JPH073482A - 金属洗浄剤 - Google Patents

金属洗浄剤

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JPH073482A
JPH073482A JP17370593A JP17370593A JPH073482A JP H073482 A JPH073482 A JP H073482A JP 17370593 A JP17370593 A JP 17370593A JP 17370593 A JP17370593 A JP 17370593A JP H073482 A JPH073482 A JP H073482A
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Minoru Toda
稔 戸田
Kenjiro Nakamura
謙二郎 中村
Masatoshi Takahashi
正年 高橋
Makoto Tsunoda
誠 角田
Akiteru Matsumoto
晁暎 松本
Masafumi Moriya
雅文 守屋
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品、精密機械部品等に付着している加
工油を、迅速かつ完全に洗浄し除去すると共に、洗浄剤
が被洗浄物に残存することのない金属洗浄剤を提供す
る。 【構成】 3−メチル−3−アルコキシブタノールと界
面活性剤とアルカリ性化合物とを、各々1:0.01〜
25:0.01〜25の重量比にて含有する金属洗浄剤
を用い、被処理物に付着している加工油を良好に除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属洗浄剤に関する。さ
らに詳しくは、電子部品、精密機械部品等に加工後付着
している各種加工油を、迅速かつ完全に洗浄し除去する
と共に、洗浄剤が被洗浄物に残存することのない金属洗
浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品、精密機械部品等の製造の際に
は、切削油、研削油、プレス油等の各種加工油が用いら
れており、これらは、部品の美観を害し、メッキ性、塗
装性を阻害するため除去する必要がある。従来、この様
な部品に付着している加工油を除去する方法としては、
フロン系溶剤を用いて洗浄する方法、トリクロロエタン
等の塩素系溶剤を用いて洗浄する方法、石油系溶剤を用
いて洗浄する方法、アルカリを用いて洗浄する方法等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の金属洗浄剤を用いる方法には種々の問題点がある。例
えばフロン系溶剤を用いて洗浄する方法では、成層圏の
オゾン層を破壊し、同系溶剤に皮膚ガンを発生させる恐
れがある等の問題がある。また塩素系溶剤を用いて洗浄
する方法は、同様に成層圏のオゾン層を破壊し、その溶
剤に毒性がある等の問題がある。石油系溶剤を用いて洗
浄する方法は、油性の加工油に対する洗浄性は良好であ
るが、水溶性の加工油を十分に洗浄することができず、
さらに溶剤の引火性に注意しなければならない等の問題
がある。
【0004】またアルカリを用いて洗浄する方法は、古
くから行われているが、溶剤を用いた洗浄法に比べて洗
浄性が劣り、特に精密加工を施した部品の細部に残る加
工油を完全に除去し難いという問題が生じてくる。
【0005】本発明は、上記の点に着目し行ったもの
で、特定の溶剤及び界面活性剤をアルカリ性化合物の存
在下に用い、電子部品、精密機械部品等に付着している
各種加工油を、完全に除去する金属洗浄剤を提供するこ
とを要旨とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、溶剤として3−メ
チル−3−アルコキシブタノールを用い、これに界面活
性剤及びアルカリ性化合物を併用した水溶液を用いるこ
とにより、金属加工の際用いられる各種加工油を迅速か
つ完全に除去し、また水で濯ぐことができて溶剤等によ
る環境汚染の問題も起こらず、容易に洗浄することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち本発明は、3−メチル−3−アルコキ
シブタノールと界面活性剤とアルカリ性化合物とを、各
々1:0.01〜25:0.01〜25の重量比にて含
有する金属洗浄剤である。
【0008】本発明に用いる3−メチル−3−アルコキ
シブタノールとしては、3−メチル−3−メトキシブタ
ノール、3−メチル−3−エトキシブタノール、3−メ
チル−3−ブトキシブタノール等が挙げられる。
【0009】本発明に用いる界面活性剤としてはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフ
ィン硫酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキ
シアルキレン高級アルコールエーテル硫酸エステル塩、
ヒマシ油硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンブロックもしくはランダム共重合
体、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレンヒ
マシ油エーテル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油エ
ーテル、脂肪酸アルカノールアミド等の非イオン界面活
性剤、アラニン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両
性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミノ
酸型両性界面活性剤等の両性界面活性剤が挙げられ、こ
れらの群より選ばれた少なくとも1種を用いることがで
きる。上記ポリオキシアルキレン基としてはポリオキシ
エチレン基及び又はポリオキシプロピレン基が挙げられ
る。
【0010】本発明に用いるアルカリ性化合物としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩、リン酸ナトリウム、
リン酸カリウム等のリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸
4ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸4カリウム等の
エチレンジアミン四酢酸塩及びアンモニア水、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のアルカノールアミンが挙げられ、これらの群か
ら選ばれた少なくとも1種を用いることができる。
【0011】本発明の金属洗浄剤において上記3−メチ
ル−3−アルコキシブタノールと界面活性剤とアルカリ
性化合物を各々1:0.01〜25:0.01〜25の
重量比で含有することが好ましく、さらに各々1:0.
2〜10:0.2〜10がより好ましい。3−メチル−
3−アルコキシブタノール1に対して、界面活性剤の量
が重量比で0.01未満では、加工油中の油性成分が水
洗時に再付着し易く、25を越えると3−メチル−3−
アルコキシブタノールの配合量が少なくなり洗浄性が低
下し好ましくない。また3−メチル−3−アルコキシブ
タノール1に対して、アルカリ性化合物の量が重量比に
て0.01未満では、加工油中の油性成分を乳化し、あ
るいは分散する力が低く、洗浄性が劣り、25を越える
と3−メチル−3−アルコキシブタノールの配合量が少
なくなり洗浄性が低下すると共に、アルカリ強度が高く
なって金属表面を変色させる恐れがあり好ましくない。
【0012】本発明の金属洗浄剤は、前記3−メチル−
3−アルコキシブタノールと界面活性剤とアルカリ性化
合物を含有する水溶液であるが、さらに必要に応じて防
錆剤、消泡剤、キレート剤、防腐剤等を併用することも
でき、これらを用いる場合、その配合量は各々につき
0.1〜5.0重量%が好ましい。
【0013】本発明の金属洗浄剤は、適宜任意の水で希
釈して金属の洗浄に用いることができるが、希釈して用
いる場合の希釈倍率は5〜30倍が好ましい。またこれ
を用いた洗浄方法としては、シャワー方式、浸漬方式、
超音波洗浄方式等が挙げられ、いずれの方法も採用する
ことができる。
【0014】本発明の金属洗浄剤は、電子部品、精密機
械部品等の洗浄に用いて、これらに付着している各種加
工油を迅速かつ完全に洗浄し除去することができ、また
洗浄剤が被洗浄物に残存することもない。
【0015】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに
限定されない。
【0016】
【実施例】
実施例1〜4、比較例1〜5 イオン交換水80gに、3−メチル−3−メトキシブタ
ノール4.94g、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.25g及びメタケイ酸ナトリウム14.81g
を加え、常温で溶解して、金属洗浄剤No.1(pH1
3.4)を調製した。次に、表1に示す3−メチル−3
メトキシブタノール、界面活性剤、アルカリ性化合物及
び、イオン交換水を用いて上記と同様に金属洗浄剤N
O.2〜NO.9を調整した。得られた金属洗浄剤N
O.1〜NO.9を用いて、以下に示す脱脂洗浄試験を
行い、その性能を評価した。金属洗浄剤NO.1〜4
(実施例1〜4)及び金属洗浄剤NO.5〜9(比較例
1〜5)の組成及び配合量とこれを用いた性能評価結果
を表1に示し、脱脂洗浄試験方法を以下に示す。
【0017】・脱脂洗浄試験方法。 50mm×50mm×2mmのステンレス鋼板に鉱物油
(ナフテン系、68cst/40℃)を1平方cm当り
2mgの割合で付着させ試験片を調整した。上で得られ
た金属洗浄剤を20倍に希釈した水溶液200ml(以
下この水溶液を「新浴」と称する)に上記試験片を浸漬
し、液温60℃、ヤマト科学株式会社製ブランソン卓上
型超音波洗浄機(2200J4型)を用いて1分間洗浄
を行い、洗浄前後の鉱物油の付着量を測定し、洗浄率
(洗浄後の鉱物油の付着量×100/洗浄前の鉱物油の
付着量)を求め、下記の基準に従って洗浄性を評価し
た。さらに上記金属洗浄剤を20倍に希釈した水溶液に
鉱物油2%を添加し溶解した水溶液(以下この水溶液を
「継続浴」と称する)を調製し、上記と同様に鉱物油を
付着したステンレス鋼板の洗浄試験を行い、洗浄性を評
価した。 洗浄性の評価基準。 ◎:洗浄率が95%以上。 ○:洗浄率が90%以上95%未満。 △:洗浄率が80%以上90%未満。 ×:洗浄率が80%未満。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は特定の溶
剤、界面活性剤及びアルカリ性化合物を含有する金属洗
浄剤であり、電子部品、精密機械部品等の洗浄に用い
て、これらに付着している加工油を良好に洗浄し、除去
することができ、従来知られている金属洗浄剤と比べ
て、加工油の除去性能が大きく、環境へ悪い影響を及ぼ
すことがない等の効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 雅文 愛知県岩倉市野寄町西出1366

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−メチル−3−アルコキシブタノール
    と界面活性剤とアルカリ性化合物とを、各々1:0.0
    1〜25:0.01〜25の重量比にて含有することを
    特徴とする金属洗浄剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06340892A (ja) * 1993-05-28 1994-12-13 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd フラックス洗浄剤
CN105297038A (zh) * 2015-11-18 2016-02-03 南京科润工业介质股份有限公司 一种用于无磷涂装前处理中的无磷水基脱脂剂
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WO2018221112A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社Sskプロテクト 洗浄剤、及び革製品用洗浄剤

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