JPH08328391A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08328391A
JPH08328391A JP7130874A JP13087495A JPH08328391A JP H08328391 A JPH08328391 A JP H08328391A JP 7130874 A JP7130874 A JP 7130874A JP 13087495 A JP13087495 A JP 13087495A JP H08328391 A JPH08328391 A JP H08328391A
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toner
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forming apparatus
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正彦 板谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像支持体上に形成されたトナー像を記録媒
体上に画像流れを生じさせることなく転写することがで
きる画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体10上に形成された静電潜像をトナー
によって現像し、感光体10上に形成されたトナー像を
記録媒体に転写する画像形成装置であって、現像ローラ
510上に塗布された高濃度高粘性の液体現像剤を感光
体10の潜像面に供給することにより、感光体10上に
トナー像を形成する現像装置50と、感光体10上に形
成されたトナー像を弾性を有する円柱状の中間転写ドラ
ム602上に一次転写する一次転写手段及び中間転写ド
ラム602上に一次転写されたトナー像を記録媒体上に
二次転写する二次転写手段からなる転写装置60と、を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録、
イオノグラフィ等の方法で形成された静電潜像を、液体
現像剤を用いて可視像化した後、記録媒体に転写する画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像を可視像化する現像
剤に粉体トナーを用いる画像形成装置では、画像支持体
上に形成されたトナー像を紙等の記録媒体に転写する方
法として、トナーと反対の極性を有する電荷で帯電した
中間転写体を画像支持体に当接することにより、静電気
力によって画像支持体上のトナー像を中間転写体上に一
次転写し、その後、記録媒体に二次転写する方法が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、静電潜像を
可視像化する現像剤として、粉体トナーの他に液体現像
剤がある。上記の方法を液体現像剤を用いる画像形成装
置に適用した場合、中間転写体の画像支持体への押圧力
が高いと、中間転写体上に一次転写されたトナー像が押
しつぶされて、これにより記録媒体上に形成される画像
が流れることがあるという問題がある。また、従来の静
電記録装置等では、一般に有機溶剤であるIsoparG (登
録商標:Exxon 社製)にトナーを約1〜2%の割合で混
ぜた低粘性の液体現像剤を使用している。しかし、溶剤
の蒸気発生を抑えてより安全な且つより小型の画像形成
装置を実現するためには、従来の装置に用いる液体現像
剤より高い濃度の液体現像剤を使用することが望ましい
が、このような装置は従来見当たらなかった。したがっ
て、画像支持体への付着力が増加する高濃度高粘性の液
体現像剤(絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散された
100〜10000mPa・sの高粘性の液体現像剤)
を用いた場合、記録媒体上に画像支持体上のトナー像を
画像流れを生じさせることなく転写する方法としていか
なる方法が好適であるのかは明らかでない。
【0004】
【目的】本発明は上記事情に基づいてなされたものであ
り、画像支持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に
画像流れを生じさせることなく転写することのできる高
濃度高粘性の液体現像剤を用いた画像形成装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の画像形成装置は、画像支持体上に形成された
静電潜像を帯電した顕像化粒子であるトナーによって現
像し、前記画像支持体上に形成されたトナー像を記録媒
体に転写する画像形成装置であって、現像剤支持体上に
塗布された絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散された
100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を
前記画像支持体の潜像面に供給することにより、前記画
像支持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記画像
支持体上に形成されたトナー像を弾性を有する円柱状の
中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、前記中間
転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転
写する二次転写手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0006】尚、中間転写体は、表面が離型性のよい光
沢面であることが望ましい。
【0007】また、本発明の画像形成装置は、画像支持
体上に離型性を有し化学的に不活性な誘電性液であるプ
リウェット液を塗布するプリウェット手段を具備するも
のであることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明の画像形成装置は、トナーが高濃度に分
散された液体現像剤を薄層にして現像することにより、
液量は従来の低濃度の液体現像剤に比べて、遥かに少な
くすることができる。尚、液体現像剤は、粘度が100
00mPa・s以上になると、絶縁性液体とトナーとの
攪拌が難しくなり、液体現像剤をどのようにして作るか
が問題となる。したがって、10000mPa・s以上
の液体現像剤はコスト的に見合わなくなり、現実的でな
くなる。一方、100mPa・s以下では、トナー濃度
が低くなるとともに、トナーの分散性が悪くなるので、
現像液を薄層にして現像することができなくなる。現像
剤支持体上の液体現像剤層の層厚は、トナー濃度が高い
ときには薄く、低いときには厚くする必要がある。ま
た、粘度が高い程、薄くする必要がある。ただし、層厚
が40μmより厚いと、トナーの過剰付着が起こり、画
像ノイズが発生する。一方、層厚が5μmより薄いと、
ベタ黒の画像を出力したときにむらが生ずるようにな
る。また、本発明の画像形成装置は、弾性を有する円柱
状の中間転写体を用いたことにより、画像支持体上に形
成されたトナー像と中間転写体とが接触する際の接触圧
力を分散することができる。これにより、中間転写体上
に一次転写されたトナー像が押しつぶされるのを防止す
ることができる。尚、中間転写体の表面硬度は、5〜6
0度JIS−A、できれば15〜40度JIS−Aであ
ることが望ましい。表面硬度が5度JIS−A以下であ
ると、柔らかすぎるため一定形状を保つことが困難にな
る。一方、硬度が50度JIS−A以上であると、固す
ぎるため、画像支持体と中間転写体とを当接させた際に
トナー像が押しつぶされるおそれがある。
【0009】また、中間転写体の表面を離型性のよい光
沢面とした場合には、中間転写体とトナーとの離型性が
よくなるので、中間転写体に一次転写されたトナー像を
記録媒体に良好に二次転写することができる。
【0010】本発明の画像形成装置に離型性を有し化学
的に不活性な誘電性液であるプリウェット液を画像支持
体上に塗布するプリウェット手段を設けた場合には、画
像支持体の非画像部にトナーが付着するのを防止するこ
とができる。
【0011】尚、プリウェット液の粘度が0.5〜5m
Pa・s、電気抵抗が1012Ωcm以上、沸点が100
〜250℃、表面張力が21dyn/cm以下である場
合には、離型性を有し且つ絶縁性の良いプリウェット液
を得ることができる。プリウェット液は、転写時に紙等
の記録媒体に吸収されるため、定着時に蒸発させる必要
がある。このため容易に蒸発しやすいものとするために
粘度は0.5〜5mPa・sが望ましい。粘度が5mP
a・s以上であると蒸発が難しくなり、0.5mPa・
s以下であると揮発性が高くなるので、危険物扱いとな
り適当でない。沸点は100℃以下であると、蒸発量が
多くなるのでプリウェット液の保存方法に問題があり、
装置全体を密閉構造としなければならず、また作業環境
を改善することも難しくなる。一方、沸点が250℃以
上になると、定着時に紙がカールして使用できなくな
り、また加熱のための高エネルギーが必要になるので、
コスト高となる。電気抵抗は1012Ωcm以下になる
と、絶縁性が悪くなり、プリウェット液として使用でき
なくなる。したがって、電気抵抗はできるだけ高い値が
望ましい。表面張力は21dyn/cm以上になると、
濡れ性が悪くなり、液体現像剤との馴染みが悪くなる。
したがって、表面張力は、できるだけ低い値が望まし
い。
【0012】本発明の画像形成装置に、絶縁性液体の粘
度が0.5〜1000mPa・s、電気抵抗が1012Ω
cm以上、表面張力が21dyn/cm以下、沸点が1
00℃以上の液体現像剤を用いる場合には、高粘度の液
体現像剤を得ることができる。現像剤支持体上に形成さ
れる液体現像剤は薄層状に形成されるため、画像支持体
の潜像面に付着する液体現像剤中に含まれる絶縁性液体
もきわめて少量である。したがって、転写時に紙等に吸
収される絶縁性液体はきわめて少量となるので、粘度が
1000mPa・s以下であれば絶縁性液体の紙等への
付着の問題は特に生じない。しかし、粘度が0.5mP
a・s以下であると揮発性が高くなるので、危険物扱い
となり適当でない。絶縁性液体は沸点が100℃以下で
あると、蒸発量が多くなるので現像剤の保存方法に問題
があり、装置全体を密閉構造にしなければならず、また
作業環境を改善することも難しくなる。電気抵抗は10
12Ωcm以下になると、絶縁性が悪くなり、トナーの導
電性の問題が起こり現像剤として使用できなくなる。し
たがって、電気抵抗はできるだけ高い値が望ましい。表
面張力は21dyn/cm以上になると、濡れ性が悪く
なり、プリウェット液との馴染みが悪くなる。したがっ
て、表面張力は、できるだけ低い値が望ましい。
【0013】また、液体現像剤が平均粒径0.1〜5μ
mのトナーを5〜40%の濃度で含むものである場合に
は、絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散された液体現
像剤を得ることができる。また、トナーの粒径の大きさ
に略反比例して、解像度が良くなる。通常、トナーは、
プリントアウトされた紙上で5〜10個位の固まりとな
って、存在しているので、トナーの平均粒径が5μm以
上になると、解像度が悪くなる。一方、トナーの平均粒
径が0.1μm以下になると、物理的な接着力が大きく
なり、転写の際にトナーを剥がし難くなる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の第一実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第一実施例である画像形成
装置の概略構成図、図2は図1に示す画像形成装置に用
いられる中間転写ドラムの概略断面図、図3は図1に示
す画像形成装置の動作を説明するための図である。
【0015】本発明の第一実施例である画像形成装置1
は、図1に示すように、画像支持体である感光体ドラム
(以下、感光体ともいう)10と、感光体10上にプリ
ウェット液を塗布するプリウェット装置20と、感光体
10を帯電する帯電装置30と、感光体10上に像を露
光する露光装置40と、感光体10の静電潜像が形成さ
れた部分にトナーを供給することにより静電潜像を顕像
化する現像装置50と、感光体10上に形成されたトナ
ー像を所定の紙に転写する転写装置60と、感光体10
上に残留したトナーを除去するクリーニング装置70
と、帯電された感光体10を除電する除電装置80と、
図示されていないが紙に転写されたトナー像を定着する
定着装置と、を備えている。尚、帯電装置30は、除電
装置80による影響を防ぐため、除電装置80が設置さ
れる側の側面に遮光板302が取り付けられている。
【0016】感光体10、帯電装置30、露光装置4
0、除電装置80および定着装置は、従来の電子式プリ
ンタに用いられている従来技術をほとんどの場合につい
て流用することができる。したがって、上記の各装置の
説明を省略して、以下に、本実施例の主要部であるプリ
ウェット装置20、現像装置50、転写装置60、およ
びクリーニング装置70について説明する。
【0017】本実施例のプリウェット装置20は、図1
に示すように、後述するプリウェット液220を貯蔵す
るタンク202と、一部がタンク202内のプリウェッ
ト液220に浸漬するように設けられた供給ローラ20
2aと、供給ローラ202aに当接するように設けられ
た搬送ローラ204と、搬送ローラ204及び感光体1
0に当接するように設けられた塗布ローラ206と、を
備えている。
【0018】供給ローラ202aは、搬送ローラ204
の回転方向と反対方向に回転することにより、タンク2
02内に貯蔵されたプリウェット液220を搬送ローラ
204に供給する。搬送ローラ204は、塗布ローラ2
06の回転方向と反対方向に回転することにより、供給
ローラ202aにより供給されたプリウェット液220
を塗布ローラ206に搬送する。塗布ローラ256は、
感光体10の回転方向と反対方向に回転することによ
り、感光体10の表面にプリウェット液220を塗布す
る。これにより、感光体10上に薄層のプリウェット液
層を形成する。プリウェット液220の感光体10への
供給にローラを用いたのは、感光体10を従来より高速
で回転させたときでも、ローラの回転速度を上げること
により所望の量のプリウェット液220を感光体10の
表面に供給することができるからである。これにより、
高速出画に対応することができる。尚、供給ローラ20
2aと塗布ローラ206との間に設けられる搬送ローラ
204は、一個に限定されるものではなく、複数個設け
てもよい。また、感光体10の表面にプリウェット液2
20を薄く均一に塗布することができるときは、搬送ロ
ーラ204を別段設けなくてもよい。
【0019】尚、感光体10の表面にプリウェット液2
20を薄く均一に塗布するためには、供給ローラ202
a、搬送ローラ204および塗布ローラ206に親油性
のよいものを用いることが望ましい。親油性のよいロー
ラとしては、アルミナ及びチタニアを主成分とするセラ
ミックスに特殊表面処理が施されたセラミックスローラ
(新日本製鐵社製)や、合成樹脂で形成されたBEET
(宮川ローラ社製)等がある。
【0020】本実施例の現像装置50は、図1に示すよ
うに、現像剤支持体である現像ローラ510と、後述す
る液体現像剤508を貯蔵する金属等の導電性部材で形
成されたタンク502と、一部がタンク502内の液体
現像剤508に浸漬するように設置された供給ローラ5
02aと、供給ローラ502aに当接するように設けら
れた搬送ローラ504と、搬送ローラ504及び現像ロ
ーラ510に当接するように設けられた塗布ローラ50
6a,506bと、現像ローラ510上に付着したプリ
ウェット液220を除去する第一除去ローラ512と、
現像ローラ510上の液体現像剤508を除去する第二
除去ローラ514と、を備えている。
【0021】供給ローラ502aは搬送ローラ504の
回転方向と反対方向に回転することにより、タンク50
2内に貯蔵された液体現像剤508を汲み上げて、搬送
ローラ504に供給する。供給ローラ502aには電源
装置513が接続されており、また、タンク502はア
ースに接続されている。そして、電源装置513によっ
てバイアス電圧が印加された供給ローラ502aとタン
ク502との間に生じる電界により、液体現像剤508
の汲み上げ量を調節している。
【0022】搬送ローラ504は塗布ローラ506a,
506bの回転方向と反対方向に回転することにより、
塗布ローラ506a,506bに供給ローラ502aに
よって供給された液体現像剤508を搬送する。尚、搬
送ローラ504にバイアス電圧を印加することにより、
液体現像剤508の塗布ローラ506a,506bへの
搬送量を調節するようにしてもよい。
【0023】塗布ローラ506a,506bは現像ロー
ラ510の回転方向と反対方向に回転することにより、
現像ローラ510の表面に搬送ローラ504によって搬
送された液体現像剤508を塗布する。2個の塗布ロー
ラ506a,506bを用いたのは、現像ローラ510
上に形成される液体現像剤層をより均一にするためであ
る。塗布ローラ506a、506bは、現像バイアス電
圧が印加される現像ローラ510に接触するため、ロー
ラ自体が高抵抗のものであることが望ましい。たとえ
ば、現像ローラ510の電気抵抗値を約103 Ωcmに
設定した場合、塗布ローラ506a,506bの電気抵
抗値を1010〜1013Ωcm程度にすると、現像バイア
ス電圧の電圧降下が発生せずに良好な結果が得ることが
できる。尚、塗布ローラ506a,506bにバイアス
電圧を印加することにより、液体現像剤508の現像ロ
ーラ510への塗布量を調節するようにしてもよい。た
とえば、塗布ローラ506a,506b上の液体現像剤
508の現像ローラ510への移動をある程度容易にす
るために、現像ローラ510と塗布ローラ506a,5
06bとの間に生じる電界によりトナーが現像ローラ5
10に対して引力を受けるように、塗布ローラ506
a,506bにバイアス電圧を印加してもよい。また、
塗布ローラ506a,506b上の液体現像剤508の
現像ローラ510への移動を困難にして液体現像剤の現
像ローラ510への供給量を抑制するために、現像ロー
ラ510と塗布ローラ506a,506bとの間に生じ
る電界によりトナーが現像ローラ510に対して斥力を
受けるように、塗布ローラ506a,506bにバイア
ス電圧を印加してもよい。また、塗布ローラは2個に限
定されるものではなく、1個又は3個以上設けてもよ
い。すなわち、画質のムラ等要求される精度に応じて塗
布ローラの数を決定することが望ましい。
【0024】現像ローラ510は、感光体10に当接す
るように設置されており、感光体10の回転方向と反対
方向に回転することにより、感光体10の潜像面に塗布
ローラ506a,506bによって塗布された液体現像
剤508を供給する。現像ローラ510は、ステンレス
等の剛体で形成された芯金と、芯金の周囲に形成された
弾性層と、弾性層の表面に形成された表面層とを有す
る。このため、現像ローラ510の感光体10への押圧
力を調節して現像ローラ510上に形成された液体現像
剤層と感光体10上に形成されたプリウェット液層とが
接触する際の接触圧力を分散させると、液体現像剤層及
びプリウェット液層を介して感光体10と現像ローラ5
10との間にあたかも間隔が形成されたようになる。こ
れにより、現像ローラ510上に形成された液体現像剤
層と感光体10上に形成されたプリウェット液層とを層
同士を区別できるような2層状態を維持しつつ接触させ
ることができる。尚、現像ローラ510の硬度は、5〜
60度JIS−Aであることが望ましい。硬度が5度J
IS−A以下であると、柔らかすぎるため一定形状を保
つことが困難になる。一方、硬度が60度JIS−A以
上であると、固すぎるため、現像ローラ510上の液体
現像剤層と感光体10上のプリウェット液層とを2層状
態を維持しつつ接触させるには、液体現像剤層及びプリ
ウェット液層を介して現像ローラ510と感光体10と
の間に間隔が形成されるように現像ローラ510を設置
する必要が生じる。このため、現像ローラ510の設置
が困難になる。
【0025】尚、現像ローラ510の弾性層を形成する
部材としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレ
タン、ポリ塩化ビニル、NBR(ニトリル・ブチレン・
ラバー)等の発泡体、あるいは、シリコンゴム、ウレタ
ンゴム等の低硬度のゴム部材がある。但し、ゴム部材
は、一般に弾性変形させた状態で長年使用すると、永久
変形して本来の形状、すなわちローラ状に戻らなくなる
ことがある。このため、弾性層を形成する部材には、で
きれば発泡体を用いることが好ましい。尚、芯金の周囲
に発泡体で弾性層を形成し、更にその表面にゴム部材等
の弾性体で弾性層を形成してもよい。現像ローラ510
の表面層は液体現像剤508のキャリア液であるシリコ
ンオイルに膨潤しない導電性部材で形成されている。導
電性部材の電気抵抗値は、図1に示すように、電源装置
515によって現像ローラ510に電気的な現像バイア
スを印加できるようにするため、103 Ωcm程度であ
ることが望ましい。表面層を形成する方法としては、例
えば、弾性層の表面にカーボンブラック等の導電性粒子
が分散された合成ゴム系結合体をコーティングする方
法、弾性層を導電性を有する熱収縮チューブで覆い、こ
れに熱を加えて熱収縮させる方法等がある。あるいは、
導電性を有するチューブの内部に弾性材料を注入した
り、注入した弾性材料を発泡させたりして、表面層の内
部に弾性層を形成するようにしてもよい。導電性を有す
るチューブとしては、ポリイミド、ポリカーボネイト、
ナイロン等の樹脂チューブやニッケル等の金属チューブ
が用いられる。また、導電性を有する熱収縮チューブと
しては、PFA、PTFE等の樹脂チューブが用いられ
る。これ等のチューブは、つなぎ目のない所謂エンドレ
スチューブであることが望ましい。弾性層がウレタンゴ
ム等のシリコンオイルに膨潤しない弾性部材で形成され
ている場合、弾性層の表面に表面層を形成する必要はな
い。但し、現像ローラ510に電気的な現像バイアスを
印加できるようにするために、弾性層の表面を導電加工
するか、弾性層を形成する部材に導電性微粒子を添加す
るなどして、電気抵抗値を所望の値、即ち103 Ωcm
程度にする必要がある。
【0026】第一除去ローラ512は、現像ローラ51
0に当接するように設置されており、現像ローラ510
の回転方向と反対方向に回転する。また、第一除去ロー
ラ512は、図1に示すように、電源装置517により
トナーと同じ極性を有する電荷で帯電されている。これ
により、現像工程終了後に現像ローラ510に残留する
液体現像剤508と感光体10から現像ローラ510に
移動したプリウェット液220とを分離し、プリウェッ
ト液220のみを第一除去ローラ512の表面に付着さ
せて現像ローラ510から除去する。
【0027】第二除去ローラ514は、現像ローラ51
0に当接するように設置されており、現像ローラ510
の回転方向と反対方向に回転する。また、第二除去ロー
ラ514は、図1に示すように、電源装置519により
トナーと反対の極性を有する電荷で帯電されている。こ
れにより、現像工程終了後に現像ローラ510に残留す
る液体現像剤508を第二除去ローラ514の表面に付
着させ、現像ローラ510から除去する。
【0028】本実施例の転写装置60は、図1に示すよ
うに、中間転写体である中間転写ドラム602と、中間
転写ドラム602に離接可能に設けられた二次転写体で
ある二次転写ローラ604と、中間転写ドラム602に
残留するトナーを除去する除去ローラ606と、を備え
ている。
【0029】中間転写ドラム602は、感光体10と当
接するように設置されており、感光体10の回転方向と
反対方向に回転する。また、中間転写ドラム602は、
転写時に、図1に示すような電源装置608によりトナ
ーと反対の極性を有する電荷で帯電される。これによ
り、すなわち静電気力によって感光体10上のトナー像
を中間転写ドラム602上に一次転写する。
【0030】中間転写ドラム602は、ステンレス等の
剛体で形成された芯金と、芯金の周囲に形成された弾性
層と、弾性層の表面に形成された表面層とを有する。こ
のため、感光体10上に形成されたトナー像と中間転写
ドラム602とが接触する際の接触圧力を分散させるこ
とができるので、感光体10上のトナー像が乱れるのを
防止することができる。また、中間転写体に可撓性を有
するベルトを用いた場合のように、中間転写体を高速で
回転させても蛇行制御等の問題が生じない。尚、中間転
写ドラム602の表面硬度は、5〜50度JIS−A、
できれば15〜40度JIS−Aであることが望まし
い。表面硬度が5度JIS−A以下であると、柔らかす
ぎるため一定形状を保つことが困難になる。一方、表面
硬度が50度JIS−A以上であると、固すぎるため、
感光体10上に形成されたトナー像と中間転写ドラム6
02とを接触させた際に、感光体10上のトナー像を押
しつぶすおそれがある。
【0031】尚、中間転写ドラム602の弾性層を形成
する部材としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、NBR(ニトリル・ブチレ
ン・ラバー)等の発泡体、あるいは、シリコンゴム、ウ
レタンゴム等の低硬度のゴム部材がある。但し、ゴム部
材は、一般に弾性変形させた状態で長年使用すると、永
久変形して本来の形状、すなわちローラ状に戻らなくな
ることがある。このため、弾性層を形成する部材には、
できれば発泡体を用いることが好ましい。
【0032】中間転写ドラム602の表面層は液体現像
剤508のキャリア液であるシリコンオイルに膨潤しな
い部材で形成されている。表面層を形成する方法として
は、例えば、弾性層の表面に合成ゴム系結合体をコーテ
ィングする方法、弾性層の表面をチューブで被覆する方
法等がある。これ等のチューブは、つなぎ目のない所謂
エンドレスチューブである樹脂チューブ、例えばポリイ
ミド、PET等のチューブであることが望ましい。尚、
弾性層がウレタンゴム、フロロシリコンゴム等のシリコ
ンオイルに膨潤しないゴム部材で形成されている場合は
中間転写ドラムの側面を表面層で覆う必要はないが、発
泡体等のシリコンオイルに膨潤するもので形成されてい
る場合は中間転写ドラムの側面を表面層で覆う必要があ
る。
【0033】中間転写ドラム602の電気抵抗値は10
4 〜1011Ωcm、できれば106〜109 Ωcmある
ことが望ましい。電気抵抗値が104 Ωcm以下である
と、中間転写ドラム602を帯電した際に、中間転写ド
ラム602から感光体10に急激に放電し、感光体10
を損傷し、転写不良が発生する。一方、電気抵抗値が1
11Ωcm以上であると、中間転写ドラム602の帯電
が十分でなくなり、中間転写ドラム602と感光体10
上に形成されたトナー像との間の静電気力が弱まりトナ
ーの移動が十分に行われなくなる。中間転写ドラム60
2を上記のような電気抵抗値にするためには、中間転写
ドラム602の表面を導電加工するか、あるいは、表面
層を形成する部材に導電性微粒子を添加するなどして、
電気抵抗値を下げる必要がある。
【0034】中間転写ドラム602の表面は、離型性を
有する光沢面であることが望ましい。これは、トナーと
の離型性をよくすることにより、中間転写ドラム602
に一次転写されたトナー像を二次転写する際に、トナー
像の記録媒体への移動を容易にするためである。したが
って、中間転写ドラム602の表面層を形成する部材と
して、ラテックス、コーティングされたゴム部材、フッ
素コーティング等の離型コートが施されたポリイミド等
の樹脂チューブ、または、表面に離型効果を有するPF
A、PTFE、ETFE、FEP等の樹脂チューブを用
いることが望ましい。
【0035】中間転写ドラム602の具体的な構成例と
しては、図2(A)に示すような、芯金652aの周囲
にシリコンオイルに膨潤しないウレタン、フロロシリコ
ン等のゴム層652bを形成し、ゴム層652bの表面
にラテックス652cをコーティングしたもの、図2
(B)に示すような、芯金662aの周囲にポリスチレ
ン、ポリエチレン等のスポンジ層662bを形成し、全
体をPFA、PTFE等の樹脂チューブ662cで被覆
したもの、あるいは、図2(C)に示すような、芯金6
72aの周囲にスポンジ層672bを形成し、スポンジ
層672bの周囲にゴム層672cを形成し、更にゴム
層672cの表面にラテックス672dをコーティング
したもの等が考えられる。
【0036】二次転写ローラ604は、中間転写ドラム
602の回転方向と反対方向に回転することにより、記
録媒体である紙を中間転写ドラム602と二次転写ロー
ラ604との間に送り込む。この際、二次転写ローラ6
04は紙を介して中間転写ドラム602に押圧される。
また、二次転写ローラ604は、図1に示すように、電
源装置612によりトナーと反対の極性を有する電荷で
帯電されている。このため、中間転写ドラム602の弾
性層と二次転写ローラ604の静電気力とにより、中間
転写ドラム602と記録媒体との密着性を向上させ、記
録媒体の表面の凹凸に関係なく良好に転写を行える。
【0037】二次転写ローラ604の表面には、フッ素
コーティングが施されている。これは、トナーとの離型
性をよくすることにより、二次転写ローラ604に付着
したトナーの除去を容易にして二次転写ローラ604が
汚れるのを防止するためである。
【0038】除去ローラ606は、中間転写ドラム60
2に離接可能に、且つクリーニング時に当接するように
設置されており、中間転写ドラム602の回転方向と反
対方向に回転する。また、除去ローラ606は、図1に
示すように、電源装置614によりトナーと反対の極性
を有する電荷で帯電されている。これにより、二次転写
工程終了後に中間転写ドラム602に残留するトナーを
除去ローラ606の表面に付着させ、中間転写ドラム6
02から除去する。
【0039】本実施例のクリーニング装置70は、除去
ローラ702と、除去ローラ702に接続された電源装
置704とを備えている。除去ローラ702は、感光体
10に当接するように設けられており、感光体10の回
転方向と反対方向に回転する。電源装置704は、除去
ローラ702をトナーと反対の極性を有する電荷で帯電
するように除去ローラ702に電圧を印加する。これに
より、感光体10上に残留するトナーを除去する。
【0040】次に、本実施例に用いた画像形成用資材に
ついて説明する。本実施例に用いた液体現像剤は、エポ
キシ等のバインダーとなるレジン、トナーに所定の電荷
を与える荷電制御剤、着色顔料、トナーを均一に分散さ
せる分散剤等からなるトナーと、キャリア液とからな
る。トナーの構成は、従来の液体現像剤に用いられてき
たものと基本的には同様であるが、帯電特性及び分散性
の調整のためそれらの処方はシリコンオイルに適合する
よう変更してある。トナーの平均粒径は、小さい程、解
像度がよくなるが、粒径が小さいと物理的接着力が大き
くなり転写する際に、はがし難くなる。このため、本実
施例ではトナーの平均粒径は、転写性の向上を目的とし
て2〜4μmあたりに中心が来るように調整してある。
【0041】液体現像剤の粘性は、用いるキャリア液、
レジン、着色顔料、荷電制御剤などおよびそれらの濃度
により決まる。本実施例では、粘度を50〜6000m
Pa・s、トナー濃度を5〜40%の範囲で変化させて
実験した。
【0042】キャリア液は、高電気抵抗を示すジメチル
ポリシロキサンオイル、環状ポリジメチルシロキサンオ
イル等を用いる。尚、現像ローラ510上の液体現像剤
層中に含まれるキャリア液はきわめて少量であるので、
感光体10の潜像面に供給される液体現像剤中に含まれ
るキャリア液もきわめて少量である。したがって、転写
時に紙等に吸収されるキャリア液はきわめて少量となる
ので、粘度が1000mPa・s以下であれば定着後に
残留するキャリア液は、ほとんど見られない。本発明者
等の実験によれば、キャリア液に粘度が2.5mPa・
sである米国ダウコーニング社のDC344及び粘度が
6.5mPa・sである米国ダウコーニング社のDC3
45を用いて出画実験を行ったときは、いずれも定着後
に紙上に残留するキャリア液は見られなかった。しか
し、揮発性が高いため、現像装置を密閉構造にする必要
が生じた。また、キャリア液に粘度が20mPa・sで
ある信越シリコン社のKF−96−20を用いて出画実
験を行ったときは、定着後に紙上に残留するキャリア液
は見られなかった。また、揮発性がそれほど高くないの
で、現像装置を密閉構造にする必要は生じなかった。D
C344,DC345及びKF−96−20は、一般的
に化粧品に用いられるもので毒性等の安全性は高い。キ
ャリア液については、信越シリコン社のKF9937等
他に多くの種類があり、電気抵抗、蒸発特性、表面張
力、安全性等が満たされていればいずれを選択してもよ
い。
【0043】また、発明者等が行った実験では、表面張
力が大きい場合にはかぶりやトナーの塊が付着すること
があり、実験的には表面張力が21dyn/cm以上で
は画質に問題が起こりやすいことが分かった。
【0044】電気抵抗値としては、トナーの帯電安定性
の問題があり、1014Ωcm以上が望ましい。最低限1
12Ωcm以上は必要である。本実施例の説明では、こ
れらの実験結果に鑑み、価格が低く入手の容易なDC3
45を用いた例を示す。
【0045】プリウェット液は、画像支持体上に形成さ
れた静電潜像を乱すことなく、定着時に容易に蒸発し、
かぶりやトナーの塊が付着しないものであることが要求
される。例としては、米国ダウコーニング社のDC34
4,DC200−0.65,−1.0,−2.0、信越
シリコン社のKF96L−1,KF9937などが挙げ
られる。一般的に蒸発性の高いシリコンオイルを選択す
ることが好ましい。
【0046】発明者等の行った実験では、液粘度が0.
5〜3mPa・sの範囲で問題なく現像、転写、定着に
よる液の乾燥が行われたが、5mPa・sから6mPa
・s程度ではやや定着時の液の乾燥に時間と温度が必要
になる傾向が見られた。10mPa・sでは乾燥に要す
るエネルギーが大きくなり過ぎ一般的ではない。また、
0.5mPa・s以下であると揮発性が高くなるので、
危険物として法規制の対象となり適当でない。また、紙
への加熱の影響もあり、沸点は、250℃以下のもので
あることが好ましい。
【0047】表面張力は、現像剤と画像支持体との付着
力をなくし、離型性をよくして画像の汚れを防ぎ、画質
の解像力を向上させるため、できるだけ低いものがよ
い。本発明者等の実験によれば、20〜21dyn/c
m程度が限界でこれより低いものを選択する必要があ
る。
【0048】電気抵抗は、低い場合、潜像電荷をリーク
して像をぼかしてしまう。従って、できるだけ高いもの
を使用する必要がある。実験的には1014Ωcm程度以
上が望ましい。最低限1012Ωcmは必要である。
【0049】次に、本実施例の画像形成装置1の動作に
ついて説明する。先ず、図3(A)に示すように、帯電
装置30により感光体10の表面を帯電する。一般に帯
電装置30には、コロナ放電器が用いられる。次に、露
光装置40により帯電した感光体10上に像を露光す
る。例えば、レーザースキャナーにより像を露光して感
光体10の表面に静電潜像を形成する。図3(B)に示
すようにレーザースキャナーの光が当たった部分は、導
電化するので電荷が消失し、光の当たらなかった部分は
電荷の像である静電潜像として残る。
【0050】次に、図3(C)に示すように、プリウェ
ット装置20により感光体10上にプリウェット液22
0を塗布する。タンク202に貯蔵されたプリウェット
液220は、供給ローラ202aにより汲み上げられて
搬送ローラ204に供給される。搬送ローラ204に供
給されたプリウェット液220は塗布ローラ206に搬
送された後、感光体10上に塗布される。このように、
ローラを介してプリウェット220を塗布することによ
り、感光体10上に薄層のプリウェット液層を形成す
る。
【0051】次に、現像装置50により静電潜像を顕像
化する。タンク502に貯蔵された液体現像剤508
は、供給ローラ502aにより搬送ローラ504に供給
される。搬送ローラ504に供給された液体現像剤50
8は、塗布ローラ506a,506bに搬送された後、
現像ローラ510に塗布される。このように、ローラを
介して液体現像剤508を塗布することにより、現像ロ
ーラ510上に薄層の液体現像剤層を形成する。次に、
図3(D)に示すように、現像ローラ510上の液体現
像剤層を、感光体10上のプリウェット液層とソフトコ
ンタクトさせることにより感光体10の表面に形成され
た静電潜像に近接させて、静電気力により、帯電したト
ナーを感光体10上に移動させ、感光体10上にトナー
像を形成する。
【0052】次に、転写装置60により感光体10上に
形成されたトナー像を記録媒体である紙に転写する。先
ず、図3(E)に示すように、感光体10上に形成され
たトナー像を、トナーと電源装置608によりトナーと
反対の極性を有する電荷で帯電された中間転写ドラム6
02との間に生じる静電気力により、中間転写ドラム6
02上に一次転写する。次に、図3(F)に示すよう
に、中間転写ドラム602上に一次転写されたトナー像
を、二次転写ローラ604の中間転写ドラム602への
押圧力及び二次転写ローラ604に印加された二次転写
バイアスによって生じる静電気力により、中間転写ドラ
ム602と二次転写ローラ604との間に送り込まれた
紙に二次転写する。一方、感光体10は、クリーニング
装置70により感光体10上に残留した液体現像剤50
8が除去され、その後、除電装置80により除電され
る。
【0053】次に、図3(G)に示すように、図1には
図示されていない定着装置620により、紙上に二次転
写されたトナー像を定着する。定着装置620の定着ロ
ーラ622内に設けられた定着ヒータ624は、トナー
を熱的に溶融させる。これにより、紙上にトナー像を定
着する。
【0054】図4乃至図8は、本実施例の現像過程につ
いて詳細に説明するための図であり、図4は現像過程の
全体を説明するための図、図5は接近過程のようすを示
す図、図6はトナー移動過程のようすを示す図、図7は
非画像部の分離過程を示す図、図8は画像部の分離過程
を示す図である。従来の現像過程と異なり本実施例の現
像過程は、図4に示すように、現像ローラが感光体に接
近して液体現像剤層がプリウェット液層に接近する接近
過程と、液体現像剤層とプリウェット液層とがソフトコ
ンタクトしてトナーが移動するトナー移動過程と、現像
ローラが感光体から離れて現像ローラに付着するトナー
と感光体上に付着するトナーとに分離される分離過程と
の3つの過程から成り立っていると考えられる。
【0055】接近過程では、図5に示すように、現像ロ
ーラ510に弾性を有する円柱状に形成されたものを用
いたことにより、現像ローラ510の感光体10への押
圧力調節して現像ローラ510上の液体現像剤層と感光
体10上のプリウェット液層とが接触する際の接触圧力
を分散させると、キャリア液とトナーからなる高粘度の
液体現像剤層とプリウェット液層とはソフトコンタクト
される。この際、液体現像剤層及びプリウェット液層を
介して現像ローラ510と感光体10との間に微小ギャ
ップ即ち間隔dが形成される。尚、粘度の低いプリウェ
ット液は前後に若干押し出されてプリウェット液の液溜
りが生ずる。
【0056】トナー移動過程においては、図6に示すよ
うに画像部では、トナーが感光体10上の電荷と現像ロ
ーラ510との間に形成される電界によって主にクーロ
ン力によりプリウェット液層を通過して潜像面に移動す
る。一方、非画像部のトナーは、基本的には感光体10
の表面と液体現像剤層とがプリウェット液層により分離
されているので、不要なトナーの感光体10の表面への
付着は起こらない。
【0057】分離過程においては、非画像部では、図7
に示すように基本的に液体現像剤層は現像ローラ510
に残留する。プリウェット液層と液体現像剤層との界面
では2つの層が分離する際に、粘度の低いプリウェット
液層の一部が液体現像剤層に転移して分離する。したが
って、2つの層の分離点は、プリウェット液層の内部に
あると考えられる。一方、画像部では、図8に示すよう
に感光体10の表面に移動したトナーがプリウェット液
層を押しのけるため、プリウェット液層はトナー層の上
に位置し、その層内で分離する。現像ローラ510上に
は、トナーが移動した後に残るキャリア液の一部とプリ
ウェット液の一部が層を形成する。感光体10上に残っ
たプリウェット液は、後の転写工程において、トナーの
静電気力による移動を容易にする。
【0058】図9は液体現像剤層を薄層化したことの意
義を説明するための図である。現像ローラ510上に塗
布された液体現像剤層が厚すぎると、液体現像剤508
の粘度が高いので、静電気力で現像ローラ510から感
光体10の表面に移動しようとするトナー群が、その周
りに位置するトナーに対して粘性を断ち切れずにクラス
ターを形成して、感光体10の表面に移動するため、ト
ナーの過剰付着が起こり、画像ノイズが発生する。この
クラスターの発生を抑えるために、液体現像剤層の層厚
を現像が十分にできる最小限の値に抑える必要がある。
【0059】図10は現像剤支持体である剛体で形成さ
れた現像ローラと感光体とをハードコンタクトさせたよ
うすを示す図であり、図11は本実施例のソフトコンタ
クトを説明するための図である。上記で説明したよう
に、本実施例の現像過程では、プリウェット液層の画像
形成への機能は重要である。したがって、現像過程にお
ける重要な要件はプリウェット液層と液体現像剤層の2
層の状態を維持することである。図10に示すように、
剛体で形成された現像ローラと感光体とをハードコンタ
クトさせると2層の状態を維持することができない。本
実施例では、図11に示すように、現像剤支持体として
弾性性を有する現像ローラ510を用い、現像ローラ5
10の感光体10への押圧力を調節して現像ローラ51
0上に形成された液体現像剤層と感光体10上に形成さ
れたプリウェット液層とが接触する際の接触圧力を分散
させることにより、液体現像剤層とプリウェット液層と
を2層状態を維持しつつ接触させている。尚、この際、
液体現像剤層及びプリウェット液層を介して現像ローラ
510と感光体10との間にあたかも微小ギャップ、す
なわち間隔dが形成されたようになる。
【0060】次に、液体現像剤層の層厚、プリウェット
液層の層厚及び現像ギャップ即ち間隔の最適化について
説明する。液体現像剤層の層厚は、液体現像剤の粘性が
50〜100mPa・s以上のものについては、特に5
00mPa・s以上のものについては、薄くする必要が
ある。理想的には、現像時に要求されるトナー現像量
(すなわち、ソリッド部の濃度)を満たす層厚より若干
厚目が良い。これは、粘度の高い液体現像剤を用いた場
合、現像時に、静電気的に選択されたトナーが液の粘性
により余計なトナーを引き連れて感光体上に移動してし
まうために、トナーの異常付着を生じてしまい画像汚れ
を引き起こすからである。発明者等の実験では、トナー
濃度の高い液体現像剤については、5μmからトナー濃
度の低いものは40μm程度の層厚で良好な画像が得ら
れた。また、トナー濃度20〜30%の液体現像剤を用
いた場合、液体現像剤の層厚が8〜20μm程度で良好
な画質が得られた。
【0061】プリウェット液層の層厚は、選択されたプ
リウェット液の粘度、表面張力により最適値が存在す
る。薄過ぎる場合には、高粘度の液体現像剤が感光体上
に不規則に付着して画像汚れを生じる。プリウェット液
の量を増やしていくに従って、画像汚れは改善されて、
最適値が確認される。更に量を増やしていくと、潜像の
電荷が流れ鮮鋭度、解像力の低下が起こること、現像時
にトナー流れを生じやはり画像がぼける傾向を示す。D
C344を用いた実験では、30μm以下、特に20μ
m以下の厚みで良好な結果を得られた。これより粘性の
低いものについては、この結果より薄めでも、厚目でも
良い結果を得られる。しかしながら、高粘度のものに関
しては、最適値は範囲が狭くなる傾向にある。
【0062】感光体と現像ローラのギャップ、すなわち
間隔は、狭いほうが画質において解像力、ソリッド部の
濃度の均一性が良くなるのは、従来の現像法と同じであ
る。本実施例に用いた高粘性の液体現像剤では、トナー
間の凝集力が強いため、粉体現像剤のように、現像剤支
持体あるいはキャリア粒子から機械的衝撃、静電気力に
より遊離したトナーが現像に使われるような現象が起き
ない。すなわち、液体現像剤層と感光体との間に空気層
を介在させては現像がなされない。それゆえ、現像ロー
ラ510と液体現像剤層、液体現像剤層とプリウェット
液層、プリウェット液層と感光体がそれぞれ接触してい
る関係になることが必須である。したがって、微小ギャ
ップ即ち間隔dは、液体現像剤層、プリウェット液層の
厚み以下でそれぞれの層を乱さない程度の寸法でなけれ
ばならない。本実施例では、現像ローラ510の感光体
10への押圧力を調節して、液体現像剤の粘度、トナー
濃度の違いに応じ、感光体10上のプリウェット液層と
現像ベルト510上の液体現像剤層とを接触させたとき
に間隔dが8μmから50μmの間になるようにした。
【0063】上述の条件下で画出し実験をおこなった結
果を表1に示す。これらの結果から、本実施例の現像法
に最適な現像剤及びプリウェット液の粘性に関する範囲
は、現像剤が100mPa・sから6000mPa・
s、プリウェット液が0.5mPa・sから5mPa・
sの間であることが分かった。また、画質に関しては、
現像ベルト上の液体現像剤層の厚み、プリウェット液層
の厚み、現像ギャップ即ち間隔等の影響により変化する
が、現像諸条件の最適化をしても、概ね表1に示すよう
な傾向にあり、液体現像剤の最適な領域は表1に示した
範囲に入ることを確認した。尚、プリウェット液のシリ
コンオイルには、ダウコーニング製のDC200シリー
ズを用い、また現像液のキャリア液には、同社製のDC
345を用いた。
【0064】
【表1】
【0065】本発明の第一実施例によれば、液体現像剤
のキャリア液としてシリコンオイルを用いたことによ
り、従来のものに比べて以下に述べる利点を有する。
【0066】従来の液体現像剤は、一般にキャリア液と
してIsoparG (登録商標:Exxon 社製)を用いている。
このIsoparは、シリコンオイルほど抵抗値が高くないの
で、トナー濃度を濃くすると、即ち粒子間距離が小さく
なると、トナーの帯電性が悪くなる。したがって、Isop
arの場合は、トナー濃度に限界がある。これに対して、
第一実施例で用いたシリコンオイルは、抵抗値が十分に
大きいので、トナー濃度を濃くすることができる。ま
た、一般にIsoparの場合、トナーの分散状態が良く、し
たがって、トナー濃度が1〜2%でも、トナー同士が反
発しあうので、均一にトナーが分散している。これに対
して、シリコンオイルは、トナー濃度が1〜2%の場
合、分散性が良くなく、じきに沈殿してしまう。しか
し、トナー濃度を5〜40%にすると、密に詰まった状
態となり、安定して分散する。このため、本実施例で
は、トナーが高密度に分散された高粘度の液体現像剤を
使用している。これにより、従来の低濃度の液体現像剤
に比べて、現像液の液量を大幅に低減することができ、
現像装置の小型化を図ることができる。更に、本実施例
の液体現像剤は高粘度の液体であるので、保管や取り扱
いの点でも、従来の低粘度の液体現像剤や粉体現像剤に
比べて容易になる。
【0067】従来の液体現像剤で用いていたIsoparは、
前述のように、揮発性が高く、しかも悪臭を放つので、
作業環境を悪化させるだけでなく、公害を起こすという
問題があった。これに対して本実施例で用いているシリ
コンオイルは、化粧品用として用いられていることから
も明らかなように、安全な液体であり、また無臭である
ので、本実施例によれば、作業環境を改善することがで
き、また公害の問題も発生しない。
【0068】また、本発明の第一実施例によれば、弾性
を有する円柱状の中間転写ドラム602を用いたことに
より、感光体10上に形成されたトナー像と中間転写ド
ラム602とが接触する際の接触圧力を分散することが
できるので、中間転写ドラム上に一次転写されたトナー
像が押しつぶされるのを防止することができ、したがっ
て、トナー像を紙に画像流れを生じさせることなく転写
することができる。また、中間転写体として可撓性を有
する中間転写ベルトを用いた場合のように、中間転写体
を高速で回転させても蛇行制御等の問題が生じないの
で、中間転写体をより高速で回転することが可能とな
り、これにより、出画の高速化を図ることができる。
【0069】尚、液体現像剤を用いる画像形成装置にお
いて、感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に直
接転写する場合、現像剤に粉体トナーを用いた場合と異
なり、トナー像と記録媒体との間に空気が介在すると感
光体上のトナーは記録媒体上に移動しない。このため、
記録媒体の表面が粗いと記録媒体上に転写されたトナー
像に画像抜けが生じることがある。したがって、トナー
像を記録媒体に転写する際にある程度の押圧力を加える
ことが望ましいが、感光体に強い圧力を加えると感光体
を損傷するおそれがあるので、感光体には十分な圧力を
加えることができない。このため、従来の液体現像剤を
用いた画像形成装置では、プリウェット液で記録媒体の
表面を平滑に処理して、トナー像と記録媒体との間に空
気が介在するのを防止する方法が用いられている。しか
しながら、上記の方法では、記録媒体の種類によって表
面の平滑度が異なるため、使用できる記録媒体の種類が
限定されるという問題があった。この点、本発明の第一
実施例によれば、表面が光沢面である中間転写ドラム6
02上に感光体10上のトナー像を一次転写するので、
中間転写ドラム602上に一次転写されたトナー像に画
像抜けが生じるのを防ぐことができる。また、中間転写
ドラム602上に一次転写されたトナー像を記録媒体上
に二次転写することにより、二次転写の際に十分な押圧
力を加えることができるので、記録媒体と中間転写体と
の密着性が向上する。このため、二次転写の際にプリウ
ェット液で記録媒体の表面を平滑に処理する必要がな
い。したがって、本発明の第一実施例によれば、感光体
10上に形成されたトナー像を記録媒体上に記録媒体の
種類を選ぶことなく良好に転写することができる。尚、
中間転写ドラム602の表面を離型性のよい光沢面とし
た場合には、中間転写ドラム602とトナーとの離型性
がよくなるので、中間転写ドラム602に一次転写され
たトナー像を紙上に更に良好に二次転写することができ
る。
【0070】さらに、本発明の第一実施例によれば、感
光体10上に離型性を有し化学的に不活性な誘電性液で
あるプリウェット液220を塗布するプリウェット装置
20を設けたことにより、感光体10の非画像部にトナ
ーが付着するのを防止することができる。
【0071】次に、本発明の第二実施例を図12を参照
して説明する。図12は本発明の第二実施例である多色
画像形成装置の概略構成図である。ここで、図中の符号
は第一実施例と同じ機能を有するものについては同じ符
号を使用している。
【0072】本発明の第二実施例である多色画像形成装
置2は、図12に示すように、記録媒体である紙上にイ
エロー、マゼンダ、シアンおよびブラックの各現像剤に
対応する画像を形成する画像形成装置2a,2b,2
c,2d(以下、単に画像形成装置ともいう)と、紙を
画像形成装置2aに供給する給紙装置610と、紙を画
像形成装置2aから画像形成装置2bに搬送する搬送装
置630aと、紙を画像形成装置2bから画像形成装置
2cに搬送する搬送装置630bと、紙を画像形成装置
2cから画像形成装置2dに搬送する搬送装置630c
と、紙に転写されたトナー像を定着する定着装置620
と、トナーが定着した紙を外部に排出する排紙装置63
2と、を備えている。
【0073】各画像形成装置の構成は、図1に示す第一
実施例の画像形成装置1と基本的に同様であり、異なる
点は、画像形成装置2aのタンク502にはイエローの
トナーを含む液体現像剤508aが、画像形成装置2b
のタンク502にはマゼンダのトナーを含む液体現像剤
508bが、画像形成装置2cのタンク502にはシア
ンのトナーを含む液体現像剤508cが、そして、画像
形成装置2dのタンク502にはブラックのトナーを含
む液体現像剤508dが、それぞれ貯蔵されていること
である(以下、液体現像剤508a,508b,508
c,508dを単に液体現像剤508ともいう)。ま
た、定着装置620の構成も、第一実施例で用いたもの
と同様である。さらに、給紙装置610、搬送装置63
0a〜630b及び排紙装置630は、従来の電子写真
式プリンタに用いられている従来技術を流用することが
できる。したがって、本実施例では、上記の各装置の詳
細な説明を省略する。
【0074】次に、本実施例の多色画像形成装置2の動
作について説明する。本実施例の多色画像形成装置2
は、第一実施例で述べた帯電から除電までの動作を、画
像形成装置2a、画像形成装置2b、画像形成装置2
c、画像形成装置2dの順に、各中間転写ドラム602
上に一次転写されたトナー像をレジストレーションの合
う位置で紙に順次二次転写するタイミングで行うことに
より、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナ
ー像を紙に順次二次転写して、紙上にカラー画像を形成
する。紙上に形成されたカラー画像は、図12に示すよ
うに、定着装置620の定着ローラ622内に設けられ
た定着ヒータ624により、トナーが熱的に溶融し紙に
定着する。その後、カラー画像が定着した紙を排紙装置
632により外部に排出する。
【0075】本発明の第二実施例によれば、イエローの
現像剤に対応する画像を形成する画像形成装置2a、マ
ゼンダの現像剤に対応する画像を形成する画像形成装置
2b、シアンの現像剤に対応する画像を形成する画像形
成装置2cおよびブラックの現像剤に対応する画像を形
成する画像形成装置2dを設けたことにより、イエロ
ー、マゼンダ、シアン、およびブラックの各トナー像
は、それぞれ対応する画像形成装置が備える感光体10
上に形成された後、中間転写ドラム602上に一次転写
される。したがって、各中間転写ドラム602上に一次
転写されたトナー像を紙に順次二次転写することによ
り、出画の高速化を図ることができる。また、二次転写
の際に十分な押圧力を加えることができるので、記録媒
体と中間転写体との密着性が向上する。このため、良好
な画像が得られた。
【0076】尚、上記の第二実施例では、紙にイエロー
の画像を形成する画像形成装置2aと、マゼンダの画像
を形成する画像形成装置2bと、シアンの画像を形成す
る画像形成装置2cと、ブラックの画像を形成する画像
形成装置2dとを設けたものについて説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。本発明の多色画像
形成装置は、紙に所望の色の画像を形成する画像形成装
置を必要に応じて二個又は三個設けたものでもよい。
【0077】次に、本発明の第三実施例について図13
乃至図16を参照して説明する。図13は本発明の第三
実施例である多色画像形成装置の概略構成図、図14は
図13に示す多色画像形成装置に用いられるプリウェッ
ト装置の概略斜視図、図15は図14に示すプリウェッ
ト装置の動作を説明するための図、図16はプリウェッ
ト液供給体を感光体10に当接させたときのプリウェッ
ト液の流れを表した図である。ここで、図中の符号は第
一実施例と同じ機能を有するものについては同じ符号を
使用している。
【0078】本発明の第三実施例である多色画像形成装
置3は、図13に示すように、画像支持体である感光体
10と、感光体10上にプリウェット液を塗布するプリ
ウェット装置25と、感光体10を帯電する帯電装置3
0と、感光体10上に像を露光する露光装置40と、感
光体10の静電潜像が形成された部分にトナーを供給す
ることにより静電潜像を顕像化する現像装置55と、感
光体10上に形成されたトナー像を所定の紙に転写する
転写装置60と、感光体10上に残留したトナーを除去
するクリーニング装置70と、帯電された感光体10を
除電する除電装置80と、図示されていないが紙に転写
されたトナーを定着させる定着装置と、を備えている。
【0079】図13に示す多色画像形成装置3が図1に
示す第一実施例の画像形成装置1と異なる点は、プリウ
ェット装置20に代えてプリウェット装置25を用いた
こと、および現像装置50に代えて現像装置55を用い
たことである。したがって、本実施例では、プリウェッ
ト装置25及び現像装置55について説明し、その他の
装置の詳細な説明を省略する。
【0080】本実施例のプリウェット装置25は、図1
4に示すように、感光体10上に描かれる画像幅と略同
じ長さを有する板状のプリウェット液供給体252と、
プリウェット液供給体252を収納するケース254
と、プリウェット液220を貯蔵するタンク256と、
タンク256に貯蔵されたプリウェット液220を汲み
上げるポンプ258と、チューブ260a,260b
と、変位装置262と、を備えている。
【0081】プリウェット液供給体252には、気孔が
連続した立体網目構造を有する連続多孔質体、例えばベ
ルイータ(登録商標:カネボウ(株))が用いられる。
ベルイータは、気孔の容積分だけプリウェット液220
を保持することができ、また気孔の容積を越えるプリウ
ェット液220が供給されたときには、プリウェット液
220の流れ方向に対し垂直な方向においてプリウェッ
ト液220を均一に放出することができる。ケース25
4の感光体10と対向する面には、図15に示すよう
に、プリウェット液供給体252の底面を感光体10に
当接させることができるように開口部254aが設けら
れている。チューブ260aは、ポンプ258により汲
み上げられたプリウェット液220をプリウェット液供
給体252の供給側252aに搬送する。尚、プリウェ
ット液供給体252の供給側252aとケース254と
の間には空間部254bが形成されており、プリウェッ
ト液220はこの空間部254bに蓄えられた後、供給
側252aから供給される。チューブ260bは、プリ
ウェット液供給体252の放出側252bから放出され
たプリウェット液220をタンク256に搬送する。変
位装置262は、外部からの信号が入力されていないと
きは、図15(A)に示すように、プリウェット液供給
体252を感光体10から離れた位置に保持し、外部か
らの信号が入力されているときは、図15(B)に示す
ように、プリウェット液供給体252を感光体10に当
接する。
【0082】本実施例の現像装置55は、現像剤支持体
である現像ベルト560と、現像ベルト560を回転駆
動すると共に現像ベルト560の一部を感光体10に当
接するように保持する駆動ローラ562a,562b
と、現像ベルト560の表面に液体現像剤を塗布する現
像剤供給装置57と、現像後、現像ベルト560に付着
する現像剤を掻き取る掻き取りローラ564と、を備え
ている。
【0083】現像剤供給装置57は、四つの現像カート
リッジ57a,57b,57c,57d(以下、単に現
像カートリッジともいう)と、図示されていないが現像
カートリッジを現像ベルト560の表面に離接する離接
装置と、を有する。各現像カートリッジは、液体現像剤
508を貯蔵すると共に吐出するベローズポンプ552
と、現像ベルト560の表面に液体現像剤を塗布する塗
布ローラ556と、ベローズポンプ552から吐出され
た液体現像剤を塗布ローラ556に搬送する搬送ローラ
554a,554bと、調整ローラ555と、を備えて
いる。現像カートリッジ57aのベローズポンプ552
にはイエローのトナーを含む液体現像剤508aが、現
像カートリッジ57bのベローズポンプ552にはマゼ
ンタのトナーを含む液体現像剤508bが、現像カート
リッジ57cのベローズポンプ552にはシアンのトナ
ーを含む液体現像剤508cが、そして、現像カートリ
ッジ57dのベローズポンプ552にはブラックのトナ
ーを含む液体現像剤508dがそれぞれ貯蔵されてい
る。
【0084】搬送ローラ554bは、搬送ローラ554
aに当接するように設置されており、搬送ローラ554
aの回転方向と反対方向に回転することにより、ベロー
ズポンプ552に貯蔵された液体現像剤508を搬送ロ
ーラ544aに搬送する。搬送ローラ554aは、塗布
ローラ556に当接するように設置されており、塗布ロ
ーラ556の回転方向と反対方向に回転することによ
り、搬送ローラ554bにより搬送された液体現像剤5
08を塗布ローラ556に搬送する。塗布ローラ556
は、図示されていない離接装置により現像ベルト560
の表面と離接可能に設置されており、現像ベルト510
の回転方向と反対方向に回転することにより、搬送ロー
ラ554aにより搬送された液体現像剤508を現像ベ
ルト510の表面に塗布する。調整ローラ555は、搬
送ローラ554bに当接するように設置されており、搬
送ローラ554bの回転方向と反対方向に回転すること
により、搬送ローラ554b上の液体現像剤508の層
厚を調節する。尚、搬送ローラの数は2個に限定される
ものではない。また、現像ベルト560上に液体現像剤
508を均一に塗布することができる場合には、搬送ロ
ーラを設けなくてもよい。
【0085】上記構成の現像剤供給装置57は、図示さ
れていない離接装置によって、いずれかの現像カートリ
ッジが備える塗布ローラ556を現像ベルト560に当
接させることにより、現像ベルト560の表面に所望の
色のトナーを含む液体現像剤508を塗布する。
【0086】現像ベルト560は、駆動ローラ562
a,562bによって感光体10の回転方向と反対方向
に回転することにより、感光体10の表面に塗布ローラ
556によって塗布された液体現像剤508を供給す
る。現像ベルト560には、シームレスのニッケルベル
トのような金属ベルト、ポリイミドフィルムベルトのよ
うな樹脂ベルト等の可撓性を有する部材が用いられる。
これにより、現像ベルト560のテンションを調節して
現像ベルト560上に形成された液体現像剤層と感光体
10上に形成されたプリウェット液層とが接触する際の
接触圧力を分散させると、液体現像剤層及びプリウェッ
ト液層を介して感光体10と現像ベルト560との間に
あたかも間隔が形成されたようになる。このため、現像
過程において、現像ベルト560上に形成された液体現
像剤層と感光体10上に形成されたプリウェット液層と
を層同士を区別できるような2層状態を維持しつつ接触
させることができる。尚、現像ベルト560は電気的な
現像バイアスを印加できるものでなければならない。し
たがって、樹脂ベルトを用いる場合には、ベルトの表面
を導電加工するか、ベルトの材質に導電性微粒子を添加
するなどして電気抵抗値を下げる必要がある。ベルト自
体が導電性を有する場合は、駆動ローラ562a,56
2bには、現像バイアスを印加できるように導電性微粒
子が添加された電気抵抗値の低いゴムローラが用いられ
る。ベルトの表面に導電加工を施した場合は、ベルトの
表面に接触する導体を配設し、この導体に現像バイアス
を印加する。
【0087】次に、本実施例の多色画像形成装置3の動
作について説明する。先ず、帯電装置30によって感光
体10の表面を帯電し、その後、露光装置40により帯
電した感光体10上に像を露光する。
【0088】次に、プリウェット装置25により感光体
10上にプリウェット液220を塗布する。プリウェッ
ト装置25は、外部からの信号が入力されるとプリウェ
ット液供給体252を感光体10に当接する。プリウェ
ット液供給体252の内部には、ポンプ258によりプ
リウェット液220が常時循環しており、プリウェット
液供給体252であるベルイータの気孔の容積を越える
プリウェット液220は、図16に示すように、プリウ
ェット液供給体252の放出側252bから放出される
と共にプリウェット液供給体252の底面から放出さ
れ、感光体10に傷を付けることなく感光体10上に均
一に塗布される。
【0089】次に、現像装置55により静電潜像を顕像
化する。ベローズポンプ552により調整ローラ555
と搬送ローラ554bとの当接開始側に供給された液体
現像剤508は、搬送ローラ554aを介して塗布ロー
ラ556に搬送された後、現像ベルト560に塗布され
る。このように、複数のローラを介して現像ベルト56
0上に液体現像剤508を塗布することにより、現像ベ
ルト560上に薄層の液体現像剤層を形成する。尚、図
示されていない離接装置により、現像ベルト560にい
ずれかの現像カートリッジが備える塗布ローラ556を
当接することにより、イエロー、マゼンダ、シアン及び
ブラックのいずれかのトナーを含む液体現像剤508を
現像ベルト560に塗布することができる。次に、この
ようにして現像ベルト560上に形成された液体現像剤
層を感光体10の表面に形成された静電潜像に近接させ
て、静電気力により、帯電したトナーを感光体10上に
移動させ、トナー像を形成する。
【0090】次に、転写装置65により感光体10上に
形成されたトナー像を中間転写ドラム602上に一次転
写する。感光体10上に形成されたトナー像は、感光体
10上に形成されたトナー像と電源装置608によりト
ナーと反対の極性を有する電荷で帯電した中間転写ドラ
ム602との間に生じる静電気力により、中間転写ドラ
ム602上に移動し一次転写される。一方、感光体10
は、クリーニング装置70により感光体10上に残留し
た液体現像剤508が除去され、その後、除電装置80
により除電される。そして、図示されていない離接装置
により、現像ベルト560に当接する塗布ローラ556
が切り換えられ、再び上記の帯電から除電までのサイク
ルを繰り返すことにより、中間転写ドラム602上にイ
エロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナー像を次
々と重ねて一次転写する。これにより、中間転写ドラム
602上にカラー化に対応したトナー像を形成する。
【0091】次に、転写装置65により中間転写ドラム
602上に形成されたカラー化に対応したトナー像を記
録媒体である紙に二次転写する。中間転写ドラム602
上に形成されたカラー化に対応したトナー像は、二次転
写ローラ604の中間転写ドラム602への押圧力及び
二次転写ローラ604に印加された二次転写バイアスに
よって生じる静電気力により、中間転写ドラム602と
二次転写ローラ604との間に送り込まれた紙に二次転
写される。そして、図示されていない定着装置により、
紙上に定着する。これにより、紙上にカラー画像を形成
することができる。
【0092】本発明の第三実施例によれば、感光体10
上に形成されたトナー像を中間転写ドラム602上に一
次転写するという工程をイエロー、マゼンダ、シアン及
びブラックの各色毎に順次行うことにより中間転写ドラ
ム602上にカラー化に対応したトナー像を形成し、そ
の後、中間転写ドラム602上に形成されたカラー化に
対応したトナー像を記録媒体に二次転写するので、感光
体上に形成されたトナー像を直接紙に順次転写する場合
に比べて、紙のずれ等を考慮する必要がなく、したがっ
て、紙に転写されるカラー画像のレジストレーションを
合わせるのが容易になる。その他の効果は第一実施例の
ものと同様である。
【0093】尚、上記の第三実施例では、現像剤供給装
置として、現像ベルト560上にイエローのトナーを含
む液体現像剤508aを塗布する現像カートリッジ57
aと、マゼンダのトナーを含む液体現像剤508bを塗
布する現像カートリッジ57bと、シアンのトナーを含
む液体現像剤508cを塗布する現像カートリッジ57
cと、ブラックのトナーを含む液体現像剤508dを塗
布する現像カートリッジ57dと、を設けたものについ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。現像剤供給装置は、現像剤支持体に所望の色のトナ
ーを含む液体現像剤を塗布する現像カートリッジを必要
に応じて二個又は三個設けたものであってもよい。
【0094】本発明は、上記の各実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能であ
る。たとえば、上記の各実施例では、画像支持体として
有機感光体を用いた場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、画像支持体は、カール
ソン法で用いる各種感光体あるいはイオノグラフィ等の
静電潜像を直接形成する導体上に絶縁体層を形成したも
の、静電プロッタで用いるような静電記録紙でもよい。
【0095】また、上記の各実施例では、露光装置によ
り画像支持体上に像を露光し、その後、プリウェット装
置により画像支持体上にプリウェット液を塗布するもの
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、プリウェット液の塗布は、現像工程に先立って
行われるものであればよい。たとえば、プリウェット装
置により画像支持体上にプリウェット液を塗布し、その
後、露光装置により画像支持体上に像を露光するもので
あってもよい。また、プリウェット装置は、上記の各実
施例で用いたものに限定されるものではなく、一定の量
のプリウェット液を感光体の表面に均一に塗布すること
ができるものであればよい。たとえば、軸方向に並んだ
複数のノズルからプリウェット液を吐出させることによ
り塗布するもの、スポンジローラ等により塗布するもの
等でもよい。また、プリウェット液の粘度が0.5〜5
mPa・s、電気抵抗が1012Ωcm以上、沸点が10
0〜250℃、表面張力が21dyn/cm以下であれ
ば、プリウェット液はシリコンを主成分とするものでな
くてもよい。さらに、画像支持体の表面に離型性を有す
る材料をコーティングした場合、特にプリウェット装置
を必要とするものではない。
【0096】また、上記の各実施例では、現像装置にお
ける液体現像剤の現像剤支持体への供給として、ローラ
を介して現像剤支持体に液体現像剤を塗布するものにつ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、現像装置は現像剤支持体上に液体現像剤を薄くムラ
なく塗布することができるものであればよい。たとえ
ば、ベローズポンプにより現像剤支持体上に液体現像剤
を直接塗布し、その後、層形成ローラや層形成ブレード
で現像剤支持体上の液体現像剤層の層厚を規制するよう
にしてもよい。また、現像剤支持体は、上記の各実施例
で用いたものに限定されるものではなく、金属等の導電
性を有する剛体で形成されたものでもよい。但し、剛体
で形成された現像ローラを用いる場合、現像ローラ上に
形成された液体現像剤層と感光体上に形成されたプリウ
ェット液層とを2層状態を維持しつつ接触させるため、
感光体に可撓性を有するベルト状部材で形成されたもの
を用いるか、または、現像ローラと感光体ドラムとの間
に微小なギャップ即ち間隔dを形成するようにして現像
ローラを設置する必要がある。
【0097】さらに、上記の各実施例では、転写装置に
おける一次転写として、電源装置608によって中間転
写ドラム602をトナーと反対の極性を有する電荷で帯
電することにより、感光体10上に形成されたトナー像
を中間転写ドラム602上に一次転写するものについて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
転写装置は、たとえば、コロナ放電器により中間転写ド
ラム602をトナーと反対の極性を有する電荷で帯電す
るようにしたものであってもよい。また、上記の各実施
例では、転写装置における二次転写として、二次転写ロ
ーラ604の中間転写ドラム602への押圧力及び二次
転写ローラ604に印加されたバイアス電圧によって生
じる静電気力により、中間転写ドラム602上のトナー
像を紙に二次転写するものについて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。転写装置は、中間転
写ドラム602上のトナー像を紙に二次転写することが
できるものであればよい。たとえば、二次転写ローラ6
04の内部に定着ヒータを設け、中間転写ドラム602
上のトナーを加熱した場合、中間転写ドラム602上の
トナー像を紙に二次転写すると同時に定着することがで
きる。
【0098】また、上記の各実施例では、クリーニング
装置として、トナーと反対の極性を有する電荷で帯電さ
れた除去ローラ702を用いたものについて説明した
が、本発明はこれに限定されない。クリーニング装置
は、感光体上に残留するトナーを除去することができる
ものであればよく、例えば、感光体上に残留するトナー
をブレード等を用いて掻き取るものでもよい。
【0099】また、本発明は上記の各実施例に限定され
るものではなく、液体現像剤の層厚が5〜40μmであ
れば、高粘性現像剤の粘度は10000mPa・sであ
っても良い。現状では、6000mPa・s以上の高粘
度の現像剤は、キャリア液とトナーとの攪拌が難しくな
るので、コスト的にあわなくなると考えるが、安価に入
手できるようになれば、6000mPa・s以上でもよ
い。粘度が10000mPa・sを越えるものは、現実
的でなくなる。また、液体現像剤のキャリア液はシリコ
ンオイルに限定されない。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ナーが高濃度に分散された液体現像剤を薄層にして現像
することにより、高解像度であると共に、小型化が容易
で、しかも低公害化が可能であり、また、弾性を有する
円柱状の中間転写体を用いたことにより、画像支持体上
に形成されたトナー像と中間転写体とが接触する際の接
触圧力を分散することができるので、中間転写体上に一
次転写されたトナー像が押しつぶされるのを防止するこ
とができ、これにより、画像支持体上に形成されたトナ
ー像を記録媒体上に画像流れを生じさせることなく転写
することのできる画像形成装置を提供することができ
る。
【0101】また、中間転写体の表面を離型性のよい光
沢面とした場合には、中間転写体とトナーとの離型性が
よくなるので、中間転写体上に一次転写されたトナー像
を記録媒体上に良好に二次転写することができる画像形
成装置を提供することができる。
【0102】さらに、画像支持体上に離型性を有し化学
的に不活性な誘電性液であるプリウェット液を塗布する
プリウェット手段を設けた場合には、画像支持体の非画
像部にトナーが付着するのを防止することができる画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる中間転写
ドラムの概略断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の動作を説明するため
の図である。
【図4】現像過程の全体を説明するための図である。
【図5】接近過程のようすを示す図である。
【図6】トナー移動過程のようすを示す図である。
【図7】非画像部の分離過程を示す図である。
【図8】画像部の分離過程を示す図である。
【図9】液体現像剤を薄層化したことの意義を説明する
ための図である。
【図10】現像ローラと感光体とをハードコンタクトさ
せたようすを示す図である。
【図11】本発明のソフトコンタクトを説明するための
図である。
【図12】本発明の第二実施例である多色画像形成装置
の概略構成図である。
【図13】本発明の第三実施例である多色画像形成装置
の概略構成図である。
【図14】図13に示すプリウェット装置の概略斜視図
である。
【図15】図14に示すプリウェット装置の動作を説明
するための図である。
【図16】プリウェット液供給体を感光体に当接させた
ときのプリウェット液の流れを表した図である。
【符号の説明】
1,2a,2b,2c,2d 画像形成装置 2,3 多色画像形成装置 10 感光体 20,25 プリウェット装置 30 帯電装置 40 露光装置 50,55 現像装置 57 現像剤供給装置 57a,57b,57c,57d 現像カートリッジ 60 転写装置 70 クリーニング装置 80 除電装置 202,256,502 タンク 202a,502a 供給ローラ 204,504,554a,554b 搬送ローラ 206,506a,506b,556 塗布ローラ 220 プリウェット液 252 プリウェット液供給体 254 ケース 258 ポンプ 260a,260b チューブ 262 変位装置 302 遮光板 508,508a,508b,508c,508d
液体現像剤 510 現像ローラ 512 第一除去ローラ 513,515,517,519,608,612,6
14,704 電源装置 514 第二除去ローラ 552 ベローズポンプ 555 調整ローラ 560 現像ローラ 562a,562b 駆動ローラ 564 掻き取りローラ 602 中間転写ドラム 604 二次転写ローラ 606,702 除去ローラ 610 給紙装置 620 定着装置 622 定着ローラ 624 定着ヒータ 630a,630b,630c 搬送装置 632 排紙装置 652a,662a,672a 芯金 652b,672c ゴム層 652c,672d ラテックス 662b,672b スポンジ層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像支持体上に形成された静電潜像を帯
    電した顕像化粒子であるトナーによって現像し、前記画
    像支持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する
    画像形成装置であって、 現像剤支持体上に塗布された絶縁性液体中にトナーが高
    濃度に分散された100〜10000mPa・sの高粘
    度の液体現像剤を前記画像支持体の潜像面に供給するこ
    とにより、前記画像支持体上にトナー像を形成する現像
    手段と、 前記画像支持体上に形成されたトナー像を弾性を有する
    円柱状の中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、 前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体
    に二次転写する二次転写手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記一次転写手段は、前記画像支持体上
    に形成されたトナー像を静電気力によって前記中間転写
    体上に一次転写するものであることを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記二次転写手段は、前記中間転写体上
    に一次転写されたトナー像を静電気力によって前記記録
    媒体上に二次転写するものであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体は、表面硬度が5〜60
    度JIS−Aであることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体は、表面の電気抵抗値が
    104 〜1011Ωcmであることを特徴とする請求項
    2,3又は4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体は、表面が離型性のよい
    光沢面であることを特徴とする請求項1,2,3,4又
    は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体は、芯金と、前記芯金の
    表面に形成された弾性層とを有するものであることを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性層は、前記液体現像剤の絶縁性
    液体に膨潤しない部材で形成されていることを特徴とす
    る請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像支持体上に離型性を有し化学的
    に不活性な誘電性液であるプリウェット液を塗布するプ
    リウェット手段を備えていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記プリウェット液は、粘度が0.5
    〜5mPa・s、電気抵抗が1012Ωcm以上、沸点が
    100〜250℃、表面張力が21dyn/cm以下で
    あることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記プリウェット液は、シリコンオイ
    ルを主成分としたものであることを特徴とする請求項1
    0記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記液体現像剤は、絶縁性液体の粘度
    が0.5〜1000mPa・s、電気抵抗が1012Ωc
    m以上、表面張力が21dyn/cm以下、沸点が10
    0℃以上であることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9,10又は11記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 前記液体現像剤は、シリコンオイルを
    絶縁性液体として利用するものであることを特徴とする
    請求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記液体現像剤は、平均粒径0.1〜
    5μmのトナーを5〜40%の濃度で含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12又は13記載の画像形成装
    置。
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JP2009507258A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 リサーチ ラボラトリーズ オブ オーストラリアプロプライエタリイ リミテッド 高速電子写真プリント

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