JPH08325532A - 両面粘着シート - Google Patents

両面粘着シート

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JPH08325532A
JPH08325532A JP7153871A JP15387195A JPH08325532A JP H08325532 A JPH08325532 A JP H08325532A JP 7153871 A JP7153871 A JP 7153871A JP 15387195 A JP15387195 A JP 15387195A JP H08325532 A JPH08325532 A JP H08325532A
Authority
JP
Japan
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fiber
sensitive adhesive
pressure
double
adhesive sheet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7153871A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Fukuchi
保雄 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
Original Assignee
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 粘着層と、その中に分散された繊維とからな
る支持体を有しない両面粘着シート。 【効果】 支持体を有しない両面粘着テープを提供する
ことができ、粘着層中に分散された繊維の絡み合いによ
り、良好な弾性を発現するので、小さな転圧力で確実な
密着性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物の防水施
工時などにおいて使用される両面粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面粘着テープ等の両面粘着シー
トは、紙、編・織布、不織布、発泡プラスチックなどか
らなる支持体と、その両面に設けられたゴム系、樹脂系
等の粘着剤からなる粘着層とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の両面粘
着テープを作成するには、まず支持体を用意し、これを
粘着剤塗布工程、いわゆる糊引き工程へ運搬し、そこで
該支持体の一方の主面に粘着剤を塗布し、さらに次の工
程で他方の主面に粘着剤を塗布するというような多数の
工程が必要であった。また、このようにして得られた従
来の両面粘着テープでは、支持体と粘着層との適合性が
悪いと、支持体と粘着層との界面で剥離破壊が起こった
り、また、円筒形に巻かれた両面粘着テープの側面の露
出した支持体部分が変質するなどして、両面粘着テープ
としての機能が損なわれるということがあった。
【0004】また、粘着剤塗布後、巻取り工程を経て所
定の幅寸法に裁断し、両面粘着テープを得るが、その
際、粘着剤量が多すぎると、得られたテープの側面の切
り口部分から余分な粘着剤がはみ出し、巻物が変形した
り、また、セパレータとなる離型紙の切り口からしみ込
んだ粘着剤のために離型紙がその機能を果たせなくなっ
て、離型できなくなったりするなど、実用上不都合が生
じていた。また、巻物にした時などに、粘着剤層が上下
のセパレータに不規則に付着し、一定の幅、厚さで使え
ないという問題点があった。また、何よりも、両面粘着
テープに用いられる粘着剤としては、それ自体が軟質で
伸びが大きいものが要求されるので、芯材としての支持
体なしでは、両面粘着テープとして製品化できないとい
う問題点があった。そこで、本発明の目的は、上記問題
点を解決し、支持体を有しない両面粘着シートを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の両面粘着シート
は、前記目的を達成するべく、粘着層と、その中に分散
された繊維とからなることを特徴とする。前記粘着層に
用いる粘着剤には、当業者において既知の粘着剤、例え
ばブチルゴム系、天然ゴム系、再生ゴム系、アクリル樹
脂系、水性エマルジョン系などの粘着剤が包含される。
しかしながら、本発明者の実験によれば、前記粘着層は
ブチルゴム系粘着剤で構成されることが好ましい。ま
た、前記繊維は、ガラス繊維、カーボン繊維、セルロー
ス繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊
維から選ばれた少なくとも一種であることが好ましい。
また、前記繊維が繊維径3〜30μm、繊維長3〜19
mmのものであることが好ましい。また、前記繊維がチ
ョップドストランドから得られたものであることが好ま
しい。また、前記繊維の配合量が、前記粘着層の不揮発
分含量に対して1〜30重量%であることが好ましい。
【0006】
【作用】本発明の両面粘着シートでは、粘着層中に分散
された繊維の絡み合いにより良好な弾性を発現するの
で、小さな転圧力で確実な密着性が得られる。また、本
発明では、粘着剤に所定の繊維を配合、混練したもの
を、押出し、ブレード、カレンダーなどによって成形
し、均一な厚さを有するシートとするので、従来技術の
ように支持体と粘着層との界面での剥離破壊や支持体の
変質や巻物の変形や離型不能などの欠点が改善されるう
えに、従来技術における支持体の両面に粘着剤をそれぞ
れ塗布する二工程を一工程に集約することができる。
【0007】本発明において揮発分を含む粘着剤を使用
する場合は、揮発分のための乾燥ライン通過の間に配合
繊維が粘着剤の乾燥を早めるので、シート製造速度が早
くなる。また、揮発分を含まない粘着剤を使用する場合
は、配合された繊維の質と量とに応じて粘着剤と繊維と
の間に空隙が形成され、その中に多量の空気を含ませる
ことができるので、ボリュームの大きなしかも軽量の両
面粘着テープが一工程で得られる。
【0008】本発明で用いる上記繊維として、繊維径3
〜30μm、繊維長3〜19mmのものが望ましいとし
たのは、かかる範囲の繊維を使用すると、それらの絡み
合いにより良好な弾性を発現するとともに、小さな転圧
力で確実な密着性が得られるからである。また、これを
チョップドストランドから得られたものにすれば、繊維
径、繊維長、繊維断面が均一で、前記繊維の分散効果が
より大きなものとなる。また、繊維の配合量は、繊維
径、繊維長、硬さに応じて適宜選択されうるが、粘着層
の不揮発分含量に対して1〜30重量%の範囲が望まし
い。1重量%未満では、製造の際に粘着剤の流動や伸び
を押さえきれないことがあり、30重量%を越えると期
待される粘着力が損なわれることがある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)不揮発分含量50重量%のブチルゴム溶液
(粘度15,000cps)中に、該不揮発分含量に対
して10重量%のチョップド品のカーボン繊維(繊維径
5μm、繊維長6mm)を均一に分散せしめ、粘度12
0,000cpsの粘稠液を調整した。得られた粘稠液
を、両面シリコーン離型紙とともに、厚さ0.5mm、
幅1,200mmの平行スリットを通過させ、所定の形
状の押出し成形シートを得た。次いで、この成形シート
を20mの乾燥ライン工程で5m/分のライン速度にて
乾燥処理して、厚さ0.35mmの両面粘着シートを作
成した。このシートの残留溶剤量は1重量%以下であっ
た。
【0010】かくして得られた50mのシートを円筒状
に巻き取った巻物を50mm幅にシートの縦方向に対し
て裁断し、得られた個々の巻物の側面の切り口の状態を
観察した。粘着剤が繊維に密に絡み合っており、切り口
からの接着剤のはみ出しもなく、流動性の高いブチルゴ
ムにチキソトロープ性が与えられていた。
【0011】また、上記のようにして作成された耐水性
に優れたブチルゴム両面粘着シートは、カーボン繊維の
絡み合いにより良好なゴム弾性を持つため、小さな転圧
力で確実な密着性が得られたうえ、配合されたカーボン
繊維のため、静電気が発生し難かった。
【0012】(実施例2)実施例1のカーボン繊維の代
りに、チョップド品の、繊維径6μm、繊維長13mm
のガラス繊維と、繊維径10μm、繊維長19mmのガ
ラス繊維を用い、実施例1と同様にして二種類の両面粘
着シートを作成した。かくして得られたそれぞれの両面
粘着シートとも、実施例1の場合と同様に、接着剤のは
み出しもなく、良好な弾性を発現し、小さな転圧力で確
実な密着性が得られた。
【0013】(実施例3)実施例1のカーボン繊維の代
りに、チョップド品の、繊維径25μm、繊維長5mm
のビニロン繊維を用い、実施例1と同様にして両面粘着
シートを作成した。かくして得られた両面粘着シート
は、実施例1の場合と同様に、接着剤のはみ出しもな
く、良好な弾性を発現し、小さな転圧力で確実な密着性
が得られた。
【0014】また、上記実施例1のカーボン繊維の代わ
りにセルロース繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維
またはそれらを組み合わせたものを用いた場合も、上記
と同様に、接着剤のはみ出しもなく、良好な弾性を発現
し、小さな転圧力で確実な密着性が得られた。また、ブ
チルゴムの代わりにアクリル樹脂系粘着剤を用いた場合
も、上記と同様に、粘着剤が繊維に密に絡み合ってお
り、切り口からの接着剤のはみ出しもなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、支持体を有しない両面
粘着シートを提供することができ、その製造工程も、従
来技術における支持体の両面に粘着剤をそれぞれ塗布す
る二工程を一工程に集約することができ、実用上有用で
ある。また、このシートに配合された繊維の絡み合いに
より、良好な弾性を発現するので、小さな転圧力で確実
な密着性を得ることができる。また、このシートに配合
された各繊維の特性により、シートに種々の性能を付与
できる。例えば、カーボン繊維を配合した場合は、カー
ボン繊維自体が静電気を起こさないため、得られたシー
ト自体も静電気を発生し難い。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着層と、その中に分散された繊維とか
    らなることを特徴とする支持体を有しない両面粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記粘着層が、ブチルゴム系粘着剤で構
    成されることを特徴とする請求項1記載の両面粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記繊維が、ガラス繊維、カーボン繊
    維、セルロース繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、ポ
    リエステル繊維から選ばれた少なくとも一種であること
    を特徴とする請求項1または2記載の両面粘着シート。
  4. 【請求項4】 前記繊維が、繊維径3〜30μm、繊維
    長3〜19mmのものであることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の両面粘着シート。
  5. 【請求項5】 前記繊維が、チョップドストランドから
    得られたものであることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載の両面粘着シート。
  6. 【請求項6】 前記繊維の配合量が、前記粘着層の不揮
    発分含量に対して1〜30重量%であることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載の両面粘着シート。
JP7153871A 1995-05-29 1995-05-29 両面粘着シート Withdrawn JPH08325532A (ja)

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