JP2002005274A - 連続可変比変速機構の制御装置 - Google Patents

連続可変比変速機構の制御装置

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JP2002005274A
JP2002005274A JP2000184462A JP2000184462A JP2002005274A JP 2002005274 A JP2002005274 A JP 2002005274A JP 2000184462 A JP2000184462 A JP 2000184462A JP 2000184462 A JP2000184462 A JP 2000184462A JP 2002005274 A JP2002005274 A JP 2002005274A
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input shaft
cvt
continuously variable
rotation speed
power transmission
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JP2000184462A
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English (en)
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Kisaburo Hayakawa
喜三郎 早川
Masataka Osawa
正敬 大澤
Takehito Hattori
勇仁 服部
Shogo Matsumoto
章吾 松本
Hiroki Kondo
宏紀 近藤
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVT(連続可変比変速機構)を含む動力伝
達系の振動を低減する。 【解決手段】 入力軸の回転速度を制御目標とするCV
Tにおいて、算出された目標入力軸回転速度Nitの信
号をLPF28を通過させる。これによって、前記の信
号から動力伝達系の共振周波数の成分を除去し、この周
波数における加振力を減少させる。これにより、動力伝
達系の振動が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVT(連続可変
比変速機構)の制御装置に関し、特に、CVTを備えた
動力伝達装置の制振制御に関する。
【0002】
【従来の技術】CVT、すなわち変速比を連続的に変更
できる変速機構を採用した変速機が知られている。この
機構が用いられた動力伝達系においては、所定の変速比
の範囲において、出力側の回転速度に関わらず入力側の
回転速度を任意に決定できるので、原動機などの動力源
の回転速度を効率のよい速度とすることができる。
【0003】CVTにおいては、変速比が連続的に変化
するために、この変化に起因する加振力が発生し、この
加振力が動力伝達系の振動を励起するという問題があ
る。特に、出力の要求に対する実際の出力の応答性を高
くしようとすると、振動が発生する。
【0004】動力伝達系の振動を、CVTの変速制御を
用いて低減させる技術が特開平9−14414号公報に
記載されている。この公報の装置は、動力伝達系に発生
した振動を打ち消すようにCVTの変速比を制御し、制
振を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の公報の装置は、
動力伝達系に一旦発生した振動を低減する技術であり、
振動の発生そのものを抑えることができない。本発明
は、動力伝達系の振動の発生そのものを低減することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】前述の課題を
解決するために、本発明の連続可変比変速機構の制御装
置は、当該連続可変機構の変速比を制御するための物理
量の制御目標値の変化から、前記動力伝達系の所定の共
振周波数の成分を減少させる手段を有している。これに
より変速比の変化に起因する加振力のうち、動力伝達系
の共振に影響を与える成分を低減することができ、制振
を行うことができる。
【0007】前記変速比を制御するための物理量は、例
えば、当該変速機構の入力軸回転速度とすることができ
る。また、動力伝達系の共振周波数成分を減少させる手
段は、フィルタと位相補償を含むものとすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1に
は、CVTの一例としてベルト型のCVTおよびその制
御装置の概略構成が示されている。入力軸10に設けら
れた入力軸プーリ12と、出力軸14に設けられた出力
軸プーリ16とに無端可撓(とう)部材であるベルト1
8が掛け渡されている。入力軸プーリ12と出力軸プー
リ16の各々は、ベルト18と接触する面が円錐面の一
部となり、この円錐面でベルトを挟持する二つのシーブ
を含んでいる。入力軸プーリ12の二つのシーブは、一
方が入力軸10に固定された固定シーブ12aであり、
他方は回転については入力軸10と一体となるが、入力
軸10の軸方向には移動可能な移動シーブ12bであ
る。移動シーブ12bは、それ自体が流体圧アクチュエ
ータを含み、このアクチュエータにより軸方向に移動す
る。出力軸プーリ16も、入力軸と同様に固定シーブ1
6a、移動シーブ16bを含む。入出力軸それぞれの移
動シーブ16bが移動することによって、ベルト18の
巻き掛かっている位置が変更され、回転の半径が変化す
る。これによって、入出力の速度比が変化する。
【0009】CVTが車両に搭載されるのであれば、入
力軸10は、エンジンなどの原動機と結合されており、
出力軸14は駆動輪と結合されている。CVTの制御
は、車両の速度や原動機の出力特性に基づき予め定めら
れた制御マップに従い、入力軸の回転速度を制御するこ
とで実行される。すなわち、車速やアクセル操作量など
から目標となる入力軸の回転速度(目標入力軸回転速度
Nit)を算出し、実際の入力軸回転速度Niがこの目
標の値になるように、入力軸の移動シーブ12bを移動
させる。
【0010】この制御を行うため、制御部20は、車
速、原動機回転速度など必要な情報を得、また制御対象
となる入力軸回転速度Niを入力軸回転速度センサ22
から取得する。さらに制御部20は、前述の制御マップ
から目標入力軸回転速度Nitを算出し、実際の入力軸
回転速度Niが前記算出された目標値Nitとなるよう
に、流体圧制御部24に指令を行う。流体圧制御部は、
ポンプ26が送り出す作動流体を移動シーブ12b,1
6bのアクチュエータへ送り、これらのシーブを軸方向
に移動させる。この移動によって、変速比が変更され、
入力軸回転速度Niがその目標の値Nitに制御され
る。なお、図1において作動流体のリターン側の回路は
省略している。
【0011】図2には、CVTを含む動力伝達系の振動
モデルが示されている。この振動モデルでは、簡単のた
めにダンパを省略している。図中の符号は、Teが原動
機の出力トルク、Toが駆動トルク、NiがCVTの入
力軸回転速度、NoがCVTの出力軸回転速度、JがC
VTの入力軸上に集約した動力伝達系の慣性モーメント
である。この振動モデルの運動方程式は、
【数1】(Te−2πJβ)Ni/No=To ここで、 β=dNi/dt となる。出力軸回転速度Noの変化は、入力軸回転速度
Niに比べて小さいので、微小時間内では一定として扱
うと、駆動トルクToの変動は、入力軸側の慣性モーメ
ントJのもつエネルギの変動に起因することが上式より
理解される。また、駆動トルクToの変動は、CVTよ
り後流の動力伝達系の加振力となるから、この駆動トル
クToの周波数成分のうち、動力伝達系の共振周波数の
成分を減少させることにより加振力が減少され、振動の
抑制を図ることができる。
【0012】駆動トルクToの特定の周波数成分を抑制
するためには、これの原因となる入力軸側の慣性モーメ
ントJが有するエネルギの特定周波数成分を抑制すれば
よい。また、慣性モーメントJをほぼ一定とすれば、こ
れの持つエネルギ変動は、回転速度Niの変動とするこ
とができる。したがって、入力軸回転速度Niから、動
力伝達系の共振周波数成分を除去、または減少させれば
よい。
【0013】図3には、特定の周波数成分の除去に関す
る構成のブロック図が示されている。前述のように、車
速やアクセル操作量に基づき算出された目標入力軸回転
速度Nitの信号をバターワースフィルタなどのLPF
(ローパスフィルタ)28を通過させる。図示するよう
に、LPF28を通すことで、目標入力軸回転速度の時
間変化を表すグラフは、エッジのとれた、つまり高周波
成分の除去された形状となる。ただし、LPF28は、
通常位相遅れを発生させるので、位相補正部30により
時間的に前出しして、位相遅れを補正し、修正された目
標入力軸回転速度Nisを得る。これにより、最初に算
出された目標入力軸回転速度Nitの時間変化を表すグ
ラフは、エッジが除去されたなめらかなものとなる。ま
た、目標最終回転速度とずれる場合はゲイン調整を行う
こともできる。
【0014】修正目標入力軸回転速度Nisには、動力
伝達系と共振する周波数成分が減少しているので、動力
伝達系に共振を発生される加振力が減少される。この結
果、動力伝達系の振動を抑えることができる。
【0015】LPF28のフィルタ特性は、動力伝達系
の振動特性やCVTの変速応答性の変動を考慮して定め
ることができる。例えば、共振周波数が2.5〜6Hz
に存在する場合には、LPF28のカットオフ周波数を
2Hz、3次のLPFとすることができる。
【0016】以上、ベルト式のCVTを有する動力伝達
系について説明したが、他の形式のCVT、例えばトロ
イダル式のものなどを有する系であっても同様に制御す
ることができる。また、入力軸の回転速度を制御対象と
する場合について説明したが、他のパラメータ、例えば
変速比を制御対象とすることも可能である。動力源とし
て、エンジンなどの原動機としたが、モータなどの電動
機であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CVTの一例の概略構成を示す図である。
【図2】 CVTを含む動力伝達系の振動モデルを示す
図である。
【図3】 目標入力軸回転速度の信号処理に関するブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 入力軸、14 出力軸、18 ベルト、20 制
御部、28 LPF、30 位相補正部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 正敬 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 服部 勇仁 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松本 章吾 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 近藤 宏紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA09 NA01 NB01 NB05 PA70 QC08 SA34 SA44 TA02 TB07 VA32W VA37Z VB01Z VC02Z VD02Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達系の連続可変比変速機構の制御
    装置であって、連続可変比変速機構の変速比を制御する
    ための物理量の制御目標値の変化から、前記動力伝達系
    の所定の共振周波数の成分を減少させる手段を有する連
    続可変比変速機構の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の連続可変比変速機構の
    制御装置であって、前記変速比を制御するための物理量
    は当該変速機構の入力軸回転速度である、連続可変比変
    速機構の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の連続可変比変
    速機構の制御装置において、前記共振周波数成分を減少
    させる手段は、フィルタと、位相補償を含む、連続可変
    比変速機構の制御装置。
JP2000184462A 2000-06-20 2000-06-20 連続可変比変速機構の制御装置 Pending JP2002005274A (ja)

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