JP3004865B2 - データ記録再生装置のデータ記録方法 - Google Patents

データ記録再生装置のデータ記録方法

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JP3004865B2
JP3004865B2 JP6030209A JP3020994A JP3004865B2 JP 3004865 B2 JP3004865 B2 JP 3004865B2 JP 6030209 A JP6030209 A JP 6030209A JP 3020994 A JP3020994 A JP 3020994A JP 3004865 B2 JP3004865 B2 JP 3004865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の小単位からなる
所定の大きさの基準記録単位毎にデータの記録を行うデ
ータ記録再生装置のデータ記録方法に関し、特にディジ
タル・オーディオ・データをデータ圧縮して光ディスク
に記録するいわゆるミニディスク・プレーヤに好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等の記録媒体に記録したデー
タや記録媒体上のデータ記録可能領域をインデックス情
報で管理し、データの記録、再生および編集をインデッ
クス情報に基づいて行う機能を有するデータ記録再生装
置が従来から知られている。
【0003】この種の装置では、データの記録を複数の
小単位からなる所定の大きさの基準記録単位で行い、基
準記録単位以下のデータを記録する場合は残りの記録領
域にダミーデータを挿入補充し、常に所定の大きさの基
準記録単位毎にデータの記録を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のデータ記録再生装置は、データの記録最小単位が複数
の小単位からなる所定の大きさの基準記録単位であるた
め、基準記録単位以下の有効データを記録する場合は、
ダミーデータを挿入して基準記録単位分の記録領域を確
保するようにしている。このため、有効データ量の少な
いデータを数多く記録すると、記録媒体中に占めるダミ
ーデータの割合が増大してしまい、記録媒体を効率的に
利用することができないといった不都合が生じる。
【0005】そこで、本発明は無効データ領域を最小限
に防ぐことにより、記録媒体を効率的に利用することの
できるデータ記録方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ記録
方法は、書き換え可能な記録媒体に複数の小単位からな
る基準記録単位毎にディジタル・データの記録を行うデ
ータ記録再生装置において、データが既に記録されてい
る記録媒体に新規なデータを追加記録するときは、領域
の途中まで有効データが記録され残りの領域にダミーデ
ータが記録されている基準記録単位のデータを、記録媒
体から外部メモリに読み出し、ダミーデータを排出し、
有効データが記録されている小単位の次の小単位から新
規なデータを記録して基準記録単位のデータを形成し、
基準記録単位毎に記録媒体に記録する。
【0007】また、記録媒体に既に記録されているデー
タがデータ圧縮して記録されている場合は、データを伸
長した後に有効データのみを抽出して小単位毎に外部メ
モリに格納し、有効データが記録されている小単位の次
の小単位から新規なデータを記録して基準記録単位のデ
ータを形成し、基準記録単位毎に前記記録媒体に記録す
る。
【0008】
【作用】本発明において、有効データが途中まで記録さ
れ、残りの領域にはダミーデータが記録されている基準
記録単位の途中からアペンド記録等を行う場合、アペン
ドを行うデータが記録されている基準記録単位のデータ
を外部メモリに読み出してダミーデータを排出し、その
代わりに新規データを挿入して新規基準記録単位のデー
タを形成して記録を行う。これにより、再生時と共に記
録時も小単位毎のデータ記録を可能とする。
【0009】また、記録時にデータ圧縮が行われている
場合は、そのデータをいったん伸長して時間軸圧縮を解
き、他のメモリに読み出して有効データのみを抽出して
新しい入力データをつなげ、新規基準記録単位を形成し
て記録することにより小単位毎の記録を可能とする。
【0010】
【実施例】図1は、本発明によるデータ記録方法が適用
されるデータ記録再生装置の一実施例を示すブロック図
で、本発明をいわゆるミニディスク・プレーヤに適用し
た場合について示している。ミニディスク・プレーヤは
記録媒体として光磁気ディスクを使用し、圧縮したディ
ジタル・オーディオ・データを磁界変調方式によって書
き換え可能に記録するようになっている。
【0011】同図において、光磁気ディスク1に対する
データの記録は、光学ヘッド2によってレーザ光を照射
した状態で記録トラックに沿って記録データに応じた変
調磁界を磁気ヘッド3によって印加することで行う。ま
た、光磁気ディスク1に記録したデータの再生は、光磁
気ディスク1の記録トラックを光学ヘッド2からのレー
ザ光でトレースすることによって行う。
【0012】光学ヘッド2は光磁気ディスク1の記録ト
ラックにレーザ光を照射するレーザ光源、対物レンズ等
の光学系部品、所定パターンの受光部を有するフォトデ
ィテクタ等からなる。光学ヘッド2は光磁気ディスク1
を介して磁気ヘッド3と対向する位置に取り付けられて
おり、光磁気ディスク1にデータを記録するときは、前
述したようにディスク1にレーザ光の光スポットを照射
し、膜面温度をキュリー温度以上に上昇させ、その領域
に磁気ヘッド3によってN,Sの磁界を印加することに
よって行う。光磁気ディスク1からデータを読み出すと
きは、記録トラックにレーザ光を照射し、このレーザ光
の反射光をフォトディテクタで検出し、フォーカスエラ
ーやトラッキングエラー等を検出しながら記録トラック
をトレースすることで行う。
【0013】光学ヘッド2の出力は、RFアンプ4に供
給される。このRFアンプ4は光学ヘッド2の出力から
フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等のサ
ーボ制御信号を抽出してサーボ回路5に供給すると共
に、オーディオ・データを2値化してエンコーダ/デコ
ーダ回路6のデコーダに供給する。
【0014】サーボ回路5は、RFアンプ4からのサー
ボ制御信号とシステムコントローラ7からのコントロー
ル信号によりフォーカスサーボ、トラッキングサーボお
よびスピンドルサーボをかけるようにドライバ回路8を
制御する。ドライバ回路8はサーボ回路5からのコント
ロール信号により、光磁気ディスク1を所定の回転速度
で回転駆動するようにスピンドルモータ9を制御し、光
磁気ディスク1の記録トラックの目的位置に光学ヘッド
2が移動するように送りモータ10を制御し、フォーカ
スエラー信号やトラッキングエラー信号がゼロになるよ
うに光学ヘッド2を制御する。
【0015】エンコーダ/デコーダ回路6のデコーダ
は、RFアンプ4で増幅したオーディオ・データを復調
し、誤り訂正等の信号処理を行い、メモリコントローラ
11に送る。メモリコントローラ11はエンコーダ/デ
コーダ回路6のデコーダから送られてくるオーディオ・
データを、耐振用バッファメモリとして併用するRAM
(Random Access Memory)12に書き込む。RAM12
はオーディオ・データ以外にインデックス情報としての
TOC(Table Of Contents )情報をストアする領域を
有しており、光磁気ディスク1をプレーヤに装填すると
直ちにオーディオ・データと同じ経路で光磁気ディスク
1に記録されているTOC情報を所定の領域にストアす
る。
【0016】また、メモリコントローラ11はシステム
コントローラ7の要求に応じてTOC情報をRAM12
から読み出し、システムコントローラ7に送る。システ
ムコントローラ7はTOC情報をもとにプレーヤシステ
ムを制御し、必要なデータを光磁気ディスク1から読み
出す。
【0017】また、メモリコントローラ11はRAM1
2に記憶されたオーディオ・データを読み出し、音声伸
長/圧縮回路13の伸長回路に送る。伸長回路は送られ
て来たオーディオ・データを所定のフォーマットに従っ
て時間軸伸長し、圧縮を解いてD/Aコンバータ14に
送る。D/Aコンバータ14は送られて来たディジタル
・オーディオ・データをアナログ・オーディオ信号に変
換し、出力端子15から出力する。
【0018】光磁気ディスク1へのオーディオ・データ
の記録は、入力端子16から入力されるアナログ・オー
ディオ信号をA/Dコンバータ17でディジタル・オー
ディオ・データに変換し、音声伸長/圧縮回路13の圧
縮回路に送る。圧縮回路は送られて来たデータをATR
AC(Adaptive Transform Acoustic Coding)と称する
情報圧縮技術によってデータ圧縮してメモリコントロー
ラ11に送る。
【0019】ATRACはディジタル・オーディオ・デ
ータを最大11.6msecの時間窓で切り出し、変形DCT
(Discrete Cosine Transform )演算で周波数成分に分
解する。変形DCTで周波数軸に変換した後、人間の聴
覚特性である最小可聴限特性と聴覚マスキング効果を利
用してデータを間引く。最小可聴限特性とは、音がある
強さより小さくなると人間の耳に聞こえなくなり、その
強さが周波数によって異なるという特性である。マスキ
ング効果とは、近接した周波数で大きな音と小さな音と
が発生すると、小さな音は大きな音に覆われて聞こえに
くくなるという効果である。この2つの聴覚特性を利用
して聴覚上重要な周波数成分から順に抽出してデータを
圧縮する。圧縮したオーディオ・データは後述するよう
に1サウンド・グループ毎に束ね、1クラスタ単位で記
録する。
【0020】メモリコントローラ11は、圧縮したオー
ディオ・データをRAM12に書き込む。また、RAM
12に記憶したオーディオ・データを読み出してエンコ
ーダ/デコーダ回路6のエンコーダに送る。エンコーダ
は送られて来たオーディオ・データの変調および誤り訂
正用符号の付加等を行う。ミニディスクでは、変調方式
としてEFM(Eight to Fourteen Modulation)、誤り
訂正符号としてCIRC(Cross Interleave Reed-Solo
mon Code)を採用している。
【0021】システムコントローラ7は、メモリコント
ローラ11を制御してRAM12に記憶したTOC情報
を読み出し、ディスク1の記録可能領域を認識し、サー
ボ回路5を制御して記録可能領域をサーチさせる。記録
可能領域のサーチが終わるとエンコーダ/デコーダ回路
6の出力がヘッド駆動回路18に供給され、磁気ヘッド
3を駆動する。同時に光学ヘッド2のレーザ光源を駆動
し、磁気ヘッド3によって光磁気ディスク1に磁界がか
けられている部分に再生時よりも強いレーザ光を照射す
る。これによって光磁気ディスク1上にデータを記録す
る。
【0022】記録が終了すると、システムコントローラ
7はメモリコントローラ11を制御して光磁気ディスク
1に記録されているTOC情報をRAM12にストアさ
れているTOC情報に書き換え、これを最新のTOC情
報として利用することによって光磁気ディスク1に記録
されているデータを管理する。
【0023】光磁気ディスク1に記録するデータのフォ
ーマットは、図2に示すように、一定数のセクタ毎にク
ラスタ化され、1クラスタを基準記録単位として記録す
る。具体的には、36セクタを1クラスタとし、先頭の
3セクタを接続用のリンク・セクタLとし、次の1セク
タをサブデータ用のサブデータ・セクタSとし、残りの
32セクタを圧縮したオーディオ・データ記録用のデー
タ・セクタDとしている。
【0024】データ・セクタDへのオーディオ・データ
の記録は、424バイトの圧縮データを1小単位として
扱い、これを1サウンド・グループとしている。1セク
タは2332バイトであるので、2セクタ(4664バ
イト)に11サウンド・グループ(11×424バイ
ト)を配置して整合性をとっている。
【0025】424バイトの1サウンド・グループのデ
ータは212バイトずつ左右チャンネルに割り当て、1
セクタ目には5グループの左右チャンネルと1グループ
の左チャンネルを記録し、2セクタ目には1グループの
右チャンネルと5グループの左右チャンネルを記録す
る。
【0026】いま、図3に示すように、あるクラスタに
データ・セクタDの先頭から11番目のサウンド・グル
ープまでに既在のオーディオ・データが記録されてお
り、残る12番目から最後の176(=11×32÷
2)番目のサウンド・グループまでにダミーデータが記
録されている場合に、新規なオーディオ・データを書き
込む場合の動作について説明する。
【0027】まず、光磁気ディスク1からダミーデータ
を含む1クラスタ分のデータをRAM12に読み出し、
記録可能領域を含むデータとしてサウンド・グループ単
位に格納する。次いで、ダミーデータを排出し、入力端
子16から入力された新規なオーディオ・データを音声
伸長/圧縮回路13の圧縮回路で圧縮し、図4に示すよ
うに、有効データが格納されている直後のサウンド・グ
ループから、この例では12番目のサウンド・グループ
から書き込む。
【0028】この場合、既在データにデータ圧縮が行わ
れている場合は、再生および記録時に記録データの前後
のデータがその対照データに影響を与えるため、新規デ
ータの記録を行う際に、音声伸長/圧縮回路13の伸長
回路で既在データをいったん伸長して時間軸圧縮を解
き、そのデータを半導体メモリ19に記憶し、有効デー
タのみを抽出し、音声伸長/圧縮回路13の圧縮回路で
圧縮してRAM12にサウンド・グループ単位で格納す
る。
【0029】そして、入力端子16から入力される新規
なオーディオ・データを音声伸長/圧縮回路13の圧縮
回路で圧縮し、有効データの直後のサウンド・グループ
から書き込み、1クラスタを満たすたびに新規データと
して光磁気ディスク1に書き込む。
【0030】このように、1サウンド・グループ(42
4バイト)単位でデータを扱うことにより、無効領域が
最大423バイトで済み、無効データ領域を最小限に防
ぐことができる。従来は、クラスタ単位で処理している
ため、新規なオーディオ・データは次のクラスタに記録
するので、最大74623バイトの無効領域を生み出し
ていた。
【0031】なお、D/Aコンバータ14、A/Dコン
バータ17をコンピュータ等のインターフェイス回路に
置き換えることにより、各種データの記録再生装置とし
てのデータMDとしても同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、有効データが途中まで
記録され、残りの領域にはダミーデータが記録されてい
る基準記録単位(クラスタ)の途中からアペンド記録等
を行う場合、アペンドを行うデータが記録されている基
準記録単位のデータをメモリに読み出してダミーデータ
を排出し、その代わりに新規データを挿入して新規基準
記録単位のデータを形成して記録を行うことにより、小
単位毎の記録が可能となり、記録データの不連続の防止
と、ディスクの効率的な利用を可能とする。
【0033】また、記録時にデータ圧縮が行われている
場合は、そのデータをいったん伸長して時間軸圧縮を解
き、他のメモリに読み出して有効データのみを抽出して
新しい入力データをつなげ、基準記録単位を形成して記
録することにより小単位毎の記録を可能とすることによ
り記録データの不連続の防止およびディスクの効率的な
利用を可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】データの記録フォーマットを示す図である。
【図3】記録時のメモリ内のデータを示す図である。
【図4】記録時のメモリ内のデータを示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 光学ヘッド 3 磁気ヘッド 4 RFアンプ 5 サーボ回路 6 エンコーダ/デコーダ回路 7 システムコントローラ 8 ドライバ回路 9 スピンドルモータ 10 送りモータ 11 メモリコントローラ 12 RAM 13 音声伸長/圧縮回路 14 D/Aコンバータ 15 出力端子 16 入力端子 17 A/Dコンバータ 18 ヘッド駆動回路 19 半導体メモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な記録媒体に複数の小単位
    からなる基準記録単位毎にディジタル・データの記録を
    行うデータ記録再生装置において、 データが既に記録されている前記記録媒体に新規なデー
    タを追加記録するときは、領域の途中まで有効データが
    記録され残りの領域にダミーデータが記録されている前
    記基準記録単位のデータを、前記記録媒体から外部メモ
    リに読み出し、前記ダミーデータを排出し、前記有効デ
    ータが記録されている前記小単位の次の小単位から前記
    新規なデータを記録して前記基準記録単位のデータを形
    成し、前記基準記録単位毎に前記記録媒体に記録するこ
    とを特徴とするデータ記録再生装置のデータ記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体に既に記録されているデー
    タがデータ圧縮して記録されている場合は、前記データ
    を伸長した後に有効データのみを抽出して前記小単位毎
    に外部メモリに格納し、前記有効データが記録されてい
    る前記小単位の次の小単位から前記新規なデータを記録
    して前記基準記録単位のデータを形成し、前記基準記録
    単位毎に前記記録媒体に記録することを特徴とする請求
    項1記載のデータ記録再生装置のデータ記録方法。
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