JPH09255923A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH09255923A
JPH09255923A JP6435796A JP6435796A JPH09255923A JP H09255923 A JPH09255923 A JP H09255923A JP 6435796 A JP6435796 A JP 6435796A JP 6435796 A JP6435796 A JP 6435796A JP H09255923 A JPH09255923 A JP H09255923A
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JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
water
paper material
adhesive tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP6435796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nagatsu
秀樹 長津
Akira Morioka
章 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP6435796A priority Critical patent/JPH09255923A/ja
Publication of JPH09255923A publication Critical patent/JPH09255923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 繊維状物質からなる多孔性薄葉紙材の一
方の面に水分散型感圧性接着剤層を、他方の面に水分散
型バックサイズ剤層を有してなり、かつ該多孔性薄葉紙
材の吸水度が1〜100mm/10分であることを特徴
とする粘着テープ。 【効果】 本発明によれば、強度、伸度を低下させるこ
となく、また巻き戻し不良や、層間剥がれの不具合を発
生させない粘着テープを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔性薄葉紙材を
用いた粘着テープに関する。さらに詳しくは、目的とす
る被着体の表面に良好に追従させて貼付けることがで
き、巻き戻し不良や、層間剥がれ等の不具合のない粘着
テープに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来か
ら、多孔性薄葉紙材を用いた粘着テープ、所謂紙粘着テ
ープは、巻き戻し力が軽い、手で簡単に切れる、比較的
安価である等の理由から、一般包装用、養生用に幅広く
使われている。この粘着テープは、通常、木材パルプに
プラスチック短繊維を混抄した多孔性薄葉紙材の一方の
面に粘着剤を塗布し、他方の面にバックサイズ剤(B/
S剤)あるいはトップコート剤と呼ばれる樹脂を塗布し
て成膜させ、さらにB/S剤(トップコート剤)層上に
剥離処理剤層を形成することにより得られる。ここでB
/S剤は、多孔性薄葉紙材の強度アップ、伸び付与、更
には該多孔性薄葉紙材の表面平滑性付与のために設けら
れるものであり、極めて重要なものである。また、該B
/S剤層上に設けられる剥離処理剤が均一に塗布されて
いないと、巻き戻し力が重たく(あるいは巻き戻しでき
なく)なったり、層間剥離する等の不具合が発生するた
め、B/S剤は多孔性薄葉紙材上に平滑かつ連続的に成
膜されている必要がある。通常、B/S剤としては、酢
酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエ
ンゴム(SBR)系樹脂等のエマルションタイプが汎用
的に用いられている。これらの樹脂はエマルションタイ
プとして用いるため、多孔性薄葉紙材に滲み易く(多孔
性薄葉紙材中にしみ込み易く)、連続的に成膜させるこ
とはなかなか困難である。そのため、使用する多孔性薄
葉紙材に、所謂「サイズ処理」を施し、エマルション等
の水が滲み込むことを防止することにより、B/S剤等
の樹脂を多孔性薄葉紙材上に綺麗に連続的に成膜できる
よう工夫されている。このような多孔性薄葉紙材の他方
の面に粘着剤を塗布することにより、巻き戻し力が軽
く、引張強度も付与された使い易い粘着テープを得ると
いうものである。
【0003】しかしながら、このような粘着テープは、
使用する粘着剤が水分散型である場合、多孔性薄葉紙材
と粘着剤の投錨力が出ず、粘着剤が被着体に残留した
り、層間強度が不足するため、粘着テープを巻戻す際、
層間剥離が発生したりする不具合が発生していた。これ
は、多孔性薄葉紙材にサイズ処理が施されているため、
粘着剤が該多孔性薄葉紙材中に含浸せず、上記のような
問題が発生するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決すべく研究を重ねた結果、水分散型のB/S剤
を均一に塗布するための多孔性薄葉紙材の吸水度と、水
分散型感圧性接着剤を多孔性薄葉紙材にある程度含浸さ
せながら塗布するための吸水度に、適当な範囲があるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、繊維状物質からなる多
孔性薄葉紙材の一方の面に水分散型感圧性接着剤層を、
他方の面に水分散型バックサイズ剤層を有してなり、か
つ該多孔性薄葉紙材の吸水度が1〜100mm/10分
であることを特徴とする粘着テープに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる多孔性薄葉紙
材は、その吸水度が1〜100mm/10分であれば特
に限定されないが、例えばクラフト紙、クレープ紙、和
紙等の繊維状物質からなる紙材が挙げられる。具体的に
は、叩解された木材パルプ、あるいはこれに合成短繊維
を混抄してなる多孔性薄葉紙材(和紙)が強度、伸び等
に優れる点で好ましい。かかる合成短繊維の材質として
は、例えば、ポリビニルアルコール(ビニロン)、ポリ
アミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
【0007】当該多孔性薄葉紙材の吸水度は1〜100
mm/10分、好ましくは4〜50mm/10分、より
好ましくは6〜20mm/10分である。吸水度が1m
m/10分未満では、B/S剤は多孔性薄葉紙材上に良
好に形成されるが、塗布する水分散型感圧性接着剤が、
該多孔性薄葉紙材中にしみ込まず、投錨力が不足した
り、層間強度が出なかったりする等の不具合が発生する
ものである。また、吸水度が100mm/10分を超え
ると、B/S剤が多孔性薄葉紙材中にしみ込んでしま
い、綺麗に連続的に成膜することができなくなり、B/
S剤の上層に形成される剥離処理剤層が、綺麗に成膜で
きず、巻き戻し力が重たく(あるいは巻き戻しできな
く)なったり、巻き戻し力のバラツキが発生したりする
という問題が発生する。また、粘着テープの強度にバラ
ツキが発生したり、伸度が出なかったりといった不具合
も生じる。
【0008】該多孔性薄葉紙材の吸水度は、抄紙する際
に添加するサイズ剤(例えば、ロジンサイズ等)の種類
や添加量、または紙の密度、繊維組成等によって調整す
ることができる。
【0009】本発明において、多孔性薄葉紙材の吸水度
は、JIS P−8141に従って測定した。
【0010】多孔性薄葉紙材の坪量は特に限定されない
が、通常15〜80g/m2 、好ましくは25〜50g
/m2 である。
【0011】多孔性薄葉紙材の厚さは、目的によって異
なるが、紙材の剛性や層間強度、コストの点から、40
〜130μmが好ましく、50〜100μmがより好ま
しい。
【0012】多孔性薄葉紙材上に塗布されるB/S剤
は、水分散型であれば特に限定されず、通常使用されて
いるものが使用できる。例えば、酢酸ビニル系樹脂、ア
クリル酸エステル系樹脂、SBR系樹脂やそれらの混合
エマルション等が挙げられる。
【0013】多孔性薄葉紙材へのB/S剤の塗布量は、
通常3〜15g/m2 、好ましくは5〜8g/m2 であ
る。
【0014】本発明に使用される水分散型感圧性接着剤
は、特に限定されず、例えばゴム系エマルション、アク
リル系エマルションタイプの粘着剤等が挙げられる。
【0015】水分散型感圧性接着剤層の厚さは、通常、
10〜70μmが好ましく、30〜50μmがより好ま
しい。
【0016】水分散型感圧性接着剤層には、粘着付与
剤、架橋剤、可塑剤、老化防止剤、安定剤、充填剤、顔
料、酸化防止剤等の公知の添加剤が配合されていてもか
まわない。
【0017】本発明の粘着テープの製造方法には、自体
既知の方法が使用でき、例えばリバースロールコータ
ー、ナイフコーター、ファンテンコーター等を用いて、
多孔性薄葉紙材の一方の面にB/S剤を塗布し、次いで
多孔性薄葉紙材の他方の面に水分散型感圧性接着剤を塗
布する方法等が挙げられる。
【0018】また必要に応じて、該粘着テープのB/S
剤層上に剥離処理等の公知の処理を施してもよい。剥離
処理に用いられる剥離処理剤は特に限定されないが、例
えば長鎖アルキル系、シリコーン系の剥離処理剤が挙げ
られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】実施例1 吸水度を20mm/10分に調整した坪量30g/m2
の紙材(パルプ:ビニロン=70:30(重量比))の
一方の面上に、SBR系エマルションのB/S剤を10
g/m2 ・dryになるように塗布した。さらに該B/
S剤層上に、長鎖アルキル系の剥離処理剤を塗布した。
該紙材の他方の面上に、ゴム系エマルションタイプの粘
着剤を30μm・dryになるよう塗布し、均一に巻き
とって粘着テープを得た。
【0021】実施例2 吸水度を35mm/10分に調整した坪量34g/m2
の紙材(パルプ:ビニロン:ポリエステル=60:1
5:15(重量比))の一方の面上に、アクリル系エマ
ルションのB/S剤を6g/m2 ・dryになるように
塗布し、さらに該B/S剤層上に、長鎖アルキル系の剥
離処理剤を塗布した。該紙材の他方の面上に、アクリル
系エマルションタイプの粘着剤を25μm・dryにな
るよう塗布し、均一に巻きとって粘着テープを得た。
【0022】実施例3 吸水度を2mm/10分に調整した坪量37g/m2
紙材(パルプ:ビニロン=90:10(重量比))の一
方の面上に、酢酸ビニル系エマルションのB/S剤を1
5g/m2 ・dryになるように塗布し、さらに該B/
S剤層上にシリコーン系の剥離処理剤を塗布した。該紙
材の他方の面上に、アクリル系エマルションタイプの粘
着剤を35μm・dryになるよう塗布し、均一に巻き
とって粘着テープを得た。
【0023】実施例4 吸水度を95mm/10分に調整した坪量27g/m2
の紙材(パルプ:ポリエステル=60:40(重量
比))の一方の面上に、酢酸ビニルとアクリル酸エステ
ルの共重合体のエマルションタイプのB/S剤を14g
/m2 ・dryになるように塗布し、さらに該B/S剤
層上に長鎖アルキル系の剥離処理剤を塗布した。該紙材
の他方の面上に、天然ゴムとSBRの混合エマルション
系の粘着剤を25μm・dryになるよう塗布し、均一
に巻きとって粘着テープを得た。
【0024】実施例5 吸水度を25mm/10分に調整した坪量29g/m2
の紙材(パルプ:ビニロン=60:40(重量比))の
一方の面上に、酢酸ビニル系エマルションを12g/m
2 ・dryになるように塗布乾燥し、さらに該B/S剤
層上に長鎖アルキル系の剥離処理剤を塗布した。該紙材
の他方の面上に、天然ゴムとスチレン−ブタジエンゴム
を主成分としたエマルション系の粘着剤を30μm・d
ryになるよう塗布し、均一に巻きとって粘着テープを
得た。
【0025】比較例1 紙材の吸水度を0mm/10分とした以外は、実施例1
と同様にして粘着テープを得た。
【0026】比較例2 紙材の吸水度を140mm/10分にした以外は、実施
例2と同様にして粘着テープを得た。
【0027】このようにして得られた粘着テープについ
て、以下の評価を行った。
【0028】〔引張強さ、伸び、粘着力、巻き戻し力〕
JIS Z−0237に準じて、引張強さ、伸び、粘着
力および巻き戻し力(30m/分)を測定した。
【0029】〔吸水度〕吸水度測定は、JIS P−8
141に準じて行った。
【0030】〔テープ層間剥がれ〕粘着テープを18m
m巾に切断し、50℃×7日加温した。その後、23℃
×65%で4時間以上放置し、60m/分の巻き戻しに
て層間剥がれが発生するか否かを確認した。 ○ 層間剥がれなし × 層間剥がれ発生
【0031】以上の測定結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、強度、伸度を低下させ
ることなく、また巻き戻し不良や、層間剥がれの不具合
を発生させない粘着テープを提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状物質からなる多孔性薄葉紙材の一
    方の面に水分散型感圧性接着剤層を、他方の面に水分散
    型バックサイズ剤層を有してなり、かつ該多孔性薄葉紙
    材の吸水度が1〜100mm/10分であることを特徴
    とする粘着テープ。
JP6435796A 1996-03-21 1996-03-21 粘着テープ Pending JPH09255923A (ja)

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JP6435796A JPH09255923A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 粘着テープ

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JP6435796A JPH09255923A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 粘着テープ

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JP (1) JPH09255923A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070770A (ja) * 2009-12-18 2010-04-02 Nitto Denko Corp 両面接着性感圧接着シートの製造方法
JP2010196077A (ja) * 2002-02-25 2010-09-09 Nitto Denko Corp 水分散型粘着剤組成物及び粘着製品
JP2013177489A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着テープ及び粘着テープ巻取体
US8685492B2 (en) 2006-12-07 2014-04-01 Nitto Denko Corporation Method for producing double-sided pressure-sensitive adhesive sheet

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JP2010070770A (ja) * 2009-12-18 2010-04-02 Nitto Denko Corp 両面接着性感圧接着シートの製造方法
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