JPH08335951A - メールボックス装置 - Google Patents

メールボックス装置

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JPH08335951A
JPH08335951A JP7080263A JP8026395A JPH08335951A JP H08335951 A JPH08335951 A JP H08335951A JP 7080263 A JP7080263 A JP 7080263A JP 8026395 A JP8026395 A JP 8026395A JP H08335951 A JPH08335951 A JP H08335951A
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Masayuki Yasuzawa
雅行 安澤
Toshiaki Kounoe
俊彰 鴻江
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メールボックス装置のメモリを有効に利用す
ると共に、データを可能な限り長期間保存する。 【構成】 データを記憶するディスク14と、データの
消去条件を設定する条件設定手段と、入力されたデータ
の容量がディスク12の空き容量よりも大きいときに、
消去条件を満たすデータを消去するデータ消去手段と、
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置等の通
信装置又はパーソナルコンピュータ等のホストコンピュ
ータを利用したメールボックス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信網に接続されかつメモリを備
えた特定の端末がメールボックス装置として使用されて
おり、メールボックス装置にデータを登録(書き込み)
するこによって特定多数の人に情報を提供したり、又は
メールボックス装置に登録されたデータを必要に応じて
取り出すことにより情報を入手することが行われてい
る。このようなメールボックス装置は多数の人に利用さ
れるので、不要なデータがいつまでもメールボックス装
置内に保存されないようにすることによって、有限であ
るメールボックス装置のメモリを有効に利用する必要が
ある。
【0003】このため、特公昭61−41188号公報
は、データと共にそのデータの付属データを登録し、付
属データに含まれる保存期間等の消去条件が満たされた
時に自動的にそのデータを消去するメールボックス装置
を開示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のメール
ボックス装置は、データの登録時に情報提供者の予想に
よって設定された消去条件が満たされるとメールボック
ス装置のメモリに空き容量があるか否かにかかわらず必
ずデータを消去してしまう。
【0005】一方、近年、メールボックス装置を電子黒
板のように使用することにより登録されたデータを不特
定多数の人に提供するサービス等がある。このようなサ
ービスに上記のようなメールボックス装置が使用される
と、指定時間の経過後等、即ち、データの消去後にデー
タを利用したい人がでてきた場合には、データを入手す
ることができないとかデータを再登録しなければならな
いという問題が生じてしまう。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、メールボックス装置のメモリを有効に利用する
と共に、データを可能な限り長期間保存して有用なサー
ビスの提供を可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
データを記憶するデータ記憶手段と、前記データの消去
条件を設定する条件設定手段と、入力されたデータの容
量が前記データ記憶手段の空き容量よりも大きいとき
に、消去条件を満たすデータを消去するデータ消去手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、データを記憶する
データ記憶手段と、前記データの消去条件を設定する条
件設定手段と、前記データ記憶手段の空き容量が所定値
未満となったときに、消去条件を満たすデータを消去す
るデータ消去手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、データを所定の解
像度で記憶するデータ記憶手段と、前記データの縮小条
件を設定する条件設定手段と、入力されたデータの容量
が前記データ記憶手段の空き容量よりも大きいときに、
縮小条件を満たすデータの解像度を低下させるデータ縮
小手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、データを所定の解
像度で記憶するデータ記憶手段と、前記データの縮小条
件を設定する条件設定手段と、前記データ記憶手段の空
き容量が所定値未満となったときに、縮小条件を満たす
データの解像度を低下させるデータ縮小手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、データはデータ
記憶手段に記憶され、また、データの消去条件は条件設
定手段によって設定される。
【0012】ここで、入力されたデータの容量がデータ
記憶手段の空き容量よりも大きいときには、データ消去
手段が条件設定手段によって設定された消去条件を満た
すデータをデータ記憶手段から消去する。
【0013】このデータ消去手段によるデータの消去
は、入力されたデータの容量よりもデータ記憶手段の空
き容量の方が大きくなるまで行われる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、データはデ
ータ記憶手段に記憶され、また、データの消去条件は条
件設定手段によって設定される。
【0015】ここで、データ記憶手段の空き容量が所定
値未満となったときには、データ消去手段が条件設定手
段によって設定された消去条件を満たすデータをデータ
記憶手段から消去する。
【0016】このデータ消去手段によるデータの消去
は、データ記憶手段の空き容量が所定値以上になるまで
行われる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、データは所
定の解像度でデータ記憶手段に記憶され、また、データ
の縮小条件は条件設定手段によって設定される。
【0018】ここで、入力されたデータの容量がデータ
記憶手段の空き容量よりも大きいときには、データ縮小
手段が条件設定手段によって設定された縮小条件を満た
すデータの解像度を低下させる。
【0019】このデータ縮小手段によるデータの解像度
の低下は、入力されたデータの容量よりもデータ記憶手
段の空き容量の方が大きくなるまで行われる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、データは所
定の解像度でデータ記憶手段に記憶され、また、データ
の縮小条件は条件設定手段によって設定される。
【0021】ここで、データ記憶手段の空き容量が所定
値未満となったときには、データ縮小手段が条件設定手
段によって設定された縮小条件を満たすデータの解像度
を低下させる。
【0022】このデータ縮小手段によるデータの解像度
の低下は、データ記憶手段の空き容量が所定値以上にな
るまで行われる。
【0023】上記の消去条件又は縮小条件としては、保
存期限の経過、データの記憶日時が一番古いこと、デー
タの利用回数が所定値に達したこと、指定された全ての
相手端末に転送されたこと、及びデータの重要度が低い
こと等が挙げられる。
【0024】また、上記の発明は、データが消去された
とき、又はデータの解像度が低下されたときに、その旨
をメールボックス装置の管理者や情報提供者等に通知す
る通知手段を備えることができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0026】図1には、本実施例のメールボックス装置
全体の構成が示されている。このメールボックス装置
は、メールボックス装置全体の制御処理を行うCPU
1、メールボックス装置全体を制御するプログラムを記
憶したROM2、制御プログラム実行時に使用するワー
クエリアとしての第1のRAM3、データの蓄積時刻
(登録時刻)、及び保存期限(消去時刻)を算出するた
め等に使用されるRTC(リアルタイムクロック)4、
メールボックス装置への入力操作のためのキーボード
5、入力されたデータ等を表示するためのディスプレイ
6、メールボックス装置から通信回線へ送出する電文
(データ)及び付属データ等の変調と通信回線を介して
受信した電文及び付属データの復調とを行うモデム8、
符号化された電文及び付属データ等を一時記憶する第2
のRAM9、電文の符号化及び復号化を行うコーダ/デ
コーダ10、復号化された電文を一時記憶する第3のR
AM11、復号化された電文を記憶するディスク12、
縮小処理に使用される第4のRAM13、ディスク12
の空き容量及びその下限値が記憶される第5のRAM1
4、第6のRAM15、原稿を読み取るためのスキャナ
16、並びに電文等を印刷するためのプリンタ17を備
えており、これらはシステムバス18により相互に接続
されている。
【0027】また、モデム8はメールボックス装置を通
信回線へ接続するためのNCU(回線制御装置)7と相
互に接続されている。
【0028】ディスク12内には、各々の情報提供者又
は複数の情報提供者に対応して電文を記憶するメールボ
ックスが形成されており、ディスク12内に複数のメー
ルボックスが存在する場合には、各メールボックスには
識別のためのメールボックス番号(又は名称)が付与さ
れる。
【0029】第6のRAM15には、各メールボックス
番号毎に、メールボックスの重要度及びメールボックス
に記憶された電文を管理するためのファイル管理データ
が記憶される。ファイル管理データには、各電文に対応
して形成されるファイルブロックと呼ばれる一連のパラ
メータ、即ち、ファイルを識別するためのファイル番
号、電文の容量、蓄積時刻、電文の重要度、電文の保存
期限、電文の希望利用回数、電文を転送すべきリモート
の番号(アドレス)、解像度が低下された場合には縮小
時刻、その他の必要なデータが含まれる。
【0030】次に本実施例の作用を図2〜図5を参照し
て説明する。情報提供者は予めメールボックス装置の管
理者にメールボックス装置を利用したい旨を申出でてお
き、メールボックス装置の管理者は情報提供者に新たに
開設されたメールボックス又は既存のメールボックスの
メールボックス番号を通知しておく。
【0031】また、メールボックス装置の管理者は、予
めディスク12の空き容量の下限値及びメールボックス
の重要度をキーボード5により入力し、設定しておく。
【0032】図2には、メールボックス装置へ電文を書
き込むための制御ルーチンが示されている。ステップ1
00では、情報提供者(リモート)からNCU7及びモ
デム8を介して入力された画情報、文字情報等の電文及
びその付属データを第2のRAM9へ蓄積する。ここ
で、付属データは、情報提供者の氏名、情報提供者のリ
モートの番号、電文を記憶させるメールボックスの番
号、電文の希望保存期間又は期限、電文の重要度、電文
の希望利用回数及び電文を転送すべきリモートの番号等
を含むことができる。
【0033】ステップ102では受信が完了したか否か
を判断し、判断が否定である場合にはステップ100に
戻り、判断が肯定である場合には、ステップ104で第
2のRAM9に蓄積された付属データからメールボック
ス番号を読み出す。
【0034】次のステップ106では、指定されたメー
ルボックス番号が第6のRAM15に記憶されているか
否かを判断する。判断が肯定である場合にはステップ1
08で電文の書き込み操作を行い、判断が否定である場
合にはステップ110で電文の書き込み要求を拒否す
る。
【0035】次に図3に基づいて電文の書き込み制御ル
ーチンを説明する。ステップ112で第2のRAM9内
の電文をコーダ/デコーダ10へ送出して、復号化し、
ステップ114で復号化された電文を第3のRAM11
へ蓄積する。次のステップ116で、復号化が完了した
か否かを判断し、判断が否定である場合にはステップ1
12へ戻り、判断が肯定である場合にはステップ118
で第3のRAM11へ蓄積された電文の容量を読み出
し、また第5のRAM14に記憶されたディスク12の
空き容量を読みだす。
【0036】次のステップ120でディスク12の空き
容量が電文の容量以上であるか否かを判断し、判断が肯
定である場合には、ステップ124で指定されたメール
ボックスに所定の解像度で電文を書き込んだ新規ファイ
ルを作成する。また、判断が否定である場合には、ステ
ップ122でディスク12の空き容量を増加させるため
の後述する空き容量増加処理を行い、ステップ118へ
戻り、ステップ120の判断が肯定になるまで、空き容
量増加処理を繰り返す。
【0037】次のステップ126で、第6のRAM15
に記憶され、かつ指定されたメールボックス番号に対応
するファイル管理データに、新たに書き込まれた電文に
対応するファイルブロックを作成する。具体的には、フ
ァイル番号を設定し、電文を記憶するのに使用された容
量を読み出して書き込み、RTC4から現在時刻を読み
出して電文の蓄積時刻を書き込み、付属データから電文
の重要度、電文の保存期限、電文の希望利用回数、転送
すべきリモートの番号、及びその他必要なデータを読み
出して書き込む。
【0038】次のステップ128で電文書き込み後のデ
ィスク12の空き容量に基づいて第5のRAM14に記
憶された空き容量を更新し、ステップ130で第5のR
AM14から更新された空き容量及び下限値を読み出
す。次のステップ132では、ディスク12の空き容量
が設定された下限値以上であるか否かを判断する。判断
が肯定である場合には、ルーチンは終了し、判断が否定
である場合には、ステップ134で空き容量増加処理を
行い、ステップ130へ戻り、ステップ132の判断が
肯定になるまで、空き容量増加処理を繰り返す。
【0039】次に図4に基づいて空き容量増加処理を説
明する。ステップ136で、後述する図5に従って空き
容量増加処理を行うための対象電文を検索し、ステップ
138で指定された電文が消去可能であるか否かを判断
する。判断が肯定である場合には、ステップ140で指
定された電文をメールボックスから消去し、判断が否定
である場合にはステップ142で指定された電文をメー
ルボックスから第4のRAM13に読み出し、ここで縮
小、即ち、電文の解像度を低下させる。一例として、解
像度400dpiの電文を解像度200dpiの電文に
すると、縮小後の電文の容量は縮小前の電文の容量の4
分の1となる。縮小された電文は第4のRAM13から
ディスク12内の元のメールボックスに書き込まれる。
以上によりディスク12の空き容量が増加する。
【0040】ステップ140の電文消去後、又はステッ
プ142の電文の縮小後に、ステップ144でディスク
12の空き容量に基づいて第5のRAM14に記憶され
た空き容量を更新する。次のステップ146では、第6
のRAM15に記憶されたファイル管理データを更新す
る。具体的には、電文が消去された場合には、消去され
た電文が記憶されていたファイル番号に対応するファイ
ルブロックをファイル管理データから消去し、電文が縮
小された場合には、縮小後の電文の容量に基づいてファ
イルブロックに含まれる電文の容量を更新し、また、R
TC4から現在時刻を読み出してその時刻を縮小時刻と
してファイルブロックに書き込む。
【0041】次に図5に基づいて空き容量増加処理を行
うための対象電文を検索する制御ルーチンの一例を説明
する。
【0042】ステップ148で、第6のRAM15に記
憶されたファイル管理データから保存期限を読み出し、
また、RTC4から現在時刻を読み出し、全メールボッ
クスに含まれる全ファイルから保存期限が過ぎた電文を
検索し、ステップ150で保存期限が過ぎた電文が存在
するか否かを判断する。判断が肯定である場合には、ス
テップ152で保存期限が過ぎた電文が複数存在するか
否かを判断し、判断が肯定である場合には、ステップ1
54で該当する電文が記憶されたメールボックス番号か
らそれらの電文が同じメールボックス内に存在するか否
かを判断する。判断が肯定である場合には、ステップ1
56で第6のRAM15に記憶されたファイル管理デー
タの中の電文の重要度を読み出してこれらを比較し、該
当する電文の中から重要度の一番低い電文を検索し、ス
テップ162で検索された重要度の一番低い電文を消去
可能な電文として指定する。
【0043】また、ステップ154の判断が否定である
場合には、ステップ158で、該当する電文が記憶され
たメールボックスの重要度を第6のRAM15から読み
出してこれらを比較し、該当する電文が記憶されたメー
ルボックスの中から重要度の一番低いメールボックスを
検索して指定し、ステップ160で指定されたメールボ
ックス内に保存期限が過ぎた複数の電文が存在するか否
かを判断する。判断が肯定である場合には、ステップ1
56で指定されたメールボックスの該当電文の中から重
要度の一番低い電文を検索する。また、ステップ160
の判断が否定である場合には、ステップ162で指定さ
れたメールボックスの該当電文を消去可能な電文として
指定する。
【0044】ステップ152の判断が否定である場合に
は、ステップ162へ進み、該当する電文を消去可能な
電文として指定する。
【0045】一方、ステップ150の判断が否定である
場合には、ステップ164で第6のRAM15に記憶さ
れた全てのメールボックスの重要度を読み出してこれら
を比較し、全てのメールボックスの中から重要度の一番
低いメールボックスを検索し指定する。次のステップ1
66で指定されたメールボックスの番号に対応するファ
イル管理データの中から電文の重要度を読み出してこれ
らを比較し、指定されたメールボックスに記憶された全
ての電文の中から重要度の一番低い電文を検索する。次
のステップ168で該当する電文を縮小可能な電文とし
て指定する。
【0046】以上のように、本実施例のメールボックス
装置は、情報提供者から入力された電文の容量がディス
ク12の空き容量よりも大きいときに、消去条件を満た
す不要な電文を自動的に消去することにより、又は縮小
条件を満たす電文の解像度を低下させることにより、デ
ィスク12の空き容量を増加させているため、空き容量
の不足を理由として電文の書き込みが拒否されるという
事態を回避することができる。一方、消去条件を満たす
電文が存在する場合でも、入力された電文がディスク1
2の空き容量よりも大きくなるまで、又はディスク12
の空き容量が下限値未満になるまで、その電文を保存す
ることができる。以上により本実施例のメールボックス
装置では、電文用のメモリ、即ち、ディスク12が有効
に利用される。
【0047】また、本実施例のメールボックス装置で
は、消去条件を満たす電文が存在せずかつ情報提供者か
ら入力された電文の容量がディスク12の空き容量より
も大きい場合にも、縮小条件を満たす電文の解像度を低
下させることにより、ディスク12の空き容量を増加さ
せているため、新たな電文を書き込むことが可能になっ
ている。この解像度の低下、即ち、縮小はイメージを多
く含む電文に特に有効である。
【0048】さらに、本実施例のメールボックス装置
は、ディスク12の空き容量が下限値未満となった時点
で、消去条件を満たす不要電文を消去し、又は縮小条件
を満たす電文の解像度を低下させて、常にディスク12
の空き容量を一定値以上に保つことにより、下限値以下
の容量の電文が入力された場合にこの電文を即座に書き
込むことができ、ひいては電文書き込みの際の待ち時間
及び回線使用料金を減らすことができる。
【0049】上記実施例では、保存期限の経過、メール
ボックスの重要度及び電文の重要度によって消去可否が
判断されているが、消去条件は、保存期限の経過、メー
ルボックスの重要度及び電文の重要度の他、電文の利用
回数が所定値に達したこと、転送すべき全てのリモート
に電文を転送したこと、及び蓄積時刻が一番古いこと等
を含むことができ、これらは単独で使用されても、上記
実施例のように組み合わされて使用されてもよい。
【0050】また、上記実施例では、メールボックスの
重要度及び電文の重要度によって縮小可否が判断されて
いるが、縮小条件は、メールボックスの重要度及び電文
の重要度の他、保存期限が経過していること、保存期限
までの残りの期間が一番短いこと、電文の利用回数が所
定値に達したこと、転送すべき全てのリモートに電文を
転送したこと、及び蓄積時刻が一番古いこと等を含むこ
とができ、これらは単独で使用されても、上記実施例の
ように組み合わされて使用されてもよい。
【0051】例えば、保存期限が経過した電文を優先的
に縮小し、保存期限が経過した電文が複数存在する場合
には電文の重要度(該当する電文が同じメールボックス
に記憶されていない場合にはさらにメールボックスの重
要度)を考慮し、保存期限が経過した電文が存在しない
場合にはメールボックスの重要度及び電文の重要度を考
慮して縮小可否を判断すると共に、保存期限が経過し、
かつ縮小された電文がある場合にこれを消去するように
してもよい。このように消去条件を満たす電文のうち縮
小されたものがある場合にのみこれを消去すれば、電文
の実際の保存期間をさらに長くすることができる。
【0052】なお、ディスク12にメールボックスが1
つしか存在しない場合には、メールボックス番号とメー
ルボックスの重要度とを省略することができる。
【0053】また、付属データに含まれた希望保存期限
をそのまま消去条件又は縮小条件としての保存期限とし
たり、付属データに含まれた希望保存期間に蓄積時刻を
加えたものをそのまま消去条件又は縮小条件としての保
存期限としてもよいし、また、希望保存期限又は希望保
存期間に蓄積時刻を加えたものにさらに所定の期間を加
えたものを消去条件又は縮小条件としての保存期限とし
てもよい。
【0054】さらに、メールボックス装置の管理者が電
文の保存期間及び電文の重要度を予め設定し、情報提供
者から入力された付属データに保存期限又は保存期間、
電文の重要度が含まれている場合にのみ、その付属デー
タに基づいてその電文に対応する消去条件及び縮小条件
が設定されてもよい。
【0055】上記実施例ではNCU7を介して電文及び
付属データが入力されているが、キーボード5やスキャ
ナ17によって入力されてもよい。これらの場合におい
て、図2のステップ110の要求拒否とは、具体的に
は、通信回線の解放又はディスプレイ6若しくは相手の
リモートへのエラーメッセージの表示をいう。
【0056】なお、図2のステップ108で電文を書き
込んだ後に、電文を書き込んだ旨を情報提供者に通知す
るようにしてもよい。
【0057】また、電文が消去又は縮小された時に、メ
ールボックス管理レポート若しくは蓄積文書リストのよ
うなレポートの送信又は音声メッセージによって電文が
消去又は縮小された旨を情報提供者やメールボックス装
置の管理者に通知してもよい。これにより、情報提供者
やメールボックス装置の管理者の電文の保存管理を容易
にすることができる。通知内容としては、電文が記憶さ
れていたメールボックス及びファイルの番号、電文の蓄
積時刻、消去又は縮小された電文の内容、その付属デー
タの内容、消去又は縮小された時刻、電文の利用回数、
並びに転送すべきリモートの通知先番号が指定されてい
た場合には転送済のリモートの数や番号等の転送状況等
が挙げられる。
【0058】なお、情報提供者又はメールボックス装置
の管理者の要求に応じて保存中の電文の利用回数、縮小
時刻及び保存期限等が随時通知されてもよい。
【0059】上記実施例では、ディスク12の下限値は
メールボックス装置の管理者によって設定されている
が、予めROM2等に記憶されていてもよい。
【0060】上記実施例では復号化された電文がメール
ボックスに書き込まれているが、符号化された電文がそ
のままディスク12に書き込まれてもよく、この場合コ
ーダ/デコーダ10、第3のRAM11、プリンタ16
及びスキャナ17を省略することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、入力されたデー
タの容量がデータ記憶手段の空き容量よりも大きいとき
に、消去条件を満たす不要なデータを自動的に消去して
いるため、入力されたデータの書き込み(記憶)ができ
ないという事態を回避できると共に、消去条件を満たす
データが存在する場合でも、入力されたデータの容量が
データ記憶手段の空き容量よりも大きくなるまでこのデ
ータを保存することができるので、可能な限り長期間デ
ータを保存することができる、という優れた効果を奏す
る。
【0062】また、請求項2記載の発明は、データ記憶
手段の空き容量が所定値未満となったときに、条件設定
手段によって設定された消去条件を満たすデータを消去
しているため、空き容量の下限値を適切な値に設定する
ことにより、入力されたデータの書き込みを即座に行う
ことができ、これによりデータの記憶の際の待ち時間及
び回線使用料金を減らすことができると共に、消去条件
を満たすデータが存在する場合でも、データ記憶手段の
空き容量が所定値未満となるまで、このデータを保存す
ることができる、という優れた効果を奏する。
【0063】請求項3記載の発明は、入力されたデータ
の容量がデータ記憶手段の空き容量よりも大きいとき
に、縮小条件を満たすデータの解像度を低下させている
ため、入力されたデータの書き込みができないという事
態を回避できると共に、縮小条件を満たすデータが存在
する場合でも、入力されたデータの容量がデータ記憶手
段の空き容量よりも大きくなるまで、このデータを当初
の解像度のまま保存することができ、かつ縮小後もこの
データを保存することができる、という優れた効果を奏
する。
【0064】また、請求項4記載の発明は、データ記憶
手段の空き容量が所定値未満となったときに、条件設定
手段によって設定された縮小条件を満たすデータの解像
度を低下させているため、空き容量の下限値を適切な値
に設定することにより、入力されたデータの書き込みを
即座に行うことができ、これによりデータの記憶の際の
待ち時間及び回線使用料金を減らすことができると共
に、縮小条件を満たすデータが存在する場合でも、デー
タ記憶手段の空き容量が所定値未満となるまで、このデ
ータを当初の解像度のまま保存することができ、かつ縮
小後もこのデータを保存することができる、という優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るメールボックス装置を示
すブロック図である。
【図2】メールボックス装置に電文を書き込むための制
御ルーチンを示す流図である。
【図3】入力された電文を書き込むための制御ルーチン
を示す流図である。
【図4】空き容量増加処理の制御ルーチンを示す流図で
ある。
【図5】空き容量増加処理を行うための対象電文を検索
するための制御ルーチンを示す流図である。
【符号の説明】
1 CPU 12 ディスク 13 第4のRAM 14 第5のRAM 15 第6のRAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するデータ記憶手段と、 前記データの消去条件を設定する条件設定手段と、 入力されたデータの容量が前記データ記憶手段の空き容
    量よりも大きいときに、消去条件を満たすデータを消去
    するデータ消去手段と、 を備えたメールボックス装置。
  2. 【請求項2】 データを記憶するデータ記憶手段と、 前記データの消去条件を設定する条件設定手段と、 前記データ記憶手段の空き容量が所定値未満となったと
    きに、消去条件を満たすデータを消去するデータ消去手
    段と、 を備えたメールボックス装置。
  3. 【請求項3】 データを所定の解像度で記憶するデータ
    記憶手段と、 前記データの縮小条件を設定する条件設定手段と、 入力されたデータの容量が前記データ記憶手段の空き容
    量よりも大きいときに、縮小条件を満たすデータの解像
    度を低下させるデータ縮小手段と、 を備えたメールボックス装置。
  4. 【請求項4】 データを所定の解像度で記憶するデータ
    記憶手段と、 前記データの縮小条件を設定する条件設定手段と、 前記データ記憶手段の空き容量が所定値未満となったと
    きに、縮小条件を満たすデータの解像度を低下させるデ
    ータ縮小手段と、 を備えたメールボックス装置。
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