JPH08335054A - マトリクス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

マトリクス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JPH08335054A
JPH08335054A JP7138335A JP13833595A JPH08335054A JP H08335054 A JPH08335054 A JP H08335054A JP 7138335 A JP7138335 A JP 7138335A JP 13833595 A JP13833595 A JP 13833595A JP H08335054 A JPH08335054 A JP H08335054A
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JP
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pulse
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row electrode
row
pixel
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JP7138335A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Shigeta
哲也 重田
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素データに対応した正確な発光表示が可能
なマトリクス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方
法を提供することを目的とする。 【構成】 行電極に第1プライミングパルスを印加する
ことにより、画素セル内に壁電荷を形成せしめて、第2
プライミングパルスを行電極対のいずれか一方に印加す
ると共に画素データパルスを列電極に印加することによ
り、発光状態とすべき画素セル内の行電極対の一方に形
成されている壁電荷を所定量だけ消滅させて、次に、走
査パルスを行電極対のいずれか一方に印加すると共に反
転画素データパルスを列電極に印加することにより非発
光状態とすべき画素セル内に形成されている壁電荷を消
滅せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流放電型のマトリク
ス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
如く、薄形の2次画面表示器の1つとして近時種々の研
究がなされており、その1つにメモリ機能を有する交流
放電型マトリクス方式のプラズマディスプレイパネルが
知られている。図1は、かかるプラズマディスプレイパ
ネルを含むプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す
図である。
【0003】かかる図1において、駆動装置100は、
入力されたビデオ信号を1画素毎に対応したディジタル
の画素データに変換して、この画素データに対応した画
素データパルスをPDP(プラズマディスプレイパネ
ル)11の列電極D1〜Dmに印加する。PDP11は、
上記列電極D1〜Dm 、及びかかる列電極と直交し、か
つX及びYなる一対にて1行を構成する行電極X1〜Xn
及びY1〜Ynを備えている。これら列電極及び行電極
対各々は図示せぬ誘電体を挟んで形成されており、1つ
の列電極及び行電極対が交差する部分に1つの画素セル
が形成される。
【0004】駆動装置100は、上記PDP11の全て
の上記行電極対間に強制的に放電励起せしめて壁電荷を
形成させるためのプライミングパルスPPx及びPPy、
画素データを書き込むための走査パルスSP、放電発光
を維持するための維持パルスIPx及びIPy、更に、維
持放電発光を停止させるための維持消去パルスEPの各
々を発生してこれらをPDP11の行電極X1〜Xn及び
1〜Ynに印加する。
【0005】図2は、上記の各種駆動パルスの印加タイ
ミングを示す図である。又、図3は、かかる駆動パルス
の印加により、PDP11内の1画素セルに形成される
壁電荷の形成状態を示す図である。図2において、先
ず、駆動装置100は、負電圧のプライミングパルスP
Pxを全ての行電極X1〜Xnに印加すると同時に、正電
圧のプライミングパルスPPyを行電極Y1〜Ynの各々
に印加する(一斉プライミング行程)。
【0006】図2の区間Aにて為された上記一斉プライ
ミングにより、図3(A)に示されるが如く、PDP1
1の全ての画素セルにおける行電極X及びY間に放電が
生じる。この放電終息後、すなわち図2の区間Bにおい
て、全画素セルの行電極X側には所望量の正の壁電荷、
行電極Y側には所望量の負の壁電荷が図3(B)に示さ
れるが如く形成される。
【0007】次に、駆動装置100は、各行毎の画素デ
ータに対応した画素データパルスDP1〜DPnを順次列
電極D1〜Dmに印加して行くと共に、かかる画素データ
パルスDP1〜DPn各々の印加タイミングに同期して、
負電圧の走査パルスSPを行電極Y1〜Ynに順次印加し
て行く。この際、画素データパルスDP1とは、第1行
目における第1列〜第m列各々に対する各画素データに
対応した複数の画素データパルスを示すものである。例
えば、第1列に対応する画素データが論理値「0」、第
2列に対応する画素データが論理値「1」である場合に
は、正電圧の画素データパルスDPを第1列電極D1に
印加する一方、第2列電極D2に対しては、この画素デ
ータパルスDPの印加は行わない(画素データ書込行
程)。
【0008】図2の区間Cにて為された上記画素データ
書込において、負電圧の走査パルスSPが行電極Yに印
加された際に正電圧の画素データパルスDPが列電極D
に印加された画素セルには、図3(C1)に示されるが
如く、行電極X及びY間、列電極D及び行電極Y間に夫
々放電が生じる。かかる放電終息後、画素セル内に形成
されていた壁電荷の大半が消滅して、図3(D1)にて
示されるが如き壁電荷形成状態となる。一方、かかる図
2の区間Cにて為された画素データ書込において、走査
パルスSPが印加されたものの画素データパルスDPが
印加されない画素セルにおいては、図3(C2)に示さ
れるが如く放電が生じない。
【0009】よって、図3(D2)にて示されるが如
く、その壁電荷形成状態は保たれることになる。次に、
駆動装置100は、正電圧の維持パルスIPxを断続的
に繰り返して行電極X1〜Xnの夫々に印加すると共に、
かかる維持パルスIPxの印加タイミングとは、ずらし
たタイミングにて正電圧の維持パルスIPyを断続的に
繰り返し行電極Y1〜Ynの夫々に印加する(維持放電行
程)。
【0010】この際、上記図2の区間Dにおいて、壁電
荷が多く存在している画素セルのみが、かかる維持パル
スIPx及びIPyが印加される度に放電励起して放電発
光状態を維持する。つまり、図3(D1)及び図3(D
2)の内、図3(D2)の如く壁電荷を多く有する画素セ
ルのみが、かかる維持パルスIPx及びIPyが印加され
る度に放電励起して発光を行うのである。この際、図3
(D1)の如き壁電荷形成状態となっている画素セル
は、その形成されている壁電荷の量が微量であるため、
例え維持パルスIPx及びIPyが印加されても放電しな
い。
【0011】次に、駆動装置100は、そのパルス幅が
小なる負電圧の維持消去パルスEPを行電極X1〜Xnに
同時印加することにより、PDP11の全ての画素セル
内に形成されている壁電荷を消滅させて、上記維持放電
を停止せしめる(維持放電停止行程)。以上の如く、か
かるプラズマディスプレイ装置においては、先ず、全て
の画素セルを強制的に放電励起せしめて所望量の壁電荷
を形成させておき、次に、画素セル内に形成された壁電
荷を画素データに応じて選択的に消滅させて非発光画素
セルと、発光画素セルとに分けるという選択消去方式が
採用されている。 つまり、走査パルスSPと画素デー
タパルスDPとが同時印加された画素セルでは、図3
(C1)の如き放電が生じるので図3(D1)の如き壁電
荷形成量が微量な非発光画素セルが得られる一方、走査
パルスSPが印加されるものの画素データパルスDPが
印加されない画素セルにおいては、図3(C2)の如く
放電が生じないので、図3(D2)の如き壁電荷形成量
が多い発光画素セルが得られるのである。かかる状態に
て、維持パルスを印加すると、図3(D2)の如き壁電
荷形成量が多い発光画素セルのみが繰り返し放電発光す
るので、画素データに応じた発光表示が為されるのであ
る。
【0012】しかしながら、上記一斉プライミングにて
所定量よりも多い壁電荷が形成されてしまったり、ある
いは、走査パルスSPのパルス電圧値の絶対値が比較的
高い場合には、例え、画素データパルスDPが印加され
ない画素セルにおいても、かかる走査パルスSPの印加
のみによって図3(C2)の如き状態から放電励起して
しまう。従って、この放電により、上記一斉プライミン
グにて形成された壁電荷は消滅してしまい、本来、図3
(D2)の如き発光画素セルとなるべきものが図3(D
1)の如き非発光画素セルになってしまうのである。
【0013】よって、かかる画素データの書込行程によ
って各画素セル内に形成される壁電荷の量は、画素デー
タに対応した所望量にはならなくなり、それ故に、画素
データに対応した正確な発光表示が為されなくなるとい
う問題が発生した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
解決するために為されたものであり、画素データに対応
した正確な発光表示が可能なマトリクス方式プラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるマトリクス
方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法は、2本ず
つ対となるように配列された複数の行電極対と前記行電
極対に直行する方向に配列され複数の列電極とからなる
マトリクス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法
であって、前記行電極対に第1プライミングパルスを印
加して前記行電極対間に放電を励起させて画素セル内に
壁電荷を形成せしめるプライミング行程と、画素データ
の論理値に基づいた画素データパルスを前記列電極に印
加すると共に第2プライミングパルスを前記行電極対の
いずれか一方に印加することにより、発光状態とすべき
画素セル内の行電極対の一方に形成されている壁電荷を
所定量だけ消滅させる行程と、前記画素データの反転論
理値に基づいた反転画素データパルスを前記列電極に印
加すると共に前記行電極対のいずれか一方に走査パルス
を印加することにより非発光状態とすべき画素セル内に
形成されている壁電荷を消滅せしめる行程とからなる画
素データ書込行程と、前記行電極対に維持パルスを印加
することにより放電維持をなす維持放電行程と、前記行
電極対の一方に維持消去パルスを印加して前記放電維持
を停止せしめる維持放電停止行程とからなる。
【0016】
【作用】先ず、行電極に第1プライミングパルスを印加
することにより、画素セル内に壁電荷を形成せしめる。
次に、第2プライミングパルスを行電極対のいずれか一
方に印加すると共に画素データパルスを列電極に印加す
ることにより、発光状態とすべき画素セル内の行電極対
の一方に形成されている壁電荷を所定量だけ消滅させて
から、走査パルスを行電極対のいずれか一方に印加する
と共に反転画素データパルスを列電極に印加することに
より非発光状態とすべき画素セル内に形成されている壁
電荷を消滅せしめる。
【0017】
【実施例】図4は、本発明による駆動方法にてパネル駆
動を行う駆動装置を備えたプラズマディスプレイ装置の
構成を示す図である。かかる図4において、同期分離回
路1は、供給された入力ビデオ信号中から水平及び垂直
同期信号を抽出してこれらをタイミングパルス発生回路
2に供給する。タイミングパルス発生回路2は、これら
抽出された水平及び垂直同期信号に基づいた抽出同期信
号タイミングパルスを発生してこれをA/D変換器3、
メモリ制御回路5及び読出タイミング信号発生回路7の
各々に供給する。A/D変換器3は、上記抽出同期信号
タイミングパルスに同期して入力ビデオ信号を1画素毎
に対応したディジタル画素データに変換し、これをフレ
ームメモリ4に供給する。メモリ制御回路5は、上記抽
出同期信号タイミングパルスに同期した書込信号及び読
出信号をフレームメモリ4に供給する。フレームメモリ
4は、かかる書込信号に応じて、A/D変換器3から供
給された各画素データを順次取り込む。又、フレームメ
モリ4は、かかる読出信号に応じて、このフレームメモ
リ4内に記憶されている画素データを順次読み出して次
段の出力処理回路6へ供給する。読出タイミング信号発
生回路7は、放電発光動作を制御するための各種タイミ
ング信号を発生してこれらを行電極駆動パルス発生回路
10、及び出力処理回路6の各々に供給する。
【0018】出力処理回路6は、読出しタイミング信号
発生回路7からのタイミング信号に同期させて、上記フ
レームメモリ4から供給された画素データを画面1行分
毎に画素データパルス発生回路12に供給する。画素デ
ータパルス発生回路12は、出力処理回路6から供給さ
れる画素データに基づいて反転画素データパルスIDP
1〜IDPn、及び画素データパルスDP 1〜DPnを発生
して、これらをPDP(プラズマディスプレイパネル)
11の列電極D1〜Dmに印加する。例えば、画素データ
パルス発生回路12は、供給される画素データの論理値
が「1」である場合には画素データパルスDPを列電極
に印加する一方、かかる画素データの論理値が「0」で
ある場合には、この画素データパルスDPよりも狭パル
ス幅の反転画素データパルスIDPをかかる画素データ
パルスDPの印加の後に列電極に印加するのである。つ
まり、反転画素データパルスIDPは、上記画素データ
の反転論理値に基づいて生成されるのである。この際、
発光状態とすべき画素セルに対しては、かかる画素デー
タパルスDPを印加する一方、非発光状態とすべき画素
セルに対しては、上記反転画素データパルスIDPを印
加するのである。
【0019】行電極駆動パルス発生回路10は、正電圧
の第1プライミングパルスPPx、負電圧の第1プライ
ミングパルスPPy、正電圧の第2プライミングパルス
PP、正電圧の維持パルスIPx及びIPy、更に負電圧
の維持消去パルスEPの各々を発生して、これらを上記
読出タイミング信号発生回路7から供給された各種タイ
ミング信号に応じたタイミングにてPDP11の行電極
1〜Xn及びY1〜Ynに印加する。
【0020】図5は、かかるPDP11の構造を示す図
である。図5において、表示面である前面ガラス基板1
10の内面(後述する背面ガラス基板113と対向する
面)には、互いに対となるように行電極Y1〜Yn及び行
電極X1〜Xn夫々が形成されている。これら行電極は、
誘電体層111にて被覆されている。かかる誘電体層1
11には、Mgo(酸化マグネシウム)層112が蒸着
されている。Mgo層112と背面ガラス基板113と
の間には放電空間114が形成されている。背面ガラス
基板113には、蛍光体が塗布された列電極D1〜Dmが
形成されている。この際、上記行電極Y1〜Yn及び行電
極X1〜Xnは、X及びYなる一対にて画像の1行を形成
するようになっており、この1行分の行電極対と、1つ
の列電極とが交差(上面から見て)する部分に1つの画
素セルが形成される。
【0021】次に、かかる図4にて示されるプラズマデ
ィスプレイ装置にて実施される本発明によるマトリクス
方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法について述
べる。図6は、かかる本発明の駆動方法にてパネル駆動
を行う際にPDP11に印加される各種駆動パルスの印
加タイミングを示す図である。
【0022】図6において、先ず、行電極駆動パルス発
生回路10は、正電圧のプライミングパルスPPxを全
ての行電極X1〜Xnに印加すると同時に、負電圧のプラ
イミングパルスPPyを行電極Y1〜Ynの各々に印加す
る(一斉プライミング行程)。図6の区間Aにて為され
た上記一斉プライミングにより、PDP11の全ての画
素セルにおける行電極X及びY間に、図7(A)に示さ
れるが如く放電が生じて、その放電空間内に荷電粒子が
発生する。この放電終息後、すなわち図6の区間Bにお
いて、全画素セルの行電極X側には所望量の負の壁電
荷、行電極Y側には所望量の正の壁電荷が図7(B)に
示されるが如く形成される。
【0023】次に、行電極駆動パルス発生回路10は、
正電圧の第2プライミングパルスPPを1行目電極Y1
に印加する。図6の区間Cにて為される上記第2プライ
ミングパルスPPの印加により、1行目の各画素セルの
行電極X1及びY1間には放電が生じてその放電空間内に
再び荷電粒子が発生する。その放電終息後、行電極X側
に所望量の正の壁電荷、行電極Y側に所望量の負の壁電
荷が図7(C)に示されるが如く形成される。
【0024】ここで、画素データパルス発生回路12
は、かかる第2プライミングパルスPPが1行目電極Y
1に印加されている間に、第1行目に対応している画素
データパルスDP1を列電極D1〜Dmに印加する。かか
る画素データパルスDP1の印加終了後、画素データパ
ルス発生回路12は、第1行目に対応している反転画素
データパルスIDP1を列電極D1〜Dmに印加する。行
電極駆動パルス発生回路10は、かかる反転画素データ
パルスIDP1の印加タイミングと同一タイミングにて
負電圧の走査パルスSPを行電極Y1に印加する。
【0025】尚、かかる反転画素データパルスID
1、及び画素データパルスDP1とは、PDP11にお
ける第1行目の第1列〜第m列各々に対応している各画
素データに基づいて生成された複数のパルスを示すもの
である。例えば、第1行目の第1列、2列、3列、4列
・・・・m-1列、m列各々に対応する画素データの論理値が
夫々[1、0、1、0・・・・0、0]である場合には、図
8に示されるが如く、正電圧の画素データパルスDPを
列電極D1及び列電極D3に印加して、その後、かかる画
素データパルスDPよりもパルス幅の狭い正電圧の反転
画素データパルスIDPを列電極D2、D4、Dm-1及び
Dmに印加するのである。つまり、画素データパルス発
生回路12は、供給された画素データの論理値が「1」
である場合には、上記第2プライミングパルスPPの後
方エッジReを含む期間中に画素データパルスDPを列
電極に印加する一方、かかる画素データの論理値が
「0」である場合には、反転画素データパルスIDPを
上記走査パルスSPと同一印加タイミングにて列電極に
印加するのである。
【0026】ここで、上記反転画素データパルスID
P、及び画素データパルスDPの内、画素データパルス
DPがその列電極Dに印加される画素セルは、図6の区
間Dにおいて、その壁電荷の形成状態が図7(C)から
図9(D1)に推移する。つまり、図7(C)の段階に
おいて行電極Y側に形成されていた壁電荷は、正電圧の
画素データパルスDPが列電極Dに印加されることによ
り列電極D側に移動する。その結果、行電極Y側に形成
されていた壁電荷の量が減少することになる。
【0027】よって、図6の区間Eにおいて、例え、そ
の電圧値の絶対値が比較的高い負電圧の走査パルスSP
が、図9(E1)に示されるように行電極Yに印加され
ても誤放電が生じることはなく、この際、図9(D1
の段階にて形成された壁電荷は図9(F1)に示される
が如くそのまま保持されるのである。つまり、走査パル
スSPの印加による選択消去を実施するにあたり、発光
状態とすべき画素セルの行電極Y側に形成されている壁
電荷を予め所定量だけ減らしておくことにより、例え、
高電圧の走査パルスSPが印加されても放電励起してし
まわないようにしているのである。
【0028】一方、上記反転画素データパルスIDP、
及び画素データパルスDPの内、反転画素データパルス
IDPがその列電極Dに印加される画素セルは、図6の
区間Dにおいては、図7(C)の段階にて形成されてい
た壁電荷が、図9(D2)に示されるが如くそのまま維
持される。しかしながら、図6の区間Eにおいて、負電
圧の走査パルスSPが行電極Yに印加されると同時に正
電圧の反転画素データパルスIDPが列電極Dに印加さ
れると、図9(E2)に示されるが如く、行電極X及び
Y間、更に列電極D及び行電極Y間に放電が生じる。か
かる放電により、図9(F2)に示されるが如く、この
画素セルの行電極X及びY側に形成されていた壁電荷の
大半が消滅する。
【0029】かかる一連の動作を第2行目〜第n行目に
対しても順次同様に実行することにより、1画面分の画
素データの書き込みを行う(画素データ書込行程)。次
に、行電極駆動パルス発生回路10は、正電圧の維持パ
ルスIPxを繰り返し行電極X1〜Xnの夫々に印加する
と共に、かかる維持パルスIPxの印加タイミングと
は、ずらしたタイミングにて正電圧の維持パルスIPy
を繰り返し行電極Y1〜Ynの夫々に印加する(維持放電
行程)。
【0030】この際、図9(F1)及び図9(F2)の
内、その壁電荷の量が多い図9(F1)の状態となって
いる画素セルが、かかる維持パルスIPx及びIPyが印
加される度に放電励起してその放電発光状態を維持す
る。この放電発光が維持されている時間により表示輝度
が決定するのである。次に、行電極駆動パルス発生回路
10は、そのパルス幅が小なる負電圧の維持消去パルス
EPを行電極X1〜Xnに同時印加することにより、全て
の画素セル内に形成されている壁電荷を消滅せしめて上
記の如き維持放電を停止する(維持放電停止行程)。
【0031】尚、上記図6にて示される実施例において
は、X、Yなる一対の行電極のY電極側に正電圧の第2
プライミングパルスPP、続いて負電圧の走査パルスS
Pを夫々印加して、これらを行毎にスキャンするように
しているが、かかる構成に限定されるものではない。図
10は、本発明の他の実施例による駆動パルスの印加タ
イミングを示す図である。
【0032】かかる図10にて示される実施例において
は、X、Yなる一対の行電極の内、X電極に負電圧の第
2プライミングパルスPP、続いてY電極に負電圧の走
査パルスSPを夫々印加してこれらを行毎にスキャンす
るようにしている。更に、この図10にて示される実施
例においては、画素データ書込みが為されている期間に
わたり、走査パルスSPを印加する方の電極、すなわち
行電極Yを正電圧にオフセットするようにしている。
【0033】
【発明の効果】前述した如く、本発明によるマトリクス
方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法において
は、先ず、プライミング行程にて、行電極に第1プライ
ミングパルスを印加することにより、画素セル内に壁電
荷を形成せしめる。次に、画素データ書込行程にて、第
2プライミングパルスを行電極対のいずれか一方に印加
すると共に画素データパルスを列電極に印加することに
より、発光状態とすべき画素セル内の行電極対の一方に
形成されている壁電荷を所定量だけ消滅させてから、走
査パルスを行電極対のいずれか一方に印加すると共に反
転画素データパルスを列電極に印加することにより非発
光状態とすべき画素セル内に形成されている壁電荷を消
滅せしめるようにしている。
【0034】つまり、発光状態とすべき画素セル及び非
発光状態とすべき画素セルの内、発光状態とすべき画素
セルの行電極対の一方に形成されている壁電荷を、走査
パルス印加直前において予め所定量だけ減らしておくの
である。よって、かかる駆動方法によれば、発光状態と
すべき画素セルに走査パルスが印加された際に、誤って
放電が生じて壁電荷を消滅させてしまうことが防止され
るので、供給された画素データに対応した正確な発光表
示が為されるようになって好ましいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】マトリクス方式プラズマディスプレイパネルを
含むプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】従来の駆動パルスの印加タイミングを示す図で
ある。
【図3】画素セル内に形成される壁電荷の状態推移を示
す図である。
【図4】プラズマディスプレイ装置の構成を示す図であ
る。
【図5】PDP11の構造を示す図である。
【図6】本発明の駆動方法による駆動パルスの印加タイ
ミングを示す図である。
【図7】画素セル内に形成される壁電荷の状態推移を示
す図である。
【図8】本発明の駆動方法による駆動パルスの印加タイ
ミングの一例を示す図である。
【図9】画素セル内に形成される壁電荷の状態推移を示
す図である。
【図10】本発明の他の駆動方法による駆動パルスの印
加タイミングを示す図である。
【主要部分の符号の説明】
10 行電極駆動パルス発生回路 11 PDP 12 画素データパルス発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本ずつ対となるように配列された複数
    の行電極対と前記行電極対に直行する方向に配列され複
    数の列電極とからなるマトリクス方式プラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法であって、 前記行電極対に第1プライミングパルスを印加して前記
    行電極対間に放電を励起させて画素セル内に壁電荷を形
    成せしめるプライミング行程と、 画素データの論理値に基づいた画素データパルスを前記
    列電極に印加すると共に第2プライミングパルスを前記
    行電極対のいずれか一方に印加することにより、発光状
    態とすべき画素セル内の行電極対の一方に形成されてい
    る壁電荷を所定量だけ消滅させる行程と、前記画素デー
    タの反転論理値に基づいた反転画素データパルスを前記
    列電極に印加すると共に前記行電極対のいずれか一方に
    走査パルスを印加することにより非発光状態とすべき画
    素セル内に形成されている壁電荷を消滅せしめる行程と
    からなる画素データ書込行程と、 前記行電極対に維持パルスを印加することにより放電維
    持をなす維持放電行程と、 前記行電極対の一方に維持消去パルスを印加して前記放
    電維持を停止せしめる維持放電停止行程とからなること
    を特徴とするマトリクス方式プラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記反転画素データパルスのパルス幅
    は、前記画素データパルスのパルス幅よりも狭パルス幅
    であることを特徴とする請求項1記載のマトリクス方式
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記画素データパルスは、前記第2プラ
    イミングパルスの後方エッジを含む期間中に前記列電極
    に印加されることを特徴とする請求項1記載のマトリク
    ス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6252568B1 (en) 1998-01-13 2001-06-26 Nec Corporation Drive method for plasma display panel
KR20010098117A (ko) * 2000-04-28 2001-11-08 김순택 플라즈마 표시 패널의 구동장치
KR100843178B1 (ko) * 2000-03-13 2008-07-02 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 Ac형 pdp의 구동 방법 및 구동 장치

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