JPH08324460A - 車両用フード支持構造 - Google Patents

車両用フード支持構造

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JPH08324460A
JPH08324460A JP7136920A JP13692095A JPH08324460A JP H08324460 A JPH08324460 A JP H08324460A JP 7136920 A JP7136920 A JP 7136920A JP 13692095 A JP13692095 A JP 13692095A JP H08324460 A JPH08324460 A JP H08324460A
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hood
hinge
front fender
hinge bracket
vehicle
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Hironari Omori
宏成 大森
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の組立作業性及びフードヒンジの交換作
業性に優れた車両用フード支持構造を提供する。 【構成】 車体本体15への取付点17を含むヒンジブ
ラケット19の主要部24がフロントフェンダ12の外
部に位置しているため、フロントフェンダ12の取付け
とは無関係に、ヒンジブラケット19の取付け・取外し
作業が行える。従って、車体の組立作業性及びフードヒ
ンジ18の交換作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用フード支持構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用フード支持構造としては、
例えば図6〜図8に示すようなものが知られている(実
公昭7−19960号公報参照)。
【0003】エンジンルームEの左右両側には閉断面の
フードリッジ1が設けられている(尚、図面では左側構
造だけを図示)。このフードリッジ1にはフロントフェ
ンダ2が取付けられている。3はフロントピラーで、4
はフロントウインドウパネルを示している。
【0004】そして、5はフードで、エンジンルームE
の上部を覆うためのものである。このフード5はフード
ヒンジ6により開閉可能に支持されている。このフード
ヒンジ6は、フードリッジ1に取付けられるヒンジブラ
ケット7と、フード5に取付けられるヒンジアーム8と
から構成される。
【0005】ヒンジブラケット7は、フロントフェンダ
2にて覆われた部位のフードリッジ1に取付けられ、そ
の後端部9はフード5の後端5aよりも後方に位置して
いる。ヒンジアーム8の後端部10はヒンジブラケット
7側へ曲折されており、フロントフェンダ2とフードリ
ッジ1との図示せぬ隙間を通過してフロントフェンダ2
内に入り、該フロントフェンダ2内に位置したヒンジブ
ラケット7の後端部9に対してピン11で軸支される。
従って、フード5はこのピン11を中心にして上開き可
能となり、またピン11はフード5の後端5aよりもd
だけ後方に位置した状態となる。このようにピン11が
フード5の後端5aよりもdだけ後方に位置しているこ
とから、フード5を上開きした際に後端5aの位置がh
だけ上昇し、該フード5の後端5aと、フロントウイン
ドウパネル4の前面に設けられた図示せぬワイパとが干
渉しないようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、フードヒンジ6のヒンジブ
ラケット7がフロントフェンダ2内のフードリッジ1に
取付けられているため、車体の組立手順として、ヒンジ
ブラケット7の取付作業は、必ずフロントフェンダ2を
取付ける前に行わなければならない。このような組立手
順上の制約は組立作業の能率を低下させる原因となるた
め、その改善が望まれている。また、補修のためにフー
ドヒンジ6を交換する場合も、いったんフロントフェン
ダ2を取外さなければならず、フードヒンジ6の交換作
業性の面でも不利となる。
【0007】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、車体の組立作業性及びフードヒ
ンジの交換作業性に優れた車両用フード支持構造を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体本体への取付点を含むヒンジブラケットの主要部が
フロントフェンダの外部で且つフードにて覆われた部位
に位置し、ピンにて軸支される後端部がフロントフェン
ダの内部に位置している。
【0009】請求項2記載の発明は、フロントフェンダ
のフードにて覆われている部位に切欠部を形成し、該切
欠部内にヒンジブラケットの主要部が位置している。記
載の車両用フード支持構造。
【0010】請求項3記載の発明は、フロントフェンダ
のフードにて覆われている部位に斜面部を形成し、該斜
面部に切欠部が形成されている。
【0011】請求項4記載の発明は、切欠部の上端から
下向きに形成した取付片を、ヒンジブラケットに設けた
上向きの突起部に取付けた。
【0012】
【作用】請求項1〜3記載の発明によれば、車体本体へ
の取付点を含むヒンジブラケットの主要部がフロントフ
ェンダの外部に位置しているため、フロントフェンダの
取付けとは無関係に、ヒンジブラケットの取付け・取外
し作業が行える。従って、車体の組立作業性及びフード
ヒンジの交換作業性が向上する。
【0013】請求項4記載の発明によれば、切欠部の上
端から下向きに形成した取付片を、ヒンジブラケットに
設けた突起部に取付けているため、フロントフェンダの
切欠部の上端位置が安定し、フード表面との間に面差が
生じるのを防止する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図5
に基づいて説明する。尚、従来と重複する説明は省略す
る。
【0015】この実施例のフロントフェンダ12にはフ
ード13の側端13bと同じ高さの上端12aが前後方
向に沿って形成され、該上端12a及び側端13bの後
側部分は車幅方向中央側へ向けて若干湾曲した状態とな
っている。フロントフェンダ12の上端12aからは車
幅方向中央側へ向けて斜面部14が形成され(図5参
照)、該斜面部14の下端に形成したフランジ14a
を、「車体本体」としてのフードリッジ15の上面に取
付けている。
【0016】このフードリッジ15の斜面部14及びフ
ランジ14aは、フード13の閉時に該フード13にて
覆われる部分である。そして、この斜面部14及びフラ
ンジ14aの後側部分には、車幅方向外側へ向けて湾曲
状に切欠いた切欠部16が形成されている。そして、こ
の切欠部16により露出したフードリッジ15の上面
に、フードヒンジ18を構成するヒンジブラケット19
の主要部24が、「取付点」としての2つのボルト17
により取付けられている。
【0017】このヒンジブラケット19の後端部20は
前記切欠部16から挿入されてフロントフェンダ12の
内部に位置する。このヒンジブラケット19の後端部2
0にはピン21によりヒンジアーム22の後端部23が
軸支され、該ヒンジアーム22の主要部25は切欠部1
6からフロントフェンダ12の外部に出て、フード13
の下面に取付けられている。そして、各後端部20、2
3を軸支しているピン21は前記フロントフェンダ12
の内部において、フード13の後端13aよりもdだけ
後方に位置する。従って、従来通り、フード13をピン
21を中心に上開きした際に、フード13の後端13a
の位置が上昇し、該後端13aがフロントウインドウパ
ネル26(図2参照)や図示せぬワイパと干渉しない構
造となっている。
【0018】このヒンジブラケット19の上面には、
「突起部」としての台座ブラケット27が一方のボルト
17により共締めされている。そして、切欠部16の上
端12aからは下向きの取付片28が形成され、該取付
片28が前記台座ブラケット27にボルト29により取
付けられている。このように、切欠部16の上端12a
から形成した取付片28を台座ブラケット27に取付け
ることにより、切欠部16の上端12aの剛性が高まっ
て変形が防止され、該上端12aの位置が安定する。従
って、上端12aとフード13の側端13bとの間に高
低差(面差)が生じることはなく、見栄えの点で優れ
る。尚、この取付片28の長さを調整することにより、
上端12aの高さを調整することも可能である。
【0019】更に、このヒンジブラケット19には斜め
上方へ延びるフック片30が一体形成されており、車両
衝突時にフック片30の先端がヒンジアーム22の開口
31に係合してフード13の後退を阻止する構造になっ
ている。
【0020】以上のように、この実施例のヒンジブラケ
ット19は、その主要部24がフロントフェンダ12に
て覆われていない外部(切欠部16)に設けられてお
り、また該ヒンジブラケット19を取付けるための2つ
のボルト17もフロントフェンダ12にて覆われていな
いため、ヒンジブラケット19の取付け・取外し作業
を、フロントフェンダ12の取付けとは無関係に行うこ
とができる。従って、車体の組立作業性及びフードヒン
ジ18の交換作業性の面で大変有利である。
【0021】尚、以上の説明で、ヒンジブラケット19
の上に台座ブラケット27を取付ける例を示したが、ヒ
ンジブラケット19に「突起部」としての切起こし部を
一体形成し、該切起こし部に取付片28を取付けるよう
にすれば、別部品としての台座ブラケット27を廃止し
て、部品点数の低減を図ることができる。
【0022】また、この発明のヒンジブラケット19
は、フロントフェンダ12の外部のフード13にて覆わ
れた部位に取付けられていれば良く、フロントフェンダ
12に必ずしも切欠部16を形成する必要はない。
【0023】
【発明の効果】請求項1〜3記載の発明によれば、車体
本体への取付点を含むヒンジブラケットの主要部がフロ
ントフェンダの外部に位置しているため、フロントフェ
ンダの取付けとは無関係に、ヒンジブラケットの取付け
・取外し作業が行える。従って、車体の組立作業性及び
フードヒンジの交換作業性が向上する。
【0024】請求項4記載の発明によれば、切欠部の上
端から下向きに形成した取付片を、ヒンジブラケットに
設けた突起部に取付けているため、フロントフェンダの
切欠部の上端位置が安定し、フード表面との間に面差が
生じるのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車両用フード支持構
造を示す平面図。
【図2】図1中矢示DA方向から見た側面図。
【図3】フードヒンジを示す斜視図。
【図4】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図5】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図6】従来の車両用フード支持構造を示す斜視図。
【図7】従来の車両用フード支持構造を示す平面図。
【図8】従来の車両用フード支持構造を示す側面図。
【符号の説明】
13 フード 13a フードの後端 14 斜面部 15 フードリッジ(車体本体) 16 切欠部 17 ボルト(取付点) 18 フードヒンジ 19 ヒンジブラケット 20 ヒンジブラケットの後端部 21 ピン 22 ヒンジアーム 23 ヒンジアームの後端部 24 ヒンジブラケットの主要部 27 台座ヒンジブラケット(突起部) 28 取付片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体本体に取付けたヒンジブラケット
    と、フードに取付けたヒンジアームの各後端部をフード
    の後端よりも後方に位置させると共に、該後端部同士を
    ピンにより軸支してフードヒンジを形成し、該フードヒ
    ンジを介してフードを開閉可能に支持した車両用フード
    支持構造において、 前記ヒンジブラケットは、車体本体への取付点を含む主
    要部がフロントフェンダの外部で且つフードにて覆われ
    た部位に位置し、ピンにて軸支される後端部がフロント
    フェンダの内部に位置していることを特徴とする車両用
    フード支持構造。
  2. 【請求項2】 フロントフェンダのフードにて覆われて
    いる部位に切欠部を形成し、該切欠部内にヒンジブラケ
    ットの主要部が位置している請求項1記載の車両用フー
    ド支持構造。
  3. 【請求項3】 フロントフェンダのフードにて覆われて
    いる部位に斜面部を形成し、該斜面部に切欠部が形成さ
    れている請求項2記載の車両用フード支持構造。
  4. 【請求項4】 切欠部の上端から下向きに形成した取付
    片を、ヒンジブラケットに設けた上向きの突起部に取付
    けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用フード
    支持構造。
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