JPH083243B2 - 屋根構造および屋根施工方法 - Google Patents

屋根構造および屋根施工方法

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JPH083243B2
JPH083243B2 JP1685992A JP1685992A JPH083243B2 JP H083243 B2 JPH083243 B2 JP H083243B2 JP 1685992 A JP1685992 A JP 1685992A JP 1685992 A JP1685992 A JP 1685992A JP H083243 B2 JPH083243 B2 JP H083243B2
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昇 山坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根構造および屋根施工
方法に関し、屋根材の裏側における雨仕舞の向上を図っ
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の屋根に瓦等の屋根材を葺
くのに用いる金属製の桟(特開昭63-107644 、同63-107
645 )が提案されており、この金属製桟を用いた屋根構
造が記載されている。
【0003】たとえば前者のものの構成は、図6の
(A)で説明すると、下地50に金属製桟51を瓦52の葺き
足長さ分の有効幅を保たせながら上下平行状に載置する
と共に金属製桟51における水上側の固定用フランジ部51
a を釘やビス等の固定具53で下地50に固定し、そして金
属製桟51の支持部51b に瓦52上縁部を固定具54で固定し
ているものである。
【0004】一方、後者のものの構成は、図6の(B)
で説明すると、下地60に金属製桟61を瓦62の葺き足長さ
分の有効幅を保たせながら上下平行状に載置すると共
に、金属製桟61の支持部61b に瓦62上縁部を、この瓦62
上縁部および支持部61b に串刺して下地60まで打ち込ん
だ固定具63で固定しているものである。
【0005】前記した両者における屋根裏側の雨仕舞に
ついて検討してみると、両者ともに固定具が下地上に剥
きだしになっているため、重合部分の水密性が高くない
瓦等では、その重合部分に吹き込んだ雨水が固定具に案
内されて下地側まで浸入することがあり、この浸入した
雨水は下地に打ち込まれて瓦の裏側に剥きだし状の固定
具を伝い下地層まで浸入してしまうという問題がある。
【0006】この問題は、下地に下葺き材を敷設した場
合でも、下地に対して桟または瓦および桟を固定具で固
定することにより、下葺き材を貫通する穴が開き、この
穴を通して雨水が浸入して漏れの原因となるものであ
り、屋根材裏側の雨仕舞が不十分である問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、屋根材の裏側に浸入水があった場合に、その雨水が
屋根材の裏側における下地上に剥きだし状の固定具を伝
い下地層まで浸入するのを避けられないことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の屋根構造では、下葺き材と横桟と瓦等の
屋根材からなる屋根構造にあって、下葺き材は屋根材の
葺き足長さ分の有効幅を有し、横桟は立上り部の上方に
支持部を、この立上り部の下端水上側に固定用フランジ
部をそれぞれ形成し、前記横桟の支持部に屋根材を固定
具で固定し、横桟における前記固定用フランジ部を下葺
き材の水上側縁部上から固定具で下地に固定すると共
に、上下両段の下葺き材を上段側の下葺き材の水下側縁
部で下段側の下葺き材の水上側縁部における横桟の前記
固定具を覆うように重合してなることを特徴とする。
【0009】また、横桟は、浸入した雨水が軒先側に流
れ落ちるのを妨げないように、立上り部下方または立上
り部下方と固定用フランジ部の両部に適宜間隔で水上お
よび水下方向に連通する開口空間を形成した長尺材であ
る態様としたり、支持部となる長尺な上部材と、この上
部材を保持する保持部と固定用フランジ部を有する短尺
な下部材とを組合わせて、上部材の下側における隣り合
う下部材間に水上および水下方向に連通する開口空間を
形成した態様にしても良い。後者の態様のものの場合、
上部材は木製の角材でもよいが、人口木材等の非腐食性
のものであることが望ましい。
【0010】また、本発明における下地は、垂木または
縦桟、野地材等であり、この下地に横桟を固定する固定
具および横桟に屋根材を固定する固定具は、釘やビス等
である。下葺き材としては、鉄、アルミニウムのような
金属の極く薄い板や、厚手の箔、合成樹脂の薄板のよう
な適宜の耐水材料が挙げられる。
【0011】横桟は、アルミニウム製の押出型材等から
なる一体成型品、あるいはアルミニウム板や亜鉛メッキ
鋼板等をプレス成形して組み合わせたもの、例えば高さ
の異なる二種類の略逆柄杓(キャップ)形または略ハッ
ト形部材を組み合わせて構成した別体成型品であっても
良く、各部は比較的薄肉(0.8 〜1.2mm 程度)に形成し
ていて、支持部等にあらかじめ下孔を開けておかずとも
釘やビス等の固定具を打ち抜き可能にしてある。
【0012】屋根材は、和瓦、洋瓦、ルーフタイル(屋
根用タイル)等で、上下いずれかの縁部を横桟の支持部
に支持して固定するタイプのものであれば良い。
【0013】そして、本発明の屋根施工方法では、下地
に屋根材の葺き足長さ分の有効幅を有する下段側の下葺
き材を敷設して、その水上側縁部に横桟の固定用フラン
ジ部を載置すると共にこの固定用フランジ部を水上側縁
部ともども固定具で下地に固定した後、上段側の下葺き
材をその水下側縁部で下段側の前記水上側縁部および固
定具を覆い被せるように敷設して、各段の下葺き材およ
び横桟を軒先側から棟側に各段毎に敷設・固定し、然る
後に、横桟における立上り部上方の支持部に屋根材を固
定具で固定するようにしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の屋根構造によれば、屋根材の重合部分
あるいは同重合部分における屋根材の固定具を伝い雨水
が屋根材裏側まで浸入したとしても、浸入水は上段側の
下葺き材表面を水下側へ流れ、そして水下側縁部から横
桟の固定具の頭越しに下段の下葺き材側に流れる。
【0015】それにより、屋根材の裏側に浸入水があっ
た場合でも、浸入水が横桟の固定具を伝い下地側まで浸
入するようなことがなくなり、屋根材裏側の雨仕舞を向
上し得る。
【0016】また、下段側の下葺き材における横桟に遮
られた浸入水は、同横桟に沿って流れ出たり、蒸発して
なくなる。そして、下地の構成材が垂木や縦桟で、下葺
き材が中弛みするような素材のものであれば、浸入水は
隣り合う垂木間における中弛み状の下葺き材と横桟の間
を通り抜けて軒先側に流れる。同様に、下地の構成材が
野地材であっても、横桟が、水上および水下方向に連通
する開口空間を形成しているものであれば、この開口空
間を浸入水が通り抜けて軒先側に流れるため、屋根材裏
側の雨仕舞を一層向上し得る。
【0017】そして、本発明の屋根施工方法によれば、
下葺き材および横桟の敷設・固定と、屋根材の固定が別
々に行われるため、各工程別に効率良く作業し得ると共
に屋根材裏側の雨仕舞が向上した屋根構造を施工し得
る。
【0018】
【実施例】図1および図2には洋瓦タイプの瓦で葺いた
本発明の屋根構造の第1実施例を例示しており、1は下
地の垂木、2は下葺き材、3は横桟、4は瓦、5,6は
固定具である。
【0019】垂木1は野地材7に軒棟方向に並列状に固
定されており、各垂木1の上面部1aには、上下各段毎
に、下葺き材2と、この下葺き材の水上側縁部2aに位置
する横桟3を敷設・固定してある。各段の下葺き材2は
それぞれ瓦4の葺き足長さ分の有効幅を有している。
【0020】各下段側の下葺き材2の水上側縁部2aにお
ける横桟3は後で説明する固定用フランジ部3eを同フラ
ンジ部下側の水上側縁部2aともども釘やビス等の固定具
5で下地1に固定してある。そして、この各下段側の下
葺き材2における水上側縁部2aおよび固定具5上には上
段側の下葺き材2の水下側縁部2bを重合させて覆い被せ
てある。この重合部分8の幅は、水下側縁部2bが固定具
5および水上側縁部2aを余裕をもって覆い且つ浸入水を
上段側の下葺き材2側から下段側の下葺き材2側に導き
得るように形成してある。
【0021】横桟3はアルミニウム製の一体押出成型品
で、断面形状が、支持部3aと、支持部3aの水上側と水下
側から垂下した立上り部3b,3c と、立上り部3b,3c のほ
ぼ中間部分間に亘り且つ前記支持部3aとほぼ平行状の中
部3dと、水上側の立上り部3bの下端水上側の固定用フラ
ンジ部3eと、水下側の立上り部3cの下端水下側の脚部3f
とで形成している。そして、固定用フランジ部3eの幅は
重合部分8の幅のほぼ3/4 を占める広幅状に形成してあ
り、この広幅状の固定用フランジ部3eはその水上側縁部
を重合部分8のほぼ中間位置で固定具5により固定して
ある。
【0022】軒棟方向に平行状の横桟3間には瓦4を、
左右の瓦4の瓦右端部4aと瓦左端部4bとを重合状に隣合
せながら、瓦水上端部4cを棟側の横桟3における支持部
3aに、瓦水下端部4dを軒側の瓦水上端部4cにそれぞれ載
せ、且つ瓦水上端部4cの左右の孔4eにそれぞれ通した釘
やビス等の固定具6を横桟3の支持部3aさらに中部3dま
で打ち抜いて固定して、瓦4を軒先側から棟側に葺いて
ある。
【0023】これにより、瓦4の重合部分を伝い雨水が
裏側まで浸入したとしても、この浸入水を上段側の下葺
き材2における水下側縁部2bから、横桟3を固定してい
る固定具5の頭越しに下段の下葺き材2側に導いて流し
出すことができ、屋根材裏側の雨仕舞を向上できる。
【0024】また、瓦4の重合部分における固定具6か
ら浸入する雨水は中部3d上の空間部3g内で遮ることがで
きるし、この中部3dを浸入水が通り抜けるようなことが
あっても、下葺き材2で下段側の横桟3の固定具5の頭
越しに下段の下葺き材2側に導いて流し出すことができ
る。
【0025】さらに、水上側と水下側の立上がり部3b,3
c の下方と固定用フランジ部3eおよび脚部3fに沿い開口
空間3hが水上および水下方向に連通して間欠状に形成さ
れているものであれば、この開口空間3hを浸入水が通り
抜けて軒先側に流れるため、雨仕舞を一層向上すること
ができる。
【0026】そして、横桟3に瓦4を固定している固定
具6は、横桟3の支持部3aと中部3dの二点で保持されて
固定具保持力が強化されているため、剪断力および回転
方向の力に対する強度が高く、高荷重に耐える強固な屋
根構造である。
【0027】図3に例示した第2実施例の屋根構造は、
横桟3の構成が前記第1実施例のものと相違する点を除
いて、基本的に同構成であるため、共通している構成に
ついての説明を省略して説明する。
【0028】横桟3は、複数の部材で形成してある点を
除いて前記第1実施例のものにおける横桟3と同構成で
あり、相違する構成について以下に説明する。
【0029】横桟3は、アルミニウム板をプレスして成
型した高い断面略ハット形の桟部材3Aと低い断面略ハ
ット形の桟部材3Bを組み合わせて、支持部3aと水上側
および水下側の立上がり部3b,3c と中部3dと固定用フラ
ンジ部3eと脚部3fを形成しており、且つ固定用フランジ
部3eにおける低い桟部材3B水上側端縁を高い桟部材3
A水上側端縁に折り返して突起部3iを形成すると共にこ
の折り返した突起部3iで高い桟部材3A水上側端縁を挟
持して両桟部材3A,3Bを一体化してある。
【0030】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果を有する屋根構造を得ることができ、さらに横桟
3については高低様々な部材を組み合わせて所望の態様
のものを得ることも自由にできる。
【0031】図4に例示した第3実施例の屋根構造は、
横桟3の構成が前記第1実施例のものと相違する点を除
いて、基本的に同構成であるため、共通している構成に
ついての説明を省略して説明する。
【0032】横桟3は、アルミニウム板をプレスして成
型した断面略コ形状のもので、固定用フランジ部3eの水
下側から立上がり部3bを起立し、立上がり部3bの上端か
ら支持部3aを水上側に向けて形成すると共に、立上がり
部3bの下方に沿い開口空間3hを水上および水下方向に連
通させて間欠状に形成してあり、支持部3aに瓦4を固定
具6で固定してある。
【0033】これにより、瓦4の重合部分あるいは同重
合部分の固定具6を伝い雨水が瓦4の裏側まで浸入した
としても、この浸入水を上段側の下葺き材2における水
下側縁部2bから、横桟3を固定している固定具5の頭越
しに下段の下葺き材2側に導き、さらに横桟3の開口空
間3hを通過させて軒先側まで流し出すことができ、屋根
材裏側の雨仕舞を向上できる。
【0034】図5に例示した第4実施例の屋根構造は、
横桟3の構成が前記第1実施例のものと相違する点を除
いて、基本的に同構成であるため、共通している構成に
ついての説明を省略して説明する。
【0035】横桟3は、支持部3aとなる長尺な非腐食性
の人口木材製上部材3Cと、この上部材3Cの下側に沿
い適宜等間隔状に配設された短尺状の下部材3Dとから
なり、この下部材3Dはアルミニウム製の一体押出成型
材で、水上側の立上り部3b上端と水下側の立上り部3c上
部と両立上り部3b,3c 間の受け部3jとで形成した断面略
L形状の保持部3kに上部材3Cを釘やビス等の固定具9
で固定してある。
【0036】そして、横桟3における立上り部3bの下端
水上側の固定用フランジ部3eと立上り部3cの下端水下側
の脚部3fを下段側の下葺き材2の水上側縁部2aに載置す
ると共に、固定用フランジ部3eを同フランジ部下側の水
上側縁部2aともども固定具5で下地1に固定して、固定
具5および水上側縁部2a上には上段側の下葺き材2の水
下側縁部2bを重合させて覆い被せ、且つ上部材3Cの下
側における隣り合う下部材3D間には開口空間3hを水上
および水下方向に連通させて形成し、そして上部材3C
すなわち支持部3aに瓦4を固定具6で固定してある。
【0037】これにより、瓦4の重合部分あるいは同重
合部分の固定具6を伝い雨水が瓦4の裏側まで浸入した
としても、この浸入水を上段側の下葺き材2における水
下側縁部2bから、横桟3を固定している固定具5の頭越
しに下段の下葺き材2側に導き、さらに横桟3の開口空
間3hを通過させて軒先側まで流し出すことができ、屋根
材裏側の雨仕舞を向上できる。
【0038】次に本発明の屋根施工方法の一例を、図1
および図2に例示した前記第1実施例の屋根構造の態様
で説明する。
【0039】(第1工程)野地材7における軒棟方向に
並列状の垂木1に下段側の下葺き材2を敷設して、その
水上側縁部2aに横桟3の固定用フランジ部3eおよび脚部
3fを載置すると共に、この固定用フランジ部3eを水上側
縁部2aともども固定具5で垂木1に固定した後、上段側
の下葺き材2をその水下側縁部2bで下段側の前記水上側
縁部2aおよび固定具5を覆い被せるように敷設して、上
段側の下葺き材2の水下側縁部2bと下段側の下葺き材2
の水上側縁部2aとの重合部8間に固定具5を覆い隠しな
がら、各段の下葺き材2および横桟3を軒先側から棟側
に各段毎に敷設・固定する。
【0040】(第2工程)軒棟方向に平行状の横桟3間
に瓦4を、左右の瓦4の瓦右端部4aと瓦左端部4bとを重
合状に隣合せながら、瓦水上端部4cを棟側の横桟3にお
ける支持部3aに、瓦水下端部4dを軒側の瓦水上端部4cに
それぞれ載せ、且つ瓦水上端部4cの左右の孔4eにそれぞ
れ通した固定具6を横桟3の支持部3aさらに中部3dまで
打ち抜いて固定して、瓦4を軒先側から棟側に葺く。
【0041】それにより、垂木1に対する下葺き材2お
よび横桟3の敷設・固定と、瓦4の固定を別々に行うこ
とができ、各工程別に効率良く作業することができると
共に瓦裏側の雨仕舞が向上した屋根構造に施工できる。
【0042】斯る施工例により、前記した第2乃至4実
施例の屋根構造についても、同様に施工することができ
る。また、前記施工例では各段毎に下葺き材2と横桟3
を固定するようにしたが、他の施工例として、第1工程
で上下各段の下葺き材2をあらかじめ敷設した後、第2
工程で各段の下葺き材2における水上側縁部2aに横桟3
を載置して同縁部ともども固定具5で固定し、第3工程
で横桟3に瓦4を固定具6で固定して施工することも可
能であり、一例を次に挙げる。
【0043】(第1工程)野地材7における軒棟方向に
並列状の垂木1に亘り上下各段の下葺き材2を、下段側
の下葺き材2の水上側縁部2a上に上段側の下葺き材2の
水下側縁部2bを重合させて敷設する。
【0044】(第2工程)上下に重合状の水上側縁部2a
と水下側縁部2bの重合部分8には、下段側の下葺き材2
における水上側縁部2aに横桟3の固定用フランジ部3eを
載置して、同フランジ部3eを下側の水上側縁部2aともど
も固定具5で垂木1に固定し、この固定具5および水上
側縁部2aに上段側の下葺き材2の水下側縁部2bを覆い被
せる。
【0045】(第3工程)軒棟方向に平行状の横桟3間
に瓦4を、左右の瓦4の瓦右端部4aと瓦左端部4bとを重
合状に隣合せながら、瓦水上端部4cを棟側の横桟3にお
ける支持部3aに、瓦水下端部4dを軒側の瓦水上端部4cに
それぞれ載せ、且つ瓦水上端部4cの左右の孔4eにそれぞ
れ通した固定具6を横桟3の支持部3aさらに中部3dまで
打ち抜いて固定して、瓦4を軒先側から棟側に葺く。
【0046】
【発明の効果】
A.請求項1により、屋根材の重合部分あるいは同重合
部分における屋根材の固定具を伝い雨水が屋根材裏側ま
で浸入したとしても、その浸入水を上段側の下葺き材表
面に沿い水下側に案内して、水下側縁部から横桟の固定
具の頭越しに下段の下葺き材側に導き流すことができ
る。
【0047】B.同項により、屋根材の裏側に浸入水が
あった場合でも、浸入水が横桟の固定具を伝い下葺き材
の貫通した穴から下地側まで浸入して漏れるようなこと
がなくなり、屋根材裏側の雨仕舞を向上することができ
る。
【0048】C.請求項2および3により、上段の下葺
き材の水下側縁部から横桟の固定具の頭越しに下段の下
葺き材側に流れる浸入水を、横桟の水上および水下方向
に連通状の開口空間から軒先側に通り抜けさせて、各下
葺き材表面に沿い軒先より排水することができ、屋根材
裏側の雨仕舞を一層向上できる。
【0049】D.請求項4により、下葺き材および横桟
の敷設・固定と、屋根材の固定との各工程に別けて施工
することができるため、各工程別に効率良く作業できる
と共に屋根材裏側の雨仕舞が向上した屋根構造を施工で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の屋根構造の第1実施例を例示した斜
視図で一部切欠している。
【図2】 同実施例の縦断面図。
【図3】 本発明の屋根構造の第2実施例を例示した斜
視図で一部切欠している。
【図4】 本発明の屋根構造の第3実施例を例示した斜
視図で一部切欠している。
【図5】 本発明の屋根構造の第4実施例を例示した斜
視図で一部切欠している。
【図6】 (A)および(B)は従来の屋根構造を示す
部分拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 下地(垂木) 2 下葺き材 2a 下葺き材の水上側縁部 2b 下葺き材の水 下側縁部 3 横桟 3A,3B 横桟 の桟部材 3C 横桟の上部材 3D 横桟の下部 材 3a 横桟の支持部 3b 横桟の水上側 の立上り部 3c 横桟の水下側の立上り部 3d 横桟の中部 3e 横桟の固定用フランジ部 3f 横桟の脚部 3g 横桟の空間部 3h 横桟の開口 空間 3i 横桟の突起部 3j 横桟の受け 部 3k 横桟の保持部 4 屋根材(瓦) 4a 瓦右端部 4b 瓦左端部 4c 瓦水上端部 4d 瓦水下端部 4e 瓦の孔 5,6,9 固定 具(釘やビス) 7 野地材 8 下葺き材の重 合部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下葺き材と横桟と瓦等の屋根材からなる
    屋根構造にあって、下葺き材は屋根材の葺き足長さ分の
    有効幅を有し、横桟は立上り部の上方に支持部を、この
    立上り部の下端水上側に固定用フランジ部をそれぞれ形
    成し、前記横桟の支持部に屋根材を固定具で固定し、横
    桟における前記固定用フランジ部を下葺き材の水上側縁
    部上から固定具で下地に固定すると共に、上下両段の下
    葺き材を上段側の下葺き材の水下側縁部で下段側の下葺
    き材の水上側縁部における横桟の前記固定具を覆うよう
    に重合してなることを特徴とする屋根構造。
  2. 【請求項2】 横桟は、立上り部下方または立上り部下
    方と固定用フランジ部の両部に適宜間隔で水上および水
    下方向に連通する開口空間を形成した長尺材であること
    を特徴とする請求項1記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】 横桟は、支持部となる長尺な上部材と、
    この上部材を保持する保持部と固定用フランジ部を有す
    る短尺な下部材とからなり、上部材の下側における隣り
    合う下部材間に水上および水下方向に連通する開口空間
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の屋根構造。
  4. 【請求項4】 下地に屋根材の葺き足長さ分の有効幅を
    有する下段側の下葺き材を敷設して、その水上側縁部に
    横桟の固定用フランジ部を載置すると共にこの固定用フ
    ランジ部を水上側縁部ともども固定具で下地に固定した
    後、上段側の下葺き材をその水下側縁部で下段側の前記
    水上側縁部および固定具を覆い被せるように敷設して、
    各段の下葺き材および横桟を軒先側から棟側に各段毎に
    敷設・固定し、然る後に、横桟における立上り部上方の
    支持部に屋根材を固定具で固定するようにしたことを特
    徴とする屋根施工方法。
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JP5567771B2 (ja) * 2008-08-26 2014-08-06 パナソニック株式会社 屋根面への機能パネルの取付け構造

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