JP4214902B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4214902B2
JP4214902B2 JP2003404551A JP2003404551A JP4214902B2 JP 4214902 B2 JP4214902 B2 JP 4214902B2 JP 2003404551 A JP2003404551 A JP 2003404551A JP 2003404551 A JP2003404551 A JP 2003404551A JP 4214902 B2 JP4214902 B2 JP 4214902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
hot water
container
water storage
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003404551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005160775A (ja
Inventor
英俊 ▲土▼屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP2003404551A priority Critical patent/JP4214902B2/ja
Publication of JP2005160775A publication Critical patent/JP2005160775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214902B2 publication Critical patent/JP4214902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

本願発明は、電気貯湯容器に関するものであり、さらに詳しくは、温度検知手段として温度兼用機能を有するICチップを用いた電気貯湯容器に関するものである。
電気貯湯容器の一般的構造は、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた構成となっている。このような構成の電気貯湯容器においては、内容器の温度を検出する温度検出手段として制御基板とリード線により接続されたサーミスタ付きの温度センサーが用いられていた(特許文献1参照)。
特開2001−292907。
上記したように、温度検出手段として、制御基板とリード線により接続されたサーミスタ付きの温度センサーを用いた場合、リード線の配索が必要なため、温度センサーおよび制御基板の配設位置が制限されることとなり、製造工程の複雑化および製品サイズ・形状の自由度が制限されるという不具合があった。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、温度検出手段として無線交信可能なサーミスタ付きICチップを用いることにより、温度検出手段および制御基板の配設位置を自由に設定できるようにすることを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、温度検知機能を有するICチップおよび前記加熱手段を、前記内容器の底部に配設し且つ前記制御基板に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設する一方、前記制御基板を、前記容器本体内における前記内容器の下方部位において前記加熱手段との間に金属製の防熱カバーを介在させた状態で配設するとともに、該防熱カバーに、前記ICチップと前記送受信手段との交信ライン部に位置して開口を形成している。
上記のように構成したことにより、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されることとなる。従って、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上する。しかも、内容器内のお湯の温度をICチップにより的確に検出することができるとともに、ICチップと送受信手段との間の温度情報授受は防熱カバーに形成された開口を介して行える。
本願発明では、上記課題を解決するための第2の手段として、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器の外面に、温度検知機能と予め電気貯湯容器の機種等の電気貯湯容器固有の情報であって例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報を記憶する機能とを有するICチップを配設する一方、前記制御基板に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設している。
上記のように構成したことにより、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されることとなる。従って、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上する。しかも、ICチップを当該電気貯湯容器の機種に対応した各種機能を示す製品識別用タグ機能を有するものとして各種の用途(例えば、加熱量制御の変更等)に利用することができる。また、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができる。さらに、内容器が着脱自在な電気貯湯容器に適用する場合には、ICチップによって内容器の有無を検知することも可能となる。
本願発明では、上記課題を解決するための第3の手段として、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器の外側面であって給水ライン近傍に、温度検知機能および給水判定機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部であって該容器本体前部の一側に配設された前記液体注出通路の直管部の他側に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしている。
上記のように構成したことにより、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されることとなる。従って、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上する。しかも、内容器の外側面に配設されたICチップにより検出される温度は、保温制御中においては、内容器内の湯面が給水ラインより上方に位置しているときにはお湯の温度となるが、湯面が給水ラインより下がると湯温より低い空気の温度となる。従って、ICチップの検出温度の変化(即ち、湯温→空気温度への変化)を検知することにより給水判定を行うことができる。また、再沸騰時のように加熱手段がフル通電されている時には、湯面が給水ラインより低くなっていると、加熱手段の加熱力によりICチップの検出温度が急激に上昇する。従って、ICチップの検出温度の急激な上昇を検知することにより空焚き検知を行うことができる。さらに、送受信手段とICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしたことにより、送受信手段とICチップとの間の電波交信を円滑に行うことができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第4の手段として、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記蓋体に設けられた蒸気通路に、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成された嘴部内に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしている。
上記のように構成したことにより、蓋体に設けられた蒸気通路に配設されたICチップにより検出された蒸気通路の温度情報が、容器本体の前部に形成された嘴部内に配設された送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されることとなる。従って、従来の電気貯湯容器におけるように蓋体へのリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上するとともに、蓋体を容器本体に対して着脱可能な構造とすることができる。しかも、ICチップからの温度情報により、沸騰検知、省スチーム制御、沸くまで何分表示、カルキ抜き制御等を行うことができる。また、ICチップを当該電気貯湯容器の機種に対応した各種機能を示す製品識別用タグ機能を有するものとして各種の用途(例えば、加熱量制御の変更等)に利用することができる。さらに、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができる。
本願発明では、上記課題を解決するための第5の手段として、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記容器本体の外周面を構成する外ケースと前記内容器とを結合する肩部材における前記蓋体が枢支されている部位の反対側となる反ヒンジピン側に、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成される嘴部に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間には、電波交信を阻害する部材を設けないようにしている。
上記のように構成したことにより、蓋体の閉止時と開放時(あるいは取り外し時)とで、ICチップにより検出される温度が相異することとなり、ICチップの検出温度の急激な変化を検知することにより蓋体の着脱あるいは開閉を検知することができる。しかも、送受信手段とICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしたことにより、送受信手段とICチップとの間の電波交信を円滑に行うことができる。
本願発明の第1の手段によれば、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、温度検知機能を有するICチップおよび前記加熱手段を、前記内容器の底部に配設し且つ前記制御基板に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設する一方、前記制御基板を、前記容器本体内における前記内容器の下方部位において前記加熱手段との間に金属製の防熱カバーを介在させた状態で配設するとともに、該防熱カバーに、前記ICチップと前記送受信手段との交信ライン部に位置して開口を形成して、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されるようにしたので、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上するという効果がある。しかも、内容器内のお湯の温度をICチップにより的確に検出することができるとともに、ICチップと送受信手段との間の温度情報授受は防熱カバーに形成された開口を介して行えるという効果もある。
本願発明の第2の手段によれば、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器の外面に、温度検知機能と予め電気貯湯容器の機種等の電気貯湯容器固有の情報であって例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報を記憶する機能とを有するICチップを配設する一方、前記制御基板に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設して、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されるようにしたので、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上するという効果がある。しかも、ICチップを当該電気貯湯容器の機種に対応した各種機能を示す製品識別用タグ機能を有するものとして各種の用途(例えば、加熱量制御の変更等)に利用することができるという効果もある。また、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができるという効果もある。さらに、内容器が着脱自在な電気貯湯容器に適用する場合には、ICチップによって内容器の有無を検知することも可能となるという効果もある。
本願発明の第3の手段によれば、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器の外側面であって給水ライン近傍に、温度検知機能および給水判定機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部であって該容器本体前部の一側に配設された前記液体注出通路の直管部の他側に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにして、ICチップにより検出された内容器の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されるようにしたので、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上するという効果がある。しかも、内容器の外側面に配設されたICチップにより検出される温度は、保温制御中においては、内容器内の湯面が給水ラインより上方に位置しているときにはお湯の温度となるが、湯面が給水ラインより下がると湯温より低い空気の温度となるところから、ICチップの検出温度の変化(即ち、湯温→空気温度への変化)を検知することにより給水判定を行うことができるという効果もある。また、再沸騰時のように加熱手段がフル通電されている時には、湯面が給水ラインより低くなっていると、加熱手段の加熱力によりICチップの検出温度が急激に上昇することとなり、ICチップの検出温度の急激な上昇を検知することにより空焚き検知を行うことができるという効果もある。さらに、送受信手段とICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしたことにより、送受信手段とICチップとの間の電波交信を円滑に行うことができるという効果もある。
本願発明の第4の手段によれば、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記蓋体に設けられた蒸気通路に、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成された嘴部内に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにして、ICチップにより検出された蒸気通路の温度情報が、送受信手段を介して制御基板へ無線交信により送信され、制御基板の制御手段により加熱手段の加熱力が制御されるようにしたので、従来の電気貯湯容器におけるようにリード線の配索が不要となり、温度検出手段として作用するICチップと制御基板との配設自由度が大幅に向上するとともに、蓋体を容器本体に対して着脱可能な構造とすることができるという効果がある。しかも、ICチップからの温度情報により、沸騰検知、省スチーム制御、沸くまで何分表示、カルキ抜き制御等を行うことができるという効果もある。また、ICチップを当該電気貯湯容器の機種に対応した各種機能を示す製品識別用タグ機能を有するものとして各種の用途(例えば、加熱量制御の変更等)に利用することができるという効果もある。さらに、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができるという効果もある。
本願発明の第5の手段によれば、貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器において、前記容器本体の外周面を構成する外ケースと前記内容器とを結合する肩部材における前記蓋体が枢支されている部位の反対側となる反ヒンジピン側に、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成される嘴部に、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間には、電波交信を阻害する部材を設けないようにしているので、蓋体の閉止時と開放時(あるいは取り外し時)とで、ICチップにより検出される温度が相異することとなり、ICチップの検出温度の急激な変化を検知することにより蓋体の着脱あるいは開閉を検知することができるという効果もある。しかも、送受信手段とICチップとの間に、電波交信を阻害する部材を設けないようにしたことにより、送受信手段とICチップとの間の電波交信を円滑に行うことができるという効果もある。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
第1の実施の形態
図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この電気貯湯容器は、図1に示すように、貯湯用の内容器3を具備した容器本体1と、該容器本体1を開閉する蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路5と、該液体注出通路5を介して外部へ液体を注出するポンプ装置6とを備えて構成されている。
前記容器本体1は、外周面を構成する合成樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7と内容器3とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板9とからなっている。
前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒体からなっており、その底部下面には、前記電気ヒータ4が取り付けられている。該電気ヒータ4の下方には、電気ヒータ4の熱が下方に放射されるのを防止するための遮熱板10が設けられている。該遮熱板10の中央部には、円筒形状の開口部11が形成されている。また、前記電気ヒータ4は、例えばマイカヒータが採用されており、その中央部には、前記開口部11に対応するように穴4aが形成されている。
前記蓋体2は、合成樹脂製の蓋上板12と該蓋上板12に対して外周部において溶着固定された合成樹脂製の蓋下板13と、該蓋下板13の下面を覆う金属製のカバー部材14とからなっており、ヒンジピン15を介して開閉自在且つ着脱自在に容器本体1に対して支持されている。
前記蓋上板12には、前記内容器3内で発生する水蒸気を外部へ排出するために前記蓋体2内に形成された蒸気通路16の出口となる蒸気排出口17が形成されている。さらに、この蓋上板12における反ヒンジピン側には、蓋体2の閉止状態を保持するためのロック機構18の操作部として作用するロックレバー19が枢支ピン(図示省略)を介して揺動自在に支持されている。前記蒸気通路16における入口側には、転倒止水弁20が配設されている。
また、前記容器本体1の内底部(即ち、内容器3の底部と底板9との間に形成される空間部21)には、前記電気ヒータ4の加熱力およびポンプ装置6の駆動力を制御する制御手段(即ち、マイコン)を具備した制御基板22が基板ボックス23内に収納された状態で配設されている。該制御基板22には、送受信手段として作用する送受信ユニット24が設けられている。また、前記基板ボックス23の上方には、前記電気ヒータ4の熱影響が基板ボックス23に及ぼすのを防止するための金属製の防熱カバー25が配設されている。
そして、前記内容器3の底面中央部には、温度検出機能を有するICチップ26および前記電気ヒータ4が配設されている。該ICチップ26は、ヒータ4からの熱の影響を低減するために断熱材27により囲まれた状態で内容器3の底面中央部に取り付けられている。また、前記防熱カバー25には、前記ICチップ26と前記送受信ユニット24との交信ライン部に位置して開口28が形成されている。つまり、前記ICチップ26と前記送受信ユニット24とは、前記電気ヒータ4の穴4a、前記遮熱板10の開口部11および前記防熱カバー25の開口28を介して電波交信が可能となっているのである。
次いで、前記ICチップ26および送受信ユニット24の構成について、図2を参照して説明する。
前記ICチップ26は、電源回路26bと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)26cと、変調回路26dと、復調回路26eと、CPU26fと、該CPU26fに対して入出力可能に接続され、後述するサーミスタ26gにより検知された温度検知データが随時記憶されるメモリ26aと、前記内容器3の底面中央部の温度を直接検出し、CPU26fを介してメモリ26aにメモリするサーミスタ26gとを有して構成されている。
前記電源回路26bは、蓄電池として作用するコンデンサ(図示省略)を内蔵しており、このコンデンサは、コイル型の第1の送受信アンテナ29とともに共振回路を形成している。このコンデンサには、第1の送受信アンテナ29が特定の周波数の電波(前述の共振回路が共振する周波数の電波)を受信したときに、その相互誘導作用により生じる電力が充電されるようになっている。そして、この電源回路26bは、前記コンデンサからの電力を整流し安定化してCPU26fに供給し、ICチップ26を活性化することとなっている。また、前記第1の送受信アンテナ29は、例えば複数枚の軟磁性アモルファス箔又は複数枚の金属箔を耐熱性樹脂又は耐熱性無機材料からなる絶縁層を介して積層してなる磁芯部材29aと、該磁芯部材29aの外周に巻成された耐熱性被覆導線29bとからなっており、耐熱性の高いものとされている。
また、前記メモリ26aは、例えばROM、RAMおよびEEPROMを含み、CPU26fの制御の下で、後述する送受信ユニット24(温度検知データ等の送受信手段)からの送信電波のデジタル・データ通信による読み出しコマンドに応じて、前記メモリ26aに記憶されている温度検知データ等の読み出しを行うとともに、必要に応じ、送受信ユニット24からの書き込みコマンドに応じて必要なデータの書き込みを行うことができるようになっている。
なお、前記ICチップ26および第1の送受信アンテナ29は、所定の耐熱プラスチックケース内にパッケージングされて、前記内容器3の外面に配設されているが、同プラスチックケースは、例えばポリイミド、エポキシ、ポリフェニールスルフォイド又はフェノールのような耐熱性の高い合成樹脂により形成され、例えば150℃〜250℃の高温下でも使用可能となっている。
上記したように、サーミスタ26gによる温度検知機能およびCPU26f、メモリ26a、RF回路26cによる温度検知データのメモリ、ワイヤレス送信機能等を有して構成されたICチップ26は、それに対応して前記容器本体1の内底部(即ち、内容器3の底部と底板9との間に形成される空間部21)に配設された送受信ユニット24とワイヤレスに送受信可能に構成されている。
前記送受信ユニット24は、前記ICチップ26側に記憶された温度検知データを読み出して、前記制御基板22側の沸騰加熱又は保温制御用のマイコンに転送して入力するとともに、ICチップ26側のメモリ26a内に必要な情報を書き込むように構成されており、前記第1の送受信アンテナ29と相互誘導作用する同じくコイル型の第2の送受信アンテナ30が受信した電波データを処理するデータ処理回路部を有する。第2の送受信アンテナ30は、前記ICチップ26側の第1の送受信アンテナ29に対して所定の電波を送信し、且つICチップ26側の第1の送受信アンテナ29からの所定の電波を受信するように構成されている。また、データ処理回路部は、前記第2の送受信アンテナ30に接続されており、バッテリを内蔵する電源回路24aと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)24bと、変調回路24cと、復調回路24dと、CPU24eと、該CPU24eに対して入出力可能に接続され、前記ICチップ26のメモリ26aから読み取った情報(温度検知データ等)を記憶するメモリ24fとを有して構成されている。
前記ICチップ26中のメモリ26aに記憶された温度検知データの読み出しは、前記送受信ユニット24側の第2の送受信アンテナ30から前記ICチップ26側の第1の送受信アンテナ29に向けて2値化されたデジタル・データ信号を特定周波数の電波により送信することにより行われる。このデジタル・データ信号は、変調回路24cで変調を受け、RF回路24bで増幅されて第2の送受信アンテナ30から送信される。該送信された電波は、ICチップ26側の第1の送受信アンテナ29により受信され、この受信時のアンテナコイル間の相互誘導作用により電源回路26bの蓄電用コンデンサに電力が充電される。そして、この充電電力は、電源回路26bからCPU26fに動作電力として供給され、ICチップ26を活性化して、RF回路26cを作動させる。
そして、ICチップ26側のCPU26aは、この受信信号(読み出しコマンド信号)に基づいて、前記メモリ26aに記憶されている温度検知データを送信する。この温度検知データの送信は、上記同様に2値化されたデジタル・データ信号を変調回路26dで変調した後、RF回路26cで増幅することによって第1の送受信アンテナ29から送出することにより行われる。この送信されたデジタル・データは、送受信ユニット24側の第2の送受信アンテナ30で受信され、前記データ処理回路部でデータ処理されて、上述の沸騰加熱又は保温制御用のマイコンに転送される。これにより、正確な温度検知が行われ、適切な加熱量制御が実現される。
また、前記送受信ユニット24側のCPU24eの入力ゲートには、入力装置(入力回路)24gが接続されており、所定の外部入力手段からの必要な追加情報が入力装置24gを介して入力され、CPU24e、RF回路24bを通してICチップ26側のメモリ26aに書き込まれるようになっている。
さらに、本実施の形態においては、前記ICチップ26は、そのメモリ26aに予め電気貯湯容器の機種等の電気貯湯容器固有の情報(例えば、内容器3の容量)を記憶させている。このようにすると、ICチップ26を当該電気貯湯容器の機種に対応した各種機能を示す製品識別用タグ機能を有するものとして各種の用途(例えば、加熱量制御の変更等)に利用することができる。また、このようにすると、例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報の提供等にも幅広く応用することができる。さらに、内容器3が着脱自在な電気貯湯容器に適用する場合には、ICチップ26によって内容器3の有無を検知することも可能となる。
上記したように、本実施の形態においては、サーミスタ26gと該サーミスタ26gにより検知された温度検知データをワイヤレスで送信する送受信アンテナ29を備えたICチップ26を被温度検知体である内容器3自体に取り付けるようにしているので、サーミスタ26gが直接内容器3の温度を検知できることとなり、検知感度が高くなって温度検知性能が大きく向上する。しかも、このようにして検知された温度データは、ICチップ26側の第1の送受信アンテナ29によって送受信ユニット24にワイヤレス状態で送信されるようになっているので、何らの配線も必要とせず、内容器3の温度を制御基板22のマイコンに自由に取り込むことができる。その結果、加熱量制御手段による加熱量制御の精度も大きく向上することとなる。
(変形例1)
上記実施の形態の構成では、ICチップ26を内容器3の底面中央部に配設する構成としているが、図3に示すように、ICチップ26を、内容器3の底面において電気ヒータ4の取付部位を回避した位置であって基板ボックス23の配設位置の直上方位置を避けた位置に配設してもよい。このようにすると、電気ヒータ4および遮熱板10の中央部に穴4aおよび開口部11を設ける必要がなくなる。従って、電気ヒータ4におけるヒータ線の巻きマイカが1枚となり、ヒータ線が巻き易くコストダウンとなる。また、電気ヒータ4の加熱面積が増大することとなり、ワット密度が下がり、断線しにくいものとなる。また、遮熱板10の遮熱効果が向上する。また、電気ヒータ4から内容器3への伝熱が良くなることにより、湯沸かし時間が早くなり、省エネ効果も期待できる。さらに、ICチップ26から送受信ユニット24へのワイヤレス送信は、基板ボックス23の側方から行えることとなるため、防熱カバー25に電波通過用の開口を形成する必要がなくなる。なお、ICチップを2個以上取り付けるようにしても良い。その場合、1個目のICチップが故障した時の予備として残りのICチップを用いることができるし、2個以上のICチップにおける温度データの平均を取ることにより、精度向上を図ることもできる。
第2の実施の形態
図4ないし図6には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、内容器3の下部(例えば、給水ラインL近傍)外側面に側面ICチップ26Aを配設している。また、容器本体1の前部は、略平坦面とされており、該略平坦面の一側に液体注出通路5の直管部5aが配設され、他側に送受信ユニット24を具備した制御基板22を内蔵した基板ボックス23が配設されている。この場合においても、前記側面ICチップ26Aと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、側面ICチップ26Aにより検出される温度は、保温制御中においては、内容器3内の湯面が給水ラインLより上方に位置しているときにはお湯の温度となるが、湯面が給水ラインLより下がると湯温より低い空気の温度となる。従って、側面ICチップ26Aの検出温度の変化(即ち、湯温→空気温度への変化)を検知することにより給水判定を行うことができる。かくして行われた給水判定の結果は、ブザー報知あるいは液晶表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)によりユーザに報知される。
また、再沸騰時のように電気ヒータ4がフル通電されている時には、湯面が給水ラインLより低くなっていると、電気ヒータ4の加熱力により側面ICチップ26Aの検出温度が急激に上昇する。従って、側面ICチップ26Aの検出温度の急激な上昇を検知することにより空焚き検知を行うことができる。
ところで、前記内容器3の底面外周部に、底ICチップ26Bを配設する場合もあり、この場合、側面ICチップ26Aと底ICチップ26Bとの検出温度の差により、前記した給水判定および空焚き検知を行うことができる。
なお、上記側面ICチップ26Aおよび/あるいは底ICチップ26Bによって検出される温度データに基づいて電気ヒータ4の加熱量制御を行うこともできる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図7には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、蓋体2内に形成された蒸気通路16内に蓋ICチップ26Cを配設し、送受信ユニット24を容器本体1の前部に形成された嘴部1a内に配設している。この場合においても、前記蓋ICチップ26Cと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、蓋ICチップ26Cにより検出された蒸気温度データに基づいて省スチーム制御およびカルキ抜き制御等を行うことができるし、「沸くまで何分表示」および「沸騰お知らせ」等の液晶表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)をも行うこともできる。しかも、この場合、蓋体2へのリード線の配索の必要がないところから、蓋体2を容器本体1に対して着脱可能な構造とすることができる。前記送受信ユニット24は、制御基板22に対してリード線で接続される。なお、蓋ICチップは複数個設けてもよい。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の実施の形態
図8には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、蓋体2の中央部には、手動操作により内容器3内に加圧空気を圧送するエアーポンプ31が配設されており、蒸気通路16は、蓋下板13に沿ってヒンジピン15側に形成され、蓋上板12におけるヒンジピン15に近い部分に形成された蒸気排出口17に連通されている。そして、前記蒸気通路16には、ヒンジピン15側において肩部材8に向かって開口する蒸気窓16aが形成されており、該蒸気窓16aの口縁には、蓋体2の閉蓋時に肩部材8との間をシールする口パッキン32が設けられている。そして、前記肩部材8において前記蒸気窓16aと対向する部位には、肩ICチップ26Dが配設されている。また、容器本体1のヒンジピン15側における外ケース7と内容器3との間には、送受信ユニット24を具備した制御基板22が配設されている。本実施の形態においては、外ケース7は板金製とされている。この場合においても、前記肩ICチップ26Dと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、肩ICチップ26Dにより検出された蒸気温度データに基づいて省スチーム制御およびカルキ抜き制御等を行うことができるし、「沸くまで何分表示」および「沸騰お知らせ」等の液晶表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)をも行うこともできる。しかも、この場合、従来の蒸気センサータイプのものにおけるように、肩部材8に取付用の穴を設ける必要がないため、容器本体1内部に水が侵入する可能性が低くなる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第5の実施の形態
図9には、本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、容器本体1における肩部材8の反ヒンジピン側において閉蓋時の蓋体2と接する位置に肩ICチップ26Dを配設し、送受信ユニット24を容器本体1の前部に形成された嘴部1a内に配設している。この場合においても、前記肩ICチップ26Dと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、蓋体2の閉止時と開放時(あるいは取り外し時)とで、肩ICチップ26Dにより検出される温度が相異する。つまり、蓋体2が閉止されているときには、肩ICチップ26Dには蒸気が接触することはないが、蓋体2が開放され(あるいは取り外され)ているときには、肩ICチップ26Dには蒸気が直接接触することとなり、検出温度が急激に上昇することとなるのである。従って、肩ICチップ26Dの検出温度の急激な変化を検知することにより蓋体2の着脱あるいは開閉を検知することができる。かくして行われた検知結果は、液晶表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)によりユーザに報知される。前記送受信ユニット24は、制御基板22に対してリード線で接続される。なお、肩ICチップは複数個設けてもよい。また、肩ICチップ26Dは、製品識別用のタグを兼用することもできる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第6の実施の形態
図10には、本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、液体注出通路5の直管部(即ち、湯量表示管部)5aの上端部に管ICチップ26Eを配設し、送受信ユニット24を、容器本体1の前部において液体注出通路5の直管部5aの反対側に配設している。この場合においても、前記管ICチップ26Eと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、給湯時においては、お湯が管ICチップ26Eの配設位置を通過する時に管ICチップ26Eがお湯の温度を検知するところから、管ICチップ26Eによる温度検知と時間により給湯量を計測し、該給湯量を液晶表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)することができる。また、給湯時の温度検知と時刻により使用実績を検知できるところから、非使用時における省エネモード制御を行うことも可能である。さらに、給湯時の温度検知により、湯量表示管部5aの上部および下部に設けたLEDを給湯後に点灯させるようにすることもでき、その場合、給湯後の残水量が見やすくなる。前記送受信ユニット24は、制御基板22に対してリード線で接続される。なお、管ICチップは複数個設けてもよい。また、管ICチップ26Eは、製品識別用のタグを兼用することもできる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第7の実施の形態
図11には、本願発明の第7の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
この場合、電源コード33の差し込みプラグ樹脂部33aにプラグICチップ26Fを埋め込み、送受信ユニット24を、容器本体1内のプラグ受け34の近傍に配設している。この場合においても、前記プラグICチップ26Fと送受信ユニット24との間には、電波交信を阻害する部材は設けられないことは勿論である。このようにすると、ルーズコンタクトおよびトラッキングが発生すると、差し込みプラグ樹脂部33aの温度が上昇するところから、プラグICチップ26Fがこれを検知することとなる。従って、プラグICチップ26Fの検知温度の異常上昇時には、電源を遮断することにより、火災発生を未然に防止することができる。電源遮断と同時に、ブザーによる異常報知、液晶による異常表示(液晶表示装置を有する電気貯湯容器の場合に限る)を行うこともできる。前記送受信ユニット24は、制御基板22に対してリード線で接続される。なお、プラグICチップは複数個設けてもよい。また、プラグICチップ26Fは、製品識別用のタグを兼用することもできる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
ところで、上記各実施の形態においては、加熱手段として電気ヒータを採用しているが、加熱手段として電磁誘導コイルを採用することもできるが、その場合、ICチップと送受信ユニットとの相互交信時の干渉を無くすために、前記相互交信は、電磁誘導コイルの停止時に行われる。
本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。 本願発明の第1の実施の形態に使用されるICチップおよび送受信ユニットの回路構成図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器の変形例を示す下部断面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器の正面図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。 図5のVI−VI断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯容器の上部断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯湯容器の上部断面図である。 本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯湯容器の上部断面図である。 本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯湯容器の上部横断面図である。 本願発明の第7の実施の形態にかかる電気貯湯容器の要部断面図である。
符号の説明
1は容器本体
2は蓋体
3は内容器
4は加熱手段(電気ヒータ)
5は液体注出通路
5aは直管部(湯量表示管部)
6はポンプ装置
16は蒸気通路
22は制御基板
23は基板ボックス
24は送受信手段(送受信ユニット)
25は防熱カバー
26,26A〜FはICチップ
28は開口

Claims (5)

  1. 貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器であって、温度検知機能を有するICチップおよび前記加熱手段を、前記内容器の底部に配設し且つ前記制御基板には、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設する一方、前記制御基板を、前記容器本体内における前記内容器の下方部位において前記加熱手段との間に金属製の防熱カバーを介在させた状態で配設するとともに、該防熱カバーには、前記ICチップと前記送受信手段との交信ライン部に位置して開口を形成したことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器であって、前記内容器の外面には、温度検知機能と予め電気貯湯容器の機種等の電気貯湯容器固有の情報であって例えば工場出荷時の品質検査や販売後の修理についての取説情報を記憶する機能とを有するICチップを配設する一方、前記制御基板には、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を配設したことを特徴とする電気貯湯容器。
  3. 貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器であって、前記内容器の外側面であって給水ライン近傍には、温度検知機能および給水判定機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部であって該容器本体前部の一側に配設された前記液体注出通路の直管部の他側には、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間には、電波交信を阻害する部材を設けないことを特徴とする電気貯湯容器。
  4. 貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器であって、前記蓋体に設けられた蒸気通路には、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成された嘴部内には、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間には、電波交信を阻害する部材を設けないことを特徴とする電気貯湯容器。
  5. 貯湯用の内容器を有する容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を開閉する蓋体と、前記内容器内の液体を外部へ注出すべく構成された液体注出通路と、該液体注出通路を介して外部へ液体を注出するポンプ装置と、前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段を具備した制御基板とを備えた電気貯湯容器であって、前記容器本体の外周面を構成する外ケースと前記内容器とを結合する肩部材における前記蓋体が枢支されている部位の反対側となる反ヒンジピン側には、温度検知機能を有するICチップを配設する一方、前記容器本体の前部に形成される嘴部には、前記ICチップとの間で温度情報について無線交信可能な送受信手段を具備した制御基板を配設するとともに、該送受信手段と前記ICチップとの間には、電波交信を阻害する部材を設けないことを特徴とする電気貯湯容器。
JP2003404551A 2003-12-03 2003-12-03 電気貯湯容器 Expired - Fee Related JP4214902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003404551A JP4214902B2 (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電気貯湯容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003404551A JP4214902B2 (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電気貯湯容器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025559A Division JP2008119500A (ja) 2008-02-05 2008-02-05 家庭用電気製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005160775A JP2005160775A (ja) 2005-06-23
JP4214902B2 true JP4214902B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=34727511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003404551A Expired - Fee Related JP4214902B2 (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電気貯湯容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4214902B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4921336B2 (ja) * 2007-12-11 2012-04-25 象印マホービン株式会社 電気ポット
US20110108570A1 (en) * 2008-07-21 2011-05-12 Christian Jarisch Liquid food or beverage machine with monitoring of ingredient characteristics
JP5421761B2 (ja) * 2009-12-22 2014-02-19 パナソニックエコソリューションズ電路株式会社 分電盤
FR3005842B1 (fr) * 2013-05-21 2015-12-04 Seb Sa Bouilloire comportant un module de commande etanche
KR101604429B1 (ko) * 2014-03-05 2016-03-18 한솔테크닉스(주) 용기 가열 장치
CN107684343A (zh) * 2017-07-28 2018-02-13 苏州蓝越软件有限公司 一种远程智能烧水壶系统
WO2019221686A2 (en) * 2018-01-29 2019-11-21 Arzum Elektri̇kli̇ Ev Aletleri̇ San. Ve Ti̇c. A.Ş. An electrical device capable of communicating
CN111248737B (zh) * 2018-12-03 2022-07-08 广东美的生活电器制造有限公司 液体加热容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005160775A (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4152595B2 (ja) トランスポンダ及びそのシステム
JP4214902B2 (ja) 電気貯湯容器
EP3449575B1 (en) Container arrangement including a wireless communication device and method for operating the same
US7271719B2 (en) RFID system for monitoring food hygiene
US11212879B2 (en) Temperature measurement system employing an electromagnetic transponder and separate impedance-changing parasitic antenna
US9163955B2 (en) Electronic sensing system with environmental sensor patches
CN209117072U (zh) 过程容器隔离体监测
US20240023746A1 (en) Cooking appliance
JP5029138B2 (ja) 個人用容器および自動販売装置
JP4214905B2 (ja) 家庭用電気製品
JP6123264B2 (ja) Icタグ付きキャップ
JP2008119500A (ja) 家庭用電気製品
JP3676245B2 (ja) Rfidタグの設置構造及びrfidタグの設置方法
EP3563298B1 (en) Dual uhf and nfc bottle tag
JP2000304620A (ja) 非接触idタグ
JP2010197117A (ja) 温度計測用のicタグ
JP2005160599A (ja) 電気炊飯器
JP2004329780A (ja) 電気炊飯器
JP2024008255A (ja) 伝送装置
JP2008161698A (ja) 電気炊飯器
JP2005332391A (ja) プログラマブルモジュール管理
JP2009000554A (ja) 電気炊飯器
TWI543084B (zh) 基於太陽能電池之無線感測標籤
JP2005173985A (ja) 家庭用電気製品
JP2024007271A (ja) 物品管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees