JPH05283282A - チップコンデンサ及び該チップコンデンサを含む電子部品ユニット - Google Patents

チップコンデンサ及び該チップコンデンサを含む電子部品ユニット

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JPH05283282A
JPH05283282A JP4103724A JP10372492A JPH05283282A JP H05283282 A JPH05283282 A JP H05283282A JP 4103724 A JP4103724 A JP 4103724A JP 10372492 A JP10372492 A JP 10372492A JP H05283282 A JPH05283282 A JP H05283282A
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JP
Japan
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chip capacitor
electrode film
film
strip
electronic component
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Application number
JP4103724A
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English (en)
Inventor
Masaaki Iyori
公明 伊従
Arehandoro Pueru
プエル・アレハンドロ
Yasuo Sakai
康雄 酒井
Mika Itou
美香 伊藤
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TOWA ELECTRON KK
Original Assignee
TOWA ELECTRON KK
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量値の調整を簡単に入手可能なレーザ等で
トリミングすることで機械的に調整可能となし、移動通
信等の端末機器の軽薄短小化を可能とする。 【構成】 絶縁基板10上に、薄膜技術または厚膜技術
により電極膜11が設けられると共に、該電極膜11上
には、誘電体膜16を介して電極膜17が積層され、該
電極膜の微調整部をレーザ等のトリミング軌跡23で切
断することで容量値の微調整ができ、また、粗調整部を
トリミング軌跡24で切断することで容量値の粗調整が
なされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話機、携帯電
話機等の移動通信端末機器の他、各種高周波回路におい
てコンデンサの容量値を調整することで所定の特性を得
られる回路に用いるチップコンデンサ及び該チップコン
デンサを半導体や、その他の回路素子と共にプリント基
板等に実装し、一つの複合部品とした発振器や、フィル
ター等の電子部品ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンデンサとしては図7
から図9に示されているように、ステータと称される樹
脂等から成る台座1に、半円状の電極2と端子3が一体
となったものが固定されて、この上にセラミック等の誘
電体4と電極5及びロータ6が一体構造となっており、
電極5は調整用ツマミ7を導通材として端子8と接続さ
れていて、調整用ツマミ7が回転せられ、一体構造のロ
ータ6の斜線部9の面積が変化せられることで容量値が
可変される構造ものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、従来のコ
ンデンサは、調整用ツマミ7をドライバー等の工具で廻
すことにより、希望する容量値を得られる構造であるた
め、人為的作業が必要となる。また、このように人間が
調整を行なうため、調整部をあまり小さくできず、トリ
マーコンデンサそのものの大きさもこれに比例して大き
くせざるを得ない。したがって、このトリマーコンデン
サを用いた電子部品ユニット等も小型、薄型化を計る上
で設計者を悩ませる結果となる。
【0004】また、トリマーコンデンサを用いた場合、
調整作業後にもう一度半田リフロー等により製品に熱ス
トレスを加えた場合容量値が変化してしまい再度調整が
必要となる外、温度特性が悪いという問題点も有してい
た。
【0005】本発明、このような従来の技術が有する問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
容量値の調整を簡単に入手可能なレーザ等でトリミング
することで機械的に調整可能となし、以って移動通信等
の端末機器のより小型化、薄型化に寄与し得るチップコ
ンデンサ及び該チップコンデンサを含む電子部品ユニッ
トを提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】この目的のため、本発
明は、セラミック等の絶縁基板上に、薄膜技術または厚
膜技術により電極膜と誘電体膜が積層形成されて、該電
極膜の一部に粗調整部と微調整部が設けられ、該調整部
がレーザ等のトリミング手段により切断されることで容
量値が適宜に調整可能とされた構成を特徴とするもので
ある。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明に係るチップコンデンサの一例での平面
図、図2は同上A−A線に沿った断面図で、これら図に
おいて、セラミック等の絶縁基板10上に、第一電極膜
11が薄膜技術または厚膜技術により設けられ、該第一
電極膜11はその右約半面(図1参照)が短冊状部12
とされており、その各短冊状部の共通端部13は一方の
端子14と接続されている。第一電極膜11の左約半面
(図1参照)は板状部15とされ、第一電極膜11の上
方には、誘電体膜16を介して第二電極膜17が積層さ
れている。この場合、第一電極膜11の短冊状部12と
重なる第二電極膜17の右約半面(図1参照)は板状部
18とされると共に、第一電極膜11の板状部15の上
に重なる第二電極膜17の左約半面(図1参照)は短冊
状部19とされて、該短冊状部19の共通端部20は他
方の端子21と接続されている。更に両端子14、21
を除く前面には表面保護膜22が設けられている。
【0008】このようにして右約半面と左約半面に形成
された第一電極膜11と第二電極膜17が重なる面積、
更に詳しくは、第一電極膜11の短冊状部12と第二電
極膜17の板状部18が重なる面積と、第一電極膜11
の板状部15と第二電極膜17の短冊状部19が重なる
面積の割合を変えることで粗調整部と微調整部とに分け
ることができ、本実施例においては、右側の短冊状部1
2をレーザ等のトリミング軌跡23で切断することで容
量値の微調整ができ、また、左側の短冊状部19をレー
ザ等のトリミング軌跡24で切断することで容量値の粗
調整ができるパターンとなっている。
【0009】本発明に係るチップコンデンサの変形は可
能であり、図3から図5に他の変形態様が示されてい
る。本例は、多層構造のチップコンデンサであって、図
3は平面図、図4は同上B−B線に沿った断面図、図5
は分解説明図で、これら図において、図1及び図2と対
応する構成部分は同じ参照番号で示している。
【0010】更に説明すると、絶縁基板10上に、第一
電極膜11が設けられて、その短冊状部12(図5参
照)の共通端部13は端子21と接続されている。な
お、第一電極膜11における短冊状部12の短冊の形状
は、容量値の粗調整時における変化量を大きくするた
め、途中より幅広くして幅広部25とされている(図5
参照)。第一電極膜11の上方には、誘電体膜16を介
して第二電極膜17が積層形成され、該第二電極膜17
における短冊状部19(図5参照)の共通端部20は端
子14と接続され、更に第二電極膜17の上方には、誘
電体膜26を介して第一電極膜11と同一形状の第三電
極膜27が積層されて、該第三電極膜27における短冊
状部28(図5参照)の共通端部29は端子21と接続
され、更に両端子14、21を除く前面には表面保護膜
22が設けられて多層構造とされている。
【0011】このようにして右約半面と左約半面に形成
された第一電極膜11、第二電極膜17及び第三電極膜
27が相互に重なる面積の割合を変えることで粗調整部
と微調整部とに分けることができ、本例においては、右
側の第二電極膜17の短冊状部19をレーザ等のトリミ
ング軌跡23で切断することで容量値の微調整が行わ
れ、また、左側の第一、第三電極膜11、27の短冊状
部12、28をレーザ等のトリミング軌跡24で切断す
ることで容量値の粗調整が行われる。
【0012】因みに、図1及び図2に示されているパタ
ーン構造により、その誘電体膜16の誘電率と膜厚を変
えてチップコンデンサの実験をした。その結果は次のと
おりである。
【0013】(実験1) 1.6×0.8×0.6t
(mm)のセラミック基板10上に、図1のパターンを
薄膜技術にて形成し、誘電体膜16には誘電率3.5の
ものを使用し、この膜厚を5μmとした時、容量値範囲
0.9〜1.6PF、Q値100以上、共振周波数4.
8〜6.3GHZ、微調整部(図1における右側短冊状
部12)のトリミング軌跡23による1カット変化量
0.128PF、粗調整部(図1における左側短冊状部
19)のトリミング軌跡24による1カット変化量0.
12PFのチップコンデンサが得られた。また、誘電体
膜16の膜厚を3μmとした時、容量値範囲1.5〜
2.6PF、Q値100以上、共振周波数3.7〜4.
9GHZ、微調整部の1カット変化量0.044PF、
粗調整部の1カット変化量0.18PFのチップコンデ
ンサが得られた。
【0014】(実験2) 実験1に用いた基板10上に
図1のパターンを薄膜技術にて形成し、誘電体膜16に
は誘電率10のものを使用し、この膜厚を5μmとした
時、容量値範囲2.6〜4.5PF、Q値100以上、
共振周波数2.8〜3.7GHZ、微調整部(図1にお
ける右側短冊状部12)のトリミング軌跡23による1
カット変化量0.076PF、粗調整部(図1における
左側短冊状部19)のトリミング軌跡24による1カッ
ト変化量0.38PFのチップコンデンサが得られた。
また、誘電体膜16の膜厚を3μmとした時、容量値範
囲4.3〜7.5PF、Q値100以上、共振周波数
2.2〜2.9GHZ、微調整部の1カット変化量0.
13PF、粗調整部の1カット変化量0.51PFのチ
ップコンデンサが得られた。
【0015】なお、本発明に係るチップコンデンサの説
明にあたり、具体例を挙げて詳細な説明を行なったが、
本チップコンデンサは種々の変形が可能であり、例え
ば、前記のように短冊の形状、または本数を変えたもの
や多層構造のもの等の外、調整部を一個所だけにした構
造等も可能である。
【0016】このように、本発明に係るチップコンデン
サは、レーザ等のトリミング軌跡により容量値の調整が
広範囲に亘り、かつ短時間でなされるものであるから、
本チップコンデンサをプリント基板等にパターニング技
術により、半導体、抵抗器等の部品と共に実装すれば、
従来品に比し、格段に優れた特性を有する電子部品ユニ
ットが得られる。
【0017】例えば、図6に示されているように、クラ
ップ発振回路を用いたV、C、O(電圧制御発振器)の
共振部30に、前記実験にて得られた容量値範囲2.6
〜4.5PFの本チップコンデンサを用いると発振周波
数800〜950MHZの周波数レンジを持つ発振器が
得られ、更には従来用いていたトリマーコンデンサと本
チップコンデンサの実装面積を比較すると、従来の約1
/10ですみ、ユニットとしての小型化が計れた。
【0018】
【発明の効果】しかして本発明によれば、容量値の調整
は、入手簡単なレーザ等のトリミング機器により行われ
るものであるから、従来のトリマーコンデンサを用い、
出力特性を監視しながら人為的に調整を行っていたのに
対し、きわめて短時間での調整が可能となる外、実装面
積で従来の約90%減となり、更に部品高さも1mm以
上低くなった。したがって、移動通信等の端末機や電子
部品ユニット等の軽薄短小化に寄与し得ること多大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップコンデンサの一例での平面
図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明に係るチップコンデンサの他例を示す平
面図である。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】本発明に係るチップコンデンサの他例を示す分
解説明図である。
【図6】本発明に係るチップコンデンサを用いた電子部
品ユニットの一例を示す電圧制御発振器の回路図であ
る。
【図7】従来のチップコンデンサを示す平面図である。
【図8】図7のC−C線に沿った断面図である。
【図9】従来のチップコンデンサの部分説明図である。
【符号の説明】
10 絶縁基板 11 第一電極膜 12、19 短冊状部 14、21 端子 16 誘電体膜 17 第二電極膜 23、24 トリミング軌跡 26 誘電体膜 27 第三電極膜 28 短冊状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 美香 神奈川県秦野市室町2番44号 東和エレク トロン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック等の絶縁基板上に、薄膜技術
    または厚膜技術により電極膜と誘電体膜が積層形成さ
    れ、該電極膜の調整部がレーザ等のトリミング手段によ
    り切断されることで容量値が適宜に調整可能とされた構
    成を特徴とするチップコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記調整部が短冊状に形成されたことを
    特徴とする請求項1のチップコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記調整部が粗調整部と微調整部とに分
    けられたことを特徴とする請求項1または2のチップコ
    ンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のチップコンデンサ
    を用いた構成を特徴とする電子部品ユニット。
JP4103724A 1992-03-30 1992-03-30 チップコンデンサ及び該チップコンデンサを含む電子部品ユニット Pending JPH05283282A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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