JP2024008255A - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波遮蔽状態の容器内の環境情報を簡易に取得可能な従来よりもコストが低い装置を提供する。【解決手段】本体部及び開閉部を備える容器の内部の環境情報を前記開閉部が閉じられた状態で前記容器の外へ伝送可能な伝送装置であって、前記容器の中又は前記容器の壁内に配置されて前記環境情報を検出するセンサー部、前記容器の中又は前記容器の壁内に配置され前記センサー部と接続された第1無線通信部、及び前記容器の壁内又は外に配置され前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を備え、前記第1無線通信部が第1結合器に接続され、前記第2無線通信部が第2結合器に接続され、前記第1結合器と前記第2結合器とが絶縁された状態で電気的又は電磁気的に結合するように構成され、前記環境情報が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部を介して取得可能に構成される伝送装置。【選択図】図1

Description

本発明は、容器中の環境情報を容器外へ伝送する伝送装置に関する。
近年、輸送中の物品のより厳密な状態管理が要求されている。例えば、ワイン、生鮮食品、薬品等は長距離輸送時に品質を保つためには温度や湿度の管理が必須である。あるいは、輸送対象がワレモノであれば、振動も管理しなければならない。こうした要求に対して、段ボール、発砲スチロール、保温容器など従来用いられている梱包容器内にセンサーロガーを同梱し、状態を確認したいときにセンサーロガーを取り出して、モニタリングしたデータを確認することが行われている。しかしながら、このような方法では、輸送途中でモニタリングしたデータを確認したいときに梱包容器を一度開梱する必要があり、データの読み取り作業が煩雑である。また、輸送対象物品によっては容器を開梱することで品質に影響を与えてしまう。
また、従来、容器内の試料の近くで試料温度などの情報を容器外へ読み出すためにRFタグが幅広く使われている。例えば、特許文献1にはサンプルチューブ内の資料の情報を読み出すRFタグが開示されている。収納容器は電波を通す媒質なので無線によりサンプルチューブの情報を取得することができる。
また、蓄冷剤により容器内温度を低く保つ定温輸送箱において、容器内へ設置されたセンサーユニットからの情報を携帯端末で読み取る発明が特許文献2に開示されている。電波を通す容器内におかれた物品の温度経歴を管理することで、定温輸送を実現している。
特許文献3及び特許文献4には、通箱内の複数の物品の環境情報を物品に貼付されたRFタグと容器内に置かれた内部アンテナに接続されたリーダーライターとが交信して取得する発明が開示されている。
特開2014-212724号公報 特開2019-137457号公報 特開2019-1599394号公報 特開2019-31308号公報
しかしながら、上記の従来発明では何れもRFタグの処理回路とアンテナが一体化しておりアンテナの大きさ、形状が制限されることから、受信感度及び送信出力が制限されており電波遮蔽状態の容器内の情報をRFタグにより読み出すには、読み出し側に比較的大掛かりなシステム構成が必要とされるという問題がある。
したがって、電波遮蔽状態の容器内の環境情報を容易に取得可能な従来よりも簡便な装置が求められている。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)本体部及び開閉部を備える容器の内部の環境情報を前記開閉部が閉じられた状態で前記容器の外へ伝送可能な伝送装置であって、
前記容器の中又は前記容器の壁内に配置されて前記環境情報を検出するセンサー部、
前記容器の中又は前記容器の壁内に配置され前記センサー部と接続された第1無線通信部、及び
前記容器の壁内又は壁外に配置され前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部
を備え、
前記第1無線通信部が第1結合器に接続され、前記第2無線通信部が第2結合器に接続され、前記第1結合器と前記第2結合器とが絶縁された状態で電気的又は電磁気的に結合するように構成され、
前記環境情報が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部を介して取得可能に構成される伝送装置。
(2)前記第1無線通信部又は前記第2無線通信部が、前記センサー部の検出した情報を所定の時間蓄積する情報蓄積部を有する、上記(1)に記載の伝送装置。
(3)前記第1無線通信部と前記第2無線通信部との交信は、前記第2無線通信部が発信する電波を前記第1無線通信部が変調して返信するバックスキャッタ方式で行われる、上記(1)又は(2)に記載の伝送装置。
(4)前記第2無線通信部は前記容器の壁外に配置された表示器又は情報伝送部に接続され、前記表示器に前記センサー部からの前記環境情報が表示され又は前記環境情報が前記情報伝送部から外部へ伝送される、上記(1)~(3)のいずれかに記載の伝送装置。
(5)前記第1結合器と前記第2結合器とが、平面コイル又は平面導電板であり、前記容器の壁内又は壁上に互いに対向するように配置される、上記(1)~(4)のいずれかに記載の伝送装置。
(6)前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部の交信は、100kHz~100MHzの周波数帯を用いる、上記(1)~(5)のいずれかに記載の伝送装置。
(7)前記センサー部が、少なくとも温度、湿度、又は振動の何れかを検出する、上記(1)~(6)のいずれかに記載の伝送装置。
本発明により、電波遮蔽状態の容器内の環境情報を容易に取得可能な従来よりも簡便な装置を提供することができる。
平面コイルを用いた本発明に係る伝送装置の一例の説明図である。 従来例の説明図である。 実施形態1の説明図である。 実施形態2の説明図である。 信号処理の流れの一例の説明図である。 信号処理のブロック図である。 電界結合の説明図である。 実施形態3の説明図である。
本発明は、本体部及び開閉部を備える容器の内部の環境情報を前記開閉部が閉じられた状態で前記容器の外へ伝送可能な伝送装置であって、前記容器の中又は前記容器の壁内に配置されて前記環境情報を検出するセンサー部、前記容器の中又は前記容器の壁内に配置され前記センサー部と接続された第1無線通信部、及び前記容器の壁内又は壁外に配置され前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を備え、前記第1無線通信部が第1結合器に接続され、前記第2無線通信部が第2結合器に接続され、前記第1結合器と前記第2結合器とが絶縁された状態で電気的又は電磁気的に結合するように構成され、前記環境情報が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部を介して取得可能に構成される伝送装置を対象とする。本発明によれば、簡便な装置で電波遮蔽状態の容器内の環境情報を容易に取得可能である。
センサーによるデータのモニタリング方法として、近年は無線通信を用いる方法が盛んになってきている。具体的な無線通信方式として、900MHz帯を用いたUHF-TAGや、2.4GHz帯を用いたBlue Toothが一般的に知られている。しかしながら、900MHz帯のUHF-TAGはアンテナが大きく、簡易な装置を構成することが難しい。2.4GHz帯のBlue Toothは、同時に読み出しできるタグの数に制限があり、多数のセンサーを同時に処理するのには不向きである。
また、容器が保温性能を持ったステンレス製の真空断熱容器等の密閉性の高い容器である場合、電波を遮蔽するので、このような電波遮蔽状態の容器内においてセンサーで検出される環境情報を、上記の方式で容器を開けること無く外部から直接読みだすことは難しかった。
本発明によれば、上記問題を解決することができる。図1に、本発明の主な構成の一例を示す。容器は、本体部1と物品の出し入れ口となる開閉部2とを備える。開閉部2は、開閉機能を有する部材であればよく、本体部1を覆う蓋でも、本体部1の一部にヒンジで接続される扉でもよい。本体部1及び開閉部2の形状は特に限定されず、図1に示す例では、本体部1は台状であり、開閉部2は箱形である。後述する図3及び図4に示す例では、本体部1は箱形であり、開閉部2は板状である。
センサー10の出力は、温度、湿度、振動などの環境情報を示すアナログ信号であることができる。センサー10は、1つ又は複数であることができる。第1無線通信部60は、センサー10からのアナログ信号をA/D変換器を用いてデジタルデータへ変換し、搬送波であるRF信号に変調して出力することができる。第1無線通信部60は容器の中又は容器の壁内に配置される。すなわち、第1無線通信部60は、本体部1と開閉部2とで囲まれる内部、本体部1を構成する底部、上部、側部等の壁内、又は開閉部2を構成する底部、上部、側部等の壁内に配置される。第1無線通信部60が、本体部1の壁内又は開閉部2の壁内に配置される場合、第2無線通信部と無線通信可能な状態で、壁の内部に少なくとも一部が埋め込まれて配置される。
第1無線通信部60は、電波(電磁波)を用いてデータを非接触で無線通信できるものであればよく、例えばRFタグであることができるが、ICチップを含む処理回路と処理回路に接続されたアンテナとは一体でも分離していてもよい。RFタグは、電波(電磁波)を用いて、内蔵したメモリのデータを非接触で読み書きする情報媒体であり、電子タグ、ICタグ、無線タグ、RFIDタグ等を含む概念である。第1無線通信部60は、第1結合器へ接続される。
第2無線通信部70は、第1無線通信部60と無線通信することができる。第2無線通信部70は、容器の壁内又は壁外に配置される。すなわち、第2無線通信部70は、本体部1を構成する底部、上部、側部等の壁内若しくは壁外、又は開閉部2を構成する底部、上部、側部等の壁内若しくは壁外に配置される。第2無線通信部70が、本体部1の壁内又は開閉部2の壁内に配置される場合、第1無線通信部と無線通信可能な状態で、壁の内部に少なくとも一部が埋め込まれて配置される。壁外とは容器の外側を意味する。
第2無線通信部70は、電波(電磁波)を用いてデータを非接触で無線通信できるものであればよく、例えばRFタグのデータを読み書きするRFタグリーダーライターであることができる。第2無線通信部70は、第2結合器へ接続され、無変調の搬送波もしくはコマンド信号を含むRF信号を送信し、RFタグから送信(返信)されたデータ変調信号を復調しデータを取り出すことができる。
好ましくは、第1無線通信部と第2無線通信部との交信は、第2無線通信部が発信する電波を第1無線通信部が変調して返信するバックスキャッタ方式で行われる。これにより、容器内の回路構成が簡易になるとともに回路駆動用の電源が不要となる。センサー10や第1無線通信部60に必要な電力を電池から供給してもよいが、第2無線通信部70から供給されるRF信号を第1無線通信部60で整流して直流電源とすることもできるバックスキャッタ方式では、電池が不要になり構成がより単純化される。第1無線通信部と第2無線通信部との交信は、第1無線通信部に接続される第1結合器と第2無線通信部に接続される第2結合器を介して行われる。
好ましくは、第1無線通信部60又は第2無線通信部70には、センサー10からの情報を所定の時間蓄積する情報蓄積部を備える。第1無線通信部又は第2無線通信部が情報蓄積部を備えることで、情報蓄積部に蓄えられたセンサー情報を任意のタイミングで取得することができ、センサー情報の経時変化の情報分析がより容易になる。
図2を参照して従来のRFタグの使われ方を説明する。本体部1内に物品100が配置されている。物品が生ものなど温度管理が必要な場合、保冷剤を物品と一緒に断熱性の容器に収め、温度のデータを外部から読み取って温度管理をする。遠距離からの読み出しが可能なUHF帯(例えば900MHz)によるUHFリーダーライター40からUHF帯の電波を送って容器内のUHFタグ回路20に接続されたUHFタグ用アンテナ30で受信し、センサー10からの情報を載せてUHFリーダーライター40へ返信する。この構成が有効なのは容器又は開閉部が電波を遮蔽しないことが要件となる。したがって、ステンレス板で覆われる等により電波遮蔽となる保冷容器等の容器の場合は、図2に示す従来例の方式は適用が困難である。
そこで、電波遮蔽となる容器に適用可能な本発明について、以下の実施形態で説明する。
「実施形態1」
図3に、図1で示した構成を適用した実施形態1を示す。物品100の近傍に配置されたセンサー10が検出する環境情報は、センサー10からのアナログ信号として接続線50を介して第1無線通信部60へ入力される。
第1無線通信部60はセンサー10からのアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号へ変換さらに搬送波をデジタル化したセンサー信号で変調し、接続線61で接続されたアンテナ62へ送る。アンテナ62では変調された搬送波(電磁場)を放射する。アンテナ62は、第1結合器として機能することができる。
アンテナ62が放射した変調された搬送波(電磁場)を、アンテナ72が受信し、受信したRF信号を第2無線通信部70へ送る。アンテナ72は、第2結合器として機能することができる。ここで使われる電磁場の周波数は、アンテナの寸法及び回路構成の容易さから100kHz~100MHzの高周波数帯が好ましい。前記高周波数帯により、近距離での伝送をより効率よく行うことができる。
実施形態1においては、第1無線通信部60に接続線61で接続されるアンテナ62は、本体部1の側面の壁上の開閉部2に近い位置に配置される。アンテナ62に対向するように、第2無線通信部70に接続線73で接続されるアンテナ72が、開閉部2の底面に配置される。アンテナ62とアンテナ72とは、互いに絶縁されていて電磁気的に結合している。絶縁を保つためには2つのアンテナの間に隙間を設けてもよいが、絶縁性を確実にするには有機又は無機の絶縁材料で少なくともアンテナの対向面を覆うことが好ましい。
第2無線通信部70は、アンテナ72が受信した変調された搬送波を検波して第1無線通信部60が生成したデジタル信号を復調することができる。復調されたデジタル信号は、第2無線通信部70の処理回路で数値データへ変換され得る。変換された数値データは、容器の壁外に配置された表示器71により視認可能に表示され得る。あるいは、変換された数値データは、容器外での活用のため、情報伝送部に送られ有線又は無線により外部へ発信されてもよい。
「実施形態2」
図4を参照して、図1で示した構成を適用した実施形態2を説明する。アンテナ62及び第2無線通信部70の配置が異なること以外は、実施形態2の構成は実施形態1と同様である。本実施形態において、アンテナ62は、本体部1の内部側面の端部壁上又は壁内に配置される。それに対向するように、アンテナ72が開閉部2の底面又は壁内に配置される。アンテナ62とアンテナ72は互いに絶縁されていて電磁気的に結合している。
図4において、物品100の近傍に配置されたセンサー10が検出する環境情報は、センサー10からのアナログ信号として接続線50を介して第1無線通信部60へ入力される。第1無線通信部60は、センサー10からのアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号へ変換し、さらに搬送波をデジタル化したセンサー信号で変調し接続線61で接続されたアンテナ62へ送る。アンテナ62は変調された搬送波(電磁場)を放射する。
アンテナ72は、アンテナ62が放射した電磁場を受信し、受信したRF信号を第2無線通信部70へ送る。ここで使われる電磁場の周波数は、アンテナの寸法及び回路構成の容易さから100kHz~100MHzの高周波数帯が好ましい。
第2無線通信部70は、アンテナ72が受信した変調された搬送波を検波して第1無線通信部60が生成したデジタル信号を復調することができる。復調されたデジタル信号は、第2無線通信部70の処理回路で数値データへ変換される。変換された数値データは、容器の壁外に配置された表示器71により視認可能に表示され得る。あるいは、変換された数値データは、容器外での活用のため、情報伝送部に送られ有線又は無線により外部へ発信されてもよい。
図5を参照して、センサー10が検出する環境情報を処理するフローの一例を説明する。
S1:センサーが検出する環境情報は、温度、湿度、振動、臭い、色など多様なものであることができる。少なくとも温度、湿度、又は振動を検出したセンサーからの環境情報は、センサー部からアナログ信号であるセンサー信号として出力され得る。
S2:センサーからのアナログ信号は、A/D変換器の所用レベルまで増幅されてA/D変換器によりデジタル信号へ変換され得る。デジタル信号に変換することで、CPUなどのデジタル信号処理回路による後段のエラー訂正などを含めた信号処理が容易になる。
S3:第2無線通信部70から、無変調のRF信号が第1無線通信部60へ送信され得る。第2無線通信部70から第1無線通信部60への送信は、アンテナ72、62を介してもよい。第1無線通信部60は、受信した無変調のRF信号を検波して直流電力を得ることができる。
S4:第1無線通信部60は、受信したRF信号をデジタル信号で変調することができる。
S5:第1無線通信部60からの変調信号を、第2無線通信部へ返信することができる。第1無線通信部60から第2無線通信部への返信は、アンテナ62、72を介してもよい。
S6:第2無線通信部70は、受信した変調されたRF信号を復調してセンサー信号を取り出すことができる。
図6を参照して、上述のフローを実現する構成を、センサー10から第2無線通信部70への信号の流れとして説明する。センサー10からのセンサー信号は、直流に近いレベル信号から時間的に変化する低周波信号であることができる。
図6に記載された2つの円形の平面コイルは、図1で説明したアンテナ62とアンテナ72である。これらのアンテナは互いに絶縁されて近傍に配置されるので、コアの無いトランスとして機能し得る。平面コイルの外形は、円形以外の四角形、多角形等でもよい。
第1無線通信部60は、センサー信号を増幅しA/D変換器によりデジタル信号に変換することができる。図6に、無変調のRF信号を搬送波Aとして示す。デジタル信号により無変調のRF信号を変調して、バックスキャッタ信号として第1結合器へ送ることができる。搬送波の周波数は、センサー信号の周波数に比べ遥かに高い。
第1無線通信部60から第2無線通信部70へ送られたバックスキャッタ信号Bは、第2無線通信部70で復調されてセンサー信号が取り出され得る。
取り出されたセンサー信号は、CPUやメモリを含む処理回路により、人が認識可能な形式へ変換され得る。変換された情報は、容器の壁外に配置された表示器で表示されるか、又は情報通信部により外部へ無線又は有線により伝送されてもよい。
「実施形態3」
上述したアンテナは、磁界による結合器として機能するが、電界による結合器を用いた場合を説明する。図7に示す直列共振伝送回路は、コンデンサとコイルとを直列に接続して送信周波数に共振させるものである。
図7の紙面において、破線から上が受信側であり、破線から下が送信側である。破線が本体部1と開閉部2との境界を示し、対向する電極は絶縁体により互いに絶縁されている。この絶縁体を挟んで送信側の電極と受信側の電極とが対向することで、コンデンサ(接合容量)92、93を形成する。2つの接合容量(C)92、93を介して、電源(f、v)95、コイル(L)91、及び負荷(R)94を直列に接続する。図7の送信側にあるコイル91は、受信側に配置しても、両方に分けて配置してもよく、直列接続されるコイルのインダクタンスの合計値をLとする。
図7の直列共振回路に流れる電流iは、次に示す(1)式で表わされる。
ここで、電源周波数(f)と接合容量のキャパシタンス(C)とコイルのインダクタンス(L)との間で(2)式の関係を満足するとき、直列共振状態になり、(1)式の分母の虚数部が零になる。この結果、(1)式は(3)式になり、接合容量が無くなり、電源と負荷が直結された状態になる。このため、(2)式の共振条件を満足したときには、電源に直接接続した場合と同等の電力や情報を伝送することが可能になる。また、ここに紹介した直列共振回路でなく並列共振回路を用いて結合器の容量変化の影響を受け難くしてもよい。
第2無線通信部70が送信側の場合は、破線の下側がアンテナ第2結合器である72、破線の上側が第1結合器であるアンテナ62となる。アンテナ62とアンテナ72は近接して絶縁状態で容量(C)92、93を形成する。負荷94をセンサー信号で可変とすることで、図7のiで表される送信量が変化し、この変化を第2無線通信部70が検出することで、センサー信号を得ることができる。平面コイルによる結合が磁界による電磁気的なものであるのに対して、平面導電板による結合は電界による電気的結合である。
図8に、容器に適用した電界結合の結合器を示す。容器の外壁の開閉部2に接する壁上部分に第1結合器となる本体側電極82を設け、第2結合器となる開閉部側電極83を電極82に対向するように配置する。電極82と電極83とは絶縁されている。電極は金属や柔軟な導電性材料で形成され得る。インダクタンス(L)は、第2無線通信部70側に設けることが好ましい。
本発明により、電磁的に遮蔽される容器の開閉部を開けることなく、外部から容器内部の環境情報を容易に取得可能な簡便な装置を提供することができる。また、容器の開閉で容器内部のセンサー、センサー信号を送信するRFタグの位置、接続状態に影響を与えることはなく、必要な位置の必要な情報を正確に検知することが可能となる。
1 本体部
2 開閉部
10 センサー
20 UHFタグ回路
30 UHFタグ用アンテナ
40 UHFリーダーライター及びアンテナ
50 接続線
60 第1無線通信部
61 接続線
62 RFタグ用アンテナ
70 第2無線通信部
71 表示器
72 RFリーダーライター用アンテナ
73 接続線
80 処理回路
82 本体部側電極
83 開閉部側電極
90 送信側
91 インダクタンス
92、93 容量
94 可変負荷
95 電源
100 物品

Claims (7)

  1. 本体部及び開閉部を備える容器の内部の環境情報を前記開閉部が閉じられた状態で前記容器の外へ伝送可能な伝送装置であって、
    前記容器の中又は前記容器の壁内に配置されて前記環境情報を検出するセンサー部、
    前記容器の中又は前記容器の壁内に配置され前記センサー部と接続された第1無線通信部、及び
    前記容器の壁内又は壁外に配置され前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部
    を備え、
    前記第1無線通信部が第1結合器に接続され、前記第2無線通信部が第2結合器に接続され、前記第1結合器と前記第2結合器とが絶縁された状態で電気的又は電磁気的に結合するように構成され、
    前記環境情報が、前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部を介して取得可能に構成される伝送装置。
  2. 前記第1無線通信部又は前記第2無線通信部が、前記センサー部の検出した情報を所定の時間蓄積する情報蓄積部を有する、請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記第1無線通信部と前記第2無線通信部との交信は、前記第2無線通信部が発信する電波を前記第1無線通信部が変調して返信するバックスキャッタ方式で行われる、請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 前記第2無線通信部は前記容器の壁外に配置された表示器又は情報伝送部に接続され、前記表示器に前記センサー部からの前記環境情報が表示され又は前記環境情報が前記情報伝送部から外部へ伝送される、請求項1又は2に記載の伝送装置。
  5. 前記第1結合器と前記第2結合器とが、平面コイル又は平面導電板であり、前記容器の壁内又は壁上に互いに対向するように配置される、請求項1又は2に記載の伝送装置。
  6. 前記第1無線通信部及び前記第2無線通信部の交信は、100kHz~100MHzの周波数帯を用いる、請求項1又は2に記載の伝送装置。
  7. 前記センサー部が、少なくとも温度、湿度、又は振動の何れかを検出する、請求項1又は2に記載の伝送装置。
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