JP3427233B2 - スプリンクラヘッド - Google Patents

スプリンクラヘッド

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JP3427233B2
JP3427233B2 JP28837994A JP28837994A JP3427233B2 JP 3427233 B2 JP3427233 B2 JP 3427233B2 JP 28837994 A JP28837994 A JP 28837994A JP 28837994 A JP28837994 A JP 28837994A JP 3427233 B2 JP3427233 B2 JP 3427233B2
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火災時に消火水を散水し
て火災を消火するスプリンクラヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラヘッドの1つであるマルチ
型スプリンクラヘッドは、デフレクタとこのデフレクタ
を支持するフレームとが一体になったマルチフレームを
有し、気流速度の強い場所や火勢の強い火災に対しても
貫通力のある大粒径の消火水を散水できるという特長を
有する。
【0003】従来のマルチ型スプリンクラヘッドは、一
般に、多数の散水口を有する断面逆山形状のフレームの
下端部中央に開口部が設けられたフレームを有し、火災
時にはこの開口部からリンク部が落下すると共に、下降
した弁体によりフレームの開口部を閉塞して散水口から
消火水を散水するようになっている。
【0004】このため、下方に対する散水分布が劣ると
いう問題があり、これを解決するためにいくつかの発明
が提案されている(例えば、実開昭52−89898号
公報、特公昭55−23623号公報)。上記実開昭5
2−89898号公報に記載された考案は、火災時に開
口部を閉塞する押し板(弁体)と一体に構成した内部散
水板に散水孔を設け、この散水孔から下方に散水するよ
うにしたものであり、また、特公昭55−23623号
公報に記載された発明は、火災時にヒュージブルリンク
が落下した際に、通水口を開放すると共に、止水栓を中
央散水口を閉塞しない中間位置に保持するようにしたも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のマ
ルチ型スプリンクラヘッドは、フレームの底面積を大き
くしてここに開口部を設け、下方への散水分布を向上さ
せるようにしているため、必然的にフレームが大径にな
り(通常50〜60mm)、このため天井に設置したと
きの体裁が悪く、目障りである。また、最近では、建物
の天井をいわゆるシステム天井にする場合が多いが、上
記のようなフレームの大きいスプリンクラヘッドは、こ
のようなシステム天井のTバー間に設置することができ
なかった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、小形化、特にその外径を小さくして意匠性を
高めると共に、システム天井のTバー間への設置を可能
にし、さらに、直下への散水機能を向上させたスプリン
クラヘッドを得ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるスプリン
クラヘッドは、次のように構成したものである。 (1)中心部に弁体によって閉塞される放水口を有し上
部に配管接続用のねじ部が設けられた本体と、散水口を
有し前記本体の下部に連結されるフレームと、該フレー
ム内に収容されて火災時に分解するリンク部とを備えた
スプリンクラヘッドにおいて、前記フレームは有底円筒
状に形成され、周壁の下部から底部にかけて複数の散水
口が設けられ、さらに、底部に前記弁体の下降時に該弁
体により大部分を覆れて閉塞される開口部を備えたもの
である。
【0008】上記(1)のスプリンクラヘッドにおい
て、 (2)フレームの底部に設けた開口部をほぼ小判状に形
成し、その長軸側を弁体の底面の外径より長く、短軸側
を前記弁体の底面の外径より短かく形成したものであ
る。
【0009】(3)また、給水管に接続されるねじ部を
有し中心部に放水口が貫設された本体、前記放水口を塞
ぐ弁体、対向配置されたアームの間にシリンダが配設さ
れ前記弁体を押圧するリンク機構、前記リンク機構を収
容して前記本体に結合されるフレームとを有するスプリ
ンクラヘッドにおいて、底部に設けられ、外周に少なく
とも1個の切欠き部を備えた貫通穴を有する受熱板と、
受熱板の貫通穴に挿入されるかしめ部、及び前記かしめ
部より小径のねじ部からなるロックナットとを備え、該
ロックナットのかしめ部を受熱板の貫通穴に挿入してか
しめると共に、その一部を前記切欠き部に食込ませて前
記受熱板とロックナットを一体に結合し、前記リンク機
構の下端部に設けたねじ部に前記ロックナットのねじ部
を螺合してリンク機構に装着させたものである。
【0010】
【0011】
【作用】
(1) リンク部のアームは、分解方向に傾斜した脚部
を備えているので、アーム間の間隔を狭くしても脚部の
間にシリンダを配設することができる。このため、リン
ク部の幅を狭くすることができ、結果的にフレームの外
径を小さくできる。そして、火災が発生するとリンク部
が分解してフレームの開口部から落下し、同時に弁体が
放水口を開放してフレームの開口部を閉塞し、フレーム
の散水口から消火水を散水する。 (2) 散水口をフレームの周壁の下部と底部の外周部
に連通して開口したことにより、消火水はフレームの散
水口から放射状に散水されると共に、下方へも散水され
る。
【0012】(3) フレームの底部に設けたほぼ小判
状の開口部の長軸側を弁体の底面の外径より長く、短軸
側を短かく形成したことにより、火災が発生して弁体が
フレームの開口部を閉塞しても、開口部の長軸側の両端
部にすき間を生じる。そのため、消火水はこのすき間か
ら下方へ散水されるので、下方への散水効率を高めるこ
とができる。
【0013】(4) 弁体の下面に、内部にリンク部を
収容するコ字状のアームガイドを一体に固定したので、
火災時にリンク部が分解してフレームの開口部から落下
すると、アームガイドは開口部の側縁に沿って確実に下
降し、これと一体化された弁体により開口部を閉塞す
る。 (5) アームガイドとリンク部のアームとの間に逆三
角形状の側壁を有するバランサを介装することにより、
常時は両者のバランスを保持し、火災発生時はそのたわ
みによりリンク部の分解と弁体の落下を促進する。
【0014】(6) フレームは有底円筒状に形成さ
れ、内壁に僅かに突出したフランジ部を有し、フランジ
部の下部から底部にかけて複数の散水口が設けられ、さ
らに、底部に弁体より大きくかつ弁体が落下しない開口
部を設けたので、火災が発生してリンク部が分解する
と、弁体が下降してフレームの開口部を閉塞するが、開
口部と弁体との間にはすき間があるので、消火水はフレ
ームの散水口から四方に散水されると共に、開口部のす
き間からも下方に散水される。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例の縦断面図、図2は保護カ
バーを除去した状態を示す底面図、図3は本実施例の外
観を示す正面図、図4はその底面図、図5は図1の分解
斜視図である。
【0016】図において、1は本体で、図6に示すよう
に、外周におねじが設けられた第1のねじ部2と、その
下端部にこれと一体に設けられた六角形状のつば部3
と、外周におねじが設けられ、つば部3と一体に形成さ
れた第2のねじ部4とからなり、中心部にはこれら第1
のねじ部2、つば部3及び第2のねじ部4を貫通して放
水口5が設けられている。そして、放水口5の下部は拡
径されて後述の弁体が収容される凹部6が形成されてお
り、放水口5と凹部6との間には弁座7が設けられてい
る。なお、つば部3は六角形に限定するものではなく、
例えば、円形に形成して締付工具が係止する係止部を設
けてもよい。
【0017】10は本体1のねじ部2とほぼ同径の有底
円筒状のフレーム(外径22〜23mm程度)で、図7
に示すように、内壁の上部には本体1の第2のねじ部4
に螺合されるめねじ11が設けられており、めねじ11
の下方(高さ方向の中央部よりやや下方)にはフランジ
部12が形成されている。15は散水口で、フランジ部
12と底部14との間に放射状かつ等間隔に形成され、
周壁13と底部14の周縁部とに開口する。16は底部
14に設けられ、長軸側の両端部が円弧状に形成された
ほぼ小判状の開口部である。なお、フランジ部12は、
リンク部の分解時に弁体20の落下を妨げないように、
後述するアーム41a,41bの頭部42の先端部が係
止できるだけの必要最小限の幅になっている。
【0018】20は本体1の放水口5を開閉する弁体
で、図8に示すように、放水口5より小径で放水口5内
に挿入される弁本体21と、弁本体21より大径で凹部
6内に収容されるフランジ部22と、このフランジ部2
2の下面中央部に突設された突起部23と、突起部23
の外周にこれと同心的に設けられたかしめ片24とから
なっている。25は例えば銅の如き金属材料からなり、
弁体20の上部を覆うパッキンである。
【0019】30は1枚の金属板を曲げ加工してなるア
ームガイドで、図9に示すように、ほぼ長方形の基板3
1と、その長辺側の両縁部を下方に折曲げた板状の側壁
32a,32bとにより両側が開口されたほぼコ字状に
形成されている。なお、基板31の短辺側でなく長辺側
を折曲げることにより、開口される部分を少なくしてい
る。また、側壁32a,32bの両側縁部はフレーム1
0の小判状の開口部16の形状に対応させるために基板
31側に折曲げられ、火災時におけるアームガイド30
の落下のガイド機能を高めている。また、下端部中央部
には後述の可溶合金への熱の伝達効率を高めるため、及
びアーム支持板の上昇を妨げないための切除部33a,
33bが設けられている。なお、基板31の中心部に設
けた穴34には弁体20のかしめ片24が嵌入されてか
しめられ、弁体20とアームガイド30とが一体に結合
される。
【0020】ここで、フレーム10の底部14に設けた
開口部16の長さLは、弁体20のフランジ部22の径
Dより長く、幅Wは径Dより短かく形成されている。ま
た、アームガイド30の基板31の長さL1 は開口部1
6の長さLより短かく、幅W1 は開口部16の幅Wより
若干狭く形成されており、さらに、基板31の長さL1
は弁体20のフランジ部22の径Dとほぼ等しく、幅W
1 は径Dより狭く形成されている。
【0021】35は例えば厚さ1mmの金属材料(ばね
材)からなるほぼコ字状のバランサで、スプリンクラヘ
ッドが組立てられた際、弁体20へ加わる所定の組立荷
重を後述のリンク部40のアーム41a,41bに均等
にかけるものであり、また、ある程度たわむことにより
この組立荷重を所定の値に調整するものである。このバ
ランサ35は図10に示すように、長軸側の両端部が緩
い円弧状に形成されたほぼ長方形の基板36と、基板3
6の長軸側の両縁部が基板36の両端部より内側におい
てほぼ直角に折曲げられて、それぞれの両端部に形成さ
れた4本の脚部38a,38a,38b,38bと、脚
部38aと38a及び38bと38bの間において、頂
部が基板36の長さ方向のほぼ中央部に位置するように
形成された逆三角形状の側壁37a,37bとからな
り、基板36の中心部には支点受け凹部39が設けられ
ている。そして、側壁37a,37bの高さは脚部38
a,38bの高さと同じか又はこれより低く形成されて
おり、具体的には各種の条件を勘案して所要の高さに設
定する。そして、バランサ35の脚部38a,38b
は、スプリンクラヘッドが組立てられた際に後述のアー
ム41a,41bの脚部43と対向する位置に形成され
ている。なお、バランサ35の脚部38a,38b間の
幅は、アームガイド30の側壁32a,32bの間に遊
嵌しうる幅に形成されている。
【0022】40はリンク部で、図11に示すように、
一対のアーム41a,41b、アーム支持板46、リン
ク押え板50等からなっている。アーム41a,41b
は、図12に示すように、外側にほぼ円弧状に折曲げら
れた頭部42と、頭部42より幅広に形成され、途中か
ら外側(リンク部40の分解方向)に角度θ1 (実施例
ではθ1 =5°)で折曲げられて傾斜した脚部43とに
よりほぼ逆J字状に形成されており、脚部43には第1
の係止穴44と第2の係止穴45とが設けられている。
なお、第1の係止穴44の下面は、外側から内側に向っ
て角度θ2 (実施例ではθ2 =20°)で下り斜面に形
成されており、また、頭部42(脚部43の上部)はバ
ランサ35の側壁37a,37bの間に遊嵌しうる幅に
形成されている。なお、上記の第1の係止穴44の下面
は、外側から内側に向う下り斜面に代えて、外側が高く
内側が低い階段状に形成してもよい。
【0023】46はアーム支持板で、直線状の2辺と、
両端部が円弧状に形成された2辺とによりほぼ長方形状
に形成され、中心部に貫通穴48を有する本体47と、
直線状の2辺から僅かに下方に傾斜して突設され、先端
部が斜め下方に折曲げられた係止片49a,49bとか
らなり、この係止片49a,49bはアーム41a,4
1bの第1の係止穴44に係止される。50はリンク押
え板で、中心部にねじ穴52を有する四角形の本体51
と、その両側に突設した係止部53a,53bとからな
り、係止部53a,53bはアーム41a,41bの第
2の係止穴45に係止される。
【0024】55はシリンダで、外壁の高さ方向のほぼ
中央部にはつば部56が設けられており、下面にはねじ
部57が突設されている。そして、このシリンダ55は
つば部56が当接するまでアーム支持板46の貫通穴4
8に遊嵌され、本体47上に載置される。58はシリン
ダ55内に収容された例えばコンプレッション半田から
なる可溶合金、59はシリンダ55内に摺動可能に収容
された第1のピストン、60は一端に設けたねじ部がリ
ンク押え板50のねじ穴52に螺入され、他端が第1の
ピストン59に当接する第2のピストンである。
【0025】61は熱伝導率の高い金属材料からなる感
熱板を兼ねた保護カバーで、図13に示すように、上部
が開口されたほぼ有底円筒状に形成されており、開口部
の外径はフレーム10の外径とほぼ等しく選ばれてい
る。62は底部の中央部に形成された凸部で、その中心
部には貫通穴63が設けられており、その周縁には1個
又は複数個の切欠き部64が設けられている。
【0026】65は保護カバー61をリンク部40のね
じ部57に取付けるためのロックナットで、その拡大図
を図14に示す。このロックナット65は、保護カバー
61の凸部62の深さとほぼ等しい厚さで、凸部62内
に収容される頭部66と、保護カバー61の貫通穴63
に挿入されるかしめ部67と、かしめ部67より小径で
めねじ69を有するねじ部68とからなっている。
【0027】上記のようなロックナット65は、そのか
しめ部67を保護カバー61の貫通穴63に挿入し、頭
部66を凸部62内に収容する。この状態で保護カバー
61の内側からかしめ部67を圧下又は打撃してかし
め、ロックナット65を保護カバー61に一体的に固定
する。このとき、かしめ部67の一部は貫通穴63に設
けた切欠き部64に食込み、ロックナット65の回転を
阻止する。このように構成した保護カバー61は、ロッ
クナット65をシリンダ55のねじ部57に螺合するこ
とにより、リンク部40の下面を覆って固定される。な
お、保護カバー61は、その上端部がフレーム10の散
水口15を覆う高さまで延伸させてもよい。
【0028】次に、上記のような各部からなる本実施例
の組立順序の一例を説明する。なお、リンク部40は、
あらかじめ図1に示す状態に組立てられているものとす
る。先ず、本体1を第1のねじ部2を下にして直立さ
せ、パッキン25が取付けられアームガイド30に固定
された弁体20の弁本体21を放水口5内に挿入し、弁
体20のフランジ部22をパッキン25を介して弁座7
に当接させる。ついで、アームガイド30の側壁32
a,32bの間にバランサ35を挿入し、その支点受け
凹部39を弁体20の突起部23に当接させる。
【0029】この状態でアームガイド30の側壁32
a,32bの間にリンク部40を挿入し、アーム41
a,41bの頭部42をそれぞれアームガイド30の開
口部に位置させ、かつバランサ35の下面両端部に当接
させる。そして、下方からアームガイド30とリンク部
40を覆うようにしてフレーム10のめねじ11を本体
1の第2のねじ部4に螺入し、両者を一体に結合する。
【0030】このとき、リンク部40のアーム41a,
41bの頭部42の先端部が、フレーム10の内壁に設
けたフランジ部12に係止し、フレーム10の螺入によ
りその頭部42がバランサ35によって圧下され、結果
的にアーム41a,41bはフランジ部12への係止部
を支点として外方に開く方向(シリンダ55から離れる
方向)の回転力が付与され、この回転力はアーム41
a,41bに係止したアーム支持板46により規制され
ている。なお、このとき、アーム41a,41bに加わ
る組立荷重は通常90kgf程度になる。
【0031】また、リンク部40の下部(ほぼアーム4
1a,41bの第1の係止穴44から下方)は、フレー
ム10の底部14に設けた開口部16から外部に露出し
ており、また、アームガイド30の側壁32a,32b
の下端部は、開口部16の下面とほぼ同一平面内又はそ
れより下方に位置して両縁部に摺接し、その切除部33
a,33bはシリンダ55に対面している。最後にシリ
ンダ55のねじ部57に保護カバー61のロックナット
65を螺合して固定すれば、スプリンクラヘッドの組立
が完了する。
【0032】上記のように構成したスプリンクラヘッド
は、図15に示すように、天井70に設けた穴71から
挿入され、その第1のねじ部2を給水管72に螺入する
ことにより天井面に装着され、その一部(全長の2分の
1程度)が天井面から露出する。なお、73は穴71を
塞ぐシーリングプレートである。また、フレーム10の
外径が小さい(22〜23mm程度)ため、システム天
井のTバー間にフレーム10を設置することができる。
この場合は、例えば、自在継手に接続された給水管72
に本体1の第1のねじ部2を螺入し、ついで、給水管7
2を動かしてフレーム10の下部又は全部をTバーの間
から室内に露出させ、給水管72を固定すればよい。
【0033】いま、火災が発生して感熱板を兼ねた保護
カバー61が加熱し、その熱及び周辺からの熱気流によ
って可溶合金58が加熱されて溶融し始めると、溶融し
た可溶合金58の一部はシリンダ55と第1のピストン
59の間から流出するため、シリンダ55及びこれに固
定されたアーム支持板46がアームガイド30の側壁3
2a,32bの切除部33a,33b内を上昇し、両ア
ーム41a,41b又は少なくとも一方のアーム41a
(又は41b)が、フレーム10のフランジ部12との
係止部を支点として外方に回動する。この結果、アーム
41a,41b又は一方のアーム41a(又は41b)
の第1の係止穴44と、アーム支持板46の係止片49
a,49b(又はその一方)との係合が外れ、リンク部
40は分解する。これにより、保護カバー61を含むリ
ンク部40及びバランサ35は、図15に示すように、
フレーム10の底部14に設けた開口部16から外部に
落下する。
【0034】同時に弁体20と一体化されたアームガイ
ド30は、自重と消火水の水圧によりその側壁32a,
32bがフレーム10の開口部16の両側縁に沿って下
降し、弁体20のフランジ部22がフレーム10の底部
14に着座して開口部16を閉塞する。これにより、放
水口5が開口され、消火水は図16に示すように、フレ
ーム10内を通って散水口15から散水される。このと
き、消火水の一部はフレーム10の底部14及び弁体2
0に当って跳ね上り、フランジ部12の下面に当って直
下方向に散水される。なお、図示のように、フランジ部
12の下端を斜めに切除しておけば、斜め下方への散水
分布を高めることができる。
【0035】ところで、弁体20のフランジ部22の外
径は、フレーム10の開口部16の短軸側の幅Wよりは
大きいが、長軸側の長さLよりは小さく形成されている
ので、弁体20によって開口部16を完全に閉塞するこ
とができず、図17に示すように、弁体20のフランジ
部22(アームガイド30の基板31)と開口部16の
長軸側の両端部との間には、すき間gが存在する。この
ため、消火水は、このすき間gからも下方に散水され、
散水口15からの散水と相俟って、スプリンクラヘッド
の四方及び下方にほぼ均一に散水される。したがって、
従来のマルチ形スプリンクラヘッドのように長いスリッ
トを設ける必要がなくなり、フレーム10を従来に比べ
て細形化、小形化することができる。
【0036】また、アームガイド30は、基板31の長
辺側の両側を下方に折曲げて板状の側壁32a,32b
を設け、側壁32a,32bの対向する両縁部間に開口
部を設けてほぼコ字状に形成し、側壁32a,32bの
間に挿入されたリンク部40のアーム41a,41bの
頭部42をこの開口部に位置させると共にバランサ35
に当接させたので、リンク部40の周囲はアームガイド
30の側壁32a,32bと、アーム41a,41bと
によって包囲され、保護される。このため、内部に塵埃
などが入りにくく、また、散水口15から棒などが差込
まれても側壁32a,32bあるいはアーム41a,4
1bに当り、アームガイド30の内部に入ることはない
ので、火災発生時におけるアームガイド30の落下が妨
げられることはない。このため火災発生時には常に正常
に動作し、消火水を散水することができる。
【0037】実施例2 図18は本発明の第2の実施例の縦断面図である。本実
施例は、第1の実施例において、シリンダ55のねじ部
57を長く形成し、このねじ部57に感熱板を兼ねた保
護カバー61を装着すると共に、保護カバー61に1枚
又は2枚以上(図には2枚の場合が示してある)の感熱
板63a,63bを設けたものである。このように構成
した本実施例によれば、第1の実施例と同様の効果を有
すると共に、可溶合金58への熱の伝達がさらに促進さ
れ、感度を向上させることができる。
【0038】本実施例に係るスプリンクラヘッドのフレ
ーム10は、内壁にリンク部40のアーム41a,41
bが係止するフランジ部12を有し、例えばダイキャス
トで製造された有底円筒状の半製品の一部を機械加工に
より切削してフランジ部12と散水口15を同時に形成
するようにしたので、製造が容易で機械的強度も大であ
る。また、フランジ部12は、その上部に弁体20、バ
ランサ35、リンク部40の一部等を収容しうる必要最
小限度の位置に設けたので、フレーム10の開口部16
からのリンク部40等の突出長を短かくすることがで
き、したがって、背の低いスプリンクラヘッドを得るこ
とができる。
【0039】上記のように構成した本実施例において
は、リンク部40のアーム41a,41bの下部を外側
に向って傾斜させたので、両アーム41a,41bの間
隔を狭くしても脚部43,43の間をシリンダ50を挿
入しうる幅に保持することができる。そのため、リンク
部40の幅を狭くすることができ、これが組込まれるフ
レーム10の外径を小さくすることができる。また、ア
ーム41a,41bにはアーム支持板46とリンク押え
板50の係止穴44,45を設けるだけなので、機械的
強度が低下することもない。
【0040】さらに、アーム支持板46の係止片49
a,49bを係止させる第1の係止穴44は、その下面
を外側から内側に向う下り斜面に形成したので、火災発
生時にアーム支持板46の係止片49a,49bが第1
の係止穴44から外れる際の摩擦を少なくすることがで
き、リンク部40は円滑にまた確実に分解することがで
きる。
【0041】また、バランサ35は基板36の両縁部を
ほぼ直角に折曲げて両側端部にそれぞれ脚部38a,3
8bを設けると共に、脚部38a,38bの間にほぼ逆
三角形状の側壁37a,37bを設けたので、すなわ
ち、バランサ35に生じる応力が最大となる中央部を逆
三角形の側壁が一番高くなる部分で補強するようにした
ので、長さ方向の中央部に加わる曲げモーメントの応力
を全長に亘ってほぼ均一にすることができる。このた
め、強度が大で大きな荷重が加えられても変形するおそ
れがなく、しかも充分なたわみ量が得られるので、火災
発生時に分解したリンク部40を確実に跳ね出して落下
させることができる。さらに、4本の脚部38a,38
bは下面に当接するリンク部40のアーム41a,41
bのガイドになり、また、アーム41a,41bの回転
やがたつきを防止することができる。
【0042】上記の説明では本体1の第2のねじ部4を
おねじで形成し、フレーム10にめねじ11を設けて連
結させる場合を示したが、第2のねじ部4をめねじと
し、フレーム10におねじを設けて両者を連結するよう
にしてもよい。また、各部の構造も上記実施例に限定す
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜
変更することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は次のよう
な効果を得ることができる。 (1) フレームを有底円筒状に形成して内壁に僅かに
突出したフランジ部を設けると共に、フランジ部の下部
から底部にかけて複数の散水口を設け、さらに底部に弁
体の下降時に弁体により大部分を覆れて閉塞される開口
部を設けたので、全体が小形で意匠性を高めることがで
き、システム天井のTバー間への取付けが可能で、その
上直下への散水機能を向上させることができる。
【0044】(2) 上記(1)のスプリンクラヘッド
において、フレームの底部に設けた開口部をほぼ小判状
に形成し、その長軸側を弁体の底面の外径より長く、短
軸側を弁体の底面の外径より短かく形成したので、火災
の発生によりリンク部が分解して落下すると、弁体も下
降してフレームの底部に着座して開口部を閉鎖するが、
開口部の長軸側と弁体との間にすき間を生じるので、こ
のすき間から直下方向に散水される。このため、散水口
からの散水と相俟って直下方向への散水機能がさらに向
上し、周囲及び下方への散水分布を均一化することがで
きる。
【0045】(3)かしめ部をかしめて、ロックナット
と受熱板を一体的に固定できる。またかしめ部の一部が
貫通穴に設けた切欠き部に食い込むので、ロックナット
の回転を阻止することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の保護カバーを除いた底面図である。
【図3】図1の外観図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】図1の分解斜視図である。
【図6】(a)は図1の本体の断面図、(b)は底面図
である。
【図7】(a)は図1のフレームの正面図、(b)は底
面図、(c)は縦断面図である。
【図8】(a)は図1の弁体の断面図、(b)は底面図
である。
【図9】(a)は図1のアームガイドの断面図、(b)
は底面図である。
【図10】(a)は図1のバランサの底面図、(b)は
その断面図である。
【図11】図1のリンク部の分解斜視図である。
【図12】(a)は図11のアームの断面図、(b)は
側面図である。
【図13】(a)は図1の保護カバーの平面図、(b)
はその断面図である。
【図14】図1のロックナットの断面図である。
【図15】第1の実施例の作用説明図である。
【図16】第1の実施例の散水状態を示す説明図であ
る。
【図17】図16の底面図である。
【図18】本発明の第2の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 第1のねじ部 4 第2のねじ部 5 放水口 10 フレーム 11 めねじ 12 フランジ部 14 底部 15 散水口 16 開口部 20 弁体 25 パッキン 30 アームガイド 32a,32b 側壁 35 バランサ 40 リンク部 41a,41b アーム 42 頭部 43 脚部 46 アーム支持板 50 リンク押え板 55 シリンダ 58 可溶合金 59 第1のピストン 60 第2のピストン 61 保護カバー 65 ロックナット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に弁体によって閉塞される放水口
    を有し上部に配管接続用のねじ部が設けられた本体と、
    散水口を有し前記本体の下部に連結されるフレームと、
    該フレーム内に収容されて火災時に分解するリンク部と
    を備えたスプリンクラヘッドにおいて、 前記フレームは有底円筒状に形成され、周壁の下部から
    底部にかけて複数の散水口が設けられ、さらに、底部に
    前記弁体の下降時に該弁体により大部分を覆れて閉塞さ
    れる開口部を備えたことを特徴とするスプリンクラヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 フレームの底部に設けた開口部をほぼ小
    判状に形成し、その長軸側を弁体の底面の外径より長
    く、短軸側を前記弁体の底面の外径より短かく形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘッド。
  3. 【請求項3】 給水管に接続されるねじ部を有し中心部
    に放水口が貫設された本体、前記放水口を塞ぐ弁体、対
    向配置されたアームの間にシリンダが配設され前記弁体
    を押圧するリンク機構、前記リンク機構を収容して前記
    本体に結合されるフレームとを有するスプリンクラヘッ
    ドにおいて、 底部に設けられ、外周に少なくとも1個の切欠き部を備
    えた貫通穴を有する受熱板と、 受熱板の貫通穴に挿入されるかしめ部、及び前記かしめ
    部より小径のねじ部からなるロックナットとを備え、 該ロックナットのかしめ部を受熱板の貫通穴に挿入して
    かしめると共に、その一部を前記切欠き部に食込ませて
    前記受熱板とロックナットを一体に結合し、前記リンク
    機構の下端部に設けたねじ部に前記ロックナットのねじ
    部を螺合してリンク機構に装着させることを特徴とする
    スプリンクラヘッド。
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