JP2012116546A - 運搬用パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】抜孔の縁部にフォーク挿入孔に挿入されたハンドリフト又はフォークリフトのフォークの先端が当たる等して破損することを防止する。
【解決手段】底部2において平面視略井字状のフォーク挿入孔7の夫々の交差部に対応する部分に開口8が形成された合成樹脂製の一体成形パレットである。中央桁部6と中間桁部5を接続する下連結部13を挟んで位置する一方開口8の他方開口8側の縁部上面に一方開口8側に向かって下り傾斜する一方傾斜面180が形成される。他方開口8の一方開口8側の縁部上面に他方開口8側に向かって下り傾斜する他方傾斜面181が形成される。デッキ部3において平面視で一方傾斜面180と重複する部分を一方傾斜面成形用コア部311を抜き出すための抜孔19とする。デッキ部3に抜孔19の他方開口上方部12側の縁部を構成する縁リブ900に他方傾斜面181の上方を通る補強リブ910が接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は平面視略井字状のフォーク挿入孔を有すると共に底部のフォーク挿入孔の交差部に対応する部分に開口が形成された合成樹脂製の運搬用パレットに関する。
従来、平面視略矩形状に形成された底部及びデッキ部が、四隅に位置する隅桁部、各辺の中間部に位置する中間桁部、及び中央部に位置する中央桁部により接続されて、デッキ部と底部の間に平面視略井字状のフォーク挿入孔が形成された四方差しの合成樹脂製運搬用パレットが利用されている。
この運搬用パレットには、底部において前記井字状のフォーク挿入孔の夫々の交差部に対応する部分を開口とし、フォーク挿入孔に挿入したハンドリフトの車輪を前記開口に挿通することで、ハンドリフトを用いて運搬用パレットを移動できるようにしたものがある(例えば特許文献1)。
また、前記開口を形成した運搬用パレットの底部には中央桁部と中間桁部を接続する下連結部が形成されているが、この下連結部の両側縁部上面に隣接する開口側に下り傾斜した傾斜面を形成し、これによりフォーク挿入孔に挿入されたハンドリフトの車輪等が開口の縁部に引っ掛かり難くしたものも知られている。
前記各傾斜面は、例えば主に底部を成形する下型と主にデッキ部を成形する上型のうちの上型に設けられた傾斜面成形用コア部により成形される。この場合、デッキ部に形成された中央桁部と中間桁部を接続する上連結部には、前記各傾斜面成形用コア部を上方に抜き出すための抜孔が両側に形成されるため、上連結部の強度が低下する。このため、例えば一方の抜孔の他方の抜孔側の縁部に、フォーク挿入孔に挿入されたハンドリフト又はフォークリフトのフォークの先端が当たる等した場合にこの部分が破損する恐れがある。
実公平3−54021号公報
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、抜孔の縁部にフォーク挿入孔に挿入されたハンドリフト又はフォークリフトのフォークが当たる等して破損することを防止できる運搬用パレットを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明の運搬用パレットは、共に平面視略矩形状に形成された底部2及びデッキ部3が、四隅に位置する隅桁部4、各辺の中間部に位置する中間桁部5、及び中央部に位置する中央桁部6により接続されて、底部2とデッキ部3の間に平面視略井字状のフォーク挿入孔7が形成され、底部2において前記井字状のフォーク挿入孔7の夫々の交差部に対応する部分に開口8が形成された合成樹脂製の一体成形パレットにおいて、底部2に形成された中央桁部6と中間桁部5を接続する下連結部13を挟んで位置する前記二個の開口8のうちの一方を一方開口8とすると共に他方を他方開口8とし、一方開口8の他方開口8側の縁部上面に一方開口8側に向かって下り傾斜する一方傾斜面180が当該縁部全長に亘って形成されると共に他方開口8の一方開口8側の縁部上面に他方開口8側に向かって下り傾斜する他方傾斜面181が当該縁部全長に亘って形成され、デッキ部3において平面視で一方傾斜面180と重複する部分を一方傾斜面成形用コア部311を抜き出すための抜孔19とし、デッキ部3に抜孔19の他方開口上方部12側の縁部を構成する縁リブ900に一端が接続されると共に他端が他部に接続され且つ前記他方傾斜面181の上方を通る補強リブ910が形成されたことを特徴とする。
このように、デッキ部3において平面視で一方傾斜面180と重複する部分を一方傾斜面成形用コア部311を抜き出すための抜孔19とすることで、デッキ部3を成形する金型に一方傾斜面成形用コア部311を形成するだけで、一方傾斜面180を容易に形成できる。また、デッキ部3に一端が縁リブ900に接続されると共に他端が他部に接続され且つ他方傾斜面181の上方を通る補強リブ910を形成することで、補強リブ910により縁リブ900を補強できる。
また、底部2に中間桁部5と隅桁部4を接続する外側下連結部14が形成され、前記下連結部13に一方開口8を挟んで対向する外側下連結部14を一方外側下連結部140とし、一方開口8の一方外側下連結部140側の縁部上面に一方開口8側に向かって下り傾斜した一方外側傾斜面170が当該縁部全長に亘って形成され、デッキ部3において平面視で一方外側傾斜面170と重複する部分を一方外側傾斜面成形用コア部312を運搬用パレット1から抜き出すための外側抜孔20とすることが好ましい。
このようにデッキ部3において平面視で一方外側傾斜面170と重複する部分を一方外側傾斜面成形用コア部312を運搬用パレット1から抜き出すための外側抜孔20とすることで、デッキ部3を成形する金型に一方外側傾斜面成形用コア部312を形成するだけで、一方外側傾斜面170を容易に形成できる。
本発明にあっては、デッキ部を成形する金型に一方傾斜面成形用コア部を形成するだけで、一方傾斜面を容易に形成できる。また、補強リブにより縁リブを補強できる。このため、フォーク挿入孔に挿入したハンドリフトやフォークリフトのフォークが抜孔を経て縁リブに当たる等したときに縁リブが破損することを防止できる。
また、一方外側傾斜面を容易に形成できる。
本実施形態の運搬用パレットの平面図である。 運搬用パレットの底面図である。 (a)は運搬用パレットの側面図であり、(b)は運搬用パレットの正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 成形時のロングスライドコアとショートスライドコアの位置を示す平面図である。 成形装置の図6C−Cにおける断面図である。 二段スライドコアを下降させた状態を示す説明図である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図5に示される本実施形態の運搬用パレット1は合成樹脂製の一体成形パレットであり、四方いずれの方向からもハンドリフトやフォークリフトを差し込むことができる四方差しパレットである。
運搬用パレット1は、平面視略矩形状の底部2と、底部2上方に位置する平面視略矩形状のデッキ部3とが、四隅に位置する隅桁部4、各辺の中間部に位置する中間桁部5、及び中央に位置する中央桁部6により接続されたものであり、底部2とデッキ部3の間には平面視略井字状のフォーク挿入孔7が形成されている。また、本実施形態の運搬用パレット1は点対称形状に形成されている。
フォーク挿入孔7は、平面視略矩形状(詳しくは略正方形状)の運搬用パレット1の対向する二辺間に亘って形成された二本のフォーク通路71(図3(a)参照)と、運搬用パレット1の他の対向する二辺間に亘って形成されて前記二本のフォーク通路71と直交する二本のフォーク通路70(図3(b)参照)で構成されている。各フォーク通路70、71の通路幅は同幅に形成され、井字状のフォーク挿入孔7の夫々の交差部、すなわち二本のフォーク通路70と二本のフォーク通路71が交わる部分は、平面視正方形状となっている。なお、運搬用パレット1が平面視長方形状に形成される場合等には、フォーク通路70,71の通路幅を異ならせ、前記交わる部分を平面視長方形状としてもよい。
図2に示されるように、底部2において、前記井字状のフォーク挿入孔7の夫々の交差部に対応する部分には上下に貫通する平面視略正方形状の開口8が形成されている。各開口8には四方からフォーク挿入孔7に挿入したハンドリフトの車輪を挿通することで、当該車輪を運搬用パレット1の下方に突出させて地面等に接触させることができる。これにより、ハンドリフトを用いて運搬用パレット1を移動できる。なお、本実施形態では、矩形状の各開口8の各辺の長さを対応するフォーク通路71の幅と略同じ(詳しくはやや長く)にしているが、各開口8の各辺の長さを対応するフォーク通路71の幅よりも短くしても構わない。
各桁部4〜6は略矩形筒状に形成され、図1及び図2に示されるように各桁部4〜6の上端部及び下端部には、デッキ部3の一部を構成する天面部及び底部2の一部を構成する底面部が夫々形成されている。
図1に示されるようにデッキ部3は各桁部4〜6の天面部を除く部分の略全部が格子状リブ9により構成されている。格子状リブ9は平面視矩形状の運搬用パレット1の対向する二辺と平行な多数の縦リブと他の対向する二辺と平行な多数の横リブとで構成されている。
ここで、図1に示すデッキ部3において、中央桁部6と中間桁部5を接続する部分を「内側上連結部10」、中間桁部5と隅桁部4を接続する部分を「外側上連結部11」、開口8上方に位置して隅桁部4を介して隣接する二つの外側上連結部11と中央桁部6を介して隣接する二つの内側上連結部10とで囲まれた矩形状部分を「開口上方部12」とすると、内側上連結部10や外側上連結部11を構成する格子状リブ9のピッチは、開口上方部12を構成する格子状リブ9のピッチよりも小さくしてある。このため、内側上連結部10や外側上連結部11の強度は開口上方部12よりも高くなっている。
また、図2に示す底部2において、中央桁部6と中間桁部5を接続する部分を「下連結部13(なお、以下では後述の外側下連結部14と区別するため内側下連結部13と記載する)」、中間桁部5と隅桁部4を接続する部分を「外側下連結部14」とすると、図2に示すように各外側下連結部14は隅桁部4や中間桁部5を介して平面視ロ字状に配置され、各内側下連結部13は平面視で中央桁部6を中心に十字状に配置されている。
各外側下連結部14はフォーク通路70の端部の下面部又はフォーク通路71の端部の下面部を構成している。各外側下連結部14の両側の縁部のうちの運搬用パレット1外側に位置する縁部、すなわち隣接する開口8と反対側の縁部は、フォーク挿入孔7の矩形状の挿入口15の下縁を構成し、その上面には、図3に示されるように運搬用パレット1外側に向かって下り傾斜したガイド面16が同縁部の全長に亘って形成されている。同様に、挿入口15の側縁部を構成する各隅桁部4の角部や各中間桁部5の角部、挿入口15の上縁部を構成する各外側上連結部11にも、運搬用パレット1外側程挿入口15を広げるように傾斜したガイド面16が形成されている。これらガイド面16により、ハンドリフトのフォークや車輪、あるいはフォークリフトのフォークを、フォーク挿入孔7にスムーズに挿入できるようになっている。
各外側下連結部14の隣接する開口8側の縁部上面には、図4及び図5に示されるように、隣接する開口8側に向かって下り傾斜した外側傾斜面17が同縁部の全長に亘って形成されている。各内側下連結部13の両側縁部の上面にも、隣接する開口8側に向かって下り傾斜した内側傾斜面18が同縁部の全長に亘って形成されている。すなわち、各開口8の周縁部上面は周方向全長に亘って開口8側に向かって下り傾斜した面となっている。このように各開口8の周縁部に外側傾斜面17や内側傾斜面18を形成することで、ハンドリフトの車輪をスムーズに開口8に出し入れできる。なお、各内側下連結部13の両内側傾斜面18間の部位は、リブで構成してもよいが、ハンドリフトの車輪をスムーズに出し入れするには平面部や水抜き孔付きの平面部で構成することが好ましい。
図1に示すように各外側上連結部11は隅桁部4や中間桁部5を介して平面視ロ字状に配置され、外側下連結部14の上方に位置している。また、各内側上連結部10は平面視で中央桁部6を中心に十字状に配置され、内側下連結部13の上方に位置している。
各内側上連結部10(即ち中央桁部6と中間桁部5の間の部分)には抜孔19(なお、以下では後述する外側抜孔20と区別するため内側抜孔19と記載する)と補強部21(なお、以下では後述する外側補強部22と区別するため内側補強部21と記載する)が形成されている。具体的には、内側下連結部13に隣接する二個の開口8のうちの一方を「一方開口8」とすると共に他方を「他方開口8」とし、且つ、当該内側下連結部13の両側の内側傾斜面18のうちの一方開口8側の内側傾斜面18を「一方傾斜面180(なお、以下では後述する一方外側傾斜面170と区別するため一方内側傾斜面180と記載する)」とすると共に他方開口8側の内側傾斜面18を「他方傾斜面181(なお、以下では後述する他方外側傾斜面171と区別するため他方内側傾斜面181と記載する)」としたとき、当該内側下連結部13上方の内側上連結部10において、平面視で一方内側傾斜面180と重複する部分を後述する傾斜面成形用コア部311(なお、以下では後述する一方外側傾斜面成形用コア部312と区別するため一方内側傾斜面成形用コア部311と記載する)を抜き出すための内側抜孔19とすると共に、平面視で内側抜孔19の他方開口8側に位置する部位を内側補強部21としている。
各内側抜孔19は隣接する開口上方部12に沿って長い矩形状に形成されている。また、各内側抜孔19は各内側上連結部10の外側に一箇所のみ形成されている。
また、各内側補強部21を構成する格子状リブ9は、中央桁部6と中間桁部5を接続する複数の内側接続リブ90と、これら複数の内側接続リブ90と直角に交差する内側交差リブ91とからなり、内側抜孔19の他方開口上方部12(他方開口8の上方に位置する開口上方部12)側の縁部は一本の内側接続リブ90からなる縁リブ900により構成されている。この縁リブ900は中央桁部6と中間桁部5の間に位置する内側接続リブ90のうちの最も一方開口上方部12(一方開口8の上方に位置する開口上方部12)側に位置する内側接続リブ90であり、一方開口上方部12の最も内側抜孔19側に位置するリブ(内側抜孔19の一方開口上方部12側の縁部を構成するリブ)に対向し、このリブとの間に内側抜孔19が形成されている。なお、内側接続リブ90同士の間隔は内側抜孔19の幅と同じ又は広くしてもよいが、内側抜孔19の幅よりも狭くすることが好ましい。このようにするとこの部分における強度を高めることができ、これによりハンドリフト又はフォークリフトのフォークの先端が内側抜孔19を経て縁リブ900に当たった際に縁リブ900やこの近傍のリブが破損することを防止できる。
さらにこの縁リブ900に接続された各内側交差リブ91は縁リブ900を補強する補強リブ910(なお、以下では後述する外側補強リブ930と区別するため内側補強リブ910と記載する)を構成し、各内側補強リブ910は他方内側傾斜面181の上方を通り、他方開口上方部12に接続されている。なお、本実施形態の各補強リブ910は平面視直線状のリブであるが、平面視千鳥状や梯子状、又は不規則な形状のリブで構成しても構わない。
なお、本実施形態では、内側下連結部13において中央桁部6側を後、中間桁部5側を前としたとき、各内側下連結部13の左側の内側傾斜面18を一方内側傾斜面180とし、右側の内側傾斜面18を他方内側傾斜面181としている。このため、同一の開口8に隣接した内側傾斜面18のうちの一方の内側傾斜面18の上方部のみが内側抜孔19となり、各内側抜孔19は平面視矩形状のデッキ部3の中心を中心とした点対称位置に配置されている。
また、外側上連結部11のうち、対向する内側上連結部10の当該外側上連結部11側に内側抜孔19が形成された外側上連結部11には後述する一方外側傾斜面成形用コア部312を上方に抜き出すための外側抜孔20が形成されている。すなわち、内側下連結部13に前記一方開口8を挟んで対向する外側下連結部14を「一方外側下連結部140」とすると共に内側下連結部13に前記他方開口8を挟んで対向する外側下連結部14を「他方外側下連結部141」とし、一方外側下連結部140の上方に位置する外側上連結部11を「一方外側上連結部110」とすると共に他方外側下連結部141の上方に位置する外側上連結部11を「他方外側上連結部111」としたとき、一方外側上連結部110に外側抜孔20が形成されている。各一方外側上連結部110に形成された外側抜孔20は、当該一方外側上連結部110の下方に位置する一方外側下連結部140に形成された外側傾斜面17(以下、一方外側傾斜面170と記載)と平面視で重複する部分に形成され、隣接する開口上方部12に沿って長く且つ長手方向が対応する内側抜孔19の長手方向と平行な矩形状に形成されている。
また、各他方外側上連結部111には外側抜孔20が形成されておらず、各他方外側上連結部111は外側補強部22となっている。各外側補強部22を構成する格子状リブ9は、中間桁部5と隅桁部4を接続する複数の外側接続リブ92と、これら複数の外側接続リブ92と直角に交差する外側交差リブ93とで構成されている。外側交差リブ93のうち、全ての外側接続リブ92に接続された外側交差リブ93は外側補強部22を補強する外側補強リブ930を構成し、各外側補強リブ930は、当該他方外側上連結部111の下方に位置する他方外側下連結部141に形成された外側傾斜面17(以下、他方外側傾斜面171と記載)の上方を通っている。また、本実施形態における各外側補強リブ930は前記内側補強リブ910に連続している。なお、本実施形態では運搬用パレット1全体の内側上連結部10に内側抜孔19を形成すると共に、運搬用パレット1全体の一方外側上連結部110に外側抜孔20を形成したが、一部の内側上連結部10にのみ内側抜孔19を形成してもよいし、一部の一方外側上連結部110にのみ外側抜孔20を形成してもよく、さらには運搬用パレット1全体に外側抜孔20を形成しなくてもよい。
次に運搬用パレット1の成形装置について説明する。該成型装置は、図7に示されるように、主に底部2を成形する下型30と、主にデッキ部3を成形する上型31を備えている。加えて、型締めした下型30と上型31の間に形成された空間に側方から挿入されてフォーク挿入孔7を成形するロングスライドコア32及びショートスライドコア33と、下型30に対して上下動自在に設けられて開口8を成形する二段スライドコア34を備えている。
固定型となる下型30には、底部2を成形する底部成形面300が形成される他、各開口8に対応する位置に二段スライドコア34配置用の孔301が形成されている。
可動型となる上型31には、デッキ部3を成形するデッキ部成形面310が形成される他、デッキ部成形面310において各内側抜孔19に対応する位置から下方に向けて突出した一方内側傾斜面成形用コア部311と、デッキ部成形面310において各外側抜孔20に対応する位置から下方に向けて突出した一方外側傾斜面成形用コア部312が形成されている。各一方内側傾斜面成形用コア部311により、内側抜孔19及びフォーク挿入孔7における内側抜孔19に対応する部分が成形され、各一方外側傾斜面成形用コア部312により、外側抜孔20及びフォーク挿入孔7における外側抜孔20に対応する部分が成形される。また、各一方内側傾斜面成形用コア部311の下端面及び各一方外側傾斜面成形用コア部312の下端面は傾斜しており、この傾斜面により一方内側傾斜面180や一方外側傾斜面170が成形される。なお、上型31を下型30に対して上方に移動して型開きした際には、内側抜孔19は一方内側傾斜面成形用コア部311を運搬用パレット1から上方に抜くための孔となり、外側抜孔20は一方外側傾斜面成形用コア部312を運搬用パレット1から上方に抜くための孔となる。
ロングスライドコア32及びショートスライドコア33は、図6に示されるように、型締めした下型30と上型31の間に形成された空間に四方から挿入され、各方向からはロングスライドコア32及びショートスライドコア33が一つずつ挿入される。なお、図6中に示す矢印はロングスライドコア32及びショートスライドコア33の夫々の抜き方向を示している。
各ショートスライドコア33は、下型30及び上型31の型締め状態において、先端面が一方外側傾斜面成形用コア部312の一面に当接し、これによりフォーク挿入孔7において一方外側上連結部110に対応する部分が成形される。
各ロングスライドコア32は、挿入方向における中途部が挿入方向と平行に配置された一方内側傾斜面成形用コア部311及びこれに対向する一方外側傾斜面成形用コア部312の間に配置されると共に、その先端面が挿入方向に対して垂直な他の一方内側傾斜面成形用コア部311の一面に当接し、これにより、フォーク挿入孔7において、他方外側上連結部111、開口上方部12、及び内側補強部21に対応する部分が成形される。すなわち、フォーク挿入孔7は、図6等に示されるように点対称位置に配置された、各ロングスライドコア32、各ショートスライドコア33、各一方内側傾斜面成形用コア部311、及び各一方外側傾斜面成形用コア部312により成形される。
次に下型30に形成された各孔301に夫々配置された二段スライドコア34について説明する。なお、以下の二段スライドコア34の説明では、二段スライドコア34の上方に挿入されるロングスライドコア32の挿抜方向を左右方向として説明する。
図8に示されるように、各二段スライドコア34は、下型30の孔301を上下にスライドするコア本体35と、コア本体35の上部の左右両側に設けられたスライダー36を備えている。
コア本体35の上部の左右両側面は下方程左右方向外側に位置するように傾斜した案内面350としてあり、各案内面350には蟻ほぞ状の凸部351が上下に亘って形成されている。
一方、各スライダー36の案内面350に対向する面には蟻溝状の凹部360が形成されている。各スライダー36の凹部360はコア本体35の対応する凸部351にスライド自在に嵌め込まれ、これにより各スライダー36はコア本体35の案内面350に沿って上下にスライドできるようになっている。また、各スライダー36はコア本体35と復帰ばね(図示せず)で接続され、この復帰ばねにより案内面350に沿った上方に付勢されている。
両スライダー36のうち、上方に挿入されるロングスライドコア32の先端側に配置されるスライダー36は、対応する案内面350と反対側の側面の上端部に、他方内側傾斜面成形用コア部361が突設され、他方のスライダー36は対応する案内面350と反対側の側面の上端部に、他方外側傾斜面成形用コア部362が突設されている。他方内側傾斜面成形用コア部361及び他方外側傾斜面成形用コア部362の先端面は他方内側傾斜面181及び他方外側傾斜面171の夫々を成形する傾斜成形面363,364となっている。
二段スライドコア34のコア本体35は、下型30と上型31を型締めし且つ各ロングスライドコア32を成形位置に挿入した状態で、上面が上方のロングスライドコア32の下面に当接する図7の成形位置まで上昇する(図8中矢印a参照)。この際、各スライダー36の上面は上方に挿入されたロングスライドコア32の下面に当接して両スライダー36の上昇が規制されて、各スライダー36は、前記復帰ばねに抗しつつ、傾斜した案内面350に沿って相対的にコア本体35の下側に移動する。また、この際、各スライダー36はコア本体35の上昇に伴い図8の矢印bに示す左右方向外側に移動し、これにより両スライダー36は図7に示す成形位置に配置される。
また、前記成形位置に配置された二段スライドコア34を運搬用パレット1から抜き出すには、下型30に対してコア本体35を下降させる。すると、各スライダー36は復帰ばねの付勢力により案内面350に沿って相対的にコア本体35の上側に移動する。これにより、各スライダー36は、運搬用パレット1から下方に抜くことが可能な左右方向の内側位置まで移動する。
以上説明した本実施形態の運搬用パレット1は、デッキ部3において平面視で一方内側傾斜面180と重複する部分を一方内側傾斜面成形用コア部311を抜き出すための内側抜孔19とすることで、デッキ部3を成形する上型31に一方内側傾斜面成形用コア部311を形成するだけで、各金型のブロックの合わせ等が簡単になり一方内側傾斜面180を容易に形成できる。また、デッキ部3に一端が縁リブ900に接続されると共に他端が他部に接続され且つ他方内側傾斜面181の上方を通る内側補強リブ910を形成することで、縁リブ900と交差する内側補強リブ910により縁リブ900を補強できる。このため、フォーク挿入孔7に挿入したハンドリフトやフォークリフトのフォークが内側抜孔19を経て縁リブ900に当たる等したときに縁リブ900が破損することを防止できる。
また、本実施形態の運搬用パレット1は、デッキ部3において平面視で一方外側傾斜面170と重複する部分を一方外側傾斜面成形用コア部312を運搬用パレット1から抜き出すための外側抜孔20とすることで、デッキ部3を成形する上型31に一方外側傾斜面成形用コア部312を形成するだけで、一方外側傾斜面170を容易に形成できる。また、デッキ部3に他方外側傾斜面171の上方を通る外側補強リブ930が形成されており、この外側補強リブ930によりデッキ部3を補強できる。また、内側上連結部10の他方外側上連結部111側には内側抜孔19が形成されず、且つ、他方外側上連結部111には外側抜孔20が形成されないので、フォーク挿入孔7の広範囲に亘る部分を一つのロングスライドコア32により成形できる。
また、本実施形態では、内側上連結部10、外側上連結部11、及び開口上方部12を構成する格子状リブ9を、運搬用パレット1の対向する二辺と平行な多数の縦リブと他の対向する二辺と平行な多数の横リブとで構成したが、格子状リブ9は運搬用パレット1の各辺に対して非平行なリブを含むものであっても構わない。例えば内側抜孔19の縁部を構成する縁リブ900、内側補強リブ910、外側補強リブ930等を運搬用パレット1の各辺と非平行にしてもよい。また、縁リブ900と内側補強リブ910は直交するものに限られず、90度以外の斜め等の角度で交差するものであってもよい。
1 運搬用パレット
2 底部
3 デッキ部
4 隅桁部
5 中間桁部
6 中央桁部
7 フォーク挿入孔
8 開口
13 下連結部
14 外側下連結部
20 外側抜孔
140 一方外側下連結部
170 一方外側傾斜面
180 一方傾斜面
311 一方傾斜面成形用コア部
312 一方外側傾斜面成形用コア部
900 縁リブ
910 補強リブ

Claims (2)

  1. 共に平面視略矩形状に形成された底部及びデッキ部が、四隅に位置する隅桁部、各辺の中間部に位置する中間桁部、及び中央部に位置する中央桁部により接続されて、底部とデッキ部の間に平面視略井字状のフォーク挿入孔が形成され、底部において前記井字状のフォーク挿入孔の夫々の交差部に対応する部分に開口が形成された合成樹脂製の一体成形パレットにおいて、
    底部に形成された中央桁部と中間桁部を接続する下連結部を挟んで位置する前記二個の開口のうちの一方を一方開口とすると共に他方を他方開口とし、一方開口の他方開口側の縁部上面に一方開口側に向かって下り傾斜する一方傾斜面が当該縁部全長に亘って形成されると共に他方開口の一方開口側の縁部上面に他方開口側に向かって下り傾斜する他方傾斜面が当該縁部全長に亘って形成され、
    デッキ部において平面視で一方傾斜面と重複する部分を一方傾斜面成形用コア部を抜き出すための抜孔とし、デッキ部に抜孔の他方開口上方部側の縁部を構成する縁リブに一端が接続されると共に他端が他部に接続され且つ前記他方傾斜面の上方を通る補強リブが形成されたことを特徴とする運搬用パレット。
  2. 底部に中間桁部と隅桁部を接続する外側下連結部が形成され、前記下連結部に一方開口を挟んで対向する外側下連結部を一方外側下連結部とし、一方開口の一方外側下連結部側の縁部上面に一方開口側に向かって下り傾斜した一方外側傾斜面が当該縁部全長に亘って形成され、デッキ部において平面視で一方外側傾斜面と重複する部分を一方外側傾斜面成形用コア部をパレットから抜き出すための外側抜孔としたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用パレット。
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