JPH08333498A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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- JPH08333498A JPH08333498A JP13930395A JP13930395A JPH08333498A JP H08333498 A JPH08333498 A JP H08333498A JP 13930395 A JP13930395 A JP 13930395A JP 13930395 A JP13930395 A JP 13930395A JP H08333498 A JPH08333498 A JP H08333498A
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Abstract
触角が非常に小さく、とりわけ、屋外で以て、長期に亘
って使用しても、非常に汚染されにくいという、斬新な
る樹脂組成物を提供するにある。 【構成】 塩基性窒素原子含有の、含フッ素ビニル共重
合体という特定のベース樹脂成分と、加水分解性シリル
基含有化合物および/またはシラノール基含有化合物
と、有機溶剤とを、必須の構成成分として、含有するこ
とから成る、樹脂組成物。 【効果】 とりわけ、耐汚染性ならびに耐候性などに優
れ、特に、耐汚染性の経時的な持続性などにも優れると
いう、こうした諸々の性能のバランス化が、よく果たさ
れた、斬新なる硬化物を与える、極めて実用性の高いも
のである。
Description
脂組成物に関する。
子中に、塩基性窒素原子を有する含フッ素ビニル共重合
体(以下、塩基性窒素原子含有含フッ素ビニル共重合体
ともいう。)と、分子中に、加水分解性シリル基を有す
る化合物(以下、加水分解性シリル基含有化合物ともい
う。)および/または分子中に、シラノール基を有する
化合物(以下、シラノール基含有化合物ともいう。)
と、有機溶剤とを、必須の成分とすることから成り、
性シリル基またはシラノール基の縮合用触媒をも含有す
ることから成る、長期に亘る屋外での使用にあっても、
非常に汚染されにくく、しかも、皮膜を重ね設けた場合
の、とりわけ、皮膜間の密着性などにも優れるという、
特に、フィルム、接着剤またはシーリング剤などとし
て、極めて実用性の高い樹脂組成物に関する。
を、いわゆるベース樹脂成分とする組成物は、よく知ら
れているし、しかも、斯かる組成物は、常温で、容易に
硬化ないしは乾燥せしめるということによって、耐候性
に優れる硬化物を与えるということもまた、よく知られ
ており、塗料用途を中心に、実用に供されているという
ものである。
膜は、どうしても、帯電性が高いものであるために、と
くに、屋外で以て使用されるときには、空気中の煤煙や
砂塵などの、いわゆる汚染物質が、塗装物の表面に付着
し易く、その結果として、この塗装物が汚染され、ひい
ては、美観の低下を招来するという、重大なる問題点を
有している。
すでに、親水性基を有する含フッ素共重合体をベース樹
脂成分とし、さらに、有機シリケート化合物と、有機溶
剤とをも含有することから成る樹脂組成物が、屋外で以
て、長期に亘って使用した場合においても、非常に汚染
されにくいという、極めて実用性の高い皮膜を与えるこ
とを見出している。
含フッ素共重合体の場合には、それを得るために使用す
る、いわゆる親水性基含有単量体が、一般に、他の単量
体に比して、頗る、高価であるという問題がある。
以て市販されているという処から、そのままでは、有機
溶剤可溶型フッ素樹脂の調製には、使用が頗る困難であ
る。さらに、従来型の、親水性基を、一切、含有しない
形のフッ素樹脂を調製するという場合に比して、重合反
応中に、ゲル化を起こし易いなどのような、いわゆる調
製上における問題点を抱えている。
ッ素樹脂に、有機シリケート化合物を配合して、塗膜の
汚染性を改善化するという試みもまた、行われてはい
る。このような方法によっても、従来型のフッ素樹脂を
使用する場合に比べると、なるほど、塗膜の汚染性こそ
は改良されるというものの、塗料として必要不可欠なる
性能の一つでもある、塗膜を塗り重ねた場合の、塗膜間
の密着性、つまり、いわゆるリコート性が全く無いとい
う、致命的なる欠点を有している。
解決しようとする課題は、耐候性ならびにリコート性な
どをはじめとする、従来型のフッ素樹脂塗膜が、本来、
有している諸性能を、何ら、失うことなく、加えて、屋
外において長期に亘って使用をする場合においても、頗
る、汚染されにくいという、極めて実用性の高い樹脂組
成物を提供することにある。
に、塩基性窒素原子を有し、さらに必要に応じて、硬化
反応性部位をも有する、含フッ素ビニル共重合体という
特定のベース樹脂成分と、加水分解性シリル基含有化合
物および/またはシラノール基含有化合物と、有機溶剤
とを含有することから成り、
加水分解性シリル基またはシラノール基の縮合用触媒を
も含有するということから成る、斬新なる樹脂組成物の
使用によってはじめて、見事に解決されるということで
ある。
れ、分子中に塩基性窒素原子を有する含フッ素ビニル共
重合体(A−1)と、加水分解性シリル基を有する化合
物(B)および/またはシラノール基を有する化合物
(C)と、有機溶剤(D)とを、必須の成分として含有
することから成る樹脂組成物を、
素原子を有する含フッ素ビニル共重合体(A−1)と、
加水分解性シリル基を有する化合物(B)および/また
はシラノール基を有する化合物(C)と、有機溶剤
(D)と、上記した加水分解性シリル基またはシラノー
ル基の縮合用触媒(E)とを、必須の成分として含有す
ること成る樹脂組成物を提供しようとするものである
し、
し、しかも、硬化反応性部位をも有する含フッ素ビニル
共重合体(A−2)と、加水分解性シリル基を有する化
合物(B)および/またはシラノール基を有する化合物
(C)と、有機溶剤(D)と、上記硬化反応性部位と反
応し得る硬化剤(F)とを、必須の成分として含有する
ことから成る樹脂組成物をも提供しようとするものであ
る。
準として規定される、該共重合体中の塩基性窒素原子の
含有割合が、アミン価で以て、約0.4〜約25KOH
ミリ・グラム/共重合体グラム(以下、mg−KOH/
g−共重合体とも記載する。)なる範囲内の塩基性窒素
原子を有する含フッ素ビニル共重合体(A−1)と、加
水分解性シリル基を有する化合物(B)および/または
シラノール基を有する化合物(C)と、有機溶剤(D)
とを、必須の構成成分として含有することから成るか、
約25mg−KOH/g−共重合体なる範囲内の塩基性
窒素原子を有する含フッ素ビニル共重合体(A−1)
と、加水分解性シリル基を有する化合物(B)および/
またはシラノール基を有する化合物(C)と、有機溶剤
(D)と、上記した加水分解性シリル基またはシラノー
ル基の縮合用触媒(E)とを、必須の構成成分として含
有することから成り、
ニル共重合体(A)が、硬化反応性部位をも併せ有する
という場合には、上記したような、それぞれ、ベース樹
脂成分たる、こうした、分子中に、それぞれ、塩基性窒
素原子と硬化反応性部位とを併有する含フッ素ビニル共
重合体(A−2)と、化合物(B)および/または化合
物(C)と、有機溶剤(D)と、縮合用触媒(E)とい
う、必須成分に加えて、さらに、当該硬化反応性部位と
反応し得る硬化剤(F)をも、必須の構成成分として含
有することから成る、
をはじめとする、従来型のフッ素樹脂塗膜の有する諸性
能を失うことなく、しかも、屋外において長期に使用し
た場合においても、非常に汚染されにくいという、極め
て実用性の高い塗膜を与える樹脂組成物を提供しようと
するものである。
説明することにする。
共重合体(A)なるベース樹脂成分を調製するには、つ
まり、それそれ、分子中に、塩基性窒素原子を有する含
フッ素ビニル共重合体(A−1)、あるいは分子中に、
塩基性窒素原子を有し、さらに、硬化反応性部位をも併
有する含フッ素ビニル共重合体(A−2)を調製するに
は、公知慣用の種々の方法が適用できるが、
フッ素ビニル単量体類とを、さらに必要に応じて、硬化
反応性部位含有単量体類をも、さらには、必要に応じ
て、その他の共重合性ビニル単量体類をも用いて、これ
らの各単量体類を、有機溶剤中で以て、ラジカル共重合
せしめるという方法が、最も簡便であるので、特に推奨
される。
有単量体類として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、N−ジメチルアミノエチルビニルエーテル、
N−ジエチルアミノエチルビニルエーテル、N−ter
t−ブチルアミノエチルビニルエーテル、N−ジブチル
アミノエチルビニルエーテル、N−ジメチルアミノプロ
ピルビニルエーテル、N−ジエチルアミノプロピルビニ
ルエーテル、
テル、N−ジメチルアミノブチルビニルエーテル、N−
ジエチルアミノブチルビニルエーテル、N−tert−
ブチルアミノブチルビニルエーテル、N−ジブチルアミ
ノブチルビニルエーテル、N−エチルピペリジニルブチ
ルビニルエーテル、
エーテル、N−ジエチルアミノペンチルビニルエーテ
ル、N−ジメチルアミノヘキシルアミノビニルエーテ
ル、N−ジエチルアミノヘキシルビニルエーテル、6−
N−ジメチルアミノ−2−エチルヘキシルビニルエーテ
ルもしくは6−N−ジエチルアミノ−2−エチルヘキシ
ルビニルエーテルの如き、各種のアミノ基含有ビニルエ
ーテル類;
ル、N−ジエチルアミノエチルアリルエーテル、N−t
ert−ブチルアミノエチルアリルエーテル、N−ジブ
チルアミノエチルアリルエーテル、N−ジメチルアミノ
プロピルアリルエーテル、N−ジエチルアミノプロピル
アリルエーテル、N−エチルピペリジニルエチルアリル
エーテル、N−ジメチルアミノブチルアリルエーテル、
N−ジエチルアミノブチルアリルエーテル、N−ter
t−ブチルアミノブチルアリルエーテル、N−ジブチル
アミノブチルアリルエーテル、
テル、N−ジメチルアミノペンチルアミノアリルエーテ
ル、N−ジエチルアミノペンチルアミノアリルエーテ
ル、N−ジメチルアミノヘキシルアミノアリルエーテ
ル、N−ジエチルアミノヘキシルアリルエーテル、6−
N−ジメチルアミノ−2−ヘキシルアリルエーテルもし
くは6−N−ジエチルアミノ−2−ヘキシルアリルエー
テルの如き、各種のアミノ基含有アリルエーテル類;
ルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドもしくはN−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドの如き、各種のアミノ基含有アミド系不飽
和単量体類;
クリレートもしくはジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートの如き、各種のジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類;またはtert−ブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、tert−ブチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、アジリジニルエチル(メ
タ)アクリレート、ピロリジニルエチル(メタ)アクリ
レートもしくはピペリジニルエチル(メタ)アクリレー
トの如き、各種のアミノ基含有単量体類などである。
使用量としては、得られる含フッ素ビニル共重合体
(A)のアミン価が、約0.4〜約25mg−KOH/
g−共重合体(以下、此の単位を省略することもあ
る。)という程度となるような範囲内が適切である。
には、どうしても、本発明の目指す効果が、充分には発
現され得なくなり易いし、一方、アミン価が約25を超
えて余りに高くなるというような場合には、当該含フッ
素ビニル共重合体(A)が着色し易くなったり、塗装時
の作業性が低下するようになり易いので、いずれの場合
も好ましくない。
(A)にとっての、必要欠くべからざる成分である、前
記した含フッ素ビニル単量体類とは、分子中に、フッ素
原子を含有し、しかも、重合性不飽和二重結合(以下、
不飽和二重結合ともいう。)をも併せ有するというよう
な形の化合物を指称するものであって、好ましくは、斯
かる含フッ素ビニル単量体類が重合した場合において、
次の一般式(I)
それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、水素原
子もしくはハロゲン原子、アルキル基またはハロゲン化
アルキル基を表わすものとし、しかも、これらのW、
X、YまたはZのうちの少なくとも一つは、フッ素原子
であるものとする。]
を、主鎖中に、導入し得るというような化合物を指称す
るものである。
例示するにとどめれば、フッ化ビニル、フッ化ビニリデ
ン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチ
レン、ペンタフルオロプロピレンもしくはヘキサフルオ
ロプロピレンの如き、各種のフッ素含有−α−オレフィ
ン類;
ビニルエーテル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビ
ニルエーテルもしくはヘプタフルオロプロピルトリフル
オロビニルエーテルの如き、各種のパーフルオロアルキ
ル−パーフルオロビニルエーテル類などであるし、
ルビニルエーテル類(ただし、此のアルキル基の炭素数
としては、1〜18なる範囲内であるものとする。)な
どであるが、就中、耐候性などの上からは、上掲の一般
式(I)で示されるフルオロオレフィン構造単位が、当
該含フッ素ビニル共重合体(A)の分子中に、共重合反
応を通して導入されるという処から、
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレンおよびクロロ
トリフルオロエチレンよりなる群から選ばれる、少なく
とも1種の含フッ素ビニル単量体類の使用が望ましい。
しては、全単量体中に、約20〜約70重量%程度の範
囲内が適切である。約20重量%未満の場合には、どう
しても、得られる塗膜の耐候性などが劣るというように
なり易いし、一方、約70重量%を超えて余りに多くな
る場合には、どうしても、含フッ素ビニル共重合体の、
溶剤類に対する溶解性などが低下するというようになり
易いので、いずれの場合も好ましくない。
単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論であ
る。
共重合体(A)中に導入される硬化反応性部位とは、た
とえば、前記した硬化剤(F)のような、いわゆる硬化
剤成分との反応に与る、いわゆる反応性官能基(以下、
官能基ともいう。)または自己硬化性の官能基などを指
称するというものである。
として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
水酸基、アミノ基、酸アミド基または不飽和二重結合な
どであるし、後者の自己硬化性の官能基として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、N−メチロール
アクリルアミド基もしくはアルキルエーテル化N−メチ
ロールアクリルアミド基または不飽和二重結合などであ
る。
表的なもののみを例示するにとどめれば、該硬化反応性
部位が水酸基であるというような場合には、2−ヒドロ
キシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビ
ニルエーテルもしくは4−ヒドロキシブチルビニルエー
テルの如き、各種の水酸基含有ビニルエーテル類;これ
ら上掲のような各種のビニルエーテル類と、ε−カプロ
ラクトンとの付加反応生成物;
テル、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル
もしくは4−ヒドロキシブチル(メタ)アリルエーテル
の如き、各種の水酸基含有アリルエーテル類;
類と、ε−カプロラクトンとの付加反応生成物;2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレートもしくは4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートの如き、各種の水酸基含有
アクリレート類;
リレート類と、ε−カプロラクトンとの付加反応生成物
などであるし、そして、該硬化反応性部位がアミノ基な
いしはアミド基であるというような場合には、上記した
塩基性窒素原子含有ビニル単量体類などが使用できる。
としては、全単量体中に、約1〜約40重量%程度の範
囲内が適切である。約1重量%未満であるという場合に
は、どうしても、硬化物の機械的強度などが劣るという
ようになり易いし、一方、約40重量%を超えて余りに
多くなるという場合には、どうしても、硬化物の耐候性
などが劣るというようになり易いので、いずれの場合も
好ましくない。
て、不飽和二重結合を導入せしめる方法としては、たと
えば、水酸基含有の当該含フッ素ビニル共重合体中の水
酸基に対して、無水マレイン酸などのような、各種の不
飽和酸無水物類を開環付加反応せしめるという方法や、
イソシアネートエチル(メタ)アクリレートなどのよう
な、各種のイソシアネート基含有ビニル系単量体類を、
同水酸基に対して付加反応せしめるという方法などがあ
る。
入された、当該含フッ素ビニル共重合体(A)は、紫外
線や光などの、いわゆる活性エネルギー線や、ラジカル
発生剤類や熱などを利用しての、それ自体の自己硬化反
応が可能となるし、あるいは其の際に、エチレングリコ
ール−ジアクリレートまたはトリメチロールプロパント
リアクリレートなどのような、各種の多官能性不飽和化
合物を、反応性希釈剤成分ないしは硬化剤成分として使
用することが出来る。
々の単量体類のほかに、必要に応じて用いられる、その
他の共重合性ビニル単量体類としては、勿論、以上に掲
げられた、それぞれ、塩基性窒素原子含有単量体類と、
含フッ素ビニル単量体類と、さらに必要に応じて、硬化
反応性部位含有単量体類と共重合性を有するようなもの
であれば、何らの支障もなく、使用することが出来る
が、
例示するにとどめれば、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプ
ロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエー
テル、n−ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニ
ルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、2−エチル
ヘキシルビニルエーテル、クロロメチルビニルエーテ
ル、クロロエチルビニルエーテル、ベンジルビニルエー
テルもしくはフェネチルエチルビニルエーテルの如き、
各種の(置換)アルキル−ないしはアラルキルビニルエ
ーテル類;
クロヘキシルビニルエーテルもしくはメチルシクロヘキ
シルビニルエーテルの如き、各種のシクロアルキルビニ
ルエーテル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル
酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニルもしく
はステアリン酸ビニル、炭素数が9なる分岐状(分枝
状)脂肪族カルボン酸ビニル、炭素数が10なる分岐状
(分枝状)脂肪族カルボン酸ビニルもしくは炭素数が1
1なる分岐状(分枝状)脂肪族カルボン酸ビニルの如
き、各種の脂肪族カルボン酸ビニルエステル類;
rt−ブチル安息香酸ビニルの如き、環状構造を有す
る、各種のカルボン酸ビニルエステル類;メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートもし
くはシクロヘキシルアクリレートの如き、各種のアクリ
ル酸エステル類;メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレートもしくはベンジルメタクリレートの如き、各
種のメタクリル酸エステル類;
の如き、各種のα−オレフィン類;塩化ビニルもしくは
塩化ビニリデンの如き、フルオロオレフィン類を除く、
各種のハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチル
スチレン、p−tert−ブチルスチレンもしくはビニ
ルトルエンの如き、各種の芳香族ビニル化合物;
ト、ビニル−2,2−ジメチルブタノエート、ビニル−
2,2−ジメチルペンタノエート、ビニル−2,2−ジ
メチルヘキサノエート、ビニル−2−エチル−2−メチ
ルブタノエート、ビニル−2−エチル−2−メチルペン
タノエートもしくはビニル−3−クロロ−2,2−ジメ
チルプロパノエート、
酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種のカルボ
キシル基含有単量体類;または其れらのうちのイタコン
酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種の多価カ
ルボキシル基含有単量体類と、炭素数が1〜18なるモ
ノアルキルアルコール類とのモノエステル類(ハーフ・
エステル類)などである。
から、当該含フッ素ビニル共重合体(A)を調製するに
は、公知慣用の、いずれの重合法法をも適用し得るが、
溶液ラジカル重合法によるのが、最も簡便である。
含フッ素ビニル共重合体(A)を溶解し得るようなもの
であれば、いずれをも適用し得るが、それらのうちでも
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサンもしくは
オクタンの如き、各種の炭化水素類;メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタ
ノール、sec−ブタノールもしくはエチレングリコー
ルモノメチルエーテルの如き、各種のアルコール類;
もしくは酢酸アミルの如き、各種のエステル類;または
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンもしくはシクロヘキサノンの如き、各種のケトン類な
どであり、これらは単独使用でも2種以上の併用でもよ
いことは、勿論である。
物系などのような、公知慣用の種々のラジカル重合開始
剤類とを用いて、常法により、重合反応を行えばよく、
その際に、さらに必要に応じて、分子量調節剤類とし
て、ラウリルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ド
デシルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、チオ
グリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸ま
たはα−メチルスチレン・ダイマーなどのような、公知
慣用の種々の連鎖移動剤類をも用いることが出来る。
ル共重合体(A)が、それ自体で、硬化反応性部位を有
するものであるという場合において使用される、該硬化
反応性部位と反応し得る、前記した硬化剤(F)という
ものは、該硬化反応性部位の種類に応じた、種々の硬化
剤類の中から、適宜、選択して使用することが、充分な
る効果を発現するというためにも、重要なことである。
て用いられる、当該硬化剤(F)として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、此の硬化反応性部位
が、それぞれ、水酸基、アミノ基またはアミド基などの
ような、いわゆる活性水素原子を有する基であるという
ような場合には、ポリイソシアネート化合物系硬化剤、
アミノプラスト系硬化剤、ポリエポキシ化合物あるいは
酸無水物などである。
アネート化合物を使用するという場合には、ヘキサメチ
レンジイソシアネートもしくはトリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネートの如き、各種の脂肪族ジイソシアネ
ート類;キシリレンジイソシアネートもしくはイソホロ
ンジイソシアネートの如き、各種の環状脂肪族ジイソシ
アネート類(脂環式ジイソシアネート類);
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの如き、
各種の芳香族ジイソシアネート類などのような、種々の
有機ジイソシアネート類が、特に代表的なものである
し、
ート類と、多価アルコール類、低分子量ポリエステル樹
脂類(ポリエステルポリオール類)または水などとの付
加反応生成物;あるいは上掲されたような種々の有機ジ
イソシアネート類同志の重合体類(イソシアヌレート型
ポリイソシアネート化合物をも含む。)や、イソシアネ
ート・ビウレット体などが、特に代表的なものである。
でも、特に代表的なる市販品の例のみを挙げるにとどめ
れば、「バーノック D−750、D−800、DN−
950、DN−970、DN−980、DN−981も
しくは15−455」[大日本インキ化学工業(株)製
の商品名];
LL」(ドイツ国バイエル社製の商品名);「タケネー
ト D−102、D−202、D−110NもしくはD
−123N」[武田薬品工業(株)製の商品名];「コ
ロネート L、HL、EHもしくは203」[日本ポリ
ウレタン工業(株)製の商品名]または「デュラネート
24A−90EX」[旭化成工業(株)製の商品名]な
どである。
物とは、たとえば、上掲されたような種々の有機ジイソ
シアネート類を、公知慣用の種々のブロック化剤類を用
いてブロック化せしめるということによって得られるよ
うな化合物を指称するものであるが、それらのうちでも
特に代表的なる市販品のみを例示するにとどめれば、
ノック B7−887−60もしくはB9−282」
[大日本インキ化学工業(株)製の商品名];「タケネ
ート D−815−N」[武田薬品工業(株)製の商品
名];「アディトール(ADDITOL) VXL−8
0」[ヘキスト合成(株)製の商品名];あるいは「コ
ロネート 2507」[日本ポリウレタン工業(株)製
の商品名]などである。
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、メラミ
ン、尿素、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、ステ
ログアナミンまたはスピログアナミンの如き、各種のア
ミノ基含有化合物と、ホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒドまたはグリオキザールの如
き、各種のアルデヒド系化合物とを、
を、あるいは此等の各縮合物を、モノアルコール類で以
てエーテル化せしめることによって得られるようなもの
などであるが、通常、塗料用などとして用いられるよう
なものであれば、いずれも使用し得ることは、勿論であ
る。
ルコール類で以て、部分的に、あるいは完全にエーテル
化せしめた形のものの使用が望ましく、それらのうちで
も特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ヘキ
サメチルエーテル化メチロールメラミン、ヘキサブチル
エーテル化メチロールメラミン、メチルブチル混合エー
テル化メチロールメラミン、メチルエーテル化メチロー
ルメラミン、ブチルエーテル化メチロールメラミンまた
はイソブチルエーテル化メチロールメラミン;あるいは
其れらの縮合物などである。
し得るものには、ポリエポキシ化合物や、酸無水物など
も挙げられるが、それらのうちでも特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、ビスフェノールAグリシジ
ルエーテルなどで以て代表されるような、公知慣用の種
々のエポキシ樹脂類;
ル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリオキシ
エチレンジグリシジルエーテルの如き、各種のポリエポ
キシ化合物などであるし、無水ピロメリット酸の如き、
一分子中に2個以上の酸無水物基を有する、各種の酸無
水物類などである。
ッ素ビニル共重合体(A)に、加水分解性シリル基含有
化合物(B)および/またはシラノール基含有化合物
(C)を加えた形で以て使用するということが、充分な
る効果を発現する上で以て、重要なことである。
(B)として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、テトラメトキシシラン、トリメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、トリエトキシシラン、テトラプロ
ポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラオクトキ
シシラン、テトラ(2−メトキシエトキシ)シラン、テ
トラベンジルオキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、
アネートプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ンもしくはγ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシランなどのような、各種の(置換)アルコ
キシシラン類;
リアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリアセ
トキシシラン、テトラプロピオニルオキシシランもしく
はフェニルトリプロピオニルオキシシランなどのよう
な、各種の(置換)アシロキシシラン類;
ン類の部分加水分解縮合物などであるし、さらには、テ
トラクロルシラン、フェニルトリクロルシラン、テトラ
ブロモシランもしくはベンジルトリブロモシランの如
き、各種のハロシラン類などである。
(C)として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、メチルトリクロルシラン、フェニルトリクロルシ
ラン、エチルトリクロルシラン、ジメチルジクロルシラ
ンもしくはジフェニルジクロルシランの如き、各種のハ
ロシラン類を完全に加水分解せしめることによって得ら
れるような形の、低分子量のシラノール化合物;
に、脱水縮合せしめることによって得られるような形
の、シラノール基を有するポリシロキサン・オリゴマー
類;または上掲したような各種のアルコキシシラン類の
如き化合物を加水分解縮合せしめることによって得られ
るような形の、シラノール基を有するシリコーン樹脂な
どをはじめ、
018」[東レシリコーン(株)製の商品名]などで以
て代表されるような、環状シロキサン構造を有する、各
種のシラノール化合物などである。
の説明をすることにするが、本発明の樹脂組成物を、た
とえば、塗料やフィルムなどのように、膜状で以て実用
に供するというような場合には、特に、成膜性などの面
から、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類またはエス
テル類などのような、種々の有機溶剤の使用が望まし
い。
成物の必須構成成分として用いるという意義は、たとえ
ば、此の樹脂組成物を、常時、均一なる状態に置いてお
き、そして、容易に、実用に供し得るというようにする
ためと、所望の諸性能を、充分に発揮せしめるというた
めとにある。
反応時において用いられるようなものは、いずれをも使
用し得るが、それらのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、トルエン、キシレン、シクロヘ
キサン、n−ヘキサンもしくはオクタンの如き、各種の
脂肪族−、環状脂肪族−(脂環式−)ないしは芳香族炭
化水素類;
アミルの如き、各種のエステル類;またはアセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシ
クロヘキサノンの如き、各種のケトン類などである。
れぞれ、含フッ素ビニル共重合体(A)と、加水分解性
シリル基を有する化合物(B)および/またはシラノー
ル基を有する化合物(C)と、有機溶剤(D)との配合
割合としては、まず、此の含フッ素ビニル共重合体
(A)が、硬化反応性部位をも有するというような場合
には、含フッ素ビニル共重合体(A)の一つである、含
フッ素ビニル共重合体(A−2)の固形分100重量部
に対して、前記硬化剤(F)が、約0.1〜約200重
量部程度の範囲内が適切である。
(B)および/またはシラノール基を有する化合物
(C)の配合割合としては、それぞれ、含フッ素ビニル
共重合体(A)成分の固形分100重量部に対して、あ
るいは此の含フッ素ビニル共重合体(A)が、硬化反応
性部位をも有するという場合には、
記硬化剤(F)成分との固形分の総量100重量部に対
して、約0.5〜約500重量部程度の範囲内が適切で
あり、好ましくは、1〜200重量部程度の範囲内が適
切である。
は、含フッ素ビニル共重合体(A)成分と、加水分解性
シリル基を有する化合物(B)および/またはシラノー
ル基を有する化合物(C)成分との固形分の総量100
重量部に対して、約10〜大約2,000重量部程度の
範囲内が適切である。
諸成分を必須の構成成分として含有し、さらに、含フッ
素ビニル共重合体(A)が、硬化反応性部位をも併せ有
するというような場合には、此の硬化反応性部位と反応
し得る硬化剤(F)をも含有するという形の樹脂組成物
を用いれば、本発明の効果が発現されるが、さらに好ま
しくは、加水分解性シリル基と、シラノール基との両基
にとっての縮合用触媒(E)をも併せて使用するという
ことが望ましい。
シラノール基の縮合用触媒(E)の使用量としては、加
水分解性シリル基を有する化合物(B)および/または
シラノール基を有する化合物(C)成分の固形分の総量
100重量部に対して、約0.001〜約10重量部程
度を、配合せしめるというようにすればよい。
基の縮合用触媒(E)として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、ブチルアミン、ジブチルアミン、
ヘキシルアミン、tert−ブチルアミン、エチレンジ
アミン、トリエチルアミン、イソホロンジアミン、イミ
ダゾール、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムもしくはナトリウムメチラートの如き、各種の
塩基性化合物類;
チルチタネート、オクチル酸錫、オクチル酸亜鉛、オク
チル酸カルシウム、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバル
ト、ジ−n−ブチル錫ジアセテート、ジ−n−ブチル錫
ジオクトエート、ジ−n−ブチル錫ジラウレートもしく
はジ−n−ブチル錫マレートの如き、各種の含金属化合
物類;
ル酢酸、燐酸、モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸など
をはじめ、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
の燐酸エステルまたはモノアルキル亜燐酸の如き、各種
の酸性化合物などである。
じて、有機系ないしは無機系の顔料類をはじめ、流動調
整剤類、色分かれ防止剤類、紫外線吸収剤類、光安定剤
類または酸化防止剤類などのような、公知慣用の、種々
の添加剤類をも添加せしめることが出来るし、
ロースアセテートブチレートの如き、各種の繊維素誘導
体類;あるいはケトン樹脂、石油樹脂、アクリル共重合
樹脂、オイルフリーアルキド樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン
または塩化ゴムの如き、各種の樹脂類をも添加せしめる
ことが出来る。
て、非常に適しているというものである。
は、特に、自動車上塗り用、自動車補修用、木工用、建
設用、建築外装用、建材用、ガラス用または各種のプラ
スチックス素材ないしは製品用、あるいはアルミニウ
ム、ステンレス、クロムめっきなどのような種々の金属
素材ないしは製品用の塗料などとしても、さらには、成
型材料用、各種のフィルムないしはシート用などとして
も、またはシーリング剤用などとしても、あるいはま
た、接着剤用などとしても、広範に利用し適用すること
が出来るというものである。
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるという
ようなものではない。なお、以下において、部および%
は、特に断りの無い限り、すべて、重量基準であるもの
とする。
の調製例] 内容積が3リットルなるステンレス製のオートクレーブ
に、キシレンの1,000部と、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジニル)セバケートの10
部と、tert−ブチル−パーオキシピバレートの15
部と、エチルビニルエーテルの187部と、
13部と、「ベオバ−9」〔オランダ国シェル社製の、
炭素数が9なる分岐状(分枝状)脂肪酸のビニルエステ
ルの商品名〕の145部と、ジメチルアミノエチルメタ
クリレートの5部とを仕込み、窒素ガスを吹き込んで、
オートクレーブ内の空気を置換した。
エチレンの550部を仕込んで密封してから、このオー
トクレーブを60℃に保温し、15時間のあいだ反応を
行うことによって、不揮発分が50.3%で、かつ、数
平均分子量が16,200なる目的共重合体の溶液を得
た。以下、これを共重合体(A−1)と略記する。
使用した単量体類の種類と、それらの使用量とを、第1
表に示す。また、此処において得られた共重合体(A−
1)の諸特性値をも、同表に示す。
開始剤の使用量を、第1表に示すように変更した以外
は、参考例1と同様にして、それぞれ、共重合体(A−
2)〜共重合体(A−7)なる、都合、6種類の含フッ
素ビニル共重合体(A)の溶液を得た。
素ビニル共重合体の諸特性値をも、同表に示す。
れも、重量部を意味するものとする。
ロエチレンの略記 「HFP」………………ヘキサフルオロプロピレンの略
記
チルビニルエーテルの略記
チルメタクリレートの略記 「DEAEA」…………ジエチルアミノエチルアクリレ
ートの略記 「TBAPMA」………tert−ブチルアミノプロピ
ルメタクリレートの略記
テルの略記 「CHVE」……………シクロヘキシルビニルエーテル
の略記
ェル社製の、炭素数が9なる分岐状脂肪酸のビニルエス
テルの商品名)の略記
チルビニルエーテルの略記 「HBVE」……………4−ヒドロキシエチルビニルエ
ーテルの略記
パーオキシピバレートの略記
であって、その単位は、「mg−KOH/g−共重合
体」である。
表わす値であって、その単位は、「mg−KOH/g−
共重合体」である。
価を表わす値であって、その単位は、「mg−KOH/
g−共重合体」である。
部と、「タイペークCR−95」[石原産業(株)製
の、酸化チタン系白色顔料の商品名]の260部と、キ
シレン/酢酸n−ブチル=50/50(容量比)なる混
合溶剤の67部とを配合せしめ、
ロン(μm)以下となるまで、分散せしめることによっ
て塗料化し、さらに、第2表に示すような、それぞれ、
硬化剤成分と、加水分解性シリル基含有化合物および/
またはシラノール基含有化合物とを、さらに必要によ
り、加水分解−縮合用触媒をも配合せしめて、各種の塗
料を得た。
シレン/「ソルベッソ 100」/酢酸n−ブチル=4
0/20/10/30(容量比)なる混合溶剤(シンナ
ー)で以て、スプレー粘度に調整してから、厚さが0.
8mmなるアルミ板上に、膜厚が30〜40μmとなる
ように、スプレー塗装せしめた。
アメリカ国エクソン社製の、芳香族炭化水素系溶剤混合
物の商品名である。
おいて、7日間のあいだ乾燥せしめることによって、各
種の性能評価試験に供した。それらの結果は、まとめ
て、第2表に示す。
2および4の場合に限っては、塗装してから、室温に、
10分間のあいだ放置して乾燥せしめ、しかるのち、1
70℃で、20分間のあいだ、オーブン中で焼き付けを
行って、各種の性能評価試験に供した。
れも、重量部を意味するものとする。
−950」の略記であって、大日本インキ化学工業
(株)製の、イソシアネート・プレポリマーの商品名で
ある。
550」の略記であって、大日本インキ化学工業(株)
製の、ブロック・ポリイソシアネート化合物の商品名で
ある。
ン L−117−60」の略記であって、大日本インキ
化学工業(株)製の、ブチルエーテル化メラミン樹脂の
商品名である。
の略記であって、アメリカ国コルコート社製の、テトラ
エチルシリケートのモノマー、ダイマー、トリマーおよ
びテトラマーの混合物の商品名である。
SH−6018」の略記であって、東レシリコーン
(株)製の、環状シロキサン構造を有するシラノール基
含有化合物の商品名である。
8901に定められた当該汚染性試験用の12種類の混
在ダスト[(財)日本粉体工業技術協会品]の5グラム
とからなる懸濁水中に、それぞれの試験片を、10分間
のあいだ、浸漬してから引き上げたのち、2分間のあい
だ、シャワーで以て水洗せしめるという操作を、1サイ
クルとして、所定のサイクル数だけ、繰り返して試験を
行い、しかるのち、試験片を乾燥して、未試験の試験片
との色差(△E)を測定し、こうした色差値を以て、目
的とするデータとした。此の値が大きいほど、汚れの度
合いが顕著であるということを意味している。
乾燥(室温下に7日間)または焼き付け(170℃にお
いて20分間)により形成した塗膜上に、同じ塗料を塗
布し、これと同様の方法で、室温乾燥または焼き付けを
行ったのち、その塗膜に、ナイフで以て、1mm間隔
で、10個×10個の碁盤目を作り、セロファン・テー
プで以て、いわゆる剥離試験を行い、塗膜として残存し
ている碁盤目の数を計測して、その残存目数を以て表示
した。
のサンシャイン・ウェザオメーターによる、3,000
時間経過後の光沢保持率(%)で以て評価し、その値で
以て表示した。
であって、三菱化成工業(株)製の、テトラメチルシリ
ケートのダイマー、トリマー、テトラマー、ペンタマ
ー、ヘキサマーおよびヘプタマーの混合物の商品名であ
る。
かなように、本発明に係る樹脂組成物は、いずれも、耐
汚染性ならびに耐候性などに優れるというものである
し、しかも、とりわけ、リコート性にも優れる、斬新な
る塗膜を与えるという、極めて実用性の高いものである
ことが知れよう。
叙上のような諸性能のバランス化が確実に果たされてい
るものである、と言い得よう。
成物を用いるならば、とりわけ、耐候性ならびにリコー
ト性などをはじめとする、従来型のフッ素樹脂から形成
される皮膜ないしは被膜が、本来的に有している諸性能
を、何ら、損なうことなく、しかも、屋外で以て、長期
に亘って使用した場合においても、非常に汚染されにく
いという、極めて実用性の高い皮膜ないしは被膜を得る
ことが出来る。
に、塗料用などとして、極めて実用性の高いものであ
る。また、本発明の樹脂組成物は、接着剤などとして
も、あるいはシーリング剤などとしても、さらには、フ
ィルムなどとしても、有利に、利用し適用することが出
来るという、大なる適用効果を兼ね備えている、という
ものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 分子中に、塩基性窒素原子を有する含フ
ッ素ビニル共重合体(A−1)と、加水分解性シリル基
を有する化合物(B)および/またはシラノール基を有
する化合物(C)と、有機溶剤(D)とを、必須の成分
として含有することを特徴とする、樹脂組成物。 - 【請求項2】 分子中に、塩基性窒素原子を有する含フ
ッ素ビニル共重合体(A−1)と、加水分解性シリル基
を有する化合物(B)および/またはシラノール基を有
する化合物(C)と、有機溶剤(D)と、上記した加水
分解性シリル基またはシラノール基の縮合用触媒(E)
とを、必須の成分として含有することを特徴とする、樹
脂組成物。 - 【請求項3】 前記した含フッ素ビニル共重合体(A−
1)が、此の共重合体の重量を基準とする、該共重合体
中の塩基性窒素原子の含有割合として、アミン価で以
て、約0.4〜約25KOHミリ・グラム/共重合体グ
ラムなる範囲内の塩基性窒素原子を有するものである、
請求項1または2に記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 分子中に、塩基性窒素原子を有し、しか
も、硬化反応性部位をも有する含フッ素ビニル共重合体
(A−2)と、加水分解性シリル基を有する化合物
(B)および/またはシラノール基を有する化合物
(C)と、有機溶剤(D)と、上記硬化反応性部位と反
応し得る硬化剤(F)とを、必須の成分として含有する
ことを特徴とする、樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記した含フッ素ビニル共重合体(A−
2)が、此の共重合体の重量を基準とする、該共重合体
中の塩基性窒素原子の含有割合として、アミン価で以
て、約0.4〜約25KOHミリ・グラム/共重合体グ
ラムなる範囲内の塩基性窒素原子を有するものである、
請求項4に記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記した硬化反応性部位が水酸基であ
る、請求項5に記載の樹脂組成物。
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---|---|---|---|
JP13930395A JP3612791B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | リコート性及び耐汚染性の向上方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08333498A true JPH08333498A (ja) | 1996-12-17 |
JP3612791B2 JP3612791B2 (ja) | 2005-01-19 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005054047A (ja) * | 2003-08-04 | 2005-03-03 | Dainippon Toryo Co Ltd | 有機無機複合塗膜用リコート塗料組成物及びその塗装方法 |
WO2014087644A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 日本曹達株式会社 | 重合体の製造方法 |
JP2019522701A (ja) * | 2016-06-10 | 2019-08-15 | ピーピージー コーティングス ヨーロッパ ベーヴェー | 熱膨張性コーティングのための溶媒系バインダー |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP13930395A patent/JP3612791B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2014087644A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 日本曹達株式会社 | 重合体の製造方法 |
JPWO2014087644A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2017-01-05 | 日本曹達株式会社 | 重合体の製造方法 |
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