JPH08321136A - デコーダ及び再生装置 - Google Patents

デコーダ及び再生装置

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JPH08321136A
JPH08321136A JP7148438A JP14843895A JPH08321136A JP H08321136 A JPH08321136 A JP H08321136A JP 7148438 A JP7148438 A JP 7148438A JP 14843895 A JP14843895 A JP 14843895A JP H08321136 A JPH08321136 A JP H08321136A
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decoder
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JP7148438A
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Inventor
Yasuharu Yamauchi
康晴 山内
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Original Assignee
Sony Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/00007Time or data compression or expansion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を削減することのできるデコーダの
提供。 【構成】 所定の時間間隔毎のデコード要求に応じて、
第1〜第nの帯域分割状態とされている単位データに対
して各帯域毎に個別に処理を行なって音声データのデコ
ードを行なうデコーダにおいて、第1〜第nの帯域のう
ち、処理を実行しない帯域を設定することで、所定の時
間間隔内におけるデコード動作に必要な処理量を可変す
ることができるようにする。そして再生音声について高
音質を求めない場合、例えば高域をデコードしないよう
にし、デコード処理量を少なくして動作オフ期間TSL
長くし、その分消費電力を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば光磁気ディスクな
どの楽曲等の音声データを記録した記録媒体に対応する
再生装置及びそれに搭載されるデコーダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ユーザーが音楽データ等を記録すること
のできるデータ書き換え可能なディスクメディアが知ら
れており、例えば光磁気ディスクを採用したミニディス
クシステムとして普及している。このミニディスクシス
テムは、音声信号を44.1KHzサンプリング、16
ビット量子化によりデジタルデータとした後、音声圧縮
処理を施して、データ量を約1/5に圧縮した記録デー
タを生成している。従って、再生装置においては、ディ
スクから読み出されたデータに対して逆にデータを伸長
する処理としてのデコードが必要になり、このデコード
処理によりデータ量を元の状態に戻してからアナログ音
声信号に変換することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ミニディス
クシステムが広く用いられるようになり、用途も多様化
することにより、音楽の記録再生だけ出なく、例えばイ
ンタビューや会議を録音/再生するような用いられかた
も生じている。これに合わせて、記録再生装置として
も、小型携帯用途の機器が好適となったり、また長時間
録音に対応するためにステレオ録音方式だけでなくモノ
ラル録音も行なうことができるようにしたものが開発さ
れている。なお、モノラル録音の場合、時間当たりのデ
ータ量が1/2になることから、ステレオ録音に比べて
2倍の録音可能時間を得ることができる。
【0004】ここで、例えば携帯用の記録再生装置な
ど、乾電池、充電池等によるバッテリー駆動が行なわれ
る記録再生装置について考えてみた場合、消費電力を削
減することで電池寿命を伸ばすことは重要な課題となっ
ている。ところが、上記の音声圧縮処理に対するデコー
ド処理に関しては、消費電力の削減という点に関する技
術が開発されていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
にかんがみて、消費電力を削減することのできるデコー
ダを提供することを目的とする。
【0006】このため所定の時間間隔毎のデコード要求
に応じて、第1〜第nの帯域分割状態とされている単位
データに対して各帯域毎に個別に処理を行なって音声デ
ータのデコードを行なうデコーダにおいて、第1〜第n
の帯域のうち、処理を実行しない帯域を設定すること
で、所定の時間間隔内におけるデコード動作に必要な処
理量を可変することができるように構成する。
【0007】
【作用】会議やインタビュー音声の再生時など、再生さ
れる音声について高度な音質を求めない場合、例えば高
域などの或る帯域についてのデコードを実行しなくても
実用上問題ない。そこで、デコードしない帯域を設定す
ることで1単位のデコード処理量として、処理量を少な
くすることができ、その分消費電力を削減できることに
なる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図6で説明す
る。なお、実施例ではミニディスクシステムとしての再
生装置及びそれに搭載されるデコーダとして説明する。
【0009】図1は本発明の実施例となる、光磁気ディ
スク(ミニディスク)を記録媒体として用いた記録再生
装置の要部のブロック図を示している。光磁気ディスク
1は音声データを記録できるメディアとして用いられ、
記録/再生時にはスピンドルモータ2により回転駆動さ
れる。光学ヘッド3は光磁気ディスク1に対して記録/
再生時にレーザ光を照射することで、記録/再生時のヘ
ッドとしての動作を行なう。即ち記録時には記録トラッ
クをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ
出力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光
からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出
力をなす。
【0010】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離
する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッ
ド3全体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移
動可能とされている。また、磁気ヘッド6aは光磁気デ
ィスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に配置さ
れている。この磁気ヘッド6aは供給されたデータによ
って変調された磁界を光磁気ディスク1に印加する動作
を行なう。磁気ヘッド6aは光学ヘッド3とともにスレ
ッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされて
いる。
【0011】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)等を抽出する。そして、抽出された
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー
信号はサーボ回路9に供給され、グルーブ情報はアドレ
スデコーダ10に供給されて復調される。グルーブ情報
からデコードされたアドレス情報、及びデータとして記
録されエンコーダ/デコーダ部8でデコードされたアド
レス情報は、マイクロコンピュータによって構成される
システムコントローラ11に供給される。
【0012】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、
回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ
2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0013】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリ
コントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書
き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディスク
1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッフ
ァメモリ13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで
行なわれる。
【0014】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。ミニディスクシステムでは44.1KHz サンプリング、
16ビット量子化のデジタルデータが約1/5のデータ
量に圧縮されてディスク1への記録が行なわれるが、従
って再生時には、エンコーダ/デコーダ部14におい
て、逆に約5倍に伸長するデコード処理が行なわれるこ
とになる。なお本実施例では、デコード動作として3つ
のモードが用意され、エンコーダ/デコーダ部14では
システムコントローラ11の制御によって設定されたモ
ードでのデコード処理が行なわれることになる。これに
ついては後述する。
【0015】エンコーダ/デコーダ部14において変形
DCT処理等により音声圧縮に対するデコード処理が施
され44.1KHz サンプリング、16ビット量子化のデジタ
ルデータが復元されると、そのデータはD/A変換器1
5に供給され、アナログ音声信号とされることになる。
D/A変換器15の出力は音量調節部16により音量
(振幅レベル)が調節され、パワーアンプ17で増幅さ
れて例えばスピーカ18から音声として出力される。
【0016】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、マイクロホン19によって集音された音
声信号が、マイクアンプ20によって増幅され、さらに
電子ボリューム21によって入力音声レベルが調節され
て、A/D変換器22に供給される。そしてA/D変換
器22によって、44.1KHz サンプリング、16ビット量
子化のデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコー
ダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施され
る。即ち変形DCT処理等のエンコード処理により約1
/5のデータ量に圧縮される。
【0017】エンコーダ/デコーダ部14において圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。
【0018】磁気ヘッド駆動回路6は、エンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッ
ド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対
して磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0019】操作部23には録音キー、再生キー、停止
キー、AMSキー、サーチキー等がユーザー操作に供さ
れるように設けられている。また、後述するデコード処
理における消費電力削減を実現できるモードなどのため
のモード選択キーも設けられる。また表示部24ではデ
ィスクの総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時
間情報や、トラックナンバ、動作状態、動作モードなど
の各種の表示がシステムコントローラ11の制御に基づ
いて行なわれる。
【0020】ここで、ミニディスクシステムにおける記
録動作の単位となるクラスタのフォーマットを説明す
る。ミニディスクシステムでの記録トラックとしては図
2のようにクラスタCLが連続して形成されており、1
クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2
〜3周回トラック分に相当する。
【0021】そして1クラスタCLは、セクターSFC
FFとされる4セクターのサブデータ領域と、セクター
00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ領域
から形成されている。1セクタは2352バイトで形成
されるデータ単位である。4セクターのサブデータ領域
はサブデータやリンキングエリアとしてなどに用いら
れ、オーディオデータ等の記録は32セクターのメイン
データ領域に行なわれる。なお、アドレスは1セクター
毎に記録される。
【0022】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0023】また、モノラルで記録再生する場合は、L
チャンネル、Rチャンネルの区別がなくなるため、Lチ
ャンネルデータL0〜RチャンネルデータRAは、1チ
ャンネルのデータに対して図示するように22単位のサ
ウンドフレームSF00〜SF15として用いられる。従っ
てモノラル方式の場合、ステレオ方式に比べて2倍の時
間の録音が可能となる。また、1つのサウンドフレーム
のデータが、圧縮に対するデコードを施し再生出力する
ことで、11.61msec の時間に相当する音声データ量とな
る。
【0024】ディスク1にはこのようなフォーマットで
データが記録されているわけであるが、エンコーダ/デ
コーダ部14におけるデコード処理は例えばサウンドフ
レーム単位で、3つの帯域に分割して行なわれるものと
なっている。
【0025】図3に音声圧縮に対するデコード処理のタ
イミングを示す。記録再生動作がモノラル方式の場合、
ディスク1から読み出された1つのサウンドフレームに
対する処理は少なくとも11.61msec 以内に終了されなけ
ればならない。なお、ステレオ方式の場合は、11.61mse
c 以内に2つのサウンドフレームに対する処理を行なう
ため、1つのサウンドフレームに対する処理は5.8msec
以内となる。もちろんこれらより早く処理を終了するこ
とは問題ないが、通常は、消費電力を抑えるために、或
る程度、適度に遅い動作クロックを用いたうえで、上記
時間内に余裕をもって1単位のデコード動作が終了でき
るようにしている。
【0026】今、1つのサウンドフレームの処理に用い
ることのできるデコード動作期間を図3(a)のT時間
とする。つまりT時間ごとにサウンドフレームのデコー
ド処理要求が行なわれる。T時間とは、モノラル方式の
場合で11.61msec である。ここで、図3(b)のように
通常、1つのサウンドフレームのデコード処理にTDC
間を要するものとなるように設計されている場合、次の
デコードタイミングまでのTSL期間はデコード処理をオ
フとし、エンコーダ/デコーダ部14は動作を休止して
いることができる。なお、TDC期間でデコードされたサ
ウンドフレームデータはエンコーダ/デコーダ部14内
においてバッファに保持され、図3(c)のように次の
11.61msecの時間の出力データとしてD/A変換器15
に対して出力されることになる。
【0027】このようなデコード処理においては、エン
コーダ/デコーダ部14は図3(a)の処理開始コマン
ドに応じて起動し、TDC期間で処理を終了した時点でオ
フ状態となればよく、つまりTSL期間はデコード処理の
ための電力消費はない。従って、動作クロックを高速化
することなく、デコード処理をより短時間で終了させ、
SL期間を長くすれば、電力消費の削減につながること
が理解される。
【0028】以下、本実施例においてデコード処理に関
する電力消費の低減のための動作を説明する。まず、ミ
ニディスクシステムでのエンコーダ/デコーダ部14で
の処理は3つの帯域に分割されて行なわれている。記録
データを音声圧縮エンコードする際、まず図4のように
0〜5.5125KHz の低域と、11.025KHz までの中域と、2
2.05KHzまでの高域に分割される。そして各帯域毎に変
形DCTにより各帯域の時間軸信号がブロック毎にスペ
クトルに変換され、その後、人間の聴覚特性に基づいて
データを間引くことでデータ圧縮が行なわれる。
【0029】記録時には、このような圧縮データが最小
単位としてサウンドフレームSF毎に生成され、ディス
ク1に記録されていくため、再生時のデコード処理とし
ては、図5のような流れで処理を行なえばよいことにな
る。つまりエンコード時の逆の処理である。まず、再生
時にバッファメモリ13を介して供給されるサウンドフ
レーム単位のデータに対して、低域、中域、高域のそれ
ぞれに対応してアンパッキング、逆量子化、逆変形DC
T処理を行なう。そして図中IQMFとして示すように
中域、低域の合成処理、及び中域、低域、高域の合成処
理を行なうことでデコードが完了する。
【0030】本実施例では、通常モードでは、この図5
のような流れでデコード処理がされるようにしている
が、再生音声としてさほど高音質が求められない場合
は、高域のデコードを行なわず、低域及び中域のみのデ
コードが行なわれるようにしている。また、例えば会議
音声が聞き取れれば良いという場合など、さらに音質が
低下しても構わない場合、高域及び中域のデコード処理
を行なわず、低域のみがデコード処理されるようにして
いる。
【0031】本実施例では、通常モードのほかに、この
ような高域をデコードしないモード、及び中高域をデコ
ードしないモードを設け、デコード処理量を少なくする
ことで、図3におけるTSL期間を長くし、省消費電力効
果を得るものである。このモードの切り換えは、例えば
操作部23からのユーザーのモード操作に応じて設定さ
れるようにすればよい。
【0032】図6に3つのモードにおけるデコード処理
のタイミングチャートを示す。例えばT時間において図
3で説明したように1サウンドフレームに対するデコー
ド処理が行なわれることになるが、このデコード処理は
通常モードでは、図6(a)のようなタイミングで行な
われる。まずアンパッキング処理として低域(L)、中
域(M)、高域(H)についてそれぞれ時分割的に独立
して行なわれる。続いて、逆量子化処理も低域(L)、
中域(M)、高域(H)についての処理がそれぞれ時分
割的に独立して行なわれる。さらに、逆変形DCT処理
も低域(L)、中域(M)、高域(H)について独立し
て行なわれる。
【0033】この後、IQMF処理として高、中、低域
の各帯域の合成が行なわれ、デコード処理が終了するこ
とになる。デコード処理が終了した後、次のデコード処
理の開始までのTSL期間は、動作をオフ状態としてい
る。
【0034】次に、さほど高音質が求められない再生モ
ードとされた場合は、デコード処理は図6(b)のよう
なタイミングで行なわれる。まずアンパッキング処理と
して低域(L)、中域(M)がそれぞれ時分割的に独立
して行なわれる。続いて、逆量子化処理も低域(L)、
中域(M)についての処理がそれぞれ時分割的に独立し
て行なわれる。さらに、逆変形DCT処理も低域
(L)、中域(M)について独立して行なわれる。この
後、IQMF処理として中域成分と、低域成分の帯域合
成が行なわれ、デコード処理が終了することになる。
【0035】この場合も、デコード処理が終了した後、
次のデコード処理の開始までのTSL期間は、動作をオフ
状態としているが、図6(a)と比較してわかるよう
に、TSL期間は通常モード時よりも長い時間となってい
る。従ってそれだけ動作オフ期間が長くなり、その分消
費電力が削減されることになる。
【0036】また、さらに高音質が求められないモード
とされた場合は、図6(c)のようにアンパッキング処
理、逆量子化処理、逆変形DCT処理のそれぞれが低域
(L)だけについてのみ行なわれ、また従って帯域合成
処理も行なわれずに、デコード処理が終了することにな
る。従って、このモードの場合では、TSL期間はさらに
長い時間となり、それだけ動作オフ期間が長くなって、
著しく消費電力が削減されることになる。
【0037】このように本実施例では、求められる再生
音声の音質に応じて、デコード処理としての処理量を変
化させるようにし、つまりさほど高音質が求められない
場合は、高域、もしくは中高域のデコードをしないこと
でデコード処理量を少なくすることで、消費電力を低減
させることができ、バッテリーの長寿命化を実現するこ
とができる。
【0038】なお、一般に高音質が求められない場合は
モノラルモードで記録を行なうようにすることが考えら
れるため、モノラルモードで記録された音声の再生時に
は、自動的に図6(b)又は(c)のようなデコード動
作が行なわれるようにしてもよい。また本発明は、エン
コード処理にも適用してもよい。即ち高音質が求められ
ない場合は、エンコード時に高域の処理を実行させない
ようにし、処理量を少なくしてその分電力消費を削減す
ることもできる。
【0039】さらに実施例ではミニディスクシステムに
おいて本発明を適用した例をあげたが、本発明はこれ以
外の音声再生システムにおいても、音声圧縮処理などに
関するデコード処理を、分割した帯域毎に実行するデコ
ーダにおいて適用できる。もちろん記録媒体がディスク
状記録媒体以外、例えばテープ状記録媒体とされた再生
装置、及びデコーダとしても適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所定の時
間間隔毎のデコード要求に応じて、第1〜第nの帯域分
割状態とされている単位データに対して各帯域毎に個別
に処理を行なって音声データのデコードを行なうデコー
ダにおいて、第1〜第nの帯域のうち、処理を実行しな
い帯域を設定することで、所定の時間間隔内におけるデ
コード動作に必要な処理量を可変することができるよう
にしている。このため、再生される音声について高度な
音質が求められない場合などは、例えば高域などの或る
帯域についてのデコードを実行しないようにし、デコー
ド処理量を少なくすることができる。従って、動作クロ
ックを早くするなどの手段を用いることなく、デコード
処理の高速化及びそれに伴う消費電力の低減を実現でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置のブロック図で
ある。
【図2】ミニディスクのクラスタフォーマットの説明図
である。
【図3】実施例のデコード処理動作のタイミングの説明
図である。
【図4】実施例のエンコード/デコード処理において分
割される周波数帯域の説明図である。
【図5】実施例のデコード処理の流れの説明図である。
【図6】実施例におけるモード別のデコード処理動作の
タイミングの説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 6a 磁気ヘッド 8 エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファメモリ 14 エンコーダ/デコーダ部 23 操作部
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】次に、さほど高音質が求められない再生モ
ードとされた場合は、デコード処理は図6(b)のよう
なタイミングで行なわれる。まずアンパッキング処理と
して低域(L)、中域(M)がそれぞれ時分割的に独立
して行なわれる。続いて、逆量子化処理も低域(L)、
中域(M)についての処理がそれぞれ時分割的に独立し
て行なわれる。さらに、逆変形DCT処理も低域
(L)、中域(M)について独立して行なわれる。この
後、IQMF処理として中域成分と、低域成分の帯域合
成が行なわれ、さらに高域成分に相当するゼロデータと
の帯域合成が行われ、デコード処理が終了することにな
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、さらに高音質が求められないモード
とされた場合は、図6(c)のようにアンパッキング処
理、逆量子化処理、逆変形DCT処理のそれぞれが低域
(L)だけについてのみ行なわれ、その後、中域、及び
高域成分に相当するゼロデータとの帯域合成処理が行わ
れ、デコード処理が終了することになる。従って、この
モードの場合では、TSL期間はさらに長い時間となり、
それだけ動作オフ期間が長くなって、著しく消費電力が
削減されることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の時間間隔毎のデコード要求に応じ
    て、第1〜第nの帯域分割状態とされている単位データ
    に対して各帯域毎に個別に処理を行なって音声データの
    デコードを行なうデコーダにおいて、 前記第1〜第nの帯域のうち、処理を実行しない帯域を
    設定することで、前記所定の時間間隔内におけるデコー
    ド動作に必要な処理量を可変することができるように構
    成されたことを特徴とするデコーダ。
  2. 【請求項2】 処理を実行しない帯域の設定の実行の有
    無、もしくは処理を実行しない帯域を設定する際の帯域
    の選択は、モード操作手段の操作状態に応じて決定され
    ることを特徴とする請求項1に記載のデコーダ。
  3. 【請求項3】 記録媒体から読み出されたデータについ
    て、所定の時間間隔毎に、第1〜第nの帯域分割状態と
    されている単位データに対して各帯域毎に個別に処理を
    行なって音声データのデコードを行なうデコード手段を
    有する再生装置において、 前記デコード手段は、第1〜第nの帯域のうち、処理を
    実行しない帯域を設定することで、前記所定の時間間隔
    内におけるデコード動作に必要な処理量を可変すること
    ができるように構成されていることを特徴とする再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記デコード手段において処理を実行し
    ない帯域の設定の実行の有無、もしくは処理を実行しな
    い帯域を設定する際の帯域の選択は、モード操作手段の
    操作状態に応じて決定されることを特徴とする請求項3
    に記載の再生装置。
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