JP3881817B2 - 住宅防振構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の躯体構造に取り付けられる外壁パネルによる住宅防振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の中・低層住宅では、地震や台風等の荷重に対しての安全性確保は考慮されているが、交通振動等の微振動に対する居住性確保のための設計は行われてはいない。例えば特開平8−135250号の技術のように、低降伏点鋼より構成された制振ブレースを住宅に組み込み、地震エネルギーの吸収を該制振ブレースに負担させることで住宅の損壊を最小化するものがある。しかし該技術には、微振動に対する対応策は含まれていないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように従来の住宅設計では、交通振動等の微振動に対する対処が行われていない。地震や台風のように、加えられる荷重の大きさによっては躯体構造に致命的な打撃を与え、居住者の生命に関わるようなことがないために、考慮されてこなかったためである。しかし、交通機関の運行等によって生じる交通振動は、居住者に日々毎時に渡って不快感を与えるものである。居住者が休息をとっているときは振動が特に意識されたり、睡眠時には振動のため目を覚まされることになったり、交通振動は居住の快適性を損なうものである。これらの弊害は、高速道路等の振動源に近接する位置に住宅が立地されている場合に、特に著しいのである。
【0004】
この交通振動による住宅の居住性悪化を防止する方法として、次の二つが考えられる。一つは、住宅全体の振動に対する減衰率を向上させ、地盤から住宅内へ伝播する振動を増幅しないようにすることである。二つ目は、住宅全体の剛性を高めて振動の影響を最小化することである。剛性が低い場合には地盤から伝播する振動によって住宅の構成部材間で回転運動が発生し、大きな揺れが発生するからである。この大きな揺れはゆっくりしており、速い振動と比べて生理的に体感しやすいのである。
【0005】
構造設計上、住宅全体の剛性は躯体構造によって決定されるものであるが、交通振動等の微振動に関しては、外壁構造やさらに内壁構造による住宅剛性への影響が無視できない。外部振動の振幅が小さい場合は、住宅の剛性による振動抑止効果が外部振動の振幅が大きい場合よりも著しいからである。つまり微振動の抑制に対しては、住宅剛性の強化は効果的な対策なのである。
したがって、本発明においては主に前述の二つ目の方法に従い、外壁構造の剛性強化によって住宅全体の交通振動等の微振動の影響を最小化することを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
請求項1においては、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具40を介装し、該上下動防振金具40は、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材40aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材40aに固着している補強部材40bとにより構成し、該折曲平板部材40aはボルト締結用の長孔を、梁5との接続面、及び縦桟である鉄骨部材12aとの接続面に、それぞれ少なくとも一つは穿設するものである。
【0008】
請求項2においては、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5間を橋架する柱3の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具50を介装し、該上下動防振金具50は、垂設部材51と、ボルト締結用の長孔が穿設されている平板部材52と補強部材51bとから構成され、垂設部材51は平板部材52と柱3とに接続し、該平板部材52の鉄骨部材12aの接続面にはボルト締結用の長孔を、少なくとも一つは穿設するものである。
【0009】
請求項3においては、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続している梁5間との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振添え柱90を介装し、該上下動防振添え柱90は上下に延出している折曲平板部材90aと、該折曲平板部材90aの底面に固着している底板90bと、該底板に立設し折曲平板部材90aにも固着する側面視台形形状の補強部材90cより構成され、該折曲平板部材90aには正面視で少なくとも一つの長孔が穿設され、該底板90bにも少なくとも一つの長孔を穿設するものである。
【0010】
請求項4においては、請求項3記載の住宅防振構造において、上下動防振添え柱90は上下に底板90bが設けられ、上下の梁5と接続するものである。
【0011】
請求項5においては、請求項1乃至請求項3のいずれかの住宅防振構造において、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間に緩衝材を配設するものである。
【0012】
請求項6においては、請求項1乃至請求項3のいずれかの住宅防振構造において、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間はプラスチックボルトにより締結するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は三階建て住宅の躯体構造を示す俯瞰図であり、図2は外壁パネルロッキング構造及び本防振の考え方を示す概念図であり、図3は第一実施例の住宅防振構造を示す正面図であり、図4は同じく側面図であり、図5は第一実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具を示す三面図であり、図6は第一実施例の住宅防振構造の要部を示す正面図であり、図7は同じく側面図であり、図8は接続個所に木板を配設する第二実施例の水平動防振構造の要部を示す側面図である。
【0014】
図9は第一乃至第五実施例のいずれかの住宅防振構造を構成する一般部の上下動防振金具を示す正面図であり、図10は第六実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横標準形の上下動防振金具を示す三面図であり、図11は第六実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横の住宅防振構造の要部を示す正面図であり、図12は同じく平面図であり、図13は同じく側面図であり、図14は第六乃至第八実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横の上下動防振金具を示す正面図である。
【0015】
図15は第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横左形の上下動防振金具を示す三面図であり、図16は第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横の住宅防振構造の要部を示す正面図であり、図17は第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横の住宅防振構造の要部を示す側面図であり、図18は第十一実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱・ノックダウンフレーム横の上下動防振金具を示す正面図であり、図19は第十二実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱を示す四面図であり、図20は第十二実施例の住宅防振構造を示す正面図であり、図21は第十三実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱を示す正面図である。
【0016】
まず、住宅の躯体構造について説明する。
図1に示すように、三階建て住宅の躯体1は、柱3および梁4・5・6により構成されており、該躯体が基礎2上に立設されるものである。躯体1は梁勝ちラーメン構造で構成されている。梁4・5・6は通し梁であり、柱3は階毎で分断される柱である。この梁勝ちラーメン構造の住宅においては、躯体構造の強度・剛性を維持する範囲内で柱3の配設個所を決定することができ、柱勝ちの住宅と異なり自由度の高い内部構造を実現できる。
【0017】
基礎2上に柱3・3・・が立設され、該柱3・3・・上にボルトなどの締結によって梁4が固設されている。同様に梁4上にも柱3・3・・が立設され、その上端で梁5が固設され、同様にして梁6が3階の小屋面を構成している。
また、梁4・5・6がそれぞれ構成する梁面には、水平ブレースが配設されており、梁間の剛性を高めると共に、強度としなやかさを有する躯体を構成しているのである。そして梁6の上に束、斜材、あるいはトラスフレーム等を配設し、屋根を構成することができる。
【0018】
住宅の外壁を構成する外壁パネルについて説明する。
外壁パネル10は図3、図4、図7に示すように、外壁体11及び外壁裏フレーム12によって構成されている。外壁体11はセラミックパネルであり、外壁裏フレーム12と固着している。外壁パネル10は図4に示すように、基礎2と梁4間、及び上下階梁間の住宅外側面に配設され、外壁パネル10上部で外部より梁を被覆している。
【0019】
外壁パネル10は上下端で外壁固定具13・13・・を介して梁又は基礎2に接続されている。外壁固定具13は正面視では上部がボルト締結用にU字形状に構成され、側面視ではT字形状に構成されている。外壁固定具13のT字の縦軸は外壁裏フレーム12にボルトで締結され、該T字の横軸の一方は梁または基礎2の上面にボルトで締結され、他方は別の外壁パネル10の外壁裏フレーム12にボルトで締結されている。
【0020】
外壁裏フレーム12は、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、横桟である左右方向に延出している上下の鉄骨部材12b・cをそれぞれが長方形の四辺に相当するように相互に固着して枠を構成している。
【0021】
外壁パネル10・10・・は図1に示すように、躯体1の外側面を埋め尽くすように配設される。図2(a)では、外壁パネル10・10・・が前述のように梁間に固設されるのみで、外壁パネル10・10間相互には接続構造が設けられていない場合を示している。次いで図2(b)では、外壁パネル10の複数枚(図では4枚)が後述する横綴り用のプラスチックボルト15によって接続されて、一つの外壁ユニット14を構成している状態を示している。さらに図2(c)では、外壁ユニット14が後述する上下動防振金具40によって梁に接続され、外壁パネル10・10・・の躯体構造への取付構造がより強化されている状態を示しているのである。図2中の太字の矢印は外力たる振動を表しており、細字の矢印は住宅内の配設部材による抵抗力を示している。
【0022】
図2(b)に示すような外壁パネル10・10間の接続は、次のようにして行われる。図3に示すように、弾性部材であるスプリングスペーサー16を介してプラスチックボルト15が、外壁裏フレーム12・12間の上下3箇所にわたって締結されているのである。
【0023】
また図2(c)に示すように、上下動防振金具40は外壁パネル10と梁とを接続し、外壁裏フレームの上下動及び水平動を抑止している。
以上構成によって外壁パネル10・10・・は相互に接続されて、さらには梁との接続個所が増大して、住宅構造の剛性向上に役立つのである。
【0024】
これより、本発明の第一実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
上下動防振金具40は、図5、図6、図7に示すように、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材40aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材40aに垂設している側面視三角形状の補強部材40bが固着して構成されている。なお、図5(a)は上下動防振金具40を示す側面図であり、図5(b)は同じく正面図であり、図5(c)は同じく平面図である。折曲平板部材40aにはボルト締結用の長孔が4箇所設けられており、長孔40c・40cの2箇所が正面視垂直方向に穿設されており、長孔40d・40dの2箇所が平面視垂直方向に穿設されている。上下動防振金具40は、梁の下面とは長孔40dに金属ボルト22を挿通してナット23によって締結し、該梁に該上下動防振金具40を固定している。同様に正面視では、隣接する外壁裏フレーム12・12を接続するべく、異なる外壁10の鉄骨部材12a・12aに、それぞれ長孔40cを通じて上下二箇所で各座金21を挟み、プラスチックボルト24を挿通してナット25によって締結している。この締結によって、該鉄骨部材12a・12aに該上下動防振金具40を固定しているのである。
【0025】
第二、第三実施例の住宅防振構造について説明する。
上下動防振金具40と鉄骨部材12a・12aとの間に緩衝材を挟み、振動減衰効果を持たせることもできる。第二実施例の住宅防振構造として図8に示すように緩衝材として木板26を用いる場合、もしくは第三実施例の住宅防振構造として図8の木板26に代えて緩衝材として合成樹脂製のシートを用いることができる。該シートに用いる素材としては、シリコンゴム等のゴム、塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタン樹脂など減衰性能を持つ合成樹脂を用いるものである。
【0026】
上下動防振金具40は、プラスチックボルト24を挿通する孔がいずれも長孔で構成され、該長孔に沿ってボルトが摺動可能に構成されている。これは、大地震等による梁、柱等の躯体構成部材に弾性変形域を超過するような変形を強いる外力が住宅に加えられた場合の対策である。外壁パネル10等の躯体構造との接続があまりに強固で大地震等の振動に対して抵抗すると、外壁パネルに力が流れ、外壁パネルが破損したり脱落することを防ぐためである。すなわち、大地震等の発生時にはまず外壁パネル10等の躯体構造を構成しない部材の剛性が失われるよう、一定以上の外力が加わる場合には他の部材との固着が解除されるように構成しているのである。また、前記プラスチックボルト15・24が外壁パネル10・10間の接続や、上下動防振金具40と外壁パネル10との接続等に利用されている理由も同様のものであり、一定以上の外力が加わる場合には切断されて、躯体構造に負担をかけないための対策である。
【0027】
上下動防振金具は配設個所によって四つの分類がある。この配設個所による分類は、一般部、ラーメン柱横、ノックダウンフレーム横、ラーメン柱・ノックダウンフレーム横の四つであり、前述の上下動防振金具40は配設個所が一般部の場合の上下動防振金具である。上下動防振金具を配設する付近に柱3や後述するノックダウン垂れ壁72などがある場合は、それらの配設部材と外壁裏フレーム12とを固着させてより強固に住宅躯体へ固定するために、上下動防振金具の形状を変化させているのである。一般部の上下動防振金具40は、付近に接続可能な他の配設部材がない場合に用いられる一般的な上下動防振金具である。
また、同じ配設個所の上下動防振金具において、さらに対称性による分類がある。左右で対称なものが標準形であり、非対称なものが右形・左形であり、合計三つの分類がある。同じ配設個所の上下動防振金具において、対称性による分類が存在するのは、配設個所によっては内壁等の他の配設部材のために、標準形の上下動防振金具を配設することが出来ないためである。前述の上下動防振金具40は対称性の分類に関しては、標準形に分類される。
【0028】
第四及び第五実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
図9には三つの上下動防振金具の正面図が示されており、これらは一般部の上下動防振金具の対称性による三分類である。図9(a)は一般部標準形の上下動防振金具40であり、図9(b)は一般部右形の上下動防振金具41であり、図9(c)は一般部左形の上下動防振金具42である。それぞれ第四、第五実施例の住宅防振構造を構成するのに用いられる上下動防振金具である。上下動防振金具41・42も上下動防振金具40と同様に、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材41a・42aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材41a・42aに垂設している側面視三角形状の補強部材41b・42bが固着して構成されている。補強部材41b・42bは補強部材40bよりも上下方向で短く構成され、上下動防振金具40と異なり、該補強部材41b・42bは折曲平板部材41a・42aの下端までは延設されていない。
折曲平板部材41a・42aは正面視において、横幅が同一で縦幅の異なる長方形二つを上端位置を揃えて側面で接触させた段形状で構成され、補強部材41b・42bの上下方向の長さは縦幅の短い方の長方形の縦幅の長さと一致としている。右形の上下動防振金具41では折曲平板部材41aは、補強部材41bの右側で上下方向に長く、左形の上下動防振金具42ではこの逆の構成となっている。このため、上下動防振金具41・42を前記鉄骨部材とボルト締結するための穿設孔の上下幅も補強部材の左右で異なる。右形ではこの穿設孔は長い方から順に、長孔41c・41eであり、左形では長孔42c・42eである。
【0029】
第六乃至第八実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
第六乃至第八実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具は、配設個所がラーメン柱横である場合の上下動防振金具である。そしてラーメン柱横標準形の上下動防振金具50を用いる場合が、第六実施例の住宅防振構造である。
ラーメン柱横標準形の上下動防振金具50は、図10に示すように、垂設部材51及び平板部材52から構成される。図10(a)は垂設部材51の側面図であり、図10(b)は垂設部材51の正面図であり、図10(c)は垂設部材51の平面図である。また、図10(d)は平板部材52の正面図である。
垂設部材51は、平面視く字型に屈曲している折曲平板部材51aと正面視及び側面視で該折曲平板部材51aに垂設している平面視台形形状の補強部材51bが固着して構成されている。また図10(b)に示すように、折曲平板部材51aには補強部材51bを挟んで長孔51c・51cが穿設されている。一方平板部材52には、長孔52a・52aがそれぞれ左右に穿設されている。
上下動防振金具50は後述するように、平板部材52に垂設部材51が重ねあわされて用いられる。このとき正面視で垂設部材51が平板部材52の前方左部に位置し、垂設部材51の長孔51c・51cと平板部材52の左方の長孔52aとが重複するのである。
【0030】
ラーメン柱横標準形の上下動防振金具50は、図11、図12、図13に示すように、外壁裏フレーム12・12と、梁との間にラーメン構造を構成する柱3とを接続している。外壁裏フレーム12・12の隣接する鉄骨部材12a・12a前方に平板部材52が配設され、その前方には垂設部材51が配設されている。鉄骨部材12a・12aとの接続は、上下動防振金具50の右側では、平板部材52の長孔52aへ各座金21を介してプラスチックボルト24を挿通し、ナット25により締結固定して行われている。この固定は長孔52aの上下方向二箇所で行われる。また上下動防振金具50の左側では、各座金21を挟んだプラスチックボルト24が、まず垂設部材51の長孔51cを挿通し、次いで平板部材52の長孔52cを挿通して、最後に鉄骨部材12aのボルト穴を挿通し、ナット25により締結固定して行われている。この左側での締結固定により、上下動防振金具50と鉄骨部材12a・12aとの接続のみならず、垂設部材51と平板部材52との固着をも行っているのである。
また、柱3はH鋼であり、平面視で該H字を構成する平行部材3a・3aと該平行部材3a・3aの中央部で双方に垂設される橋架部材3bとが固着して構成される。ここで柱3と上下動防振金具50との接続は、図12に示すように、取付部材53に金属ボルト54を螺設し、前記折曲平板部材51aと柱3の平行部材3aとを右側から該取付部材53、左側から該金属ボルト54が挟持固定して行っている。該挟持固定は図11、図13に示すように、折曲平板部材51aの上下端の二箇所で行われている。
【0031】
第七及び第八実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
図14にはラーメン横の上下動防振金具の対称性による三分類が示されており、図14(a)はラーメン横標準形の上下動防振金具50であり、図14(b)はラーメン横右形の上下動防振金具55であり、図14(c)はラーメン横左形の上下動防振金具58である。上下動防振金具55・58はそれぞれ第七、第八実施例の住宅防振構造を構成するのに用いられる上下動防振金具である。上下動防振金具55・58も上下動防振金具50と同様に、それぞれ垂設部材56・59、平板部材57・60から構成されている。垂設部材56・59は、平面視く字型に屈曲している折曲平板部材56a・59aと正面視及び側面視で該折曲平板部材56a・59aに垂設している平面視台形形状の補強部材56b・59bが固着して構成されている。また折曲平板部材56a・59aの平板部材との接続面は補強部材56b・59bの上方にのみ配設され、該接続面に長孔56c・58cがそれぞれ穿設されている。一方平板部材57・60は正面視において、横幅が同一で縦幅の異なる長方形二つを上端位置を揃えて側面で接触させた段形状で構成されている。右形の上下動防振金具55では平板部材57は、垂設部材56の右側で左側より上下方向に長く、左形の上下動防振金具58ではこの逆の構成となっている。このため、上下動防振金具55・58を前記鉄骨部材とボルト締結するための穿設孔の上下幅も補強部材の左右で異なる。右形ではこの穿設孔は長い方から順に、長孔57a・57bであり、左形では長孔60a・60bである。そして長孔57b・60bではボルト締結は一箇所でしか行われない。
【0032】
第九及び第十実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
第九及び第十実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具は、配設個所がノックダウンフレーム横である場合の上下動防振金具である。ノックダウンフレーム横左形の上下動防振金具71は一般部標準形の上下動防振金具40と同様の構成であり、図15に示すように、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材71aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材71aに垂設している側面視三角形状の補強部材71bが固着して構成されている。
なお、図15(a)は上下動防振金具71を示す側面図であり、図15(b)は同じく正面図であり、図15(c)は同じく平面図である。折曲平板部材71aにはボルト締結用の長孔が4箇所設けられており、長孔71c・71cの2箇所が正面視垂直方向に穿設されており、長孔71d・71dの2箇所が平面視垂直方向に穿設されている。また、折曲平板部材71aの正面視での形状は、長方形の一角を切断して構成される五角形形状であり、補強部材71bを基準とすると該折曲平板部材71aは左方より右方により長く延出している。左形の上下動防振金具71の折曲平板部材71aを水平反転させて該折曲平板部材71aを右方より左方に長く延出するように配置し、他は上下動防振金具71と同様に構成すると、ノックダウンフレーム横右形の上下動防振金具を構成することができる。
【0033】
図16、図17に示すように、ノックダウンフレーム横左形の上下動防振金具71は、梁と、外壁パネル10の外壁裏フレーム12、及び該外壁パネル10に隣接する外壁パネル10のノックダウン垂れ壁72とを接続する。ノックダウン垂れ壁72は組立式垂れ壁であり、外壁体73と、外壁体73を環囲する鉄骨部材74・74・・によって構成される。外壁パネル10二枚分の範囲にわたって枠が構成され、上部には外壁パネル一枚分の領域につきノックダウン垂れ壁72一枚が配設され、中下方の残りの領域には左右に摺動可能なガラス板75・75が二枚配設されている。
【0034】
第十一実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具について説明する。
第十一実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具は、配設個所がラーメン柱・ノックダウンフレーム横である場合の上下動防振金具である。該上下動防振金具は、配設個所に柱3及びノックダウン垂れ壁72の両方が存在する場合に用いられるものであり、ラーメン柱横の上下動防振金具50・55・58及び、ノックダウンフレーム横の上下動防振金具71等の双方の機能を備えているものである。ラーメン柱・ノックダウンフレーム横の上下動防振金具は、図18に示すように、ラーメン柱横の上下動防振金具と同じく、垂設部材81及び平板部材82から構成される。図18(a)は垂設部材81の正面図であり、図18(b)は垂設部材81の平面図である。また、図18(c)は平板部材81の正面図である。垂設部材81は、平面視く字型に屈曲している折曲平板部材81aと正面視及び側面視で該折曲平板部材81aに垂設している平面視台形形状の補強部材81bが固着して構成されている。また図18(a)に示すように、折曲平板部材81aには補強部材81bを挟んで長孔81c・81cが穿設されている。一方平板部材82には、長孔82a・82aがそれぞれ左右に上下にわたって穿設されている。また平板部材82の正面視での形状は、長方形の一角を切断して構成される五角形形状である。上下動防振金具50は、平板部材52に垂設部材51が重ねあわされて用いられる。このとき正面視で垂設部材81が平板部材82の一側部に位置し、垂設部材81の長孔81c・81cと平板部材82の該一側の長孔82aとが重複するのである。また、ラーメン柱・ノックダウンフレーム横の上下動防振金具では部品状態では右形、左形の区別はない。したがってノックダウンフレーム横の上下動防振金具71等と同様に、配設時に平板部材82を水平反転させて、左右のどちらに平板部材82を延設するかを決定して、該上下動防振金具を二通りに構成することができる。
【0035】
次に、第十二実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱について説明する。
第十二実施例における上下動防振添え柱90は、図19に示すように、コ字形状断面で上下に延出している折曲平板部材90aと、該折曲平板部材90aの底面に固着している底板90bと、底板90bに立設し折曲平板部材90aにも固着する側面視台形形状の補強部材90c・90cより構成され、該折曲平板部材90aには正面視で四箇所にわたって長孔90d・90d・・が穿設されている。なお、図19(a)は下面図であり、図19(b)は正面図であり、図19(c)は上面図であり、図19(d)は側面図である。該長孔90d・90d・・の穿設個所は該長孔を頂点とする長方形を構成する位置関係にある。加えて底板90bにも二箇所、長孔90e・90eが穿設されている。また、折曲平板部材90aは側面視では台形形状に構成され、上端部は鋭角を有する形状となっている。
【0036】
上下動防振添え柱90は、図20に示すように、底板90bが梁と接触して配設される。つまり、隣接する外壁パネル10・10間での配設においては、該外壁パネル10が固着している上下の梁にそれぞれ立設されるのである。上下動防振添え柱90も前記までの他の上下動防振金具と同じく、梁と外壁裏フレーム12とを接続するものであり、底板90bでは長孔90eを挿通する金属ボルト22によって梁とボルト締結され、折曲平板部材90aでは長孔90dを挿通するプラスチックボルト24によって、隣接する外壁裏フレーム12の鉄骨部材12a・12aとボルト締結されるのである。
【0037】
第十三実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱について説明する。
第十三実施例における上下動防振添え柱91は、梁に立設され外壁パネル10・10の上下二箇所をそれぞれ接続する上下動防振添え柱90・90の代わりに、梁間の上下にわたって外壁パネル10・10を接続し、かつ該外壁パネル10・10の上下の梁と接続する上下動防振添え柱である。図21に示すように、上下動防振添え柱91は、コ字形状断面で上下に延出している折曲平板部材91aと、該折曲平板部材91aの上下端底面に固着している底板91b・91bと、該折曲平板部材91aのコ字形状端部を橋架する補強部材91f・91fより構成される。折曲平板部材91aはC字形状断面としてもよい。折曲平板部材90aは正面視で上下にわたって四箇所に長孔91dが穿設され、該四箇所の長孔91d・91d・・が左右では二列穿設されて合計八ヶ所に長孔91dが設けられている。また、底板91bには長孔90e・90eが穿設されている。上下動防振添え柱91も前述のように梁と外壁裏フレーム12とを接続するものであり、底板91bでは長孔91eを挿通する金属ボルト22によって梁とボルト締結され、折曲平板部材91aでは長孔91dを挿通するプラスチックボルト24によって、隣接する外壁裏フレーム12の鉄骨部材12a・12aとボルト締結されるのである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1記載の如く、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具40を介装したので、外壁パネルが梁の下面でも固定されて梁との固定個所が増加し、より一層外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、住宅全体の剛性の向上を図ることができる。そのため、住宅全体の交通振動等の微振動に対する抵抗力が増大するのである。
【0039】
また、該上下動防振金具40は、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材40aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材40aに固着している補強部材40bとにより構成し、該折曲平板部材40aはボルト締結用の長孔を、梁5との接続面、及び縦桟である鉄骨部材12aとの接続面に、それぞれ少なくとも一つは穿設するので、外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、交通振動等への微振動に対する抵抗力が増大するのである。
また、ボルトを長孔に挿通して固定し、一定以上の外力が加わる場合にはボルトが上下に摺動可能に構成されているので、大地震等の発生時には外壁パネルと梁との固着が喪失されて躯体構造へ打撃を与えることがない。
【0041】
請求項2記載の如く、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5間を橋架する柱3の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具50を介装するので、外壁パネルがラーメン構造を構成する柱にも固定され、より一層外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、住宅全体の剛性の向上を図ることができる。そのため、住宅全体の交通振動等の微振動に対する抵抗力が増大するのである。
【0042】
また、該上下動防振金具50は、垂設部材51と、ボルト締結用の長孔が穿設されている平板部材52と補強部材51bとから構成され、垂設部材51は平板部材52と柱3とに接続し、該平板部材52の鉄骨部材12aの接続面にはボルト締結用の長孔を、少なくとも一つは穿設するので、取付部材を用いて外壁パネルとラーメン構造を構成する柱とが接続され、より一層外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、住宅全体の剛性の向上を図ることができる。そのため、住宅全体の交通振動等の微振動に対する抵抗力が増大するのである。
【0043】
請求項記載の如く、外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続している梁5間との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振添え柱90を介装し、該上下動防振添え柱90は上下に延出している折曲平板部材90aと、該折曲平板部材90aの底面に固着している底板90bと、該底板に立設し折曲平板部材90aにも固着する側面視台形形状の補強部材90cより構成され、該折曲平板部材90aには正面視で少なくとも一つの長孔が穿設され、該底板90bにも少なくとも一つの長孔を穿設するので、外壁パネルが梁の上下面双方で固定されて梁との固定個所が増加し、より一層外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、住宅全体の剛性の向上を図ることができる。そのため、住宅全体の交通振動等の微振動に対する抵抗力が増大するのである。
【0044】
請求項4記載の如く、上下動防振添え柱は上下に底板が設けられ、上下の梁と接続するので、外壁パネルが梁の上下面双方で固定されて梁との固定個所が増加し、より一層外壁パネルが住宅躯体へ強固に固定され、住宅全体の剛性の向上を図ることができる。そのため、住宅全体の交通振動等の微振動に対する抵抗力が増大するのである。
【0045】
請求項5の如く、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間に緩衝材を配設したので、外壁パネルの固着強化による住宅全体の剛性強化に繋がるのみならず、振動減衰効果をも発揮し、交通振動等の微振動による影響をより一層減少させることができる。
【0046】
請求項6の如く、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間はプラスチックボルトにより締結したので、大地震時など一定以上の外力が加わる場合には切断されて、躯体構造への負担とならないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三階建て住宅の躯体構造を示す俯瞰図。
【図2】 外壁パネルロッキング構造及び本防振の考え方を示す概念図。
【図3】 第一実施例の住宅防振構造を示す正面図。
【図4】 同じく側面図。
【図5】 第一実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振金具を示す三面図。
【図6】 第一実施例の住宅防振構造の要部を示す正面図。
【図7】 同じく側面図。
【図8】 接続個所に木板を配設する第二実施例の水平動防振構造の要部を示す側面図。
【図9】 第一乃至第五実施例のいずれかの住宅防振構造を構成する一般部の上下動防振金具を示す正面図。
【図10】 第六実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横標準形の上下動防振金具を示す三面図。
【図11】 第六実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横の住宅防振構造の要部を示す正面図。
【図12】 同じく平面図。
【図13】 同じく側面図。
【図14】 第六乃至第八実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱横の上下動防振金具を示す正面図。
【図15】 第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横左形の上下動防振金具を示す三面図。
【図16】 第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横の住宅防振構造の要部を示す正面図。
【図17】 第九実施例の住宅防振構造を構成するノックダウンフレーム横の住宅防振構造の要部を示す側面図。
【図18】 第十一実施例の住宅防振構造を構成するラーメン柱・ノックダウンフレーム横の上下動防振金具を示す正面図。
【図19】 第十二実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱を示す四面図。
【図20】 第十二実施例の住宅防振構造を示す正面図。
【図21】 第十三実施例の住宅防振構造を構成する上下動防振添え柱を示す正面図。
【符号の説明】
1 躯体
2 基礎
3 柱
4・5・6 梁
10 外壁パネル
12a 鉄骨部材
22 金属ボルト
24 プラスチックボルト
26 木板
40・41・42 上下動防振金具
40a 折曲平板部材
40b 補助部材
40c・40d 長孔
50 上下動防振金具
51 垂設部材
51a 折曲平板部材
51b 補強部材
51c 長孔
52 平板部材
52a 長孔
53 取付部材
54 金属ボルト
55・58・71 上下動防振金具
72 ノックダウンフレーム
90・91 上下動防振添え柱

Claims (6)

  1. 外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具40を介装し、該上下動防振金具40は、側面視く字型に屈曲している折曲平板部材40aと、正面視及び平面視で該折曲平板部材40aに固着している補強部材40bとにより構成し、該折曲平板部材40aはボルト締結用の長孔を、梁5との接続面、及び縦桟である鉄骨部材12aとの接続面に、それぞれ少なくとも一つは穿設することを特徴とする住宅防振構造。
  2. 外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続されている梁5間を橋架する柱3の下方との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振金具50を介装し、該上下動防振金具50は、垂設部材51と、ボルト締結用の長孔が穿設されている平板部材52と補強部材51bとから構成され、垂設部材51は平板部材52と柱3とに接続し、該平板部材52の鉄骨部材12aの接続面にはボルト締結用の長孔を、少なくとも一つは穿設することを特徴とする住宅防振構造。
  3. 外壁構造の剛性強化により、住宅全体の交通振動等微振動の影響を最小化する構成であって、外壁パネル10を外壁体11と外壁裏フレーム12とを一体的に固着して構成し、該外壁裏フレーム12の上下端を外壁固定具13を介して梁5又は基礎2に接続すると共に、更に、該外壁裏フレーム12の縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aと、該外壁パネル10が接続している梁5間との間に、ボルト締結によって接続する上下動防振添え柱90を介装し、該上下動防振添え柱90は上下に延出している折曲平板部材90aと、該折曲平板部材90aの底面に固着している底板90bと、該底板に立設し折曲平板部材90aにも固着する側面視台形形状の補強部材90cより構成され、該折曲平板部材90aには正面視で少なくとも一つの長孔が穿設され、該底板90bにも少なくとも一つの長孔を穿設することを特徴とする住宅防振構造。
  4. 請求項3記載の住宅防振構造において、上下動防振添え柱90は上下に底板90bが設けられ、上下の梁5と接続することを特徴とする住宅防振構造。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかの住宅防振構造において、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間に緩衝材を配設することを特徴とする住宅防振構造。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかの住宅防振構造において、上下動防振金具または上下動防振添え柱と、縦桟である上下方向に延出している鉄骨部材12aとの間はプラスチックボルトにより締結することを特徴とする住宅防振構造。
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