JPH08337109A - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPH08337109A
JPH08337109A JP17019795A JP17019795A JPH08337109A JP H08337109 A JPH08337109 A JP H08337109A JP 17019795 A JP17019795 A JP 17019795A JP 17019795 A JP17019795 A JP 17019795A JP H08337109 A JPH08337109 A JP H08337109A
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temperature
outside air
air temperature
temperature sensor
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JP17019795A
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Yutaka Yamashita
豊 山下
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン再始動時の外気温センサの誤検出に
かかわらず常に安定した空調制御を行うことができ、か
つより経済的な自動車用空調制御装置を提供すること。 【構成】 外気温センサ1と、水温センサ2と、この水
温センサ2の出力温度Twと外気温センサ1の出力温度
To,To(t)に基づいて空調制御用の推定外気温T
sを設定する推定外気温設定部3等を備えている。この
うち、推定外気温設定部3が、エンジン始動時に水温セ
ンサの出力温度Twが一定値β以上か否かを判断する機
能と、水温センサ2の出力温度Twに基づいて温度補正
値αを設定する機能とを有し、水温センサ2の出力温度
Twが一定値β以上の場合には,外気温センサの出力温
度Toから温度補正値αを減算した値(To−α)に基
づいて推定外気温Tsを設定する再始動モード設定機能
と、この再始動モードの設定から一定時間経過後に外気
温センサ1の現行出力温度To(t)を推定外気温Ts
として設定する再始動モード解除機能とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空調制御装置
に係り、特に、車室外の温度を検出する外気温センサの
出力温度に基づいてエンジン始動時の空調制御を行う自
動車用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調制御装置は、外気温セン
サ,内気温センサやエバポレータセンサ等を備え、これ
らの出力温度に応じて車室内環境が最適になるように温
室度を制御するものが一般的である。このため、最適な
温室度等の制御を行うためには、各種センサから出力さ
れる出力温度の正確さが前提となる。しかしながら、特
に、車室外の温度を検出する外気温センサにあっては、
その出力温度がエンジン温度の影響を受け正確な外気温
の検出を行うことができない事態がしばしば起こること
が明かとなっている。例えば、自動車を長時間走行さ
せ、その後短時間駐車した後、再度始動させた場合は、
エンジンが熱された状態にあり、外気温センサは正しい
外気温を検出することができない。
【0003】この不都合を改善すべくなされた発明とし
て、特開平1−273713号公報に記載のものや特開
平3−72483号公報に記載のものがある。これらの
公報に記載のものは、予め停車時の外気温をメモリに記
憶させておき、再始動時に外気温センサの出力温度が正
常でないと判断した場合には、当該メモリに記憶させて
おいた停車時の外気温を再始動時の外気温として用いる
方式を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、停車時の外気温を記憶するためのメモ
リを必要とする不都合があった。更に、停車の度にメモ
リを更新するため、EPROMやEEPROMは不向き
であり、一般的には外部電源供給型のメモリを使用する
こととなり、かかる場合、自動車の停車中も常にメモリ
保持用の電力が消耗されるという不都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、エンジン再始動時の外気温センサの誤
検出にかかわらず常に安定した空調制御を行うことがで
き、かつより経済的な自動車用空調制御装置を提供する
ことを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、車室外の温度を検出する外気温センサと、エンジン
冷却水の温度を検出する水温センサと、この水温センサ
の出力温度と外気温センサの出力温度に基づいて空調制
御用の推定外気温を設定する推定外気温設定部と、推定
外気温に応じてアクチュエータ等の制御対象に制御信号
を出力し空調制御を行う空調制御部とを備えている。こ
のうち、推定外気温設定部が、エンジン始動時に水温セ
ンサの出力温度Twが予め設定された一定値β以上か否
かを判断する判断機能と、水温センサの出力温度Twに
基づいて所定の温度補正値αを設定する補正値設定機能
とを有し、水温センサの出力温度Twが予め設定された
一定値β以上の場合には,外気温センサの出力温度To
から温度補正値αを減算した値(To−α)に基づいて
推定外気温を設定する再始動モード設定機能と、この再
始動モードの設定から一定時間経過後に外気温センサの
現行出力温度To(t)を推定外気温として設定する再
始動モード解除機能とを備える、という構成を採ってい
る。
【0007】請求項2記載の発明では、推定外気温設定
部に、車室内の温度を検出する内気温センサを併設する
と共に、推定外気温設定部が、エンジン始動時に外気温
センサの出力温度Toから温度補正値αを減算した値
(To−α)と内気温センサの出力温度Tiとの関係が
(To−α)>Tiを満たす場合に,内気温センサの出
力温度Tiを推定外気温として設定する第2の再始動モ
ード設定機能を備える、という構成を採っている。
【0008】請求項3記載の発明では、推定外気温設定
部に、車室内の温度を検出する内気温センサを併設する
と共に、推定外気温設定部が、エンジン始動時に外気温
センサの出力温度Toから温度補正値αを減算した値
(To−α)と内気温センサの出力温度Tiとの関係が
To>Ti>(To−α)を満たす場合に,内気温セン
サの出力温度Tiを推定外気温として設定する第2の再
始動モード設定機能を備える、という構成を採ってい
る。
【0009】請求項4記載の発明では、推定外気温設定
部は、再始動モードの設定後に推定外気温Tsと外気温
センサの現行出力温度To(t)との関係がTs>To
(t)を満たす場合に,当該外気温センサの現行出力温
度To(t)を推定外気温として設定する第2の再始動
モード解除機能を備える、という構成を採っている。
【0010】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0011】ここで、「外気温センサの出力温度から温
度補正値を減算する」とあるのは、当該温度補正値が正
数の場合を意図したものであって、当該温度補正値が負
数の場合には「外気温センサの出力温度に温度補正値を
加算する」ことで実質的に同一の機能となることは言う
までもない。なお、除算は減算の組み合わせである。ま
た、tは時間を示すパラメータを意味し、To(t)と
は時間の関数である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、例えば、エンジン始
動を知らせる信号が推定外気温設定部に入力されると、
外気温センサ及び水温センサの出力温度To,Twが推
定外気温設定部に入力される。その後水温Twが一定値
βより大きいか否かが判断される。この結果、水温Tw
が一定値βを上回っていれば、外気温センサの出力温度
Toが誤検出状態にあると判断され、温度補正値α=f
(Tw)が設定される。続いて、推定外気温Tsが例え
ばTs=To−αに設定される。そして、推定外気温設
定部から空調制御部に推定外気温Tsが出力され、空調
制御部ではこの推定外気温に基づいて制御信号Sが生成
される。この制御信号Sはアクチュエータに出力され、
最初の空調制御が行われる。また、再始動モードの設定
から、一定時間t1 が経過すると、再始動モードが解除
され、以降は外気温センサの現行出力温度To(t)が
推定外気温Tsとして設定される。
【0013】請求項2記載の発明では、例えば、エンジ
ン始動を知らせる信号が推定外気温設定部3に入力され
ると、外気温センサ,水温センサ及び内気温センサの出
力温度To,Tw,Tiが推定外気温設定部に入力され
る。その後水温Twが一定値βより大きいか否かが判断
される。この結果、水温Twが一定値βを上回っていれ
ば、外気温センサの出力温度Toが誤検出状態にあると
判断され、温度補正値α=f(Tw)が設定される。続
いて、内気温センサの出力温度TiがTo−α>Tiの
関係にあれば、推定外気温Ts=Tiが設定される。
【0014】請求項3記載の発明では、例えば、エンジ
ン始動を知らせる信号が推定外気温設定部3に入力され
ると、外気温センサ,水温センサ及び内気温センサの出
力温度To,Tw,Tiが推定外気温設定部に入力され
る。その後水温Twが一定値βより大きいか否かが判断
される。この結果、水温Twが一定値βを上回っていれ
ば、外気温センサの出力温度Toが誤検出状態にあると
判断され、温度補正値α=f(Tw)が設定される。続
いて、内気温センサの出力温度TiがTo>Ti>To
−αの関係にあれば、推定外気温Ts=Tiが設定され
る。
【0015】請求項4記載の発明では、再始動モードの
設定後、Ts>To(t)の条件が満たされれば再始動
モードが解除され、以降は外気温センサの現行出力温度
To(t)が推定外気温Tsとして設定される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。
【0017】図1に示す自動車用空調制御装置10は、
車室外の温度を検出する外気温センサ1と、エンジン冷
却水の温度を検出する水温センサ2と、この水温センサ
2の出力温度Twと外気温センサ1の出力温度To,T
o(t)に基づいて空調制御用の推定外気温Tsを設定
する推定外気温設定部3と、推定外気温Tsに応じてア
クチュエータ5に制御信号Sを出力し空調制御を行う空
調制御部4とを備えている。ここで、符号6は、推定外
気温設定部3に併設された内気温センサを示し、符号7
は推定外気温設定部3にエンジン始動信号を入力するイ
グニションスイッチ(Igスイッチ)を示す。本実施例
では、他の手段により推定外気温設定部3がエンジン始
動時を認識することができれば、Igスイッチ7を用い
ることを要しない。また、本実施例に関する限り内気温
センサ6はなくても良い。
【0018】このうち、推定外気温設定部3は、エンジ
ン始動時に水温センサ2の出力温度Twが予め設定され
た一定値β以上か否かを判断する判断機能と、水温セン
サ2の出力温度Twに基づいて所定の温度補正値αを設
定する補正値設定機能とを有し、水温センサ2の出力温
度Twが予め設定された一定値β以上の場合には,外気
温センサ1の出力温度Toから温度補正値αを減算した
値(To−α)に基づいて推定外気温Tsを設定する再
始動モード設定機能と、この再始動モードの設定から一
定時間経過t1 後に外気温センサの現行出力温度To
(t)を推定外気温Tsとして設定する再始動モード解
除機能とを備えている。
【0019】これを更に詳述すると、本実施例におい
て、外気温センサ1と水温センサ2は通常用いられるサ
ーミスタである。推定外気温設定部3と空調制御部4は
マイクロコンピュータで構成され、予め準備されたプロ
グラムを逐次実行することにより上記各機能を実現する
ようになっている。推定外気温設定部3の判断機能に用
いられる一定値βは60℃に設定されている。また、再
始動モード解除機能に用いられる一定時間t1 は3分に
設定されている。更に、推定外気温設定部3は、水温セ
ンサ2の出力温度Twを温度補正値αに変換する変換マ
ップを予め記憶する不揮発性メモリを備えている(図示
略)。ここで、本実施例で用いられる変換マップを図2
に示す。この変換マップは、水温センサ2の出力温度T
wと温度補正値αの関係を実験的に測定した結果に基づ
いて定められている。
【0020】次に、本実施例の全体動作を図3に基づい
て説明する。
【0021】Igスイッチ7よりエンジン始動を知らせ
る信号が推定外気温設定部3に入力されると、先ず当該
推定外気温設定部3のフラグA,Bがリセットされ初期
設定が行われる(ステップS1)。次に、各センサ1,
2,6の出力温度To,Tw,Tiが推定外気温設定部
3に入力される(ステップS2)。ここで、最初はフラ
グA=0なので(ステップS3)、フラグA=1とし
(ステップS4)、その後水温Twが一定値β(60
℃)より大きいか否かが判断される(ステップS5)。
この結果、水温Twが一定値βを上回っていれば、外気
温センサ1の出力温度Toが誤検出状態にあると判断さ
れ、フラグB=1とし再始動モードが設定され(ステッ
プ6)、図2に示す変換マップに従って温度補正値α=
f(Tw)が設定される(ステップS7)。例えば、水
温Twが70℃であった場合は、温度補正値α=4℃に
設定される。
【0022】続いて、推定外気温TsがTs=To−α
に設定される(ステップS8)。例えば、外気温センサ
の出力温度To=32℃であった場合は、推定外気温T
s=32−4=28℃に設定される。また、これとほぼ
同時にタイマがスタートされる(ステップS9)。そし
て、推定外気温設定部3から空調制御部4に推定外気温
Tsが出力され、空調制御部4ではこの推定外気温Ts
に基づいて制御信号Sが生成される。この制御信号Sは
アクチュエータ5に出力され、最初の空調制御が行われ
る(ステップS10)。その後は、ステップS2からの
処理が繰り返される。
【0023】一方、ステップS5で水温Twが一定値β
以下の場合は、外気温センサ1の出力温度は正常と判断
され、以降外気温センサ1の現行出力温度To(t)が
常時推定外気温Tsとして設定される(ステップS1
2)。従って、以降は外気温センサ1の出力温度To
(t)に基づいて通常の空調制御が行われる(ステップ
S10)。その後は、ステップS2からの処理が繰り返
される。
【0024】また、ステップS3においてフラグA≠0
の場合は、初回の処理ループではないと判断され、フラ
グBがセットされているか否かが判断される(ステップ
S11)。ここでフラグB≠0の場合は、最初のループ
で再始動モードが設定されなかったか又は再始動モード
が解除されたと判断し、上述したステップS12からの
処理が実行される。
【0025】一方、フラグB=1の場合は、タイマの始
動から一定時間t1 (3分)が経過したか否かが判断さ
れ(ステップS13)、一定時間t1 を経過していれば
フラグB=0とし、再始動モードが解除される(ステッ
プS14)。その後、既に設定されている推定外気温T
sの下で空調制御が行われ(ステップS10)、ステッ
プS2からの処理が繰り返される。
【0026】このように、本実施例によれば、水温セン
サ2の出力温度Twが一定値β以上か否かを判断するこ
とにより外気温センサ1が誤検出状態にあるか否かを判
断し、誤検出状態にあると判断された場合には、水温セ
ンサ2の出力温度Twに基づいて推定外気温Tsを設定
するので、直前の自動車停車時における外気温センサの
出力温度を必要とせず、これがため、外部電力供給型の
メモリを必要としないので、自動車停車中にメモリ保持
のためにバッテリを浪費する不都合がなく経済的であ
る。
【0027】また、温度補正値αは、予め実験的に定め
られたエンジン冷却水の温度との関係に基づいて定めら
れるので、誤検出された外気温センサの出力温度を正確
に補正することができ、誤検出状態下にあっても信頼性
の高い空調制御を行うことができる。
【0028】更に、再始動モードは、その設定から一定
時間経過後に解除されるので、正常化した外気温センサ
の刻々と変化する出力温度を有効に活用することができ
る。
【0029】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0030】まず、図3に示すフローチャートにおい
て、ステップS100が示す部分の処理は、図4に示す
ステップS110の処理で置き換えても良い。この場
合、推定外気温設定部3は、エンジン始動時に外気温セ
ンサ1の出力温度Toから温度補正値αを減算した値
(To−α)と内気温センサ6の出力温度Tiとの関係
がTo>Ti>(To−α)を満たす場合に,内気温セ
ンサ6の出力温度Tiを推定外気温Tsとして設定する
第2の再始動モード設定機能を備える。その他の構成は
上述した実施例と同一となっている。そして、図3に示
すステップS7の処理の後、内気温センサ6の出力温度
TiがTo>Ti>To−αの関係にあれば(ステップ
S111,S112)、推定外気温Ts=Tiが設定さ
れる(ステップS113)。一方、この条件を満たさな
ければ推定外気温Ts=To−αが設定される(ステッ
プS114)。この他の動作は上述した実施例と同一と
なっている。このようにしても、上述した第1の実施例
と同等の作用効果を奏することができる。
【0031】また、図3に示すフローチャートにおい
て、ステップS100が示す部分の処理は、図5に示す
ステップS120の処理で置き換えても良い。この場
合、推定外気温設定部3は、エンジン始動時に外気温セ
ンサ1の出力温度Toから温度補正値αを減算した値
(To−α)と内気温センサ6の出力温度Tiとの関係
が(To−α)>Tiを満たす場合に,内気温センサ6
の出力温度Tiを推定外気温Tsとして設定する第2の
再始動モード設定機能を備える。その他の構成は上述し
た実施例と同一となっている。そして、図3に示すステ
ップS7の処理の後、内気温センサ6の出力温度Tiが
To−α>Tiの関係にあれば(ステップS121)、
推定外気温Ts=Tiが設定される(ステップS12
2)。一方、この条件を満たさなければ推定外気温Ts
=To−αが設定される(ステップS123)。この他
の動作は上述した実施例と同一となっている。このよう
にしても、上述した第1の実施例と同等の作用効果を奏
することができる。
【0032】更に、図3に示すフローチャートにおい
て、ステップS200が示す部分の処理は、図6に示す
ステップS210の処理で置き換えても良い。この場
合、推定外気温設定部3は、再始動モードの設定後に推
定外気温Tsと外気温センサ1の現行出力温度To
(t)との関係がTs≧To(t)を満たす場合に,当
該外気温センサ1の現行出力温度To(t)を推定外気
温Tsとして設定する第2の再始動モード解除機能を備
える。その他の構成は上述した実施例と同一となってい
る。そして、図3に示すステップS11の処理において
フラグB=1と判断された後、Ts≧To(t)か否か
が判断され(ステップS211)、この条件を満たせば
タイマが一定時間t1 を経過する前であっても(ステッ
プS212)、再始動モードが解除される(ステップS
213)。この他の動作は上述した実施例と同一となっ
ている。このようにしても、上述した第1の実施例と同
等の作用効果を奏することができる他、正常化した外気
温センサの刻々と変化する出力温度をより一層有効に活
用することができる。
【0033】これらに加え、図4に示す処理と図6に示
す処理とを組み合わせるように構成しても良い。また、
図5に示す処理と図6に示す処理を組み合わせるように
構成しても良い。この他、上記各実施例の処理において
「>」と「≧」はそれぞれ必要に応じて一方を適宜用い
れば良い。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、水温センサの出力温度Twが一
定値β以上か否かを判断することにより外気温センサが
誤検出状態にあるか否かを判断し、誤検出状態にあると
判断された場合には、水温センサの出力温度Twに基づ
いて推定外気温Tsを設定するので、直前の自動車停車
時における外気温センサの出力温度を必要とせず、これ
がため、外部電力供給型のメモリを必要としないので、
自動車停車中にメモリ保持のためにバッテリを浪費する
不都合がなく経済的である。
【0035】また、温度補正値αは、エンジン温度との
相関関係が強いエンジン冷却水の温度に基づいて定めら
れるので、誤検出された外気温センサの出力温度を正確
に補正することができ、誤検出状態下にあっても信頼性
の高い空調制御を行うことができる。更に、最初に設定
された再始動モードは、その設定から一定時間経過後に
解除されるので、正常化した外気温センサの刻々と変化
する出力温度を有効に活用することができる、という従
来にない優れた自動車用空調制御装置を提供することが
できる。
【0036】特に、請求項4記載の発明では、一定時間
経過前であっても、Ts>To(t)の条件を満たした
場合には 正常化した外気温センサの刻々と変化する出
力温度をより一層有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例において、水温センサの出力
温度から温度補正値を導くための変換マップである。
【図3】図1に示す実施例の全体動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】他の実施例の動作の一部を示すフローチャート
である。
【図5】更に他の実施例の動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図6】更に他の実施例の動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 外気温センサ 2 水温センサ 3 推定外気温設定部 4 空調制御部 5 アクチュエータ 6 内気温センサ 7 Igスイッチ(イグニションスイッチ) To エンジン始動時の外気温センサの出力温度 Tw エンジン始動時の水温センサの出力温度 Ti エンジン始動時の内規温センサの出力温度 To(t) 外気温センサの現行出力温度 α 温度補正値 β 一定値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室外の温度を検出する外気温センサ
    と、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサと、こ
    の水温センサの出力温度と前記外気温センサの出力温度
    に基づいて空調制御用の推定外気温を設定する推定外気
    温設定部と、前記推定外気温に応じてアクチュエータ等
    の制御対象に制御信号を出力し空調制御を行う空調制御
    部とを備え、 前記推定外気温設定部が、エンジン始動時に前記水温セ
    ンサの出力温度Twが予め設定された一定値β以上か否
    かを判断する判断機能と、前記水温センサの出力温度T
    wに基づいて所定の温度補正値αを設定する補正値設定
    機能と、前記水温センサの出力温度Twが前記予め設定
    された一定値β以上の場合には,前記外気温センサの出
    力温度Toから前記温度補正値αを減算した値(To−
    α)に基づいて前記推定外気温を設定する再始動モード
    設定機能と、この再始動モードの設定から一定時間経過
    後に前記外気温センサの現行出力温度To(t)を前記
    推定外気温Tsとして設定する再始動モード解除機能と
    を備えていることを特徴とした自動車用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記推定外気温設定部に、車室内の温度
    を検出する内気温センサを併設すると共に、 前記推定外気温設定部が、エンジン始動時に前記外気温
    センサの出力温度Toから前記温度補正値αを減算した
    値(To−α)と前記内気温センサの出力温度Tiとの
    関係が(To−α)>Tiを満たす場合に,前記内気温
    センサの出力温度Tiを前記推定外気温Tsとして設定
    する第2の再始動モード設定機能を備えていることを特
    徴とした請求項1記載の自動車用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 前記推定外気温設定部に、車室内の温度
    を検出する内気温センサを併設すると共に、 前記推定外気温設定部が、エンジン始動時に前記外気温
    センサの出力温度Toから前記温度補正値αを減算した
    値(To−α)と前記内気温センサの出力温度Tiとの
    関係がTo>Ti>(To−α)を満たす場合に,前記
    内気温センサの出力温度Tiを前記推定外気温Tsとし
    て設定する第2の再始動モード設定機能を備えているこ
    とを特徴とした請求項1記載の自動車用空調制御装置。
  4. 【請求項4】 前記推定外気温設定部は、前記再始動モ
    ードの設定後に前記推定外気温Tsと前記外気温センサ
    の現行出力温度To(t)との関係がTs>To(t)
    を満たす場合に,当該外気温センサの現行出力温度To
    (t)を前記推定外気温として設定する第2の再始動モ
    ード解除機能を備えていることを特徴とした請求項1,
    2又は3記載の自動車用空調制御装置。
JP17019795A 1995-06-13 1995-06-13 自動車用空調制御装置 Withdrawn JPH08337109A (ja)

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JP17019795A JPH08337109A (ja) 1995-06-13 1995-06-13 自動車用空調制御装置

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