JPH11111554A - 積層セラミック電子部品およびそのトリミング方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品およびそのトリミング方法

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JPH11111554A
JPH11111554A JP26526897A JP26526897A JPH11111554A JP H11111554 A JPH11111554 A JP H11111554A JP 26526897 A JP26526897 A JP 26526897A JP 26526897 A JP26526897 A JP 26526897A JP H11111554 A JPH11111554 A JP H11111554A
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JP
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electrodes
trimming
ceramic
multilayer ceramic
capacitance
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JP26526897A
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English (en)
Inventor
Norimasa Asakura
教真 朝倉
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層セラミックコンデンサのような容量成分
を形成する積層セラミック電子部品の容量値を所望の値
に調整するためのトリミングを、電極の除去によらずに
行なえるようにし、電極の除去による耐候性の低下を防
止する。 【解決手段】 内部導体として、互いの間で容量を形成
するように、各々の端縁を互いに対向させた状態で突き
合わせ電極28〜31を形成し、対をなす突き合わせ電
極28〜31が対向する領域にトリミング予定部分32
を設け、トリミング予定部分32においてセラミック層
22を外部から部分的に除去することによって、突き合
わせ電極28〜31間で形成される容量を減少させるよ
うにトリミングする。トリミング跡33,34には、突
き合わせ電極28〜31が露出しないため、耐候性が確
保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層セラミック
電子部品およびそのトリミング方法に関するもので、特
に、たとえば積層セラミックコンデンサ、LC複合部品
のように容量成分を形成している積層セラミック電子部
品およびその容量調整のためのトリミング方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば積層セラミックコンデンサにお
いて、積層セラミックコンデンサを完成させてから、静
電容量の微調整のためのトリミングが行なわれることが
ある。このようなトリミングに適した積層セラミックコ
ンデンサとして、図3または図4に示す構造のものが提
案されている。
【0003】図3および図4に示した積層セラミックコ
ンデンサ1および2は、ともに、周知の積層セラミック
コンデンサと同様、複数のセラミック層3とセラミック
層3の特定の界面に沿って形成される複数対の内部電極
4および5とを有するセラミック積層体6を備える。各
対をなす内部電極4および5は、各々の面を互いに対向
させて容量を形成する。また、セラミック積層体6の各
端部には、外部端子電極7および8が形成される。上述
の各対をなす内部電極4および5のうち、一方の内部電
極4は、外部端子電極7に接続され、他方の内部電極5
は、外部端子電極8に接続される。このようにして、各
対をなす内部電極4および5間にそれぞれ形成された容
量は、外部端子電極7および8によって、並列接続され
ながら外部に取り出される。
【0004】このような構造の積層セラミックコンデン
サ1および2において、トリミングを可能とするため、
図3に示した積層セラミックコンデンサ1にあっては、
セラミック積層体6の外表面上に、トリミング用外部電
極9が形成され、セラミック積層体6の内部であってセ
ラミック層3の特定の界面に沿って、各々の端縁を互い
に対向させた状態でトリミング用内部電極10および1
1が形成されている。トリミング用内部電極10および
11は、それぞれ、外部端子電極7および8に接続され
る。また、トリミング用内部電極10および11は、ト
リミング用外部電極9に対して各々の面を対向させて容
量をそれぞれ形成している。これら容量は、トリミング
用外部電極9によって直列接続されながら、外部端子電
極7および8によって取り出される。
【0005】このような積層セラミックコンデンサ1の
全体としての容量を所望の値とするようにトリミングす
るため、図3において破線で示すように、トリミング用
外部電極9の少なくとも一部が除去される。これによっ
て、トリミング用外部電極9とトリミング用内部電極1
0および/または11とが有効に対向する面積が少なく
なり、トリミング用外部電極9とトリミング用内部電極
10および11との対向によって形成される容量が減少
して、所望の容量値が得られる。
【0006】他方、図4に示した積層セラミックコンデ
ンサ2にあっては、セラミック積層体6の外表面上に、
トリミング用外部電極12が形成され、セラミック積層
体6の内部であってセラミック層3の特定の界面に沿っ
て、トリミング用内部電極13が形成されている。トリ
ミング用外部電極12は、外部端子電極8に接続され、
トリミング用内部電極13は、外部端子電極7に接続さ
れる。また、トリミング用外部電極12とトリミング用
内部電極13とは、各々の面を互いに対向させて容量を
形成し、この容量は、外部端子電極7および8によって
取り出される。
【0007】このような積層セラミックコンデンサ2の
全体としての容量を所望の値とするようにトリミングす
るため、図4において破線で示すように、トリミング用
外部電極12の少なくとも一部が除去される。これによ
って、トリミング用外部電極12とトリミング用内部電
極13とが有効に対向する面積が少なくなり、トリミン
グ用外部電極12とトリミング用内部電極13との対向
によって形成される容量が減少して、所望の容量値が得
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の図3および図4
にそれぞれ示したトリミング方法は、それぞれ、トリミ
ング用外部電極9および12の少なくとも一部を除去す
ることによって容量を調整しようとするものであるの
で、トリミング後において、トリミング用外部電極9お
よび12の断面が露出したり、トリミング用外部電極9
および12とセラミック層3との界面が露出したりする
ことになり、これらの部分での耐候性の確保が必要とな
る。そのため、トリミング用外部電極9および12に
は、化学的に安定な材料を用いたり、あるいは、トリミ
ング後において、トリミング用外部電極9および12の
表面に、めっき、ガラスコート等の処置を施したりしな
ければならない。
【0009】また、上述のように、トリミング用外部電
極9および12の少なくとも一部を除去することによっ
て容量を調整しようとするとき、トリミング用外部電極
9および12の端部から順次除去するようにしないと、
トリミング用電極9および12の分断が生じ、容量値が
激減することがある。そのため、トリミング工程におい
て、トリミング用外部電極9および12の除去すべき位
置を正確に認識する必要があり、トリミング作業が煩雑
になる。
【0010】また、トリミング用外部電極9および12
には、銅または銀を用いることが多いが、このような金
属は比較的延展性に富むため、トリミング用外部電極9
および12がトリミングによって除去された領域と残さ
れた領域との境界線が明確に現れず、トリミングによっ
て除去されたはずの領域にも、トリミング用外部電極9
および12を構成する金属の一部が延び出すことがあ
る。このことは、容量の微調整を困難にする。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得る、積層セラミック電子部品およびそのトリ
ミング方法を提供しようとすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のセラ
ミック層およびセラミック層の特定の界面に沿って形成
される内部導体を有するセラミック積層体を備え、内部
導体の少なくとも一部によって容量成分を形成するよう
に構成された、積層セラミック電子部品にまず向けられ
るものであって、上述した技術的課題を解決するため、
内部導体が、互いの間で容量を形成するように、各々の
端縁を互いに対向させた状態で配置される、少なくとも
1対の突き合わせ電極を備え、セラミック積層体には、
対をなす突き合わせ電極間で形成される容量を減少させ
るようにトリミングするため、当該対をなす突き合わせ
電極が対向する領域においてセラミック層を外部から部
分的に除去することが予定されたトリミング予定部分が
設けられていることを特徴としている。
【0013】上述の積層セラミック電子部品において、
トリミング予定部分は、セラミック積層体の互いに対向
する両面のそれぞれに関連して設けられていることが好
ましい。また、この発明に係る積層セラミック電子部品
において、トリミング予定部分に対して既にトリミング
が実施された場合、セラミック積層体には、対をなす突
き合わせ電極が対向する領域においてセラミック層を外
部から部分的に除去したトリミング跡が形成されてい
る。
【0014】また、この発明に係る積層セラミック電子
部品において、内部導体は、複数対の突き合わせ電極を
備えていてもよい。この場合、各対をなす突き合わせ電
極のそれぞれの端縁は、セラミック積層体の積層方向に
整列されるのが好ましい。また、この発明に係る積層セ
ラミック電子部品において、内部導体は、たとえば積層
セラミックコンデンサを構成するように、さらに、各々
の面を互いに対向させて容量を形成する複数対の内部電
極を備えていてもよい。
【0015】この発明は、また、複数のセラミック層お
よびセラミック層の特定の界面に沿って形成される内部
導体を有するセラミック積層体を備え、内部導体の少な
くとも一部によって容量成分を形成するように構成さ
れ、さらに、内部導体が、互いの間で容量を形成するよ
うに、各々の端縁を互いに対向させた状態で配置され
る、少なくとも1対の突き合わせ電極を備えている、積
層セラミック電子部品をトリミングする方法にも向けら
れ、上述した技術的課題を解決するため、対をなす突き
合わせ電極が対向する領域においてセラミック層を外部
から部分的に除去することによって、当該対をなす突き
合わせ電極間で形成される容量を減少させるようにトリ
ミングする工程を備えることを特徴としている。
【0016】上述したセラミック層を外部から除去する
工程において、セラミック層における、突き合わせ電極
の対向する端縁間に挟まれた部分より外側に位置する部
分が除去されても、セラミック層における、突き合わせ
電極の対向する端縁間に挟まれた部分が除去されても、
これら双方が除去されてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明は、容量成分を形成する
積層セラミック電子部品全般に適用可能であるが、以下
に、この発明の実施形態の説明を積層セラミックコンデ
ンサに関連して行なう。図1は、この発明の一実施形態
による積層セラミック電子部品としての積層セラミック
コンデンサ21を示す断面図である。
【0018】積層セラミックコンデンサ21は、周知の
積層セラミックコンデンサと同様、また、図3および図
4に示した積層セラミックコンデンサ1および2と同
様、複数のセラミック層22とセラミック層22の特定
の界面に沿って形成される内部導体としての複数対の内
部電極23および24とを有するセラミック積層体25
を備える。各対をなす内部電極23および24は、各々
の面を互いに対向させて容量を形成する。また、セラミ
ック積層体25の各端部には、外部端子電極26および
27が形成される。上述の各対をなす内部電極23およ
び24のうち、一方の内部電極23は、外部端子電極2
6に接続され、他方の内部電極24は、外部端子電極2
7に接続される。このようにして、各対をなす内部電極
23および24間にそれぞれ形成された容量は、外部端
子電極26および27によって、並列接続されながら外
部に取り出される。
【0019】このような構造の積層セラミックコンデン
サ21において、トリミングを可能とするため、セラミ
ック積層体25の内部であって、内部電極23および2
4が形成された位置より外側にあるセラミック層22の
特定の界面に沿って、各々の端縁を互いに対向させた状
態で、たとえば2対の突き合わせ電極28および29な
らびに30および31が形成されている。突き合わせ電
極28および30は一方の外部端子電極26に接続さ
れ、突き合わせ電極29および31は他方の外部端子電
極27に接続される。また、対をなす各一方の突き合わ
せ電極28および30と各他方の突き合わせ電極29お
よび31とは、上述したような各端縁の対向によって互
いの間に容量を形成し、これらの容量が、外部端子電極
26および27によって取り出される。
【0020】このような積層セラミックコンデンサ21
の全体としての容量を所望の値とするため、上述した突
き合わせ電極28および30と突き合わせ電極29およ
び31との間に形成される容量を減少させるようにトリ
ミングされる。その目的で、セラミック積層体25に
は、対をなす突き合わせ電極28および30と突き合わ
せ電極29および31とが対向する領域においてセラミ
ック層22を部分的に除去することが予定されたトリミ
ング予定部分32が設けられる。
【0021】この実施形態のように、突き合わせ電極2
8〜31が複数対形成される場合、各対をなす突き合わ
せ電極28〜31のそれぞれの端縁は、セラミック積層
体25の積層方向に整列されることが好ましい。これに
よって、突き合わせ電極28〜31のいずれかがトリミ
ング予定部分32内に突入することがなく、その結果、
トリミング予定部分32を整った形状とすることができ
る。したがって、トリミング時において、突き合わせ電
極28〜31のいずれかを誤って除去してしまうことを
防止でき、トリミング操作を容易にすることができる。
【0022】図1では、上述したトリミング予定部分3
2において、セラミック層22を外部から部分的に除去
したトリミング跡33が実線で示され、また、別の態様
でセラミック層22を外部から部分的に除去したトリミ
ング跡34が1点鎖線で示されている。実線で示したト
リミング跡33は、セラミック層22における、突き合
わせ電極28〜31の対向する端縁間に挟まれた部分よ
り外側に位置する部分が除去された結果として形成され
たものである。他方、1点鎖線で示したトリミング跡3
4は、セラミック層22における、突き合わせ電極28
〜31の対向する端縁間に挟まれた部分が除去された結
果として形成されたものである。
【0023】これらトリミング跡33および34の各々
は、セラミック積層体25の外部から、たとえばレーザ
ビームを照射したり、サンドブラストを適用したりする
ことによって形成されるものであるが、その深さや幅が
増すに従って、突き合わせ電極28および30と突き合
わせ電極29および31との間で形成される容量が減少
し、これに応じて、外部端子電極26および27間で取
り出される積層セラミックコンデンサ21全体としての
容量が減少する。したがって、このように容量が減少
し、積層セラミックコンデンサ21全体としての容量が
所望の値になるまで、トリミング操作が実施される。一
例として、設計容量が2pFの積層セラミックコンデン
サにおいて、たとえばトリミング跡34を形成するよう
なトリミングを実施したとき、設計容量の10%に当た
る0.2pFの容量減少が確認された。
【0024】一般的に、トリミング跡33をもたらすよ
うなトリミング態様は、容量値の必要な調整幅が比較的
小さい場合に適し、トリミング跡34をもたらすような
トリミング態様は、容量値の必要な調整幅が比較的大き
い場合に適している。したがって、必要とする容量値の
調整幅の大きさに応じて、これらトリミング態様が使い
分けられる。また、両者のトリミング態様が同時に採用
されてもよい。
【0025】図2は、この発明の他の実施形態による積
層セラミック電子部品としての積層セラミックコンデン
サ41を示す断面図である。この積層セラミックコンデ
ンサ41は、上述した積層セラミックコンデンサ21と
共通する多くの要素を備えているので、図2において、
図1に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0026】図2に示した積層セラミックコンデンサ4
1は、トリミング予定部分がセラミック積層体25aの
互いに対向する両面のそれぞれに関連して設けられてい
ることを特徴としている。すなわち、セラミック積層体
25aの上面側に形成された突き合わせ電極28〜31
が対向する領域に設けられたトリミング予定部分32に
加えて、セラミック積層体25aの下面側にも、たとえ
ば2対の突き合わせ電極42および43ならびに44お
よび45が形成され、これら突き合わせ電極42〜45
が対向する領域にトリミング予定部分47が設けられて
いる。
【0027】より詳細には、セラミック積層体25aの
内部であって、内部電極23および24が形成された位
置より下側にあるセラミック層22の特定の界面に沿っ
て、各々の端縁を互いに対向させて容量を形成する状態
で、2対の突き合わせ電極42および43ならびに44
および45が形成されている。したがって、セラミック
積層体25aには、対をなす突き合わせ電極42および
44と突き合わせ電極43および45とが対向する領域
においてセラミック層22を部分的に除去することが予
定されたトリミング予定部分47が設けられる。
【0028】突き合わせ電極42および44は一方の外
部端子電極26に接続され、突き合わせ電極43および
45は他方の外部端子電極27に接続され、上述した突
き合わせ電極42〜45によって形成された容量は、外
部端子電極26および27によって取り出される。した
がって、積層セラミックコンデンサ41の全体としての
容量を所望の値とするため、上述した突き合わせ電極4
2および44と突き合わせ電極43および45との間に
形成される容量を減少させるようにトリミング予定部分
47においてトリミングすることもできる。
【0029】このような積層セラミックコンデンサ41
によれば、トリミング操作は、トリミング予定部分32
および47のいずれに対しても行なうことができる。し
たがって、トリミングを実施するとき、積層セラミック
コンデンサ41の表裏を区別したり、積層セラミックコ
ンデンサ41を表裏に関して一定の方向に向けておいた
りするといった煩雑な操作を必要としない。
【0030】また、トリミング操作は、積層セラミック
コンデンサ41の製造段階で行なわれたり、回路基板へ
の実装後に行なわれたりするが、実装後に行なう場合、
特に注目すべきは、積層セラミックコンデンサ41が表
裏いずれの側を上方に向けて実装されても、トリミング
を行なうことができるということである。以上、この発
明を図示した積層セラミックコンデンサ21および41
に関連して説明したが、この発明は、たとえばLC複合
部品のように容量成分を形成するものである限り、他の
積層セラミック電子部品にも適用することができる。
【0031】また、図示した実施形態では、1つのトリ
ミング予定部分32または47に関して、2対の突き合
わせ電極28〜31または42〜45が形成されたが、
突き合わせ電極の対の数は任意であり、たとえば1対で
も3対以上でもよい。
【0032】
【発明の効果】このように、この発明によれば、セラミ
ック積層体に含まれる複数のセラミック層の特定の界面
に沿って形成される内部導体として、互いの間で容量を
形成するように、各々の端縁を互いに対向させた状態で
配置される、少なくとも1対の突き合わせ電極が形成さ
れ、トリミングにあたり、対をなす突き合わせ電極間で
形成される容量を減少させて所望の容量値を得るように
するため、対をなす突き合わせ電極が対向する領域にお
いてセラミック層を外部から部分的に除去することが行
なわれる。したがって、この除去後のトリミング跡にお
いて、突き合わせ電極の断面を露出させたり、突き合わ
せ電極とセラミック層との界面を露出させたりすること
がないので、トリミングによって積層セラミック電子部
品の耐候性を劣化させることがない。
【0033】また、上述のように、トリミングにあた
り、突き合わせ電極を除去せず、セラミック層を除去す
るので、たとえば突き合わせ電極をトリミング時に誤っ
て分断して、容量値を激減させることがない。したがっ
て、トリミングによる容量値の調整を失敗なく行なうこ
とができる。また、突き合わせ電極を構成する金属の延
展性が問題となり、容量の微調整を困難にすることもな
い。
【0034】この発明に係る積層セラミック電子部品に
おいて、トリミング予定部分が、セラミック積層体の互
いに対向する両面のそれぞれに関連して設けられている
と、トリミング操作は、両面のトリミング予定部分のい
ずれに対しても行なうことができるようになるので、ト
リミングを実施するとき、積層セラミック電子部品の表
裏を区別したり、積層セラミック電子部品を表裏に関し
て一定の方向に向けておいたりするといった煩雑な操作
を必要としないばかりでなく、トリミング操作を実装後
に行なう場合、積層セラミック電子部品が表裏いずれの
側を上方に向けて実装されても、トリミングを行なうこ
とができる。
【0035】また、この発明に係る積層セラミック電子
部品において、複数対の突き合わせ電極を備える場合、
各対をなす突き合わせ電極のそれぞれの端縁が、セラミ
ック積層体の積層方向に整列されていると、突き合わせ
電極のいずれかがトリミング予定部分内に突入すること
がなく、その結果、トリミング予定部分を整った形状と
することができる。したがって、トリミング時におい
て、突き合わせ電極のいずれかを誤って除去してしまう
ことを防止でき、トリミング操作を容易にすることがで
きる。
【0036】この発明に係る積層セラミック電子部品の
トリミング方法において、セラミック層を除去すると
き、セラミック層における、突き合わせ電極の対向する
端縁間に挟まれた部分より外側に位置する部分を除去す
るようにすれば、比較的小さい調整幅で容量値を調整す
ることが容易になり、セラミック層における、突き合わ
せ電極の対向する端縁間に挟まれた部分を除去するよう
にすれば、比較的大きい調整幅で容量値を調整すること
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による積層セラミック電
子部品としての積層セラミックコンデンサ21を示す断
面図である。
【図2】この発明の他の実施形態による積層セラミック
電子部品としての積層セラミックコンデンサ41を示す
断面図である。
【図3】この発明にとって興味ある従来の積層セラミッ
クコンデンサ1を示す断面図である。
【図4】この発明にとって興味ある従来の積層セラミッ
クコンデンサ2を示す断面図である。
【符号の説明】
21,41 積層セラミックコンデンサ(積層セラミッ
ク電子部品) 22 セラミック層 23,24 内部電極(内部導体) 25,25a セラミック積層体 28〜31,42〜45 突き合わせ電極(内部導体) 32,47 トリミング予定部分 33,34 トリミング跡

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセラミック層および前記セラミッ
    ク層の特定の界面に沿って形成される内部導体を有する
    セラミック積層体を備え、前記内部導体の少なくとも一
    部によって容量成分を形成するように構成された、積層
    セラミック電子部品であって、 前記内部導体は、互いの間で容量を形成するように、各
    々の端縁を互いに対向させた状態で配置される、少なく
    とも1対の突き合わせ電極を備え、 前記セラミック積層体には、対をなす前記突き合わせ電
    極間で形成される容量を減少させるようにトリミングす
    るため、当該対をなす突き合わせ電極が対向する領域に
    おいて前記セラミック層を外部から部分的に除去するこ
    とが予定されたトリミング予定部分が設けられているこ
    とを特徴とする、積層セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記トリミング予定部分は、前記セラミ
    ック積層体の互いに対向する両面のそれぞれに関連して
    設けられている、請求項1に記載の積層セラミック電子
    部品。
  3. 【請求項3】 複数のセラミック層および前記セラミッ
    ク層の特定の界面に沿って形成される内部導体を有する
    セラミック積層体を備え、前記内部導体の少なくとも一
    部によって容量成分を形成するように構成された、積層
    セラミック電子部品であって、 前記内部導体は、互いの間で容量を形成するように、各
    々の端縁を互いに対向させた状態で配置される、少なく
    とも1対の突き合わせ電極を備え、 前記セラミック積層体には、対をなす前記突き合わせ電
    極が対向する領域において前記セラミック層を外部から
    部分的に除去したトリミング跡が形成されていることを
    特徴とする、積層セラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 前記内部導体は、複数対の前記突き合わ
    せ電極を備え、各対をなす前記突き合わせ電極のそれぞ
    れの端縁は、前記セラミック積層体の積層方向に整列さ
    れる、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層セラミ
    ック電子部品。
  5. 【請求項5】 前記内部導体は、さらに、各々の面を互
    いに対向させて容量を形成する複数対の内部電極を備え
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の積層セラミッ
    ク電子部品。
  6. 【請求項6】 複数のセラミック層および前記セラミッ
    ク層の特定の界面に沿って形成される内部導体を有する
    セラミック積層体を備え、前記内部導体の少なくとも一
    部によって容量成分を形成するように構成され、さら
    に、前記内部導体は、互いの間で容量を形成するよう
    に、各々の端縁を互いに対向させた状態で配置される、
    少なくとも1対の突き合わせ電極を備えている、積層セ
    ラミック電子部品をトリミングする方法であって、 対をなす前記突き合わせ電極が対向する領域において前
    記セラミック層を外部から部分的に除去することによっ
    て、当該対をなす突き合わせ電極間で形成される容量を
    減少させるようにトリミングする工程を備えることを特
    徴とする、積層セラミック電子部品のトリミング方法。
  7. 【請求項7】 前記セラミック層を外部から除去する工
    程において、前記セラミック層における、前記突き合わ
    せ電極の対向する端縁間に挟まれた部分より外側に位置
    する部分が除去される、請求項6に記載の積層セラミッ
    ク電子部品のトリミング方法。
  8. 【請求項8】 前記セラミック層を外部から除去する工
    程において、前記セラミック層における、前記突き合わ
    せ電極の対向する端縁間に挟まれた部分が除去される、
    請求項6または7に記載の積層セラミック電子部品のト
    リミング方法。
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