JPH08316441A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
半導体基板の製造方法Info
- Publication number
- JPH08316441A JPH08316441A JP11502995A JP11502995A JPH08316441A JP H08316441 A JPH08316441 A JP H08316441A JP 11502995 A JP11502995 A JP 11502995A JP 11502995 A JP11502995 A JP 11502995A JP H08316441 A JPH08316441 A JP H08316441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor substrate
- insulating film
- wafer
- semiconductor
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 SOI基板などの半導体基板の平坦度を高め
て歩留り良く半導体装置を製造し得るようにする。 【構成】 両表面に絶縁膜12が形成されたウエハ11
のうち一方面の絶縁膜12を除去し、半導体基板本体を
なすウエハ13とウエハ11とをウエハ11に形成され
た絶縁膜12を介して相互に接合し、ウエハ11のうち
露出した表面を研磨する。これにより、ウエハ13から
なる半導体基板本体に絶縁膜12を介して半導体素子層
11aが形成され、この半導体素子層11aの表面が高
い平坦度となる。
て歩留り良く半導体装置を製造し得るようにする。 【構成】 両表面に絶縁膜12が形成されたウエハ11
のうち一方面の絶縁膜12を除去し、半導体基板本体を
なすウエハ13とウエハ11とをウエハ11に形成され
た絶縁膜12を介して相互に接合し、ウエハ11のうち
露出した表面を研磨する。これにより、ウエハ13から
なる半導体基板本体に絶縁膜12を介して半導体素子層
11aが形成され、この半導体素子層11aの表面が高
い平坦度となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンの半導体基板本
体とこれの上に絶縁膜を介して形成される半導体素子層
とを有するSOI基板などの半導体基板を製造する方法
に関する。
体とこれの上に絶縁膜を介して形成される半導体素子層
とを有するSOI基板などの半導体基板を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高速動作を可能とし、
三次元に回路素子を形成してその集積度を向上させるた
めに、SOI(silicon on insulator)の技術が研究開発
されている。この技術にあっては、シリコンの半導体基
板本体の上に絶縁膜を介して半導体素子層を形成するよ
うにして半導体基板を形成している。
三次元に回路素子を形成してその集積度を向上させるた
めに、SOI(silicon on insulator)の技術が研究開発
されている。この技術にあっては、シリコンの半導体基
板本体の上に絶縁膜を介して半導体素子層を形成するよ
うにして半導体基板を形成している。
【0003】通常の半導体装置は、シリコン基板の上に
半導体素子層を直接形成するようにしているが、素子と
して利用されるのは基板表面近くの1〜5μm程度の厚
さの部分であり、それよりも下の部分は単に素子を支え
る基板としての役割を果しているに過ぎない。逆に、そ
の基板が電導性であるために、素子間の分離を工夫する
必要があり、また、浮遊容量の一因ともなって、回路遅
延をもたらすといったマイナス面もある。
半導体素子層を直接形成するようにしているが、素子と
して利用されるのは基板表面近くの1〜5μm程度の厚
さの部分であり、それよりも下の部分は単に素子を支え
る基板としての役割を果しているに過ぎない。逆に、そ
の基板が電導性であるために、素子間の分離を工夫する
必要があり、また、浮遊容量の一因ともなって、回路遅
延をもたらすといったマイナス面もある。
【0004】そこで、基板を絶縁物とする技術が研究さ
れており、その一例としてはSOS(silicon on sapphi
re) 技術がある。これは、基板としてサファイヤ単結晶
を用い、その上にエピタキシャル成長したシリコン薄膜
中に素子を作る技術である。しかしながら、この技術は
シリコン薄膜の結晶性が悪い、コスト高となるなどのた
めに実用化が困難である。
れており、その一例としてはSOS(silicon on sapphi
re) 技術がある。これは、基板としてサファイヤ単結晶
を用い、その上にエピタキシャル成長したシリコン薄膜
中に素子を作る技術である。しかしながら、この技術は
シリコン薄膜の結晶性が悪い、コスト高となるなどのた
めに実用化が困難である。
【0005】これに対して、シリコン基板に形成された
酸化膜の上に単結晶、あるいはグレインの大きな多結晶
シリコンを成長させ、そこに素子を作る技術の開発がな
されている。このようなSOI構造の半導体基板を形成
する方法としては、日刊工業新聞社発行「CMOSデバ
イスハンドブック」昭和62年9月29日発行、P38
6に記載されているように、溶融再結晶化法や単結晶分
離法などがある。
酸化膜の上に単結晶、あるいはグレインの大きな多結晶
シリコンを成長させ、そこに素子を作る技術の開発がな
されている。このようなSOI構造の半導体基板を形成
する方法としては、日刊工業新聞社発行「CMOSデバ
イスハンドブック」昭和62年9月29日発行、P38
6に記載されているように、溶融再結晶化法や単結晶分
離法などがある。
【0006】溶融再結晶化法は、絶縁膜であるSiO2
の上にCVD法などにより堆積した多結晶Si薄膜の一
部分をレーザビームや電子ビームなどのエネルギービー
ムで加熱溶融し、その溶融領域をウエハ上で横方向に移
動させて、再結晶化させ単結晶薄膜を得る方法である。
この方法では、大面積を一括して単結晶化することは難
しいという問題がある。
の上にCVD法などにより堆積した多結晶Si薄膜の一
部分をレーザビームや電子ビームなどのエネルギービー
ムで加熱溶融し、その溶融領域をウエハ上で横方向に移
動させて、再結晶化させ単結晶薄膜を得る方法である。
この方法では、大面積を一括して単結晶化することは難
しいという問題がある。
【0007】一方、単結晶分離法は単結晶Si基板中に
酸素イオン、または窒素イオンを注入し、表面層の単結
晶Si層を残して、内部にSiO2 層あるいはSi3 N
4 層を埋め込み、SOI構造の半導体基板を形成する方
法である。この構造のMOSデバイスを形成した場合、
ソース・ドレインのpn接合の一部が多結晶領域に形成
されると、MOSFETのリーク電流の原因となるため
に、多結晶層を制御していかに単結晶化するがか解決課
題となっている。
酸素イオン、または窒素イオンを注入し、表面層の単結
晶Si層を残して、内部にSiO2 層あるいはSi3 N
4 層を埋め込み、SOI構造の半導体基板を形成する方
法である。この構造のMOSデバイスを形成した場合、
ソース・ドレインのpn接合の一部が多結晶領域に形成
されると、MOSFETのリーク電流の原因となるため
に、多結晶層を制御していかに単結晶化するがか解決課
題となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者
は、SOI技術について検討した。以下は、本発明者に
よって検討された技術であり、その概要は次のとおりで
ある。
は、SOI技術について検討した。以下は、本発明者に
よって検討された技術であり、その概要は次のとおりで
ある。
【0009】すなわち、本発明者は半導体基板本体を形
成するためのシリコンウエハと、絶縁膜および半導体素
子層を形成するために表面を酸化したシリコンウエハと
を貼り合わせることにより、SOI構造の半導体基板を
形成する技術を検討した。
成するためのシリコンウエハと、絶縁膜および半導体素
子層を形成するために表面を酸化したシリコンウエハと
を貼り合わせることにより、SOI構造の半導体基板を
形成する技術を検討した。
【0010】図1はこれまでに考慮したSOI構造の半
導体基板を形成するための製造技術を示し、図1(A)
に示すように、まず、2枚のシリコンウエハ(以下、ウ
エハと言う)1,3を用意し、一方のウエハ1の表面を
酸化することにより絶縁膜2を形成した。次いで、図1
(B)に示すように、両方のウエハ1,3を絶縁膜2を
介して密着させた状態で、800℃を超える温度の炉内
においてこれらを加熱することにより、これらを接着さ
せた。
導体基板を形成するための製造技術を示し、図1(A)
に示すように、まず、2枚のシリコンウエハ(以下、ウ
エハと言う)1,3を用意し、一方のウエハ1の表面を
酸化することにより絶縁膜2を形成した。次いで、図1
(B)に示すように、両方のウエハ1,3を絶縁膜2を
介して密着させた状態で、800℃を超える温度の炉内
においてこれらを加熱することにより、これらを接着さ
せた。
【0011】そして、ウエハ1のうち露出された絶縁膜
を除去するために、ウエハ1の一部の除去を行った。こ
のようにしてSOI構造の半導体基板を形成するための
ウエハを製造したところ、図1(C)に示すように、ウ
エハ1のうち絶縁膜2の部分が凹となるように、ウエハ
全体が数十μm程度湾曲ないし反ってしまうことが判明
した。
を除去するために、ウエハ1の一部の除去を行った。こ
のようにしてSOI構造の半導体基板を形成するための
ウエハを製造したところ、図1(C)に示すように、ウ
エハ1のうち絶縁膜2の部分が凹となるように、ウエハ
全体が数十μm程度湾曲ないし反ってしまうことが判明
した。
【0012】この原因は、ウエハ1の表面に絶縁膜2を
形成するためにウエハ1を熱処理すると、加熱後に常温
まで冷却した後におけるウエハ1の内部と絶縁膜2との
間に熱収縮の差に起因して内部応力が発生するため、こ
の内部応力によって半導体基板が湾曲するのであると考
えられる。
形成するためにウエハ1を熱処理すると、加熱後に常温
まで冷却した後におけるウエハ1の内部と絶縁膜2との
間に熱収縮の差に起因して内部応力が発生するため、こ
の内部応力によって半導体基板が湾曲するのであると考
えられる。
【0013】このように、ウエハ全体が湾曲してしまう
と、半導体素子を形成するためのホトリソグラフィやド
ライエッチング工程におけるプロセスマージンつまりプ
ロセスの処理歩留りの低下をきたすことになる。
と、半導体素子を形成するためのホトリソグラフィやド
ライエッチング工程におけるプロセスマージンつまりプ
ロセスの処理歩留りの低下をきたすことになる。
【0014】本発明の目的は、SOI基板などの半導体
基板の平坦度を高めて歩留り良く半導体装置を製造し得
るようにすることにある。
基板の平坦度を高めて歩留り良く半導体装置を製造し得
るようにすることにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の半導体基板の製造方法
は、両表面に絶縁膜が形成された第1の板材のうち一方
面の絶縁膜を除去し、半導体基板本体をなす第2の板材
と第1の板材とをこの第1の板材に形成された絶縁膜を
介して相互に接合し、第1の板材のうち露出した表面を
研磨することを特徴とする。第1の板材と第2の板材と
を絶縁膜を介して接合する際にこれらに圧力を加えるよ
うにしても良い。また、それぞれの板材をそれぞれシリ
コンウエハとし、絶縁膜をSiO2 膜により形成するよ
うにしても良い。
は、両表面に絶縁膜が形成された第1の板材のうち一方
面の絶縁膜を除去し、半導体基板本体をなす第2の板材
と第1の板材とをこの第1の板材に形成された絶縁膜を
介して相互に接合し、第1の板材のうち露出した表面を
研磨することを特徴とする。第1の板材と第2の板材と
を絶縁膜を介して接合する際にこれらに圧力を加えるよ
うにしても良い。また、それぞれの板材をそれぞれシリ
コンウエハとし、絶縁膜をSiO2 膜により形成するよ
うにしても良い。
【0018】
【作用】半導体素子層を形成するための第1の板材の両
表面に形成された絶縁膜の一方面の絶縁膜をまず除去
し、その後に、除去しなかった絶縁膜を介して第1の板
材を、半導体基板本体を構成する第2の板材に接合し、
さらに半導体素子層の表面を研磨するようにしたことか
ら、その表面の平坦度を高めることができ、ホトリソグ
ラフィやドライエッチング工程におけるプロセスマージ
ンを向上させることができる。
表面に形成された絶縁膜の一方面の絶縁膜をまず除去
し、その後に、除去しなかった絶縁膜を介して第1の板
材を、半導体基板本体を構成する第2の板材に接合し、
さらに半導体素子層の表面を研磨するようにしたことか
ら、その表面の平坦度を高めることができ、ホトリソグ
ラフィやドライエッチング工程におけるプロセスマージ
ンを向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0020】図2は本発明の一実施例である半導体基板
の製造方法を示す図であり、まず、図2(A)に示すよ
うに、シリコンの単結晶インゴットから所定の厚みに切
り出されて形成されたウエハ11の両表面を酸化させて
SiO2 の絶縁膜12を形成する。
の製造方法を示す図であり、まず、図2(A)に示すよ
うに、シリコンの単結晶インゴットから所定の厚みに切
り出されて形成されたウエハ11の両表面を酸化させて
SiO2 の絶縁膜12を形成する。
【0021】絶縁膜12を形成するための方法として
は、熱酸化膜形成法が使用される。この形成法としては
酸化雰囲気として、O2 を用いる方法、O2 −H2 Oに
よる方法、H2 Oの中での方法、H2 −O2 の燃焼によ
って生成されるH2 Oを用いた方法などが採用される。
この酸化を常圧のもとで行っても良く、あるいは高圧を
加えるようにしても良く、さらにはハロゲンを添加した
雰囲気での酸化を行っても良い。
は、熱酸化膜形成法が使用される。この形成法としては
酸化雰囲気として、O2 を用いる方法、O2 −H2 Oに
よる方法、H2 Oの中での方法、H2 −O2 の燃焼によ
って生成されるH2 Oを用いた方法などが採用される。
この酸化を常圧のもとで行っても良く、あるいは高圧を
加えるようにしても良く、さらにはハロゲンを添加した
雰囲気での酸化を行っても良い。
【0022】次いで、図2(B)に示すように、ウエハ
11の両表面のうち一方の表面の絶縁膜12を除去す
る。除去する方法としては、エッチングの技術が使用さ
れる。エッチングの方法としては、除去する面のみを露
出させて他の部分をレジスト材料によってマスクし、薬
液内に浸して一方の表面を除去するウエットエッチング
を採用しても良く、あるいは真空容器内を排気した後に
エッチング用の反応性ガスを導入し、それに高周波電力
などを印加してガスプラズマを生成させるようにしたド
ライエッチング技術を採用しても良い。
11の両表面のうち一方の表面の絶縁膜12を除去す
る。除去する方法としては、エッチングの技術が使用さ
れる。エッチングの方法としては、除去する面のみを露
出させて他の部分をレジスト材料によってマスクし、薬
液内に浸して一方の表面を除去するウエットエッチング
を採用しても良く、あるいは真空容器内を排気した後に
エッチング用の反応性ガスを導入し、それに高周波電力
などを印加してガスプラズマを生成させるようにしたド
ライエッチング技術を採用しても良い。
【0023】図2(C)に示すように、ウエハ11と同
様にシリコンの単結晶インゴットから所定の厚みに切り
出されて半導体基板本体を構成するウエハ13とウエハ
11とを絶縁膜12の部分を介して接合する。つまり、
一方面の絶縁膜12をまず除去した後に、他方面の除去
しなかった絶縁膜12を介してウエハ11,13相互を
接合する。接合するには、まず、これらのウエハ11,
13を密着させた状態で800℃以上、好ましくは11
00℃以上の温度に所定の時間保持する。
様にシリコンの単結晶インゴットから所定の厚みに切り
出されて半導体基板本体を構成するウエハ13とウエハ
11とを絶縁膜12の部分を介して接合する。つまり、
一方面の絶縁膜12をまず除去した後に、他方面の除去
しなかった絶縁膜12を介してウエハ11,13相互を
接合する。接合するには、まず、これらのウエハ11,
13を密着させた状態で800℃以上、好ましくは11
00℃以上の温度に所定の時間保持する。
【0024】両方の接着面は活性化し得る鏡面に仕上げ
られ、接着面にはOH基が形成されており、これらを室
温で接触させると、OH基同士が水素結合を起こして密
着する。熱処理を行うことにより、まず、脱水縮合反応
が起こり、水素結合がSi−O−Si結合に変化し、接
着する。この反応の進行で接着密度が増す。
られ、接着面にはOH基が形成されており、これらを室
温で接触させると、OH基同士が水素結合を起こして密
着する。熱処理を行うことにより、まず、脱水縮合反応
が起こり、水素結合がSi−O−Si結合に変化し、接
着する。この反応の進行で接着密度が増す。
【0025】脱水縮合反応で発生した水分は、一部が熱
処理中に界面を拡散して外部に抜ける。熱処理温度が低
いと未接着部分が発生するので、800℃以上、好まし
くは1000℃以上に保持する。加熱時間は2時間程度
に設定した。
処理中に界面を拡散して外部に抜ける。熱処理温度が低
いと未接着部分が発生するので、800℃以上、好まし
くは1000℃以上に保持する。加熱時間は2時間程度
に設定した。
【0026】図2(B)に示すように、一方面の絶縁膜
12を除去することにより、ウエハ11に反りが発生す
る場合には、図2(C)に示す接着工程において、両方
のウエハ11,13に圧力を加えるようにして、接着面
相互が確実に密着するようにする。
12を除去することにより、ウエハ11に反りが発生す
る場合には、図2(C)に示す接着工程において、両方
のウエハ11,13に圧力を加えるようにして、接着面
相互が確実に密着するようにする。
【0027】図2(D)は前記したようにして2枚のウ
エハを積層して半導体基板を形成した後に、これを室温
に戻した状態を示す。室温に戻すと、図2(D)に示す
ように積層された各部位における熱収縮の差によって、
ウエハ13側が凸となるようにして、反りないし湾曲が
半導体基板に発生する。
エハを積層して半導体基板を形成した後に、これを室温
に戻した状態を示す。室温に戻すと、図2(D)に示す
ように積層された各部位における熱収縮の差によって、
ウエハ13側が凸となるようにして、反りないし湾曲が
半導体基板に発生する。
【0028】そこで、図2(E)に示すように、ウエハ
11のうち、露出された側の面を研磨して、ウエハ11
の露出面を研磨する。研磨量を調整して内部応力による
反りをバランスさせることにより、ウエハ11の表面は
平坦となる。研磨の方法は、平面度の良くでたラップ定
盤に積層部材を押し付けて研磨剤を加えながら両者を相
対運動させることにより、ウエハ11の表面から僅かず
つシリコンの破片を取り去る。このようにして研磨する
ことにより、残ったウエハ11の部分により半導体素子
層11aが形成され、この部分の内部応力と絶縁膜12
の部分の内部応力とがバランスする。これにより、この
半導体素子層11aの表面は、寸法精度の優れ平坦度が
高くなる。
11のうち、露出された側の面を研磨して、ウエハ11
の露出面を研磨する。研磨量を調整して内部応力による
反りをバランスさせることにより、ウエハ11の表面は
平坦となる。研磨の方法は、平面度の良くでたラップ定
盤に積層部材を押し付けて研磨剤を加えながら両者を相
対運動させることにより、ウエハ11の表面から僅かず
つシリコンの破片を取り去る。このようにして研磨する
ことにより、残ったウエハ11の部分により半導体素子
層11aが形成され、この部分の内部応力と絶縁膜12
の部分の内部応力とがバランスする。これにより、この
半導体素子層11aの表面は、寸法精度の優れ平坦度が
高くなる。
【0029】さらに、積層状態の半導体基板の半導体素
子層11aに素子を形成した後にウエハをスライシング
することにより、半導体装置が形成される。
子層11aに素子を形成した後にウエハをスライシング
することにより、半導体装置が形成される。
【0030】このようにして製造したSOI構造の半導
体基板を用いて、半導体素子層11aに素子を形成すべ
く、ホトリソグラフィやドライエッチング工程の処理を
行うと、半導体素子層11aが高い平坦度となっている
ので、これらの工程におけるプロセス処理の歩留りを向
上させることが可能となる。
体基板を用いて、半導体素子層11aに素子を形成すべ
く、ホトリソグラフィやドライエッチング工程の処理を
行うと、半導体素子層11aが高い平坦度となっている
ので、これらの工程におけるプロセス処理の歩留りを向
上させることが可能となる。
【0031】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0032】たとえば、図示実施例ではSOI構造の半
導体基板を製造しているが、2枚のディスク状の部材を
相互に接合して半導体基板を製造する場合には、SOI
構造の半導体基板に限られず、他のタイプの半導体基板
の製造にも本発明を適用することができる。
導体基板を製造しているが、2枚のディスク状の部材を
相互に接合して半導体基板を製造する場合には、SOI
構造の半導体基板に限られず、他のタイプの半導体基板
の製造にも本発明を適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0034】(1).半導体基板本体に絶縁膜を介して形成
される半導体素子層の表面が平坦となったSOI基板な
どの半導体基板が得られる。
される半導体素子層の表面が平坦となったSOI基板な
どの半導体基板が得られる。
【0035】(2).半導体素子層の表面が平坦となった半
導体基板を用いて、これにホトリソグラフィやドライエ
ッチング処理を行うと、高い歩留りで半導体素子層に素
子を形成することができ、プロセスマージンを向上する
ことができる。
導体基板を用いて、これにホトリソグラフィやドライエ
ッチング処理を行うと、高い歩留りで半導体素子層に素
子を形成することができ、プロセスマージンを向上する
ことができる。
【図1】発明者が開発対象とした半導体基板の製造方法
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図2】本発明の一実施例である半導体基板の製造方法
を示す工程図である。
を示す工程図である。
11 シリコンウエハ 11a 半導体素子層 12 絶縁膜 13 シリコンウエハ(半導体基板本体)
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板本体とこれに絶縁膜を介して
形成される半導体素子層とを有する半導体基板を製造す
る半導体基板の製造方法であって、両表面に絶縁膜が形
成された第1の板材のうち一方面の絶縁膜を除去し、前
記半導体基板本体をなす第2の板材と前記第1の板材と
をこの第1の板材に形成された絶縁膜を介して相互に接
合し、前記第1の板材のうち露出した表面を研磨するこ
とを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体基板の製造方法で
あって、前記第1の板材と前記第2の板材とを前記絶縁
膜を介して接合する際にこれらに圧力を加えるようにし
たことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体基板の製
造方法であって、前記それぞれの板材はそれぞれシリコ
ンウエハであり、前記絶縁膜はSiO2 膜であることを
特徴とする半導体基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11502995A JPH08316441A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 半導体基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11502995A JPH08316441A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 半導体基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316441A true JPH08316441A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14652463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11502995A Pending JPH08316441A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 半導体基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009502534A (ja) * | 2005-07-30 | 2009-01-29 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 両面をプラズマ処理し、片面だけを湿式処理することによって面同士を互いに接着する方法 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11502995A patent/JPH08316441A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009502534A (ja) * | 2005-07-30 | 2009-01-29 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 両面をプラズマ処理し、片面だけを湿式処理することによって面同士を互いに接着する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5344524A (en) | SOI substrate fabrication | |
US5659192A (en) | SOI substrate fabrication | |
JP3900741B2 (ja) | Soiウェーハの製造方法 | |
JPH01315159A (ja) | 誘電体分離半導体基板とその製造方法 | |
JPS61296709A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0719738B2 (ja) | 接合ウェーハ及びその製造方法 | |
JPH098124A (ja) | 絶縁分離基板及びその製造方法 | |
JPH08505009A (ja) | ダイヤモンド上シリコンの回路構造物及びその製造方法 | |
JP3480480B2 (ja) | Soi基板の製造方法 | |
JP2961522B2 (ja) | 半導体電子素子用基板およびその製造方法 | |
JPH11330438A (ja) | Soiウエーハの製造方法ならびにこの方法で製造されるsoiウエーハ | |
JP2000030993A (ja) | Soiウェーハの製造方法およびsoiウェーハ | |
JPH0964319A (ja) | Soi基板およびその製造方法 | |
JPH08316441A (ja) | 半導体基板の製造方法 | |
JPH05275300A (ja) | 半導体ウェーハの貼合わせ方法 | |
JP3484961B2 (ja) | Soi基板の製造方法 | |
JPH01302740A (ja) | 誘電体分離半導体基板およびその製造方法 | |
JPS61174661A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPH02170514A (ja) | 半導体装置製造のためのシリコンウェーハ相互接着方法 | |
JPH04199632A (ja) | Soiウエハ及びその製造方法 | |
JP2993484B2 (ja) | 半導体基板の構造およびその製造方法 | |
JP3518083B2 (ja) | 基板の製造方法 | |
JPH0810672B2 (ja) | 平板の接着方法 | |
JPH0645429A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH10335254A (ja) | 半導体基板の製造方法 |