JPH01301799A

JPH01301799A - アルカリ洗浄剤用添加剤及びこれを含有するアルカリ洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH01301799A
Application number: JP13342588A
Authority: JP
Inventors: Toshimasa Hamai; 利正濱井; Kazuo Kita; 北　一男; Etsuko Morimi; 森見　悦子
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1988-05-31
Filing date: 1988-05-31
Publication date: 1989-12-05
Anticipated expiration: 2012-02-05
Also published as: JP2577959B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、アルカリ洗浄剤用添加剤に関し、更に詳細に
は、アルカリ型洗浄剤に添加することにより優れた洗浄
効果を与え、耐久性を向上せしめ、電解洗浄時の通電特
性及び洗浄液状態を改善し、更に洗浄液の泡沫量を減少
することのできるアルカリ洗浄剤用添加剤及びこれを含
有するアルカリ洗浄剤組成物に関する。

〔従来の技術及びその課題〕

従来より、アルカリ型洗浄剤は、酸の中和、油脂類の鹸
化、及び電気伝導性を有□する等の作用から、動植物性
油脂、鉱物油、ワックス、グリース、タン、Ｑり質及び
カーボン等の強力な汚れの洗浄剤として工業的に利用さ
れている。また、その工業分野としては、金属、金属−
ゾラスチック部品、ガラス等の洗浄処理分野があり、該
分野において幅広く使用されている。この、アルカリ型
洗浄剤は、汚れ成分、及び汚れの劣化、吸着状態等によ
り異なるが、一般には界面活性剤及びキレート剤等の各
種ビルグーが併用されている。

また、アルカリ型洗浄剤による洗浄方法には、浸漬洗浄
、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、電解洗浄等又はこれらの
組合せ等がある。しかしながら、従来のアルカリ型洗浄
剤は種々の問題点を有しており、十分満足のゆくものと
はいえなかった。特に昨今、処理能力の増強並びに省エ
ネルギ一対策が進むにつれ、洗浄剤に対する性能要求が
高まり、更には、洗浄工程の改善も必要となっている。

この為、〜　３− 洗浄剤の改善目標として、洗浄性の向上、洗浄液のスタ
ミナ性の向上、低温化洗浄性、電解洗浄時の通電特性の
向上、被洗浄物による洗浄液の持出量の軽減及び発泡に
よる洗浄液の流出防止等による原単位の低下、洗浄液の
取り扱いの簡易化等が挙げられ、上記性能すべてを満足
する安定操業性の高いアルカリ洗浄剤が熱望されている
。

特に、洗浄剤組成物あるいは混入汚れ成分に起因する直
鎖脂肪酸もしくはその塩および直鎖脂肪酸エステルを含
有した洗浄剤は、通電特性の悪化による安定操業性の低
下、洗浄液の持出量の増加および、発泡による洗浄液の
流出量の増加等による原単位の高騰が問題視されており
、上記の洗浄剤に対する要望は、一層大きなものである
。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明者らは、このような要望を満足すべく鋭意
検討を重ねた結果、ある特定の分岐型脂肪酸もしくはそ
の塩をアルカリ洗浄剤に添加もしくは含有させる事によ
り、上記要求性能を達成し得ることを見出し、本発明を
完成するに至った。

すなわち、本発明は次の一般式（Ｉ）％式％（Ｉ）（式中、Ｒは炭素数１〜１４の分岐鎖を有し、全炭素数
が８〜２４である分岐鎖脂肪族炭化水素基を示し、Ｍは
水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、炭素数１〜４
の脂肪族アミン、アンモニア又は、アルカノールアミン
を示す）で表わされる分岐カルボン酸を含有することを特徴とす
るアルカリ洗浄剤用添加剤及びこの添加剤を含有するア
ルカリ洗浄剤組成物を提供するものである。

本発明の式（Ｉ）で表わされる分岐カルボン酸及びその
塩の例としては、例えば、２．３−ジメチルノナン酸、
４．４−ジメチルデカン酸、２−エチル−３−メチルノ
ナン酸、２−メチルトコサン酸、２−プロピル−３−メ
チルノナン酸、４ｉ０−ジメチルドデカン酸、２−メチ
ル−２−ドデセン酸、２−エチルヘキサン酸、イソノナ
ン酸、イソデカン酸、インミリスチン酸、インラウリン
酸、インミリスチン酸、イソステアリン酸、イソトコサ
ン酸及び炭素数８〜２４の各脂肪酸のα位にアルキル基
を有する分岐型脂肪酸もしくはその塩が挙げられる。

また、これらの塩を構成する式（Ｉ）中におけるＭは、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、炭素数１〜４の脂肪
族アミン、アンモニアまたは炭素数２〜１０のアルカノ
ールアミンのイオンであり、具体例としては、例えばメ
チルアミン、エチルアミン、グロビルアミン、ブチルア
ミン、エチレンシアミン、ジエチレントリアミン、アン
モニア、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、
トリエタノールアミン、Ｃ２〜ＣＩＯのその他のアルカ
ノールアミン、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マ
グネシウム等のイオンが挙げられる。

本発明のアルカリ洗浄剤用添加剤（以下、「添加剤」と
略称する）は、アルカリ型洗浄剤中に化合物（Ｉ）の量
として０．０１〜３０重量％（以下、単に「％」で示す
）配合される。

特に、洗浄剤のｐＨが１０以上であったり、金属洗浄用
の洗浄剤として用いる場合には、化合物０）の量として
０１〜３０％含有させることが好ましい。

本発明の添加剤を添加するアルカリ型洗浄剤としては、
例えば、（龜）アルカリ剤及び／又は（ｂ）界面活性剤
を含有するものが挙げられる。

（、）成分のアルカリ剤は、水溶性のアルカリ剤であり
、具体例としては、カセイソーダ、カセイカリ；オルン
珪酸ソーダ、メタ珪酸ソーダ、−号珪酸ソーダ、二号珪
酸ソーダ、三号珪酸ソーダ等の珪酸ソーダ類；　ト！Ｊ
　ｄ？！Ｊ　リン酸ソーダ、オルンリン酸ソーダやメタ
リン酸ソーダ等のリン酸ソーダ類；等が挙げられる。

（、）成分の最終組成物に対する配合量は、０１〜５０
％であり、好ましくはｐａが１０以上になるように配合
する。

また、（ｂ）成分の界面活性剤としては、アニオン型界
面活性剤、ノニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性
剤及び両性型界面活性剤が挙げられる。

このうち、アニオン型界面活性剤の具体例としては、高
級アルコール硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベン
ゼンスルフオン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスル
フオン酸ナトリウム、シアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム、？リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリ
ウム、？リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエ
タノールアミン、？リオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸ナトリウム、β−ナフタレンスルフォン酸
ホルマリン縮金物のナトリウム塩等が挙げられる。

また、ノニオン型界面活性剤としては、？リオキシエチ
レンアルキルエーテル、？リオキシエチレンアルキルア
リールエーテル、？リオキシエチレンアルキルアミノエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、？リオキシエチレ
ンンルビタン脂肪酸エステル、？リオキシエチレン脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸モノ−、シーエステルな
どが挙げられる。就中、次の一般式（Ｉｌ）Ｒ，−０−（ＣＭ、ＣＨ２０）ｎ（ＣＨ，ＣＨ２ＣＨ２
０）ｒｎＨ（ＩＩ）（式中、Ｒ１はＨ１炭素数１〜１８
の直鎖脂肪族炭化水素基、炭素数１〜１２の分岐鎖脂肪
族炭化水素基またはアルキル基の炭素数が１〜１２のア
ルキルフェニル基を示し、ｎは０〜６０、ｍはＯ〜６０
で且つｎ　十ｍは１より大きい数を示す）で表わされるものが好ましい。

これらの具体例としては、たとえば、？リオキシエチレ
ンヘキシルエーテル、？リオキシエチレンオクチルエー
テル、？リオキンエチレンデシルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、？リオキシエチレン、Ｑル
ミチルエーテル、？リオキシエチレンミリスチルエーテ
ル、？リオキシエチレンステアリルエーテル、？リオキ
シエチレンオレイルエーテル、ホリオキシエチレントリ
ルエーテル、？リオキシエチレンキシレニルエーテル、
？リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、？リオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、？リオキシエチ
レンデシルフェニルエーテル、？リオキシエチレンドデ
シルフェニルエーテル、？リオキシプロピレン、？リオ
キシエチレン？リオキシゾロピレンコ？リマー、ポリオ
キシエチレン？リオキシゾロビレンオクチルフェニルエ
ーテル、＆ｌＪオキシエチレン？リオキシグロｅＶンノ
ニルフェニルエーテル、？リオキシエチレン？リオキシ
ゾロピレンデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ン？リオキシプロピレンドデンルフェニルエーテル、ポ
リオキシプロピレンオクチルフェニルエーテル、？リオ
キシゾロピレンノニルフェニルエーテル、？リオキシゾ
ロピレンデシルフェニルエーテル、？リオキシグロビレ
ンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシゾロピレンズ
チルエーテル等が挙げられる。

更に１　カチオン型界面活性剤としては、アルキルアミ
ンアセテート、アルキルアミン塩酸塩、第４級アンモニ
ウム塩等が、両性型界面活性剤としては、アルキルジメ
チルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒド
ロキシエチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。

これら（ｂ）成分の最終洗浄剤組成物に対する配合量は
、α０１〜３０％である。

更に、本発明においてはより一層の洗浄効果等を向上さ
せる目的で、有機キレート型ビルグーを配合することも
可能である。斯かるものとしては、例えばグリシン、ニ
トリロ玉酢酸、エチレンシアミン四酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、エチレンゾアミンニ酢酸、イミノニ酢
酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、メタンエニレンゾ
アミン西酢酸、ヒドロキシエチルエチレンシアミン三酢
酸、ノルロイシンアミノ酪酸等のアルカリ金属塩若しく
は低級アミン塩などのアミノカルボン酸類；リンゴ酸、
クエン酸、クルコン酸、グルコ、ゾトン酸、粘液酸等の
アルカリ金属塩若しくけ低級アミン塩などのオキシカル
ゲン酸型キンートビルダーが挙げられる。

〔発明の効果〕

本発明の添加剤は、アルカリ剤、アルカリ剤と界面活性
剤、もしくは、アルカリ剤、界面活性剤とキレート剤か
ら成る洗浄剤に添加することにより、前記洗浄剤の要求
性能を十分に満足させ得ることのできるものであった。

すなわち、上記３種洗浄剤に添加剤をそれぞれ添加した
場合、添加後の洗浄剤の洗浄性は、添加前のそれに比べ
向上した。また、スタミナ性においても同様の結果を得
た。電解洗浄時の通電特性に関しては、添加剤の有無の
差は明らかで、本発明添加剤の添加によりその特性が大
きく向上されることが確認できた。

捷た、本発明添加剤のその他効果として、汚れ成分の洗
浄液への混入による洗浄液の増粘現象を抑制するととが
できた。これらのことより、洗浄液状態の改善、被洗浄
物による洗浄液の持出量の軽減、発泡による洗浄液の流
出防止、低温化洗浄性、洗浄液取り扱い簡易化等の種々
要求性能に関しても、本発明添加剤の添加によりその特
性が向上することが確認できた。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものでない。

実施例１本発明添加剤をアルカリ型洗浄剤に添加し、その洗浄性
（脱脂力及びその耐久性）を調べた。この結果を第１表
及び第２表に示す。

（組成） ■　添加剤 ■　ゲルベＷ）Ｑルミチン酸 ■　イソノナン酸 ■　イソステアリン酸 ■　ゲルベ型トコサン酸 ■　ゲルベ型デカン酸添加剤は、アルカリ型洗浄剤に対し、０．５重量％とな
るよう添加した。

■　アルカリ型洗浄剤（、）　　　カセイソーダ　　　　　　　　　　　３０
％（ｂ）　　オルソ珪酸ソーダ　　　　　　　　３０％
（Ｃ）（ａ）＋アニオン型界面活性剤　０５％（ｄ）　
　（、）十ノニオン型界面活性剤　０５％（、）　　（
ａ）十カチオン型界面活性剤　０．５％（ｆ）　　（ｂ
）＋アニオン型界面活性剤　０５％（ｇ）　　（ｂ）十
ノニオン型界面活性剤　０５％（ｈ）　　（ｂ）十カチ
オン型界面活性剤　α５％（＋）　　（ｄ）＋キレート
剤　　　　　　　０３％（ｊ）　　（ｇ）＋キレート剤
　　　　　　　α３％なお、用いた界面活性剤及びキレ
ート剤は次の通りである。

アニオン型界面活性剤：ナフタレンスルフオン酸ホルマ
リン縮金物のナトリウム塩／＝オン型界面活性剤二ノニルフェノールエチレンオキ
サイド９モル付加物カチオン型界面活性剤：ステアリルアミンアセテートキ
レート剤：エチレンジアミン四酢酸（試験方法）（Ｉ）　　脱脂力トリクロロエチレン溶剤により脱脂したステンレス、Ｑ
イゾに潤滑剤０．２　ｆ　／Ｑイゾ表面に均一付着させ
、６０℃で２時間保温放置したものをテストピースとし
、下記条件で浸漬洗浄した。その後、テストピースを流
水中で３０秒間水洗し、温風乾燥を施した。上記により
処理されたテストピース表面の残留油分をトリクロロエ
チレン溶剤により抽出し、その抽出油の重量を測定し、
次式により脱脂率を求め評価した。

テスト条件ステンレス／Ｑイゾ：　５ＵＳ３０４ＴＰＤ潤滑剤　　
　　：鉱油士合成エステル（市販品）洗浄剤濃度　　：
前頁記載洗浄液温度　　２６０°Ｃ洗浄時間　　　２５分洗浄液攪拌　　：　５００　ｒｐｍ（２）耐久性上記（Ｉ）の条件により、ノＱイゾ処理数１０．５０及
び１００本目の脱脂力を評価した。

以下余白第１表（ｎ＝５）実施例２実施例１で調製したアルカリ洗浄剤について、電解洗浄
時の通電性を試験した。通電性評価としては、通電性低
下の原因と考えられる電極の腐食量つまり、電極の重量
減少量によりおこなった。この結果を第３表に示す。

（試験条件）電極　　　ニステンレス鋼板（ＳＵＳ、４３０）電極部
面積：　１０ｍｍ　Ｘ　５０ｒｎ汀ｒ　：　５　ｃｍ２
洗浄液濃度：実施例１と同じ洗浄液温度二８０℃ 添加剤濃度：実施例１と同じ電流密度　：　１００　Ａ／　ｄｍ” 電解時間　二６０分第３表（ｎ＝３）実施例３実施例１で調製したアルカリ型洗浄剤について、洗浄液
の持出量及び泡立ちを調べた。

この結果を第４表に示す。

（試験方法）各洗浄液に市販の牛脂を１％添加し、その後８０℃で２
時間攪拌し、十分鹸化反応せしめたものをテストサンプ
ルとした。このサンプル液に鋼板を５秒間垂直に浸漬し
、その後２０秒間空中で垂直に放置した。上記処理を施
した鋼板に付着した洗浄液量を測定し、洗浄液の持出量
評価とした。また、同一洗浄液１２００ｍ共栓付きメス
シリンダーに５０ｍ入れ、手で２０回強振し、その後１
分後の泡沫量を測定した。

以下余白

Claims

【特許請求の範囲】１、次の一般式（ I ）ＲＣＯＯＭ（ I ）（式中、Ｒは炭素数１〜１４の分岐鎖を有し、全炭素数
が８〜２４である分岐鎖脂肪族炭化水素基を示し、Ｍは
水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、炭素数１〜４
の脂肪族アミン、アンモニア、又は、アルカノールアミ
ンを示す）で表わされる分岐カルボン酸を含有することを特徴とす
るアルカリ洗浄剤用添加剤。２、ｐＨが１０以上である強アルカリ洗浄液に使用され
る請求項第１項に記載の添加剤。３、アルカリ剤と請求
項第１項記載の添加剤を必須成分とする、ｐＨが１０以
上であるアルカリ洗浄剤組成物。４、アルカリ剤、界面活性剤および請求項第１項記載の
添加剤を必須成分とするｐＨが１０以上であるアルカリ
洗浄剤組成物。５、金属用洗浄剤に使用される事を特徴とする請求項第
２項記載の添加剤。６、金属用洗浄剤である事を特徴とする請求項第３項又
は第４項記載のアルカリ洗浄剤組成物。