JP2004329780A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Shinichi Tanaka
伸一 田中
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Abstract

【課題】従来型のセンターセンサを不要とし、内ケース底部のセンサ孔をなくすとともに、内鍋の温度検知性能を向上させる。
【解決手段】内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、上記内鍋の温度を検知する温度センサと、該温度センサの温度検知データに基いて上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記内鍋に対して上記温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記内ケース又は外ケース側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記内鍋の温度を直接的にかつワイヤレス状態で検出して上記加熱量制御手段に取り込めるようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気炊飯器の内鍋その他の温度検知構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に従来の電気炊飯器は、内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、上記内鍋の温度を検知する温度センサと、該温度検知センサの温度検知データに基いて上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとから構成されている。
【0003】
そして、上記温度検知センサは、筒状のセンサキャップ内にサーミスタを収納したセンターセンサとして構成され、上記内ケースの底壁部中央部に上下方向に貫通して設けられたセンターセンサ設置孔内にスプリングを介して上下方向に昇降自在な状態で支持されており、センサ部であるサーミスタは上記センサキャップを介して内鍋の底部に間接的に当接し、上記センサキャップを介して間接的に内鍋底部の温度を検知する。
【0004】
そして、該検知された内鍋底部の温度に応じてワークコイル(又はヒータ)等の内鍋加熱手段による内鍋の加熱量(出力)を適切に制御するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また最近では、上記蓋ユニットの内側(裏側)に放熱板等の内蓋を設け、炊飯時等において、該内蓋をワークコイル(又はヒータ)等の加熱手段で加熱することによって、内鍋内を上方側からも加熱するようにして、より均一な加熱を行えるようにしたものもある。(例えば特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−33567号公報(第1頁−10頁、図1)
【特許文献2】
特開平8−66298号公報(第1頁−8頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の内鍋温度検知構造の場合、上述のように、内ケースの底壁部中央部にセンターセンサ設置用の比較的直径の大きな孔部が必要であり、該孔部から下方の基板部等に水や異物が侵入する問題がある。
【0008】
また、センサ部が直接内鍋に接するのではなく、センサキャップを介して間接的に内鍋に接するようになっているので、検知感度が低く、内鍋の温度変化に対する応答性も悪い欠点がある。
【0009】
また、機械的な昇降機構を必要とし、構造も複雑である。
【0010】
さらに、蓋ユニット部分に放熱板等の内蓋を設けて、必要に応じて加熱し、又は加熱しない構成を採用した場合、内蓋の温度も検知すべきであるが、内蓋の温度を検知してマイコン制御ユニットに入力させるのは、困難であり、配線の断線保護あるいは電気絶縁対策等構造が複雑になる。そのため、特に蓋ユニットを取り外せるようにした場合などでは、蓋ユニット内の温度を検出することは、これまで全く行われていない。
【0011】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、内鍋や蓋ユニット等被温度検知体側に温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データをワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記内ケース等被温度検知体とは別部材側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記内鍋や蓋ユニット等被温度検知体の温度を直接的にかつワイヤレス状態で検出し、炊飯又は保温制御用のマイコンに取り込めるようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記従来の問題を確実に解決し、その目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0013】
(1) 請求項1の発明
この発明の課題解決手段は、内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、上記内鍋の温度を検知する温度センサと、該温度センサの温度検知データに基いて上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記内鍋に対して上記温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記内ケース又は外ケース側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記内鍋の温度を直接的にかつワイヤレス状態で検出して上記加熱量制御手段に取り込めるようにしたことを特徴としている。
【0014】
このように、被温度検知体である内鍋自体にサーミスタ等の温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データをワイヤレスで送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設けるようにすると、温度検知センサが直接内鍋の温度を検出できるようになり、検知感度が高くなって温度検知性能が大きく向上する。しかも、該検知された温度データは、ICチップのワイヤレス送信手段によって内ケース又は外ケース側の受信手段に対してワイヤレス状態で送信されるようになっているから、何らの配線も必要とせず、上記内鍋の温度をマイコン制御ユニット等の加熱量制御手段に自由に取り込むことができる。
【0015】
その結果、加熱量制御手段の加熱量制御精度も大きく向上する。
【0016】
(2) 請求項2の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、温度検知センサのセンサ部分のみをICチップから分離独立させ、ICチップの温度検知回路部分に対して所定の信号線を介して接続したことを特徴としている。
【0017】
このように、温度検知センサのセンサ部分のみをICチップから分離独立させ、ICチップの温度検知回路部分に対して所定の信号線を介して接続するようにすると、温度検知センサのセンサ部分のみを内鍋の最も温度が高くなる部分又は最も的確に内鍋全体の温度を検知できる部分に自由に設置できるようになる一方、ICチップ部分全体を熱負荷の小さい相対的に温度の低い部分に設置できるようになり、ICチップ内各回路機能の信頼性が向上する。
【0018】
また、温度検知センサのセンサ部分を複数個設けて、内鍋各部の温度を検知しようとする場合に好都合となる。
【0019】
(3) 請求項3の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項2の発明の課題解決手段の構成において、温度検知センサのセンサ部分は、内鍋の底壁部と側壁部等内鍋の複数の個所に設けられていることを特徴としている。
【0020】
このように、温度検知センサのセンサ部分が、内鍋の底壁部と側壁部等内鍋の複数の個所に設けられていると、内鍋各部の温度分布を的確に検出し、それに応じて適切な加熱制御を行うことができ、場所を異にして複数の加熱手段を有する場合の各加熱手段の加熱量を適切に制御するのに適したものとなる。
【0021】
(4) 請求項4の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2又は3の発明の課題解決手段の構成において、ICチップは、内鍋の外面に凹部を形成し、該凹部内に収納設置されるようになっていることを特徴としている。
【0022】
このように、ICチップは、内鍋の外面に凹部を形成し、該凹部内に収納設置するようにすると、内鍋を取り出して流し台等に置いた場合にも、ICチップが損傷されるようなことがない。
【0023】
(5) 請求項5の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項2の発明の課題解決手段の構成において、ICチップは、内鍋開口縁部の把手部に設けられていることを特徴としている。
【0024】
このように、ICチップが、内鍋開口縁部の把手部に設けられていると、上記分離独立した温度検知センサからの温度検知データを、同把手部分から内ケース又は外ケース側の受信手段にノイズなく適切にワイヤレス送信し、マイコン制御ユニット等加熱量制御手段部分に適切に供給入力させることができる。
【0025】
(6) 請求項6の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3又は4の発明の課題解決手段の構成において、受信手段は、内ケースの外面に設けられていることを特徴としている。
【0026】
このように、受信手段が、内ケースの外面に設けられていると、受信した温度検知データを熱の影響の小さい内ケース外面部分からマイコン制御ユニット等加熱量制御手段部分に適切に供給入力させることができる。
【0027】
(7) 請求項7の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3,4,5又は6の発明の課題解決手段の構成において、内ケース底壁部には、全く孔部が形成されていないことを特徴としている。
【0028】
以上の各課題解決手段の構成によると、従来のようなセンターセンサが不要になるから、このように、内ケース底壁部には、全く孔部が形成されなくなる。
【0029】
その結果、ふきこぼれたおねば等が底部に留っても、製品内部に侵入しない。
【0030】
(8) 請求項8の発明
この発明の課題解決手段は、内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、温度を検知する温度センサと、上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記蓋ユニット内に上記温度検知センサを、上記蓋ユニット内又は上記蓋ユニットの外側部分に該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップをそれぞれ設ける一方、上記外ケース側に同ICチップの送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記蓋ユニット内の温度を直接的にワイヤレス状態で上記加熱量制御手段に取り込めるようにしたことを特徴としている。
【0031】
このように、蓋ユニット内に温度検知センサを、また蓋ユニット内又は蓋ユニットの外側部分に、当該温度検知センサにより検知された温度検知データをワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記外ケース側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記蓋ユニット内の温度をワイヤレス状態でマイコン制御ユニット等上記加熱量制御手段に取り込むようにすると、例えば蓋ユニットを炊飯器本体から取り外せるようにした場合にも、上記請求項1の発明の課題解決手段と同様にして蓋ユニット内の温度を適切に検知し、内鍋内又は蓋ユニット部分への適切な加熱量制御を行うことができるようになる。
【0032】
(9) 請求項9の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項8の発明の課題解決手段の構成において、蓋ユニットは内蓋を有し、温度検知センサは同内蓋部分に設けられていることを特徴としている。
【0033】
このように、蓋ユニットが、放熱板等の内蓋を有する場合には、同内蓋部分に温度検知センサを設けて、上記蓋ユニット内又は上記蓋ユニットの外側部分に設けたICチップのワイヤレス送信手段により、当該温度検知センサによって検知された内蓋の温度検知データをワイヤレス送信し、受信手段を介して同内蓋部分の温度をワイヤレス状態でマイコン制御ユニット等の加熱量制御手段に取り込むようにすると、例えば蓋ユニットを炊飯器本体から取り外せるようにした場合にも、上記請求項1の発明の課題解決手段と同様にして内蓋部分の温度を適切に検知し、内鍋又は放熱板等内蓋への適切な加熱量制御を行うことができるようになる。
【0034】
【発明の効果】
以上の結果、先ず本願請求項1〜7の発明によると、従来のセンターセンサが不要となり、内ケース底部にセンターセンサ設置用の孔を設ける必要がなくなる。その結果、内ケース下方の基板部等への水や異物の侵入の問題が解消される。また、温度検知センサが直接内鍋の温度を検知するので、検知感度が高く、応答性も向上する。また、機械的な構成部分がないので、構造も簡単で、低コストなものになる。又ICチップとの通信により、内鍋が入っていない場合の検知も可能となる。
【0035】
次に、本願請求項8の発明によると、蓋ユニット内の温度を直接感度良く検知することができるようになり、加熱量制御の制御精度を一段と向上させることができる。
【0036】
しかも、内蓋側に設けたICチップと炊飯器本体側受信手段とは、ワイヤレス状態でデータの送受を行えるから、例えば内蓋を着脱可能として丸洗いできるようにした製品の場合にも、何の制約もなく適用することができるメリットがある。
【0037】
さらに、本願請求項9の発明によると、放熱板等内蓋部分の温度を直接感度良く検知することができるようになり、放熱板を含めた加熱量制御の制御精度を一段と向上させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
先ず図1〜図3は、内鍋に対して温度検知機能をもったICチップを直接設置し、その検知データを炊飯器本体側に設けた送受信手段側にワイヤレス送信することによって、従来のセンターセンサを不要にした、本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の構成を示している。
【0039】
同電気炊飯器は、その基本的な構成として、温度検知機能を有したICチップが埋設された内鍋と、該内鍋が収納された炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部を覆う蓋ユニットとからなり、該炊飯器本体内の上記内鍋の底部に同内鍋の下部側を加熱する第1の加熱手段としての第1のワークコイル、また同内鍋の側壁部側を加熱する第2の加熱手段として保温ヒータH、また蓋ユニットの内側に2次側被誘導加熱部材として上記内鍋内への放熱性能の高い磁性金属材料よりなる放熱板、さらに上記炊飯器本体の肩部に、同放熱板を電磁誘導加熱する第3の加熱手段としての第2のワークコイルを各々備えた電磁誘導加熱式のものにより構成されている。
【0040】
すなわち、該電気炊飯器は、先ず図1に示すように、全体として、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能なステンレス鋼材等の磁性金属材料(鉄系金属材料)よりなる内鍋1と、該内鍋1を任意に収納セットし得るように有底筒状に形成された合成樹脂製の内ケース(保護枠)2と、該内ケース2を保持する外装筺体である筒状の外ケース3と、該外ケース3と上記内ケース2とを結合一体化して上部が開口した有底筒状体に形成された炊飯器本体(符号省略)と、該炊飯器本体の上部に、その開口部を覆って開閉可能に設けられた蓋ユニット5とから構成されている。
【0041】
上記内ケース2の底壁部2bの下面には、同図1に示すように、例えば半径方向の内側と外側に位置を異にして同心状に分巻された内鍋加熱用の第1のワークコイルL(L,L)が設けられており、該第1のワークコイルLは上記内ケース2内に収納された内鍋1の底壁部1bの中央面側と側面側を均一に加熱することによって全体を均一に加熱し、効率良く炊飯を行うようになっている。また、同内ケース2の側壁部2aには例えば第2の加熱手段としての保温ヒータHが断熱材6で覆って設けられるようになっており、該保温ヒータHは、炊飯時および保温時において上記内鍋1の側壁部1aを加熱するようになっている。もちろん、この保温ヒータHは必要に応じて保温用のワークコイルに変更することもできる。
【0042】
また上記外ケース3は、例えば合成樹脂板(又は金属板)で形成された上下方向に筒状のカバー部材(側板)3bと、該カバー部材3bの上端部に設けられた合成樹脂製の肩部材7と、上記カバー部材3bの底部に設けられた底部材3cとからなっている。そして、上記内ケース2の上端側にあって外周方向に鉤上に曲成された肩部材支持片2cの上部支持面(凹溝面)に対し、上記肩部材7の内周側筒状の縦壁部を係合支持して一体化し、それら肩部材支持片2cと肩部材縦壁部、肩部材上壁部の間に、被電磁誘導加熱部材である蓋ユニット5側の放熱板10および内鍋1の開口部1cを電磁誘導加熱するための第3の加熱手段である第2のワークコイルLが設けられている。
【0043】
該第2のワークコイルLは、例えば内周側に上下方向に長い縦壁構造の本体側筒状部を、また、その外周面側上部の最上段部と該最上段部から所定寸法下方の中段部に各々水平方向外方に所定幅張り出した上下2枚の環状のリブよりなり、これら環状のリブの間に上下2層状態でワークコイルを巻成するようにした断面コ字状のコイル巻成部を各々備えた断面F字形のコイルホルダー(コイルリング)8を介して設けられている。すなわち、該コイルホルダー8の上記コイル巻成部には、その本体側筒状部の外周面(ドラム面)の内方側から外方側(又はその逆)に所定のターン数で巻成されたリッツ線が上下2層状態に積層して設置されている。そして、該コイルホルダー8は、上記筒状部の内周面側内鍋1の開口部1cとの間には、例えばアルミニウム製の磁気遮蔽板が設けられている。
【0044】
そして、このようにして第2のワークコイルLを備えた上記炊飯器本体の肩部(開口縁部)に対し、次に述べる蓋ユニット5側放熱板10外周の被電磁誘導加熱部10cが、図示の蓋ユニット5を閉じた状態において、所定のギャップを有した電磁誘導加熱可能な位置関係で対応するようになっている。そして、同状態では、また内鍋1は、その開口部1c部分が上記磁気遮蔽板を介して第2のワークコイルLと対応するようになっている。
【0045】
また外ケース3の前面部上方には、操作パネル部17が設けられている。該操作パネル部17面には、大きな表示面積をもつ液晶表示部と炊飯スイッチ、タイマー予約スイッチ、取消スイッチ、保温スイッチ、再加熱スイッチ、メニュー選択スイッチ、時スイッチ、分スイッチ等の各種入力スイッチのタッチキー部分が設けられている。
【0046】
また、上記外ケース3内の上記操作パネル部17の内側部分(裏側空間)には、上記下方向にストレートに延びる制御基板16の上端側位置から斜め前方に下降する格好で、例えばマイコン基板が傾斜設置されている。このマイコン基板は、液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイ支持部材、炊飯スイッチ、タイマー予約スイッチ、取消スイッチ、保温スイッチ、再加熱スイッチ、メニュー選択スイッチ、時スイッチ、分スイッチ等の各種入力スイッチの動作機構部分が設けられた操作基板部19と、その下方側にあって、マイコンバックアップ用電源電池、ワークコイル定格出力(定格加熱出力)の調節設定用の可変抵抗、炊飯又は保温制御用のマイコン制御ユニット40等を有するマイコン用電源基板部18とからなっている。
【0047】
一方、蓋ユニット5は、例えば図1に示すように、上記炊飯器本体から取り外して丸洗いできるように構成されている。そして、蓋ユニット5は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー5Aと、該外カバー5Aの外周部内側にあって周方向に延びる合成樹脂製の内枠部5cと、該内枠部5cに対して固定して設けられた同じく合成樹脂製の内カバー5Bとからなり、それらの間の内部空間5Dが中空の断熱構造体に形成されている。
【0048】
そして、該蓋ユニット5本体の上記内カバー5Bの下方には、電磁誘導加熱可能な磁性金属材料よりなる放熱板10が着脱可能に設けられている。また、同蓋ユニット5を構成する上記外カバー5Aおよび内カバー5Bの中央部には、上下両方向に貫通して筒状の調圧口部11(調圧通路13)が形成され、該調圧口部11の上部に対して図示のようなキャップ構造の大径の調圧ユニット12が上方側から着脱可能に嵌合されている。また、上記調圧口部11の外周部には、上記放熱板10を取付けた内カバー5B中央の筒状部が嵌合係止されるようになっている。
【0049】
ところで、この実施の形態の場合、上記内鍋1の底壁部1bの中央部下面には、例えば図2に示すように、所定の深さの凹部1eが形成され、該凹部1eを介して、例えば図3のような温度検知センサ20を一体に備えたICチップ22が外部に突出しないように埋設されている。
【0050】
このICチップ22は、電源回路22bと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)22cと、変調回路22dと、復調回路22eと、CPU22fと、このCPU22fに対して入出力可能に接続され、後述する温度検知センサ20により検知された温度検知データが随時記憶されるメモリ22aと、内鍋1の底壁部1b中央の温度を直接検出し、CPU22fを介してメモリ22aにメモリする例えばサーミスタよりなる温度検知センサ20とを有して構成されている。
【0051】
電源回路22bは、蓄電池としてのコンデンサ(図示せず)を内蔵し、このコンデンサはコイル型の第1の送受信アンテナ21とともに共振回路を形成している。このコンデンサには、第1の送受信アンテナ21が特定の周波数の電波(上記共振回路が共振する周波数)を受信したときに、その相互誘導作用で生じる電力が充電されるようになっている。そして、電源回路22bは、このコンデンサからの電力を整流し安定化してCPU22fに供給し、ICチップ22を活性化する。また、上記第1の送受信アンテナ21は、例えば複数枚の軟磁性アモルファス箔又は複数枚の金属箔を耐熱性樹脂又は耐熱性無機材料からなる絶縁層を介して積層してなる磁芯部材21aの外周に、耐熱性被覆導線21bを巻成した耐熱性の高いものに構成されている。
【0052】
一方、上記メモリ22aは、例えばROM、RAMおよびEEPROMを含み、CPU22fの制御の下で、後述する温度検知ユニット(温度検知データ等の送受信手段)32からの送信電波のデジタル・データ通信による読出しコマンドに応じて、上記メモリ22aに記憶されている温度検知データの読出しを行うとともに、必要に応じ、同温度検知ユニット32からの書込みコマンドに応じて必要なデータの書込みが行われる。
【0053】
なお、上記ICチップ22および第1の送受信アンテナ21は、所定の耐熱プラスチックケース内にパッケージングされて、上記内鍋1の凹部1e内に収納設置されているが、同耐熱プラスチックケースは、例えばポリイミド、エポキシ、ポリフェニールスルフォイド又はフェノールのような耐熱性の高いプラスチックにより形成され、例えば150℃〜250℃の高温下でも使用可能となっている。
【0054】
以上のように、温度検知センサ20による温度検知機能およびCPU22f、メモリ22a、RF回路22cによる検知された温度データのメモリ、ワイヤレス送信機能等を有して構成されたICチップ22は、それに対応して上記内ケース2の底壁部2bの下面側に設けられた温度検知ユニット32とワイヤレスで送受信可能に構成されている。
【0055】
該温度検知ユニット32は、上記ICチップ22側に記憶された温度検知データを読出して、上述したマイコン基板18側の炊飯又は保温制御用のマイコン制御ユニット40に転送して入力し、またICチップ22側のメモリ22a内に必要な情報を書込むように構成されており、上記第1の送受信アンテナ21と相互誘導作用する同じくコイル型の第2の送受信アンテナ31の受けた電波データを処理するデータ処理回路部を有する。第2の送受信アンテナ31は、上記ICチップ22側第1の送受信アンテナ21に対して所定の電波を送信し、かつICチップ22側第1の送受信アンテナ21からの所定の電波を受信するように構成されている。また、データ処理回路部は上記第2の送受信アンテナ31に接続されており、バッテリを内蔵する電源回路32aと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)32bと、変調回路32cと、復調回路32dと、CPU32eと、このCPU32eに対して入出力可能に接続され、上記ICチップ22のメモリ22aから読取った情報(温度検知データ等)を記憶するメモリ32fとを有して構成されている。
【0056】
上記ICチップ22中のメモリ22aに記憶された温度検知データの読み出しは、上記温度検知ユニット32の第2の送受信アンテナ31から上記ICチップ22側の第1の送受信アンテナ21に向けて2値化されたデジタル・データ信号を特定周波数の電波により送信する。このデジタル信号は、変調回路32cで変調を受け、RF回路32bで増幅されて第2の送受信アンテナ31から送信される。該送信された電波は、ICチップ22側第1の送受信アンテナ21により受信され、この受信時のアンテナコイル間の相互誘導作用により電源回路22bの蓄電用コンデンサに電力が充電される。そして、それにより電源回路22bは動作電力をCPU22fに供給し、ICチップ22を活性化して、RF回路22cを作動させる。
【0057】
そして、CPU32eは、この受信信号(読出しコマンド信号)に基づいて、上記メモリ22aに記憶されている温度検知データを送信する。この温度検知データの送信は、上記同様に2値化されたデジタル・データ信号を変調回路22dで変調した後、RF回路22cで増幅することによって第1の送受信アンテナ21から送出することにより行われる。この送信されたデジタル・データは、温度検知ユニット32側第2の送受信アンテナ31で受信され、上記データ処理回路部でデータ処理されて、上述の炊飯又は保温制御用のマイコン制御ユニット40に転送される。これにより、正確な内鍋1の温度が検知され、適切な加熱量制御が実現される。
【0058】
また、上記CPU32eの入力ゲートには、さらに入力装置(入力回路)32gが接続されており、所定の外部入力手段からの必要な追加情報が、同入力装置32gを介して入力され、上記CPU32e、RF回路32bを通して上記ICチップ22側のメモリ22aに書き込まれるようになっている。
【0059】
なお、上述のICチップ22と温度検知ユニット32との間における温度検知データの読出し、その他の必要な情報の双方向通信は、例えばワークコイルL,L駆動時のノイズの影響を避けるために、それらのOFF期間にタイミングを合わせて行う。
【0060】
なお、上記構成におけるICチップ22の設置位置は、上述のような内鍋1の底壁部1bの中央部に限らず、例えば底壁部1bと側壁部1aとの間のコーナ部、又は側壁部1aであっても良く、また、それら各々の場所に複数個のICチップ22,22・・・を設置するようにしても良い。
【0061】
以上のように、この実施の形態の構成では、内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、上記内鍋の温度を検知する温度センサと、該温度センサの温度検知データに基いて上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記内鍋に対して上記温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記内ケース又は外ケース側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記内鍋の温度を直接的にかつワイヤレス状態で検出して上記加熱量制御手段に取り込めるようにしている。
【0062】
このように、被温度検知体である内鍋自体にサーミスタ等の温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データをワイヤレスで送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設けるようにすると、従来のセンターセンサが不要となり、内ケース底部にセンターセンサ設置用の孔を設ける必要がなくなる。その結果、内ケース下方の基板部等への水や異物の侵入の問題が解消される。特に内ケース内底部におねば等が留っても問題がなくなる。
【0063】
また温度検知センサが直接内鍋の温度を検出できるようになり、検知感度が高くなって温度検知性能が大きく向上する。しかも、該検知された温度データは、ICチップのワイヤレス送信手段によって内ケース又は外ケース側の受信手段に対してワイヤレス状態で送信されるようになっているから、何らの配線も必要とせず、上記内鍋の温度をマイコン制御ユニット等の加熱量制御手段に自由に取り込むことができる。
【0064】
その結果、加熱量制御手段の加熱量制御精度も大きく向上する。
【0065】
さらに、機械的な構成部分がないので、構造も簡単で、低コストなものになる。
【0066】
また、以上のような構成の場合、その相互の送受信状態の可否に基いて、例えば内鍋1の有無(内ケース2内へのセット状態)を検知することもできる。
【0067】
また、以上の構成において、例えば上記ICチップを、内鍋の底壁部と側壁部等内鍋の複数の個所に設けるようにすると、内鍋各部の温度分布を的確に検出し、それに応じて適切な加熱制御を行うことができるようになり、上述の如く場所を異にして複数の加熱手段を有する場合の各加熱手段の加熱量を適切に制御するのに適したものとなる。
【0068】
また以上の構成では、ICチップを、内鍋の外面に凹部を形成し、該凹部内に外部に突出することなく収納設置されるようになっている。
【0069】
このように、ICチップは、内鍋の外面に凹部を形成し、該凹部内に外部に突出することなく収納設置するようにすると、内鍋を取り出して流し台等に置いた場合にも、ICチップが損傷されるようなことがなくなる。
【0070】
また、以上の構成では、ICチップとの送受信手段である温度検知ユニットが、内ケースの外面に設けられている。
【0071】
このように、ICチップとの送受信手段である温度検知ユニットが、内ケースの外面に設けられていると、受信した温度検知データを熱の影響の小さい内ケース外面部分からマイコン制御ユニット等加熱量制御手段部分に適切に供給入力させることができる。
【0072】
(変形例1)
上記実施の形態1の構成では、温度検知センサ20は、ICチップ22のパッケージング内にセンサ面のみを露出させて一体に組み込むように構成したが、該温度検知センサ20は、例えば図4に示すように、ICチップ22とは独立別体のものとして内鍋1の温度を検出しやすい任意の場所(例えば底壁部1bの中央など)に埋設し、その出力端子を所望の長さの信号線Lを介して内鍋1の熱負荷の小さい場所(例えば側壁部1aなど)に設置されたICチップ22の温度検知回路部分(CPU22fの温度データ入力ゲート)に接続するようにしても良い。
【0073】
もちろん、このようにした場合にも、対応する温度検知ユニット(温度検知データ送受信手段)32は、当該ICチップ22の上記第1の送受信アンテナ21に対応したワイヤレス送受信可能な位置(相互誘導可能な位置)に設けられる。
【0074】
このような構成にすると、温度検知センサ20部分を、図4のように内鍋1の最も温度が高くなる内鍋底壁部1bの中央部に設置しながら、ICチップ22を熱負荷の小さい側壁部1a等に設置することが可能となり、ICチップ22の耐久性、信頼性が向上する。
【0075】
また、このような構成の場合、温度検知センサ20を内鍋1の底壁部1bと側壁部1aの各部分に複数個設けて、内鍋1の各部の温度分布を正確に検知するのに好都合となる。
【0076】
(変形例2)
上記実施の形態および変形例1の構成では、例えばICチップ22を内鍋1の底壁部1bの中央部下面に設ける一方、それに対応して炊飯器本体側温度検知ユニット(温度検知データ送受信手段)32を内ケース2の外側(内鍋1と反対側)に設けるようにしたが、該ICチップ22は、例えば図5に示すように、上記変形例1のように温度検知センサ20部分を分離独立させた上で、内鍋1の開口縁部1d外側に設けた耐熱性の合成樹脂材よりなる把手部4の下部4b部分に設けて温度検知センサ20と所定の長さの信号線Lを介して接続する一方、同下部4b部分に対応する炊飯器本体の肩部材7側に温度検知ユニット32を設けるようにしても良い。なお図5中の符号4aは、把手部4の内鍋開口縁部1dに対する嵌合凹部である。
【0077】
このような構成の場合、把手部4は、内鍋1部分に比べて熱負荷が遥かに小さいので、ICチップ22の耐熱性が低くても済むようになる。
【0078】
(変形例3)
上記実施の形態の構成では、内鍋1に対して温度検知センサ20を一体化したICチップ22を設けるようにしたが、該温度検知センサ20とICチップ22とは上記変形例1の場合と同様に別個独立のものとして、同温度検知センサ20を、例えば図6および図7のように、上述した取り外し可能な蓋ユニット5の内蓋である放熱板10の上面側に設置する一方、ICチップ22部分を、その外周側外カバー5Aの補強リブ(縦壁)41部分に設け、それに対応する炊飯器本体側肩部材7上部の蓋取付け用のヒンジブラケット42部分に温度検知ユニット32を設けるようにしても良い。
【0079】
図中、符号44は蓋ユニット5を炊飯器本体側に回動可能に支持連結しているヒンジ軸、45はヒンジカバーである。
【0080】
このような構成によると、蓋ユニット5を炊飯器本体に対して着脱可能とし、丸洗いできるようにした場合においても、内蓋としての放熱板10部分の温度を何ら電源および電気的な配線を要することなく、正確に検出できるようになり、またICチップ22設置部分の熱負荷を全く問題にする必要がなくなる。
【0081】
さらに、このような構成の場合、ICチップ22および温度検知ユニット32の間相互の送受信状態の可否に基いて、例えば蓋ユニット5の開閉状態を検知することもできる。
【0082】
また、この場合において、例えば上記のような内蓋としての放熱板10が設けられていない蓋ユニットの場合には、蒸気通路13又は内カバー5Bのポリカバーパッキン内の裏面に温度検知センサ20を設けて、蒸気温度(又は沸とう状態)を検出するようにすることもできる。
【0083】
(変形例4)
さらに、上記実施の形態および変形例1〜3の構成では、その何れにおいても、そのICチップ22を、内鍋1又は放熱板10の温度検知および検知した温度データのマイコン制御ユニット40側へのワイヤレス送信専用に使用するものとして構成した。
【0084】
しかし、同ICチップ22は、そのメモリ22a部分に予じめ当該電気炊飯器の機種および機能等当該電気炊飯器固有の情報を記憶させて置きさえすれば、同ICチップ22を当該電気炊飯器の機種に対応した各種機能を示すRFIDタグ(無線周波数識別タグ)機能を有するものとして各種の用途に利用することができ、同ICチップ22を、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができる。
【0085】
特に先に述べたように、上記CPU32eの入力ゲートには、入力装置(入力回路)32gが接続されており、所定の外部入力手段からの必要な追加情報が、同入力装置32gを介して入力され、上記CPU32e、RF回路32b等を通して上記ICチップ22側のメモリ22aに書き込まれるようになっている(図3参照)。
【0086】
したがって、それらの各種用途に対応した所望のデータの書き込みも自由に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の炊飯器本体部分の構成を示す断面図である。
【図2】同電気炊飯器の要部である内鍋底部のICチップ設置部の構造を示す拡大断面図である。
【図3】同電気炊飯器のICチップおよび温度検知ユニット(炊飯器本体側送受信回路)部分の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本願発明の実施の形態の変形例1に係る電気炊飯器の要部である内鍋および内ケース側壁部におけるICチップおよび温度検知ユニットの設置状態の構成を示す拡大断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態の変形例2に係る電気炊飯器の要部である内鍋把手部(開口縁部)および炊飯器本体側肩部におけるICチップおよび温度検知ユニット設置状態の構成を示す拡大断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態の変形例3に係る電気炊飯器の要部の構成を示す断面図である。
【図7】同変形例3に係る電気炊飯器の要部である蓋部におけるICチップおよび温度検知ユニットの設置状態の構成を示す蓋部の裏面図である。
【符号の説明】
1は内鍋、1aは内鍋側壁部、1bは内鍋底壁部、2は内ケース、2aは内ケース側壁部、2bは内ケース底壁部、3は外ケース、5は蓋ユニット、10は放熱板、22はICチップ、32は温度検知ユニット(炊飯器本体側送受信手段)である。

Claims (9)

  1. 内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、上記内鍋の温度を検知する温度センサと、該温度センサの温度検知データに基いて上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記内鍋に対して上記温度検知センサと該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップを設ける一方、上記内ケース又は外ケース側に同ICチップのワイヤレス送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記内鍋の温度を直接的にかつワイヤレス状態で検出して上記加熱量制御手段に取り込めるようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 温度検知センサのセンサ部分のみをICチップから分離独立させ、ICチップの温度検知回路部分に対して所定の信号線を介して接続したことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 温度検知センサのセンサ部分は、内鍋の底壁部と側壁部等内鍋の複数の個所に設けられていることを特徴とする請求項2記載の電気炊飯器。
  4. ICチップは、内鍋の外面に凹部を形成し、該凹部内に収納設置されるようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気炊飯器。
  5. ICチップは、内鍋開口縁部の把手部に設けられていることを特徴とする請求項2記載の電気炊飯器。
  6. 受信手段は、内ケースの外面に設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電気炊飯器。
  7. 内ケース底壁部には、全く孔部が形成されていないことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の電気炊飯器。
  8. 内鍋と、該内鍋を収納セットする内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、該外ケース内にあって上記内鍋を加熱する加熱手段と、温度を検知する温度センサと、上記加熱手段の加熱量制御を行う加熱量制御手段と、上記内ケース上部の開口部を覆う蓋ユニットとからなる電気炊飯器において、上記蓋ユニット内に上記温度検知センサを、上記蓋ユニット内又は上記蓋ユニットの外側部分に該温度検知センサにより検知された温度検知データを外部にワイヤレス送信するワイヤレス送信手段を備えたICチップをそれぞれ設ける一方、上記外ケース側に同ICチップの送信手段からの温度検知データを受信する受信手段を設け、上記蓋ユニット内の温度を直接的にワイヤレス状態で上記加熱量制御手段に取り込めるようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  9. 蓋ユニットは内蓋を有し、温度検知センサは同内蓋部分に設けられていることを特徴とする請求項8記載の電気炊飯器。
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