JPH0833567A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JPH0833567A
JPH0833567A JP17270694A JP17270694A JPH0833567A JP H0833567 A JPH0833567 A JP H0833567A JP 17270694 A JP17270694 A JP 17270694A JP 17270694 A JP17270694 A JP 17270694A JP H0833567 A JPH0833567 A JP H0833567A
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water absorption
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rice cooker
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Kenichi Tsuji
健一 辻
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸水率の高い高温度段階での吸水量制御によ
り、高精度の炊き分けを可能とする。 【構成】 合数判定終了後に炊き分け制御のためのワー
クコイル、ヒータ等OFFによる吸水制御工程を設け、
該吸水制御工程におけるワークコイル、ヒータ等OFF
時間の有無、又は長短によって米に対する吸水量を目標
とする炊き分けレベルに応じて高精度にコントロールし
て正確な炊き分けを実現するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、任意の炊き分けレベ
ルに対応した適切な吸水量制御を行い、御飯の炊き上げ
状態を所望の状態にコントロールするようにした電気炊
飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、炊飯ヒータへの給電状態を例
えばマイクロコンピュータにより制御し、飯器の温度が
所定の基準温度曲線(加熱曲線)に従って変化するように
加熱制御を行うようにした電気炊飯器が広く用いられて
いる。上記の基準温度曲線は、炊飯量によって異なるの
で、上述のようなマイコン制御型の電気炊飯器では、例
えば図13に示すように吸水工程後の加熱過程Δtの期
間内の温度変化To−To1を複数の周期で積算判定する
ことによって先ず炊飯量(合数)の判定が行われ、次に、
その判定結果に基づいて以後の炊き上げ過程における炊
飯ヒータへの給電状態の制御が行われるのが一般的であ
る。
【0003】一方、最近では、例えば御飯の炊き上げ状
態を、例えば同図13に示す吸水時間twをコントロール
することにより、「柔らめ」、「普通」、「硬め」、「早炊き」
等の複数の段階に直接水加減を変えることなく炊き分け
る炊き分け機能を具備させた電気炊飯器も提供されるよ
うになっている。このような炊き分け機能を具備させた
電気炊飯器では、上述のような「柔らめ」、「普通」、「硬
め」、「早炊き」などの各炊き分け状態を例えば選択キー
をON操作するだけで、好みの硬さの御飯を炊き上げる
ことができるようにすることが可能となるので、極めて
便利であり、従来の方法だと水加減が難しかった「すし
めし」なども比較的容易に炊き上げることができるよう
になるメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の吸水
工程は、一般に加熱開始初期の吸水温度Twが40℃〜
50℃程度の低温状態で行われるようになっており、該
低温状態における吸水時間twを複数段階に変えることに
より、吸水量を可変して炊き分けを行うようにしてい
る。
【0005】しかし、米に対する吸水性能は、該低温状
態では低く、十分な吸水量の差を実現することができな
い問題がある。また、そのために吸水工程の時間が長
く、トータルとしての炊飯時間も長くなり、電力消費の
無駄が多いなどの問題もある。
【0006】本願発明は、該事情に鑑みてなされたもの
で、合数判定終了後の比較的高い温度状態下で吸水制御
を実行することにより、上記従来の問題点を解決した電
気炊飯器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、該目的を達
成するために、次のような課題解決手段を備えて構成さ
れている。
【0008】すなわち、本願発明の電気炊飯器は、米と
水とを収納する飯器と、この飯器を加熱する加熱手段
と、上記飯器の温度を検出する温度センサと、この温度
センサの温度検出値に応じて所定の炊飯特性で上記加熱
手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段とを備えてなる
電気炊飯器において、所望の炊き分けレベルを設定する
炊き分けレベル設定手段と、上記飯器内の米の合数を判
定する合数判定手段と、該合数判定手段による合数判定
終了後、上記加熱手段の加熱を停止させる加熱停止手段
と、上記炊き分けレベル設定手段により設定された炊き
分けレベルに応じて上記加熱停止手段の加熱停止動作お
よび加熱停止時間を制御して吸水量を変える吸水制御手
段とを設けて構成されている。
【0009】また、本願発明の電気炊飯器は、米と水と
を収納する飯器と、この飯器自体を発熱させる発熱手段
と、上記飯器の温度を検出する温度センサと、この温度
センサの温度検出値に応じて所定の炊飯特性で上記発熱
手段の発熱量制御を行う発熱量制御手段とを備えてなる
電気炊飯器において、所望の炊き分けレベルを設定する
炊き分けレベル設定手段と、上記飯器内の米の合数を判
定する合数判定手段と、該合数判定手段による合数判定
終了後、上記発熱手段による飯器の発熱を停止させる発
熱停止手段と、上記炊き分けレベル設定手段により設定
された炊き分けレベルに応じて上記発熱停止手段の発熱
停止動作および発熱停止時間を制御して吸水量を変える
吸水制御手段とを設けて構成されている。
【0010】
【作用】したがって、本願発明は、上記の構成に対応し
て、例えば次のような作用を奏する。
【0011】すなわち、本願発明の電気炊飯器の構成で
は、以上に説明したように、合数判定終了後に、炊き分
け制御のためのヒータ等の飯器加熱手段又はワークコイ
ル等の飯器発熱手段のOFFによる吸水制御工程を設
け、該吸水制御工程における加熱又は発熱動作停止時間
の有無、又は長短によって米に対する吸水量を目標とす
る炊き分けレベルに応じて高精度にコントロールして正
確な炊き分けを実現するようになっている。
【0012】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の電気炊飯器によ
ると、通常の吸水工程よりも水温が高い合数判定終了後
の高温状態での時間を吸水制御に利用して効果的な炊き
分けを行うようになっているので、通常の低温状態での
吸水作用に比べて吸水率の差が大きく、短時間で高精度
の炊き分けコントロールを実現することができる。
【0013】また、その結果、通常の吸水工程における
吸水時間自体を可能な限り短くすることができるので、
トータルとしての炊飯時間そのものをも短縮することが
でき、消費電力の節約にもなる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、添付の図面を参照して、本願発明の実
施例1に係る電気炊飯器の構成および作用を説明する。
【0015】先ず図1および図2には、同電気炊飯器の
構造とその制御回路が示されている。
【0016】本実施例の電気炊飯器は、例えばワークコ
イルを有する電磁式のものにより形成され、かつ炊飯と
保温とを兼用するものとされている。そして、先ず内部
に内鍋(飯器)3をセットし得るように構成された有底筒
状の外ケース1と、該外ケース1の上部を覆蓋する蓋ユ
ニット2とからなる容器本体を備えている。
【0017】前記外ケース1は、合成樹脂からなる有底
筒状のカバー部材4と、該カバー部材4の上端部に結合
された合成樹脂製の肩部材5とによって構成されてお
り、その内部には、前記内鍋3を取り出し可能にセット
するための有底筒状の内ケース6が設けられている。
【0018】前記内ケース6は、前記肩部材5に対して
上端が係合され且つ外周面上下中央部に保温ヒータ26
を備えた薄金属板で形成された筒状の上部内ケース6a
と、該上部内ケース6aの下端に係合する合成樹脂製の
受皿状の下部内ケース6bとからなっており、該下部内
ケース6bの底面中央部には、前記内鍋3の底面に対し
て接触するセンタセンサ7が設けられている。
【0019】該センタセンサ7は、前記内鍋3の温度を
検知する温度検知センサとして作用するものであり、温
度検知部となるサーミスタ8、図示しないが内鍋3がセ
ットされているか否かを検知する内鍋セット検知センサ
ーなどが内蔵されている。
【0020】本実施例のセンタセンサ7は、前記下部内
ケース6bの中央部に形成された円形の収納部10内に
あって上下動自在に配設され且つ上端に前記サーミスタ
8を設けてなるセンサーホルダー9と、該センサーホル
ダー9を上方(即ち、内鍋3の底面に当接する方向)に付
勢する図示しないスプリングとを備えて構成されてい
る。本実施例の場合、上記センサーホルダー9の上面は
例えば円形平面とされており、内鍋3の底面に当接する
センサーキャップ9aが設けられている。
【0021】また、前記内鍋セット検知センサーは、前
記センサーホルダー9の外周において相対向する位置に
設けられたリードスイッチおよびマグネットと、前記セ
ンサーホルダーの下方移動時(換言すれば、内鍋セット
時)において前記リードスイッチとマグネットとの間に
挿入される遮蔽板とによって構成されている(図示省
略)。
【0022】前記下部内ケース6bの下面には、前記セ
ンタセンサ7を包囲するように環状のワークコイル17
が配設されている。該ワークコイル17は電磁誘導加熱
装置における磁力発生手段として作用するものである。
符号18はワークコイル17による磁力が下方に存在す
る機器に対して影響を及ぼさないように遮蔽するフェラ
イトコアである。
【0023】前記蓋ユニット2は、外周面を構成する合
成樹脂製の外カバー19と、内周面における外周環状部
を構成する合成樹脂製の内カバー20と、該内カバー2
0における開口部を覆蓋する放熱板21とによって中空
構造に形成されている。この蓋ユニット2は、前記肩部
材5の一側に対してヒンジ機構22を介して回動自在に
取り付けられており、その開放端側には、蓋ユニット2
の所定位置に対して係合して蓋ユニット2の閉塞状態を
維持するロック機構23が設けられている。また、符号
24は蒸気排出口、25は蓋ヒータである。
【0024】そして、前記内ケース6と外ケース1との
間には、ワークコイル17、蓋ヒータ25および保温ヒ
ータ26への通電制御を行うためのマイクロコンピュー
タユニット27が収容されている。また、前記肩部材5
における反ヒンジ機構側には、操作部を構成する操作パ
ネル28が設けられている。この操作パネル28には、
炊飯に必要な各種のスイッチ(メニュー、保温、スター
ト、炊き分け、タイマーなど)と、それらの各スイッチ
によって選択された炊飯メニュー、スイッチレベル等を
表示して使用者に視認せしめるための表示部とが設けら
れている。符号29はワークコイル17およびワークコ
イル17を起動させるためのパワートランジスタ(図示
省略)等を冷却するための冷却用ファン(図示省略)の駆
動源となるファンモータである。
【0025】ついで、図4に示す電気回路図に基づい
て、本実施例の電気炊飯器における電気的な制御回路部
の構成を説明する。なお、図1に示された各部に対応す
る部分には同一の参照符号を付して示す。
【0026】先ず商用交流電源30からの電力は、内鍋
3の異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ31を介
して蓋ヒータ25および保温ヒータ26に供給されると
ともに、降圧トランス32で降圧され且つ整流器33で
整流されて前記マイクロコンピュータユニット27に対
してその電源電力として供給されるようになっている。
また、前記商用電源30からの電力は、ダイオードブリ
ッジ34およびチョークコイル36を介してワークコイ
ル17に供給されるようになっている。また、符号6
1,62は、平滑コンデンサ、63は共振コンデンサ、
64はダイオードである。
【0027】前記ワークコイル17、保温ヒータ26、
蓋ヒータ25は互いに並列に接続されている。
【0028】前記保温ヒータ26と商用交流電源30と
の間および蓋ヒータ25と商用交流電源30との間に
は、それぞれトライアック37,38が接続されてい
る。これらのトライアック37,38のゲートには、マ
イクロコンピュータユニット27からの指令によりON
/OFF制御されるPNPトランジスタ39,40から
の制御信号が与えられるようになっている。また、前記
ワークコイル17には、マイクロコンピュータユニット
27からの指令によりON/OFF制御されるスイッチ
ングトランジスタ35からの制御信号が与えられるよう
になっている。
【0029】前記マイクロコンピュータユニット27
は、基準周波数発生回路(OSC)41からのクロック信
号に基づいて動作し、所定のプログラムに従ってトラン
ジスタ35,39,40の制御を行い、これによりワーク
コイル17、蓋ヒータ25および保温ヒータ26への通
電を制御する。この通電制御は、前記センタセンサ7内
に内蔵されたサーミスタ8からの出力信号に基づいて行
われる。符号42はサーモスタット、43はスイッチ
類、44はタイマ設定用表示器、45は前記表示部を形
成する液晶表示手段、46は後述する炊飯完了時に報知
音を発生するブザーである。
【0030】なお、上記マイクロコンピュータユニット
27は、炊飯時におけるワークコイル17への通電制
御、炊飯メニューに応じたワークコイル17への通電制
御を行う機能手段を備えている。
【0031】次に、上述した本実施例の電気炊飯器にお
ける御飯の炊き分け制御の内容について図3に示すフロ
ーチャートを参照して詳細に説明する。
【0032】すなわち、先ず内鍋セット後電源がONさ
れると、制御システム各部の初期セットを行ない、ステ
ップS1で各種の操作データを入力する。
【0033】次に、ステップS2で上記ワークコイル1
7の出力デューティーを100%(16/16)にセット
し、ステップS3で同ワークコイル17を当該セット値
通り16/16(100%)ONにしてフルパワーで加熱
する。
【0034】その後、ステップS4に進み、上記ステッ
プS1で入力された操作データを基に選択された炊き分
けメニューがトータルの炊飯時間を短くして短時間で炊
き上げるための図7に示す特性のような「早炊き」メニュ
ーであるか否かを判定する。その結果、「早炊き」である
と判定(YES)されると、ステップS5,S6の保温ヒー
タ26のON、蓋ヒータ25のONの各処理を行なうこ
となくステップS7の合数判定開始温度To℃(例えば7
0℃)に達したか否かの判定動作に進む。
【0035】他方、ステップS4での早炊き判定の結
果、NOと判定された選択メニューが「早炊き」メニュー
ではない時には、先ず所定時間tw(例えば5分)、所定温
度Tw(例えば50℃)の吸水工程を行った後、さらにス
テップS5,S6に進んで保温ヒータ26を16/16(1
00%)デューティー、蓋ヒータ25を5.5/16デュー
ティー各々ONにして上記内鍋3の全体を最大加熱量で
加熱する。
【0036】この結果、内鍋3の温度は、やがて上記吸
水温度Twを超えて次第に上昇する。
【0037】そして、続いてステップS7で上記センタ
センサ7の出力に基き同内鍋3の温度が合数判定を行う
に適した合数判定開始温度To℃(例えば70℃)に達し
たか否かを判定する。
【0038】その結果、YESの時は次にステップS9
に進んで、先ず合数判定周期を決定する12秒タイマー
t12のタイマー動作(デクリメント動作)をスタートさせ
るとともに加熱量を一定にするためにステップS10,S
11で上記保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々OFFに
した後、ステップS12に進む。他方、NOの未だ内鍋3
の温度が上記合数判定開始温度To℃以上にならない時
は、ステップS8の停電確認フローチャートを経て上記
ステップS2〜S7の動作を繰り返す。そして、YESに
なると、初めて上述のステップS9〜S12の動作に進
む。
【0039】ステップS12では、さらに上記センタセン
サ7により検出された内鍋3の温度が、所定の加熱基準
曲線によって決定されるm周期目の基準温度Tm℃以下
か、又は同基準温度Tm℃よりも高くなっているかを判
定する。ここで、mは1〜15、つまり12秒サイクル
で15回の温度変化データを判定するようになってい
る。
【0040】該判定の結果、YES、すなわち上記内鍋
3の温度が未だ上記基準温度Tm℃以下である時は、ス
テップS13に進んで上記ワークコイル17のフルパワー
ON状態を継続させる一方、NO、すなわち上記内鍋3
の温度が上記基準温度Tm℃よりも高くなっている時
は、ステップS16に進んで上記ワークコイル17をOF
Fにした後、ステップS17で該OFF時間の積算(カウ
ント)を実行する。
【0041】次に、上記ステップS12でYES,NO何
れの判定結果の場合にも続いてステップS14に進み、上
記12秒タイマーt12の設定時間12秒(判定周期)が経
過したか否か(デクリメント値が0となったか否か)を判
定する。
【0042】その結果、YES(t12=0)の時は、ステ
ップS18で再び同12秒タイマーt12のタイマー動作を
スタートさせた後、ステップS19でm=15(判定回数終
了)に達した否かの判定を行なう、他方、NO(t12≠0)
の時はステップS15の停電確認フロチャートを経て上記
ステップS12〜S13,S16,S17の当該周期の温度変化判
定動作を繰り返す。
【0043】上記ステップS19のm=15の判定で、そ
の判定結果がNOの時(m≠0)は、その都度ステップS
21に進んで順次m=m+1のエンクリメント動作を行な
い、最大回数m=15(YES)となるまで上記ステップ
12〜S19,S21の動作を繰り返す。
【0044】一方、上記ステップS19の「m=15?」の
判定でYESと判定された合数判定終了時(m=15)
は、ステップS20に進んで、先ずセーフティータイマー
t1600(設定時間1600秒)のタイマー動作をスタート
させる。該セーフティータイマーt1600は、最大炊飯時
間を考慮して設けられており、設定時間1600秒が経
過しても炊飯が完了しない時は、何らかの異常があると
認定して自動的に電源をOFFにするためのものであ
る。
【0045】そして、その上で順次ステップS22,S23,
24に進み、現在選択されているメニューが「炊き込み」
メニューであるか、「硬め」メニューであるか、「ふつう」
メニューであるか、「柔かめ」メニューであるかを順々に
判定してゆく。
【0046】その結果、先ずステップS22でYES、す
なわち現在の選択メニューが「炊き込み」メニューである
時は以後当該「炊き込み」メニューに対応した炊飯制御を
実行する。
【0047】一方、ステップS22の判定でNO,ステッ
プS23の判定でYESの現在の選択メニューが「硬め」の
炊き分けメニューである時は、吸水量増大のための後述
するワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25
の各々のOFFによる当該合数判定終了後の高温状態
(例えば90℃前後)での吸水量増大制御(ステップS25
〜S36)を全てジャンプして直ちに当該「硬め」メニュー
に対応した炊き上げ制御を実行する。
【0048】この結果、該場合には、例えば図4の炊飯
特性に示されるように、所定温度Tw、所定時間twの吸
水工程を経た後、温度To〜T1間での合数判定がなさ
れ、該判定された合数に応じて上記ワークコイル17、
保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々ONにしたまま沸
騰工程に到る当該「硬め」メニューに適した加熱パターン
での炊飯制御が実現される。なお、上記合数判定には、
従来と同様の各種の方法の採用が可能である。
【0049】すなわち、該場合における米の吸水量は基
本的に吸水工程での吸水作用によって決定されるので、
最も吸水量の小さいものとなり、それによって「硬め」の
御飯が確実に炊き上げられる。
【0050】また、ステップS22,S23の判定で各々N
O、ステップS24の判定でYESと判定された現在選択
されているメニューが「ふつう」の炊き分けメニューであ
る時は、先ずステップS25に進んで、上記合数判定終了
後に上記ワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ
25等加熱手段をOFFにして炊き分けを目的として合
数判定終了後の高温状態での吸水量制御(吸水量増大制
御)を行う吸水制御タイマーtの設定時間をt=30秒に
設定した後、ステップS27で同吸水制御タイマーtのタ
イマー動作をスタートさせる。そして、それに同期して
ステップS28で上記ワークコイル17をOFFに、また
ステップS29で上記保温ヒータ26をOFFに、さらに
ステップS30で上記蓋ヒータ25をOFFにする(加熱
停止)。
【0051】そして、その後、続くステップS31で当該
吸水制御タイマーtの設定時間t=30秒の経過を判定
し、t=30秒が経過するまでの間は、ステップS32
経て停電状態の確認を行ないながら、上記ステップS28
〜S32の動作を継続して上記「ふつう」の炊き分けメニュ
ーに対応した吸水量増大制御を実行する。
【0052】そして、上記設定時間t=30秒が経過し
てステップS31でYESの判定がなされると、以後の沸
騰工程を含む通常の炊き上げ制御を実行する。
【0053】この結果、該場合には、例えば図5の炊飯
特性に示されるように、所定温度Tw、所定時間twの吸
水工程を経た後、温度To〜T1間での合数判定がなさ
れ、該判定された合数に応じて上記ワークコイル17、
保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々所定設定時間t=
30秒内OFFにして「ふつう」メニューに対応した適切
な吸水量増大制御を行った後、通常の沸騰工程に到る当
該「ふつう」メニューに適した加熱パターンでの炊飯制御
が実現される。
【0054】すなわち、該場合における米の吸水量は吸
水量増大工程での吸水作用に加えて、さらに合数判定終
了後の高温状態での吸水制御の両方によって決定される
ので、「ふつう」メニューに適した最適な吸水量のものと
なり、「ふつう」の硬さの御飯が確実に炊き上げられる。
【0055】さらに、ステップS22,S23,S24の判定で
各々NOと判定された「炊き込み」メニューでも「硬め」メ
ニューでも「ふつう」メニューでもない現在選択されてい
るメニューが「柔かめ」の炊き分けメニューである時に
は、先ずステップS26に進んで、上記合数判定終了後に
上記ワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25
等加熱手段をOFFにして炊き分けを目的とする合数判
定終了後の高温状態での吸水量制御(吸水量増大制御)を
行う吸水制御タイマーtの設定時間をt=60秒に最も大
きく設定した後、ステップS27で同吸水制御タイマーt
のタイマー動作をスタートさせる。そして、それに同期
してステップS28で上記ワークコイル17をOFFに、
またステップS29で上記保温ヒータ26をOFFに、さ
らにステップS30で上記蓋ヒータ25をOFFにする
(加熱停止)。
【0056】そして、その後、ステップS31で当該吸水
制御タイマーtの設定時間t=60秒の経過を判定し、t
=60秒が経過するまでの間は、ステップS32を経て停
電状態の確認を行ないながら、上記ステップS28〜S32
の動作を継続して上記「柔かめ」の炊き分けメニューに対
応した吸水量増大制御を実行する。
【0057】そして、上記設定時間t=60秒が経過し
てステップS31でYESの判定がなされると、以後の沸
騰工程を含む通常の炊き上げ制御を実行する。
【0058】この結果、例えば図6の炊飯特性に示され
るように、所定温度Tw、所定時間twの吸水工程を経た
後、温度To〜T1間での合数判定がなされ、該判定され
た合数に応じて上記ワークコイル17、保温ヒータ2
6、蓋ヒータ25を各々所定時間t=60秒内OFFに
して「柔かめ」に対応した十分な吸水量増大制御を行った
後に沸騰工程に到る当該「柔かめ」メニューに適した加熱
パターンでの炊飯制御が実現される。
【0059】すなわち、該場合における米の吸水量は吸
水工程での吸水作用と上記合数判定終了後の高温状態で
のt=60秒間の吸水量増大制御とによって決定される
ので、最も吸水量の大きいものとなり、それによって柔
かめの御飯が確実に炊き上げられる。
【0060】本実施例の炊き分け制御システムによる
と、以上に説明したように、合数判定終了後に炊き分け
制御のためのワークコイル、ヒータ等の加熱手段OFF
による吸水制御工程を設け、該吸水制御工程における加
熱動作停止時間の有無、又は長短によって米に対する吸
水量を目標とする炊き分けレベルに応じて高精度にコン
トロールして正確な炊き分けを実現するようになってい
る。
【0061】つまり、該システムでは通常の吸水工程よ
りも水温が高い合数判定終了後の高温状態での時間を吸
水制御に有効に利用して効果的な炊き分けを行うように
なっているので、通常の低温状態で吸水作用に比べて吸
水率の差が大きく短時間で高精度の炊き分けコントロー
ルを実現することができる。
【0062】また、その結果、通常の吸水工程での吸水
時間自体を可能な限り短かくすることができるので、ト
ータルとしての炊飯時間そのものをも短縮することがで
き、消費電力の節約にもなる。
【0063】(実施例2)ところで、上記実施例1の炊飯
器のようにワークコイル17を備え、電磁誘導により直
接内鍋3自体を発熱させる電磁炊飯器では、内鍋3の温
度上昇に対して内鍋3内の米水温度の上昇が相当に遅
れ、上述したセンタセンサ7による検出温度と実際の内
鍋3内の米水温度に所定幅の差が生じる。その結果、上
述した合数判定の結果が、不安定となる問題がある。
【0064】本実施例の電磁炊飯器は、該問題を解決す
るために、例えばセンタセンサ7の検出温度が合数判定
開始温度Toに達した時点で、上記ワークコイル17、
保温ヒータ26、蓋ヒータ25等の加熱手段を所定時間
OFFにし、内鍋3の温度と内部の米水の温度との差が
小さくなった時点で再び上記ワークコイル17、保温ヒ
ータ26、蓋ヒータ25等の加熱手段をONにして合数
判定を行うようにすることにより、合数判定精度を向上
させたことを特徴としている。
【0065】該構成を組み合せて構成した上記実施例1
の炊き分け制御システムの制御内容について、図8のフ
ローチャートを参照して次に詳細に説明する。
【0066】すなわち、先ず内鍋セット後電源がONさ
れると、制御システム各部の初期セットを行ない、ステ
ップS1で各種の操作データを入力する。
【0067】次に、ステップS2で上記ワークコイル1
7の出力デューティーを100%(16/16)にセット
し、ステップS3で同ワークコイル17を当該セット値
通り16/16(100%)ONにしてフルパワーで加熱
する。
【0068】その後、ステップS4に進み、上記ステッ
プS1で入力された操作データを基に選択された炊き分
けメニューがトータルの炊飯時間を短くして短時間で炊
き上げるための「早炊き」メニュー(図12の特性参照)で
あるか否かを判定する。その結果、「早炊き」であると判
定(YES)されると、ステップS5,S6の保温ヒータ2
6のON、蓋ヒータ25のONの各処理を行なうことな
くステップS7の合数判定開始温度To℃(例えば70℃)
に達したか否かの判定動作に進む。
【0069】他方、ステップS4での早炊き判定の結
果、NOと判定された選択メニューが「早炊き」メニュー
ではない時には、先ず所定時間tw(例えば5分)、所定温
度Tw(例えば50℃)の吸水工程を行った後、さらにス
テップS5,S6に進んで保温ヒータ26を16/16(1
00%)デューティー、蓋ヒータ25を5.5/16デュー
ティー各々ONにして上記内鍋3の全体を最大加熱量で
加熱する。
【0070】この結果、内鍋3の温度は、やがて上記吸
水温度Twを超えて次第に上昇する。
【0071】そして、続いてステップS7で上記センタ
センサ7の出力に基き同内鍋3の温度が合数判定を行う
に適した合数判定開始温度To℃(例えば70℃)に達し
たか否かを判定する。
【0072】その結果、YESの時はステップS9に進
んで、先ず合数判定結果安定化のためのワークコイル等
加熱手段停止用30秒タイマーt30のタイマー動作をス
タートさせるとともにステップS10,S11,S12で上記ワ
ークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々
OFFにした後、ステップS13の30秒タイマーt30
のタイムアップ判定に進む。
【0073】上記のように一旦内鍋3の検出温度が合数
判定開始温度To℃に達したとしても、該状態では内鍋
3内の米水の温度は同温度To℃には達していない。と
ころが、該状態で例えば30秒間上述のようにワークコ
イル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25がOFFされ
ると、例えば図9ないし図12の各炊飯特性に示される
ように、内鍋3の温度自体が所定値下がる一方、内部の
米水の温度はTo℃に近くなってくる。その結果、内鍋
3の温度と内部の米水の温度との温度差が小さくなる。
【0074】他方、上記ステップS7の判定結果がNO
の未だ内鍋3の温度が上記合数判定開始温度To℃に達
していない時は、ステップS8の停電確認フローチャー
トを経て上記ステップS2〜S7の動作を繰り返す。そし
て、YES(To℃)になって、初めて上述のステップS9
〜S13の動作に進む。
【0075】ステップS13では、上記加熱停止時間30
秒の経過、すなわち30秒タイマーt30のタイムアップ
状態を判定し、その判定結果がNOの時は、ステップS
15の停電確認を行ないながら上記加熱停止動作を継続す
る。
【0076】一方、同判定結果がYES(t30=0)にな
ると、上記内鍋3内の米水の温度が十分に上昇したと認
めて、ステップS14で再び上記ワークコイル17の出力
デューティーを100%(16/16)にセットするとと
もにステップS16でONにする。
【0077】また、それと同時に、ステップS17で保温
ヒータ26をON、ステップS18で蓋ヒータ25を各々
ONにしてフルパワーでの加熱を開始する。
【0078】この結果、上記内鍋3の温度は再び合数判
定開始温度To℃に達するようになり、該段階では、内
鍋3内の米水温度も略それに等しい温度に上昇する。
【0079】そこで、次にステップS19に進んで、上記
内鍋3の温度が再度合数判定開始温度To℃に達したか
否かを判定する。
【0080】その結果、YESの時は次にステップS20
に進んで、先ず合数判定周期を決定する12秒タイマー
t12のタイマー動作(デクリメント動作)をスタートさせ
るとともに加熱量を一定にするためにステップS22,S
23で上記保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々OFFに
した後、ステップS24に進む。他方、NOの未だ内鍋3
の温度が上記合数判定開始温度To℃以上にならない時
は、ステップS21の停電確認フローチャートを経て上記
ステップS14〜S19の動作を繰り返す。そして、YES
になると、初めて上述のステップS20〜S24の動作に進
む。
【0081】ステップS24では、さらに上記センタセン
サ7により検出された内鍋3の温度が、所定の加熱基準
曲線によって決定されるm周期目の基準温度Tm℃以下
か、又は同基準温度Tm℃よりも高くなっているかを判
定する。ここで、mは1〜15、つまり12秒サイクル
で15回の温度データを判定するようになっている。
【0082】該判定の結果、YES、すなわち上記内鍋
3の温度が未だ上記基準温度Tm℃以下である時は、ス
テップS25に進んで上記ワークコイル17のフルパワー
ON状態を継続させる一方、NO、すなわち上記内鍋3
の温度が上記基準温度Tm℃よりも高くなっている時
は、ステップS28に進んで上記ワークコイル17をOF
Fにした後、ステップS29で該OFF時間の積算(カウ
ント)を実行する。
【0083】次に、上記ステップS24でのYES,NO
何れの判定結果の場合にも、続いてステップS26に進
み、上記12秒タイマーt12の設定時間12秒(判定周
期)が経過したか否かを判定する。
【0084】その結果、YES(t12=0)の時は、ステ
ップS30で再び同12秒タイマーt12のタイマー動作を
スタートさせた後、ステップS31でm=15(判定回数終
了)に達した否かの判定を行なう、他方、NO(t12≠0)
の時はステップS27の停電確認フロチャートを経て上記
ステップS24〜S26,S28,S29の当該周期の温度変化判
定動作を繰り返す。
【0085】上記ステップS31のm=15の判定で、そ
の判定結果がNOの時(m≠0)は、その都度ステップS
33に進んで順次m=m+1のエンクリメント動作を行な
い、最大回数m=15(YES)となるまで上記ステップ
24〜S31,S33の動作を繰り返す。
【0086】一方、上記ステップS31の「m=15?」の
判定でYESと判定された合数判定終了時(m=15)
は、ステップS32に進んで、先ずセーフティータイマー
t1600(設定時間1600秒)のタイマー動作をスタート
させる。該セーフティータイマーt1600は、最大炊飯時
間を考慮して設けられており、設定時間1600秒が経
過しても炊飯が完了しない時は、何らかの異常があると
認定して自動的に電源をOFFにするためのものであ
る。
【0087】そして、その上で順次ステップS34,S35,
36に進み、現在選択されているメニューが「炊き込み」
メニューであるか、「硬め」メニューであるか、「ふつう」
メニューであるか、「柔かめ」メニューであるかを順々に
判定してゆく。
【0088】その結果、先ずステップS34でYES、す
なわち現在の選択メニューが「炊き込み」メニューである
時は、以後当該「炊き込み」メニューに対応した炊飯制御
を実行する。
【0089】一方、ステップS34の判定でNO,ステッ
プS35の判定でYESの現在の選択メニューが「硬め」の
炊き分けメニューである時は、吸水量増大のための後述
するワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25
の各々のOFFによる当該合数判定終了後の高温状態
(例えば90℃前後)での吸水量増大制御(ステップS37
〜S43)を全てジャンプして直ちに当該「硬め」メニュー
に対応した炊き上げ制御を実行する。
【0090】この結果、該場合には、例えば図9の炊飯
特性に示されるように、所定温度Tw、所定時間twの吸
水工程を経た後、温度To〜T1間での合数判定がなさ
れ、該判定された合数に応じて上記ワークコイル17、
保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々ONにしたまま沸
騰工程に到る当該「硬め」メニューに適した加熱パターン
での炊飯制御が実現される。
【0091】すなわち、該場合における米の吸水量は基
本的に吸水工程での吸水作用によって決定されるので、
最も吸水量の小さいものとなり、それによって「硬め」の
御飯が確実に炊き上げられる。
【0092】また、ステップS34,S35の判定で各々N
O、ステップS36の判定でYESと判定された現在選択
されているメニューが「ふつう」の炊き分けメニューであ
る時は、先ずステップS38に進んで、上記合数判定終了
後に上記ワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ
25等加熱手段をOFFにして炊き分けを目的として合
数判定終了後の高温状態での吸水量制御(吸水量増大制
御)を行う吸水制御タイマーtの設定時間をt=30秒に
設定した後、ステップS39で同吸水制御タイマーtのタ
イマー動作をスタートさせる。そして、それに同期して
ステップS40で上記ワークコイル17をOFFに、また
ステップS41で上記保温ヒータ26をOFFに、さらに
ステップS42で上記蓋ヒータ25をOFFにする(加熱
停止)。
【0093】そして、その後、続くステップS43で当該
吸水制御タイマーtの設定時間t=30秒の経過を判定
し、t=30秒が経過するまでの間は、ステップS44
経て停電状態の確認を行ないながら、上記ステップS40
〜S44の動作を継続して上記「ふつう」の炊き分けメニュ
ーに対応した吸水量増大制御を実行する。
【0094】そして、上記設定時間t=30秒が経過し
てステップS43でYESの判定がなされると、以後の沸
騰工程を含む通常の炊き上げ制御を実行する。
【0095】この結果、該場合には、例えば図10の炊
飯特性に示されるように、所定温度Tw、所定時間twの
吸水工程を経た後、温度To〜T1間での合数判定がなさ
れ、該判定された合数に応じて上記ワークコイル17、
保温ヒータ26、蓋ヒータ25を各々所定設定時間t=
30秒内OFFにして「ふつう」メニューに対応した適切
な吸水量増大制御を行った後、通常の沸騰工程に到る当
該「ふつう」メニューに適した加熱パターンでの炊飯制御
が実現される。
【0096】すなわち、該場合における米の吸水量は吸
水量増大工程での吸水作用に加えて、さらに合数判定終
了後の高温状態での吸水制御の両方によって決定される
ので、「ふつう」メニューに適した最適な吸水量のものと
なり、「ふつう」の硬さの御飯が確実に炊き上げられる。
【0097】さらに、ステップS34,S35,S36の判定で
各々NOと判定された「炊き込み」メニューでも「硬め」メ
ニューでも「ふつう」メニューでもない現在選択されてい
るメニューが「柔かめ」の炊き分けメニューである時に
は、先ずステップS37に進んで、上記合数判定終了後に
上記ワークコイル17、保温ヒータ26、蓋ヒータ25
等加熱手段をOFFにして炊き分けを目的とする合数判
定終了後の高温状態での吸水量制御(吸水量増大制御)を
行う吸水制御タイマーtの設定時間をt=60秒に最も大
きく設定した後、ステップS39で同吸水制御タイマーt
のタイマー動作をスタートさせる。そして、それに同期
してステップS40で上記ワークコイル17をOFFに、
またステップS41で上記保温ヒータ26をOFFに、さ
らにステップS42で上記蓋ヒータ25をOFFにする
(加熱停止)。
【0098】そして、その後、ステップS43で当該吸水
制御タイマーtの設定時間t=60秒の経過を判定し、t
=60秒が経過するまでの間は、ステップS44を経て停
電状態の確認を行ないながら、上記ステップS40〜S44
の動作を継続して上記「柔かめ」の炊き分けメニューに対
応した吸水量増大制御を実行する。
【0099】そして、上記設定時間t=60秒が経過し
てステップS43でYESの判定がなされると、以後の沸
騰工程を含む通常の炊き上げ制御を実行する。
【0100】この結果、例えば図11の炊飯特性に示さ
れるように、所定温度Tw、所定時間twの吸水工程を経
た後、温度To〜T1間での合数判定がなされ、該判定さ
れた合数に応じて上記ワークコイル17、保温ヒータ2
6、蓋ヒータ25を各々所定時間t=60秒内OFFに
して「柔かめ」に対応した十分な吸水量増大制御を行った
後に沸騰工程に到る当該「柔かめ」メニューに適した加熱
パターンでの炊飯制御が実現される。
【0101】すなわち、該場合における米の吸水量は吸
水工程での吸水作用と上記合数判定終了後の高温状態で
のt=60秒間の吸水量増大制御とによって決定される
ので、最も吸水量の大きいものとなり、それによって柔
かめの御飯が確実に炊き上げられる。
【0102】本実施例の炊き分け制御システムによる
と、以上に説明したように、先ず一旦合数判定開始温度
To℃に達すると、ワークコイル等の全ての加熱手段を
OFFにすることによって内鍋3内の米水温度を上昇さ
せ、その後に合数判定をすることにより、その判定結果
を安定させる。そして、さらに合数判定終了後に炊き分
け制御のためのワークコイル、ヒータ等の加熱手段OF
Fによる吸水制御工程を設け、該吸水制御工程における
発熱動作停止時間の有無、又は長短によって米に対する
吸水量を目標とする炊き分けレベルに応じて高精度にコ
ントロールして正確な炊き分けを実現するようになって
いる。
【0103】つまり、該システムでは、内鍋温度と内部
の米水温度との差を小さくして合数判定結果の安定によ
る正確な炊飯量の判定機能を実現するとともに、さらに
通常の吸水工程よりも水温が高い合数判定終了後の高温
状態での時間を吸水制御に有効に利用して効果的な炊き
分けを行うようになっているので、正確な加熱制御が実
現できるとともに通常の低温状態での吸水作用に比べて
吸水率の差が大きく、短時間で高精度の炊き分けコント
ロールを実現することができる。
【0104】また、その結果、通常の吸水工程での吸水
時間自体を可能な限り短かくすることができるので、ト
ータルとしての炊飯時間そのものをも短縮することがで
き、消費電力の節約にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係る電気炊飯器
本体の構造を示す断面図である。
【図2】図2は、同電気炊飯器の制御回路部の構成を示
す電気回路図である。
【図3】図3は、同電気炊飯器の炊き分けレベルに応じ
た吸水制御の内容を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図3の炊き分け制御における「硬め」炊
飯時の炊飯特性を示す図である。
【図5】図5は、図3の炊き分け制御における「ふつう」
炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図6】図6は、図3の炊き分け制御における「柔かめ」
炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図7】図7は、図3の炊き分け制御における「早炊き」
炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図8】図8は、本願発明の実施例2に係る電気炊飯器
の炊き分け制御の内容を示すフローチャートである。
【図9】図9は、図8の炊き分け制御における「硬め」炊
飯時の炊飯特性を示す図である。
【図10】図10は、図8の炊き分け制御における「ふ
つう」炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図11】図11は、図8の炊き分け制御における「柔
かめ」炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図12】図12は、図8の炊き分け制御における「早
炊き」炊飯時の炊飯特性を示す図である。
【図13】図13は、従来の電気炊飯器の炊き分けおよ
び合数判定制御内容を説明するための炊飯特性図であ
る。
【符号の説明】
3は内鍋、7はセンタセンサ、17はワークコイル、2
7はマイクロコンピュータユニットである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米と水とを収納する飯器と、この飯器を
    加熱する加熱手段と、上記飯器の温度を検出する温度セ
    ンサと、この温度センサの温度検出値に応じて所定の炊
    飯特性で上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手
    段とを備えてなる電気炊飯器において、所望の炊き分け
    レベルを設定する炊き分けレベル設定手段と、上記飯器
    内の米の合数を判定する合数判定手段と、該合数判定手
    段による合数判定終了後、上記加熱手段の加熱を停止さ
    せる加熱停止手段と、上記炊き分けレベル設定手段によ
    り設定された炊き分けレベルに応じて上記加熱停止手段
    の加熱停止動作および加熱停止時間を制御して吸水量を
    変える吸水制御手段とを設けたことを特徴とする電気炊
    飯器。
  2. 【請求項2】 米と水とを収納する飯器と、この飯器自
    体を発熱させる発熱手段と、上記飯器の温度を検出する
    温度センサと、この温度センサの温度検出値に応じて所
    定の炊飯特性で上記発熱手段の発熱量制御を行う発熱量
    制御手段とを備えてなる電気炊飯器において、所望の炊
    き分けレベルを設定する炊き分けレベル設定手段と、上
    記飯器内の米の合数を判定する合数判定手段と、該合数
    判定手段による合数判定終了後、上記発熱手段による飯
    器の発熱を停止させる発熱停止手段と、上記炊き分けレ
    ベル設定手段により設定された炊き分けレベルに応じて
    上記発熱停止手段の発熱停止動作および発熱停止時間を
    制御して吸水量を変える吸水制御手段とを設けたことを
    特徴とする電気炊飯器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004329780A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP2015205159A (ja) * 2014-10-02 2015-11-19 三菱電機株式会社 調理器
CN111743380A (zh) * 2019-03-28 2020-10-09 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪控制方法、装置及其相关设备

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JPS6187509A (ja) * 1984-10-05 1986-05-02 株式会社日立ホームテック 電気がま

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