JPH05101326A - 磁気ヘツドとその製造方法 - Google Patents

磁気ヘツドとその製造方法

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JPH05101326A
JPH05101326A JP29207491A JP29207491A JPH05101326A JP H05101326 A JPH05101326 A JP H05101326A JP 29207491 A JP29207491 A JP 29207491A JP 29207491 A JP29207491 A JP 29207491A JP H05101326 A JPH05101326 A JP H05101326A
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JP
Japan
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magnetic
thin film
gap
recording medium
ferrite core
Prior art date
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Pending
Application number
JP29207491A
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English (en)
Inventor
Hideji Takahashi
秀治 高橋
Makoto Goto
良 後藤
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05101326A publication Critical patent/JPH05101326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドにおいて、コンター効果を防止す
るとともに、再生出力として疑似ギャップが生じないよ
うにし、またノイズの発生を防止した。さらにコンター
効果とノイズ発生を防止した磁気ヘッドを容易に製造で
きるようにした。 【構成】 一対のフェライトコア1a、1bの対向面に
金属磁性薄膜2、3とギャップGを設けた磁気ヘッドに
おいて、少なくとも一方のフェライトコアは磁気記録媒
体対向面に略平行な部分と傾斜する部分とを持つ凹部を
有し、その傾斜面に形成された金属磁性薄膜は磁気記録
媒体との対向面の外端は加工され、ギャップ対向面は無
加工の状態にした。磁気ヘッドを製造する場合、金属磁
性薄膜2を被着する際は、磁気記録媒体対向面側の凹部
の入口の角度を約150度前後に形成し、その角部の両
側をスパッタ等の方向に垂直な方向に対して、共に約2
2.5度前後に保持して、ギャップ深さ近傍の金属磁性
薄膜2を好ましい柱状晶組織にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置にお
いて、磁気ディスクに対して情報を記録再生する磁気ヘ
ッドとその製造方法に関し、特にノイズの発生を防止で
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置では高密度記録化の要
求にともない、磁気ヘッドの改良が種々提案されてい
る。一般に磁気ヘッドは、一対のコアの間に金属磁性薄
膜を介在させるとともにギャップが設けられ、各コアに
コイルが巻かれている。そしてこのギャップをディスク
に対向させて、磁気記録媒体表面から生ずる磁気的変化
をギャップにより検知し、ディスクの記録情報を磁気ヘ
ッドが読み取ったり、逆にギャップから発生する磁束の
変化により記録媒体に記録させたりしている。
【0003】磁気ヘッドの記録特性を向上するために、
磁気ヘッドのギャップ部にヘッド本体より飽和磁束密度
の大きい金属磁性薄膜を挿入した構造の磁気ヘッドを用
い、書き込み時に強い磁束を発生させる磁気ヘッドが知
られている。このように構成される磁気ヘッドとして
は、ギャップ両側のフェライトコアのうち一方のみに金
属磁性薄膜を被着した片膜ヘッドと、両方に金属磁性薄
膜を被着させた両膜ヘッドとが知られている。
【0004】また前記金属磁性薄膜を使用した磁気ヘッ
ドでは、金属磁性薄膜とフェライトコアとの境界部分の
磁気的性質の不連続性のために、コンター効果と呼ばれ
る現象が生じ、周波数対出力特性曲線に、少ない場合で
3〜4dB程度のリップルが表われる。このコンター効
果の発生を防止したものとして、一対の磁性コアの間に
高飽和磁束密度磁性膜とギャップを設けた磁気ヘッドに
おいて、金属磁性薄膜の膜厚がギャップの深さの範囲内
にて前記磁気ヘッドの媒体摺接面からの深さに応じて大
略一定の割合で連続的に変化する構成としたものが、特
開昭63−98805号公報に記載されている。このよ
うな磁気ヘッドを作成する場合、台形凹部を有するフェ
ライトコアにスパッタで金属磁性薄膜を被着するとき
に、図5に示すように溝の傾斜部の膜厚が大きくなるよ
うに、傾斜部に垂直な矢印方向にスパッタするようにし
ている。そして金属磁性薄膜aは、図6に示すようにA
−A線の面まで加工してギャップ面bと、B−B線の面
まで加工して媒体対向面Cとの2つの面を加工して、金
属磁性薄膜の膜厚を前記のように連続的に変化させてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に記載し
た磁気ヘッドでは、コンター効果を防止するため、金属
磁性薄膜の膜厚がギャップの深さの範囲内にて前記磁気
ヘッドの媒体摺接面からの深さに応じて大略一定の割合
で連続的に変化する構成にしている。しかし、その場
合、磁性膜はギャップ面が研削加工されており、そのた
めギャップ対向面の金属磁性薄膜の結晶状態が破壊され
て、ノイズ発生の原因になるという問題があった。また
金属磁性薄膜は、フェライトコアの溝の傾斜部に垂直方
向にスパッタされるので、図7に示すようにその傾斜部
端の角部は柱状晶がくずれてしまい、ノイズ発生の原因
になるという問題があった。
【0006】本発明は、磁気ヘッドにおいてコンター効
果を防止するとともに、再生出力として疑似ギャップが
生じないようにし、さらにノイズの発生を防止すること
を目的とする。さらにコンター効果とノイズ発生を防止
した磁気ヘッドを確実に、かつ容易に製造できるように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドを製
作するには、記録媒体対向面に傾斜した面を持つ凹部を
有するフェライトコアブロックとそれと接合するフェラ
イトコアブロックとを用意し、その接合面及び傾斜面に
金属磁性薄膜を被着し、次いで金属磁性薄膜および/ま
たはフェライトコアブロックの接合面に非磁性材を形成
して一対のフェライトコアブロックを接合し、接合した
一体のフェライトコアブロックを、前記傾斜した面を持
つ凹部を有するフェライトコアブロックの磁気記録媒体
対向面側が、凹部の傾斜面のみになるまで、磁気記録媒
体対向面側を加工する。凹部を有するフェライトコアブ
ロックにスパッタ等により金属磁性薄膜を被着する際
に、磁気記録媒体対向面側の凹部の入口の角度を約15
0度前後に形成し、その角度の両側をスパッタ等の方向
に垂直な方向に対して、ともに約22.5度前後に保持
して、ギャップ深さ近傍の金属磁性薄膜を好ましい柱状
晶組織にする。
【0008】
【作用】上記磁気ヘッドでは金属磁性薄膜のギャップ付
近全体が柱状晶になっているので、また金属磁性薄膜の
ギャップ対向面は加工されていないので、ノイズを生じ
ることはない。また磁気ヘッドを製造する場合、台形凹
部を有するフェライトコアを所定の角度に保持してスパ
ッタ等するので、金属磁性薄膜のギャップ付近を柱状晶
に形成でき、金属磁性薄膜の切断箇所も1箇所のみで膜
厚を連続的に変化させることができ、磁気ヘッド特性の
良いものを容易に作製することができる。
【0009】
【実施例】本発明の磁気ヘッドの実施例を図1、2によ
り説明する。磁気ヘッドは、Mn−Zn単結晶からなる
一対のフェライトコア1a、1bの接合面に、それぞれ
金属磁性薄膜2と3が被着され、両金属磁性薄膜2、3
の間にガラス層4からなるギャップGが設けられてい
る。また図示を省略したがコア1a又は1bにはコイル
が巻かれ、ギャップGの外端が磁気記録媒体との摺接面
になっている。一方のフェライトコア1aは、接合面に
台形凹部5を有するコアの一部が接合面に垂直な方向に
加工された状態になっている。そして、その接合面側に
金属磁性薄膜2がスパッタ等により被着されていて、図
2に示されるようにギャップ面に位置する部分がギャッ
プの深さ方向に対して奥側がギャップ面から離れる方向
に傾斜した状態になっている。
【0010】また金属磁性薄膜2は、ギャップ付近全体
が柱状晶になっていて、磁気記録媒体との対向面のみが
切断加工されている。なお金属磁性薄膜2の摺接面の切
断加工は、台形凹部5を有するフェライトコア1aの接
合面側に金属磁性薄膜2がスパッタ等により被着され、
その台形凹部5の入口の角部において、金属磁性薄膜2
の被着外面が接合面に平行であって被着内面が傾斜面の
位置で接合面に垂直に切断され、このように切断される
ことにより金属磁性薄膜はギャップ付近で膜厚が連続的
に変化されている。
【0011】次に上記磁気記録媒体の製造方法を図3、
4により説明する。初めに、台形凹部5を有する1つの
フェライトコア1aと、それに接合される長方形のフェ
ライトコア1bとを用意する。本実施例では台形凹部5
を有するフェライトコア1aの接合面及び台形凹部5の
接合面側に、スパッタ等により金属磁性薄膜2を被着す
る。このスパッタをする場合、図3に示すようにフェラ
イトコア1aの切断される側の台形凹部5の入口の角部
を約150度に形成しておくとともに、その角部の両側
をスパッタ等の方向に垂直な方向に対して共に約22.
5度になるように保持して行ない、台形凹部5の前記角
部及びその両側の金属磁性薄膜が全て柱状晶になるよう
にした。
【0012】次いでこのフェライトコア1aの接合面に
ガラス層4を介して他のフェライトコア1bの接合面と
接合して、ガラス層4の部分にギャップGを形成した。
なお他のフェライトコア1bの接合面にも、接合前にス
パッタにより金属磁性薄膜3を被着しておいたが、この
ようにフェライトコア1bには金属磁性薄膜を被着する
ことなく、1膜タイプの磁気ヘッドにも本発明を適用可
能である。接合された一対のフェライトコアを、図6の
(a)、(b)に示すように前記金属磁性薄膜2の被着
外面が接合面に平行でかつ被着内面が傾斜面となる位置
で接合面に垂直な方向に切断し、その切断面を磁気記録
媒体と摺接するギャップ端面とした。なお、金属磁性薄
膜2がこのように切断されることにより、金属磁性薄膜
2はギャップ付近で膜厚が連続的に変化される。
【0013】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドによれば、金属磁性
薄膜がギャップ部分で膜厚が連続的に変化し、しかもギ
ャップ付近全体が柱状晶であるとともに切断加工面は1
つのみであるので、再生出力に疑似ギャップが生じるこ
とはなくノイズの少ない磁気ヘッド特性の良いものとな
る。また金属磁性薄膜は、フェライトコアが所定の角度
に保持してスパッタされ、しかも所定の位置で切断加工
するだけで磁気ヘッド特性の良いものが得られるので製
造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの概略を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の磁気ヘッドのギャップ部分の拡大説明
図である。
【図3】本発明の磁気ヘッドを製造する際のスパッタ時
の説明図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドを製造する際のフェライト
コアの切断箇所を示す説明図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの製造時にフェライトコアに
スパッタする状態の説明図である。
【図6】従来の磁気ヘッドを製造する際のフェライトコ
アの切断箇所を示す説明図である。
【図7】従来の磁気ヘッドのギャップ部分の説明図であ
る。
【符号の説明】
1a フェライトコア 1b フェライトコア 2 金属磁性薄膜 3 金属磁性薄膜 5 台形凹部 G ギャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のフェライトコアの対向面にスパッ
    タ等により金属磁性薄膜とギャップが設けられ、金属磁
    性薄膜及びギャップの外端が磁気記録媒体に対向するよ
    うにして使用される磁気ヘッドにおいて、 少なくとも前記一対のフェライトコアの一方は、磁気記
    録媒体対向面に略平行な部分と傾斜する部分とを持つ凹
    部を有し、その傾斜面に形成された金属磁性薄膜は、磁
    気記録媒体との対向面の外端は加工され、ギャップ対向
    面は無加工の状態であることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記金属磁性薄膜はギャップ部近傍は柱
    状晶組織であり、その柱状晶組織はギャップ深さ方向に
    対して傾斜している請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記金属磁性薄膜のギャップに対する部
    分の長さは5μm以下である請求項1又は2記載の磁気
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁気記録媒体対向面に傾斜した面を持つ
    凹部を有するフェライトコアブロックとそれと接合する
    フェライトコアブロックとを用意し、その接合面及び傾
    斜面に金属磁性薄膜を被着し、次いで金属磁性薄膜およ
    び/またはフェライトコアブロックの接合面に非磁性材
    を形成して一対のフェライトコアブロックを接合し、接
    合した一体のフェライトコアブロックを、前記傾斜した
    面を持つ凹部を有するフェライトコアブロックの磁気記
    録媒体対向面側が、凹部の傾斜面のみになるまで、磁気
    記録媒体対向面側を加工したことを特徴とする磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  5. 【請求項5】 凹部を有するフェライトコアブロックに
    スパッタ等により金属磁性薄膜を被着する際に、磁気記
    録媒体対向面側の凹部の入口の角度を約150度前後に
    形成し、その角度の両側をスパッタ等の方向に垂直な方
    向に対して、共に約22.5度前後に保持することを特
    徴とする請求項4に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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