JPH08326870A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

Info

Publication number
JPH08326870A
JPH08326870A JP13235195A JP13235195A JPH08326870A JP H08326870 A JPH08326870 A JP H08326870A JP 13235195 A JP13235195 A JP 13235195A JP 13235195 A JP13235195 A JP 13235195A JP H08326870 A JPH08326870 A JP H08326870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
plate
clutch
driven plate
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13235195A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Imakire
政義 今給黎
Naohisa Momiyama
尚久 樅山
Hideji Kato
秀二 加藤
Fumitomo Yokoyama
文友 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP13235195A priority Critical patent/JPH08326870A/ja
Publication of JPH08326870A publication Critical patent/JPH08326870A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トルクコンバータの軸方向寸法を小さくするこ
とができ、スプリングが磨耗するのを防止することがで
きるようにする。 【構成】円周方向における複数箇所に配設されたスプリ
ングと、スプリングより内方においてクラッチプレート
21に固定され、ロックアップクラッチ装置14の係脱
に伴ってスプリングを押圧するドライブプレート57
と、ロックアップクラッチ装置14の係脱に伴ってスプ
リングを受けるドリブンプレート32とを有する。該ド
リブンプレート32は、交差口を備え、出力部材に対し
て軸方向に移動自在に配設される。前記ドライブプレー
ト57は、固定部、前記交差口において前記ドリブンプ
レート32と交差する交差部、ドリブンプレート32の
軸方向の移動を規制する規制部、及び該規制部より外方
において前記スプリングを保持するスプリング保持部を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機は、流体伝動装置とし
てのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによっ
て取り出されたエンジンの回転を、トルクコンバータを
介して変速装置の入力軸に伝達する構造になっている。
前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンラ
ンナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダンパ
装置によって構成される。そして、エンジンからの回転
はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、
該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによ
ってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回
転を入力軸に伝達するようになっている。
【0003】また、前記ロックアップクラッチ装置は、
軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備
え、該クラッチプレートに摩擦材が貼(ちょう)着され
る。そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された
車速が得られると、クラッチプレートとフロントカバー
とが接触させられ、ロックアップクラッチ装置が係合さ
せられる。その結果、エンジンの回転がトルクコンバー
タを介することなく入力軸に伝達される。
【0004】ところで、前記ロックアップクラッチ装置
が係合させられたときに、エンジンの出力トルクの急激
な変動がそのまま入力軸に伝達されると、振動、騒音等
が発生してしまう。そこで、前記ロックアップクラッチ
装置とタービンハブとの間にダンパ装置が配設される。
該ダンパ装置は、クラッチプレートの円周方向における
複数箇所に配設されたスプリング、前記クラッチプレー
トに固定され、各スプリングを保持する保持プレート、
前記クラッチプレートに固定され、各スプリングの一端
に接触させられるドライブプレート、及び前記タービン
ハブに固定され、前記スプリングの他端に接触させられ
るドリブンプレートから成る(実開平2−24153号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のダンパ装置においては、径方向におけるスプリング
より外方に前記ドライブプレートを固定するようになっ
ているので、スプリングと前記タービンランナのアウタ
シェルとが干渉しないように両者間に十分な距離を置く
必要があり、トルクコンバータの軸方向寸法がその分大
きくなってしまう。
【0006】そこで、前記クラッチプレートの最外周部
分にスプリングを配設するようにしたダンパ装置が考え
られる(特開平2−26319号公報参照)。この場
合、フロントカバーとトーラスとの間に形成される空間
にスプリングが配設されるので、該スプリングと前記タ
ービンランナのアウタシェルとが干渉することがなく、
トルクコンバータの軸方向寸法をその分小さくすること
ができる。
【0007】ところが、前記公報に記載されたダンパ装
置においては、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴
い、クラッチプレートが軸方向に移動させられると、ス
プリングとドリブンプレートとが摺(しゅう)動するこ
とによって、スプリングが摩耗してしまう。本発明は、
前記従来のダンパ装置の問題点を解決して、トルクコン
バータの軸方向寸法を小さくすることができ、スプリン
グが摩耗するのを防止することができるダンパ装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のダ
ンパ装置においては、ロックアップクラッチ装置を係脱
させるクラッチプレートと出力部材との間に配設され、
伝達トルクの変動を吸収するようになっている。そし
て、円周方向における複数箇所に配設されたスプリング
と、径方向における前記スプリングより内方において前
記クラッチプレートに固定され、ロックアップクラッチ
装置の係脱に伴ってスプリングを押圧するドライブプレ
ートと、前記出力部材に連結され、ロックアップクラッ
チ装置の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプレ
ートとを有する。
【0009】また、該ドリブンプレートは、前記ドライ
ブプレートと対応する位置に交差口を備え、かつ、出力
部材に対して軸方向に移動自在に配設され、一方、前記
ドライブプレートは、前記クラッチプレートに固定する
ための固定部、前記交差口において前記ドリブンプレー
トと交差する交差部、径方向における該交差部より外方
においてドリブンプレートの軸方向の移動を規制する規
制部、及び径方向における該規制部より外方において前
記スプリングを保持するスプリング保持部を備える。
【0010】本発明の他のダンパ装置においては、さら
に、前記交差口は、前記固定部の位置に対応させて形成
される。
【0011】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
ダンパ装置においては、ロックアップクラッチ装置を係
脱させるクラッチプレートと出力部材との間に配設さ
れ、伝達トルクの変動を吸収するようになっている。そ
して、円周方向における複数箇所に配設されたスプリン
グと、径方向における前記スプリングより内方において
前記クラッチプレートに固定され、ロックアップクラッ
チ装置の係脱に伴ってスプリングを押圧するドライブプ
レートと、前記出力部材に連結され、ロックアップクラ
ッチ装置の係脱に伴ってスプリングを受けるドリブンプ
レートとを有する。
【0012】また、該ドリブンプレートは、前記ドライ
ブプレートと対応する位置に交差口を備え、かつ、出力
部材に対して軸方向に移動自在に配設され、一方、前記
ドライブプレートは、前記クラッチプレートに固定する
ための固定部、前記交差口において前記ドリブンプレー
トと交差する交差部、径方向における該交差部より外方
においてドリブンプレートの軸方向の移動を規制する規
制部、及び径方向における該規制部より外方において前
記スプリングを保持するスプリング保持部を備える。
【0013】この場合、フロントカバーとトーラスとの
間に形成される空間にスプリングが配設されるので、該
スプリングとタービンランナのアウタシェルとが干渉す
ることがなく、トルクコンバータの軸方向寸法をその分
小さくすることができる。また、ドリブンプレートは、
交差部より外方において軸方向の移動が規制され、出力
部材に対して軸方向に移動自在に配設されるので、ドラ
イブプレート及びドリブンプレートとスプリングとの間
の相対的な移動によって摩耗が発生するのを防止するこ
とができる。
【0014】本発明の他のダンパ装置においては、さら
に、前記交差口は、前記固定部の位置に対応させて形成
される。この場合、前記交差口を介してドライブプレー
トをクラッチプレートに固定するための作業を行うこと
ができる。したがって、ダンパ装置の組付性が良好にな
り、コストを低減することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
トルクコンバータの縦断面図、図2は本発明の実施例に
おけるトルクコンバータの平面図、図3は本発明の実施
例におけるトルクコンバータの要部断面図である。
【0016】図において、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを
構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックア
ップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成
される。そして、図示しないクランクシャフトを介して
伝達された図示しないエンジンの回転は、フロントカバ
ー16に伝達され、該フロントカバー16に固定された
ポンプインペラ11に伝達される。この場合、該ポンプ
インペラ11が回転すると、トーラス内の油が軸の周囲
を回転し、遠心力が加わってポンプインペラ11、ター
ビンランナ12及びステータ13間を循環させられる。
【0017】車両の発進時等、前記ポンプインペラ11
が回転を開始したばかりでタービンランナ12との回転
速度差が大きいと、該タービンランナ12から流れ出た
油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に流れる。
そこで、該ポンプインペラ11とタービンランナ12と
の間にステータ13が配設され、該ステータ13は、両
者の回転速度差が大きいときに、ポンプインペラ11の
回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0018】そして、前記タービンランナ12の回転速
度が高くなり、タービンランナ12とポンプインペラ1
1との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレ
ード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるように
なり、油の流れが妨げられるようになる。そこで、前記
ステータ13を一定方向にのみ回転可能とするワンウェ
イクラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設され
る。したがって、油がブレード31の裏側に当たるよう
になると、ステータ13は自然に回転するようになるの
で、前記油は円滑に循環することができる。また、前記
ワンウェイクラッチ17のアウタレース18はステータ
13に固定され、インナレース19は図示しない自動変
速機のケースに固定される。
【0019】このように、前記トルクコンバータは、ポ
ンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差
が大きいときには、トルク変換機として作動させられて
トルクを増幅し、回転速度差が小さいときには、流体継
手として作動させられる。次に、ロックアップクラッチ
装置14について説明する。この場合、車両が発進した
後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックア
ップクラッチ装置14が係合させられる。したがって、
前記エンジンの回転がトルクコンバータを介することな
く図示しない変速装置の入力軸に伝達されるので、燃費
を良くすることができる。そのために、前記ロックアッ
プクラッチ装置14は、図示しないロックアップリレー
バルブによって油の供給が切り換えられて作動し、クラ
ッチプレート21が軸方向に移動させることによって該
クラッチプレート21とフロントカバー16とが摩擦材
20を介して接離させられるようになっている。
【0020】また、前記クラッチプレート21とフロン
トカバー16との間に解放側油室R1が、クラッチプレ
ート21とタービンランナ12との間に係合側油室R2
が形成される。したがって、前記解放側油室R1に油が
供給されると、ロックアップクラッチ装置14が解放さ
れ、前記係合側油室R2に油が供給されると、ロックア
ップクラッチ装置14が係合させられる。
【0021】そして、該ロックアップクラッチ装置14
が係合させられると、前記クランクシャフトの回転が、
フロントカバー16、クラッチプレート21、ダンパ装
置15及び出力部材としてのタービンハブ23を介し
て、前記入力軸に直接伝達される。そのために、前記タ
ービンハブ23の内周にスプライン溝23aが形成さ
れ、該スプライン溝23aによってタービンハブ23と
前記入力軸とがスプライン嵌(かん)合されるようにな
っている。
【0022】なお、61は前記タービンハブ23とフロ
ントカバー16との間に配設されたスラストベアリン
グ、65は前記ステータ13とタービンハブ23との間
に配設されたスラストベアリング、66は前記ステータ
13とスリーブ67との間に配設されたスラストベアリ
ングである。前記ダンパ装置15は、クラッチプレート
21とフロントカバー16との係脱時に発生する伝達ト
ルクの変動を吸収するためのものであり、リベット58
によってクラッチプレート21に固定され、該クラッチ
プレート21と一体的に回転させられるドライブプレー
ト57、該ドライブプレート57と交差させて配設さ
れ、前記タービンランナ12と一体に回転させられるド
リブンプレート32及び複数のスプリング33から成
る。
【0023】該スプリング33は、クラッチプレート2
1の円周方向における8箇所に配設され、該スプリング
33の捩(ね)じれ角が設定値になって、伝達トルクが
屈曲点トルクに到達した後に撓(たわ)み始める。した
がって、前記フロントカバー16から摩擦材20を介し
て伝達された回転は、前記ダンパ装置15を介してター
ビンハブ23に伝達されるが、この場合、スプリング3
3が収縮し、回転が伝達される際の伝達トルクの変動を
吸収する。また、前記エンジンの出力トルクの急激な変
動が変速装置に伝達されることによって振動、騒音等が
発生するのを防止することができる。
【0024】前記ポンプインペラ11及びタービンラン
ナ12は、それぞれブレード41、42、該ブレード4
1、42の両側に配設されたアウタシェル43、44及
びインナコア45、46によって構成される。そして、
タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプ
レート32と共に、リベット47によってタービンハブ
23と連結される。
【0025】ところで、前記クラッチプレート21は軸
方向に延び、前記タービンハブ23に形成された摺動面
に沿って軸方向に摺動する筒状の第1の立上がり部5
1、該第1の立上がり部51から径方向の外方に延びる
第1の平板部52、該第1の平板部52から径方向の外
方に延びる湾曲部53、該湾曲部53から径方向の外方
に延びる第2の平板部54、及び該第2の平板部54か
ら軸方向に延びる筒状の第2の立上がり部55から成
る。
【0026】そして、前記湾曲部53は、第1の平板部
52及び第2の平板部54より前記エンジン側に突出さ
せられ、前記第2の平板部54と第2の立上がり部55
との間にスプリング33の外側保持部が形成される。こ
の場合、前記クラッチプレート21の最外周部分に前記
スプリング33を配設することができるので、フロント
カバー16と前記トーラスとの間に形成される空間を十
分に利用することが可能になり、スプリング33の径を
大きく設定することができる。したがって、該スプリン
グ33のばね定数を小さくし、その結果、固有振動数を
小さくすることができる。また、前記スプリング33と
タービンランナ12のアウタシェル44とが干渉するこ
とがなく、トルクコンバータの軸方向寸法をその分小さ
くすることができる。
【0027】そして、前記クラッチプレート21の回転
をスプリング33に伝達するために、ドライブプレート
57が配設され、該ドライブプレート57は、クラッチ
プレート21の円周方向における8箇所において互いに
隣接させて配設され、それぞれ円周方向における2箇所
において、リベット58によってクラッチプレート21
に固定される。
【0028】前記ドライブプレート57は、前記第2の
平板部54に当接させられ、前記リベット58によって
固定される固定部としての第1の平板部71、該第1の
平板部71から軸方向に延び、前記ドリブンプレート3
2との交差部を形成する立上がり部72、該立上がり部
72から径方向の外方に延びる第2の平板部73、該第
2の平板部73から傾斜して斜めに立ち上がる傾斜部7
4、及び該傾斜部74から軸方向に延びる筒状部75か
ら成る。前記第2の平板部73は、前記第2の平板部5
4との間にドリブンプレート32を挟み、該ドリブンプ
レート32の軸方向の移動を規制し、規制部を構成す
る。
【0029】したがって、ドリブンプレート32は、径
方向における立上がり部72より外方において軸方向の
移動が規制され、タービンハブ23に対して軸方向に移
動自在に配設されるので、ドライブプレート57及びド
リブンプレート32とスプリング33との間の相対的な
移動によって摩耗が発生するのを防止することができ
る。
【0030】そして、前記傾斜部74及び筒状部75に
よってスプリング押圧部が構成され、該スプリング押圧
部は、ロックアップクラッチ装置14が係合させられて
クラッチプレート21が正方向(図2における反時計回
り方向)に回転する際(以下「正駆動時」という。)、
及びエンジンブレーキ時等においてクラッチプレート2
1が逆方向(図2における時計回り方向)に回転する際
(以下「逆駆動時」という。)に、いずれもスプリング
33を押圧する。前記スプリング押圧部においては、正
駆動時に押圧面Maが、逆駆動時に押圧面Mbがスプリ
ング33の端面に当たる。なお、前記傾斜部74の円周
方向における両端にスプリング保持部77、78が形成
され、該スプリング保持部77、78によってスプリン
グ33の両端が保持される。
【0031】一方、前記ドリブンプレート32の内周に
スプライン32aが、前記タービンハブ23にスプライ
ン23bが形成され、前記ドリブンプレート32とター
ビンハブ23とがスプライン係合させられる。したがっ
て、前記ドリブンプレート32をタービンハブ23に対
して軸方向に相対的に移動させることができる。そし
て、前記ドリブンプレート32は、前記スプライン32
aから径方向の外方に延びる第1の平板部81、該第1
の平板部81から斜めに延びてドライブプレート57と
の交差部を構成する傾斜部82、該傾斜部82から径方
向の外方に延びる第2の平板部83、該第2の平板部8
3から傾斜して斜めに立ち上がる傾斜部84、及び該傾
斜部84から軸方向に延びる筒状の筒状部85から成
る。
【0032】そして、前記傾斜部84及び筒状部85に
よってスプリング係止部が構成され、該スプリング係止
部は、クラッチプレート21の正駆動時及び逆駆動時に
スプリング33を受ける。そして、前記スプリング押圧
部とほぼ平行に配設され、正駆動時及び逆駆動時に押圧
面Ma、Mbがスプリング33の端面にそれぞれ当た
る。
【0033】前述したように、ドライブプレート57の
立上がり部72及びドリブンプレート32の傾斜部82
はいずれも交差部を構成し、該交差部において両者は交
差する。そして、前記スプリング係止部は、前記ドライ
ブプレート57とクラッチプレート21との間に延び、
図2における前記ドライブプレート57の背面側に配設
される。そのために、前記ドリブンプレート32におけ
るドライブプレート57に対応する8箇所に、該ドライ
ブプレート57の交差口91が形成される。さらに、該
交差口91の外周縁であって、かつ、前記エンジンの回
転方向における上流側 (図における反時計方向側) に逃
がし92が形成される。該逃がし92は、前記クラッチ
プレート21の正駆動時にドリブンプレート32とドラ
イブプレート57とが干渉するのを防止する。
【0034】また、前記交差口91は、固定部のリベッ
ト58に対応させて形成されるので、前記交差口91を
介してドライブプレート57をクラッチプレート21に
固定するための作業を行うことができる。したがって、
ダンパ装置15の組付性が良好になり、コストを低減す
ることができる。なお、該ドライブプレート57の径方
向におけるスプリング33より内方に、立上がり部93
が形成され、該立上がり部93によって前記スプリング
33のほぼ中央が保持され、内側保持部が構成される。
したがって、前記スプリング33は、前記外側保持部に
よって外側が、前記内側保持部によって内側が保持され
る。
【0035】なお、前記スプリング33の両端面は、ス
プリング押圧部及びスプリング係止部によって押圧され
るので、摩耗しやすい。そこで、前記各スプリング33
の両端面にスプリングシート96、97が配設される。
また、前記スプリング押圧部が傾斜部74及び筒状部7
5によって、前記スプリング係止部が傾斜部84及び筒
状部85によって形成されるので、スプリングシート9
6、97との接触面積が広くなる。したがって、スプリ
ング押圧部、スプリング係止部及びスプリングシート9
6、97の耐摩耗性を向上させることができる。
【0036】ところで、前記クラッチプレート21の正
駆動時及び逆駆動時において、前記スプリング33は圧
縮させられるようになっているので、第2の平板部54
とスプリング33とは繰り返し摺動することになる。ま
た、前記クラッチプレート21の回転に伴って、スプリ
ング33は遠心力を受け、前記第2の立上がり部55に
押し付けられる。したがって、前記クラッチプレート2
1の正駆動時及び逆駆動時において、前記第2の立上が
り部55とスプリング33とは繰り返し摺動することに
なる。
【0037】そこで、第2の平板部54及び第2の立上
がり部55に、スプリング33との摺動によって摩耗し
ないように、ベイナイト鋼94が配設される。なお、本
発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるトルクコンバータの縦
断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるトルクコンバータの平
面図である。
【図3】本発明の実施例におけるトルクコンバータの要
部断面図である。
【符号の説明】
14 ロックアップクラッチ装置 15 ダンパ装置 21 クラッチプレート 23 タービンハブ 32 ドリブンプレート 33 スプリング 54 第2の平板部 57 ドライブプレート 58 リベット 72 立上がり部 77、78 スプリング保持部 82 傾斜部 91 交差口
フロントページの続き (72)発明者 横山 文友 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチ装置を係脱させる
    クラッチプレートと出力部材との間に配設され、伝達ト
    ルクの変動を吸収するダンパ装置において、円周方向に
    おける複数箇所に配設されたスプリングと、径方向にお
    ける前記スプリングより内方において前記クラッチプレ
    ートに固定され、ロックアップクラッチ装置の係脱に伴
    ってスプリングを押圧するドライブプレートと、前記出
    力部材に連結され、ロックアップクラッチ装置の係脱に
    伴ってスプリングを受けるドリブンプレートとを有する
    とともに、該ドリブンプレートは、前記ドライブプレー
    トと対応する位置に交差口を備え、かつ、出力部材に対
    して軸方向に移動自在に配設され、一方、前記ドライブ
    プレートは、前記クラッチプレートに固定するための固
    定部、前記交差口において前記ドリブンプレートと交差
    する交差部、径方向における該交差部より外方において
    ドリブンプレートの軸方向の移動を規制する規制部、及
    び径方向における該規制部より外方において前記スプリ
    ングを保持するスプリング保持部を備えることを特徴と
    するダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記交差口は、前記固定部の位置に対応
    させて形成される請求項1に記載のダンパ装置。
JP13235195A 1995-05-30 1995-05-30 ダンパ装置 Withdrawn JPH08326870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13235195A JPH08326870A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13235195A JPH08326870A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ダンパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08326870A true JPH08326870A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15079332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13235195A Withdrawn JPH08326870A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ダンパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08326870A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5407041A (en) Lock-up device for torque converter
JP4828291B2 (ja) 流体式トルク伝達装置およびそれに用いられるロックアップ装置
JP5505558B2 (ja) 発進装置
KR100284232B1 (ko) 토크컨버터
JP3529955B2 (ja) ダンパ装置
JP2008157449A (ja) 一体型一方向クラッチ
JP4437683B2 (ja) 流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構
JP4000641B2 (ja) ダンパ装置
JP3601140B2 (ja) ダンパ装置
JPH08326870A (ja) ダンパ装置
JP3517971B2 (ja) 流体伝動装置
JP2004270808A (ja) ダンパ装置および流体伝動装置
JP3711651B2 (ja) 流体伝動装置
JP3505844B2 (ja) ダンパ装置
JP2006138429A (ja) トルクコンバータ
JP2004324744A (ja) 流体式トルク伝達装置
JP3601522B2 (ja) ダンパ装置
KR102552400B1 (ko) 차량용 토크 컨버터
JPS60260765A (ja) 吸振ダンパ装置付直結クラツチを備えた流体継手
JP2020133815A (ja) ロックアップ装置
JP7374291B2 (ja) デュアルピストンアセンブリを含むロックアップクラッチを有する流体力学的トルクカップリング装置
JP3529956B2 (ja) ダンパ装置
JP2006170345A (ja) トルクコンバータ
KR102529658B1 (ko) 하이브리드 차량용 토크 컨버터
JP2006070982A (ja) ダンパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806