JPH08324567A - 合成樹脂製パレット - Google Patents

合成樹脂製パレット

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JPH08324567A
JPH08324567A JP7134101A JP13410195A JPH08324567A JP H08324567 A JPH08324567 A JP H08324567A JP 7134101 A JP7134101 A JP 7134101A JP 13410195 A JP13410195 A JP 13410195A JP H08324567 A JPH08324567 A JP H08324567A
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crosspiece
pallet
deck
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斗則 佐藤
Takeo Yamaoka
武男 山岡
Osamu Kakimoto
修 柿本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】穴等を下面デッキに設けても、曲げモーメント
に対する充分な強度・剛性が確保される合成樹脂製パレ
ットの提供。 【構成】桟状の上面デッキ8および下面デッキ10を連結
する桁2と、デッキ8,10におけるフォーク差し込み部
6の上下部に設けられ、かつ、フォーク差し込み方向と
直交する横桟3とを含んで片面使用の合成樹脂製パレッ
ト1を一体成形で製造する。ここで、横桟3の少なくと
も一本は、桁2内に延長されるとともに、この延長され
た延長部9の高さ寸法がその全長にわたり桁2の外の部
分よりも高くされる。これにより、鉛直方向の荷重に対
する横桟3の剛性が向上され、下面デッキ10に穴が開い
ても、曲げモーメントに対する強度が充分確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動、手動フォークリ
フト等の搬送機械や立体倉庫等で使用されるパレットに
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、フォークリフト等の搬送機械や
立体倉庫等では、様々な物品が載置可能なパレットが利
用されている。パレットには、フォークリフトのフォー
クが挿入される開口が設けられ、フォークをパレットの
正面側、あるいは、側面側から挿入することが可能とな
って物品を載置したパレットの昇降や運搬を迅速に行う
ことができる。このようなパレットには、木製、金属
製、および、合成樹脂製等の様々な材質のものがある。
木製パレットは、木材資源の枯渇から供給が安定しない
うえ、耐久性、耐薬品性に乏しく、かつ製作が煩雑であ
る等の欠点がある。金属製パレットは、高価であるう
え、重く腐食しやすい等の欠点がある。これに対し、合
成樹脂製パレットは、木製や金属製のものが有する欠点
がないので、近年多用されるようになっている。
【0003】このような合成樹脂製パレットは、主に射
出成形装置で製造される。ここで、合成樹脂製パレット
は、強度、剛性とともに軽量化を目的に大きな平面部分
を有しておらず、細長いリブ状の部位を縦横に組んだ格
子状のものとされている。また、パレットとしては、そ
の使用形態から、二方差しと、四方差しとがある。さら
に、製造方法としては、一般的には、上面デッキ部と下
面デッキ部とを別途独立して成形し、これらを融着また
は接着する方法がある。しかし、この方法では、製造工
程の複雑化、融着部および接着部の強度上の信頼性が充
分でない等の問題がある。例えば、二方差しのパレット
として、特開平3−85255号公報に示されるよう
に、格子状の上面デッキおよび下面デッキを設け、これ
らの上、下面デッキを桁で連結してパレットを形成して
いる。桁は、概略、フォークの挿入方向に延びる一対の
側壁を有して構成され、この側壁でパレットに載せた物
品の荷重を地面等に伝達するようになっている。上、下
面デッキは、桁の長手方向に直交する方向に延びるリブ
状の横桟と、桁の長手方向に沿って延びるリブ状の縦桟
とで形成された「すのこ」状のものである。このうち、
横桟は、桁の長手方向に沿って間隔をおいて多数配列さ
れている一方、縦桟は、桁の側壁の間にのみ複数配列さ
れている。ところで、立体倉庫の物品を保管する際に
は、物品を載置したパレットの両端縁が立体倉庫のラッ
クの支持片に掛止されるので、パレットには、大きな曲
げモーメントが作用する。このため、前述の公報のパレ
ットは、桟が桁の内部まで延長されており、この延長部
で保管時に加わる曲げモーメントに対する補強を図って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
パレットは、自走式のフォークリフトで物品を運ぶ際に
利用することができるが、フォークの下部に車輪を備え
た手押し式フォークリフトで運ぶ際には、下面デッキか
ら車輪を突出させることがきでないので、手押し式(手
動式)フォークリフトについては、利用することができ
ない。一方、下面デッキに車輪を突出させる穴を設け、
手押し式フォークリフトでも利用できるようにすること
が考えられるが、下面デッキに穴を設けると、パレット
全体の剛性が低下し、前述の曲げモーメントに対する強
度が不足するという問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、穴等を下面デッキに設け
ても、曲げモーメントに対する充分な強度・剛性が確保
される合成樹脂製パレットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、桟状の上面デ
ッキおよび下面デッキを連結する桁と、前記上、下面デ
ッキにおけるフォーク差し込み部の上下部に設けられ、
かつ、フォーク差し込み方向と直交する桟とを含んで一
体成形された片面使用の合成樹脂製パレットであって、
前記桟の少なくとも一本は、前記桁内に延長されるとと
もに、この延長された部分の高さ寸法がその全長にわた
り前記桁の外の部分よりも高くされていることを特徴と
する。以上において、前記桟の延長された部分は、前記
桁の内部を全面的に仕切る隔壁となっていることが望ま
しい。また、前記桟は、間隔をおいて多数配列されると
ともに、その配列方向が前記フォークの差し込み方向と
され、これらの桟のうち前記フォークの差し込み方向の
前部、後部、および、中央部のそれぞれに配置された桟
の少なくとも各二本以上が前記桁内に延長されているこ
とが好ましい。さらに、手押し式フォークリフトの車輪
を突出させる穴を前記下面デッキに設けてもよい。ま
た、前記フォークが差し込まれる差し込み口の下方の各
下面デッキ部上面には、当該差し込み方向の中央部に向
かって上り勾配となったスロープが設けられていること
が望ましい。さらに、前記下面デッキの設置面には、前
記桟を部分的に相互に連結する平面部が前記桁端をまた
いで設けられていることが好ましい。また、前記桟と前
記桁あるいは桟と桟との交差部分であって、桟あるいは
桁を挟んで実質的に延長される桟に段差がある部分に
は、その肉厚を増す肉盛り部が一体成形により設けられ
ていることが望ましい。
【0007】
【作用】このような本発明では、桟を桁内に延長すると
ともに、この延長された部分の高さ寸法を全長にわたっ
て桁の外部の桟の高さ寸法よりも高くし、鉛直方向の荷
重に対する桟の剛性を向上したので、下面デッキに穴を
開けても桟が撓みにくくなり、曲げモーメントに対する
強度・剛性が充分確保可能となる。特に、桟の延長され
た部分を桁の高さまで高くすれば、桟の延長部分が上下
の桟を相互に連結し、桁の内部を全面的に仕切る隔壁を
形成すると、鉛直方向の荷重が延長部分を介して下面デ
ッキに伝達されるようになる。このため、従来のパレッ
トでは、上面デッキと下面デッキとがそれぞれ独立して
別々の力を受けていたのに対し、本発明のパレットは、
全体が一体的に力を受けるようになり、充分な強度・剛
性が確保できるようになり、これにより前記目的が達成
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1ないし図3には、本実施例の合成樹脂製パ
レット1が示されている。このパレット1は、全体が射
出成形により一体的に製造されたものであり、図中上側
の面のみに物品が載せられる、いわゆる片面使用となっ
ている。パレット1には、図中左右方向の両端および中
間部分に配置された桁2と、桁2と直交する多数の横桟
3と、これらの横桟3と直交する縦桟4とが設けられて
いる。桁2は、平断面が細長い矩形状のものであり、図
中上下方向、すなわち、フォークの挿入方向X(図3参
照)に沿って延びる一対の側壁5を有している。桁2の
間は、フォークを差し込むための差し込み部6となって
いる。これらの桁2の端部の間は開口され、この開口が
フォークの差し込み口7となっている。ここにおいて、
本実施例のパレット1は、対向する一対の側面に差し込
み口7が設けられた、二方向差しのパレットとなってい
る。
【0009】横桟3および縦桟4は、パレット1の上側
では、パレット1の全面を覆うように設けられたリブ状
の部位であり、格子状のデッキ8をパレット1の上面側
に形成するものである。各横桟3は、桁2の内部にまで
延長された延長部9を有している。横桟3のうち、差し
込み部6の端部および中央部に配置された複数の横桟3A
は、その延長部9Aの高さ寸法が、当該延長部9Aの全長に
わたり桁2外の部分よりも高くされている。さらに詳し
く説明すれば、延長部9Aは、図4にも示されるように、
桁2の側壁5と同じ高さまで高くされ、これにより、桁
2の内部を全面的に仕切る隔壁となっている。一方、パ
レット1の下面側にも、図5に示されるように、リブ状
の部位である横桟3および縦桟4が設けられている。こ
れらの横桟3および縦桟4により、パレット1の下面側
に格子状のデッキ10が形成されている。
【0010】このデッキ10は、上方のデッキ8と桁2で
相互に連結されたものである。これにより、フォークの
差し込み部6の上下部にデッキ8,10を有するパレット
1が形成されている。なお、図4で示したように、デッ
キ8の横桟3Aおよびデッキ10の横桟3Aは、互いに実質的
に同一面を形成するので、これらの横桟3Aの延長部9A
は、互いに一体化して一枚の面を形成している。ここ
で、横桟3Aの延長部9Aは、上下の横桟3A同士を相互に連
結している。これにより、延長部9Aが鉛直方向の荷重を
下面デッキに伝達するものとなる。図5に戻って、デッ
キ10には、手押し式フォークリフトのフォーク11に設け
られた車輪12を突出させる穴13が設けられている。手押
し式フォークリフトの車輪12は、油圧シリンダ装置等の
手動倍力機構により、パレット1およびパレット1に載
置された物品の荷重に抗してデッキ10の下面よりも下方
に突出するようになっている。
【0011】図6には、図5におけるパレット1の右側
半分Yが拡大されて示されている。図において、差し込
み部6の下方の各デッキ上面には、差し込み方向中央部
に向かって上り勾配となったスロープ14, 15が設けられ
ている。一方、手押し式フォークリフトの車輪12を突出
させる穴13の前後(図中左右)には、スロープ15が設け
られている。これらのスロープ14, 15は、手押し式フォ
ークリフトのフォーク11をパレット1内に差し込む際
や、引き出す際に、手押し式フォークリフトの車輪12を
案内し、フォーク11の差し込み操作をスムースに行える
ようにするものである。なお、これらのスロープ15およ
び平面部16には、横桟3と形成する窪みに雨水等が溜ま
らないように、水抜き孔15A, 16Aがそれぞれ設けられて
いる。また、下面デッキの接地部においては、桟3,4
を部分的に相互連結する平面部(接地部)を桁の端にま
たいで設けることが好ましい。すなわち、この平面部に
より、接地部における桟3,4の桁内との接合部を強固
とできる。この平面部の形成は、一組の桟3の間につい
て行ってもよく、より好ましくは、桟3,4で構成され
る格子の二個分あるいは三個分を含むように形成するこ
ともできる。さらに、フォークの差し込み口7の下面入
口の傾斜部および非傾斜部においても、桁2の端をまた
いで接地面となる平面部を形成することが好ましい。こ
のような本発明の合成樹脂パレット1に用いられる、合
成樹脂としては、特に制限はなく、ポリプロピレン、ポ
リプロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ABS樹脂等があり、必要により、エチレン−α−オレ
フィン共重合エラストマ等のエラストマ、タルク、炭酸
カルシウム、マイカ等の充填剤、ガラス繊維、炭素繊維
等の補強剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤等の添
加剤を加えたものでもよい。 〔製造例〕図1に示したパレット1(縦900mm×横9
00mm×高さ150mm)を射出成形により製造した。た
だし、このパレット1では、延長される横桟3Aは、差し
込み部6の前部および後部、差し込み部6の中央部の前
段部および後段部の計四箇所に2本ずつの計8本を設け
る。樹脂としては、ポリプロピレン〔出光ポリプロ J76
2HP 出光石油化学(株)製、MI:10g/10分( 230℃,
2.16kgf)を用い、220℃の成形温度で射出成形し、
11kgのパレットを得た。このパレットについて、JI
SZ 0602に準じて曲げ試験を行った結果、625
kgの荷重時に撓み率が1.3%となり、A種合格するも
のであった。一方、桁内の延長部を持たないパレットに
同一の試験を行うと、撓み率が2.1%となり、本発明
に基づくパレットは強度・剛性が優れていることが判
る。
【0012】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、横桟3Aを桁内に延長するとと
もに、その延長部9Aの高さ寸法をその全長にわたって桁
2の外部の横桟3Aの高さ寸法よりも高くし、鉛直方向の
荷重に対する横桟3Aの剛性を向上したので、下面デッキ
10に穴を開けても横桟3Aが撓みにくくなり、充分な強度
を確保することができる。特に、延長部9Aの高さ寸法を
桁2の高さまで高くし、桁2の内部を全面的に仕切るよ
うにしたので、延長部9Aが上下の横桟3Aの端部を相互に
連結し、鉛直方向の荷重を延長部9Aが伝達するようにな
り、充分な強度を確実に確保できる。
【0013】また、隔壁状の延長部9Aを有する横桟3A
を、フォークの挿入方向の前後および中央部、すなわ
ち、差し込み部6の端部および中央部に複数設けたの
で、パレット1が左右および上下にも対称な構造とな
り、パレット1の各部の剛性がバランスよく増大され、
物品の荷重による応力が集中せず、この点からも曲げモ
ーメントに対して充分な強度を確保することができる。
【0014】しかも、手押し式フォークリフトの車輪12
を突出させる穴13が設けられる下側のデッキ10には、当
該デッキ10の隣接配置された横桟3をスロープ15および
平面部16で連結し、これらのスロープ15および平面部16
を桁2にまたがった設けたので、鉛直荷重が加わって
も、隣接配置された横桟3が互いに離れる方向および近
づく方向に撓むことが防止され、曲げモーメントに対す
る強度を向上することができる。
【0015】さらに、手押し式フォークリフトの車輪12
を突出させる穴13をパレット1の底に設けたので、自走
式のフォークリフトだけでなく、手押し式フォークリフ
トについても、パレット1を利用することがきでる。ま
た、差し込み部6の下方にスロープ14を設けるととも
に、穴13の前後に傾斜した平面部15を設けたので、スロ
ープ14および平面部15が手押し式フォークリフトの車輪
12を案内するようになり、フォーク11の差し込み操作を
スムースに行うことができ、手押し式フォークリフトの
操作性を向上できる。
【0016】さらに、側壁5からなる桁2と、リブ状の
桟3,4によりパレット1を形成したので、パレット1
は全体が射出成形で一体成形可能となるうえ、不必要な
部分は容易に肉抜き可能となるので、パレット1の生産
性を向上できるうえ、パレット1の軽量化や、品質の安
定化にも貢献できる。
【0017】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。すなわち、パレット
としては、前記実施例で示した二方向差しのパレット1
に限らず、四方向差しのパレットでもよい。例えば、図
7に示されるように、デッッキ8の四隅、デッキ8の各
辺の中央部、および、デッキ8の中心部に配置されるよ
うに、桁2を分割し、各桁2の間をフォークの差し込み
口7とすれば、四方向差しのパレット1Aとすることがで
きる。
【0018】また、桁の外の横桟よりも高い寸法を有す
る延長部としては、桁2の側壁5と同じ高さ、すなわ
ち、桁2の内部を全面的に仕切ってしまう延長部9Aに限
らず、図8に示されるように、桁2の高さよりも低いが
横桟3Aよりは高い延長部9Bでもよい。要するに、桁の内
部における延長部の高さがその桁内の全長にわたって桁
の外の横桟よりも高ければよい。なお、このように延長
部の高さを高くする以外の桟であっても、好ましくは、
桁の外の桟の高さを維持して桁内に延長することが好ま
しい。さらに、延長部としては、桁の幅寸法いっぱいに
延長されるものに限らず、図9に示されるように、桁2
の幅寸法Wの途中まで延長され、パレット1の端縁まで
到達しない延長部9Cでもよい。
【0019】さらに、前記実施例では、交差する横桟お
よび縦桟または側壁の各々は、交差部分を挟んで一直線
状に延びていたが、横桟、縦桟および側壁は、交差部分
を挟んでオフセットされてもよい。例えば、一体成形で
格子状のデッキを成形するにあたり、格子部分を成形す
る中子を上下互い違いに抜くために必要な場合等には、
図10に示されるように、桁2の側壁4との交差部分を
挟んで横桟3を延長した延長部9が横桟3とオフセット
していてもよい。この場合、桁2の側壁4等を挟んで実
質的に延長される横桟3には、段差が形成されるが、交
差部分において横桟3および延長部9の肉厚を増す肉盛
り部17を一体成形により設ければ、段差に応力が集中す
ることがなく、充分な強度を維持できる。
【0020】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、穴等を下
面デッキに設けても、曲げモーメントに対する充分な強
度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るパレットを示す一部破
断した斜視図である。
【図2】前記実施例に係るパレットを示す平面図であ
る。
【図3】図1のIII −III 線における平断面図である。
【図4】図2のIV−IV線における縦断面図である。
【図5】図2のV−V線における縦断面図である。
【図6】図5に示す右側半分Yの拡大された縦断面図で
ある。
【図7】本発明の変形例を示す図1に相当する図であ
る。
【図8】本発明の異なる変形例を示す図4に相当する図
である。
【図9】本発明のさらに異なる変形例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の異なる変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 パレット 2 桁 3 桟である横桟 5 側壁 9A, 9B, 9C 延長部 11 フォーク 12 車輪 13 穴 14 スロープ 15, 16 平面部 17 肉盛り部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】桟状の上面デッキおよび下面デッキを連結
    する桁と、前記上、下面デッキにおけるフォーク差し込
    み部の上下部に設けられ、かつ、フォーク差し込み方向
    と直交する桟とを含んで一体成形された片面使用の合成
    樹脂製パレットであって、 前記桟の少なくとも一本は、前記桁内に延長されるとと
    もに、この延長された部分の高さ寸法がその全長にわた
    り前記桁の外の部分よりも高くされていることを特徴と
    する合成樹脂製パレット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の合成樹脂製パレットにお
    いて、前記桟の延長された部分は、前記桁の内部を全面
    的に仕切る隔壁となっていることを特徴とする合成樹脂
    製パレット。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の合成樹脂
    製パレットにおいて、前記桟は、間隔をおいて多数配列
    されるとともに、その配列方向が前記フォークの差し込
    み方向とされ、これらの桟のうち前記フォークの差し込
    み方向の前部、後部、および、中央部のそれぞれに配置
    された桟の少なくとも各二本以上が前記桁内に延長され
    ていることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の合成樹脂製パレットにおいて、手押し式フォークリフ
    トの車輪を突出させる穴が前記下面デッキに設けられて
    いることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の合成樹脂製パレットにおいて、前記フォークが差し込
    まれる差し込み口の下方の各下面デッキ部上面には、当
    該差し込み方向の中央部に向かって上り勾配となったス
    ロープが設けられていることを特徴とする合成樹脂製パ
    レット。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の合成樹脂製パレットにおいて、前記下面デッキの設置
    面には、前記桟を部分的に相互に連結する平面部が前記
    桁端をまたいで設けられていることを特徴とする合成樹
    脂製パレット。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    の合成樹脂製パレットにおいて、前記桟と前記桁あるい
    は桟と桟との交差部分であって、桟あるいは桁を挟んで
    実質的に延長される桟に段差がある部分には、その肉厚
    を増す肉盛り部が一体成形により設けられていることを
    特徴とする合成樹脂製パレット。
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