JPH08319499A - 水溶性洗浄兼防錆剤組成物および防錆洗浄方法 - Google Patents
水溶性洗浄兼防錆剤組成物および防錆洗浄方法Info
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- JPH08319499A JPH08319499A JP15380995A JP15380995A JPH08319499A JP H08319499 A JPH08319499 A JP H08319499A JP 15380995 A JP15380995 A JP 15380995A JP 15380995 A JP15380995 A JP 15380995A JP H08319499 A JPH08319499 A JP H08319499A
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- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 オクチル酸、安息香酸等のカルボン酸ないし
はドデカン二酸、フタル酸等のジカルボン酸またはその
塩、高級アルキルアミン、アルキレンオキサイドモノま
たはジアルキルエーテルからなる溶剤、およびHLB4
〜16の非イオン界面活性剤からなる水溶性洗浄兼防錆
剤組成物、ならびにこれを用いた防錆洗浄方法。 【効果】 防水性および撥水性に優れ、しかも液安定性
が良好で、金属部品に対して強力な脱脂力を示す。
はドデカン二酸、フタル酸等のジカルボン酸またはその
塩、高級アルキルアミン、アルキレンオキサイドモノま
たはジアルキルエーテルからなる溶剤、およびHLB4
〜16の非イオン界面活性剤からなる水溶性洗浄兼防錆
剤組成物、ならびにこれを用いた防錆洗浄方法。 【効果】 防水性および撥水性に優れ、しかも液安定性
が良好で、金属部品に対して強力な脱脂力を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロン系溶剤や塩素系
溶剤に替わる水系洗浄剤組成物に関し、更に詳しく言え
ば、自動車等の金属部品の洗浄及び防錆を同時に行うこ
とができる洗浄兼防錆剤組成物ならびに防錆洗浄方法に
関する。
溶剤に替わる水系洗浄剤組成物に関し、更に詳しく言え
ば、自動車等の金属部品の洗浄及び防錆を同時に行うこ
とができる洗浄兼防錆剤組成物ならびに防錆洗浄方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切削油、熱処理油、プレス油等の
各種油やグリース等が金属加工の工程で多数使用されて
いる。この加工工程において、金属加工油等の付着は避
けられず、これらの汚染物質が次工程に大きく影響を与
えることから脱脂洗浄が要求される。これらの分野の洗
浄には従来から、優れた脱脂洗浄能力を有するフロン系
溶剤、塩素系溶剤が主として用いられてきた。しかし、
近年、これらの溶剤の環境への安全性が危惧され、その
使用が制限されつつあるため、水系洗浄剤への要求が高
まっている。
各種油やグリース等が金属加工の工程で多数使用されて
いる。この加工工程において、金属加工油等の付着は避
けられず、これらの汚染物質が次工程に大きく影響を与
えることから脱脂洗浄が要求される。これらの分野の洗
浄には従来から、優れた脱脂洗浄能力を有するフロン系
溶剤、塩素系溶剤が主として用いられてきた。しかし、
近年、これらの溶剤の環境への安全性が危惧され、その
使用が制限されつつあるため、水系洗浄剤への要求が高
まっている。
【0003】従来の水系洗浄剤組成物は、不燃性のた
め、取り扱い易い長所を持つ反面、水系洗浄剤で洗浄さ
れた表面は、洗浄または水洗工程後の全面が水もしくは
水溶液の膜で覆われている。そのため、金属表面は乾燥
時に極めて錆び易くなり、鉄などでは錆の発生が問題点
となっていた。また、特開平7−11467号公報に
は、高級脂肪酸とソルビタンエステルとアニオン界面活
性剤、HLB9〜16のノニオン界面活性剤および無機
ビルダーを配合し、水切り時間を短縮化するとともに洗
浄と防錆を兼ね備えた水溶性洗浄兼防錆剤組成物が開示
されているが、撥水及び防錆を目的とする成分が主とな
っている。
め、取り扱い易い長所を持つ反面、水系洗浄剤で洗浄さ
れた表面は、洗浄または水洗工程後の全面が水もしくは
水溶液の膜で覆われている。そのため、金属表面は乾燥
時に極めて錆び易くなり、鉄などでは錆の発生が問題点
となっていた。また、特開平7−11467号公報に
は、高級脂肪酸とソルビタンエステルとアニオン界面活
性剤、HLB9〜16のノニオン界面活性剤および無機
ビルダーを配合し、水切り時間を短縮化するとともに洗
浄と防錆を兼ね備えた水溶性洗浄兼防錆剤組成物が開示
されているが、撥水及び防錆を目的とする成分が主とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の水溶性洗浄兼防
錆剤組成物あるいは洗浄方法では、水切り時間を短縮化
し乾燥時の錆の発生を抑制するための撥水成分に加え
て、脱脂力のある界面活性剤を多量に配合する場合に
は、撥水性が減少して防錆性が不充分となっていた。ま
た、撥水性をより強力に付与する親油性の撥水兼防錆成
分を配合する場合には、溶解性が低いために撥水兼防錆
成分が洗浄液中に析出するために、洗浄時の撥水効果が
低減していた。したがって本発明は、従来使用されてい
た水溶性洗浄兼防錆剤組成物よりも界面活性剤を多量に
配合しても撥水性が低減せず、従来よりも格段に優れた
洗浄性と撥水性を有する水溶性洗浄兼防錆剤組成物およ
びこれを用いた防錆洗浄方法を提供することを目的とす
る。
錆剤組成物あるいは洗浄方法では、水切り時間を短縮化
し乾燥時の錆の発生を抑制するための撥水成分に加え
て、脱脂力のある界面活性剤を多量に配合する場合に
は、撥水性が減少して防錆性が不充分となっていた。ま
た、撥水性をより強力に付与する親油性の撥水兼防錆成
分を配合する場合には、溶解性が低いために撥水兼防錆
成分が洗浄液中に析出するために、洗浄時の撥水効果が
低減していた。したがって本発明は、従来使用されてい
た水溶性洗浄兼防錆剤組成物よりも界面活性剤を多量に
配合しても撥水性が低減せず、従来よりも格段に優れた
洗浄性と撥水性を有する水溶性洗浄兼防錆剤組成物およ
びこれを用いた防錆洗浄方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】我々は、金属部品に対す
る防錆力を有し、界面活性剤を多量に配合しても撥水性
が低減しない洗浄剤および洗浄方法の開発を目指して鋭
意検討を行った結果、カルボン酸もしくはジカルボン
酸、高級アルキルアミン、及びアルキレンオキサイドモ
ノアルキルエーテルもしくはアルキレンオキサイドジア
ルキルエーテルを含有する水溶性洗浄兼防錆剤におい
て、鉄をはじめ各種の金属の錆や腐食に対する防錆力は
もとより、界面活性剤を多量に配合しても撥水性が低減
せずに優れた脱脂力を発揮する組成を見い出した。即
ち、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物は、下記の
(A)、(B)及び(C)成分を含有することを特徴と
する。 (A) 化5の一般式(I)で表されるカルボン酸もし
くはその塩、又は、化6の一般式(II)で表されるジカ
ルボン酸もしくはその塩、あるいはその酸無水物から選
択される1種又は2種以上の防錆剤。
る防錆力を有し、界面活性剤を多量に配合しても撥水性
が低減しない洗浄剤および洗浄方法の開発を目指して鋭
意検討を行った結果、カルボン酸もしくはジカルボン
酸、高級アルキルアミン、及びアルキレンオキサイドモ
ノアルキルエーテルもしくはアルキレンオキサイドジア
ルキルエーテルを含有する水溶性洗浄兼防錆剤におい
て、鉄をはじめ各種の金属の錆や腐食に対する防錆力は
もとより、界面活性剤を多量に配合しても撥水性が低減
せずに優れた脱脂力を発揮する組成を見い出した。即
ち、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物は、下記の
(A)、(B)及び(C)成分を含有することを特徴と
する。 (A) 化5の一般式(I)で表されるカルボン酸もし
くはその塩、又は、化6の一般式(II)で表されるジカ
ルボン酸もしくはその塩、あるいはその酸無水物から選
択される1種又は2種以上の防錆剤。
【0006】
【化5】R1−COOM1 …(I) (R1 :炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基も
しくはアルカノール基、フェニル基もしくはフェノール
基、又は、炭素数7〜30のアルキルフェニル基、アル
ケニルフェニル基もしくはアルキルオキシフェニル基 M1 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。)
しくはアルカノール基、フェニル基もしくはフェノール
基、又は、炭素数7〜30のアルキルフェニル基、アル
ケニルフェニル基もしくはアルキルオキシフェニル基 M1 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。)
【0007】
【化6】 M2−OOC−R2−COO−M2 …(II) (R2 :炭素数1〜40の2価のアルキル基(すなわち
アルキレン基)、2価のアルケニル基(すなわちアルケ
ニレン基)、2価のアルカノール基、2価のフェニル基
(すなわちフェニレン基)、2価のフェノール基、又
は、炭素数7〜40の2価のアルキルフェニル基もしく
は2価のアルケニルフェニル基 M2 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) (B) 化7の一般式(III) で表される高級アルキル
アミン1種又は2種以上。
アルキレン基)、2価のアルケニル基(すなわちアルケ
ニレン基)、2価のアルカノール基、2価のフェニル基
(すなわちフェニレン基)、2価のフェノール基、又
は、炭素数7〜40の2価のアルキルフェニル基もしく
は2価のアルケニルフェニル基 M2 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) (B) 化7の一般式(III) で表される高級アルキル
アミン1種又は2種以上。
【0008】
【化7】 (R3,R4,R5:水素原子、または、炭素数1〜18
のアルキル基もしくはアルケニル基であり、R3、R4、
R5の炭素原子数の合計が16以上のもの。) (C) 化8の一般式(IV)で表される溶剤1種または
2種以上。
のアルキル基もしくはアルケニル基であり、R3、R4、
R5の炭素原子数の合計が16以上のもの。) (C) 化8の一般式(IV)で表される溶剤1種または
2種以上。
【0009】
【化8】R6−O(A1O)n−R7 …(IV) (R6 :炭素数1〜9のアルキル基もしくはアルケニル
基、フェニル基、又は、炭素数7〜11のアルキルフェ
ニル基又は、アルケニルフェニル基もしくはアルキルオ
キシフェニル基 R7 :水素原子、又は、炭素数1〜4のアルキル基もし
くはアルケニル基 A1 :炭素数2〜4のアルキレン基 n:アルキレンオキシドA1Oの平均付加モル数を表
し、1〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが
単独で付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオ
キシドが混合して付加していてもよい。)
基、フェニル基、又は、炭素数7〜11のアルキルフェ
ニル基又は、アルケニルフェニル基もしくはアルキルオ
キシフェニル基 R7 :水素原子、又は、炭素数1〜4のアルキル基もし
くはアルケニル基 A1 :炭素数2〜4のアルキレン基 n:アルキレンオキシドA1Oの平均付加モル数を表
し、1〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが
単独で付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオ
キシドが混合して付加していてもよい。)
【0010】また、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物
は、上記の(A)、(B)及び(C)成分に加え、界面
活性剤として下記の(D)成分を含有することが望まし
い。 (D) HLB4〜16の非イオン性界面活性剤1種又
は2種以上。さらに、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成
物は、上記の(A)、(B)、(C)及び(D)成分を
含有し、pHが6以上、好ましくは6〜11に調整され
ていることが望ましい。本発明の防錆洗浄方法は、上記
の水溶性洗浄兼防錆剤組成物を1〜50倍に希釈し、金
属加工部品を洗浄し、ついで乾燥することを特徴とす
る。
は、上記の(A)、(B)及び(C)成分に加え、界面
活性剤として下記の(D)成分を含有することが望まし
い。 (D) HLB4〜16の非イオン性界面活性剤1種又
は2種以上。さらに、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成
物は、上記の(A)、(B)、(C)及び(D)成分を
含有し、pHが6以上、好ましくは6〜11に調整され
ていることが望ましい。本発明の防錆洗浄方法は、上記
の水溶性洗浄兼防錆剤組成物を1〜50倍に希釈し、金
属加工部品を洗浄し、ついで乾燥することを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施態様】(A)成分としてのカルボン酸また
はジカルボン酸は、防錆剤として作用する。(A)成分
のカルボン酸としては化9の一般式(I)で表されるも
のが用いられる。
はジカルボン酸は、防錆剤として作用する。(A)成分
のカルボン酸としては化9の一般式(I)で表されるも
のが用いられる。
【0012】
【化9】R1−COOM1 …(I) (R1 :炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基も
しくはアルカノール基、フェニル基もしくはフェノール
基、又は、炭素数7〜30のアルキルフェニル基、アル
ケニルフェニル基もしくはアルキルオキシフェニル基 M1 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) 上記R1 の中でも、炭素数5〜13のアルキル基ないし
はアルケニル基、フェニル基、炭素数7〜16のアルキ
ルフェニル基ないしはアルケニルフェニル基が好まし
い。
しくはアルカノール基、フェニル基もしくはフェノール
基、又は、炭素数7〜30のアルキルフェニル基、アル
ケニルフェニル基もしくはアルキルオキシフェニル基 M1 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) 上記R1 の中でも、炭素数5〜13のアルキル基ないし
はアルケニル基、フェニル基、炭素数7〜16のアルキ
ルフェニル基ないしはアルケニルフェニル基が好まし
い。
【0013】(A)成分のカルボン酸の具体例として
は、オクチル酸、ドデカン酸、ステアリン酸、安息香
酸、トルイル酸、p−tert−ブチル安息香酸等が挙
げられ、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタ
ノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリメチル
アミン塩等が用いられる。ジカルボン酸としては化10
の一般式(II)で表されるものが用いられる。
は、オクチル酸、ドデカン酸、ステアリン酸、安息香
酸、トルイル酸、p−tert−ブチル安息香酸等が挙
げられ、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタ
ノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリメチル
アミン塩等が用いられる。ジカルボン酸としては化10
の一般式(II)で表されるものが用いられる。
【0014】
【化10】 M2−OOC−R2−COO−M2 …(II) (R2 :炭素数1〜40の2価のアルキル基(すなわち
アルキレン基)、2価のアルケニル基(すなわちアルケ
ニレン基)、2価のアルカノール基、2価のフェニル基
(すなわちフェニレン基)、2価のフェノール基、又
は、炭素数7〜40の2価のアルキルフェニル基もしく
は2価のアルケニルフェニル基 M2 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) 上記R2 の中でも、炭素数4〜20の2価のアルキル基
(すなわちアルキレン基)または2価のアルケニル基
(すなわちアルケニレン基)、2価のフェニル基(すな
わちフェニレン基)、もしくは炭素数7〜24の2価の
アルキルフェニル基または2価のアルケニルフェニル基
が好ましい。
アルキレン基)、2価のアルケニル基(すなわちアルケ
ニレン基)、2価のアルカノール基、2価のフェニル基
(すなわちフェニレン基)、2価のフェノール基、又
は、炭素数7〜40の2価のアルキルフェニル基もしく
は2価のアルケニルフェニル基 M2 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) 上記R2 の中でも、炭素数4〜20の2価のアルキル基
(すなわちアルキレン基)または2価のアルケニル基
(すなわちアルケニレン基)、2価のフェニル基(すな
わちフェニレン基)、もしくは炭素数7〜24の2価の
アルキルフェニル基または2価のアルケニルフェニル基
が好ましい。
【0015】ジカルボン酸の具体例としては、セバシン
酸、ドデカン二酸、フタル酸、化11の一般式(V)で
表されるアルキルコハク酸または化12の一般式(VI)
で表されるアルケニルコハク酸やその酸無水物等が挙げ
られる。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタ
ノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリメチル
アミン塩等が用いられる。
酸、ドデカン二酸、フタル酸、化11の一般式(V)で
表されるアルキルコハク酸または化12の一般式(VI)
で表されるアルケニルコハク酸やその酸無水物等が挙げ
られる。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタ
ノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリメチル
アミン塩等が用いられる。
【0016】
【化11】 (R8,R9:炭素数12から8のアルキル基もしくはア
ルケニル基)
ルケニル基)
【0017】
【化12】 (R10,R11:炭素数12から8のアルキル基もしくは
アルケニル基)
アルケニル基)
【0018】(A)成分の防錆成分の添加量としては、
水溶性洗浄兼防錆剤組成物(以下、「組成物」とい
う。)中に、0.5〜60重量%配合することが好適で
あり、好ましくは1〜40重量%である。(B)成分の
高級アルキルアミンは、撥水性を付与するとともに、防
錆剤として作用する。(B)成分の高級アルキルアミン
としては、化13の一般式(III) で表すものが用いら
れる。
水溶性洗浄兼防錆剤組成物(以下、「組成物」とい
う。)中に、0.5〜60重量%配合することが好適で
あり、好ましくは1〜40重量%である。(B)成分の
高級アルキルアミンは、撥水性を付与するとともに、防
錆剤として作用する。(B)成分の高級アルキルアミン
としては、化13の一般式(III) で表すものが用いら
れる。
【0019】
【化13】 (R3,R4,R5 :水素原子、または、炭素数1〜18
のアルキル基、もしくはアルケニル基であり、R3,
R4、R5 の炭素原子数の合計が16以上のもの。)
のアルキル基、もしくはアルケニル基であり、R3,
R4、R5 の炭素原子数の合計が16以上のもの。)
【0020】(B)成分の高級アルキルアミンの具体例
としては、ヘキサデシルアミン、ジドデシルアミン、ジ
オレイルアミン、ジメチルオクタデシルアミン、ジメチ
ルジオレイルアミン、メチルジドデシルアミン、オクタ
デシルアミン、ジメチルジドデシルアミン、メチルジオ
レイルアミン、ジメチルテトラデシルアミン、メチルジ
テトラデシルアミンなどが挙げられる。(B)成分の添
加量としては、組成物中に0.5〜40重量%配合する
ことが好適であり、好ましくは1〜30重量%である。
(C)成分のアルキレンオキサイドアルキルエーテルと
しては、化14の一般式(IV)で表すものが用いられ
る。
としては、ヘキサデシルアミン、ジドデシルアミン、ジ
オレイルアミン、ジメチルオクタデシルアミン、ジメチ
ルジオレイルアミン、メチルジドデシルアミン、オクタ
デシルアミン、ジメチルジドデシルアミン、メチルジオ
レイルアミン、ジメチルテトラデシルアミン、メチルジ
テトラデシルアミンなどが挙げられる。(B)成分の添
加量としては、組成物中に0.5〜40重量%配合する
ことが好適であり、好ましくは1〜30重量%である。
(C)成分のアルキレンオキサイドアルキルエーテルと
しては、化14の一般式(IV)で表すものが用いられ
る。
【0021】
【化14】R6−O(A1O)n−R7 …(IV)
(R6 :炭素数1〜9のアルキル基もしくはアルケニル
基、フェニル基、又は、炭素数7〜11のアルキルフェ
ニル基又は、アルケニルフェニル基もしくはアルキルオ
キシフェニル基 R7 :水素原子、又は、炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルケニル基 A1 :炭素数2〜4のアルキレン基 n:アルキレンオキシドA1O の平均付加モル数を表
し、1〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが
単独で付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオ
キシドが混合して付加していてもよい。)
(R6 :炭素数1〜9のアルキル基もしくはアルケニル
基、フェニル基、又は、炭素数7〜11のアルキルフェ
ニル基又は、アルケニルフェニル基もしくはアルキルオ
キシフェニル基 R7 :水素原子、又は、炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルケニル基 A1 :炭素数2〜4のアルキレン基 n:アルキレンオキシドA1O の平均付加モル数を表
し、1〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが
単独で付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオ
キシドが混合して付加していてもよい。)
【0022】上記一般式(IV)において、好ましくは、
R6 が炭素数が4〜8のアルキル基またはアルケニル基
もしくはフェニル基、R7 が水素原子または炭素数1〜
4のアルキル基である。また、アルキレンオキシドA1
O としては、エチレンオキシドが単独あるいはエチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドが混合付加しているこ
とが好ましく、好適な付加モル数nは1〜6の範囲であ
る。(C)成分の添加量としては、組成物中に1〜50
重量%配合することが好適であり、好ましくは5〜40
重量%である。(D)成分のHLB4〜16の非イオン
性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンア
リルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシアルキレン等が挙げられ、HLBが4より小
さいと親油性が強すぎ洗浄力が弱く、一方、16より大
きいと親水性が強すぎるため乳化力が不足し、好ましく
ない。より好ましいHLBは、10〜16である。ここ
でポリオキシアルキレンとは、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドまたは、ブチレンオキサイドが複数
モル付加していることを示す。
R6 が炭素数が4〜8のアルキル基またはアルケニル基
もしくはフェニル基、R7 が水素原子または炭素数1〜
4のアルキル基である。また、アルキレンオキシドA1
O としては、エチレンオキシドが単独あるいはエチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドが混合付加しているこ
とが好ましく、好適な付加モル数nは1〜6の範囲であ
る。(C)成分の添加量としては、組成物中に1〜50
重量%配合することが好適であり、好ましくは5〜40
重量%である。(D)成分のHLB4〜16の非イオン
性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンア
リルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシアルキレン等が挙げられ、HLBが4より小
さいと親油性が強すぎ洗浄力が弱く、一方、16より大
きいと親水性が強すぎるため乳化力が不足し、好ましく
ない。より好ましいHLBは、10〜16である。ここ
でポリオキシアルキレンとは、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドまたは、ブチレンオキサイドが複数
モル付加していることを示す。
【0023】なお、上記界面活性剤の例示において、
「アルキル」とは二重結合を有するアルケニル基をも包
含する概念である。これら非イオン界面活性剤の添加量
としては、水溶性洗浄兼防錆剤組成物中に1〜80重量
%配合することが好適であり、好ましくは5〜60重量
%である。本発明の組成物のpHは6以上が好適であ
り、好ましくはpH6〜11である。
「アルキル」とは二重結合を有するアルケニル基をも包
含する概念である。これら非イオン界面活性剤の添加量
としては、水溶性洗浄兼防錆剤組成物中に1〜80重量
%配合することが好適であり、好ましくは5〜60重量
%である。本発明の組成物のpHは6以上が好適であ
り、好ましくはpH6〜11である。
【0024】また、防錆性、撥水性を損なわない範囲で
あれば、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物中には、さ
らに必要に応じ付加成分として、他の界面活性剤、キレ
ート剤、有機酸、防錆剤、低温安定化剤、消泡剤、酸化
防止剤、防腐剤等を配合することが可能である。
あれば、本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物中には、さ
らに必要に応じ付加成分として、他の界面活性剤、キレ
ート剤、有機酸、防錆剤、低温安定化剤、消泡剤、酸化
防止剤、防腐剤等を配合することが可能である。
【0025】本発明の水溶性洗浄兼防錆剤組成物を用い
て洗浄するに際しては、1〜50倍、好ましくは2〜3
0倍に希釈した洗浄液を調製して金属加工部品を洗浄す
ることが、脱脂性及び防錆性の点から好ましい。洗浄方
法としては、浸漬洗浄法、超音波洗浄法、スプレー洗浄
法、ブラッシング、電解洗浄法等の公知の洗浄方法をす
べて利用できる。洗浄後は、必要に応じてすすぎを行
い、エアーブロー、熱風乾燥、真空乾燥等により乾燥を
行う。
て洗浄するに際しては、1〜50倍、好ましくは2〜3
0倍に希釈した洗浄液を調製して金属加工部品を洗浄す
ることが、脱脂性及び防錆性の点から好ましい。洗浄方
法としては、浸漬洗浄法、超音波洗浄法、スプレー洗浄
法、ブラッシング、電解洗浄法等の公知の洗浄方法をす
べて利用できる。洗浄後は、必要に応じてすすぎを行
い、エアーブロー、熱風乾燥、真空乾燥等により乾燥を
行う。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、カルボン酸もしくはジ
カルボン酸、高級アルキルアミン、アルキレンオキサイ
ドアルキルエーテルおよび非イオン性界面活性剤を用い
て水溶性洗浄兼防錆剤組成物とすることにより、防錆性
及び撥水性に優れ、しかも強力な脱脂力を発揮する洗浄
方法が実現できる。なお、本発明により、脱脂力が向上
するために、洗浄時間を短縮化できるという利点があ
る。
カルボン酸、高級アルキルアミン、アルキレンオキサイ
ドアルキルエーテルおよび非イオン性界面活性剤を用い
て水溶性洗浄兼防錆剤組成物とすることにより、防錆性
及び撥水性に優れ、しかも強力な脱脂力を発揮する洗浄
方法が実現できる。なお、本発明により、脱脂力が向上
するために、洗浄時間を短縮化できるという利点があ
る。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、それに先立って実施例で採用した評価方法を
説明する。 (1)洗浄液の安定性 洗浄液を5℃で24時間放置した後の外観を、以下の基
準により目視で判定した。 ○:透明な液外観で、分離や析出がない ×:液が分離しているか、もしくは析出物がある
明するが、それに先立って実施例で採用した評価方法を
説明する。 (1)洗浄液の安定性 洗浄液を5℃で24時間放置した後の外観を、以下の基
準により目視で判定した。 ○:透明な液外観で、分離や析出がない ×:液が分離しているか、もしくは析出物がある
【0028】(2)撥水性 あらかじめアルカリ洗浄剤で洗浄し、水洗して完全に水
濡れさせた鉄鋼テストピースを40℃の洗浄液中に3分
間浸漬し、30秒間スプレー水洗して垂直に保持し、1
0秒後に水はじきしている面積を、以下の基準により目
視判定で評価した。 ◎:水はじき面積95%以上 ○:水はじき面積75〜95% △:水はじき面積40〜75% ×:水はじき面積40%未満
濡れさせた鉄鋼テストピースを40℃の洗浄液中に3分
間浸漬し、30秒間スプレー水洗して垂直に保持し、1
0秒後に水はじきしている面積を、以下の基準により目
視判定で評価した。 ◎:水はじき面積95%以上 ○:水はじき面積75〜95% △:水はじき面積40〜75% ×:水はじき面積40%未満
【0029】(3)防錆力 あらかじめ溶剤で洗浄した清浄な鉄鋼テストピースを4
0℃の洗浄液中に浸漬して3日間放置後の外観につい
て、以下の基準により目視判定で評価した。 ○:錆の発生なし △:一部に錆が発生 ×:全面に錆が発生
0℃の洗浄液中に浸漬して3日間放置後の外観につい
て、以下の基準により目視判定で評価した。 ○:錆の発生なし △:一部に錆が発生 ×:全面に錆が発生
【0030】(4)洗浄力 鉄鋼テストピースに切削油を付着させた汚垢板を調製
し、以下の洗浄条件で洗浄した。すなわち、洗浄液10
00mlを用い、30℃及び50℃で28kHz超音波
洗浄を1分行なった後、イオン交換水100mlを用
い、40℃で、28kHz超音波すすぎを1分行なう。
ついで、105℃恒温槽乾燥後のテストピースの外観を
以下の基準で目視判定で評価した。 ◎:油分が完全に除去されており、非常に良好 ○:ほとんど油分が除去されており、良好 △:わずかに油分が残り、やや悪い ×:油分が残っており、悪い
し、以下の洗浄条件で洗浄した。すなわち、洗浄液10
00mlを用い、30℃及び50℃で28kHz超音波
洗浄を1分行なった後、イオン交換水100mlを用
い、40℃で、28kHz超音波すすぎを1分行なう。
ついで、105℃恒温槽乾燥後のテストピースの外観を
以下の基準で目視判定で評価した。 ◎:油分が完全に除去されており、非常に良好 ○:ほとんど油分が除去されており、良好 △:わずかに油分が残り、やや悪い ×:油分が残っており、悪い
【0031】実施例1〜10 表1〜6に示す組成の水溶性洗浄兼防錆剤組成物を調製
した。ここで、pHの調整は、カルボン酸の塩形成の際
の中和度により行なった。ついで、これを同表に示した
所定の希釈倍率で希釈して洗浄液とし、安定性、撥水
性、防錆力および洗浄力を評価し、表2,表4,表6に
示した。なお、表1と表2,表3と表4,表5と表6と
はそれぞれ一組で1つの組成を示している。
した。ここで、pHの調整は、カルボン酸の塩形成の際
の中和度により行なった。ついで、これを同表に示した
所定の希釈倍率で希釈して洗浄液とし、安定性、撥水
性、防錆力および洗浄力を評価し、表2,表4,表6に
示した。なお、表1と表2,表3と表4,表5と表6と
はそれぞれ一組で1つの組成を示している。
【0032】
【表1】 表1:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤組成の影響)(その1) 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 組成(wt%) (A)成分 オクチル酸-MEA塩*1 − 56 − − − − − 安息香酸-TEA塩*2 50 − − − − − 20 トルイル酸-DEA塩*3 − − − 6 − − − p-tert-ブチル安息香酸-MEA塩*1 − − − − 30 − − ドデカン二酸-DEA塩*3 − − − − − 1 − フタル酸 − − 20 − − − − (B)成分 ヘキサデシルアミン − 5 − − − − − ジドデシルアミン − − 20 − − − − ジオレイルアミン − − − 6 − − − ジメチルオクダデシルアミン − − − − 1 − − メチルジオレイルアミン 5 − − − − 35 − メチルジドデシルアミン − − − − − − 20 (C)成分*4 C4H9-O(EO)2-C4H9 − 38 − − − − − C4H9-O(EO)3-H 25 − − − − − − C6H13-O(EO)1-H − − 20 − − − − C6H13-O(EO)2-H − − − 1 − 49 − C4H9-O(EO)1-(PO)2-H 20 − − − − − 15 C6H5-O(EO)1-H − − − − 30 − −
【0033】
【表2】 表2:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤組成の影響)(その2) 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 組成(wt%) (D)成分 POE(p=9)NPE*5 − 1 − − 10 5 20 POE(p=9)LauE*6 − − 39 − 25 5 − POE(p=8)MyrE*7 − − − 87 − − 25 その他の成分 トリルトリアゾール − − 1 − − − − ベンゾトリアゾール − − − − 4 − − pH 10 11 6 10 7 9 8 希釈倍率 10 35 3 10 25 20 5 液外観 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 撥水性 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ 防錆力 ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ 洗浄力 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ *1) MEA塩:モノエタノールアミン塩 *2) TEA塩:トリエタノールアミン塩 *3) DEA塩:ジエタノールアミン塩 *4) EOはエチレンオキシドを、POはプロピレン
オキシドを示し、カッコ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
オキシドを示し、カッコ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
【0034】
【表3】 表3:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤組成の影響)(その1) 実 施 例 比 較 例 8 9 1 2 3 組成(wt%) (A)成分 オクチル酸-MEA塩*1 − − 30 − − 安息香酸-TEA塩*2 − − − − − トルイル酸-DEA塩*3 − − − − 50 p-tert-ブチル安息香酸-MEA塩*1 70 0.2 − − − ドデカン二酸-DEA塩*3 − 0.5 − − − (B)成分 ヘキサデシルアミン − − − 20 − ジドデシルアミン − − − − 35 ジオレイルアミン 0.2 − − − − ジメチルオクダデシルアミン − 5 − − − メチルジオレイルアミン − − − − − メチルジドデシルアミン − − − − − (C)成分*4 C4H9-O(EO)3-H − − 30 − − C6H13-O(EO)1-H − − − 30 − C6H13-O(EO)2-H 15 − − − − C4H9-O(EO)1-(PO)2-H − 60 − − − (D)成分 POE(p=9)NPE*5 − 34.8 40 − 15 POE(p=9)LauE*6 − − − 50 − POE(p=8)MyrE*7 40 − − − −
【0035】
【表4】 表4:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤組成の影響)(その2) 実 施 例 比 較 例 8 9 1 2 3 組成(wt%) その他の成分 トリルトリアゾール − − − − − ベンゾトリアゾール 4.8 − − − − pH 10 11 7 8 9 希釈倍率 15 25 30 20 10 液外観 ○ ○ ○ ○ × 撥水性 △ △ × ○ − 防錆力 △ △ ○ × − 洗浄力 △ △ ○ ○ − *1) MEA塩:モノエタノールアミン塩 *2) TEA塩:トリエタノールアミン塩 *3) DEA塩:ジエタノールアミン塩 *4) EOはエチレンオキシドを、POはプロピレン
オキシドを示し、カッヒ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
オキシドを示し、カッヒ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
【0036】
【表5】 表5:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤pHの影響)(その1) 実施例 比 較 例 10 4 5 組成(wt%) (A)成分 オクチル酸-MEA塩*1 − − − 安息香酸-TEA塩*2 20 20 20 トルイル酸-DEA塩*3 − − − p-tert-ブチル安息香酸-MEA塩*1 − − − ドデカン二酸-DEA塩*3 − − − (B)成分 ヘキサデシルアミン − − − ジドデシルアミン 20 20 20 ジオレイルアミン − − − ジメチルオクダデシルアミン − − − メチルジオレイルアミン − − − メチルジドデシルアミン − − − (C)成分*4 C4H9-O(EO)3-H 25 25 25 C6H13-O(EO)1-H − − − C6H13-O(EO)2-H − − − C4H9-O(EO)1-(PO)2-H − − − (D)成分 POE(p=9)NPE*5 − − − POE(p=9)LauE*6 30 30 30 POE(p=8)MyrE*7 − − −
【0037】
【表6】 表6:洗浄剤組成物及び評価結果(洗浄剤pHの影響)(その2) 実施例 比 較 例 10 4 5 組成(wt%) その他の成分 トリルトリアゾール 5 5 5 ベンゾトリアゾール − − − pH 7 5 3 希釈倍率 10 10 10 液外観 ○ ○ ○ 撥水性 ◎ ○ △ 防錆力 ○ △ × 洗浄力 ◎ ○ △ *1) MEA塩:モノエタノールアミン塩 *2) TEA塩:トリエタノールアミン塩 *3) DEA塩:ジエタノールアミン塩 *4) EOはエチレンオキシドを、POはプロピレン
オキシドを示し、カッヒ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
オキシドを示し、カッヒ外の数字はこれらの付加モル数
を示す。 *5) POE(p=9)NPE:ポリオキシエチレン
(p=9)ノニルフェニルエーテル(HLB:12.
8)、Pはエチレンオキシドの付加モル数を示す。 *6) POE(p=9)LauE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ラウリルエーテル(HLB:13.3) *7) POE(p=9)MyrE:ポリオキシエチレ
ン(p=9)ミリスチルエーテル(HLB:12.7)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23G 5/032 C23G 5/032 5/036 5/036
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の(A)、(B)及び(C)成分を
含有することを特徴とする、防錆効果を有する水溶性洗
浄兼防錆剤組成物。 (A) 化1の一般式(I)で表されるカルボン酸もし
くはその塩、又は、化2の一般式(II)で表されるジカ
ルボン酸もしくはその塩、あるいはその酸無水物から選
択される1種又は2種以上の防錆剤。 【化1】R1−COOM1 …(I) (R1 :炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基も
しくはアルカノール基、フェニル基もしくはフェノール
基、又は、炭素数7〜30のアルキルフェニル基、アル
ケニルフェニル基もしくはアルキルオキシフェニル基 M1 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) 【化2】 M2−OOC−R2−COO−M2 …(II) (R2 :炭素数1〜40の2価のアルキル基すなわちア
ルキレン基、2価のアルケニル基すなわちアルケニレン
基、2価のアルカノール基、2価のフェニル基すなわち
フェニレン基、2価のフェノール基、又は、炭素数7〜
40の2価のアルキルフェニル基もしくは2価のアルケ
ニルフェニル基 M2 :水素原子、又は、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン又はアルキルアミ
ンによる塩を示す。) (B) 化3の一般式(III) で表される高級アルキル
アミン1種又は2種以上。 【化3】 (R3,R4,R5 :水素原子、または、炭素数1〜18
のアルキル基もしくはアルケニル基であり、R3、R4、
R5 の炭素原子数の合計が16以上のもの。) (C) 化4の一般式(IV)で表される溶剤1種または
2種以上。 【化4】R6−O(A1O)n−R7 …(IV) (R6 :炭素数1〜9のアルキル基もしくはアルケニル
基、フェニル基、又は、炭素数7〜11のアルキルフェ
ニル基又は、アルケニルフェニル基もしくはアルキルオ
キシフェニル基 R7 :水素原子、又は、炭素数1〜4のアルキル基もし
くはアルケニル基 A1 :炭素数2〜4のアルキレン基 n:アルキレンオキシドA1Oの平均付加モル数を表
し、1〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが
単独で付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオ
キシドが混合して付加していてもよい。) - 【請求項2】 下記の(D)成分をさらに含有する請求
項1に記載の水溶性洗浄兼防錆剤組成物。 (D)HLB4〜16の非イオン性界面活性剤1種又は
2種以上。 - 【請求項3】 pHが6以上である請求項2に記載の水
溶性洗浄兼防錆剤組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の水
溶性洗浄兼防錆剤組成物を1〜50倍に希釈し、金属加
工部品を洗浄し、ついで乾燥することを特徴とする防錆
洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15380995A JPH08319499A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 水溶性洗浄兼防錆剤組成物および防錆洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15380995A JPH08319499A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 水溶性洗浄兼防錆剤組成物および防錆洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319499A true JPH08319499A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15570590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15380995A Pending JPH08319499A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 水溶性洗浄兼防錆剤組成物および防錆洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08319499A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297469A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Niitaka:Kk | アルカリ洗浄剤用添加剤およびこの添加剤を添加したアルカリ洗浄剤組成物 |
JP2013213266A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 鉄及び非鉄金属部品用洗浄剤組成物、並びにこれを用いた洗浄方法 |
JP2013213265A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 防錆剤組成物及びこれを用いた防錆方法 |
WO2020129425A1 (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | サンノプコ株式会社 | フラッシュラスト防止剤 |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP15380995A patent/JPH08319499A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297469A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Niitaka:Kk | アルカリ洗浄剤用添加剤およびこの添加剤を添加したアルカリ洗浄剤組成物 |
JP2013213266A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 鉄及び非鉄金属部品用洗浄剤組成物、並びにこれを用いた洗浄方法 |
JP2013213265A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 防錆剤組成物及びこれを用いた防錆方法 |
WO2020129425A1 (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | サンノプコ株式会社 | フラッシュラスト防止剤 |
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