JPH0831622A - チップ可変抵抗 - Google Patents
チップ可変抵抗Info
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- JPH0831622A JPH0831622A JP6159770A JP15977094A JPH0831622A JP H0831622 A JPH0831622 A JP H0831622A JP 6159770 A JP6159770 A JP 6159770A JP 15977094 A JP15977094 A JP 15977094A JP H0831622 A JPH0831622 A JP H0831622A
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- JP
- Japan
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- film
- resistor
- region
- laser beam
- resistance value
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可動部がなく、抵抗値の増減調整が可能な、
安価なチップ可変抵抗を提供する。 【構成】 チップ可変抵抗において、レーザー光線によ
り抵抗値を増加できるA領域と、レーザー光線により抵
抗値を減少できるB領域とを形成し、A領域とB領域と
を電極16により直列に接続している。
安価なチップ可変抵抗を提供する。 【構成】 チップ可変抵抗において、レーザー光線によ
り抵抗値を増加できるA領域と、レーザー光線により抵
抗値を減少できるB領域とを形成し、A領域とB領域と
を電極16により直列に接続している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SMDであるチップ可
変抵抗に係り、特に抵抗値の増減が可能なチップ可変抵
抗に関するものである。
変抵抗に係り、特に抵抗値の増減が可能なチップ可変抵
抗に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。図8はかかる
従来のチップ抵抗の斜視図、図9は図8のA−A線断面
図である。
例えば、以下に示すようなものがあった。図8はかかる
従来のチップ抵抗の斜視図、図9は図8のA−A線断面
図である。
【0003】これらの図において、1はベースとなるセ
ラミック基板、2はセラミック基板1上に形成された厚
膜又は薄膜抵抗体、3は抵抗体2の一方の端と電気的に
接続された電極であり、セラミック基板1と抵抗体2の
一方の端部表面に形成されている。4は抵抗体2のもう
一方の端と電気的に接続された電極であり、セラミック
基板1と抵抗体2のもう一方の端部表面に形成されてい
る。5は電極3,4間の抵抗値調整のため、レーザー光
線等により抵抗体2が部分的に除去された部分を示して
おり、その除去部分5のセラミック基板1上の抵抗体2
は完全に除去されている。なお、抵抗体2が除去され抵
抗体2の断面積が減少することにより、抵抗値を増加す
ることができる。
ラミック基板、2はセラミック基板1上に形成された厚
膜又は薄膜抵抗体、3は抵抗体2の一方の端と電気的に
接続された電極であり、セラミック基板1と抵抗体2の
一方の端部表面に形成されている。4は抵抗体2のもう
一方の端と電気的に接続された電極であり、セラミック
基板1と抵抗体2のもう一方の端部表面に形成されてい
る。5は電極3,4間の抵抗値調整のため、レーザー光
線等により抵抗体2が部分的に除去された部分を示して
おり、その除去部分5のセラミック基板1上の抵抗体2
は完全に除去されている。なお、抵抗体2が除去され抵
抗体2の断面積が減少することにより、抵抗値を増加す
ることができる。
【0004】回路基板等に実装時には、電極3,4と回
路基板の電極(図示せず)間をハンダ等により電気・機
械的に接続するものである。図10は上記したレーザー
光線等による除去部分のカット距離と、電極間の抵抗値
変化の関係を示す図であり、レーザーカット距離の増加
とともに、抵抗値も増加する関係がある。
路基板の電極(図示せず)間をハンダ等により電気・機
械的に接続するものである。図10は上記したレーザー
光線等による除去部分のカット距離と、電極間の抵抗値
変化の関係を示す図であり、レーザーカット距離の増加
とともに、抵抗値も増加する関係がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上述
べた従来のチップ可変抵抗では、抵抗値を増加すること
はできても、減少することはできない。このため、回路
の機能調整等で1つの抵抗として、抵抗値を増加・減少
させる必要がある回路等には使用することができなかっ
た。したがって、この用途には抵抗値の増加・減少を、
ツマミ等を機械的に回すことにより可変するボリウム等
を使用するのが普通であり、可動部があるため、調整後
に抵抗値が変動することや、構造が複雑になり、価格が
高いという欠点があった。
べた従来のチップ可変抵抗では、抵抗値を増加すること
はできても、減少することはできない。このため、回路
の機能調整等で1つの抵抗として、抵抗値を増加・減少
させる必要がある回路等には使用することができなかっ
た。したがって、この用途には抵抗値の増加・減少を、
ツマミ等を機械的に回すことにより可変するボリウム等
を使用するのが普通であり、可動部があるため、調整後
に抵抗値が変動することや、構造が複雑になり、価格が
高いという欠点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を除去し、可動部が
なく、抵抗値の増減調整が可能な、安価なチップ可変抵
抗を提供することを目的とする。
なく、抵抗値の増減調整が可能な、安価なチップ可変抵
抗を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、チップ可変抵抗において、レーザー光線
により抵抗値を増加できる第1の領域と、レーザー光線
により抵抗値を減少できる第2の領域とを形成するよう
にしたものである。上記第1の領域と第2の領域を直列
又は並列に接続するようにする。
成するために、チップ可変抵抗において、レーザー光線
により抵抗値を増加できる第1の領域と、レーザー光線
により抵抗値を減少できる第2の領域とを形成するよう
にしたものである。上記第1の領域と第2の領域を直列
又は並列に接続するようにする。
【0008】更に、前記第2の領域は基板上に形成され
る導体膜と、この導体膜上に形成される絶縁膜と、この
絶縁膜上に形成される抵抗体膜と、前記導体膜と抵抗体
膜の一端部に電気的に接続される第1の電極と、前記抵
抗体膜の一方の端部のみに電気的に接続される第2の電
極とを有し、レーザー光線により前記抵抗体膜と絶縁膜
を簡単に蒸発させて除去するとともに、レーザー光線に
より前記導体膜を蒸発させ、その導体膜の材料が前記抵
抗体膜と絶縁膜の除去端面に融着した導体を付着させ、
抵抗値を減少させるようにしたものである。
る導体膜と、この導体膜上に形成される絶縁膜と、この
絶縁膜上に形成される抵抗体膜と、前記導体膜と抵抗体
膜の一端部に電気的に接続される第1の電極と、前記抵
抗体膜の一方の端部のみに電気的に接続される第2の電
極とを有し、レーザー光線により前記抵抗体膜と絶縁膜
を簡単に蒸発させて除去するとともに、レーザー光線に
より前記導体膜を蒸発させ、その導体膜の材料が前記抵
抗体膜と絶縁膜の除去端面に融着した導体を付着させ、
抵抗値を減少させるようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、チップ可変抵抗において、1
つのチップ抵抗内にレーザー光線により、抵抗値を増加
できる領域と、減少できる領域を形成するようにしたの
で、抵抗を調整するのに可動部がないため、耐振動性が
高く、しかも抵抗値の増加・減少の調整が可能であり、
低価格なチップ可変抵抗を得ることができる。
つのチップ抵抗内にレーザー光線により、抵抗値を増加
できる領域と、減少できる領域を形成するようにしたの
で、抵抗を調整するのに可動部がないため、耐振動性が
高く、しかも抵抗値の増加・減少の調整が可能であり、
低価格なチップ可変抵抗を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について順次説明す
る。図1は本発明の第1実施例を示すチップ可変抵抗の
斜視図、図2は図1のB−B線断面図、図3は図1のC
−C線断面図である。図1〜図3において、10はベー
スとなるセラミック基板、11はそのセラミック基板1
0上に形成された厚膜又は薄膜抵抗体膜であり、レーザ
ー光線により抵抗値を増加できるA領域(第1の領域)
を構成しており、左端に電極16が、右端に電極17が
接続されている。18はA領域の抵抗体膜がレーザー光
線により除去された抵抗体膜の除去部分を示している。
る。図1は本発明の第1実施例を示すチップ可変抵抗の
斜視図、図2は図1のB−B線断面図、図3は図1のC
−C線断面図である。図1〜図3において、10はベー
スとなるセラミック基板、11はそのセラミック基板1
0上に形成された厚膜又は薄膜抵抗体膜であり、レーザ
ー光線により抵抗値を増加できるA領域(第1の領域)
を構成しており、左端に電極16が、右端に電極17が
接続されている。18はA領域の抵抗体膜がレーザー光
線により除去された抵抗体膜の除去部分を示している。
【0011】12はそのセラミック基板10上に形成さ
れた導体膜であり、13はその導体膜上に形成される絶
縁膜、14はその絶縁膜13上に形成される抵抗体膜で
あり、この抵抗体膜14の左端は電極15に電気的に接
続され、抵抗体膜14の右端は電極16に接続されてい
る。このように、絶縁膜13は導体膜12と抵抗体膜1
4に挟まれる部分に形成され、導体膜12上に形成され
る絶縁膜13と抵抗体膜14は、レーザー光線によりカ
ットされて抵抗値を減少できる。つまり、レーザー光線
により抵抗値を減少できるB領域(第2の領域)を構成
している。
れた導体膜であり、13はその導体膜上に形成される絶
縁膜、14はその絶縁膜13上に形成される抵抗体膜で
あり、この抵抗体膜14の左端は電極15に電気的に接
続され、抵抗体膜14の右端は電極16に接続されてい
る。このように、絶縁膜13は導体膜12と抵抗体膜1
4に挟まれる部分に形成され、導体膜12上に形成され
る絶縁膜13と抵抗体膜14は、レーザー光線によりカ
ットされて抵抗値を減少できる。つまり、レーザー光線
により抵抗値を減少できるB領域(第2の領域)を構成
している。
【0012】ここで、絶縁膜13は、例えば、薄膜では
SiO2 、厚膜ではクロスオーバーガラス等からなり、
抵抗体膜14は、例えば、薄膜では五酸化タンタル(T
a2O5 、厚膜では酸化ルテニウム等からなり、レーザ
ー光線により簡単に蒸発する材質とする。また、導体膜
12は、例えば、薄膜ではAu膜、厚膜ではPd膜等か
らなり、レーザー光線で徐々に蒸発し、融着しやすい材
質からなる。
SiO2 、厚膜ではクロスオーバーガラス等からなり、
抵抗体膜14は、例えば、薄膜では五酸化タンタル(T
a2O5 、厚膜では酸化ルテニウム等からなり、レーザ
ー光線により簡単に蒸発する材質とする。また、導体膜
12は、例えば、薄膜ではAu膜、厚膜ではPd膜等か
らなり、レーザー光線で徐々に蒸発し、融着しやすい材
質からなる。
【0013】図4は本発明の第1実施例のチップ抵抗に
おける等価回路であり、レーザー光線により抵抗値を増
加できるA領域による抵抗と、レーザー光線により抵抗
値を減少することができるB領域による抵抗の直列合成
抵抗となる。このため、A領域の抵抗を増加させ、チッ
プ抵抗として抵抗値が増加しても、B領域の抵抗値を減
少させることにより、チップ抵抗として所定の抵抗値に
すること又は、所定の抵抗値よりも小さくすることが可
能である。また、その反対も可能である。
おける等価回路であり、レーザー光線により抵抗値を増
加できるA領域による抵抗と、レーザー光線により抵抗
値を減少することができるB領域による抵抗の直列合成
抵抗となる。このため、A領域の抵抗を増加させ、チッ
プ抵抗として抵抗値が増加しても、B領域の抵抗値を減
少させることにより、チップ抵抗として所定の抵抗値に
すること又は、所定の抵抗値よりも小さくすることが可
能である。また、その反対も可能である。
【0014】図5は本発明の第1実施例のチップ抵抗の
レーザー光線等による除去部分のカット距離と、電極間
の抵抗値変化の関係を示す図であり、図5の実線はA領
域、B領域のレーザ光線によるカット距離により抵抗値
が直線的増加・減少することを示す。点線は、A領域を
カットして抵抗値が増加し、B領域をカットしてA領域
をカットする前の抵抗値に戻った例を示す。
レーザー光線等による除去部分のカット距離と、電極間
の抵抗値変化の関係を示す図であり、図5の実線はA領
域、B領域のレーザ光線によるカット距離により抵抗値
が直線的増加・減少することを示す。点線は、A領域を
カットして抵抗値が増加し、B領域をカットしてA領域
をカットする前の抵抗値に戻った例を示す。
【0015】図6は本発明の第1実施例のチップ可変抵
抗のB領域の概略断面図である。この図において、20
はセラミック基板、21はそのセラミック基板20上に
形成された導体膜、22は導体膜21と抵抗体膜23間
に形成されている絶縁膜であり、抵抗体膜23の端部
(図の左側)は導体膜21と接続され、その他の部分
は、絶縁膜22により、導体膜21と抵抗体膜23は絶
縁されている。ここで、電流の変化を説明するために、
導体膜21には+電位を、抵抗体膜23には−電位を印
加した例を示す。
抗のB領域の概略断面図である。この図において、20
はセラミック基板、21はそのセラミック基板20上に
形成された導体膜、22は導体膜21と抵抗体膜23間
に形成されている絶縁膜であり、抵抗体膜23の端部
(図の左側)は導体膜21と接続され、その他の部分
は、絶縁膜22により、導体膜21と抵抗体膜23は絶
縁されている。ここで、電流の変化を説明するために、
導体膜21には+電位を、抵抗体膜23には−電位を印
加した例を示す。
【0016】以下、本発明の第1実施例のチップ可変抵
抗の抵抗の調整について、図7を参照しながら説明す
る。 (1)まず、図7(a)はレーザーによるカットを行う
前の状態を示し、電流は導体膜21の左端から抵抗体膜
23の右端へと流れる。 (2)そこで、図7(b)はレーザーによるカット開始
時の状態を示し、レーザー光線が当たった部分は抵抗体
膜23及び絶縁膜22に穴が開き、徐々に蒸発した導体
膜21の一部が、絶縁膜22の断面及び抵抗体膜23の
断面に融着し、その部分の導体膜21と抵抗体膜23間
が導通状態となる。このような技術としては、ICの中
間層の結合にレーザーを用いる、所謂、レーザーマイク
ロ結合加工などを挙げることができる。
抗の抵抗の調整について、図7を参照しながら説明す
る。 (1)まず、図7(a)はレーザーによるカットを行う
前の状態を示し、電流は導体膜21の左端から抵抗体膜
23の右端へと流れる。 (2)そこで、図7(b)はレーザーによるカット開始
時の状態を示し、レーザー光線が当たった部分は抵抗体
膜23及び絶縁膜22に穴が開き、徐々に蒸発した導体
膜21の一部が、絶縁膜22の断面及び抵抗体膜23の
断面に融着し、その部分の導体膜21と抵抗体膜23間
が導通状態となる。このような技術としては、ICの中
間層の結合にレーザーを用いる、所謂、レーザーマイク
ロ結合加工などを挙げることができる。
【0017】なお、この時のレーザー光線の条件は、蒸
発した導体膜21の材料が融着しやすい条件とする。こ
の時、抵抗体膜23の長さは電気的に短くなり、抵抗値
は小さくなる。 (3)最後に、図7(c)に示すように、レーザーによ
る抵抗体膜23のカットをほぼ終点まで実施すると、さ
らに抵抗体膜23の電気的な長さは短くなり、さらに抵
抗値は減少する。
発した導体膜21の材料が融着しやすい条件とする。こ
の時、抵抗体膜23の長さは電気的に短くなり、抵抗値
は小さくなる。 (3)最後に、図7(c)に示すように、レーザーによ
る抵抗体膜23のカットをほぼ終点まで実施すると、さ
らに抵抗体膜23の電気的な長さは短くなり、さらに抵
抗値は減少する。
【0018】なお、A領域カットによる抵抗値の増加の
説明は、従来技術と同じなので省略する。次に、本発明
の第2実施例について説明する。図11は本発明の第2
実施例を示すチップ可変抵抗の斜視図、図12は図11
のD−D線断面図、図13は図11のE−E線断面図で
ある。
説明は、従来技術と同じなので省略する。次に、本発明
の第2実施例について説明する。図11は本発明の第2
実施例を示すチップ可変抵抗の斜視図、図12は図11
のD−D線断面図、図13は図11のE−E線断面図で
ある。
【0019】図11〜図13において、30はベースと
なるセラミック基板、31はそのセラミック基板30上
に形成された厚膜又は薄膜抵抗体膜であり、レーザー光
線により抵抗値を増加できるA領域を構成しており、左
端に電極35が、右端に電極36が接続されている。3
7はA領域とB領域との絶縁分離部、38はA領域にお
いてレーザー光線により抵抗体膜が除去された抵抗体膜
の除去部分を示している。
なるセラミック基板、31はそのセラミック基板30上
に形成された厚膜又は薄膜抵抗体膜であり、レーザー光
線により抵抗値を増加できるA領域を構成しており、左
端に電極35が、右端に電極36が接続されている。3
7はA領域とB領域との絶縁分離部、38はA領域にお
いてレーザー光線により抵抗体膜が除去された抵抗体膜
の除去部分を示している。
【0020】32はそのセラミック基板30上に形成さ
れた導体膜であり、33はその導体膜上に形成される絶
縁膜、34はその絶縁膜33上に形成される抵抗体膜で
あり、この抵抗体膜34の左端は電極35に電気的に接
続され、抵抗体膜34の右端は電極36に接続されてい
る。図14はこの実施例のチップ抵抗における等価回路
であり、レーザー光線により抵抗値を増加できるA領域
による抵抗と、レーザー光線により抵抗値を減少するこ
とができるB領域による抵抗の並列合成抵抗となる。こ
のため、A領域の抵抗とB領域の抵抗値を調整すること
により、所望の抵抗値にすることができる。
れた導体膜であり、33はその導体膜上に形成される絶
縁膜、34はその絶縁膜33上に形成される抵抗体膜で
あり、この抵抗体膜34の左端は電極35に電気的に接
続され、抵抗体膜34の右端は電極36に接続されてい
る。図14はこの実施例のチップ抵抗における等価回路
であり、レーザー光線により抵抗値を増加できるA領域
による抵抗と、レーザー光線により抵抗値を減少するこ
とができるB領域による抵抗の並列合成抵抗となる。こ
のため、A領域の抵抗とB領域の抵抗値を調整すること
により、所望の抵抗値にすることができる。
【0021】上記したように、この実施例では、抵抗値
を増加できるA領域と、抵抗値を減少できるB領域を、
並列に接続した合成並列抵抗とすることにより、直列接
続時と同様に抵抗値を増加・減少することができる。高
周波回路においては、抵抗体膜と、導体膜間の静電容量
が問題となる場合があるが、絶縁膜に低誘電率の材料を
使用することにより対応できる。
を増加できるA領域と、抵抗値を減少できるB領域を、
並列に接続した合成並列抵抗とすることにより、直列接
続時と同様に抵抗値を増加・減少することができる。高
周波回路においては、抵抗体膜と、導体膜間の静電容量
が問題となる場合があるが、絶縁膜に低誘電率の材料を
使用することにより対応できる。
【0022】また、抵抗値を減少できる領域のみを内蔵
し、初期値より抵抗値を下げることを目的としたチップ
可変抵抗とすることも可能である。また、本発明は、上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲か
ら排除するものではない。
し、初期値より抵抗値を下げることを目的としたチップ
可変抵抗とすることも可能である。また、本発明は、上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲か
ら排除するものではない。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、チップ可変抵抗において、1つのチップ抵抗内
に、レーザー光線で抵抗値を増加できる領域と、減少で
きる領域を形成するようにしたので、抵抗を調整するの
に可動部がないため、耐振動性が高く、しかも抵抗値の
増加・減少の調整が可能であり、低価格なチップ可変抵
抗を得ることができる。
よれば、チップ可変抵抗において、1つのチップ抵抗内
に、レーザー光線で抵抗値を増加できる領域と、減少で
きる領域を形成するようにしたので、抵抗を調整するの
に可動部がないため、耐振動性が高く、しかも抵抗値の
増加・減少の調整が可能であり、低価格なチップ可変抵
抗を得ることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示すチップ可変抵抗の斜
視図である。
視図である。
【図2】図2は図1のB−B線断面図である。
【図3】図3は図1のC−C線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のチップ抵抗における等価
回路である。
回路である。
【図5】本発明の第1実施例のチップ抵抗のレーザー光
線等による除去部分のカット距離と、電極間の抵抗値変
化の関係を示す図である。
線等による除去部分のカット距離と、電極間の抵抗値変
化の関係を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例のチップ可変抵抗のB領域
の概略断面図である。
の概略断面図である。
【図7】本発明の第1実施例のチップ可変抵抗の抵抗の
調整方法の説明図である。
調整方法の説明図である。
【図8】従来のチップ抵抗の斜視図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】従来のチップ抵抗のレーザー光線等による除
去部分のカット距離と電極間の抵抗値変化の関係を示す
図である。
去部分のカット距離と電極間の抵抗値変化の関係を示す
図である。
【図11】本発明の第2実施例を示すチップ可変抵抗の
斜視図である。
斜視図である。
【図12】図11のD−D線断面図である。
【図13】図11のE−E線断面図である。
【図14】本発明の第2実施例のチップ抵抗における等
価回路である。
価回路である。
10,20,30 セラミック基板 11,14,23,31,34 厚膜又は薄膜抵抗体
膜 12,21,32 導体膜 13,22,33 絶縁膜 15,16,17,35,36 電極 18,38 抵抗体膜の除去部分 37 絶縁分離部
膜 12,21,32 導体膜 13,22,33 絶縁膜 15,16,17,35,36 電極 18,38 抵抗体膜の除去部分 37 絶縁分離部
Claims (4)
- 【請求項1】(a)レーザー光線により抵抗値を増加で
きる第1の領域と、(b)レーザー光線により抵抗値を
減少できる第2の領域とを形成したことを特徴とするチ
ップ可変抵抗。 - 【請求項2】 請求項1記載のチップ可変抵抗におい
て、前記第1の領域と第2の領域とを直列に接続したこ
とを特徴とするチップ可変抵抗。 - 【請求項3】 請求項1記載のチップ可変抵抗におい
て、前記第1の領域と第2の領域とを並列に接続したこ
とを特徴とするチップ可変抵抗。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載のチップ可変抵抗に
おいて、前記第2の領域は基板上に形成される導体膜
と、該導体膜上に形成される絶縁膜と、該絶縁膜上に形
成される抵抗体膜と、前記導体膜と抵抗体膜の一端部に
電気的に接続される第1の電極と、前記抵抗体膜の一方
の端部のみに電気的に接続される第2の電極とを有し、
レーザー光線により前記抵抗体膜と絶縁膜を簡単に蒸発
させて除去するとともに、レーザー光線により前記導体
膜を蒸発させ、その導体膜の材料が前記抵抗体膜と絶縁
膜の除去端面に融着した導体を付着させ、抵抗値を減少
させることを特徴とするチップ可変抵抗。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159770A JPH0831622A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | チップ可変抵抗 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159770A JPH0831622A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | チップ可変抵抗 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831622A true JPH0831622A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15700889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6159770A Withdrawn JPH0831622A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | チップ可変抵抗 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831622A (ja) |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP6159770A patent/JPH0831622A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |