JPH08320066A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
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Abstract
速ショックを低減することができる自動変速機の油圧制
御装置を提供すること。 【構成】 ステップ410では、目標入力軸回転数Ntr
を算出する。ステップ420では、FB補償油圧DFBを
算出する。ステップ430では、FB出力操作部A6の
処理であるローパスフィルタの処理を、例えば1次フィ
ルタを用いて行ない、高い周波数成分をカットする。ス
テップ440では、入力軸回転数Ntの反転の変化か
ら、変速終了か否かを判定する。変速終了の場合はステ
ップ450に進み、状態フラグFSTを2にセットす
る。ステップ460では、ライン圧指令出力(DPL0+
FDFB)を行なう。
Description
機において、変速中に摩擦係合要素へ適正な油圧を供給
し、常に良好な変速ショックとすることができる自動変
速機の油圧制御装置に関するものである。
いては、車両の運転状態に応じて変速機構の各摩擦係合
要素(クラッチやブレーキ等)に油圧を供給して、任意
の変速歯車を選択することにより、変速を自動的に行な
っている。
自動変速機の保護や快適な乗り心地の維持(変速ショッ
クの低減)のために、所定の特性に沿って緩やかに行な
う必要がある。この目的のために、変速中に摩擦係合要
素に適正な油圧が供給されるように、油圧のフィードバ
ック制御(FB制御)をしながら、変速の経過と共に設
定される最低油圧以上に保持するようにして、油圧の過
剰な降下を防ぎ、変速の長期化等による変速ショックの
発生や摩擦係合要素の過大な滑りによる性能低下を防止
する技術が提案されている(特公平5−35294号公
報参照)。
剰な油圧の降下を防ぐことはできるが、必ずしも滑らか
な変速過渡の油圧制御はできないという問題があった。
zの周波数領域に共振点を持っているので、過渡油圧制
御中にこの周波数以上の成分を持つ油圧操作を行なう
と、それが加震源となって過渡時の駆動系の伝達トルク
に振動を発生させることがある。即ち、通常のFB制御
(比例一積分一微分制御)では、目標値と入力値との関
係によって操作量が決定されるため、共振周波数を含む
油圧の増減が行なわれることがあり得るので、好ましく
ない振動が発生することがある。
するために、上述した様に単に最低油圧を設定するだけ
では対処できず、そのため振動が発生して大きな変速シ
ョックが生し、滑らかな変速過渡の油圧制御ができない
という問題があった。 また、エンジントルクが小さい領域での変速では、比
較的低い車速領域で変速が行なわれるため、変速の前後
における入力軸回転数の変化幅が小さくなる。一方、油
圧制御系の応答速度は一定なため、入力軸回転数の変化
幅が小さい領域では、変速の過渡状態にある時間が短く
なり、効果的なFB制御を行なう期間が短くなる。
域での変速に対して、FB制御の追従性が確保できず、
結果として、上述した振動の発生と同様に、変速ショッ
クが発生し、滑らかな変速過渡の油圧制御ができないと
いう問題があった。本発明は、前記課題を解決するため
になされたものであり、制御油圧のFB制御を行なう際
に発生する変速ショックを低減ことができる自動変速機
の油圧制御装置を提供することを目的とする。
に、請求項1の発明は、図1に例示する様に、自動変速
機の入力軸と出力軸との間の駆動系の動力伝達経路を、
液圧に応じて作動する摩擦係合要素によって切り替える
変速機構を有するとともに、前記摩擦係合要素の係合圧
を前記液圧により制御する液圧制御要素を備え、変速過
渡時の油圧制御を行なう自動変速機の油圧制御装置にお
いて、前記液圧制御要素を駆動して、変速中の入力軸回
転数又は入力軸回転数勾配を目標入力軸回転数又は目標
入力軸回転数勾配にフィードバック制御するフィードバ
ック制御手段と、該フィードバック制御手段の出力に対
し、前記駆動系の伝達トルクの振動を抑制する補正を行
なう振動補正手段と、を備えたことを特徴とする自動変
速機の油圧制御装置を要旨とする。
前記フィードバック制御手段の出力の所定値以上の高い
周波成分を除去するローパスフィルタであることを特徴
とする前記請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置を
要旨とする。
前記フィードバック制御手段の出力に対してヒステリシ
スを設定する手段であることを特徴とする前記請求項1
記載の自動変速機の油圧制御装置を要旨とする。
前記フィードバック制御手段の出力に対して不感帯を設
定する手段であることを特徴とする前記請求項1記載の
自動変速機の油圧制御装置を要旨とする。
自動変速機の入力軸と出力軸との間の駆動系の動力伝達
経路を、液圧に応じて作動する摩擦係合要素によって切
り替える変速機構を有するとともに、前記摩擦係合要素
の係合圧を前記液圧により制御する液圧制御要素を備
え、変速過渡時の油圧制御を行なう自動変速機の油圧制
御装置において、前記液圧制御要素を駆動して、変速中
の入力軸回転数又は入力軸回転数勾配を目標入力軸回転
数又は目標入力軸回転数勾配にフィードバック制御する
フィードバック制御手段と、該フィードバック制御手段
の制御ゲインを、前記入力軸のトルクに対応した値の大
きさに応じて変更するゲイン調整手段と、を備えたこと
を特徴とする自動変速機の油圧制御装置を要旨とする。
が、前記入力軸のトルクに対応した値が小さくなる程、
前記制御ゲインを大きく設定する手段であることを特徴
とする前記請求項5記載の自動変速機の油圧制御装置を
要旨とする。
クに対応する値が、エンジントルク又はスロットル開度
であることを特徴とする前記請求項5又は6記載の自動
変速機の油圧制御装置を要旨とする。
によって、自動変速機の入力軸と出力軸との間の駆動系
の動力伝達経路を、液圧に応じて作動する摩擦係合要素
によって切り替え、液圧制御要素によって、摩擦係合要
素の係合圧を液圧により制御して、変速過渡時の油圧制
御を行なう。そして、フィードバック制御手段によっ
て、液圧制御要素を駆動して、変速中の入力軸回転数又
は入力軸回転数勾配を目標入力軸回転数又は目標入力軸
回転数勾配にフィードバック制御し、振動補正手段によ
って、フィードバック制御手段の出力に対して、駆動系
の伝達トルクの振動を抑制する補正を行なう。
手段の出力を振動補正手段によって補正するので、制御
の安定性が向上する。即ち、フィードバック制御手段の
出力に対する補正を行なうことにより、変速過渡制御が
振動的になる状況を防いで、不快な変速ショックの発生
を低減することができる。
て、フィードバック制御手段の出力の所定値以上の高い
周波成分を除去するローパスフィルタを採用できるの
で、フィードバック制御手段による駆動系の共振周波数
以上の操作を排除することができる。これによって、フ
ィードバック制御が加震源となって変速過渡制御が振動
的になることを、効果的に防ぐことができる。
て、フィードバック制御手段の出力に対してヒステリシ
スを設定する手段を採用できるので、前記請求項2と同
様に、フィードバック制御による高い周波数の液圧操作
を排除し、振動的になることを防ぐことができる。特に
ヒステリシスの構成を採用する場合には、少ない演算量
で、(本来不要な)液圧の微少な増減圧操作を排除でき
るという利点がある。
て、フィードバック制御手段の出力に対して不感帯を設
定する手段を採用できるので、前記請求項2,3と同様
に、フィードバック制御による高い周波数の液圧操作を
排除し、振動的になることを防ぐことができる。特に不
感帯の構成を採用する場合には、ヒステリシスの構成と
同様に、少ない演算量で、(本来不要な)液圧の不感帯
幅内での増減圧操作を排除できるという利点がある。
御装置において、フィードバック制御手段によって、液
圧制御要素を駆動して、変速中の入力軸回転数又は入力
軸回転数勾配を目標入力軸回転数又は目標入力軸回転数
勾配にフィードバック制御し、ゲイン調整手段によっ
て、フィードバック制御手段の制御ゲインを、入力軸ト
ルクに対応した値の大きさに応じて変更する。
せることができる。請求項6の発明では、ゲイン調整手
段として、入力軸トルクに対応した値が小さくなる程、
制御ゲインを大きく設定する手段を採用できる。これに
よって、変速の前後での変速機入力軸の回転数変化が比
較的小さくなり、フィードバック制御の追従性が得にく
くなる例えば低エンジントルク領域において、フィード
バック制御のゲインを大きくするように作用させて、目
標値への追従性を向上させることができる。
域において、FB制御のゲインを高める処理を行なうこ
とで、変速の前後における入力軸回転数の変化幅が小さ
い事に起因して、フィードバック制御が十分効果を発揮
する前に変速制御が終了してしまうことを防いで、不快
な変速ショックの発生を防止できる。
する値として、エンジントルク又はスロットル開度を採
用することができる。尚、この入力軸トルクやエンジン
トルクとしては、実測値でもよいし推定値でもよい。
る。 (実施例1) [1]図3は、本実施例の自動変速機の油圧制御装置を
内蔵した自動変速機制御系の全体構成を示している。
制御されるエンジン1は、自動変速機2とデファレンシ
ャルギア3を介して駆動車輪4に接続されている。前記
エンジン1は、エンジン制御用コンピュータ5を備え、
このエンジン制御用コンピュータ5には、エンジン回転
数を検出するエンジン回転センサ6、車速(自動変速機
2の出力軸回転数)を検出する車速センサ7、エンジン
1のスロットル開度を検出するスロットルセンサ8、及
び吸入空気量を検出する吸入空気量センサ9の各信号が
入力される。
入力情報を基に燃料噴射量を決定してエンジン1に指令
を出し、また図示しないが点火信号をエンジン1に供給
する。そして、この指令に応じて、図示しない燃料供給
装置、点火装置が作動し、エンジン1の回転に合わせて
燃料の供給と燃焼が行われ、エンジン1の駆動及びその
制御が行われる。
0及び変速歯車機構11を備えており、エンジン1から
供給される動力は、エンジン出力軸1a(図4参照)や
トルクコンバータ10を経て変速歯車機構11の入力軸
12に伝達される。そして、入力軸12への変速機入力
回転は、変速歯車機構11の選択変速段に応じ増減速さ
れて出力軸13にいたり、この出力軸13からデファレ
ンシャルギア3を経て駆動車輪4に達して、自動車を走
行させることができる。
公知のものであるため、その詳細な説明は省略するが、
変速歯車機構11は、入力軸12から出力軸13への動
力伝達経路(変速段)を決定する各種のクラッチ(R/
C,H/C,LO/C,OR/C,F/C,FO/C)
やブレーキ(B/B,LR/B)などの各種摩擦要素を
内蔵している。
に、変速制御用コンピュータ14からの指令に基づき駆
動されるコントロールバルブ15が接続されており、コ
ントロールバルブ15から適宜油圧が供給され、その油
圧を各種摩擦要素に作動させることで変速を実現してい
る。
御用コンピュータ14の指令で変速段毎に油圧を供給す
る経路を切り換える2本の変速制御用ソレノイド15
a,bと、油圧の大きさを制御するライン圧制御用ソレ
ノイド16が配置されている。尚、本実施例において
は、2本の変速制御用ソレノイド15a,bを用いる構
成としたが、変速段数やコントロールバルブ15内部の
構成に応じて、変速制御用ソレノイドの本数を増やして
も良い。また、変速過渡時の作動油の急速な充填、排出
のためのタイミングを調節するソレノイドを追加しても
良い。更に、ライン圧制御用ソレノイド16としては、
本実施例では以下デューティソレノイドとして説明する
が、油圧を可変にできる機構であればリニアソレノイド
など他の手段を用いても良い。
しないがCPU,ROM,RAM,I/O装置からなる
マイクロコンピュータで構成されており、前記車速セン
サ7、スロットルセンサ8に加え、入力軸12の回転数
を計測する入力軸回転センサ17の各信号が入力され
る。
成を、各機能単位に分けて示す図5のブロック図を参照
して説明する。 ・変速指令部A1は、運転状態に応じて、変速を指示す
る変速指令信号を、初期油圧設定部A2及び目標設定部
A3に出力する。
からの信号を入力し、変速位置等に基づいて、基本とな
る初期油圧DPL0を設定する。 ・目標設定部A3は、変速指令部A1からの信号を入力
し、変速位置等に基づいて、目標入力軸回転数(又は目
標入力軸回転数勾配)Ntrを算出する。
て算出された目標入力軸回転数Ntrから、実際の入力軸
回転数Ntを減じて、偏差△Ntを算出する。 ・FB油圧補償部A5は、例えば周知のPID制御やP
D制御を行なう様に構成されたものであり、このFB油
圧補償部A5では、減算部A4からの偏差△Ntを入力
し、この偏差△Ntが小さくなる様な制御油圧(FB補
償油圧)DFBを算出する。
部A5からFB補償油圧DFBを入力し、このFB補償油
圧DFBのローパスフィルタ処理を行なう。 ・加算部A7では、初期油圧設定部A2からの初期油圧
DPL0とFB出力操作部A6からのローパスフィルタ処
理された出力FDFBとを加算し、この加算値であるライ
ン圧Piに相当する信号(ライン圧指令値)DPLを、自
動変速機2に出力する。
14による変速制御について、図6のグラフに基づいて
説明する。変速制御用コンピュータ14は、車速センサ
7とスロットルセンサ8からの信号を用いて、図6に示
す様に、現在の運転状態が(スロットル開度と車速に応
じて予め定めた)変速線図のどの変速段領域にはいるか
を判定し、変速段を決定する。尚、変速線図には、変速
段決定の際のチャタリング防止のため、第n速(n=
1,2,3)から第n+1速への変速(アップシフト)
と第m速(m=2,3,4)から第m−1速への変速
(ダウンシフト)で、アップシフトの場合は実線、ダウ
ンシフトの場合は破線で示すように異なる判定線を用い
ている。
によって、2本の変速制御用ソレノイド15a,bのO
N/OFF(オン/オフ)を、例えば下記表1のように
選択し、実行する。
のON/OFFを調節して、コントロールバルブ15を
駆動することにより、変速歯車機構11内部の各種摩擦
要素に加えら得る油圧が変化し、必要なクラッチやブレ
ーキが作動して、前記表1に示す様な変速段の維持、あ
るいは変速が達成される。
は、下記・の様にして、ライン圧制御用ソレノイド
16も制御している。 変速段が変化しない通常の場合には、図7(a)に示
す様なスロットル開度に対するマップで与えられる油圧
(ライン圧)を発生させる。具体的には、まず、スロッ
トルセンサ8からの信号に従って、図7(a)のマップ
より、必要なライン圧を求め、続いて図7(b)のマッ
プに従って、このライン圧をデューティ値に換算し、ラ
イン圧制御用ソレノイド16をそのデューティ値で駆動
し、目標とするライン圧を実現する。この場合、図7
(a),(b)を一体化して、スロットル開度から直接
デューティ値を求める構成としても良いことは言うまで
もない。
判定の結果で、変速段を変更する要求があった場合に
は、変速制御用ソレノイド15a,bのON/OFFと
共に、変速ショックを和らげるためにライン圧を変更す
る制御を行う。 [4]次に、このライン圧を変更する手順を、アップシ
フトを例にとって説明する。
度、あるいはエンジン1が発生するトルクや入力軸12
に発生するトルクの大きさに対応する量として予め定め
られた初期油圧から始めて、出力軸13のトルク変化が
所定の形になるように設定された入力軸12の回転数変
化が得られるように、ライン圧がフィードバック制御さ
れる。以下順を追って説明する。
エンジン出力に対応した油圧Piを発生するライン圧指
令値DPLが出力される。次に、摩擦係合要素が締結を始
めると、入力軸回転数Ntは、摩擦係合要素の締結力に
対応する勾配で、次の変速段に変速するように低下し始
める(図8;O点)。
を検出し、目標入力軸回転数Ntrを発生する。そし
て、前記FB油圧補償手段A5では、下記(1)式に目
標入力軸回転数Ntrと実際の入力軸回転数Ntとを入
力して得た偏差△Ntに基づいて、周知のフィードバッ
ク制御演算を実行する。
FB補償油圧DFBを求める。
示し、(n−1)は、制御理論で周知の1サンプリング
周期以前の値を示し、KP,KI,KDは、P(比例)ゲ
イン、I(積分)ゲイン、D(微分)ゲインを示す。
尚、このフィードバック演算は、前記(2)式に限ら
ず、PD,PI,Pの構成だけでも良いし、他の制御理
論のいずれの手段でもかまわない。
初期油圧設定部A2からの出力DPL0にFB補償油圧DF
Bを加算し、その加算値をライン圧指令値DPLとして出
力しているが、本実施例では、下記[5]にて詳細に述
べる様に、この加算演算の前に、FB補償油圧DFBの処
理を行なっている。
る。例えば変速の開始の検出が遅れた場合には、入力軸
回転数Ntは目標値Ntrから大きく離れたところから
FB制御が開始されるため、急激に目標値Ntrに近づ
けようとする操作量がFB油圧補償部A5から出力され
る。
の応答遅れから、操作出力が過制御となって入力軸回転
数Ntを戻し過ぎることになり、これが繰り返されて操
作量に振動が発生する。この操作量の振動は、そのまま
入力軸回転数Ntの振動となり、さらに出力軸トルクの
振動となって、これが不快な変速ショックとなる。この
状態を図9に示す。
5に、ローパスフィルタであるFB出力操作部A6を付
加した。以下このFB出力操作部A6について詳細に説
明する。FB出力操作部A6がないときの駆動系PとF
B制御系(FB油圧補償部A5)とからなるループ(図
10(b))の1巡伝達関数の周波数特性は、図10
(a)の破線で示すように、周波数f0に共振点を持つ
振動系となる。
うな特性のローパスフィルタ(LPF)を挿入して、制
御系を図10(c)に示す構成にすると、制御系全体は
図10(a)に実線で示すような周波数特性となる。こ
れによって、全ての周波数領域でループゲインは1以下
になり、理論的に制御系の安定性が補償できることにな
る。
量であるライン圧指令値DPLの(一点鎖線で示す線)早
い動きがなくなり、その結果、入力軸回転数Nt,出力
軸トルクToの(一点鎖線で示す)振動が抑えられ、良
好な変速が達成される。 [6]次に、この制御を実現するために、変速制御用コ
ンピュータ14で実行される制御プログラムを、図12
〜図16のフローチャートに基づいて説明する。
ーチンの処理について説明する。尚、本処理は、一定周
期で起動される。まず、ステップ110にて、変速開始
指令信号を読み込む処理を行なう。続くステップ120
にて、読み込んだ変速開始指令信号に基づいて、変速動
作のための制御(変速制御)を開始する否かを判定す
る。
場合は、ステップ130にて、変速制御の開始を示す変
速フラグHFをセットする。続くステップ140では、
変速制御の状態を示す状態フラグFSTをクリア(FS
T←0)する。
指令がきた場合に、現在の変速動作が完了するまで次の
変速動作を禁止するために、一定時間待機し、その後ス
テップ110に戻る。 次に、前記状態フラグFSTに応じて分岐する処理に
ついて、図13に基づいて示す説明する。尚、この処理
も、一定周期で起動される。
グHFがセットされているかを判定する。ここで肯定判
断されるとステップ220に進み、一方否定判断される
とステップ260に進む。ステップ260では、変速制
御ではないので、所定の変速外のライン圧を出力し、一
旦本処理を終了する。
STが0か否かを判定する。ここで肯定判断されると後
に詳述するステップ300の処理を行なってから、一旦
本処理を終了し、一方否定判断されるとステップ230
に進む。ステップ230では、状態フラグFSTが1か
否かを判定する。ここで肯定判断されると後に詳述する
ステップ400の処理を行なってから、一旦本処理を終
了し、一方否定判断されるとステップ240に進む。
2か否かを判定する。ここで肯定判断されると後に詳述
するステップ500の処理を行なってから、一旦本処理
を終了し、一方否定判断されるとステップ250に進
む。ステップ250では、変速制御が終了したので、変
速フラグHFをリセットすするとともに、状態フラグF
STを−1にセットし、前記ステップ260を経由し
て、一旦本処理を終了する。
ST=0の場合の処理について、図14に基づいて説明
する。まず、ステップ310にて、現在の変速位置等の
変速状態に応じて設定される初期ライン圧指令値(初期
油圧)DPL0を記憶する。
する。即ち、入力軸回転数Ntの変化から、図8のO点
か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ3
30に進み、一方否定判断されるとステップ350に進
む。ステップ330では、現在の入力軸回転数Ntを記
憶する。
Tを1にセットする。続くステップ350では、ライン
圧指令値DPLを出力し、一旦本処理を終了する。 次に、前記ステップ400における、FST=1の場
合の処理について、図15に基づいて説明する。
に基づき、変速状態に応じて、目標入力軸回転数Ntrを
算出する。尚、本実施例では目標値を一定勾配で与える
例を示している。 Ntr(n)=Ntr(n−1)+△T・dNtr …(4) ここで、△Tは本処理ルーチンが繰り返し実行される周
期時間、dNtrは予め設定した目標勾配に相当する回
転数変化量である。
FBを算出する。これは、前記(1)〜(3)式で決定さ
れる補償量の計算である。これによって、FB補償油圧
DFBが得られる。続くステップ430では、前記FB補
償油圧DFBに対して、FB出力操作部A6の処理である
ローパスフィルタの処理を行なう。この処理の一例を下
記(5)式に示す。
周期、τはフィルタの時定数である。尚、ここでは1次
フィルタの例を示したが、制御対象の特性によって、2
〜n次のフィルタを用いても良い。
tの反転の変化から、変速終了か否かを判定する。ここ
で肯定判断されるとステップ450に進み、一方否定判
断されるとステップ460に進む。ステップ450で
は、状態フラグFSTを2にセットする。
(=DPL0+FDFB)の出力を行ない、一旦本処理を終
了する。 次に、前記ステップ500における、FST=2の場
合の処理について、図16に基づいて説明する。
終了させるために現在のライン圧を保持するための時間
TEを経過したか否かを判定する。ここで肯定判断され
るとステップ530に進み、一方否定判断されるとステ
ップ520に進む。ステップ520では、前回のライン
圧を出力し、一旦本処理を終了する。
STを−1にセットするとともに、変速フラグHFをリ
セットする。続くステップ540では、変速外ライン圧
を出力し、一旦本処理を終了する。この様に、本実施例
では、FB補償油圧DFBの出力に対してローパスフィル
タ処理を行なっている。即ち、前記図10(a)の一点
鎖線で示す特性のローパスフィルタを用いて、所定値以
上の高周波成分をカットし、制御系全体を図10(a)
に実線で示す周波数特性としている。
は1以下になり、制御系の安定性が実現できる。つま
り、本実施例により、入力軸回転数Nt,出力軸トルク
Toの振動が抑えられ、前記図11に示した様な安定し
た変速過渡のFB制御が実現でき、変速ショックを低減
できるという顕著な効果を奏する。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様なハード構成及び制御処理に関しては、
その説明を省略又は簡略化する。
前記実施例1のFB出力操作部A6にてローパスフィル
タ処理を行なうのではなく、ヒステリシスを用いた処理
を行なうものである。 [1]まず、ヒステリシスを用いた処理の原理を説明す
る。
したとき、図17(a)のヒステリシス曲線上のa点に
なる様に設定されている。この状態からFB油圧補償部
A5から減圧指令が出された時には、図の太線で示す様
にヒステリシス線上を移動し、(補正手段である)FB
出力操作部A5も減圧指令(補正出力)を出す。
力が増圧に転じた時には、ヒステリシス領域に入って、
一定油圧を保持する。また、増圧量が更に増えて、図の
c点に達した時には、ヒステリシス線に従ってFB出力
操作部A6の出力が増圧に転じる。
A5の出力が減圧に転じた時には、ヒステリシス領域に
入って、再び一定油圧を保持する。 図17(b)は、前記a点〜d点の変化の時のライン
圧指令値DPLの出力の状態を示している。
A5の(破線で示す)出力が増圧に転じるが、ヒステリ
シスにより、FB出力操作部A6の出力に対応するライ
ン圧指令値DPLは、b点の油圧を保持する。そして、増
圧要求がヒステリシス幅である2×Hysだけ増えたc
点になって、ライン圧指令値DPLの出力に増圧の動きが
現れる。
線で示す)出力が減圧に転じるが、その場合にも、ヒス
テリシスにより、ライン圧指令値DPLは、d点の油圧を
保持する。 図18に、本実施例の制御波形例を示す。
から、入力軸回転数Ntの急な低下を抑えるために、上
述した減圧指令が出る。その後、B点付近で入力軸回転
数Ntの勾配が緩くなり始め、FB補償だけでは、ライ
ン圧指令値DPLは、同図の一点鎖線で示す様に増圧方向
に転じて、前記図9の様な(図18の一点鎖線で示す)
振動を誘発する原因になる。
果により、増圧側への動きが発生する初期(B点付近)
には、増圧幅がヒステリシス領域にあるので、増圧前の
油圧を保持することができる。これにより、急な増圧が
発生しないので、最初の振動が抑制されるとともに、以
後この動作が繰り返される。その結果、前記図11で示
したのと同様な効果が得られるので、振動を抑制した安
定な制御が実現でき、変速ショックを低減することがで
きる。 [2]次に、本実施例の制御処理を、図19のフローチ
ャートに基づいて説明する。
FB補償油圧DFBの差から、その変化量△Dを算出す
る。続くステップ620では、(増加か減少かの)変化
の向きを、変化量△Dの正負によって判定する。ここで
増加と判定されるとステップ630に進み、一方減少と
判定されるとステップ660に進む。
の出力が(n−1)で示した点であった時に、今回の値
を一点鎖線で示す値として算出する。即ち、下記(6)
式にて、(FB出力操作部A6の)補正出力HDFBを算
出する。 HDFB(n)=DFB(n)−Hys …(6) 続くステップ640では、前回の補正出力HDFB(n−
1)の方が今回の補正出力HDFB(n)より大きいか否
かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ650
に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
(n)を前回の演算値HDFB(n−1)に書換え、一旦
本処理を終了する。つまり、前記ステップ630〜65
0の処理により、今回の補正出力HDFBとして、図20
(b)の太線で示した値が設定されることになる。
と判定されて進むステップ660では、図20(c)で
前回の出力が(n−1)で示した点であった時に、今回
の値を一点鎖線で示す値として算出する。即ち、下記
(7)式にて、補正出力HDFBを算出する。
1)の方が今回の補正出力HDFB(n)より小さいか否
かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ680
に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
(n)を前回の演算値HDFB(n−1)に書換え、一旦
本処理を終了する。つまり、前記ステップ660〜68
0の処理により、今回の補正出力HDFBとして、図20
(d)の太線で示した値が設定されることになる。
PLの設定は、FB補償油圧DFBとその補償出力HBFBに
関するヒステリシスを利用して行なっているので、振動
を抑制した安定な制御が実現でき、変速ショックを低減
することができる。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様なハード構成及び制御処理に関しては、
その説明を省略又は簡略化する。
前記実施例1のFB出力操作部A6にてローパスフィル
タ処理を行なうのではなく、不感帯を用いた処理を行な
うものである。 [1]まず、不感帯を用いた処理の原理を説明する。
示すが、FB制御を開始するA点から、入力軸回転数N
tの急な低下を抑えるために、減圧指令が出る。その
後、B点付近で入力軸回転数Ntの勾配が緩くなり始
め、FB補償だけでは、ライン圧指令値DPLは、同図の
一点鎖線で示す様に増圧方向に転じて、前記図9の様な
(図21(a)の一点鎖線で示す)振動を誘発する原因
になる。
DPLの出力の変化範囲に、図21(b)の拡大図に示す
様な不感帯幅2×△dの不感帯を設けることにより、油
圧制御機構に応答遅れに起因するライン圧指令値DPLの
減圧、増圧の急激な変動を抑えて、ゆっくりとした制御
指令値の動きが得られる。それによって、出力軸トルク
Toに現れる振動が抑えられ、良好な変速過渡油圧制御
が実現できる。 [2]次に、本実施例の制御処理を、図22のフローチ
ャートに基づいて説明する。
を示す基本油圧指令値DFB0(n)に対し、今回のFB
油圧補償部A5の演算値DFB(n)が不感帯幅△dを超
える増圧要求であるか否かを判定する。尚、基本油圧特
性とは、変速過渡油圧の理想波形であって、一定油圧、
緩やかな増圧曲線、緩やかな減圧曲線などの油圧制御機
構の特性によって決められる油圧特性である。ここで肯
定判断されるとステップ720に進み、一方否定判断さ
れるとステップ730に進む。
増圧要求であるので、△dを超える分の増圧指令値が出
力値FDFB(n)として演算し、一旦本処理を終了す
る。一方、ステップ730では、増圧要求が△dを超え
ないので、減圧要求が△dを超えるか否かを判定する。
ここで肯定判断されるとステップ740に進み、一方否
定判断されるとステップ750に進む。
えるので、△dを超える分の減圧指令値が出力値FDFB
(n)として演算し、一旦本処理を終了する。一方、ス
テップ750では、減圧要求が△dを超えないので、即
ち、増圧要求及び減圧要求とも△dを超えない不感帯の
中にあると判断されるので、基本油圧指令値DFB0
(n)を出力値FDFB(n)とし、一旦本処理を終了す
る。
PLの設定は、不感帯に応じて決められる出力値FDFB
(n)を利用して行なっているので、振動を抑制した安
定な制御が実現でき、変速ショックを低減することがで
きる。 (実施例4)次に、実施例4について説明するが、前記
実施例1と同様なハード構成及び制御処理に関しては、
その説明を省略又は簡略化する。
前記実施例1のFB出力操作部A6にてローパスフィル
タ処理を行なうのではなく、スロットル開度に応じた補
正を行なうものである。 [1]まず、本実施例の原理について説明する。
小さい領域では、変速過渡時の入力軸回転数Ntの変化
幅が小さいため、制御が追従を始める頃には変速はほと
んど終了してしまう。即ち、FB補償油圧DFBが意味を
持つ値になる頃には変速がほぼ終了しているので、目標
入力軸回転数Ntrへの十分な追従ができず、変速ショ
ックが発生する。
でもあることから、この変速ショックを大きく感じるの
で、入力軸回転数Ntを目標値に追従させて、変速ショ
ックを低減する制御が望まれる。つまり、スロットル開
度が小さい領域での変速では、入力軸回転数Ntが比較
的小さい領域で変速制御を行なう必要がある。これは、
変速の前後での入力軸回転数Ntの変化幅が小さく、変
速が短い時間で終了してしまうからである。
度の大きい領域では、変速過渡時の入力軸回転数Ntの
変化幅が大きいため、変速の途中から制御が追従を始め
るので問題は発生しない。そこで本実施例では、FB出
力操作部A6として、FB油圧補償部A5の出力DFBを
スロットル開度の関数として増幅する手段を採用した。
(8)式に基づいて、FB補償油圧DFBにスロットル開
度に応じた係数kを掛けて、補正出力HDFBを算出す
る。 HDFB=DFB×k …(8) そして、この補正出力HDFBを用いてライン圧指令値D
PLを決定する。ここで係数kは、スロットル開度の関数
として決定される係数であり、その関数は図24に示す
ように設定されている。
前記図23(a)と比べて、FB制御開始後のFB補償
油圧DFBが大きくなっており、その分入力軸回転数Nt
の勾配制御が早い時期から作用するので、同図の一点鎖
線で示す様な変化となることがなく、変速終了時のショ
ックの発生を防いでいる。
のフローチャートに示す手順とほぼ同様であり、ステッ
プ430のローパスフィルタの処理が、前記(8)式に
よる補正出力HDFBに置き代わっただけであるので、そ
の説明は省略する。この様に、本実施例では、FB油圧
補償部A5の出力DFBに補正を加えて実効的にFB制御
ゲインを変える構成としたので、即ちスロットル開度に
応じて補正出力HDFBを設定しているので、スロットル
開度が小さい領域でも、十分なFB制御を行なうことが
でき、それによって変速ショックを低減できるという効
果を奏する。 (実施例5)次に、実施例5について説明するが、前記
実施例4と同様なハード構成及び制御処理に関しては、
その説明を省略又は簡略化する。
前記実施例4の様にFB出力操作部を設けるのではな
く、FB油圧補償部そのものの制御ゲインをスロットル
開度の関数として設定するものである。つまり、本実施
例を図26に示す様に構成し、エンジントルク検出部B
8からの(スロットル開度に応じた)出力を、FB油圧
補償部B5に入力する。
下記(9)式にて行なう。
I、微分制御項kDのそれぞれに、スロツトル開度に応じ
たゲイン係数(fP、fI、fd)を作用させる。 一例
としては、比例制御項kPに作用させるゲイン係数は、
前記図24に示した値を用い、積分制御項kI、微分制
御項kDに作用させるゲイン係数は「1」とする。
数を設定することによって、より細やかな過渡制御が可
能となる。尚、本発明は前記実施例になんら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
つのアップシフトについて示したが、他のシフト変化に
対しても適用可能である。また、摩擦係合要素として
は、多板クラッチ,バンドブレーキでもよい。更に、摩
擦係合要素への油圧を制御するタイプの自動変速機なら
ば、アキュームレータの有無、電磁弁がデューティ式リ
ニア式など自動変速機の構成は問わない。
である。
である。
御系の全体構成を示す概略構成図である。
ク図である。
すグラフである。
度からライン圧を求めるためのマップであり、(b)は
ライン圧からデューティ値を求めるためのマップであ
る。
ある。
ートである。
のフローチャートである。
ローチャートである。
ートである。
ートである。
ートである。
ートである。
である。
を示すグラフである。
である。
である。
ートである。
ック図である。
構(変速機構) 12…入力軸 13…出力軸 14…変速制御用コンピュータ 15…コントロー
ルバルブ 16…ライン圧制御用ソレノイド 17…入力軸回転
センサ
Claims (7)
- 【請求項1】 自動変速機の入力軸と出力軸との間の駆
動系の動力伝達経路を、液圧に応じて作動する摩擦係合
要素によって切り替える変速機構を有するとともに、 前記摩擦係合要素の係合圧を前記液圧により制御する液
圧制御要素を備え、 変速過渡時の油圧制御を行なう自動変速機の油圧制御装
置において、 前記液圧制御要素を駆動して、変速中の入力軸回転数又
は入力軸回転数勾配を目標入力軸回転数又は目標入力軸
回転数勾配にフィードバック制御するフィードバック制
御手段と、 該フィードバック制御手段の出力に対し、前記駆動系の
伝達トルクの振動を抑制する補正を行なう振動補正手段
と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項2】 前記振動補正手段が、前記フィードバッ
ク制御手段の出力の所定値以上の高い周波成分を除去す
るローパスフィルタであることを特徴とする前記請求項
1記載の自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項3】 前記振動補正手段が、前記フィードバッ
ク制御手段の出力に対してヒステリシスを設定する手段
であることを特徴とする前記請求項1記載の自動変速機
の油圧制御装置。 - 【請求項4】 前記振動補正手段が、前記フィードバッ
ク制御手段の出力に対して不感帯を設定する手段である
ことを特徴とする前記請求項1記載の自動変速機の油圧
制御装置。 - 【請求項5】 自動変速機の入力軸と出力軸との間の駆
動系の動力伝達経路を、液圧に応じて作動する摩擦係合
要素によって切り替える変速機構を有するとともに、 前記摩擦係合要素の係合圧を前記液圧により制御する液
圧制御要素を備え、 変速過渡時の油圧制御を行なう自動変速機の油圧制御装
置において、 前記液圧制御要素を駆動して、変速中の入力軸回転数又
は入力軸回転数勾配を目標入力軸回転数又は目標入力軸
回転数勾配にフィードバック制御するフィードバック制
御手段と、 該フィードバック制御手段の制御ゲインを、前記入力軸
のトルクに対応した値の大きさに応じて変更するゲイン
調整手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項6】 前記ゲイン調整手段が、前記入力軸のト
ルクに対応した値が小さくなる程、前記制御ゲインを大
きく設定する手段であることを特徴とする前記請求項5
記載の自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項7】 前記前記入力軸のトルクに対応する値
が、エンジントルク又はスロットル開度であることを特
徴とする前記請求項5又は6記載の自動変速機の油圧制
御装置。
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