JPH08321006A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH08321006A
JPH08321006A JP12388195A JP12388195A JPH08321006A JP H08321006 A JPH08321006 A JP H08321006A JP 12388195 A JP12388195 A JP 12388195A JP 12388195 A JP12388195 A JP 12388195A JP H08321006 A JPH08321006 A JP H08321006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
single crystal
ferrite core
magnetic gap
crystal ferrite
Prior art date
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Pending
Application number
JP12388195A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Aoto
隆徳 青砥
Atsushi Ito
惇 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH08321006A publication Critical patent/JPH08321006A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドの出力レベルを低下することな
く、摺動ノイズを少なくするようにし、S/N特性を改
善することを目的とする。 【構成】 単結晶フェライトコア21,22と多結晶フ
ェライトコア23,24とより成る磁気ヘッドにおい
て、この単結晶フェライトコア21,22が磁気ギャッ
プ3の近傍のみに設けられてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばデジタルビデオテ
ープレコーダ、ハイビジョン用ビデオテープレコーダ等
に使用して好適な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダのデジタル
化が進み、高周波帯域での出力を必要とし、広帯域信号
の記録及び再生が必要となっている。ビデオテープレコ
ーダの磁気ヘッドにおいて、記録及び再生信号が広帯域
化されると、信号に対するノイズが必然的に増加し、S
/N特性が劣化する。
【0003】従来、ビデオテープレコーダ用の磁気ヘッ
ドとしてはS/N特性,耐摩耗特性,加工性,コスト等
を考慮し、Mn−Zn系フェライトコアを用いたものが
大部分を占めている。このMn−Zn系の単結晶フェラ
イトコア及び多結晶フェライトコアを使用した、例えば
図5,図6及び図7に示す如き磁気ヘッドが実用化され
ている。
【0004】即ち、図5例に示す磁気ヘッドは、この磁
気ヘッドの磁気テープが当接摺動すると共に信号を記録
再生する磁気ギャップ3を形成する部分であるこの図5
の上側より所定部例えば巻線用孔4の最上部であるデプ
ス0よりもやや深い部分までを2つの単結晶フェライト
コア1及び2で構成し、この2つの単結晶フェライトコ
ア1及び2の下部の磁路を形成する部分6a及び6bを
多結晶フェライトコアで形成したものである。この場合
単結晶フェライトコア1及び2と多結晶フェライトコア
6a及び6bとを拡散接合すると共に単結晶フェライト
コア1及び2をガラス5により溶着し、磁気ギャップ3
を形成する如くする。
【0005】この磁気ギャップ3を形成する単結晶フェ
ライトコア1及び2の磁気ギャップ3の幅方向の側面1
a及び2aにおける結晶軸方向は〈100〉軸方向が同
一方向の磁気テープの走行方向となる如くする。この場
合、この磁気ヘッドの単結晶フェライトコア1及び2の
磁気ギャップ3の幅方向の側面1a及び2aは夫々(1
10)面であり、磁気テープの摺動面1b及び2bは夫
々(110)面であり、磁気テープ走行方向の側面1
c,2cは夫々(100)面である。また図5において
所定の巻線は巻線用孔4を介して行う如くする。
【0006】また、図6例に示す磁気ヘッドは、この図
5例に示す磁気ヘッドの単結晶フェライトコア1及び2
の磁気ギャップ3の幅方向の側面1a及び2aにおける
結晶軸方向は互いに逆斜向きの〈100〉軸方向、例え
ば〈100〉軸方向が磁気テープの摺動面1b及び2b
で且つ磁気テープ走行方向に対し、125°及び55°
となる如くする。
【0007】この場合、この磁気ヘッドの単結晶フェラ
イトコア1及び2の磁気ギャップ3の幅方向の側面1a
及び2aは夫々(110)面であり、磁気テープの摺動
面1b及び2bは夫々(211)面であり、磁気テープ
走行方向の側面1c,2cは夫々(111)面である。
その他は図5例と同様に構成する。
【0008】また図7例の磁気ヘッドは磁気ギャップ形
成部10とこの磁気ギャップ形成部10を磁気テープ走
行方向aに沿って挟む第1及び第2の領域部13及び1
4より形成したもので、この磁気ギャップ形成部10は
一方及び他方の単結晶フェライトコア11及び12をガ
ラス5により溶着し、その接触部に磁気ギャップ3を形
成したものである。
【0009】この図7例の磁気ヘッドの一方及び他方の
単結晶フェライトコア11及び12の磁気ギャップ3の
幅方向の側面11a及び12aにおける結晶軸方向は互
いに逆斜向きの〈100〉軸方向例えばこの〈100〉
軸方向が磁気テープの摺動面11b,12bで且つ磁気
テープの走行方向に対し、125°及び55°となる如
くする。
【0010】この場合、この磁気ギャップ形成部10の
一方及び他方の単結晶フェライトコア11及び12の磁
気ギャップ3の幅方向の側面11a及び12aは夫々
(110)面であり、磁気テープの摺動面11b及び1
2bは夫々(211)面であり、磁気テープ走行方向の
側面は夫々(111)面である。
【0011】またこの図7例の磁気ヘッドは、この磁気
ギャップ形成部10を磁気テープ走行方向に沿って挟む
第1及び第2の領域部13及び14は夫々多結晶フェラ
イトコアより構成し、この多結晶フェライトコア13及
び14を磁気ギャップ形成部10の一方及び他方の単結
晶フェライトコア11及び12に拡散接合する如くす
る。その他は図5例と同様に構成する。一般に磁気ヘッ
ドの磁気ギャップ3を形成する単結晶フェライトコアの
体積と磁気ヘッドの出力レベルとの関係は図8に示す如
き特性であり、図5,図6及び図7に示す如き磁気ヘッ
ドは磁気ギャップ3部の単結晶フェライトコアの体積が
十分に大きいので良好な出力レベルが得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、この図
5,図6及び図7に示す如き磁気ヘッドにおいては摺動
ノイズが比較的大きく、S/N特性の改善が望まれてい
る。
【0013】本発明は斯る点に鑑み、磁気ヘッドの出力
レベルを低下することなく摺動ノイズを少なくするよう
にしS/N特性を改善することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明磁気ヘッドは単結
晶フェライトコアと多結晶フェライトコアとより成る磁
気ヘッドにおいて、この単結晶フェライトコアが磁気ギ
ャップの近傍のみに設けられてなるものである。
【0015】
【作用】本発明によれば磁気ギャップの近傍に単結晶フ
ェライトコアを設けたので、図8に示す如く良好な出力
レベルを得ることができると共に磁気ギャップの近傍の
みに単結晶フェライトコアを設けるようにしたので、こ
の単結晶フェライトコアの体積を小さくでき、図9に示
す如く摺動ノイズを小さくすることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明磁気ヘッドの一
実施例につき説明しよう。本発明者が単結晶フェライト
コアと多結晶フェライトコアとより成る磁気ヘッドの摺
動ノイズにつき種々研究したところ図9に示す如き摺動
ノイズと単結晶フェライトコアの体積との関係を得た。
この図9によれば単結晶フェライトコアの体積が小さい
程、摺動ノイズが小さいことがわかる。
【0017】また、この磁気ヘッドの出力レベルと単結
晶フェライトコアの体積との関係は、図8に示す如く
で、単結晶フェライトコアの体積が小さくとも磁気ギャ
ップ3の対向面にあれば出力レベルは十分に得られる。
【0018】そこで本例においては、図1に示す如く磁
気ヘッドを構成する。即ち本例の磁気ヘッドは磁気ギャ
ップ形成部20とこの磁気ギャップ形成部20を磁気テ
ープ走行方向aに沿って挟む部分及び磁路形成部分23
及び24を多結晶フェライトコアで形成し、この磁気ギ
ャップ形成部20は一方及び他方の単結晶フェライトコ
ア21及び22をガラス5により溶着し、その接触部に
磁気ギャップ3を形成したものである。
【0019】この磁気ギャップ形成部20の深さ方向の
厚さは上面側より巻線用孔4の最上部であるデプス0ま
ででも良いが図1に示す如くこのデプス0よりもやや深
い部分までとする。また、この磁気ギャップ形成部20
の磁気テープ走行方向の厚さは磁気ギャップ3より例え
ば5μmと薄い程良いが、成形の都合上50μm程度と
する。
【0020】本例の磁気ギャップ形成部20の一方及び
他方の単結晶フェライトコア21及び22の磁気ギャッ
プ3の幅方向の側面21a及び22aにおける結晶軸方
向は互いに逆斜向きの〈100〉軸方向例えばこの〈1
00〉軸方向が磁気テープの摺動面21b,22bで且
つ磁気テープの走行方向に対し、125°及び55°と
なる如くする。
【0021】この場合、この磁気ギャップ形成部20の
一方及び他方の単結晶フェライトコア21及び22の磁
気ギャップ3の幅方向の側面21a及び22aは夫々
(110)面であり、磁気テープの摺動面21b及び2
2bは夫々(211)面であり、磁気テープ走行方向の
側面は夫々(111)面である。
【0022】また図1の磁気ギャップ形成部20の一方
及び他方の単結晶フェライトコア21及び22と磁路を
形成する多結晶フェライトコア23及び24とは拡散接
合する如くする。また図1においては巻線用孔4を介し
て所定の巻線を行う如くする。
【0023】本例は上述の如く磁気ギャップ3の近傍の
磁気ギャップ形成部20を単結晶フェライトコア21,
22で構成したので、単結晶フェライトコアの体積が小
さくとも図8に示す如く良好な出力レベルを得ることが
できると共に磁気ギャップ3の近傍のみの磁気ギャップ
形成部20を単結晶フェライトコア21,22で構成す
るので、この単結晶フェライトコアの体積を小さくする
ことができ、図9に示す如く、それだけ摺動ノイズを小
さくすることができ、広帯域信号の再生においてS/N
特性を改善できる利益がある。
【0024】また図3及び図4は図1に示す本例による
磁気ヘッドの製造方法の例を示す工程図である。この図
1に示す如き磁気ヘッドを製造するときは先ず図3に示
す如く材料加工を行う如くする。
【0025】先ず、図3Aに示す如く、磁気ギャップ形
成部20用の所定長、所定寸法の単結晶フェライトコア
31及びこの磁気ギャップ形成部20を挟む領域部の所
定長、所定寸法の角柱状の多結晶フェライトコア32を
用意し、この単結晶フェライトコア31の所定面と多結
晶フェライトコア32の所定面とを図3Bに示す如く拡
散接合する。
【0026】この場合、図3Bにおいて、単結晶フェラ
イトコア31の前面の結晶面は(111)面であり、上
面は(211)面であり、側面は(110)面であり、
この側面の結晶軸〈100〉の方向は上面に対し125
°方向である。
【0027】次にこの単結晶フェライトコア31及び多
結晶フェライトコア32の接合体を図3C及びDに示す
如く、所定長、所定寸法の多結晶フェライトコア33に
拡散接合し、ブロック接合体34を得る。この場合多結
晶フェライトコア32及び33は一体化される。
【0028】次に図4Aに示す如く、このブロック接合
体を2個34a及び34bを用意し、この一方のブロッ
ク接合体34aの前面側に巻線用孔4を形成する巻線孔
用溝4aを形成し、この他方のブロック接合体34bを
図4Aに示す如く反転して、単結晶フェライトコア31
側を前として、この一方及び他方のブロック接合体34
a及び34bを重ね合せる如くし、図4Bに示す如くこ
の一方及び他方のブロック接合体34a及び34bの同
一位置に所定数の磁気ギャップ3の幅を決定すると共に
ガラスボンディング用の溝35を形成する。
【0029】その後図4Cに示す如く、他方のブロック
接合体34bを反転すると共に、この一方及び他方のブ
ロック接合体34a及び34bの夫々の溝35を対向合
致させ、この一方及び他方のブロック接合体34a及び
34bをガラス5によりボンディングする如くする。
【0030】その後、図4Dに示す如く上面を研削して
所定の曲面(R)加工をし、その後図4Eに示す如く輪
切りして所定数の図1に示す如き磁気ヘッドを得る如く
する。
【0031】尚、磁気ヘッド形成部20の単結晶フェラ
イトコア21,22の形状はどのようなものであっても
良く、図2A,B,C及びDに示す如く、磁気ギャップ
3の近傍のみに存する如くすれば良い。
【0032】またこの磁気ヘッド形成部20の単結晶フ
ェライトコアの結晶軸〈100〉の方向は図1例に限ら
ずその他の方向であっても良いし、また他の結晶軸を用
いても良いことは勿論である。
【0033】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば磁気ギャップの近傍に単
結晶フェライトコアを設けたので良好な出力レベルを得
ることができると共に磁気ギャップの近傍のみに単結晶
フェライトコアを設けるようにしたので、この単結晶フ
ェライトコアの体積を小さくでき、摺動ノイズを小さく
でき、広帯域信号の再生においてS/N特性を改善でき
る利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁気ヘッドの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図3】本発明の磁気ヘッドの例の製造方法の例を示す
工程図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドの例の製造方法の例を示す
工程図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの例を示す斜視図である。
【図6】従来の磁気ヘッドの例を示す斜視図である。
【図7】従来の磁気ヘッドの例を示す斜視図である。
【図8】本発明の説明に供する線図である。
【図9】本発明の説明に供する線図である。
【符号の説明】
3 磁気ギャップ 4 巻線用孔 5 ガラス 20 磁気ギャップ形成部 21,22 単結晶フェライトコア 23,24 多結晶フェライトコア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶フェライトコアと多結晶フェライ
    トコアとより成る磁気ヘッドにおいて、前記単結晶フェ
    ライトコアが磁気ギャップの近傍のみに設けられて成る
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
JP12388195A 1995-05-23 1995-05-23 磁気ヘッド Pending JPH08321006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12388195A JPH08321006A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 磁気ヘッド

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12388195A JPH08321006A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 磁気ヘッド

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Publication Number Publication Date
JPH08321006A true JPH08321006A (ja) 1996-12-03

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ID=14871683

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12388195A Pending JPH08321006A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 磁気ヘッド

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JP (1) JPH08321006A (ja)

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