JPH0918020A - 半導体力学量センサとその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサとその製造方法

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JPH0918020A
JPH0918020A JP16264295A JP16264295A JPH0918020A JP H0918020 A JPH0918020 A JP H0918020A JP 16264295 A JP16264295 A JP 16264295A JP 16264295 A JP16264295 A JP 16264295A JP H0918020 A JPH0918020 A JP H0918020A
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JP
Japan
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movable
semiconductor substrate
range limiting
thin film
gate electrode
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Application number
JP16264295A
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English (en)
Inventor
Makiko Fujita
真紀子 藤田
Yukihiro Takeuchi
竹内  幸裕
Kenichi Nara
健一 奈良
Yuji Kimura
裕治 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】過大な力学量が作用した場合にもMISFET
型トランジスタ特性の劣化を回避する。 【構成】シリコン基板1の上方に所定の間隔を隔てて梁
構造の可動部7が配置され、その一部に可動ゲート電極
部を有している。可動部7は加速度の作用に伴って変位
する。シリコン基板1に不純物拡散層による固定電極
(ソース・ドレイン部)が形成され、加速度の作用によ
る可動ゲート電極部との相対的位置の変化により、流れ
る電流が変化する。梁構造の可動範囲制限用バネ部19
はシリコン基板1側から可動部7に接近するように突出
し、シリコン基板1と可動ゲート電極部との間の間隔よ
りも狭い間隔を形成し、可動部7に過大な力が加わり可
動部7が接触し変形した際にその変形の復元力により可
動部7の変位を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加速度,ヨーレー
ト,振動等の力学量を検出するための半導体力学量セン
サに係り、詳しくは、MISFET(Metal−ln
sulator−Semiconductor Fie
ld Effect Transistor)型の半導
体力学量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車制御技術の一環として、
加速度,ヨーレート,振動等の力学量を検出して各種制
御に反映させることが行われている。そして、例えば、
自動車用の加速度センサにおいて低加速度レベル、低周
波数レベルを精度良く検出でき、安価で大量生産に向い
ている方式として半導体加速度センサが有望視されてお
り、その中でも低加速度レベル,低周波数レベルを精度
良く検出でき、安価で大量生産に向いている方式とし
て、特開平2−134570号公報に開示された静電容
量式加速度センサや、特開平4−25764号公報に開
示されたMISFET型加速度センサがある。そして、
この中でも特に小型化が可能なものとして、後者のMI
SFET型加速度センサが有望視されている。図24,
25は特開平4−25764号公報に示されたMISF
ET型加速度センサを示す図である。これは、加速度検
出基板31に梁状部を介して保持されたゲート電極32
が加速度に伴って上下運動すると、P型半導体基板33
内に形成されるチャネル領域のキャリア密度が変化し、
ソース・ドレイン(35,36)間に流れる電流量が増
減することを利用して加速度を検出するものである。
尚、図中、34はカンチレバー、35はソース電極、3
6はドレイン電極、37は溝、38,39,40は配
線、41はパッケージである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図24,25
に示された従来のMISFET型加速度センサはゲート
電極32を取り付けたカンチレバー34に過大な加速度
が加わった時、MISFETのゲート電極32がトラン
ジスタ特性を決定する基板33のチャネル領域に接触
し、MISFETの電圧−電流特性を劣化させ、検出誤
差や経時変化を引き起こすという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、可動ゲート電
極に過大な加速度が加わっても、特性劣化を回避できる
MISFET型力学量センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に所定の間隔
を隔てて配置され、その一部に可動ゲート電極部を有
し、力学量の作用に伴って変位する梁構造の可動部と、
前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
・ドレイン部と、前記半導体基板側から前記可動部に接
近するように突出し、前記半導体基板と前記可動ゲート
電極部との間の間隔よりも狭い間隔を形成し、前記可動
部に過大な力が加わり前記可動部が接触し変形した際に
その変形の復元力により前記可動部の変位を規制する梁
構造の可動範囲制限部とを備えた半導体力学量センサを
その要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、半導体基板と、
前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
って変位する梁構造の可動部と、前記半導体基板に不純
物拡散層を形成することで構成され、前記力学量の作用
による前記可動ゲート電極部との相対的位置の変化によ
り、流れる電流が変化するソース・ドレイン部と、前記
可動部側から前記半導体基板に接近するように突出し、
前記半導体基板と前記可動ゲート電極部との間の間隔よ
りも狭い間隔を形成し、前記可動部に過大な力が加わり
前記半導体基板が接触し変形した際にその変形の復元力
により前記可動部の変位を規制する梁構造の可動範囲制
限部とを備えた半導体力学量センサをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記半導体基板の表面において前記可
動部を覆い、かつ、前記可動部の上方に所定の間隔を隔
てて配置された保護キャップと、前記可動部側から前記
保護キャップに接近するように突出し、前記可動部と前
記保護キャップとの間の間隔よりも狭い間隔を形成し、
前記可動部に過大な力が加わり前記保護キャップが接触
し変形した際にその変形の復元力により前記可動部の変
位を規制する梁構造の可動範囲制限部とを備えた半導体
力学量センサをその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記半導体基板の表面において前記可
動部を覆い、かつ、前記可動部の上方に所定の間隔を隔
てて配置された保護キャップと、前記保護キャップ側か
ら前記可動部に接近するように突出し、前記可動部と前
記保護キャップとの間の間隔よりも狭い間隔を形成し、
前記可動部に過大な力が加わり前記可動部に接触し変形
した際にその変形の復元力により前記可動部の変位を規
制する梁構造の可動範囲制限部とを備えた半導体力学量
センサをその要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、半導体基板と、
前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
って変位する梁構造の可動部と、前記半導体基板に不純
物拡散層を形成することで構成され、前記力学量の作用
による前記可動ゲート電極部との相対的位置の変化によ
り、流れる電流が変化するソース・ドレイン部とを備え
た半導体力学量センサの製造方法であって、半導体基板
の主表面に第1の犠牲層を形成する第1工程と、前記第
1の犠牲層上に可動範囲制限部形成用薄膜を形成する第
2工程と、前記可動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の
犠牲層を形成する第3工程と、前記第2の犠牲層上に可
動部形成用薄膜を形成する第4工程と、前記可動部形成
用薄膜の下の前記第2の犠牲層をエッチング除去して梁
構造の可動部を形成するとともに、前記可動範囲制限部
形成用薄膜の下の前記第1の犠牲層に対し固定端となる
一部領域を残してエッチング除去して可動部側に延びる
梁構造の可動範囲制限部を形成する第5工程とを備えた
半導体力学量センサの製造方法をその要旨とする。。
【0010】請求項6に記載の発明は、前記半導体基板
の上方に所定の間隔を隔てて配置され、その一部に可動
ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴って変位する梁
構造の可動部と、前記半導体基板に不純物拡散層を形成
することで構成され、前記力学量の作用による前記可動
ゲート電極部との相対的位置の変化により、流れる電流
が変化するソース・ドレイン部とを備えた半導体力学量
センサの製造方法であって、半導体基板の主表面に第1
の犠牲層を形成する第1工程と、前記第1の犠牲層上に
可動範囲制限部形成用薄膜を形成する第2工程と、前記
可動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の犠牲層を形成す
る第3工程と、前記第2の犠牲層上に可動部形成用薄膜
を形成する第4工程と、前記第1の犠牲層をエッチング
除去して梁構造の可動部を形成するとともに、前記可動
範囲制限部形成用薄膜と可動部形成用薄膜との間の第2
の犠牲層に対し固定端となる一部領域を残してエッチン
グ除去して基板側に延びる梁構造の可動範囲制限部を形
成する第5工程とを備えた半導体力学量センサの製造方
法をその要旨とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、半導体基板と、
前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
って変位する梁構造の可動部と、前記半導体基板に不純
物拡散層を形成することで構成され、前記力学量の作用
による前記可動ゲート電極部との相対的位置の変化によ
り、流れる電流が変化するソース・ドレイン部とを備え
た半導体力学量センサの製造方法であって、半導体基板
の主表面に犠牲層を形成する第1工程と、前記犠牲層上
に、可動部形成用および可動範囲制限部形成用の薄膜を
形成する第2工程と、前記薄膜における可動範囲制限部
形成領域にイオン注入または金属膜の成膜を行う第3工
程と、前記薄膜の下の前記犠牲層をエッチング除去して
梁構造の可動部および基板側に延びる梁構造の可動範囲
制限部を形成する第4工程とを備えた半導体力学量セン
サの製造方法をその要旨とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記イオン注入の条件を異ならせるこ
とで前記各可動範囲制限部を基板側および保護キャップ
側に反らせるようにした半導体力学量センサの製造方法
をその要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、力学量が作用
すると、ソース・ドレイン部と可動ゲート電極部との相
対的位置が変化し、この位置変化によりソース・ドレイ
ン部に流れる電流が変化して力学量が検出される。一
方、梁構造の可動範囲制限部においては、半導体基板と
可動ゲート電極部との間の間隔よりも狭い間隔となって
いる。よって、可動部に過大な力が加わり可動部が半導
体基板に接近する方向に変位すると、可動ゲート電極部
が半導体基板に接触する前に、可動範囲制限部が可動部
に接触し変形する。この変形の復元力により可動部の変
位が規制される。このようにして、可動部の衝撃を吸収
する形で可動ゲート電極部の半導体基板への接近が阻止
され、可動ゲート電極部と半導体基板との接触が回避さ
れ、MISFET型トランジスタ特性が変化することは
ない。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、力学量が
作用すると、ソース・ドレイン部と可動ゲート電極部と
の相対的位置が変化し、この位置変化によりソース・ド
レイン部に流れる電流が変化して力学量が検出される。
一方、梁構造の可動範囲制限部においては、半導体基板
と可動ゲート電極部との間の間隔よりも狭い間隔となっ
ている。よって、可動部に過大な力が加わり可動部が半
導体基板に接近する方向に変位すると、可動ゲート電極
部が半導体基板に接触する前に、可動範囲制限部が半導
体基板に接触し変形する。この変形の復元力により可動
部の変位が規制される。このようにして、可動部の衝撃
を吸収する形で可動ゲート電極部の半導体基板への接近
が阻止され、可動ゲート電極部と半導体基板との接触が
回避され、MISFET型トランジスタ特性が変化する
ことはない。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加え、梁構造の可動範囲制限部に
おいては、可動部と保護キャップとの間の間隔よりも狭
い間隔となっている。よって、可動部に過大な力が加わ
り可動部が保護キャップに接近する方向に変位すると、
可動部が保護キャップに接触する前に、可動範囲制限部
が保護キャップに接触し変形する。この変形の復元力に
より可動部の変位が規制される。このようにして、可動
部の衝撃を吸収する形で保護キャップに接近する方向へ
の変位が規制され、梁構造をなす可動部が保護キャップ
と接触するのが防止でき可動部の破損が回避される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加え、梁構造の可動範囲制限部に
おいては、可動部と保護キャップとの間の間隔よりも狭
い間隔となっている。よって、可動部に過大な力が加わ
り可動部が保護キャップに接近する方向に変位すると、
可動部が保護キャップに接触する前に、可動範囲制限部
が可動部に接触し変形する。この変形の復元力により可
動部の変位が規制される。このようにして、可動部の衝
撃を吸収する形で保護キャップに接近する方向への変位
が規制され、梁構造をなす可動部が保護キャップと接触
するのが防止でき可動部の破損が回避される。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、第1工程
により、半導体基板の主表面に第1の犠牲層が形成さ
れ、第2工程により、第1の犠牲層上に可動範囲制限部
形成用薄膜が形成される。そして、第3工程により、可
動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の犠牲層が形成さ
れ、第4工程により、第2の犠牲層上に可動部形成用薄
膜が形成される。さらに、第5工程により、可動部形成
用薄膜の下の第2の犠牲層がエッチング除去されて梁構
造の可動部が形成されるとともに、可動範囲制限部形成
用薄膜の下の第1の犠牲層に対し固定端となる一部領域
を残してエッチング除去されて可動部側に延びる梁構造
の可動範囲制限部が形成される。その結果、前述の請求
項1に記載の半導体力学量センサが製造される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、第1工程
により、半導体基板の主表面に第1の犠牲層が形成さ
れ、第2工程により、第1の犠牲層上に可動範囲制限部
形成用薄膜が形成される。そして、第3工程により、可
動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の犠牲層が形成さ
れ、第4工程により、第2の犠牲層上に可動部形成用薄
膜が形成される。さらに、第5工程により、第1の犠牲
層がエッチング除去されて梁構造の可動部が形成される
とともに、可動範囲制限部形成用薄膜と可動部形成用薄
膜との間の第2の犠牲層に対し固定端となる一部領域を
残してエッチング除去されて基板側に延びる梁構造の可
動範囲制限部が形成される。その結果、前述の請求項2
に記載の半導体力学量センサが製造される。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、第1工程
により、半導体基板の主表面に犠牲層が形成され、第2
工程により、犠牲層上に、可動部形成用かつ可動範囲制
限部形成用の薄膜が形成される。そして、第3工程によ
り、薄膜における可動範囲制限部形成領域にイオン注入
または金属膜の成膜が行われる。さらに、第4工程によ
り、薄膜の下の犠牲層がエッチング除去されて梁構造の
可動部および基板側に延びる梁構造の可動範囲制限部が
形成される。その結果、前述の請求項2に記載の半導体
力学量センサが製造される。この際、可動部と可動範囲
制限部とが同じ材質で形成できる。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の作用に加え、第3工程において、イオン
注入の条件を異ならせることで各可動範囲制限部が所定
の方向に反る。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を半導体加速度センサに
具体化した第1実施例を図面に従って説明する。
【0022】図1は、本実施例の半導体加速度センサの
平面図を示す。又、図2には図1のA−A断面を示し、
図3には図1のB−B断面を示し、図4には図1のC−
C断面を示す。本半導体加速度センサは表面マイクロマ
シニング技術を用いたものである。
【0023】P型シリコン基板1の上の一部には、ゲー
ト絶縁膜としてのシリコン酸化膜2が形成されている。
このシリコン酸化膜2は基板表面のリーク電流を低減す
るとともにトランジスタ特性の経時変化を抑制するため
のものである。又、同様に、P型シリコン基板1の上の
一部には所定の厚みを有する絶縁分離用シリコン酸化膜
3(本実施例ではLOCOS酸化膜)が形成されてい
る。さらに、シリコン酸化膜2とシリコン酸化膜3の上
には、犠牲層をエッチングする時のシリコン酸化膜2の
保護用として、シリコン窒化膜(絶縁膜)4が形成され
ている。
【0024】シリコン窒化膜4の上にはシリコン酸化膜
5が形成され、さらに、シリコン酸化膜5の上には可動
範囲制限部となるポリシリコン薄膜6が形成されてい
る。ただし、後記する可動ゲート電極部11,12の下
方にはシリコン酸化膜5およびポリシリコン薄膜6が形
成されていない(図4参照)。ポリシリコン薄膜6の上
方には、厚さが2μm程度のポリシリコン薄膜よりなる
可動部7が架設されている。この可動部7は、4本の梁
部9と、重り部10と、可動ゲート電極部11,12と
からなる。可動部7は、4本のアンカー部8により固定
され、シリコン基板1(シリコン窒化膜4)の上方に所
定の間隔を隔てて配置されている。アンカー部8は、可
動部7と同じくポリシリコン薄膜よりなり、可動部7と
一体となっている。より詳しくは、ポリシリコン薄膜6
上には、4本のアンカー部8が配置され、アンカー部8
から帯状の4本の梁部9が延び、四角形状の重り部10
が支持されている。この可動部7は、可動部7の下に配
置した犠牲層をエッチングすることにより、梁構造とし
たものである。
【0025】重り部10には矩形の開口部13が開けら
れており、犠牲層エッチングの際のエッチング液が浸透
しやすくなっている。重り部10には長方形状の可動ゲ
ート電極部11,12が相反する方向に突設されてい
る。つまり、可動ゲート電極部11,12は両持ち梁状
部(梁部9)によって支えられ、シリコン基板1の表面
に垂直な方向と平行な方向とに変位できるようになって
いる。
【0026】図4に示すように、可動部7の可動ゲート
電極部12の下方でのシリコン基板1には、可動ゲート
電極部12に対しその両側にN型不純物拡散層よりなる
ソース・ドレイン部としての固定電極14,15が形成
されている。同様に、図1に示すように、可動部7の可
動ゲート電極部11の下方でのシリコン基板1には、可
動ゲート電極部11に対しその両側にN型不純物拡散層
よりなるソース・ドレイン部としての固定電極16,1
7が形成されている。図4に示すように、シリコン基板
1における固定電極14,15間にはチャネル領域18
が形成され、同チャネル領域18はシリコン基板1と可
動ゲート電極部12との間に電圧を印加することにより
生じたものである。そして、固定電極14,15間に電
圧を印加することによりこのチャネル領域18にドレイ
ン電流が流れる。同様に、シリコン基板1における固定
電極16,17間にはチャネル領域(図示略)が形成さ
れ、同チャネル領域はシリコン基板1と可動ゲート電極
部11との間に電圧を印加することにより生じたもので
ある。そして、固定電極16,17間に電圧を印加する
ことによりこのチャネル領域にドレイン電流が流れる。
【0027】図2に示すように、可動部7の各梁部9に
対向するポリシリコン薄膜6には、可動範囲制限用バネ
部19がそれぞれ形成されている。可動範囲制限用バネ
部19は、ポリシリコン薄膜6の一部を帯状にして可動
部7に向かって反らした梁構造体である。
【0028】図2に示すように、可動範囲制限用バネ部
19の先端と可動部7の下面とのエアギャップ(間隔)
L1は、図4に示すように、シリコン基板1(より詳し
くはシリコン窒化膜4)と可動部7の可動ゲート電極部
11,12とのエアギャップ(間隔)L2よりも小さく
なっている。
【0029】又、シリコン基板1の表面には、可動部7
と対向した部分での固定電極14,15,16,17の
ない領域においてN型不純物拡散層よりなる下部電極2
0が形成されている。この下部電極20は可動部7の電
位と等電位に保たれており、シリコン基板1と可動部7
との間で発生する静電気力を抑えるものである。又、可
動範囲制限用バネ部19を形成しているポリシリコン薄
膜6は、下部電極20および可動部7と等電位に保たれ
ており、ポリシリコン薄膜6と可動部7との間、および
ポリシリコン薄膜6と下部電極20との間で発生する静
電気力を抑えている。
【0030】シリコン基板1における可動部7の配置領
域の周辺には周辺回路(図示略)が形成されている。そ
して、周辺回路と可動部7(可動ゲート電極部11,1
2)とが電気的に接続されるとともに、周辺回路と固定
電極14,15,16,17とが電気的に接続され、さ
らに、周辺回路と下部電極20、周辺回路とポリシリコ
ン薄膜6とが電気的に接続されている。
【0031】次に、この半導体加速度センサの動作を説
明する。可動部7とシリコン基板1との間、および固定
電極14,15(16,17)間に電圧をかけると、チ
ャネル領域18が形成され、固定電極14,15(1
6,17)間に電流が流れる。ここで、本半導体加速度
センサが加速度を受けて、図1に示すX+ 方向(基板1
の表面に平行な方向)に可動ゲート電極部11,12
(可動部7)が変位した場合には、固定電極間のチャネ
ル領域の面積(トランジスタでいうチャネル幅)が変わ
ることにより、固定電極14,15に流れる電流は減少
し、固定電極16,17に流れる電流は増大する。又、
図1に示すX-方向(基板1の表面に平行な方向)に可
動ゲート電極部11,12(可動部7)が変位した場合
には、固定電極間のチャネル領域の面積(トランジスタ
でいうチャネル幅)が変わることにより、固定電極1
4,15に流れる電流は増加し、固定電極16,17に
流れる電流は減少する。一方、本半導体加速度センサが
加速度を受けて、図4に示すZ+ 方向(基板1の表面に
垂直で、かつ、基板1から離間する方向)に可動ゲート
電極部11,12が変位した場合には、電界強度の変化
によってチャネル領域18のキャリア濃度が減少するた
め、前記電流は同時に減少する。
【0032】このようにして、加速度による可動ゲート
電極部11,12と固定電極14,15、および16,
17との相対的位置の変化により固定電極14,15間
と固定電極16,17間に流れる電流が変化し、この電
流変化の大きさ及び位相により二次元の加速度が検出さ
れる。
【0033】又、可動範囲制限用バネ部19を設けたこ
とにより、可動部7(可動ゲート電極11,12)の可
動範囲が制限されている。つまり、通常の加速度範囲で
あれば、正常に加速度センサとして作用するが、過大な
加速度がシリコン基板1の表面に垂直な方向に加わった
場合には、可動部7(可動ゲート電極11,12)はそ
の加速度により基板1の表面に垂直な方向に変形しよう
とする。この際、可動部7が図2の間隔L1以上に変位
すると可動部7が可動範囲制限用バネ部19に接触し、
さらに変位しようとすると、変形(圧縮)された分だけ
バネの復元力が働き可動部7を元の位置に戻そうとする
力が働く。このようにして、可動ゲート電極部11,1
2がシリコン基板1(シリコン窒化膜4)に接触する前
に、可動範囲制限用バネ部19が可動部7に接触し、可
動ゲート電極部11,12のそれ以上のシリコン基板1
側への接近が阻止され、元の位置に戻される。このよう
にして、可動ゲート電極部11,12とシリコン基板1
(シリコン窒化膜4)との接触が回避され、MISFE
Tのトランジスタ特性が劣化しない。
【0034】次に、本実施例の半導体加速度センサの製
造工程を図5〜図8を用いて説明する。図5に示すよう
に、まずP型シリコン基板1を用意し、その主表面の所
定の領域にシリコン酸化膜3(本実施例ではLOCOS
酸化膜)を形成する。そして、P型シリコン基板1の上
のシリコン酸化膜3以外の表面にシリコン酸化膜2を熱
酸化により形成し、さらにその下に、N型不純物拡散層
よりなる下部電極20並びに図示しないMISFETの
ソース部、ドレイン部(14,15,16,17)を形
成すべく、同時にイオン注入等により不純物を導入し、
熱処理を行う。さらに、シリコン酸化膜2、及びシリコ
ン酸化膜3の上に全面にシリコン窒化膜4を減圧CVD
等により形成する。さらに、第1の犠牲層となるシリコ
ン酸化膜5をプラズマCVD等により形成する。
【0035】引き続き、図6に示すように、シリコン酸
化膜5の上に可動範囲制限用バネ部19となるポリシリ
コン薄膜6(可動範囲制限部形成用薄膜)を減圧CVD
で形成する。このとき、成膜条件を調整することにより
(例えば、低温にて成膜することにより)可動部7側に
反る応力分布とする。その後、ポリシリコン薄膜6を片
持ち梁状にパターニングする。
【0036】その後、図7に示すように、ポリシリコン
薄膜6の上に第2の犠牲層となるシリコン酸化膜60を
プラズマCVD等により全面に形成し、アンカー部8
や、回路部に当たる部分をエッチングする。そして、図
8に示すように、減圧CVDにより成膜したポリシリコ
ン薄膜61(可動部形成用薄膜)をパターニングし、ア
ンカー部8、梁部9、マス部10、開口部13、可動ゲ
ート電極11,12の形状に一括して形成する。
【0037】最後に、シリコン酸化膜60をエッチング
すると、図2に示すように、アンカー部8を除いて、重
り部10、梁部9、可動ゲート電極11,12が下地で
あるポリシリコン薄膜6から離間され、可動構造が形成
される。また同時にシリコン酸化膜5もエッチングさ
れ、可動範囲制限用バネ部19が下地であるシリコン窒
化膜4から離間され、可動部7側に反った構造を形成す
る。より詳しくは、固定端となる一部領域を残してシリ
コン酸化膜5をエッチング除去して梁構造の可動範囲制
限用バネ部19とする。
【0038】このように本実施例では、梁構造の可動範
囲制限部である可動範囲制限用バネ部19は、シリコン
基板1側から、シリコン基板1と可動ゲート電極部1
1,12との間の間隔L2よりも狭い間隔L1を形成
し、シリコン基板1に過大な力が加わり可動部7が接触
し変形した際にその変形の復元力により可動部7の変位
を規制する。その結果、可動ゲート電極部11,12に
過大な加速度が加わった場合にも、可動ゲート電極部1
1,12がシリコン基板1(シリコン窒化膜4)に接触
する前に可動範囲制限用バネ部19が先に接触し、変形
した可動部7を元の位置に戻そうとする力が働き、即
ち、ダンパとして機能し、可動ゲート電極部11,12
の基板1への接触が回避され、MISFET型トランジ
スタ特性が変化することなく、半導体加速度センサの検
出誤差や経時変化を小さくできる。
【0039】又、4本の梁部9に対向するシリコン基板
1上にそれぞれに可動範囲制限用バネ部19を設けてい
るので、可動部7(梁部9)に捩じれが発生しても各梁
部9の下に設けた可動範囲制限用バネ部19により確実
に可動ゲート電極部11,12がシリコン基板1(シリ
コン窒化膜4)に接触する前に可動範囲制限用バネ部1
9を接触させることができる。
【0040】又、製造方法として、半導体基板としての
シリコン基板1の主表面に第1の犠牲層としてのシリコ
ン酸化膜5を形成し(第1工程)、シリコン酸化膜5上
に可動範囲制限部形成用薄膜としてのポリシリコン薄膜
6を形成し(第2工程)、ポリシリコン薄膜6の上に第
2の犠牲層としてのシリコン酸化膜60を形成し(第3
工程)、シリコン酸化膜60上に可動部形成用薄膜とし
てのポリシリコン薄膜61を形成し(第4工程)、ポリ
シリコン薄膜61の下のシリコン酸化膜60をエッチン
グ除去して梁構造の可動部7を形成するとともに、ポリ
シリコン薄膜6の下のシリコン酸化膜5に対し固定端と
なる一部領域を残してエッチング除去して可動部7側に
延びる梁構造の可動範囲制限用バネ部19(可動範囲制
限部)を形成する(第5工程)ことにより、容易に製造
できる。
【0041】尚、本実施例の応用例として、4本の梁部
9のそれぞれに可動範囲制限用バネ部19を1つずつ設
けたが、1本の梁部9に対し複数個設けてもよい。又、
重り部10に複数個設けてもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0042】上記第1実施例では、可動部7と対向する
シリコン基板1上に可動範囲制限用バネ部19を形成し
たが、本実施例では、図9に示すようにシリコン基板1
に対向する可動部7の下面に可動範囲制限用バネ部21
を設けている。可動範囲制限用バネ部21は可動部7を
構成するポリシリコン薄膜の一部を帯状にして可動部7
に向かって反らした梁構造体である。
【0043】又、可動範囲制限用バネ部21の先端とシ
リコン基板1(より詳しくはシリコン窒化膜4)とのエ
アギャップ(間隔)L3は、図4に示したように、シリ
コン基板1(より詳しくはシリコン窒化膜4)と可動部
7の可動ゲート電極部11,12とのエアギャップ(間
隔)L2よりも小さくなっている。
【0044】この場合、第1実施例で用いたポリシリコ
ン薄膜6とシリコン酸化膜5は不要となる。次に、本実
施例の半導体加速度センサの製造工程を図10〜図13
を用いて説明する。
【0045】図10に示すように、まずP型シリコン基
板1を用意し、その主表面の所定の領域にシリコン酸化
膜3(本実施例ではLOCOS酸化膜)を形成する。そ
して、P型シリコン基板1の上のシリコン酸化膜3以外
の表面にシリコン酸化膜2を熱酸化により形成し、さら
にその下に、N型不純物拡散層よりなる下部電極20並
びに図示しないMISFETのソース部、ドレイン部
(14,15,16,17)を形成すべ〈、同時にイオ
ン注入等により不純物を導入し、熱処理を行う。さら
に、シリコン酸化膜2、及びシリコン酸化膜3の上に全
面にシリコン窒化膜4を減圧CVD等により形成する。
さらに、第1の犠牲層となるシリコン酸化膜62をプラ
ズマCVD等により成膜し、アンカー部8や回路部上の
シリコン酸化膜62をエッチングする。
【0046】引き続き、図11に示すように、シリコン
酸化膜62の上に可動範囲制限用バネ部21となるポリ
シリコン薄膜63(可動範囲制限部形成用薄膜)を減圧
CVDで形成する。このとき、成膜条件を調整すること
により(例えば、高温にて成膜することにより)基板1
側に反る応力分布とする。その後、ポリシリコン薄膜6
3を片持ち梁状にパターニングする。
【0047】その後、図12に示すように、ポリシリコ
ン薄膜63の上に第2の犠牲層となるシリコン酸化膜6
4をプラズマCVD等により全面に形成する。そして、
図13に示すように、可動部となるポリシリコン薄膜6
5を減圧CVDにより成膜し、アンカー部8、梁部9、
マス部10、開口部13、可動ゲート電極11,12の
形状にパターニングする。
【0048】最後に、シリコン酸化膜62をエッチング
すると、図9に示すように、アンカー部8を除いて、重
り部10、梁部9、可動ゲート電極11,12が下地で
あるシリコン窒化膜4から離間され、可動構造が形成さ
れる。また同時にシリコン酸化膜64もエッチングさ
れ、可動範囲制限用バネ部21が可動部7から離間さ
れ、半導体基板側に反った構造を形成する。より詳しく
は、固定端となる一部領域を残してシリコン酸化膜64
をエッチング除去して梁構造の可動範囲制限用バネ部2
1とする。
【0049】このように本実施例では、梁構造の可動範
囲制限部としての可動範囲制限用バネ部21は、可動部
7側からシリコン基板1に接近するように突出し、基板
と可動ゲート電極部11,12との間の間隔よりも狭い
間隔を形成し、可動部7に過大な力が加わり基板が接触
し変形した際にその変形の復元力により可動部7の変位
を規制する。よって、可動部7の衝撃を吸収する形で可
動ゲート電極部11,12の基板への接近が阻止され、
可動ゲート電極部11,12と基板との接触が回避さ
れ、MISFET型トランジスタ特性が変化することは
ない。
【0050】又、製造方法として、半導体基板としての
シリコン基板1の主表面に第1の犠牲層としてのシリコ
ン酸化膜62を形成し(第1工程)、シリコン酸化膜6
2上に可動範囲制限部形成用薄膜としてのポリシリコン
薄膜63を形成し(第2工程)、ポリシリコン薄膜63
の上に第2の犠牲層としてのシリコン酸化膜64を形成
し(第3工程)、シリコン酸化膜64上に可動部形成用
薄膜としてのポリシリコン薄膜65を形成し(第4工
程)、シリコン酸化膜62をエッチング除去して梁構造
の可動部7を形成するとともに、ポリシリコン薄膜63
とポリシリコン薄膜65との間のシリコン酸化膜64に
対し固定端となる一部領域を残してエッチング除去して
基板側に延びる梁構造の可動範囲制限用バネ部21を形
成する(第5工程)ことにより、容易に製造できる。
【0051】本実施例の応用例としては、可動部7側に
可動範囲制限用バネ部21を設け、かつ、シリコン基板
1側に可動範囲制限用バネ部19を設けてもよい。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0052】上記第1実施例の可動範囲制限用バネ部1
9は片持ち梁であるが、本実施例の可動範囲制限用バネ
部22は、図14に示すように両持ち梁の形状としてい
る。つまり、可動範囲制限用バネ部22は、ポリシリコ
ン薄膜6の一部を帯状にし、かつ、2つの固定端から可
動部7に向かって反らしたものである。
【0053】本実施例の製造方法は、第1実施例におい
て図6に示した第2工程でポリシリコン薄膜6を成膜
後、両持ち梁状にパターニングすれば、両持ち梁状の可
動範囲制限用バネ部22を形成することができる。
【0054】又、本実施例のように可動範囲制限用バネ
部を両持ち梁にする場合、薄膜は圧縮応力を有するよう
な材料を用い、下部の犠牲層エッチングの際に、梁の座
屈を利用して形成してもよい。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0055】上記第1実施例の可動範囲制限用バネ部1
9は直線的に延びる片持ち梁であるが、本実施例の可動
範囲制限用バネ部23は、図15に示すように、片持ち
梁で、かつ、螺旋状に延びている。即ち、コイルスプリ
ングの形状となっている。
【0056】本実施例の製造方法は、第1実施例におい
て図6に示した第2工程でポリシリコン薄膜6を成膜
後、螺旋状の片持ち梁状にパターニングすれば、コイル
スプリングのような可動範囲制限用バネ部23を形成す
ることができる。 (第5実施例)次に、第5実施例を上記各実施例との相
違点を中心に説明する。
【0057】この第5実施例においては、可動範囲制限
用バネ部24を、上記各実施例のように可動部7とシリ
コン基板とが対向する面に設けるのではなく、図16に
示すように可動部7とシリコン基板1とが対向しない部
分に設けるようにしたものである。
【0058】次に、本実施例の半導体加速度センサの製
造工程を図17〜図20を用いて説明する。図17に示
すように、まずP型シリコン基板1を用意し、その主表
面の所定の領域にシリコン酸化膜3(本実施例ではLO
COS酸化膜)を形成する。そして、P型シリコン基板
1の上のシリコン酸化膜3以外の表面にシリコン酸化膜
2を熱酸化により形成し、さらにその下に、N型不純物
拡散層よりなる下部電極20並びに図示しないMISF
ETのソース部、ドレイン部(14,15,16,1
7)を形成すべ〈、同時にイオン注入等により不純物を
導入し、熱処理を行う。さらに、シリコン酸化膜2、及
びシリコン酸化膜3の上に全面にシリコン窒化膜4を減
圧CVD等により形成する。さらに、犠牲層となるシリ
コン酸化膜66をプラズマCVD等により成膜し、アン
カー部8や回路部上のシリコン酸化膜66をエッチング
する。
【0059】引き続き、図18に示すように、シリコン
酸化膜66の上に、可動部7や可動範囲制限用バネ部2
4となるポリシリコン薄膜67を減圧CVDで形成し、
アンカー部8、梁部9、マス部10、開口部13、可動
ゲート電極11,12、可動範囲制限用バネ部24の形
状にパターニングする。
【0060】その後、図19に示すように、可動範囲制
限用バネ部24の形成領域の上面にイオン注入し、イオ
ン注入層68を形成する。イオン注入により片持ち梁の
応力分布が変わり、当該領域においては基板に接近する
方向に反る力が働くようになる。尚、イオン注入の代わ
りに、当該領域に金属等の成膜を行って所望の応力分布
を持たせてもよい。
【0061】最後に、犠牲層66をエッチングすると、
図20に示すように、アンカー部8を除いて、重り部1
0、梁部9、可動ゲート電極11,12が下地であるシ
リコン窒化膜4から離間され、可動構造が形成される。
また同時に犠牲層66がエッチングされることで基板側
に反った可動範囲制限用バネ部24が形成される。
【0062】このようにして、可動ゲート電極部11,
12と基板との間隔L2より、可動範囲制限用バネ部2
4と基板との間隔L1を小さくしている。その結果、可
動ゲート電極部11,12が基板に接触する前に、可動
範囲制限用バネ部24が基板に接触し、MISFETの
トランジスタ特性が劣化しない。
【0063】本実施例においては、可動範囲制限用バネ
部24は可動部7を構成する薄膜を下方に変位させて形
成しているので、容易に可動範囲制限用バネ部24を形
成することができる。つまり、製造方法として、半導体
基板としてのシリコン基板1の主表面に犠牲層としての
シリコン酸化膜66を形成し(第1工程)、シリコン酸
化膜66上に、可動部形成用および可動範囲制限部形成
用のポリシリコン薄膜67を形成し(第2工程)、ポリ
シリコン薄膜67における可動範囲制限部形成領域にイ
オン注入または金属膜の成膜を行い(第3工程)と、ポ
リシリコン薄膜67の下のシリコン酸化膜66をエッチ
ング除去して梁構造の可動部7および基板側に延びる梁
構造の可動範囲制限用バネ部24(可動範囲制限部)を
形成する(第4工程)ことにより、可動部と可動範囲制
限部とが同じ材質で容易に形成できる。
【0064】尚、本実施例の応用例として、可動範囲制
限用バネ部24の位置は、梁部9の側面以外にも、例え
ば、重り部10の側面に形成してもよいし、梁部9の両
側面に設けてもよい。又、4本の梁部9のそれぞれに可
動範囲制限用バネ部24を1つずつ設けたが、1本の梁
部9に対し複数個設けてもよいし、重り部10に複数個
設けてもよい。 (第6実施例)次に、第6実施例を第5実施例との相違
点を中心に説明する。
【0065】図21,22は本実施例のセンサを示し、
図21は斜視図であり、図22は図21のD矢視方向か
らのセンサの断面図である。図22に示すように、本実
施例の加速度センサはシリコン基板1の表面において可
動部7が保護キャップ25にて覆われている。又、保護
キャップ25は可動部7の上方に所定の間隔L4を隔て
て配置されている。より詳しくは、可動部7の周囲に配
置した接着剤27によりシリコン板26が接合されてい
る。この保護キャップ25によりウェハからチップにダ
イシングカットする際に水流や水圧から可動部7が保護
されるとともに保護キャップ25とシリコン基板1とを
気密封止することにより保護キャップ25内を防湿する
ことができる。
【0066】可動範囲制限用バネ部28は、重り部10
に設けられ、可動部7と同じ材質であり、片持ち梁状に
形成すると同時に、シリコン基板1側に反っている。
又、可動範囲制限用バネ部29は、重り部10に設けら
れ、可動部7と同じ材質であり、片持ち梁状に形成され
ることは可動範囲制限用バネ部28と同じであるが、可
動範囲制限用バネ部29は、保護キャップ25側に反っ
ている。このように可動範囲制限用バネ部28はシリコ
ン基板1側に反り、また可動範囲制限用バネ部29は保
護キャップ25側に反っているが、可動範囲制限用バネ
部28,29を互いに逆方向に反らせるために、第5実
施例で示した製造工程の図19の第3工程で、可動範囲
制限用バネ部28へのイオン注入と可動範囲制限用バネ
部29へのイオン注入は異なる条件で行われる。異なる
イオン注入の条件は、例えば、イオン種をAs,P,B
2 等とし、加速電圧や注入量を制御することで達成さ
れる。
【0067】このように、イオン注入の条件を異ならせ
ることで可動範囲制限用バネ部28,29を基板側およ
び保護キャップ側に反らせている。つまり、可動範囲制
限用バネ部28を基板側に反るように応力分布を持た
せ、可動範囲制限用バネ部29を保護キャップ25側に
反るように応力分布を持たせている。
【0068】又、可動範囲制限用バネ部29は保護キャ
ップ25に接近するように突出し、可動範囲制限用バネ
部29の先端と保護キャップ25との間のエアギャップ
(間隔)L5は、可動部7と保護キャップ25との間の
エアギャップ(間隔)L4よりも小さくなっている。
【0069】可動範囲制限用バネ部29は可動部7に過
大な力が加わり保護キャップ25に接触し変形した際に
その変形の復元力により可動部7の変位を規制する。よ
って、可動部7が衝撃を吸収する形で保護キャップ25
に接近する方向への変位が規制され、可動部7が保護キ
ャップ25と接触するのが防止でき、可動部7の破損が
回避される。 (第7実施例)次に、第7実施例を第6実施例との相違
点を中心に説明する。
【0070】図23に本実施例の断面図を示し、第6実
施例での図22に対応するものであ。本実施例では、保
護キャップ25側に反っている可動範囲制限用バネ部2
9の代わりに、可動部7側に反った梁構造の可動範囲制
限用バネ部51を保護キャップ25側に設けている。
【0071】可動範囲制限用バネ部50は、前述の可動
範囲制限用バネ部28と同様に重り部10に設けられ、
可動部7と同じ材質であり、片持ち梁状に形成すると同
時にシリコン基板1側に反っている。又、可動範囲制限
用バネ部51は、保護キャップ25に設けられ、可動部
7に接近するように突出し、可動範囲制限用バネ部51
の先端と可動部7とのエアギャップL6は、可動部7と
保護キャップ25の間のエアギャップL4より小さくな
っている。可動範囲制限用バネ部51は可動部7に過大
な力が加わり可動部7に接触し変形した際にその変形の
復元力により可動部7の変位を規制する。よって、可動
部7が保護キャップ25に接触するのが防止でき、可動
部7の破損が回避される。
【0072】ここで、可動範囲制限用バネ部を構成する
材料について言及すると、薄膜が形成可能なもので膜厚
方向に応力分布があり、上面と下面とで内部応力が異な
るものが好ましい。上面と下面とで内部応力が異なるこ
とは反りやすいことを意味する。例えば、上記実施例で
示したポリシリコンの他に、アモルファスシリコンや窒
化シリコン、酸化シリコン、金属等の薄膜でもよい。
【0073】この発明の他の態様として、半導体加速度
センサの他にも、半導体ヨーレートセンサ、振動センサ
等に具体化してもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載の発明によれば、過大な力学量が作用した場合にもM
ISFET型トランジスタ特性の劣化を回避できる優れ
た効果を発揮する。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、可動部が保護キャップに接
近する方向への変位が規制され、梁構造をなす可動部の
破損を防止することができる。
【0076】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、可動部が保護キャップに接
近する方向への変位が規制され、梁構造をなす可動部の
破損を防止することができる。
【0077】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の半導体力学量センサを容易に製造することがで
きる。請求項6に記載の発明によれば、請求項2に記載
の半導体力学量センサを容易に製造することができる。
【0078】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
に記載の半導体力学量センサを容易に製造することがで
きる。請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載
の発明の効果に加え、可動範囲制限部を所定の方向に容
易に反らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体加速度センサの平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1のC−C断面図。
【図5】第1実施例の半導体加速度センサの製造工程を
説明するための断面図。
【図6】第1実施例の半導体加速度センサの製造工程を
説明するための断面図。
【図7】第1実施例の半導体加速度センサの製造工程を
説明するための断面図。
【図8】第1実施例の半導体加速度センサの製造工程を
説明するための断面図。
【図9】第2実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図10】第2実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図11】第2実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図12】第2実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図13】第2実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図14】第3実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図15】第4実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図16】第5実施例の半導体加速度センサの斜視図。
【図17】第5実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図18】第5実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図19】第5実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図20】第5実施例の半導体加速度センサの製造工程
を説明するための断面図。
【図21】第6実施例の半導体加速度センサの斜視図。
【図22】第6実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図23】第7実施例の半導体加速度センサの断面図。
【図24】従来のMISFET型半導体加速度センサの
平面図。
【図25】図24のF−F断面図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…シリコン酸化膜、3…LOCO
S酸化膜、4…シリコン窒化膜、5…第1の犠牲層とし
てのシリコン酸化膜、6…可動部形成用薄膜としてのポ
リシリコン薄膜、7…可動部、11,12…可動ゲート
電極部、14,15,16,17…ソース・ドレイン部
としての固定電極、19,21,22,23,24,2
8,29…可動範囲制限部としての可動範囲制限用バネ
部、25…保護キャップ、50…可動範囲制限部として
の可動範囲制限用バネ部、51…可動範囲制限部として
の可動範囲制限用バネ部、60…第2の犠牲層としての
シリコン酸化膜、61…可動部形成用薄膜としてのポリ
シリコン薄膜、62…第1の犠牲層としてのシリコン酸
化膜、63…可動範囲制限部形成用薄膜としてのポリシ
リコン薄膜、64…第2の犠牲層としてのシリコン酸化
膜、65…可動部形成用薄膜としてのポリシリコン薄
膜、66…犠牲層としてのシリコン酸化膜、67…ポリ
シリコン薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 裕治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部と、 前記半導体基板側から前記可動部に接近するように突出
    し、前記半導体基板と前記可動ゲート電極部との間の間
    隔よりも狭い間隔を形成し、前記可動部に過大な力が加
    わり前記可動部が接触し変形した際にその変形の復元力
    により前記可動部の変位を規制する梁構造の可動範囲制
    限部とを備えたことを特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部と、 前記可動部側から前記半導体基板に接近するように突出
    し、前記半導体基板と前記可動ゲート電極部との間の間
    隔よりも狭い間隔を形成し、前記可動部に過大な力が加
    わり前記半導体基板が接触し変形した際にその変形の復
    元力により前記可動部の変位を規制する梁構造の可動範
    囲制限部とを備えたことを特徴とする半導体力学量セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板の表面において前記可動
    部を覆い、かつ、前記可動部の上方に所定の間隔を隔て
    て配置された保護キャップと、 前記可動部側から前記保護キャップに接近するように突
    出し、前記可動部と前記保護キャップとの間の間隔より
    も狭い間隔を形成し、前記可動部に過大な力が加わり前
    記保護キャップが接触し変形した際にその変形の復元力
    により前記可動部の変位を規制する梁構造の可動範囲制
    限部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の半導
    体力学量センサ。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板の表面において前記可動
    部を覆い、かつ、前記可動部の上方に所定の間隔を隔て
    て配置された保護キャップと、 前記保護キャップ側から前記可動部に接近するように突
    出し、前記可動部と前記保護キャップとの間の間隔より
    も狭い間隔を形成し、前記可動部に過大な力が加わり前
    記可動部に接触し変形した際にその変形の復元力により
    前記可動部の変位を規制する梁構造の可動範囲制限部と
    を備えた請求項2に記載の半導体力学量センサ。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部とを備えた半導体力学量センサの製造方法
    であって、 半導体基板の主表面に第1の犠牲層を形成する第1工程
    と、 前記第1の犠牲層上に可動範囲制限部形成用薄膜を形成
    する第2工程と、 前記可動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の犠牲層を形
    成する第3工程と、 前記第2の犠牲層上に可動部形成用薄膜を形成する第4
    工程と、 前記可動部形成用薄膜の下の前記第2の犠牲層をエッチ
    ング除去して梁構造の可動部を形成するとともに、前記
    可動範囲制限部形成用薄膜の下の前記第1の犠牲層に対
    し固定端となる一部領域を残してエッチング除去して可
    動部側に延びる梁構造の可動範囲制限部を形成する第5
    工程とを備えた半導体力学量センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部とを備えた半導体力学量センサの製造方法
    であって、 半導体基板の主表面に第1の犠牲層を形成する第1工程
    と、 前記第1の犠牲層上に可動範囲制限部形成用薄膜を形成
    する第2工程と、 前記可動範囲制限部形成用薄膜の上に第2の犠牲層を形
    成する第3工程と、 前記第2の犠牲層上に可動部形成用薄膜を形成する第4
    工程と、 前記第1の犠牲層をエッチング除去して梁構造の可動部
    を形成するとともに、前記可動範囲制限部形成用薄膜と
    可動部形成用薄膜との間の第2の犠牲層に対し固定端と
    なる一部領域を残してエッチング除去して基板側に延び
    る梁構造の可動範囲制限部を形成する第5工程とを備え
    た半導体力学量センサの製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部とを備えた半導体力学量センサの製造方法
    であって、 半導体基板の主表面に犠牲層を形成する第1工程と、 前記犠牲層上に、可動部形成用および可動範囲制限部形
    成用の薄膜を形成する第2工程と、 前記薄膜における可動範囲制限部形成領域にイオン注入
    または金属膜の成膜を行う第3工程と、 前記薄膜の下の前記犠牲層をエッチング除去して梁構造
    の可動部および基板側に延びる梁構造の可動範囲制限部
    を形成する第4工程とを備えた半導体力学量センサの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記イオン注入の条件を異ならせること
    で前記各可動範囲制限部を基板側および保護キャップ側
    に反らせるようにした請求項7に記載の半導体力学量セ
    ンサの製造方法。
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