JP3294907B2 - 金属洗浄方法 - Google Patents

金属洗浄方法

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JP3294907B2 JP17370593A JP17370593A JP3294907B2 JP 3294907 B2 JP3294907 B2 JP 3294907B2 JP 17370593 A JP17370593 A JP 17370593A JP 17370593 A JP17370593 A JP 17370593A JP 3294907 B2 JP3294907 B2 JP 3294907B2
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謙二郎 中村
正年 高橋
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晁暎 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属洗浄方法に関する。
さらに詳しくは、電子部品、精密機械部品等に加工後付
着している各種加工油を、迅速かつ完全に洗浄し除去す
ると共に、洗浄剤が被洗浄物に残存することのない金属
洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品、精密機械部品等の製造の際に
は、切削油、研削油、プレス油等の各種加工油が用いら
れており、これらは、部品の美観を害し、メッキ性、塗
装性を阻害するため除去する必要がある。従来、この様
な部品に付着している加工油を除去する方法としては、
フロン系溶剤を用いて洗浄する方法、トリクロロエタン
等の塩素系溶剤を用いて洗浄する方法、石油系溶剤を用
いて洗浄する方法、アルカリを用いて洗浄する方法等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の金属洗浄剤を用いる方法には種々の問題点がある。例
えばフロン系溶剤を用いて洗浄する方法では、成層圏の
オゾン層を破壊し、同系溶剤に皮膚ガンを発生させる恐
れがある等の問題がある。また塩素系溶剤を用いて洗浄
する方法は、同様に成層圏のオゾン層を破壊し、その溶
剤に毒性がある等の問題がある。石油系溶剤を用いて洗
浄する方法は、油性の加工油に対する洗浄性は良好であ
るが、水溶性の加工油を十分に洗浄することができず、
さらに溶剤の引火性に注意しなければならない等の問題
がある。
【0004】またアルカリを用いて洗浄する方法は、古
くから行われているが、溶剤を用いた洗浄法に比べて洗
浄性が劣り、特に精密加工を施した部品の細部に残る加
工油を完全に除去し難いという問題が生じてくる。
【0005】本発明は、上記の点に着目し行ったもの
で、特定の溶剤及び界面活性剤をアルカリ性化合物の存
在下に用い、電子部品、精密機械部品等に付着している
各種加工油を、完全に除去する金属洗浄方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、溶剤として3−メ
チル−3−アルコキシブタノールを用い、これに界面活
性剤及びアルカリ性化合物を併用した水溶液を用いるこ
とにより、金属加工の際用いられる各種加工油を迅速か
つ完全に除去し、また水で濯ぐことができて溶剤等によ
る環境汚染の問題も起こらず、容易に洗浄することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち本発明は、重量比で1:0.01〜2
5の3−メチル−3−アルコキシブタノールと界面活性
剤を、重量比で3−メチル−3−アルコキシブタノール
1に対し0.01〜25のアルカリ性化合物の存在下に
用いて、金属に付着した加工油を洗浄除去することを特
徴とする金属洗浄方法を要旨とする。
【0008】本発明に用いる3−メチル−3−アルコキ
シブタノールとしては、3−メチル−3−メトキシブタ
ノール、3−メチル−3−エトキシブタノール、3−メ
チル−3−ブトキシブタノール等が挙げられる。
【0009】本発明に用いる界面活性剤としてはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフ
ィン硫酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキ
シアルキレン高級アルコールエーテル硫酸エステル塩、
ヒマシ油硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンブロックもしくはランダム共重合
体、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレンヒ
マシ油エーテル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油エ
ーテル、脂肪酸アルカノールアミド等の非イオン界面活
性剤、アラニン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両
性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミノ
酸型両性界面活性剤等の両性界面活性剤が挙げられ、こ
れらの群より選ばれた少なくとも1種を用いることがで
きる。上記ポリオキシアルキレン基としてはポリオキシ
エチレン基及び又はポリオキシプロピレン基が挙げられ
る。
【0010】本発明に用いるアルカリ性化合物としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩、リン酸ナトリウム、
リン酸カリウム等のリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸
4ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸4カリウム等の
エチレンジアミン四酢酸塩及びアンモニア水、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のアルカノールアミンが挙げられ、これらの群か
ら選ばれた少なくとも1種を用いることができる。
【0011】本発明において上記3−メチル−3−アル
コキシブタノールと界面活性剤とアルカリ性化合物を、
各々1:0.01〜25:0.01〜25の重量比で
いるが、各々1:0.2〜10:0.2〜10の重量比
で用いることが、より好ましい。3−メチル−3−アル
コキシブタノール1に対して、界面活性剤の量が重量比
で0.01未満では、加工油中の油性成分が水洗時に再
付着し易く、25を越えると3−メチル−3−アルコキ
シブタノールの割合が少なくなり洗浄性が低下し好まし
くない。また3−メチル−3−アルコキシブタノール1
に対して、アルカリ性化合物の量が重量比にて0.01
未満では、加工油中の油性成分を乳化し、あるいは分散
する力が低く、洗浄性が劣り、25を越えると3−メチ
ル−3−アルコキシブタノールの割合が少なくなり洗浄
性が低下すると共に、アルカリ強度が高くなって金属表
面を変色させるれがあり好ましくない。
【0012】本発明方法において、金属洗浄剤として
記3−メチル−3−アルコキシブタノールと界面活性剤
とアルカリ性化合物を含有する水溶液が用いられるが、
さらに必要に応じて防錆剤、消泡剤、キレート剤、防腐
剤等を併用することもでき、これらを用いる場合、その
配合量は各々0.1〜5.0重量%が好ましい。
【0013】本発明方法において金属洗浄剤適宜任意
の水で希釈して金属の洗浄に用いることができるが、希
釈して用いる場合の希釈倍率は5〜30倍が好ましい。
また洗浄方としては、シャワー方式、浸漬方式、超音
波洗浄方式等が挙げられ、いずれの方も採用すること
ができる。
【0014】本発明方法は、電子部品、精密機械部品等
の洗浄に用いて、これらに付着している各種加工油を迅
速かつ完全に洗浄し除去することができ、また洗浄剤が
被洗浄物に残存することもない。
【0015】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに
限定されない。
【0016】
【実施例】 実施例1〜4、比較例1〜5 イオン交換水80gに、3−メチル−3−メトキシブタ
ノール4.94g、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.25g及びメタケイ酸ナトリウム14.81g
を加え、常温で溶解して、金属洗浄剤No.1(pH1
3.4)を調製した。次に、表1に示す3−メチル−3
メトキシブタノール、界面活性剤、アルカリ性化合物及
び、イオン交換水を用いて上記と同様に金属洗浄剤N
O.2〜NO.9を調整した。得られた金属洗浄剤N
O.1〜NO.9を用いて、以下に示す脱脂洗浄試験を
行い、その性能を評価した。金属洗浄剤NO.1〜4
(実施例1〜4)及び金属洗浄剤NO.5〜9(比較例
1〜5)の組成及び配合量とこれを用いた性能評価結果
を表1に示し、脱脂洗浄試験方法を以下に示す。
【0017】・脱脂洗浄試験方法。 50mm×50mm×2mmのステンレス鋼板に鉱物油
(ナフテン系、68cst/40℃)を1平方cm当り
2mgの割合で付着させ試験片を調整した。上で得られ
た金属洗浄剤を20倍に希釈した水溶液200ml(以
下この水溶液を「新浴」と称する)に上記試験片を浸漬
し、液温60℃、ヤマト科学株式会社製ブランソン卓上
型超音波洗浄機(2200J4型)を用いて1分間洗浄
を行い、洗浄前後の鉱物油の付着量を測定し、洗浄率
(洗浄後の鉱物油の付着量×100/洗浄前の鉱物油の
付着量)を求め、下記の基準に従って洗浄性を評価し
た。さらに上記金属洗浄剤を20倍に希釈した水溶液に
鉱物油2%を添加し溶解した水溶液(以下この水溶液を
「継続浴」と称する)を調製し、上記と同様に鉱物油を
付着したステンレス鋼板の洗浄試験を行い、洗浄性を評
価した。 洗浄性の評価基準。 ◎:洗浄率が95%以上。 ○:洗浄率が90%以上95%未満。 △:洗浄率が80%以上90%未満。 ×:洗浄率が80%未満。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は特定の溶剤
界面活性剤を、アルカリ性化合物の存在下に用い、
子部品、精密機械部品等に付着している加工油を洗浄、
除去する洗浄方法であり、従来の方法に比べ、加工油の
除去性能が大きく、環境へ悪い影響を及ぼすことがない
等の効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 雅文 愛知県岩倉市野寄町西出1366 (56)参考文献 特開 平6−340892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/032

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で1:0.01〜25の3−メチ
    ル−3−アルコキシブタノールと界面活性剤を、重量比
    で3−メチル−3−アルコキシブタノール1に対し0.
    01〜25のアルカリ性化合物の存在下に用いて、金属
    に付着した加工油を洗浄除去することを特徴とする金属
    洗浄方法。
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