JPH08333091A - クレーンの斜め吊上げ防止装置 - Google Patents

クレーンの斜め吊上げ防止装置

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JPH08333091A
JPH08333091A JP16677595A JP16677595A JPH08333091A JP H08333091 A JPH08333091 A JP H08333091A JP 16677595 A JP16677595 A JP 16677595A JP 16677595 A JP16677595 A JP 16677595A JP H08333091 A JPH08333091 A JP H08333091A
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JP
Japan
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hoisting
crane
wire
diagonal
inclination angle
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JP16677595A
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Nobuo Nakamura
信夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊荷の横引きをなくして使用上安全なクレー
ンを提供する。 【構成】 ジブトップのシーブ24とフックブロック2
5との間の巻上げワイヤー3の途中に巻過防止用のウエ
イトを兼ねた巻上げ自動停止手段Aを設け、吊荷の吊上
げにあたり、上記巻上げワイヤー3が予め決められた許
容安全傾斜角度を超えているときは、巻上げ自動停止手
段Aの振子式の検知スイッチ体Sがこれを検知してクレ
ーンの巻上げ回路をOFFしその巻上げ動作を不能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クレーンの斜め吊上
げ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビルディングの工事現場等に
設置されるタワークレーン、レッカー車、クレーン付き
貨物自動車等の各種クレーンにおいて、作業半径が足り
なかったり、操作が不慣れでフックブロックが吊上げる
べき物体(以下単に吊荷という)の真上に操作できなか
った場合等に吊荷を斜め方向に吊上げる、いわゆる、吊
荷の横引きが生ずるため、吊上げられた吊荷が左右又は
前後等に大きく揺れる不具合があり、また、巻上げワイ
ヤーがジブトップのシーブから外れたり、巻上げワイヤ
ーがシーブから外れたまま使用すると、シーブの軸を巻
上げワイヤーで擦って切断することがあり、さらには、
最悪の場合は作業半径の変動によりクレーンがバランス
を崩して倒れることもあるなど斜め吊りは禁止されてい
るが、作業現場では時々行われている現状である。
【0003】しかしながら、従来より一般に使用されて
いるクレーンは、ジブトップのシーブとフックブロック
との間の巻上げワイヤーの途中にウエイトを吊設し、こ
のウエイトとジブフート側に備えたリミットスイッチと
をワイヤーを介して連動可能に接続し、巻上げワイヤー
を巻上げてフックブロックが所定の上限位置に達しウエ
イトを押上げると、リミットスイッチがOFFしてクレ
ーンの巻上げ動作を停止する巻過防止装置又は定格荷重
以上の荷重が掛ると、クレーンの巻上げ動作を停止する
過負荷防止装置等の安全手段は備えているものの、吊荷
を斜めに吊上げる、いわゆる、吊荷の横引きによる上記
各種の弊害を防止する安全手段は備えていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明のクレーンの
斜め吊上げ防止装置は、吊荷を斜めに吊上げることによ
る上記各種の弊害を防止する安全手段を備えて実際使用
にあたりクレーンの安全使用が確保できるクレーンの斜
め吊上げ防止装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の第1のクレーンの斜め吊上げ防止装置は、ジブト
ップのシーブとフックブロックとの間の巻上げワイヤー
が予め決められた許容安全傾斜角度を超えたとき、これ
を検知してクレーンの巻上げ動作を停止する巻上げ自動
停止手段を備えたことを特徴とする。
【0006】上記課題を解決するこの発明の第2のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第1の発明の巻上げ
自動停止手段が巻過防止用のウエイトを兼備することを
特徴とする。
【0007】上記課題を解決するこの発明の第3のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第1の発明の巻上げ
自動停止手段の許容安全傾斜角度が調節できることを特
徴とする。
【0008】上記課題を解決するこの発明の第4のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第1の発明の許容安
全傾斜角度を検知する手段が巻上げワイヤーの傾斜角度
の変位に応動してON、OFFするスイッチであること
を特徴とする。
【0009】上記課題を解決するこの発明の第5のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第4の発明の検知ス
イッチが固定接点に対して振子状に揺動する可動接点が
巻上げワイヤーの傾斜角度の変位に応動して接離する振
子式スイッチであることを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するこの発明の第6のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第4の発明の検知ス
イッチが相隣接する接点を巻上げワイヤーの傾斜角度の
変位に応動して流動する水銀で短絡してON、OFFす
る水銀スイッチであることを特徴とする。
【0011】上記課題を解決するこの発明の第7のクレ
ーンの斜め吊上げ防止装置は、上記第3の発明の許容安
全傾斜角度を調節する手段が巻上げワイヤーの挿通孔を
有する2つの筒体を伸縮可能に接続し、該挿通孔の間隔
を変位可能とした構成であることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成を有するこの発明の第1のクレーンの
斜め吊上げ防止装置は、吊荷の吊上げにあたり、ジブト
ップのシーブとフックブロックとの間の巻上げワイヤー
が予め決められた許容安全傾斜角度を超えているとき
は、これを検知して巻上げ回路をOFFしクレーンの巻
上げ動作を不能にする。この結果、吊荷を斜めに吊上げ
る、いわゆる、吊荷の横引きによる吊荷の揺れ、巻上げ
ワイヤーのシーブからの外れ、クレーンの傾倒等の危険
が未然に防止できる。
【0013】上記構成を有するこの発明の第2のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、上記巻上げ自動停止手段が
巻過防止用のウエイトを兼備するから、1つの構成部品
で巻上げ自動停止とフックブロックの上限位置を規制す
る巻過防止とが行いうる。この結果、部品点数の減少と
併せてそのコンパクト化が実現できる。
【0014】上記構成を有するこの発明の第3のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、上記巻上げ自動停止手段の
許容安全傾斜角度が調節できるから、吊荷の吊上げ荷重
によって巻上げワイヤーの許容安全傾斜角度が変更でき
る。この結果、吊荷の吊上げ荷重に最適な安全傾斜角度
に設定して使用できる利便がある。
【0015】上記構成を有するこの発明の第4のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、上記許容安全傾斜角度を巻
上げワイヤーの傾斜角度の変位に応動してON、OFF
するスイッチで検知するから、巻上げワイヤーの傾斜角
度が許容安全傾斜角度を超えていると、スイッチが作動
してクレーンの巻上げ動作を不能にする。この結果、許
容安全傾斜角度の検知が電気的動作により常時確実に行
いうる。
【0016】上記構成を有するこの発明の第5のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、上記検知スイッチに固定接
点に対して振子状に揺動する可動接点が巻上げワイヤー
の傾斜角度の変位に応動して接離する振子式スイッチを
用いたから、可動接点が巻上げワイヤーの傾斜角度に追
従して揺動し、許容安全傾斜角度を超えると、これが固
定接点に接して短絡し許容安全傾斜角度を検知する。こ
の結果、許容安全傾斜角度の検知が誤動作なく確実に行
いうる。
【0017】上記構成を有するこの発明の第6のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、上記検知スイッチに相隣接
する接点を巻上げワイヤーの傾斜角度の変位に応動して
流動する水銀で短絡してON、OFFする水銀スイッチ
を用いたから、水銀が巻上げワイヤーの傾斜角度に追従
して流動し、巻上げワイヤーが許容安全傾斜角度を超え
ると、これが隣接する接点を短絡し許容安全傾斜角度を
検知する。この結果、許容安全傾斜角度の検知が誤動作
なく確実に行いうる。
【0018】上記構成を有するこの発明の第7のクレー
ンの斜め吊上げ防止装置は、巻上げワイヤーの挿通孔を
有する2つの筒体を伸縮させて、該挿通孔の間隔を変位
することにより巻上げワイヤーの許容安全傾斜角度の調
節ができる。この結果、吊荷の吊上げ荷重による巻上げ
ワイヤーの許容安全傾斜角度の設定が容易、確実に行い
うる。
【0019】
【実施例】以上説明したこの発明の構成、作用を一層明
かにするために、以下この発明のクレーンの斜め吊上げ
防止装置の好適な実施例について図面を参照して説明す
る。
【0020】図1〜図6は、巻上げ自動停止手段が巻過
防止用のウエイトを兼備する場合の実施例であって、巻
上げ自動停止手段Aは、底部にウエイト1を装填し、該
ウエイト1と底板2とに巻上げワイヤー3を挿通する挿
通孔4を穿ち、上部外周部にネジ山を刻設して雄ネジ部
5を形成した下部筒体6と、天板7に巻上げワイヤー3
を挿通する挿通孔8を穿ち、内周部には上記雄ネジ部5
に螺合できるネジ山を刻設して雌ネジ部9を形成した上
部筒体10とを上記ネジ部5、9により伸縮可能に螺合
して接続し、かつ、前記下部筒体6内のウエイト1上に
は後述する検知スイッチ体Sを挿入設置し、この検知ス
イッチ体Sと上記上部筒体10の天板7との間には圧持
用のバネ11を介装し、このバネ11により圧持された
下部筒体6と上部筒体10は固定ナット12により所定
位置に固持できるように構成されている(図1及び図2
参照)。なお、巻上げワイヤー3を挿通する挿通孔4、
8は巻上げワイヤー3の太さによりその大きさを変える
もので、挿通孔4、8とワイヤー3との間には若干の遊
びを存するのが好ましい。
【0021】上記検知スイッチ体Sとしては、たとえ
ば、図3に示されている振子式スイッチ又は図4〜図6
に示されている水銀スイッチ等を用いるものである。
【0022】そこで、振子式スイッチは、有底筒体13
内の底部にリング状の固定接点14を固定し、一方、巻
上げワイヤー3を挿通する中心の挿通筒15の上部に支
持杆15aを介して取付けられたリング状のスペーサ杆
16に多数の可動接点17を一定の間隔を存して吊設し
たものを前記筒体13内に挿入設置して、リング状の固
定接点14に対してリング状のスペーサ杆16を支点と
して揺動する多数の可動接点17のうちのいずれか1つ
の可動接点17(傾斜方向に位置する可動接点)が巻上
げワイヤー3の傾斜角度の変位に応動して接離すること
により許容安全傾斜角度が検知される構造となってい
る。したがって、巻上げワイヤー3の180度の範囲の
いずれの方向の傾斜角度に対しても確実に検知するもの
である。なお、18は上記検知スイッチ体Sの蓋であ
る。この検知スイッチ体S内にオイルを封入して可動接
点17が単なる振動等では固定接点14にみだりに触れ
るのを防ぐ構成とすると、誤動作がなくなり有益であ
る。
【0023】また、水銀スイッチは、環状溝19を有す
るにリング体20の周部に多数の接点21を等間隔に配
してその先端を環状溝19に臨ませて設け、該環状溝1
9内には一定量の水銀22を流動可能に入れ環状溝19
を蓋体23で密閉して相隣接する接点21を巻上げワイ
ヤー3の傾斜角度の変位に応動して流動する水銀22で
短絡してON、OFFすることにより許容安全傾斜角度
を検知する構造となっている。したがって、巻上げワイ
ヤー3の180度の範囲のいずれの方向の傾斜角度に対
しても確実に検知するものである。この水銀スイッチは
遅延スイッチとして単なる振動等による短絡に対処しう
る構成とすると、誤動作がなくなり有益である。
【0024】上記実施例の巻過防止用ウエイトを兼備す
る巻上げ自動停止手段Aは、ジブトップのシーブ24と
フックブロック25との間の巻上げワイヤー3の途中に
該巻上げワイヤー3を上下筒体6、10の挿通孔4、8
及び検知スイッチ体Sの挿通筒15等を通して吊設し、
上部筒体10の上端一側に備えた吊り環26とジブフー
ト側に備えたリミットスイッチ27とをワイヤー28で
連結して連動可能となし、かつ、検知スイッチ体Sから
のリード線29を制御盤30に接続し、吊荷の吊上げに
あたり、巻上げワイヤー3を巻上げてフックブロック2
5が所定の上限位置に達してウエイト1を検知スイッチ
体S等とともに押上げると、ワイヤー28を介してリミ
ットスイッチ27を作動しクレーンの巻上げ回路をOF
Fしてその巻上げ動作を停止し巻過防止を行うようにな
っている(図7及び図8参照)。なお、31は上部筒体
10の上端他側に備えた吊り環で、上記巻上げ自動停止
手段Aを水平に保持するためワイヤーロープ32による
吊設に用いるものである。
【0025】図9は設置型クレーンの全体の概略構成図
であって、図中33はジブ、34はガントリー、35は
ベースフレーム、36はマストである。
【0026】上記構成において、吊荷の吊上げにあた
り、ジブトップのシーブ24とフックブロック25との
間の巻上げワイヤー3が予め決められた許容安全傾斜角
度を超えているときは、巻上げ自動停止手段Aの検知ス
イッチ体Sが巻上げワイヤー3の傾斜角度に応動して作
動し、その検知信号に基づく制御盤30からの指令で巻
上げ回路をOFFするから、クレーンの巻上げ動作は不
能となり、吊荷を斜めに吊上げる、いわゆる、吊荷の横
引きによる吊荷の揺れ、巻上げワイヤー3のシーブ24
からの外れ、クレーンの傾倒等の危険は未然に防止され
る。
【0027】また、巻上げ自動停止手段Aの下部筒体6
に巻過防止用のウエイト1を装填して巻上げ自動停止と
巻過防止とが確実に行いうるようになすとともに、下部
筒体6と上部筒体10とをネジ部5、9により伸縮して
巻上げワイヤー3の挿通孔4、8の間隔を長短に変更す
れば、巻上げワイヤー3の許容安全傾斜角度が自由に調
節できる。すなわち、挿通孔4、8の間隔が長いと傾斜
角度は小さくなり、反対に挿通孔4、8の間隔が短いと
傾斜角度は大きくなる。
【0028】さらに、巻上げ自動停止手段Aの検知スイ
ッチ体Sには、リング状のスペーサ杆16に多数の可動
接点17を一定の間隔を存して吊設して振子状に揺動す
る多数の可動接点17が巻上げワイヤー3の傾斜角度の
変位に応動して巻上げワイヤー3が許容安全傾斜角度に
達すると、そのうちのいずれか1つの可動接点17がリ
ング状の固定接点14に接してこれを検知する振子式ス
イッチを用いるほか、リング状部材20の環状溝19に
入れた水銀22が巻上げワイヤー3の傾斜角度の変位に
応動して環状溝19内を流動し巻上げワイヤー3が許容
安全傾斜角度に達すると、水銀22が環状溝19に臨ん
でいる多数の接点21の相隣接する接点21を短絡して
これを検知する水銀スイッチを用いたから許容安全傾斜
角度の検知が確実に行いうる。
【0029】以上この発明の実施例について説明した
が、この発明はこうした実施例に何等限定されるもので
はなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
なる態様で実施しうることは勿論である。たとえば、図
9に示されているように、実施例では設置型クレーンに
この発明を適用したが、その他クレーン付き貨物自動車
等の各種クレーンにも適用できること勿論である。ま
た、実施例にはないが、巻上げワイヤーが許容安全傾斜
角度を超えたとき、検知スイッチ体によるその検知と同
時に警報ブザーを鳴らすか、警報ランプを点灯して使用
者にその旨を報知するようにするとよい。
【0030】
【発明の効果】この発明の第1のクレーンの斜め吊上げ
防止装置は、クレーンによる吊荷の吊上げにあたり、ジ
ブトップのシーブとフックブロックとの間の巻上げワイ
ヤーが予め決められた許容安全傾斜角度を超えている
と、これを検知して巻上げ回路をOFFしクレーンの巻
上げ動作を不能にするから、吊荷を斜めに吊上げる、い
わゆる、吊荷の横引きによる吊荷の横揺れ、巻上げワイ
ヤーのシーブからの外れ又は巻上げワイヤーのシーブか
らの外れによるシーブの軸の切断、クレーンの傾倒等の
危険が未然に防止でき使用上安全である。
【0031】この発明の第2のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、上記巻上げ自動停止手段が巻過防止用のウエ
イトを兼備するから、1つの構成部品で巻上げ自動停止
と巻過防止とが確実に行え、しかも、部品点数の減少と
併せてそのコンパクト化が実現できる。
【0032】この発明の第3のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、巻上げ自動停止手段の許容安全傾斜角度が調
節できるから、吊荷の吊上げ荷重によって巻上げワイヤ
ーの許容安全傾斜角度を変更して吊荷の吊上げ荷重に最
適な許容安全傾斜角度に設定して使用できる。したがっ
て、吊荷の吊上げに支障がない安全傾斜角度であるにも
かかわらず、その巻上げ動作が停止してしまう等の不具
合が解消でき使用上便利である。
【0033】この発明の第4のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、許容安全傾斜角度を巻上げワイヤーの傾斜角
度の変位に応動してON、OFFするスイッチで検知す
るから、巻上げワイヤーの傾斜角度が許容安全傾斜角度
を超えていると、スイッチが誤動作なく作動して巻上げ
回路をOFFしクレーンの巻上げ動作を不能にして使用
上の安全を確保する。
【0034】この発明の第5のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、検知スイッチに固定接点に対して振子状に揺
動する可動接点が巻上げワイヤーの傾斜角度の変位に応
動して接離する振子式スイッチを用いたから、巻上げワ
イヤーが許容安全傾斜角度を超えていると、可動接点が
固定接点に確実に接して巻上げ回路をOFFしクレーン
の巻上げ動作を不能にして使用上の安全を確保する。
【0035】この発明の第6のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、検知スイッチに相隣接する接点を巻上げワイ
ヤーの傾斜角度の変位に応動して流動する水銀で短絡し
てON、OFFする水銀スイッチを用いたから、巻上げ
ワイヤーが許容安全傾斜角度を超えていると、水銀が隣
接の接点を確実に短絡して巻上げ回路をOFFしクレー
ンの巻上げ動作を不能にして使用上の安全を確保する。
【0036】この発明の第7のクレーンの斜め吊上げ防
止装置は、巻上げワイヤーの挿通孔を有する2つの筒体
を伸縮させて、該挿通孔の間隔を変位させることにより
巻上げワイヤーの許容安全傾斜角度の調節ができるか
ら、吊荷の吊上げ荷重に応じて巻上げワイヤーの許容安
全傾斜角度の設定が最適の状態に容易、確実にでき、使
い勝手もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクレーンの斜め吊上げ防止装置の巻
上げ自動停止手段の一実施例を示した断面図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】検知スイッチ体の一例を示した分解斜視図であ
る。
【図4】検知スイッチ体の異なる実施例の接点を備えた
リング体の斜視図である。
【図5】その断面図である。
【図6】その蓋を外した平面図である。
【図7】使用状態の一実施例を示した要部の側面図であ
る。
【図8】その正面図である。
【図9】その全体斜視図である。
【符号の説明】
A 巻上げ自動停止手段 1 巻過防止ウエイト 3 巻上げワイヤー 6 下部筒体 10 上部筒体 S 検知スイッチ体 14 固定接点 17 可動接点 22 水銀 25 フックブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジブトップのシーブとフックブロックと
    の間の巻上げワイヤーが予め決められた許容安全傾斜角
    度を超えたとき、これを検知してクレーンの巻上げ動作
    を停止する巻上げ自動停止手段を備えたことを特徴とす
    るクレーンの斜め吊上げ防止装置。
  2. 【請求項2】 上記巻上げ自動停止手段が巻過防止用の
    ウエイトを兼備する請求項1記載のクレーンの斜め吊上
    げ防止装置。
  3. 【請求項3】 上記巻上げ自動停止手段の許容安全傾斜
    角度が調節できる請求項1記載のクレーンの斜め吊上げ
    防止装置。
  4. 【請求項4】 上記許容安全傾斜角度を検知する手段が
    巻上げワイヤーの傾斜角度の変位に応動してON、OF
    Fするスイッチである請求項1記載のクレーンの斜め吊
    上げ防止装置。
  5. 【請求項5】 上記検知スイッチが固定接点に対して振
    子状に揺動する可動接点が巻上げワイヤーの傾斜角度の
    変位に応動して接離する振子式スイッチである請求項4
    記載のクレーンの斜め吊上げ防止装置。
  6. 【請求項6】 上記検知スイッチが相隣接する接点を巻
    上げワイヤーの傾斜角度の変位に応動して流動する水銀
    で短絡してON、OFFする水銀スイッチである請求項
    4記載のクレーンの斜め吊上げ防止装置。
  7. 【請求項7】 上記許容安全傾斜角度を調節する手段が
    巻上げワイヤーの挿通孔を有する2つの筒体を伸縮可能
    に接続し、該挿通孔の間隔を変位可能とした構成である
    請求項3記載のクレーンの斜め吊上げ防止装置。
JP16677595A 1995-06-08 1995-06-08 クレーンの斜め吊上げ防止装置 Pending JPH08333091A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104071713A (zh) * 2014-06-09 2014-10-01 江苏大通重工有限公司 拉索式臂架防后倾装置
CN112794202A (zh) * 2020-05-20 2021-05-14 林汉丁 显示实时吊钩偏角防斜吊监控装置及起重机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104071713A (zh) * 2014-06-09 2014-10-01 江苏大通重工有限公司 拉索式臂架防后倾装置
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