JPH08333725A - 防音パネル及びこの防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立方法 - Google Patents
防音パネル及びこの防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立方法Info
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- JPH08333725A JPH08333725A JP16457195A JP16457195A JPH08333725A JP H08333725 A JPH08333725 A JP H08333725A JP 16457195 A JP16457195 A JP 16457195A JP 16457195 A JP16457195 A JP 16457195A JP H08333725 A JPH08333725 A JP H08333725A
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Abstract
かつ清掃も簡単に行うことができる防音パネル及びこの
防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立
方法。 【構成】 防音パネル6は、ケースパネル17の一方主
面に多数個の吸音穴20が設けられるとともにケースパ
ネル17の内部に吸音部材23を充填して構成し、ケー
スパネル17の両側面部19に高さ方向の係合穴22を
有する係合部21が一体化されて設けられる。防音壁装
置1は、隣接する支柱部材4のパネル組付空間部10
に、個々の防音パネル6を、係合部21の係合穴22に
連結部材5を貫通させて相互に結合された状態で両端部
を差し込んで多段に組み合わされる。
Description
置される防音壁装置に好適な防音パネル及びこの防音パ
ネルを用いた防音壁装置並びにその組立方法に関する。
車輌から極めて大きな騒音が生じて周囲に多大な騒音公
害を及ぼすことから、その対策のために両側に防音壁装
置が設置されている。防音壁装置は、一般に、所定の間
隔をもってコンクリート打ちされた土台に立設された支
柱部材と、これら支柱部材間に上下方向に多数組み合わ
された吸音材を備える防音パネルとによって壁面を構成
し、この壁面によって走行車輌から発生する騒音を吸
収、減衰させて防音を図っている。
も倒壊することのない充分な機械的強度をもって設置さ
れなければならない。また、防音壁装置は、車輌の飛び
込みといった万一の事故に対しても、支柱部材間に組み
合わされた防音パネルの一部が破損された場合に、他の
防音パネルが飛び散って二次事故の発生の原因となると
いった事態が生じないように、各防音パネルが取り付け
られていなければならない。
0に示した構造が採用されていた。図9に示した防音壁
装置100は、所定の間隔をもって建設された土台上に
しっかりと立設された支柱部材101と、隣接する支柱
部材101、101間に両端を組み付けられる防音パネ
ル102とから構成されている。支柱部材101は、支
柱部103の両端にそれぞれ側面部104A乃至104
Dを一体に連設することにより断面がH形とされた、い
わゆるH鋼が用いられている。
に相対する側面部104Aと側面部104B及び側面部
104Cと側面部104Dとの間に、それぞれパネル組
付空間部105A、105Bが構成されている。また、
支柱部材101には、側面部104A乃至104Dの両
端部の近傍に、それぞれ所定の間隔をもって多数個の取
付け穴106A乃至106Dが高さ方向に設けられてい
る。
107A、107B間に吸音材108を充填して構成さ
れている。防音パネル102は、隣り合う支柱部材10
1間の間隔とほぼ等しい長さを有するとともに、支柱部
材101の側面部104A、104Bの内側面部間の対
向間隔とほぼ等しい厚みを有して構成されている。ケー
スパネル107A、107Bは、軽量かつ充分な機械的
剛性を有しており、少なくとも道路側に位置される前面
側のケースパネル107Aには、多数の吸音穴が形成さ
れている。また、ケースパネル107A、107Bは、
両端側がそれぞれ側方へと延長されて組付け部109
A、109B及び組付け部109C、109Dが形成さ
れている。これら組付け部109A乃至109Dには、
それぞれ複数個の取付け穴110A、110B及び取付
け穴110C、110Dが高さ方向に設けられている。
えば多孔構造やハニカム構造等の吸音構造を備えてお
り、ケースパネル107Aの吸音穴から進入した騒音
を、この吸音構造によって吸音、拡散あるいは減衰させ
る。また、この吸音材108には、両端部の近傍に位置
して高さ方向に貫通する結合用の透穴111A、111
Bが設けられている。
は、所定の壁面高さを構成するように複数個数が、隣り
合う支柱部材101のパネル組付空間部105A、10
5Bに組付け部109A、109B及び組付け部109
C、109Dをそれぞれ位置させて、上下側面部を互い
に突き合わせて上下方向に多段に組み合わされる。各防
音パネル102は、組付け部109A乃至109Bの取
付け穴110A乃至110Bがそれぞれ支柱部材101
の取付け穴106A乃至106Dに適合された状態で通
しボルト112A、112Bによってケースパネル10
7A、107Bにねじ止め固定される。
多段に組み合わされた状態で、透穴111A、111B
に挿通された結合用のワイヤ113A、113Bによっ
て、互いに結合される。防音パネル102は、万一車輌
が飛び込んで一部が破損された場合でも、ワイヤ113
A、113Bによって相互に結合されていることによっ
て飛散するといった事態の発生が防止される。防音壁1
00は、さらに最上部の防音パネル102上に、図示し
ない笠木部材が組み合わされて完成される。
述した防音壁100と基本的な構成を同様としており、
防音パネル121が、その両端部を隣接する支柱部材1
01の相対する側面部104Aと側面部104B及び側
面部104Cと側面部104Dの外側面に通しボルト1
12A、112Bによってねじ止めされた、いわゆる外
付け構造で構成されている。
ースパネル122A、122B間に吸音材123を充填
して構成されている。防音パネル121は、隣り合う支
柱部材101間の間隔とほぼ等しい長さを有するととも
に、支柱部材101の側面部104A、104B間の内
側面部の対向間隔とほぼ等しい厚みを有して構成されて
いる。ケースパネル122A、122Bは、軽量かつ充
分な機械的剛性を有しており、少なくとも道路側に位置
されるケースパネル122Aには、多数の吸音穴が形成
されている。また、ケースパネル122A、122B
は、両端側がそれぞれ側方へと延長されるとともに複数
個の取付け穴124A、124B及び取付け穴124
C、124Dが高さ方向に設けられて組付け部123
A、123B及び組付け部123C、123Dが形成さ
れている。
成するように複数個数が、それぞれ隣り合う支柱部材1
01の側面部104Aあるいは側面部104Bに上下側
面部を互いに突き合わせて上下方向に多段に組み合わさ
れる。防音パネル121は、取付け穴124A、124
Bが支柱部材101側の取付け穴106A乃至取付け穴
106Dに適合され、通しボルト112A、112Bに
よってねじ止め固定される。防音壁120は、最上部の
防音パネル121上に、図示しない笠木部材が組み合わ
されて完成される。
は、上述したように、支柱部材101に対して防音パネ
ル102が1個ずつ通しボルト112によってねじ止め
固定されている。また、上下方向に組み合わされた多数
個の防音パネル102は、透穴113に貫通されたワイ
ヤ111によって結合されて飛散防止が図られていた。
したがって、かかる防音壁100は、比較的重量のある
防音パネル102の組付け位置を調整しながら取付け穴
110を支柱部材101側の取付け穴106に正確に位
置合わせして多数の通しボルト112によるねじ止めを
行わなければならず、組立が面倒でありかつ能率も悪い
といった問題点があった。
気ガスによって防音パネル102が汚されて外観が損な
われるとともに吸音穴が塞がれてしまって充分な防音作
用を奏せなくなることから清掃が行われる。上述したよ
うに、防音壁100には、多数の通しボルト112の頭
部が露呈されて構成されていることから、これら通しボ
ルト112が邪魔になって清掃作業も極めて困難であ
り、能率が悪いといった問題点があった。さらにまた、
多数の通しボルト112は、防音壁100の外観を損な
わせるといった問題点があった。
01の両側面部104が防音パネル121の外方に直接
露呈されていないため、表面の凸凹が幾分少なくなって
はいる。しかしながら、防音壁120は、上述した防音
壁100と同様の問題点を有している。
作業を大幅に逓減させ、かつ、景観を損なうことのない
防音パネルを提供することを目的に提案されたものであ
る。また、本発明は、防音パネルの組立が極めて簡易に
行われるとともに清掃作業も容易に行うことができ、景
観を損なうことのない防音壁装置を提供することを目的
に提案されたものである。さらに、本発明は、支柱部材
に対して防音パネルを極めて簡易な方法でかつ強固に取
り付け可能とした防音壁の組立方法を提供することを目
的に提案されたものである。
明に係る防音パネルは、ケースパネルの一方の主面に多
数個の吸音穴が設けられるとともにケースパネルの内部
に吸音材を充填しあるいは吸音層を設けて構成される。
ケースパネルには、両側面部に、高さ方向の係合穴を有
する筒状係合部がそれぞれ一体に突設されて構成され
る。
る防音壁装置は、ケースパネルの両側面部に高さ方向の
係合穴を有する筒状係合部が一方側面部と他方側面部と
で互いに高さ方向の位置を異にして一体に突設された防
音パネルと、土台から防音パネルの長さとほぼ等しい間
隔をもって立設されるとともに両側面部には隣接する防
音パネルの側端部がそれぞれ差し込まれパネル組付空間
部が構成された断面H形の支柱部材と、土台に立設され
て上下方向に組み合わされた防音パネルの係合部の係合
穴に挿通される連結部材と、組み合わされた防音パネル
の最上部に位置して組み合わされ、側端部に形成した係
合部によって支柱部材及び連結部材の上端部に結合され
る笠木部材とから構成される。
係る防音壁の組立方法は、防音パネルの長さとほぼ等し
い間隔をもってコンクリート打ちして設けた土台に、両
側面部に防音パネルの側端部が差し込まれるパネル組付
空間部が構成されることによって断面H形とされた支柱
部材と棒状の連結部材とを立設したベースプレートが固
定支持される。この支柱部材と連結部材には、ケースパ
ネルの両側面部に高さ方向の係合穴を有する筒状係合部
が一方側面部と他方側面部とで互いに高さ方向の位置を
異にして一体に突設された防音パネルが、連結部材に係
合部の係合穴を挿通させながら側端部を支柱部材のパネ
ル組付空間部に差し込むことによって上下側面部を互い
に突き合わせて上下方向に順次組み合わされる。防音パ
ネルを所定数組み立てた後、最上部には、隣接する支柱
部材間に笠木部材が架け渡され、この笠木部材を支柱部
材及び連結部材の上端部に結合して組み立てる。
ルによれば、上下側面部を突き合わせて複数個が組み立
てられる際に、側面部に軸線を一致させた係合穴を有す
る係合部が構成される。防音パネルは、土台に立設され
た連結部材を、構成されたこれら係合部の係合穴に貫通
させて組み合わせていくことによってねじ止めを行うこ
となく相互に連結されるため、組立工程が大幅に簡易化
される。
隣接する支柱部材のパネル組付空間部に両端部が差し込
まれて所定個の防音パネルが上下方向に組み合わされる
が、これら防音パネルは、側面部に構成された係合部の
係合穴に支柱部材とともに土台に立設された連結部材を
貫通させることによって互いに結合することにより、ね
じ止め工程が不要とされ簡易な工法によって組み立てら
れる。また、防音壁装置は、清掃作業等に際して邪魔に
なる結合用のボルトが表面に露呈されない構造とされ
る。
よれば、支柱部材に対して防音パネルを組み合わせる際
に、重量のあるこの防音パネルの面倒な位置合わせ作業
が不要となり、支柱部材とともに土台に立設された連結
部材に対して側面部に構成された係合部の係合穴を貫通
させるといった極めて簡単な工法によって組立てを行う
ことができる。
面を参照して説明する。実施例防音装置1は、図1に示
すように、高速道路等の両側に沿ってコンクリート打ち
等されて所定の間隔をもって建設された土台2に設置さ
れるベースプレート3にしっかりと立設された支柱部材
4及び連結部材5と、隣接するこれら支柱部材4と連結
部材5とによってそれぞれ両端が支持されて組み立てら
れる多数個の防音パネル6と、最上部に組み立てられた
防音パネル6A上に位置して支柱部材4に組み立てられ
る笠木部材7とから構成されている。
に用いられる支柱部材と同様に、支柱部8と、この支柱
部8の両側部にそれぞれ相対向して連設された側面部9
A、9Bとからなる断面がH形とされた、いわゆるH鋼
材が用いられている。したがって、支柱部材4は、充分
な機械的強度を有しており、後述するように多数個の防
音パネル6を強固に支持する。
領域に、側面部9Aと側面部9Bとの対向空間部によっ
て高さ方向の全域に亘ってパネル組付空間部10A、1
0Bが構成されている。これらパネル組付空間部10
A、10Bは、後述するように防音パネル6の厚み寸法
とほぼ等しい幅を有しており、この防音パネル6の一端
部が差し込まれて組み合わされる。
の高さ寸法を規定する高さ寸法を有しており、下端部が
ベースプレート3に溶接等によってしっかりと結合固定
されることによって一体化されてこのベースプレート3
上に立設されている。なお、支柱部材4には、側面部9
A、9Bの外側面の下端部に補強リブ11が取付けられ
ており、この補強リブ11によって補強された状態でベ
ースプレート3上に結合固定されている。
全体ほぼ正方形の鋼板によって構成されており、土台2
側のアンカーボルト13が挿通される取付け穴12が四
隅に設けられている。また、このベースプレート3に
は、支柱部材4のパネル組付空間部10A、10B内に
対応位置して後述する連結部材5の下端部が溶接等によ
って一体化されて立設されている。以上のように構成さ
れたベースプレート3は、図1に示すように、土台2に
予め埋設された4本のアンカーボルト13をそれぞれ取
付け穴12に貫通させることによって土台2上に設置さ
れる。
方へと露呈されたアンカーボルト13の先端部にねじ込
んだナット14を締め付けることによって、土台2上に
しっかりと取付け固定される。なお、土台2は、後述す
る防音パネル6の長さ寸法とほぼ等しい間隔をもって建
設されている。
丸鋼によって構成され、支柱部材4とほぼ等しい長さ寸
法(高さ寸法)を有している。連結部材5は、上述した
ように、支柱部材4のパネル組付空間部10A、10B
内に対応位置してベースプレート3上に下端部を溶接等
によって結合固定されている。また、連結部材5は、後
述する笠木部材7によって上端が固定されている。
に、前部構体15と後部構体16とから構成され、後述
するように支柱部材4に対して別々に組付けられるが、
組付け状態において全体矩形のブロック体として構成さ
れる。前部構体15は、図5に示すように、長手方向の
長さが支柱部材4間の間隔とほぼ等しい矩形の主面部1
8に後方側に向って両側面部19A、19Bを延長形成
したチャンネル状のケースパネル17と、主面部18の
内面に設けた吸音部材23とから構成されている。
鋼板等を材料として、たとえば表面にウレタン樹脂等を
塗装して防錆及び化粧処理を施すとともに、多数の吸音
穴20が設けられて構成されている。ケースパネル17
には、両側面部19A、19Bの後端部に沿って溶接等
によって結合固定された係合部21A、21Bが形成さ
れている。
性を有するパイプ鋼材等によって形成されており、高さ
方向の係合穴22A、22Bを有している。また、係合
部21A、21Bは、図5(B)に示すように、高さ方
向のほぼ中央部を下端位置として上側領域に向って両側
面部19A、19Bに結合固定されている。
らなる吸音材を素材としており、ケースパネル17の主
面部18の内面全体に亘って接合固定されている。吸音
部材23には、ケースパネル17に接合された状態にお
いて、吸音穴20と連通される多数個の吸音穴23Aが
設けられている。
方向の長さが前部構体15の主面部18とほぼ等しい矩
形の背面部25に前方側に向って両側面部26A、26
Bを延長形成したチャンネル状のケースパネル24と、
背面部25の内面に設けた吸音部材29とから構成され
ている。
鋼板等を材料として、たとえば表面にウレタン樹脂等を
塗装して防錆及び化粧処理が施されている。ケースパネ
ル24には、両側面部26A、26Bの前端部に沿って
溶接等によって結合固定された係合部27A、27Bが
形成されている。
性を有するパイプ鋼材等によって形成されることによ
り、高さ方向の係合穴28A、28Bを有している。ま
た、係合部27A、27Bは、図6(B)に示すよう
に、高さ方向のほぼ中央部を上端位置として下側領域に
向って両側面部19A、19Bに結合固定されている。
したがって、係合部27A、27Bは、前部構体15の
係合部21A、21Bに対して、高さ方向の位置を異に
してケースパネル24の両側面部26A、26Bの前端
部に設けられている。
吸音材を素材としており、ケースパネル24の背面部2
5の内面全体に亘って接合固定されている。また、吸音
部材29には、前面部に大きな半円弧凹面として構成さ
れた吸音部30が設けられている。もちろん吸音部材2
9については、たとえばハニカム構造等のその他の吸音
構造を備えたものであってもよいことはもちろんであ
る。
部構体16とは、独立の部材として構成されており、後
述するように支柱部材4にそれぞれ組み合わされること
によって、前部構体15の背面部に後部構体16が重ね
合わされて全体として、図3及び図4に示したブロック
状の防音パネル6を構成する。
材4に重ね合わせた状態で組み合わせた際に、両側面部
に突設した係合部21Aと係合部27Aとが軸線を一致
させて、また係合穴22Aと係合穴28Aとが軸線を一
致させて高さ方向に組み合わされる。前部構体15と後
部構体16とは、支柱部材4に重ね合わせた状態で組み
合わせた際に、図4に示すように、両側面部に突設した
係合部21Bと係合部27Bとが係合穴22Bと係合穴
28Bとを軸線を一致させて高さ方向に組み合わされ
る。
16とを互いに重ね合わせて構成されることにより、図
2に示すように、全体として支柱部材4のパネル組付空
間部10とほぼ等しい厚みとされ、組み合わされた係合
部21、27がこのパネル組付空間部10内に位置され
る。防音パネル6は、騒音等を前部構体15のケースパ
ネル17に設けた吸音穴20から内部へと取り込んで、
吸音部材23と後部構体16側の吸音部材29とによっ
て吸音、拡散あるいは減衰させる。
を材料として、図7に示すように天板部31と両側面部
32(前面側の図示は省略されている。)とからなる断
面チャンネル状を呈している。笠木部材7は、隣り合う
支柱部材4間の間隔とほぼ等しい長さを有するととも
に、両側面部32が支柱部材4の側面部9の外側面部間
の対向間隔とほぼ等しい間隔を有して構成されている。
面に断面コ字状の連結ブラケット部材33が溶接等によ
って一体に組み付けられている。連結ブラケット部材3
3は、詳細は省略するが、支柱部材4の側面部9の内側
面部間の対向間隔とほぼ等しい幅寸法を有するとともに
貫通穴34が設けられている。また、笠木部材7には、
側面部32に取付穴が設けられており、この取付穴にね
じ込んだボルト35によって支柱部材4の側面部9と一
体化される。
る防音壁装置1の組立方法について以下説明する。防音
パネル6は、後部構体16が、クレーン等の吊り上げ装
置によって吊り上げられ両端部を隣接して立設された支
柱部材4、4の相対する組立空間部10A、10Bの上
方部に位置される。後部構体16は、係合部27A、2
7Bの係合穴28A、28Bをそれぞれ相対する連結部
材5A、5Bにそれぞれ貫通させた状態で次第にベース
プレート3上まで降下される。これによって、後部構体
16は、両端部が組立空間部10A、10Bに位置され
るとともに、係合部27A、27Bが連結部材5A、5
Bに嵌合されることによって支持部材4、4間に組み合
わせ支持される。
音パネル6を構成する前部構体15がクレーン等の吊り
上げ装置によって吊り上げられ両端部を隣接して立設さ
れた支柱部材4、4の相対する組立空間部10A、10
Bの上方部に位置される。前部構体15は、係合部21
A、21Bの係合穴22A、22Bをそれぞれ相対する
連結部材5A、5Bにそれぞれ貫通させた状態で次第に
ベースプレート3上まで降下される。これによって、前
部構体15は、両端部が組立空間部10A、10Bに位
置されるとともに、係合部21A、21Bが連結部材5
A、5Bに嵌合されることによって支持部材4、4間に
組み合わせ支持される。
15の背面側に後部構体16が組み合わされ、全体とし
て両端部が支柱部材4、4の相対する組立空間部10
A、10B間に組み合わせ支持される。以下、支柱部材
4、4間には、この防音パネル6を第1層として、第2
層目を構成する防音パネル6の後部構体16と前部構体
15とが、この順で組み合わされる。第1層目の防音パ
ネル6と第2層目の防音パネル6とは、上下側面部が互
いに突き合わされて支柱部材4、4間に上下方向に組み
合わされる。
両端部を組立空間部10A、10B間に差し込まれるよ
うにして所定個数の防音パネル6が順次組み合わされて
所定の高さの壁面が構成される。各防音パネル6は、上
述したように、支柱部材4に対してボルト等の固定手段
を用いて固定支持されていないが、連結部材5を介して
相互に連結されている。
ネル6が組み合わされた後に、最上部に組み合わされた
防音パネル6A上に位置して笠木部材7が組み合わされ
る。笠木部材7は、クレーン等の吊り上げ装置によって
吊り上げられ両端部を隣接して立設された支柱部材4、
4の相対する組立空間部10A、10Bの上方部に位置
される。笠木部材7は、図7に示すように、天井部31
に設けた連結ブラケット部材33A、33Bが、それぞ
れ組立空間部10A、10Bに相対係合することによっ
て位置決めされた状態で、ボルト35A、35Bによっ
て側面部32A、32Bが支柱部材4、4の側面部9
A、9Bにそれぞれ結合固定される。
4、4間に架け渡し固定されることによって、これら支
柱部材4、4の上端側を固定するとともに、組み合わさ
れた防音パネル6を保持する。防音壁装置1は、以上の
工程によって隣接して立設された支柱部材4、4間の防
音壁の組立が完了されると、つぎの支柱部材4、4間の
防音壁の組立が行われる。
音パネル6が前部構体15と後部構体16とに分割して
構成され、これら前部構体15と後部構体16とが別々
に支柱部材4に対して組み合わされて全体として防音パ
ネル6が構成されている。したがって、防音パネル6
は、前部構体15と後部構体16とを結合するといった
手間もかからず、また組立に際して部材の軽量化が図ら
れることになり、取扱いが容易となって作業能率が向上
される。また、防音パネル6は、それぞれ仕様を異にし
て構成された複数の前部構体15と後部構体16とを適
宜組み合わせすることによって、仕様を異にした防音壁
装置1に対応することができる。
た分割型の実施例防音パネル6に限定されるものではな
く、一体型に構成されたものであってもよい。この一体
型防音パネルには、長手方向の両側面部に高さ方向の係
合穴を有する係合部が一体に形成されていることはもち
ろんである。
車輌の飛び込みといった万一の事故によって支柱部材
4、4間に上下方向に組み合わされた多数個の防音パネ
ル6の一部が破損された場合にも、これら防音パネル6
が連結部材5を介して相互に連結されていることから他
の防音パネル6が飛び散って二次事故の発生の原因とな
るといった事態が生じることはない。
輌の排気ガスによって壁面が汚損されて防音パネル6の
吸音穴20が塞がれることにより充分な防音作用を奏せ
なくなったり美観が損なわれたりした場合に、壁面を洗
浄する等の清掃作業が行われる。防音壁装置1は、上述
したように、上下方向に組み合わされた多数個の防音パ
ネル6を支柱部材4に支持するためのボルト等が壁面に
露呈して設けられておらず、全体として平坦面として構
成されているためこの清掃作業が極めて能率的に行われ
る。また、景観を損なうこともない。
る防音パネルによれば、たとえば高速道路等の両側に設
置された隣接する支柱部材間に、上下側面部を突き合わ
せて多段に組み合わせるに際して、それぞれの側面部に
形成された係合部の係合穴に連結部材を貫通させること
によって相互に結合されるため、支柱部材に対して個々
に取付けが不要となり組立工程を大幅に簡易化すること
ができる。また、この防音パネルによって構成される壁
面は、取付け用のボルト等が表面に露呈されていないた
め、景観を損なうことがなく、また、ボルトが表面に露
呈されていないことにより、清掃作業の効率化が図られ
る。
ば、たとえば高速道路等の両側に設置された隣接する支
柱部材間に、多数個の防音パネルが個々にねじ止めする
といった作業を不要として極めて簡易な方法によって組
み合わされて壁面を構成することから、組立作業が大幅
に合理化される。また、防音壁装置は、万一車輌が飛び
込んで防音壁を構成する一部の防音パネルが破損された
場合にも他の防音パネルが飛散することはなく、二次事
故を発生されるといった不都合を生じさせない。さら
に、防音壁装置は、車輌の排気ガスによって汚損された
壁面の清掃作業を行う場合にも、邪魔になる結合用のボ
ルトが表面に露呈されていないため、極めて簡単に行う
ことができる。
法によれば、多数個の防音パネルを個々にねじ止めする
ことなく相互に結合された状態で支柱部材間に多段に組
み合わせて防音壁を組み立てることができ、作業能率が
大幅に向上される。
要部縦断面図である。
を取り除いて示した要部平面図である。
略して示した平面図である。
(A)は要部平面図であり、同図(B)は要部正面図で
ある。
(A)は要部平面図であり、同図(B)は要部正面図で
ある。
縦断面図である。
部水平断面図である。
る。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ケースパネルの両側面部に、高さ方向の
係合穴を有する筒状の係合部が一体に突設されて構成さ
れ、上下側面部を互いに突き合わせて組み立てられる際
に、軸線を一致された係合穴に連結部材が貫通されて相
互に連結されるように構成したことを特徴とする防音パ
ネル。 - 【請求項2】 防音パネルは、前部構体と後部構体とに
分割して構成され、これら前部構体と後部構体のケース
パネルには、高さ方向の係合穴を有し重ね合わせた状態
において連通される係合穴を有する係合部が、一方側面
部と他方側面部とで互いに高さ方向の位置を異にしてそ
れぞれ一体に突設されており、前部構体と後部構体と
は、相対する側面部を重ね合わせて支柱部材に組み立て
られる際に、互いに連通された係合穴に挿通される連結
部材によって、一体化されることを特徴とする請求項1
に記載の防音パネル。 - 【請求項3】 上下側面部を互いに突き合わせて上下方
向に多数枚組み合わされた請求項1又は請求項2に記載
の防音パネルと、土台から防音パネルの長さとほぼ等し
い間隔をもって立設されるとともに両側面部には隣接す
る防音パネルの側端部がそれぞれ差し込まれるパネル組
付空間部が構成された断面H形の支柱部材と、土台に立
設されて上下方向に組み合わされた防音パネルの係合部
の係合穴に挿通される連結部材と、組み合わされた防音
パネルの最上部に位置して組み合わされ、側端部に形成
した係合部によって支柱部材及び連結部材の上端部に結
合される笠木部材とから構成されたことを特徴とする防
音壁装置。 - 【請求項4】 支柱部材と連結部材とは、下端部がベー
スプレートに一体に結合され、このベースプレートを介
して土台に立設されることを特徴とする請求項3に記載
の防音壁装置。 - 【請求項5】 防音パネルの長さとほぼ等しい間隔をも
ってコンクリート打ちして設けた土台に、両側面部に隣
接する防音パネルの側端部がそれぞれ差し込まれるパネ
ル組付空間部が構成されることによって断面H形とされ
た支柱部材と棒状の連結部材とを立設したベースプレー
トを固定支持し、請求項1又は請求項2に記載の防音パ
ネルを、連結部材に係合部の係合穴を挿通させながら側
端部を支柱部材のパネル組付空間部に差し込むことによ
って上下側面部を互いに突き合わせて上下方向に多数枚
組み合わせ、防音パネルの最上部に位置して隣接する支
柱部材間に架け渡した笠木部材に、支柱部材及び連結部
材の上端部を結合して組み立てることを特徴とする防音
壁装置の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16457195A JP2630758B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 防音パネル及びこの防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16457195A JP2630758B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 防音パネル及びこの防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333725A true JPH08333725A (ja) | 1996-12-17 |
JP2630758B2 JP2630758B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15795706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16457195A Expired - Fee Related JP2630758B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 防音パネル及びこの防音パネルを用いた防音壁装置並びに防音壁装置の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630758B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015010452A (ja) * | 2013-07-02 | 2015-01-19 | 東海旅客鉄道株式会社 | 防音壁構成部材および防音壁構造 |
JP2019078103A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | アスゲッティ株式会社 | 遮音壁、最下層遮音パネル、及びベースプレート |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP16457195A patent/JP2630758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015010452A (ja) * | 2013-07-02 | 2015-01-19 | 東海旅客鉄道株式会社 | 防音壁構成部材および防音壁構造 |
JP2019078103A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | アスゲッティ株式会社 | 遮音壁、最下層遮音パネル、及びベースプレート |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2630758B2 (ja) | 1997-07-16 |
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