JPH08335707A - 半導体力学量センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサ及びその製造方法

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JPH08335707A
JPH08335707A JP14210595A JP14210595A JPH08335707A JP H08335707 A JPH08335707 A JP H08335707A JP 14210595 A JP14210595 A JP 14210595A JP 14210595 A JP14210595 A JP 14210595A JP H08335707 A JPH08335707 A JP H08335707A
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JP
Japan
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film
films
semiconductor
internal stress
movable part
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Application number
JP14210595A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nara
健一 奈良
Kazuhiko Kano
加納  一彦
Yoshitaka Goto
吉孝 後藤
Yoshinori Otsuka
義則 大塚
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】梁構造の可動部の反りを低減することができる
半導体力学量センサ及びその製造方法を提供する。 【構成】シリコン基板25上にシリコン酸化膜31(犠
牲層)を形成するとともに、このシリコン酸化膜31上
に550〜580℃でのシランによりポリシリコン薄膜
33を形成するとともに、その上に600〜630℃で
のシランによりポリシリコン薄膜34を形成して、内部
応力状態の異なる2つの可動部形成用のポリシリコン薄
膜33,34を積層する。さらに、ポリシリコン薄膜3
3,34の下のシリコン酸化膜31を除去する。よっ
て、シリコン基板1の上方に所定の間隔を隔てて薄膜よ
りなる梁構造の可動部6が配置され、力学量の作用に伴
う可動部6の変位から力学量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体力学量センサに
係り、詳しくは、加速度,ヨーレート,振動等の力学量
を検出する半導体力学量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体加速度センサの小型化、低
価格化の要望が高まっている。このために特表平4−5
04003号公報にポリシリコンを電極として用いた差
動容量式半導体加速度センサが示されている。この種の
センサを図29,30を用いて説明する。図29にセン
サの平面図を示すとともに、図30に図29のI−I断
面図を示す。
【0003】シリコン基板115の上方には所定間隔を
隔てて梁構造の可動部116が配置されている。ポリシ
リコン薄膜よりなる可動部116は、梁部121,12
2と重り部123と可動電極部124とからなる。可動
部116はアンカー部117,118,119,120
によりシリコン基板115の上面に固定されている。つ
まり、アンカー部117,118,119,120から
梁部121,122が延設され、この梁部121,12
2に重り部123が支持されている。この重り部123
には可動電極部124が突設されている。一方、シリコ
ン基坂115上には、1つの可動電極部124に対し固
定電極125が2つ対向するように配置されている。そ
して、シリコン基板115の表面に平行な方向(図29
にYで示す)に加速度が加わった場合、可動電極部12
4と固定電極125との間の静電容量において片側の静
電容量は増え、もう一方は減る構造となっている。
【0004】このセンサの製造は、図31に示すよう
に、シリコン基板115の上にシリコン酸化膜等の犠牲
層126を形成するとともに犠牲層126におけるアン
カー部となる箇所に開口部127を形成する。その後、
図32に示すように、犠牲層126の上に可動部116
となるポリシリコン薄膜128を成膜し、所望のパター
ン形状にする。引き続き、エッチング液にてポリシリコ
ン薄膜128の下の犠牲層126を除去し、図33に示
すように、可動部116をシリコン基板115の上方に
所定間隔を隔てて配置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図34に示
すように、可動部116となるポリシリコン薄膜128
には成膜時に犠牲層126の界面から内部応力σが発生
し膜厚方向に徐々に内部応力σが変化する。その結果、
ポリシリコン薄膜128(可動部116)の膜厚方向に
内部応力分布が存在し、可動部116が反ってしまう。
つまり、図29に示すように、可動電極部124は重り
部123を固定端とした片持ち梁構造となっており、膜
厚方向に内部応力分布が存在することにより可動電極部
124が反ってしまう。その結果、可動電極部124と
固定電極125とを精度よく対向配置することができな
かった。又、重り部123も膜厚方向に内部応力分布が
存在することにより反りが発生してまう。その結果、こ
の重り部123から突出する可動電極部124も変位し
てしまい可動電極部124と固定電極125とを精度よ
く対向配置することができなかった。
【0006】このような薄膜構造体の膜厚方向の内部応
力を小さくする一般的な手法として、薄膜構造体を長時
間高温で熱処理(例えば、1150℃、24時間)する
ことが行われている。しかしながら、この方法ではシリ
コン基板115における可動部116の周辺に設けた周
辺回路を構成するトランジスタ等にダメージを与えてし
まう等の理由によりICプロセスと整合せず、半導体加
速度センサに適用することは実用的でなかった。
【0007】そこで、この発明の目的は、梁構造の可動
部の反りを低減することができる半導体力学量センサの
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に所定の間隔
を隔てて配置された梁構造の可動部とを備え、力学量の
作用に伴う前記可動部の変位から力学量を検出するよう
にした半導体力学量センサであって、前記可動部を、内
部応力状態の異なる薄膜を積層することにより構成した
半導体力学量センサをその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、半導体基板と、
前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
薄膜よりなる梁構造の可動部とを備え、力学量の作用に
伴う前記可動部の変位から力学量を検出するようにした
半導体力学量センサの製造方法であって、半導体基板上
に犠牲層を形成するとともに、この犠牲層上に内部応力
状態の異なる複数の可動部形成用薄膜を積層し、可動部
形成用薄膜の下の前記犠牲層を除去するようにした半導
体力学量センサの製造方法をその要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記内部応力状態の異なる複数の可動
部形成用薄膜は、同種材料の膜である半導体力学量セン
サの製造方法をその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記内部応力状態の異なる複数の可動
部形成用薄膜は、2種類の内部応力状態の膜よりなり、
同じ内部応力状態の膜の間に、当該膜の内部応力状態と
は異なる膜を挟み込んだものとした半導体力学量センサ
の製造方法をその要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明において、互いに接する2つの薄膜にお
いてその面積を異ならせることにより可動部の応力調整
を行うようにした半導体力学量センサの製造方法をその
要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、異なる成膜条件にて成膜することによ
り内部応力状態の異なる複数の可動部形成用薄膜を形成
するようにした半導体力学量センサの製造方法をその要
旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4,5,
6のいずれか1項に記載の発明において、前記同種材料
の膜は、ポリシリコン薄膜またはアモルファスシリコン
薄膜である半導体力学量センサの製造方法をその要旨と
する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記内部応力状態の異なる複数の可動
部形成用薄膜は、2種類の材料の膜であって、同じ材料
の膜の間に、当該膜とは異なる材料の膜を挟み込んだも
のとした半導体力学量センサの製造方法をその要旨とす
る。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記内部応力状態の異なる複数の可動
部形成用薄膜は、異種材料の膜であって、互いに接する
2つの薄膜においてその面積を異ならせることにより可
動部の応力調整を行うようにした半導体力学量センサの
製造方法をその要旨とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、半導体基板
と、前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置さ
れ、薄膜よりなる梁構造の可動部とを備え、力学量の作
用に伴う前記可動部の変位から力学量を検出するように
した半導体力学量センサの製造方法であって、半導体基
板上に犠牲層を形成するとともに、この犠牲層上に成膜
条件を変更しながら成膜して可動部形成用薄膜を形成
し、可動部形成用薄膜の下の前記犠牲層を除去するよう
にした半導体力学量センサの製造方法をその要旨とす
る。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、半導体基板の
上方に所定の間隔を隔てて配置された梁構造の可動部
は、内部応力状態の異なる薄膜を積層することにより構
成される。よって、可動部において、積層した薄膜の内
部応力の相殺作用により反りが抑制される。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、半導体基
板上に犠牲層が形成されるとともに、この犠牲層上に内
部応力状態の異なる複数の可動部形成用薄膜が積層さ
れ、可動部形成用薄膜の下の犠牲層が除去される。その
結果、半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて梁構造の
可動部が配置される。
【0020】このような製造工程において、可動部を構
成するために積層した薄膜(可動部形成用薄膜)での内
部応力の相殺作用により可動部の反りが抑制される。請
求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の
作用に加え、内部応力状態の異なる複数の可動部形成用
薄膜は同種材料の膜よりなり製造が容易となる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、内部応力状態の異なる複数
の可動部形成用薄膜が、2種類の内部応力状態の膜より
なり、同じ内部応力状態の膜の間に、この膜の内部応力
状態とは異なる膜を挟み込んでいるので、製造が容易と
なる。よって、容易に反り低減を図ることができる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
または4に記載の発明の作用に加え、互いに接する2つ
の薄膜においてその面積を異ならせることにより可動部
の応力調整が容易に行われる。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、異なる成膜条件にて成膜す
ることにより内部応力状態の異なる複数の可動部形成用
薄膜が容易に形成される。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、請求項
4,5,6のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、
同種材料の膜が、ポリシリコン薄膜またはアモルファス
シリコン薄膜であるので、製造が容易となる。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加え、同じ材料の膜の間に、当該
膜とは異なる材料の膜が挟み込まれる。よって、2種類
の材料の膜を用いて内部応力状態が大きく異なる膜とす
ることができる。
【0026】請求項9に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加え、内部応力状態の異なる複数
の可動部形成用薄膜が、異種材料の膜であって、互いに
接する2つの薄膜においてその面積を異ならせることに
より可動部の応力調整が容易に行われる。
【0027】請求項10に記載の発明によれば、半導体
基板上に犠牲層が形成されるとともに、この犠牲層上に
成膜条件を変更しながら成膜して可動部形成用薄膜が形
成され、可動部形成用薄膜の下の犠牲層が除去される。
その結果、半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて梁構
造の可動部が配置される。
【0028】このような製造工程において、可動部の中
立軸における曲げモーメントを極力小さくするように可
動部形成用薄膜の成膜条件を変更することにより可動部
の反りが抑制される。
【0029】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0030】図1に本実施例の半導体加速度センサの平
面図を示す。又、図2には図1のA−A断面を示し、図
3には図1のB−B断面を示す。半導体基板としてのP
型シリコン基板1にはゲート絶縁膜としてのシリコン窒
化膜2が全面に形成されている。このシリコン窒化膜2
は基板表面のリーク電流を低減するとともにトランジス
タ特性の経時変化を抑制するためのものである。
【0031】シリコン基板1(シリコン窒化膜2)の上
にはアンカー部4,5が配置され、このアンカー部4,
5は所定の厚みを有するシリコン酸化膜よりなる。アン
カー部4,5は帯状をなし、直線的にかつ互いに平行に
延設されている。アンカー部(シリコン酸化膜)4,5
上には、ポリシリコン薄膜よりなるアンカー部7,8が
配置され、アンカー部7,8はアンカー部4,5と同一
寸法となっている。このアンカー部7,8から梁構造の
可動部6が延びている。可動部6もアンカー部7,8と
同様にポリシリコン薄膜よりなる。可動部6とアンカー
部7,8とは、内部応力状態の異なる2つのポリシリコ
ン薄膜6a,6bを積層することにより構成したもので
ある。つまり、ポリシリコン薄膜6bの上にポリシリコ
ン薄膜6aを配置した二層構造をなし、各ポリシリコン
薄膜6a,6bの成膜の際のLPCVD法での成膜温度
を異ならせることにより内部応力状態を異ならせてい
る。この内部応力状態の異なる二層構造体にて可動部6
を構成することにより可動部6が反ることなく、シリコ
ン基板1の上方において真っ直ぐに延びている。このこ
とについては後で詳述する。
【0032】可動部6は、梁部9,10,11,12と
重り部13とゲート電極部としての可動電極部14,1
5とからなる。アンカー部7,8から帯状の梁部9,1
0,11,12が延び、四角形状の重り部13が支持さ
れている。重り部13には長方形状の可動電極部14,
15が相反する方向に突設されている。可動部6は、シ
リコン基板1(シリコン窒化膜2)の上方に所定の間隙
を隔てて配置され、シリコン基板1の表面に垂直な方向
と平行な方向とに変位できるようになっている。
【0033】図3に示すように、可動部6の可動電極部
15の下方でのシリコン基板1には、可動電極部15に
対しその両側にN型不純物拡散層よりなるソース・ドレ
イン部としての固定電極16,17が形成されている。
同様に、図1に示すように、可動部6の可動電極部14
の下方でのシリコン基板1には、可動電極部14に対し
その両側にN型不純物拡散層よりなるソース・ドレイン
部としての固定電極18,19が形成されている。図3
に示すように、シリコン基板1における固定電極16,
17間にはチャネル領域20が形成され、同チャネル領
域20はシリコン基板1と可動電極部15との間に電圧
を印加することにより生じたものである。そして、固定
電極16,17間に電圧を印加することによりこのチャ
ネル領域20にドレイン電流が流れる。同様に、シリコ
ン基板1における固定電極18,19間にはチャネル領
域(図示略)が形成され、同チャネル領域はシリコン基
板1と可動電極部14との間に電圧を印加することによ
り生じたものある。そして、固定電極18,19に電圧
を印加することによりこのチャネル領域にドレイン電流
が流れる。
【0034】図1に示すように、可動部6は、アンカー
部7を介してアルミ配線23と接続されている。又、図
1に示すように、シリコン基板1の表面には、梁構造の
可動部6と対向した部分での固定電極16,17,1
8,19のない領域においてN型不純物拡散層よりなる
下部電極24が形成されている。この下部電極24は可
動部6の電位と等電位に保たれており、シリコン基板1
と可動部6との間で発生する静電気力を抑えるものであ
る。よって、可動部6に静電引力が生じないようになっ
ている。
【0035】シリコン基板1における可動部6の配置領
域の周辺には周辺回路(図示略)が形成されている。そ
して、周辺回路とアルミ配線23とが接続されるととも
に、周辺回路と固定電極16,17,18,19とが電
気的に接続され、さらに、周辺回路と下部電極24とが
電気的に接続されている。
【0036】次に、この半導体加速度センサの動作を説
明する。可動部6とシリコン基板1との間、および固定
電極16,17(18,19)間に電圧をかけると、チ
ャネル領域20が形成され、固定電極16,17(1
8,19)間に電圧が流れる。ここで、本加速度センサ
が加速度を受けて、図1に示すX+ 方向(基板1の表面
に平行な方向)に可動電極部14,15(可動部6)が
変位した場合には、固定電極間のチャネル領域の面積
(トランジスタでいうチャネル幅)が変わることによ
り、固定電極16,17に流れる電流は減少し、固定電
極18,19に流れる電流は増大する。又、図1に示す
- 方向(基板1の表面に平行な方向)に可動電極部1
4,15(可動部6)が変位した場合には、固定電極間
のチャネル領域の面積(トランジスタでいうチャネル
幅)が変わることにより、固定電極16,17に流れる
電流は増加し、固定電極18,19に流れる電流は減少
する。一方、本加速度センサが加速度を受けて、図3に
示すZ方向(基板1の表面に垂直な方向)に可動電極部
14,15が変位した場合には、電界強度の変化によっ
てチャネル領域20のキャリア濃度が減少するため、上
記電流は同時に減少する。
【0037】このように本加速度センサは、加速度によ
る可動電極部14,15と固定電極16,17,18,
19との相対的位置の変化により固定電極16,17間
と固定電極18,19間に流れる電流が変化し、この電
流変化の大きさ、位相により二次元の加速度を検出する
ことができる。
【0038】次に、このように構成した半導体加速度セ
ンサの製造工程を図4〜図16を用いて説明する。ここ
で、図面の左側に可動部形成領域(センシング領域)、
右側には周辺回路の一部をなすトランジスタを示す。
【0039】図4に示すように、P型シリコン基板25
を用意し、フォトリソ工程を経て、イオン注入等により
可動部形成領域(センシング領域)や周辺回路のトラン
ジスタのソース・ドレインの配線部分となるN型拡散層
26,27,28,29を形成し、ゲート絶縁膜として
のシリコン窒化膜30を全面に形成する。そして、図5
に示すように、その一部が犠牲層となるシリコン酸化膜
31を可動部形成領域(センシング領域)に形成する。
尚、このとき、基板全体にシリコン酸化膜31を成膜し
後から周辺回路のトランジスタ形成領域のシリコン酸化
膜を除去してもよい。
【0040】さらに、図6に示すように、ゲート酸化に
より周辺回路のトランジスタ形成領域にゲート酸化膜3
2を形成する。そして、LPCVD法等を用いて可動部
となるポリシリコン薄膜を形成する。この工程を詳細に
説明する。
【0041】図7に示すように、LPCVD炉内を55
0〜580℃にした状態でシラン(SiH4 )を流し、
シリコン基板25上に引張応力をもつ第1のポリシリコ
ン薄膜33を例えば厚さ0.5μm成膜する。その後、
LPCVD炉内を600〜630℃にした状態でさらに
シランを流して成膜することにより、図8に示すよう
に、第1のポリシリコン薄膜33上に厚さが例えば1.
5μmの圧縮応力を持つ第2のポリシリコン薄膜34を
形成する。
【0042】そして、図9に示すように、ポリシリコン
薄膜33,34に対しフォトリソ工程を経てドライエッ
チ等で可動部6およびアンカー部7,8の形状にパター
ニングする。このようにして、この第1のポリシリコン
薄膜33と第2のポリシリコン薄膜34とからなる可動
部形成膜(二層の積層体)37が形成される。
【0043】このように可動部形成膜37を形成した後
において、図10に示すように、ポリシリコンを成膜
し、フォトリソ工程を経てドライエッチ等で周辺回路の
トランジスタのゲート電極38をパターニングする。
【0044】引き続き、図11に示すように、N型拡散
層からなるセンサの固定電極を形成するために、フォト
リソ工程を経てシリコン酸化膜31に可動部形成膜37
に対して自己整合的に開口部39,40を形成する。
又、周辺回路のトランジスタのソース・ドレインを形成
するために、フォトリソ工程を経てレジスト41により
開口部42,43を形成する。
【0045】さらに、シリコン酸化膜31及びレジスト
41の開口部39,40、レジスト41の開口部42,
43から可動部形成膜37,ゲート電極38に対して自
己整合的にイオン注入等によって不純物を導入して、図
12に示すように、N型拡散層からなるセンサの固定電
極44,45、周辺回路のトランジスタのソース・ドレ
イン領域46,47を形成する。
【0046】次に、図13に示すように、可動部形成膜
37,ゲート電極38とアルミ配線を電気的に絶縁する
ための層間絶縁膜48を成膜する。そして、図14に示
すように、層間絶縁膜48に配線用拡散層26,27,
28,29とアルミ配線を電気的に接続するためのコン
タクトホール49,50,51,52をフォトリソ工程
を経て形成する。
【0047】さらに、図15に示すように、配線材料で
あるアルミニウムを成膜して、フォトリソ工程を経てア
ルミ配線53,54,55,56等を形成する。そし
て、図16に示すように、層間絶縁膜48の一部と可動
部形成膜37の下のシリコン酸化膜31をフッ酸系エッ
チング液を用いてエッチングする。その結果、シリコン
基板25の上にエアギャップを介して梁構造の可動部6
が配置される。
【0048】このようにして、MISトランジスタ式半
導体加速度センサの製作工程が終了する。このようなセ
ンサ製造工程における可動部6の成膜の際に異なる内部
応力状態のポリシリコン薄膜33および34を積層する
ことにより可動部6の反りが抑制される。
【0049】以下に、可動部6の反り抑制効果を図1
7,18を用いて説明する。図17に示すように、シリ
コン酸化膜31(犠牲層)上に厚さhのポリシリコン薄
膜を成膜する場合において、膜厚方向の内部応力を、厚
さ方向に一次の関数で仮定する。即ち、傾きαで内部応
力が分布していると仮定し、中立軸での応力をσ0
し、膜厚方向をZ軸にとると、膜厚方向Zでの応力分布
はσz=σ0 +αZと表される。このとき、中立軸に発
生する曲げモーメントMは次のように求められる。
【0050】
【数1】
【0051】以上のことを用いて、シリコン酸化膜31
(犠牲層)上に成膜温度550〜580℃で厚さh/2
のポリシリコン薄膜を成膜する場合は内部応力が傾きα
1 で分布していると仮定し、またシリコン酸化膜31
(犠牲層)上に成膜温度600〜630℃で厚さh/2
のポリシリコン薄膜を成膜する場合は、傾きα2 で内部
応力が分布していると仮定する。この2つの膜を組み合
わせたときの応力は、図18に示すようになる。
【0052】ここで、可動部を、膜厚が等しい2つの膜
の積層体と考えているので、−h/2≦Z≦0において
は応力は σ=σ1 −α1 (Z+h/4)・・・・(2) で表され、0≦Z≦h/2においては応力は σ=σ2 −α2 (Z−h/4)・・・・(3) で表される。
【0053】よって、この場合の曲げモーメントM1
は、次のように求めることができる。
【0054】
【数2】
【0055】このように、図18のように2つの膜(σ
1 ,α1 )、(σ2 ,α2 )を積層した場合、(4)式
のようになり、曲げモーメントM1を「0」にする又は
「0」に近づけるためのσ1 ,α1 ,σ2 ,α2 の各値
を決定すれば、反りを無くす又は低減することができ
る。即ち、2つの膜の成膜温度等を適宜の値に設定する
ことにより、2つの膜の内部応力状態(膜厚方向の内部
応力を厚さ方向に一次の関数でモデル化した場合におけ
る応力の初期値と傾き)を制御して反りを低減すること
ができる。
【0056】可動部6の反り抑制効果を、引っ張り応力
と圧縮応力という観点から考察すれば、次のようにな
る。可動部(ポリシリコン薄膜)はLPCVD法等を用
いて形成するが、成膜条件によりその膜は強い引張応力
から強い圧縮応力まで幅広く変化する。例えば、条件の
一つである成膜温度であるが、成膜温度が低いと内部応
力は引っ張り傾向にあり、温度が高いと圧縮傾向にな
る。このような性質を用いて可動部の反りが抑制され
る。
【0057】いずれにせよ、積層した薄膜での内部応力
の相殺作用により反りが抑制される。尚、傾きの異なる
2つの膜における2つの膜の厚さの比を適宜の値に設定
することによっても、2つの膜の内部応力を制御するこ
とができる。
【0058】このように本実施例では、シリコン基板2
5(半導体基板)上にシリコン酸化膜31(犠牲層)を
形成するとともに、このシリコン酸化膜31上に内部応
力状態の異なる複数のポリシリコン薄膜33,34(可
動部形成用薄膜)を積層し、ポリシリコン薄膜33,3
4の下のシリコン酸化膜31を除去するようにした。そ
の結果、可動部6が、内部応力状態の異なる複数のポリ
シリコン薄膜33,34を積層したものとなり、可動部
6を構成するために積層した薄膜33,34での内部応
力の相殺作用により可動部6の反りが抑制される。従っ
て、可動部6とシリコン基板25との間隔を一定に保持
して高精度に加速度を検出することができる。
【0059】又、膜厚等を適宜の値とすることにより膜
厚方向での内部応力の制御に自由度が持て、応力緩和が
より容易になる。さらに、可動部6の膜厚方向の内部応
力を小さくする手法として、長時間高温で熱処理(例え
ば、1150℃、24時間)すると、周辺回路を構成す
るトランジスタ等にダメージを与えてしまうが、本実施
例では長時間高温で熱処理することなく(周辺回路のト
ランジスタにダメージを与えることなく)、可動部6の
反りを小さくできる。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0060】前記第1実施例では、可動部6として2層
の膜を全ての領域において重ねた構造としたが、本実施
例では、図19に示すように、互いに接する2つの膜に
おいて、一方の膜の面積と他方の膜の面積とを異ならせ
た構造としている。
【0061】つまり、図19は第1実施例の図3に対応
するものである。そして、下側の膜6bの幅をW1とし
て上側の膜6aの幅をW2(>W1)としている。製造
の際には、図20に示すように、ポリシリコン薄膜33
を全面に形成した後に、フォトリソ工程を経てドライエ
ッチ等でパターニングし、その後にポリシリコン薄膜3
4を成膜し、可動部の形状にパターニングすることとな
る。
【0062】このようにすることにより、反り低減のた
めの制御性に優れたものとなる。又、本実施例では、下
側の膜6bの幅W1と上側の膜6aの幅W2との関係に
おいて、W2>W1としているので、W2<W1とした
場合に比べ、幅の狭い膜33を先に成膜して所望の形状
にパターニングし、その上に上側の膜を成膜して当該上
側の膜を所望の形状にパターニングして可動部形状とす
ることができ、ドライエッチ等により可動部を精度よく
加工することができる。つまり、W2<W1とした場
合、下側の膜を成膜して所望の形状にパターニングし、
その上に上側の膜を成膜して当該上側の膜のみを選択的
に所望の形状にパターニングすることは困難であるが、
本実施例によれば、可動部の加工が容易なものとなる。
【0063】本実施例の応用例として、可動部6の下層
側の膜6bは、そのパターンとして、図21のように多
数に(図21では4つに)分割した形状でもよい。又、
可動部6を構成する膜のうち下側を上側よりも幅広にし
てもよい。つまり、幅の広い方を先に成膜してもよい。
【0064】尚、図19は断面を示し、膜の幅の違いの
みを表しているが、より詳細には二次元的には、所定幅
W1を有する下側の膜6bを二次元空間(平面上)に延
ばしてもよいし、又、複数の帯状の膜を網の目のように
縦横に延設してよい。
【0065】又、内部応力状態の異なる複数の可動部形
成用薄膜は、異種材料の膜であって、互いに接する2つ
の薄膜においてその面積を異ならせることにより可動部
の応力調整を行うようにしてもよい。この場合、異種材
料とは、シリコン(ポリシリコンやアモルアァスシリコ
ン)、アルミ、クロム、チタン、ニッケル、また絶縁材
料であるシリコン酸化膜,シリコン窒化膜等を挙げるこ
とができ、これらを組み合わせて異種材料よりなる薄膜
積層体とする。この場合にも、容易に応力調整を行うこ
とができる。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0066】本実施例では、図22に示すように、可動
部63において、ポリシリコンの成膜の際に3層の膜を
形成している。この場合には、曲げモーメントをさらに
自由度を持って小さくすることができる。
【0067】より詳しくは、可動部63を、2種類の内
部応力状態の異なる膜により構成し、一方の膜がもう一
方の膜に挟まれる形となっている。つまり、LPCVD
法を用いて可動部(ポリシリコン薄膜)を形成するが、
この可動部の形成を図23〜図25に示すように行う。
【0068】まず、図23に示すように、炉内を550
〜580℃にした状態でシラン(SiH4 )を流し、シ
リコン基板57上に引張応力をもつポリシリコン薄膜5
8を例えば厚さ0.5μm成膜する。その後、ポリシリ
コン薄膜58に対し、フォトリソ工程を経てドライエッ
チ等で所定の形状にパターニングする。その後、図24
に示すように、炉内を600〜630℃にした状態でさ
らにシランを流して成膜することにより、パターニング
したポリシリコン薄膜58上に厚さが例えば1.0μm
の圧縮応力をもつポリシリコン薄膜59を形成する。さ
らに、ポリシリコン薄膜58のときと同じ同条件(炉内
を550〜580℃にした状態)でシラン(SiH4
を流し、ポリシリコン薄膜59上に引張応力をもつポリ
シリコン薄膜60を例えば厚さ0.5μmで成膜する。
【0069】その後、図25に示すように、ポリシリコ
ン薄膜59,60に対しフォトリソ工程を経てドライエ
ッチ等でパターニングする。これにより、第1のポリシ
リコン薄膜58と第2のポリシリコン薄膜61(ポリシ
リコン薄膜59)と第3のポリシリコン薄膜62(ポリ
シリコン薄膜60)との積層体が形成される。
【0070】この後の工程は第1実施例の製造工程(図
10〜図16)と同様である。その結果、各膜の相殺作
用により曲げモーメントが小さくなり、梁構造の可動部
になったときの反りが抑制される。従って、可動部63
とシリコン基板との間隔を一定に保持して高精度に加速
度を検出することができる。又、膜厚方向での内部応力
状態の制御に自由度が持て、応力緩和がより容易にな
る。
【0071】本実施例の応用例として、可動部6として
内部応力状態の異なる膜を4層以上積層した構造として
もよい。又、内部応力状態の異なる複数の可動部形成用
薄膜は、2種類の材料の膜であって、同じ材料の膜の間
に、この膜とは異なる材料の膜を挟み込んでもよい。こ
の場合、異種材料とは、シリコン(ポリシリコンやアモ
ルアァスシリコン)、アルミ、クロム、チタン、ニッケ
ル、また絶縁材料であるシリコン酸化膜,シリコン窒化
膜等を挙げることができ、これらを組み合わせて異種材
料よりなる薄膜積層体とする。この場合にも、内部応力
状態が大きく異なる膜を用いて容易に反り低減を図るこ
とができる。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1,2,3実施例
との相違点を中心に説明する。
【0072】第1,2実施例ではCVD法での成膜温度
を1回切り換えて成膜を行い、第3実施例ではCVD法
での成膜温度を2回切り換えて成膜を行ったが、本実施
例では3回以上切り換えて内部応力状態の異なる複数の
ポリシリコン薄膜にて可動部を構成している。
【0073】つまり、図26に示すように、CVD法で
の成膜温度を成膜中に階段的に変化させる。具体的に
は、第1の温度パータンのように、T1 →T2 →T3
2 →T1 のように変化させ、5層の膜の積層体とす
る。又は、第2の温度パータンのように、T4 →T5
6 →T7 →T8 のように変化させ、5層の膜の積層体
とする。
【0074】本実施例において、成膜温度の代わりに、
圧力を変化させても内部応力状態の異なるポリシリコン
薄膜を形成できる。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1〜4実施例との
相違点を中心に説明する。
【0075】第1〜4実施例においては、成膜温度や成
膜圧力を階段状に変化させることにより、内部応力状態
の異なる多数の膜を積層したが、本実施例では、図27
に示すようにCVD法でのポリシリコン薄膜64の成膜
において成膜温度や成膜圧力を連続的に変化させながら
成膜している。本実施例での内部応力の状態を図27に
おいてσ1 にて示す。
【0076】より詳しくは、図27の実線にて示す本実
施例の温度変更パターンは、例えば550〜650℃ま
で連続的に(直線的に)成膜温度を変更して可動部(ポ
リシリコン薄膜)を形成するものである。この場合、内
部応力状態は温度一定という条件の下で成膜を行うと、
図27の二点鎖線にて示す応力σ2 となるが、成膜温度
を変えることにより図27のσ1 にて示す応力が得ら
れ、曲げモーメントを小さくして反りを抑制することが
できる。
【0077】このようにすると、膜厚方向での内部応力
の制御に自由度が持て、応力緩和がより容易になる。他
の温度変更パターンを図28に示す。つまり、例えば、
550℃→630℃→550℃というように曲線的に、
かつ、中立軸で最大値をとるように成膜温度を変えても
よい。又、この場合においても温度の代わりに圧力を変
更してもよい。
【0078】尚、成膜条件として成膜温度や圧力を取り
上げたが、CVD法でのガス流量やガス流量比、スパッ
タの際の印加電圧等でもよい。このように本実施例で
は、シリコン基板25(半導体基板)上に犠牲層31を
形成するとともに、この犠牲層31上に、CVD法での
温度や圧力等の成膜条件を変更しながら成膜してポリシ
リコン薄膜(可動部形成用薄膜)64を形成し、ポリシ
リコン薄膜(可動部形成用薄膜)64の下の犠牲層31
を除去するようにした。このような製造工程におい
て、、可動部の中立軸における曲げモーメントを極力小
さくするようにポリシリコン薄膜(可動部形成用薄膜)
64の成膜条件を変更することにより可動部の反りを低
減することができる。
【0079】尚、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、上記各実施例ではMISトラン
ジスタ式の半導体加速度センサに具体化したが、図29
に示した差動容量式の半導体加速度センサに具体化して
もよい。この場合においては、ポリシリコン薄膜よりな
る可動部116の反りが抑制される。よって、可動電極
部124の反りも抑制され、可動電極部124と固定電
極125とを精度よく対向配置することができる。又、
重り部123の反りも抑制でき、この重り部123から
突出する可動電極部124も所定の位置に配置すること
ができこのことからも可動電極部124と固定電極12
5とを精度よく対向配置することができることとなる。
【0080】又、半導体加速度センサの他にも、ヨーレ
ートや振動等の他の力学量を検出する半導体振動センサ
に具体化してもよい。さらに、可動部の材料はポリシリ
コンの他にも、アモルファスシリコンやアルミニウムや
タングステン等でもよく、構成する膜の材料が同種でも
異種でもよい。ここで、内部応力状態の異なる複数の可
動部形成用薄膜として、異種材料の膜を用いると、内部
応力状態が大きく異なる膜とすることができる。
【0081】さらには、可動部の成膜方法としては、L
PCVD法の他にも、プラズマCVD法等の他のCVD
法や蒸着法やスパッタリング法を用いてもよい。又、犠
牲層はシリコン酸化膜の他にもシリコン窒化膜等の窒化
膜やPSGやBSGやBPSGであってもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、梁構造の可動部の反りを低減することがで
きる優れた効果を発揮する。
【0083】請求項2に記載の発明によれば、梁構造の
可動部の反りを低減することができる。請求項3,6,
7に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果
に加え、製造を容易なものとすることができる。
【0084】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、容易に反り低減を図ること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、請求項3ま
たは4に記載の発明の効果に加え、容易に応力調整を行
うことができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、内部応力状態が大きく異な
る膜を製造することができる。請求項9に記載の発明に
よれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、容易に応
力調整を行うことができる。
【0086】請求項10に記載の発明によれば、梁構造
の可動部の反りを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体加速度センサの平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図5】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図6】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図7】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図8】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図9】半導体加速度センサの製造工程を説明するため
の断面図。
【図10】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図11】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図12】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図13】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図14】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図15】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図16】半導体加速度センサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図17】可動部の応力状態を説明するための説明図。
【図18】可動部の応力状態を説明するための説明図。
【図19】第2実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図20】第2実施例でのセンサの製造工程を説明する
ための断面図。
【図21】第2実施例の応用例を説明するための断面
図。
【図22】第3実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図23】第3実施例のセンサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図24】第3実施例のセンサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図25】第3実施例のセンサの製造工程を説明するた
めの断面図。
【図26】第4実施例のセンサ製造方法を説明するため
の説明図。
【図27】第5実施例のセンサ製造方法を説明するため
の説明図。
【図28】第5実施例の他のセンサ製造方法を説明する
ための説明図。
【図29】従来技術を説明するための半導体加速度セン
サの平面図。
【図30】図29のI−I断面図である。
【図31】従来の半導体加速度センサの製造工程を説明
するための断面図。
【図32】従来の半導体加速度センサの製造工程を説明
するための断面図。
【図33】従来の半導体加速度センサの製造工程を説明
するための断面図。
【図34】可動部の応力状態を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…半導体基板としてのシリコン基板、6…可動部、6
a…ポリシリコン薄膜、6b…ポリシリコン薄膜、25
…半導体基板としてのシリコン基板、31…犠牲層とし
てのシリコン酸化膜、33…第1のポリシリコン薄膜、
34…第2のポリシリコン薄膜、58…第1のポリシリ
コン薄膜、61…第2のポリシリコン薄膜、62…第3
のポリシリコン薄膜、64…可動部形成用薄膜としての
ポリシリコン薄膜
フロントページの続き (72)発明者 大塚 義則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置された
    梁構造の可動部とを備え、力学量の作用に伴う前記可動
    部の変位から力学量を検出するようにした半導体力学量
    センサであって、 前記可動部を、内部応力状態の異なる複数の薄膜を積層
    することにより構成したことを特徴とする半導体力学量
    センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    薄膜よりなる梁構造の可動部とを備え、力学量の作用に
    伴う前記可動部の変位から力学量を検出するようにした
    半導体力学量センサの製造方法であって、 半導体基板上に犠牲層を形成するとともに、この犠牲層
    上に内部応力状態の異なる複数の可動部形成用薄膜を積
    層し、可動部形成用薄膜の下の前記犠牲層を除去するよ
    うにしたことを特徴とする半導体力学量センサの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記内部応力状態の異なる複数の可動部
    形成用薄膜は、同種材料の膜である請求項2に記載の半
    導体力学量センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記内部応力状態の異なる複数の可動部
    形成用薄膜は、2種類の内部応力状態の膜よりなり、同
    じ内部応力状態の膜の間に、当該膜の内部応力状態とは
    異なる膜を挟み込んだ請求項3に記載の半導体力学量セ
    ンサの製造方法。
  5. 【請求項5】 互いに接する2つの薄膜においてその面
    積を異ならせることにより可動部の応力調整を行うよう
    にした請求項3または4に記載の半導体力学量センサの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 異なる成膜条件にて成膜することにより
    内部応力状態の異なる複数の可動部形成用薄膜を形成す
    るようにした請求項3に記載の半導体力学量センサの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記同種材料の膜は、ポリシリコン薄膜
    またはアモルファスシリコン薄膜である請求項4,5,
    6のいずれか1項に記載の半導体力学量センサの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記内部応力状態の異なる複数の可動部
    形成用薄膜は、2種類の材料の膜であって、同じ材料の
    膜の間に、当該膜とは異なる材料の膜を挟み込んだ請求
    項2に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記内部応力状態の異なる複数の可動部
    形成用薄膜は、異種材料の膜であって、互いに接する2
    つの薄膜においてその面積を異ならせることにより可動
    部の応力調整を行うようにした請求項2に記載の半導体
    力学量センサの製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    薄膜よりなる梁構造の可動部とを備え、力学量の作用に
    伴う前記可動部の変位から力学量を検出するようにした
    半導体力学量センサの製造方法であって、 半導体基板上に犠牲層を形成するとともに、この犠牲層
    上に成膜条件を変更しながら成膜して可動部形成用薄膜
    を形成し、可動部形成用薄膜の下の前記犠牲層を除去す
    るようにしたことを特徴とする半導体力学量センサの製
    造方法。
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