通気用の小孔を持った
    センサカバーで第3感熱手段を覆ったことを特徴とする
    請求項1のドラム式衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 衣類を収納するためのドラムと、ドラム
    を回転自在に支持するドラムシャフトおよび支持板と、
    乾燥用温風の循環と除湿用熱交換の機能を持つ両翼ファ
    ンと、正の抵抗温度特性を持つ半導体ヒータと、ドラム
    後部の排気口の手前に設けられた糸屑を取り除く糸屑フ
    ィルタと、両翼ファンによって発生した風をドラムに送
    るダクトと、前記ドラムと両翼ファンを回転させる駆動
    用モータを備えた乾燥機本体と、糸屑フィルタから送出
    される温風の温度検出をする第1感熱手段と、ダクト内
    の温風温度を検出する第2感熱手段からなるドラム式衣
    類乾燥機において、ドラム内に投入された衣類の量を検
    出し、衣類の乾燥時間を計測する測定手段と、前記衣類
    の量と衣類の乾燥時間の積を計算する演算手段と、乾燥
    を行った衣類ごとの前記積を加算した積算値を記憶する
    記憶手段と、前記積算値と予め設定された最大積算値と
    を比較する比較手段と、前記積算値が前記最大積算値を
    越えた場合に糸屑フィルタが目詰まりしていると判断す
    る制御手段と、糸屑フィルタの目詰まりを外部へ知らせ
    る報知手段とを備えたドラム式衣類乾燥機。
  5. 【請求項5】 衣類を収納するためのドラムと、ドラム
    を回転自在に支持するドラムシャフトおよび支持板と、
    乾燥用温風の循環と除湿用熱交換の機能を持つ両翼ファ
    ンと、正の抵抗温度特性を持つ半導体ヒータと、ドラム
    後部の排気口の手前に設けられた糸屑を取り除く糸屑フ
    ィルタと、両翼ファンによって発生した風をドラムに送
    るダクトと、前記ドラムと両翼ファンを回転させる駆動
    用モータを備えた乾燥機本体と、糸屑フィルタから送出
    される温風の温度検出をする第1感熱手段と、ダクト内
    の温風温度を検出する第2感熱手段からなるドラム式衣
    類乾燥機において、ドラム内の温度を測定する第3感熱
    手段と、ドラム内に投入された衣類の量を検出し、衣類
    の乾燥時間を計測する測定手段と、前記衣類の量と衣類
    の乾燥時間の積を計算する演算手段と、乾燥を行った衣
    類ごとの前記積を加算した積算値を記憶する記憶手段
    と、前記第1感熱手段と前記第3感熱手段で検出された
    温度を比較し、かつ前記積算値と予め設定された最大積
    算値とを比較する比較手段と、第1感熱手段と第3感熱
    手段の温度差が予め定められた所定値以下で、かつ衣類
    の量と乾燥時間の積の積算値が予め設定された最大積算
    値を越えた場合に前記糸屑フィルタが目詰まりしている
    と判断する制御手段と、糸屑フィルタが目詰まりしてい
    ることを外部へ知らせる報知手段とを備えたドラム式衣
    類乾燥機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198582A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Toshiba Corp フィルタ目詰まり検出装置および検出方法
JP2021141998A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 リンナイ株式会社 衣類乾燥機
WO2022270825A1 (en) * 2021-06-21 2022-12-29 Lg Electronics Inc. Laundry treatment apparatus and controlling method for the same

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