JP2967463B2 - 駐車装置の鉄骨柱支持装置 - Google Patents

駐車装置の鉄骨柱支持装置

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JP2967463B2
JP2967463B2 JP14810495A JP14810495A JP2967463B2 JP 2967463 B2 JP2967463 B2 JP 2967463B2 JP 14810495 A JP14810495 A JP 14810495A JP 14810495 A JP14810495 A JP 14810495A JP 2967463 B2 JP2967463 B2 JP 2967463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直循環式駐車装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、垂直循環式駐車装置には独立し
た鉄塔内に組込む「独立鉄塔型」と、ビル等の建築物の
一部に組込む「ビル内鉄骨式」及び「ビル組込型」が知
られている。
【0003】最近、交通ターミナル,ビジネス街,ショ
ッピング,飲食・娯楽街など、地価の高い地域において
は、土地の有効利用及び法的な規制によりビル内に組込
まれるタイプの駐車装置が多くなっている。
【0004】特に、病院,マンション,ホテルに採用さ
れる駐車装置には、静寂さを要求されることから、振動
・騒音の軽減について考慮されたビル内鉄骨式の駐車装
置に注目が集まるようになってきている。
【0005】図2はビル内鉄骨式駐車装置の全体を示す
概略図であり、ビル内にビル躯体1とは独立した4本の
柱2を四隅に建て、駐車装置の静止荷重をこれらの柱2
にもたせて地上の基礎に受けさせ、柱2の各所に梁を架
設するとともに柱及び梁とビル躯体1との間に適宜防振
具を介在させて柱を支持する構成になっている。
【0006】図3はこの柱を支持する支持装置の一例を
示す拡大平面図であり、H型鋼の柱2の開口部2aを当
板11で塞ぎ、この柱2及び当板11の周りを防振ゴム
12を介在させて平板13で取り囲み、それをビル躯体
1から内方に延出したブラケット14,14’で左右一
体に支持するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来装置では柱2を一体として確実に支持できる構造にな
っている反面、左右のブラケット14,14’の水平レ
ベルを図4に示すとおり合わせなければならない。つま
り、ブラケット14,14’取付用のアンカーボルト孔
14a,14’aを予めバカ孔にして取付誤差を吸収で
きるように工夫するが、実際にはどちらかの孔をガス切
断器でさらに切欠く(図4では孔14’aを切欠いてい
る)など現場で適宜対応しなければならないケースが多
い。
【0008】又、柱2に対し防振ゴム12を外付けし
て、周囲を取り囲むように支持する構造のため、ビル躯
体1からの延出寸法Lを大きくとらなければならない欠
点もある。即ち、延出寸法Lにはビル躯体1の倒れを考
慮した寸法L1 と平板13及び防振ゴム12の厚さ寸法
2 を含まなければならない。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、現場の作業性がよく、かつ省スペースを図ることの
できる鉄骨柱支持装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口部を有す
る鉄骨柱をビル内に立設し、駐車装置の荷重を該鉄骨柱
に負担せしめ、該鉄骨柱をビル躯体にブラケットを介し
て支持するものにおいて、開口部に鉄骨柱の内面に沿っ
た形状の押圧部材を挿入し、該押圧部材と鉄骨柱内面と
の間には防振ゴムを介在させて、ブラケットにより押圧
部材を支持するものである。
【0011】
【作用】以上の如く構成すれば、現場の状況に合わせて
どのような水平位置であっても独立に鉄骨柱を支持で
き、取付作業が行いやすい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図1は本発明に係る鉄骨柱支持装置の一実
施例を示す全体斜視図、図5は図1の平面図であり、図
中図1乃至図3と同一符号のものは同一のものを示す。
【0013】22は本発明の場合の防振ゴムで、柱2の
フランジ内面2b及びウェブ面2cに貼付されている。
つまり、従来の場合と異って内付けされている。23,
23’は柱2の開口部2aに挿入されて、防振ゴム22
を柱2の方に押圧する箱型部材で、取付用部材23a,
23’aを備えている。
【0014】24はビル躯体1に角ワッシャ24aを介
して溶接固定されるブラケットで、一部がビル躯体1か
ら昇降路内方に延出しており、この延出部には取付用部
材23aを介して箱型部材23を支持する。この支持の
仕方は、P部をまずボルトで仮止めし、調整後は溶接で
確実に連結するものである。
【0015】24’はブラケット24とは左右対称のブ
ラケットで、同様に取付用部材23’aを介して箱型部
材23’を支持する。
【0016】このようにH型鋼の鉄骨柱2の内面を防振
ゴム22を介して箱型部材23,23’で支持する構造
のため、取付スペースとして防振ゴムの厚みなど寸法L
2 (約60mm程度)を考慮に入れなくてもよく、ブラ
ケット24,24’の必要な延出寸法を抑えることがで
きる。つまり、ビル躯体1の倒れを考慮した寸法L1
確保すればすむものである。
【0017】又、左右対称に設けられたH型鋼の鉄骨柱
2の開口部2aに、それぞれ別々の箱型部材23,2
3’を挿入して支持するため、必ずしも箱型部材23,
23’の挿入レベル(水平レベル)が図6に示すように
一致しなくてもよく、現場での取付作業にそれだけ自由
度がある。
【0018】この実施例ではH型鋼を使用した鉄骨柱の
場合について述べたが、要するに開口部を有する形状の
鉄骨柱であれば本発明を実施することができる。そし
て、開口部の数はいくつあってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、鉄骨
柱の開口部を通じてこの鉄骨柱を支持する構成のため、
無駄なスペースを生み出さない。又、開口部が二つ以上
ある場合には、それぞれ独立に支持する構造のため、取
付作業に自由度があり、現場で余計な作業を行う必要が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄骨柱支持装置の一実施例を示す
全体斜視図である。
【図2】ビル内鉄骨式駐車装置の全体を示す概略図であ
る。
【図3】従来の鉄骨柱支持装置を示す拡大平面図であ
る。
【図4】従来の鉄骨柱支持装置の拡大正面図である。
【図5】図1の平面図である。
【図6】本発明に係る鉄骨柱支持装置の拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ビル躯体 2 鉄骨柱 2a 鉄骨柱の開口部 12,22 防振ゴム 14,24,24’ ブラケット 23 箱型部材(押圧部材)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する鉄骨柱をビル内の床に立
    設し、駐車装置の荷重を該鉄骨柱に負担せしめ、該鉄骨
    柱をビル躯体にブラケットを介して支持するものにおい
    て、前記開口部内に前記鉄骨柱の内面に沿った形状の押
    圧部材を挿入し、該押圧部材と前記鉄骨柱内面との間に
    は防振ゴムを介在させて、前記ブラケットにより前記押
    圧部材を支持することを特徴とする駐車装置の鉄骨柱支
    持装置。
  2. 【請求項2】 鉄骨柱はコ字状の開口部を有し、押圧部
    材は箱型形状をしていることを特徴とする請求項1記載
    の駐車装置の鉄骨柱支持装置。
  3. 【請求項3】 鉄骨柱は二つの開口部を備えたH型鋼で
    あり、該二つの開口部にそれぞれ挿入される二つの押圧
    部材を備え、該二つの押圧部材を支持する二つのブラケ
    ットを設けたことを特徴とする請求項1記載の駐車装置
    の鉄骨柱支持装置。
JP14810495A 1995-05-22 1995-05-22 駐車装置の鉄骨柱支持装置 Expired - Fee Related JP2967463B2 (ja)

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