JPH0833734A - スプリンクラヘッド - Google Patents

スプリンクラヘッド

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JPH0833734A
JPH0833734A JP17089494A JP17089494A JPH0833734A JP H0833734 A JPH0833734 A JP H0833734A JP 17089494 A JP17089494 A JP 17089494A JP 17089494 A JP17089494 A JP 17089494A JP H0833734 A JPH0833734 A JP H0833734A
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heat conducting
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱体の方向性をなくして感度の向上をはか
り、さらに、感熱体の保護機能を高めることのできるフ
レーム型のスプリンクラヘッドを得ること。 【構成】 放水口3を有するねじ部2とアーム6a,6
bを有するフレームとを一体に構成した本体1と、放水
口3を開閉する弁体10と、弁体10とフレームとの間
に配設された感熱体20とからなり、感熱体20の周囲
に感熱体20に熱気流を導く導熱手段15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災の発生による熱に
より自動的に開栓して散水するフレーム型のスプリンク
ラヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉鎖型のスプリンクラヘッドの放水口に
は常時加圧水が供給されており、弁体によりその放水口
が閉塞されている。その際、十分なシール性を得るため
に、弁体と放水口との間は銅パッキンでシールされてお
り、さらに、弁体を低融点合金やグラスバルブなどの感
熱体及び馬蹄形状のアームからなるフレームにより支持
し、大きな荷重をかけて弁体のシール性を確保してい
る。
【0003】図12は実公平5−24348号公報に記
載されたフレーム型のスプリンクラヘッドを示すもの
で、配管に螺入するねじ部22と、ねじ部22の反対側
にボス24を有する馬蹄形状のフレームヨーク23a,
23bとを一体に構成し、ボス24と放水口を閉塞する
弁体25との間に感熱体を構成する分解部分26を配設
したものである。なお、27はデフレクタである。
【0004】上記のようなフレーム型のスプリンクラヘ
ッドにおいて、火災が発生して熱気流が分解部分26に
触れて分解部分26が加熱されると、分解部分26が分
解して弁体25と共に落下し、放水口が開放されて配管
中の水が放出され、デフレクタ27により周囲に散水さ
れる。
【0005】また、図13は実公昭57−3331号公
報に記載されたフレーム型のスプリンクラヘッドで、外
周にねじを有する導水口31の外周縁にフランジ32を
付設し、銅パッキン34を介して導水口31を閉塞する
弁33をグラスバルブ35で支承し、支持体36のアー
ム37a,37bをフランジ32に挿通してナットで固
定したものである。38は支持体36の下部中央部に設
けた調整ねじで、弁33との間にグラスバルブ35を支
持すると共に、弁33に加わる荷重を所定の値に調整す
るためのものである。
【0006】このようなフレーム型のスプリンクラヘッ
ドにおいて、火災が発生してグラスバルブ35に熱気流
が触れると、グラスバルブ35内のアルコールの如き熱
膨張剤が膨張昇圧して破裂し、弁33が落下して導水口
31を開放し、散水する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフレーム
型のスプリンクラヘッドは、フレームのアーム方向から
の熱気流に対する感度が著しく低い。これは、上記のよ
うな大きな荷重に耐えるためにはアームの断面積を大き
くしなければならないため、図14に示すように、例え
ば、アーム37a方向からの熱気流は、グラスバルブ3
5に直接触れずに素通りして反対方向に抜けてしまうか
らである。一方、アーム37a,37bと直交する方向
からの熱気流は直接グラスバルブ35に当るので、グラ
スバルブ35は正常な感度で動作し、破裂する。このこ
とは、図12に示したスプリンクラヘッドにおいても同
様である。このように、フレーム型のスプリンクラヘッ
ドは、感熱体の感度に方向性を有することは避けられな
いとされていた。
【0008】また、グラスバルブ35を用いたスプリン
クラヘッドにおいては、上記のような問題を解決するた
めに、グラスバルブ35の径を大きくしてアーム方向の
熱気流が触れ易いようにすることも可能であるが、この
ようにするとグラスバルブ35のガラスの肉厚が厚くな
り、結果として感度が低下するという問題が生じる。
【0009】さらに、低融点合金やグラスバルブの如き
感熱体はきわめて重要な部分であり、外部から衝撃など
が加えられると、破損して漏水などの不慮の事故が発生
することがある。しかしながら、感熱体は2本のアーム
によって保護されているだけなので、外力によって破壊
され易いという問題があった。
【0010】また、弁により比較的弾性は小さいが耐腐
食性に優れた銅パッキンを介して放水口をシールしてい
るが、銅パッキンの場合は、通常、100kgf程度の
荷重を掛けないと完全にシールすることはできない。一
方、グラスバルブは、設定荷重の4倍の荷重に耐えられ
る強度のものを使用しなければならないので、弁に掛け
る荷重が大きくなるほどグラスバルブの径が大きくな
り、ガラスも厚くなるため感度の低下は避けられなかっ
た。
【0011】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、感熱体の方向性をなくして感度の向上をはか
り、さらに、感熱体の保護機能を高めることのできるフ
レーム型のスプリンクラヘッドを得ることを目的とした
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスプリンク
ラヘッドは、次のように構成したものである。 (1)弁体とフレームとの間に配設された感熱体の周囲
に、この感熱体に火災によって発生した熱気流を導く導
熱手段を設けたものである。 (2)上記(1)のスプリンクラヘッドにおいて、導熱
手段を、弁体に結合されフレームのアームに対してほぼ
45°の角度で配置した導熱板で構成したものである。
【0013】(3)上記(2)のスプリンクラヘッドに
おいて、導熱手段を、天板とこの天板からほぼ90°の
間隔で垂下した導熱板とによって構成し、前記天板を弁
体に結合したものである。 (4)上記(2),(3)のスプリンクラヘッドにおい
て、導熱板の下端部を中心部側から外側に向って鋭角に
形成したものである。
【0014】(5)上記(2),(3),(4)のスプ
リンクラヘッドにおいて、隣接する一対の導熱板の中心
部側の長さを、他方の隣接する一対の導熱板の中心部側
の長さより短く形成したものである。 (6)上記(1),(2),(3)のスプリンクラヘッ
ドにおいて、感熱体をグラスバルブで構成すると共に、
本体と弁体との間にフッ化樹脂のパッキンを介装したも
のである。
【0015】
【作用】
(1)火災によって発生した熱気流がフレーム方向から
流れてくると、その熱気流は導熱手段にあたって方向が
変えられ、導熱手段に沿って感熱体方向に導かれ、感熱
体を加熱する。感熱体が加熱されると破裂又は分解し、
導熱手段及び弁体が落下して放水口を開放し、加圧水が
放出されてデフレクタを介して散水される。
【0016】(2)導熱手段を、アームに対してほぼ4
5°の角度で配置された導熱板で構成したので、火災の
発生によってアーム方向から来た熱気流は導熱板に当っ
て方向を変え、導熱板に沿って、中心部に設けた感熱体
方向に導かれ、感熱体を加熱する。 (3)導熱手段を、天板と該天板からほぼ90°の間隔
で垂下した導熱板によって構成し、天板を弁体に結合し
たので、火災の発生による熱気流が効率よく感熱体を加
熱し、感熱体が破裂し又は分解したときは、導熱手段は
弁体と一体に落下する。
【0017】(4)導熱板の下端部を中心部側から外側
に向って鋭角に形成することにより、火災の発生による
熱気流によって加熱された感熱体が破裂又は分解する
と、弁体が固定された導熱手段はきわめて不安定な状態
でデフレクタ上に落下し、放水口からの加圧水によりは
ね飛ばされて外部に落下する。
【0018】(5)隣接する一対の導熱板の中心部側
を、他方の隣接する一対の導熱板の中心部側より短く形
成したので、火災の発生による熱気流によって加熱され
た感熱体が破裂又は分解すると、弁体が固定された導熱
手段は不安定な状態でデフレクタ上に落下して転倒し、
より確実に外部に落下する。
【0019】(6)本体と弁体との間にフッ化樹脂のパ
ッキンを介装することにより、小さい荷重で弁体を確実
にシールすることができ、弁体とフレームとの間に耐荷
重の小さいグラスバルブを使用することができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例の平面図、図2は正面図、
図3は側面図、図4は図1のA−A断面図である。図に
おいて、1は本体で、中心部に放水口3を有し、外周に
ねじが設けられたねじ部2と、ねじ部2の下部にこれと
一体に構成され、下面に放水口3より大径の凹部4が形
成された六角形のフランジ部5と、フランジ部5の両側
面から対向して垂下し、下端部が中心部方向に折曲げら
れて受座7に一体に連結されたアーム6a,6bとから
なっている。8は受座7に設けられたねじ穴で、止めね
じ13が螺入される。以下アーム6a,6b及び受座7
をフレームという。なお、フランジ部5は必ずしも六角
形にする必要はなく、例えば、円板状に形成して外周に
着脱金具が係止する係止部を設けてもよい。
【0021】10は大径部と小径部とからなる断面ほぼ
凸字状の弁体で、小径部は放水口3に遊嵌しうる大きさ
に、また、大径部は放水口3より若干大径で凹部4に遊
嵌しうる大きさに形成されており、中心部には大径部下
面に開口する有底のガイド穴11が設けられている。1
2は例えば鉄、ステンレスの如き金属材料(ばね鋼)か
らなる荷重調整用の皿ばねにフッ化樹脂をコーティング
してなるリング状のパッキンである。なお、金属材料に
フッ化樹脂をコーティングしたパッキンに代えて、フッ
化樹脂からなるパッキンを用いてもよい。
【0022】15は後述のグラスバルブ20への導熱手
段を構成する導熱部材で、その一例を図5及び図6に示
す。16は正四角形の四隅に三角形状の突出部が設けら
れた天板で、各突出部の中心部方向に向う辺はそれぞれ
下方に折曲げられて導熱板17a,17b,17c,1
7dが形成されており、これらは、銅板、真鍮板の如き
薄い材料によって構成されている。そして、これら各導
熱板17a〜17dは、中心部側の長さ(高さ)h1
グラスバルブ20の長さとほぼ同じで外側の長さ(高
さ)h2 より長く、したがって、中心部側から外側に向
って鋭角(実施例では約30°)に形成され、火災時に
分解した際に、デフレクタ19に導熱板17a〜17d
の先端部が点接触するようにしてある。なお、この先端
部はR状に形成してもよい。
【0023】18は天板16の中心部に設けた貫通穴
で、天板16の上面に当接された弁体10がこの貫通穴
18を利用してかしめられ、一体に結合される。なお、
上記の説明では、天板16の突出部の中心部方向に向う
辺を折曲げて導熱板17a〜17dを形成した場合を示
したが、天板16と導熱板17a〜17dとを別体に設
け、スポット溶接等により両者を一体に結合してもよ
い。また、天板16の上面に弁体10をかしめにより固
定する場合を示したが、かしめに代えてスポット溶接等
で取付けてもよい。
【0024】19は本体1の受座7に固定されたデフレ
クタ、20は先端部が細く形成された細長いガラス管内
に、アルコールの如き熱膨張剤が封入された感熱体を構
成するグラスバルブである。
【0025】次に、上記のような各部材からなる本実施
例の組立順序の一例を説明する。先ず、導熱部材15が
取付けられた弁体10の小径部を、本体1の凹部4に嵌
入されたパッキン12を介して放水口3に挿入し、大径
部をパッキン12に当接して凹部4内又はその近傍に位
置させる。このとき、導熱部材15の各導熱板17a〜
17dが、図1に示すように、アーム6a,6bに対し
てそれぞれほぼ45°の位置になるようにセットする。
【0026】ついで、止めねじ13を緩めて弁体10の
ガイド穴11にグラスバルブ20の先端部を挿入し、他
端を止めねじ13で保持する。この状態で止めねじ13
を螺入すれば、グラスバルブ20は弁体10と止めねじ
13との間に支承される。このとき、グラスバルブ20
に加わる荷重は、止めねじ13の螺入量を加減すること
により調整される。
【0027】このようなスプリンクラヘッドは、ねじ部
2を天井に設けた給水管に螺入することにより天井面に
取付けられる。このとき、弁体10には給水管からの加
圧水により大きな荷重が加えられるが、弁体10は止め
ねじ13との間に介装されたグラスバルブ20によって
保持され、かつ、本体1と弁体10との間は、金属材料
にフッ化樹脂をコーティングしたパッキン15によって
シールされているので、加圧水が漏洩するおそれはな
い。
【0028】火災が発生すると、これによって生じた熱
気流は上昇して天井付近又は天井に沿って流動する。こ
の熱気流がアーム6a,6bと直交する方向から来た場
合は、導熱板17a,17d又は17b,17cの間か
ら流入し、グラスバルブ20に触れてこれを効率よく加
熱する。また、アーム6a,6bに対して斜め方向から
熱気流が来た場合は、導熱板17a〜17dが薄いため
導熱板17a〜17dの影響を受けることなく流入し、
グラスバルブ20に触れてこれを効率よく加熱する。
【0029】一方、アーム6a又は6b方向から熱気流
が来た場合は、図7に示すように導熱板17a,17b
又は17c,17dに当って方向を変え、導熱板17
a,17b又は17c,17dに沿ってグラスバルブ2
0方向に導かれ、グラスバルブ20を効率よく加熱す
る。熱気流によってグラスバルブ20が加熱されると、
内部に封入された熱膨張剤が膨張して昇圧し、弁体10
を支持するグラスバルブ20が破裂する。これにより、
弁体10が取付けられた導熱部材15は自重及び加圧水
の付勢によりアーム6a,6bの間から落下し、放水口
3が開放されて加圧水が放出され、デフレクタ19を介
して散水する。
【0030】このように、本発明はグラスバルブ20の
外周に弁体10と一体化された導熱部材15を設置した
ので、火災による熱気流がどの方向から来ても効率よく
グラスバルブ20を加熱して早期に作動させることがで
きる。このため、グラスバルブの感度を向上させると共
に、感度の方向性をなくすことができる。また、導熱部
材15はグラスバルブ20の外周にこれを包囲して設置
されているので、外力に対するグラスバルブ20の保護
機能を高めることができる。なお、導熱板17a〜17
dのアーム6a,6bに対する角度は45°近傍であれ
ばよく、また、導熱板17a〜17dは1つのアーム6
a又は6bに対して少なくとも1枚あればよく、あるい
は2枚以上でもよい。
【0031】ところで、火災による熱気流によってグラ
スバルブ20が破裂し、導熱部材15と弁体10が落下
する際に、若しこれらがデフレクタ19に引掛って落下
できないと散水の邪魔になり、設定された方向に設定さ
れた量の散水を行うことができなくなり、確実に消火で
きないことになる。本実施例においては、各導熱板17
a〜17dの下端部を中心部側から外側に向って鋭角に
形成したので、デフレクタ19上にきわめて不安定な状
態で落下する。このため、加圧水により確実にデフレク
タ19の外へ飛ばされるので、散水の邪魔になることは
ない。
【0032】次に、従来のアーム2本を備えたフレーム
型のスプリンクラヘッドと、本実施例との試験結果を表
1に示す。なお、試験は、スプリンクラヘッドを温度1
00(℃)、風速1.5(m/s)の雰囲気下に設置し
て行い、横軸を時間、縦軸を温度にして表される曲線の
時定数を測定した。
【0033】
【表1】
【0034】表1の従来例の数値からも明らかなよう
に、アーム方向から熱気流を送った場合は、アームと直
交する方向から熱気流を送った場合の6倍程度、時定数
の値が大きくなり、感度がその方向によって著しく異な
ることがわかると共に、アーム方向からの熱気流に対し
てはかなり感度が低下することがわかる。これに対して
本実施例においては、その違いを2倍程度までに押さえ
ることができ、方向性をほとんどなくすことができる。
【0035】実施例2 図8は本発明の第2の実施例の正面図及び下面図であ
る。本実施例は、隣接する一対の導熱板(例えば、17
aと17b)の中心部側の長さ(高さ)h3 を、他方の
隣接する一対の導熱板(17cと17d)の中心部側の
長さ(高さ)h4より若干短く形成したものである。実
施例では、導熱板17a,17bの中心部側の長さ(高
さ)h3 を20mm、導熱板17c,17dの中心部側
の長さ(高さ)h4 を21mmとし、両者の差dを1m
mとした。
【0036】図9は上記のように構成した導熱部材15
を本体1に装着した状態を示すもので、本実施例におい
ては、中心部側が短い(長い)一対の導熱板(例えば、
17aと17b)をアーム6a,6bの間の一方の側
に、他方の一対の導熱板(例えば17cと17d)をア
ーム6a,6bの他方の側に位置するようにセットす
る。
【0037】いま、火災が発生したグラスバルブ20が
破裂すると、弁体10が取付けられた導熱部材15は図
10に示すようにデフレクタ19上に落下する。このと
き、対向する各一対の導熱板(例えば、17aと17
b、17cと17d)はその長さが異なるので、傾いた
きわめて不安定な状態にあり、弁体10の重力も加わっ
て、図11に示すように短い導熱板17a,17b側に
転倒し、アーム6a,6bの間から落下する。このよう
に、本実施例によれば、弁体10と導熱部材15はさら
に確実に落下するので、散水の障害になることはない。
【0038】上記の説明では、感熱体としてグラスバル
ブを使用したフレーム型のスプリンクラヘッドに本発明
を実施した場合を示したが、感熱体として低融点合金な
どを使用したフレーム型のスプリンクラヘッドにも本発
明を実施例することができる。また、図示の構造の導熱
部材を用いた場合を示したが、これに限定するものでは
なく、適宜変更することができる。さらに、本体と弁体
との間を金属材料にフッ化樹脂をコーティングしたパッ
キンでシールした場合を示したが、従来から使用されて
いる銅パッキンでシールしてもよい。
【0039】また、上記の実施例では、アーム6a,6
bをフランジ部5と一体に形成して本体1を構成した場
合について説明したが、アーム6a,6bを別体にして
本体を構成してもよい。この場合、図13に示した場合
と同様にアーム6a,6bの各上端部にねじ部を設け、
フランジ部5に設けた挿通口に挿通してボルト等によっ
て螺合して本体1を構成するようにしてもよく、あるい
はアーム6a,6bの上端部に一対のアームを接続する
環状筒を設け、この環状筒の例えば内周壁とフランジ部
5の外周壁にねじ部を設け、このねじ部によってアーム
6a,6bをフランジ部5に螺合固定して本体1を構成
するようにしてもよい。
【0040】さらに、火災時に導熱部材15を落下させ
るために上述のように構成したが、例えば、導熱部材1
5を上下逆にしてデフレクタ19の下方からデフレクタ
19の散水口を介して導熱板17a〜17dを挿入し、
天板16を止めねじデフレクタ19に固定するようして
もよい。また、導熱部材15を本体1などと別体に作成
したが、例えば、デフレクタ19の一部を上方に折曲げ
て導熱板17a〜17dを形成してもよく、あるいは、
本体1と一体にしてフランジ部5から導熱板17a〜1
7dを垂下させるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。 (1)弁体とフレームとの間に配設された感熱体の周囲
に、この感熱体に火災によって発生した熱気流を導く導
熱手段を設け、アーム方向からの熱気流をこの導熱手段
によって感熱体方向に導いて感熱体を加熱するようにし
たので、アーム方向からの熱気流に対しても早期に作動
することができる。このため、感熱体の感度を向上させ
ることができ、また、感度の方向性をなくすことができ
る。また、導熱手段は通常の監視時において感熱体の周
囲を覆っているので、感熱体を確実に保護することがで
き、外力による破損を防止することができる。
【0042】(2)上記(1)のスプリンクラヘッドに
おいて、導熱手段を、弁体に結合されフレームのアーム
に対してほぼ45°の角度で配置した導熱板で構成した
ので、アーム方向からの熱気流は導熱板に当って方向を
変え、中心部に設けた感熱体方向に導かれて感熱体を加
熱する。また、アームと直角方向からの熱気流はほぼ4
5°の角度で配置された導熱板に沿って流れ、中心部に
設けた感熱体を加熱する。さらに、斜め方向からの熱気
流は導熱板が薄いためこれに妨げられることなくこれに
沿って流れ、中心部に設けた感熱体を加熱する。このた
め、感熱体はどの方向からの熱気流によってもほぼ均一
に加熱されるので、感熱体の感度の方向性をなくすこと
ができ、感度を向上することができる。
【0043】(3)上記(2)のスプリンクラヘッドに
おいて、導熱手段を、天板とこの天板からほぼ90°の
間隔で垂下した導熱板とによって構成し、天板にかしめ
等により弁体を結合したので、導熱手段に外力などが加
えられても導熱板が動いたりすることがなく、アームに
対して常に所定の角度を保持することができる。また、
火災の発生によって感熱体が破裂又は分解した場合は、
弁体は導熱手段と共に確実に落下する。
【0044】(4)上記(2)又は(3)のスプリンク
ラヘッドにおいて、導熱板の下端部を中心部側から外側
に向って鋭角に形成したので、感熱体が熱気流により加
熱されて破裂又は分解すると、弁体と結合された導熱部
材は不安定な状態でデフレクタ上に落下し、加圧水によ
り外部にはね飛ばされるため、散水の邪魔になることが
ない。
【0045】(5)上記(2),(3)又は(4)のス
プリンクラヘッドにおいて、隣接する一対の導熱板の中
心部側の長さを、他方の隣接する一対の導熱板の中心部
側の長さより短くしたので、感熱体が熱気流により加熱
されて破裂又は分解すると、弁体と結合された導熱部材
はきわめて不安定な状態でデフレクタ上に落下して転倒
し、加圧水により確実に外部にはね飛ばされるため、散
水の邪魔になることはない。
【0046】(6)上記(1),(2)又は(3)のス
プリンクラヘッドにおいて、感熱体をグラスバルブで構
成すると共に、本体と弁体との間をフッ化樹脂の弾性力
に富んだパッキンでシールするようにしたので、小さい
荷重(40kgf程度)で弁体を確実にシールすること
ができ、このため、耐荷重の小さい薄形のグラスバルブ
を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】(a),(b)は図2の導熱部材の正面図及び
下面図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】本発明の作用説明図である。
【図8】(a),(b)は本発明の第2の実施例の要部
をなす導熱部材の正面図及び下面図である。
【図9】第2の実施例の導熱部材を本体に装着した状態
を示す断面図である。
【図10】第2の実施例の作用説明図である。
【図11】第2の実施例の作用説明図である。
【図12】従来のフレーム型スプリンクラヘッドの一例
の正面図である。
【図13】従来のフレーム型スプリンクラヘッドの他の
例の断面図である。
【図14】図13のスプリンクラヘッドの作用説明図で
ある。
【符号の説明】
1 本体 2 ねじ部 3 放水口 5 フランジ部 6a,6b アーム 7 受座 10 弁体 12 パッキン 13 止めねじ 15 導熱部材 16 天板 17a〜17d 導熱板 19 デフレクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放水口を有するねじ部とアームを有する
    フレームとを備えてなる本体と、前記放水口を開閉する
    弁体と、該弁体と前記フレームとの間に配設された感熱
    体等とからなるスプリンクラヘッドにおいて、 前記感熱体の周囲に該感熱体に熱気流を導く導熱手段を
    設けたことを特徴とするスプリンクラヘッド。
  2. 【請求項2】 導熱手段を、弁体に結合されフレームの
    アームに対してほぼ45°の角度で配置した導熱板で構
    成したことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 導熱手段を、天板と該天板からほぼ90
    °の間隔で垂下した導熱板とによって構成し、前記天板
    を弁体に結合したことを特徴とする請求項2記載のスプ
    リンクラヘッド。
  4. 【請求項4】 導熱板の下端部を中心部側から外側に向
    って鋭角に形成したことを特徴とする請求項2又は3記
    載のスプリンクラヘッド。
  5. 【請求項5】 隣接する一対の導熱板の中心部側の長さ
    を、他方の隣接する一対の導熱板の中心部側の長さより
    短く形成したことを特徴とする請求項2,3又は4記載
    のスプリンクラヘッド。
  6. 【請求項6】 感熱体をグラスバルブで構成すると共
    に、本体と弁体との間にフッ化樹脂のパッキンを介装し
    たことを特徴とする請求項1,2又は3記載のスプリン
    クラヘッド。
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