JPH08274518A - 誘電体共振手段の製造方法 - Google Patents

誘電体共振手段の製造方法

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JPH08274518A
JPH08274518A JP7407895A JP7407895A JPH08274518A JP H08274518 A JPH08274518 A JP H08274518A JP 7407895 A JP7407895 A JP 7407895A JP 7407895 A JP7407895 A JP 7407895A JP H08274518 A JPH08274518 A JP H08274518A
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dielectric
plating
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outer conductor
terminal electrode
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JP7407895A
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Hiroshi Kuroki
博 黒木
Yoshihiro Miyawaki
義宏 宮脇
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半田接合の信頼性の高い端子電極
などの島状電極を有する誘電体共振手段の製造方法を提
供する。 【構成】誘電体ブロック体11に、少なくとも1個以上
の貫通孔12を設けるとともに、該貫通孔12の内壁面
に内導体13、該ブロック体11の少なくとも1側面に
島状電極である端子電極15、外導体膜14を形成して
成る誘電体共振手段1a、1bの製造方法であって、誘
電体ブロック体11の端子電極15、外導体14を形成
するにあたり、この両者を導通させるための導通部17
を同時に形成して、最終的に導通部17を切断・除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体ブロック体の1
側面に端子電極を有する表面実装に適した誘電体共振手
段の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体共振手段は、単体で誘電体
共振器に用いたり、また、複数個の誘電体共振手段を互
いに電気的に結合して誘電体フィルタとして用いてい
た。
【0003】この誘電体共振手段は、所定形状の誘電体
ブロック体、該ブロック体に内導体、外導体が形成され
ていた。
【0004】近時、誘電体共振器や誘電体フィルタを用
いる各種通信機器、電子機器などにおいては、プリント
配線基板の実装効率などを向上させるため、プリント配
線基板の所定配線パターン上に直接半田接合する誘電体
共振器や誘電体フィルタを実装するための構造が提案さ
れている。
【0005】表面実装可能な端子構造を有する誘電体共
振手段の構造として、例えば特開平3−6101、実開
平7−1602などに開示されている。
【0006】図6に示すように、複数の誘電体共振手段
61a、61bが接合されて1つのフィルタとして用い
られている。
【0007】例えば、一方の誘電体共振手段61aは、
誘電体ブッロック体61からなり、その中心には、貫通
孔62が形成されており、さらに、貫通孔61の内壁面
に内導体63が形成されている。また、貫通孔62の一
方の開口面(開放端面)と対向する短絡端面及び4つの
外側面には外導体64が形成されている。
【0008】ここで、誘電体ブロック体61の少なくと
も1つの側面に、外導体64と隔離された島状電極であ
る端子電極65が形成されていた。この端子電極65は
信号の入出力を行うものである。
【0009】また、必要に応じて、隣接する誘電体共振
手段と接合する側面には結合溝66が形成されている。
【0010】尚、誘電体共振手段61bは、上述の誘電
体共振手段61aと同様な構造となっている。
【0011】上述の内導体63、外導体64、端子電極
65の金属被膜は、通常、厚膜技法によって、また、メ
ッキ技法によって形成されるが、誘電体ブロック体61
の小型化、金属被膜の作業性、誘電体ブロック体61の
エッヂ部における断線防止などを考慮してメッキ技法に
よって金属被膜(金属メッキ被膜)を形成することが多
用されている。
【0012】次に、誘電体共振手段の製造方法を説明す
る。
【0013】まず、周知のセラミックプレス成型技術を
用いて、所定形状、即ち貫通孔を有する誘電体ブロック
体61を形成する。
【0014】次に、誘電体ブロック体61にメッキレジ
スト膜を形成する。具体的には、誘電体ブロック体61
の金属メッキ被膜の形成される領域、即ち、開放端面部
分及び少なくとも1つの側面において端子電極65と外
導体64とを隔離する領域にメッキレジスト膜を被着形
成する。
【0015】次に、無電解メッキ手法で、誘電体ブロッ
ク体61に外導体64、端子電極65となる例えば無電
解Cuメッキ被膜を形成し、さらに、電解メッキ手法
で、電解Cuメッキ被膜、電解Agメッキ被膜を形成す
る。
【0016】最後に、メッキレジスト膜を剥離してい
た。
【0017】
【発明か解決しようとする課題】上述の製造方法によれ
ば、端子電極65と外導体膜64とが隔離されているた
め、特に、端子電極65の電解Cu、Agメッキ被膜の
形成時、この端子電極65部分に充分な電流が流れず、
その結果、安定した電解Cu、Agメッキ被膜を充分に
形成することができなかった。
【0018】例えば、通常の外導体64、内導体63の
膜厚が通常10μm程度に対して、端子電極65部分の
膜厚が1/3〜1/2程度となってしまう。
【0019】この端子電極65は、プリント配線基板に
実装する際には、信号の入出力部分となり、プリント配
線基板上の所定配線パターンと安定した半田接合が要求
されるものの、膜厚が薄くなるため、端子電極65が半
田に食われたり、また、半田溶融の熱に起因して、端子
電極65が誘電体ブロック体61から剥離してしまうこ
とがあり、接合信頼性が大きく低下してしまう。
【0020】また、無電解メッキの処理時間を延ばし
て、膜厚を一定以上にすることも考えられるが、処理時
間がかかる。しかも、電解メッキ被膜に比較して、無電
解メッキ被膜は、被着強度が弱いために根本的な解決に
はならない。
【0021】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、誘電体ブロック体の少なくと
も1側面に形成した島状電極が、半田接合の信頼性が非
常に高く形成することができる誘電体共振手段の製造方
法を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体ブロッ
ク体に、少なくとも1個以上の貫通孔を設けるととも
に、該誘電体ブロック体に内導体と、外導体と、該外導
体と隔離された島状電極を形成して成る誘電体共振手段
の製造方法において、前記誘電体ブロック体の表面に、
無電解メッキ処理により、内導体、外導体、島状電極及
び外導体と島状電極とを接続する導通部となる第1の金
属メッキ被膜を形成する工程と、前記第1の金属メッキ
被膜に電解メッキ処理により、第2の金属メッキ被膜を
被覆形成する工程と、前記導通部を切断除去して島状電
極と外導体とを隔離する工程と、を含む誘電体共振手段
の製造方法である。
【0023】
【作用】本発明によれば、誘電体ブロック体の表面に内
導体、外導体、島状電極は、無電解メッキによって形成
された第1の金属メッキ被膜と、電解メッキ処理によっ
て形成された第2の金属メッキ被膜とから構成されてい
る。
【0024】特に、外導体と島状電極が形成される誘電
体ブロック体の側面において、メッキ処理時には、外導
体、島状電極及び導通部とが形成され、その後、導通部
が切断除去され、島状電極と外導体とが完全に電気的に
隔離される。
【0025】即ち、第2の金属メッキ被膜の形成時、外
導体と島状電極とを導通する導通部が同時に形成される
ため、電解メッキ処理を施しても、島状電極部分に充分
な電流が流れることになり、島状電極の電解メッキ処理
による第2の金属メッキ被膜の膜厚を均一に充分厚くす
ることができ、島状電極を外導体と同様に安定して形成
することができる。
【0026】このため、プリント配線基板の所定配線パ
ターンに、誘電体共振手段を直接半田接合しても、端子
電極が半田によって食われたり、また、熱衝撃が加わっ
ても剥離されることがなく、接合信頼性の高い端子電極
を形成することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の誘電体共振手段の製造方法を
図面に基づいて詳説する。
【0028】図1は、本発明の誘電体共振手段を接合し
た状態の誘電体フィルタの概略図である。
【0029】図1において、誘電体フィルタ10は、例
えば2つの誘電体共振手段1a、1bとで構成されてい
る。この2つの誘電体共振手段1a、1bは、互いの接
合側面で半田などの接合部材を介して、また、2つの誘
電体共振手段1a、1bを密接した状態で取着されるケ
ース体(図示せず)によって強固に接合され、電気的に
は、この側面に形成した結合溝16を介して互いに電磁
界結合しあっている。
【0030】例えば誘電体共振手段1a、1bは、高周
波用誘電体磁器材料から成る誘電体ブロック体11と、
その誘電体ブロック体11の略中心部分を貫通する貫通
孔12、該貫通孔12の内壁面に被着形成された少なく
とも2層の金属メッキ被膜(内導体13)、貫通孔12
の一方開口が現れる一方端面(開放端面)と対向する他
方端面(短絡端面)及び4側面に被着形成された少なく
とも2層の金属メッキ被膜(外導体14)、さらに、少
なくとも誘電体フィルタ10の底面となる側面を含む少
なくとも1側面に形成され、且つ前記外導体14と隔離
された島状電極、例えば端子電極15を有している。
【0031】誘電体ブロック体11は、BaTiO3
などの誘電体セラミック材料を所定形状の金型を用いて
プレス成型で貫通孔12を有する所定形状に成型され、
焼成処理されて形成される。
【0032】貫通孔12の開口を有する開放端面、短絡
端面の形状は例えば2mm×2mmであり、その高さは
共振周波数の波長λに対応して決定され、例えば約8m
mなどに設定されている。貫通孔12の内径は例えば
1.6mmである。
【0033】尚、誘電体ブロック体11の表面は、内導
体13、外導体14、端子電極15が安定的に被着され
るように所定表面粗さで粗化されている。
【0034】誘電体ブロック体1の貫通孔12の内壁面
には内導体13が形成され、短絡端面、4つの側面には
外導体14が形成され、さらに、誘電体共振手段1a、
1bの少なくともプリント配線基板(図示せず)に実装
される面、即ち、誘電体フィルタ10の底面となる面に
は、外導体14と隔離されて独立した端子電極15が形
成されている。
【0035】内導体13、外導体14、端子電極15
は、各種メッキ処理された多層構造であり、例えば、図
2に示すように、誘電体ブロック体11の表面から、無
電解メッキ処理されて形成された無電解Cuメッキ被膜
21、電解メッキ処理されて形成された電解Cuメッキ
被膜22、電解メッキ処理されて形成された電解Agメ
ッキ被膜23の例えば3層構造となっている。ここで、
無電解Cuメッキ被膜21は、第1の金属メッキ被膜で
あり、電解Cuメッキ被膜22、電解Agメッキ被膜2
3を総じて第2の金属メッキ被膜である。
【0036】例えば、無電解Cuメッキ被膜21は、誘
電体ブロック体11の活性化された表面20と接触する
ものであり、必然的に無電解メッキ処理となる。この無
電解メッキ処理を安定に行うために、誘電体ブロック体
11のメッキ形成領域は、パラジュウムなどの粉末の塗
布、熱処理により、表面活性化する。
【0037】この無電解Cuメッキ被膜21の厚みは、
例えば2μm以上である。
【0038】電解Cuメッキ被膜22は、無電解Cuメ
ッキ被膜21とともに、実質的に内導体13、外導体1
4に高周波電流を流すための主導体層であり、高周波特
性を充分に満足するため、無電解Cuメッキ被膜21、
電解Cuメッキ被膜22との合計が5μm以上となるよ
うに形成されている。
【0039】電解Agメッキ被膜23は、特に電解Cu
メッキ被膜22の酸化を防止し、且つ半田などを用いて
誘電体共振器を他の誘電体共振器やシールドケースに接
合する際、この半田の濡れ性を向上させるために形成さ
れるものである。
【0040】これらの各メッキ被膜の厚みの合計は、1
0μm以上となっている。
【0041】次に、上述の誘電体共振手段1a、1bの
製造方法を図3の工程図を用いて説明する。
【0042】まず、第1の工程として、誘電体ブロック
体11を形成する。具体的には、所定セラミック材料を
所定形状にプレス成型して焼結処理して形成する。
【0043】第2の工程として、誘電体ブロック体11
の表面をエッチング処理して、メッキ層21が強固に被
着されるように粗面化を行う。具体的には、フッ酸や硝
酸などを主成分とするエッチング液を用いて浸漬処理を
行う。
【0044】第3の工程として、誘電体ブロック体11
の表面に、内導体13、外導体14及び端子電極15が
形成される領域部分を除いて、樹脂系のメッキレジスト
膜を所定形状に塗布して形成する。具体的には、図4
(a)の斜線部分に示すように、メッキレジスト膜18
は、誘電体ブロック体11のの開放端面となる面に、端
子電極15を有する誘電体ブロック体11の側面に夫々
形成される。ここで、端子電極15を有する誘電体ブッ
ク体11の側面に形成されたメッキレジスト膜18の形
状は、端子電極15と外導体14との一部が互いに導通
する導通部17が形成されように、隔離部分の一部18
aを露出するように形成する。
【0045】第4の工程として、メッキレジスト膜18
から露出する部分(メッキ処理される部分)の誘電体ブ
ロック体11を活性化を行う。具体的には、メッキレジ
スト膜18から露出する部分に、パラジウムなどの金属
を付着させる。
【0046】第5の工程として、メッキレジスト膜18
を剥離する。
【0047】第6の工程として、誘電体ブロック体11
の全表面に、所定Cuメッキ液を用いて無電解メッキ処
理を行い、内導体13、外導体14、端子電極15、導
通部17となる無電解Cuメッキ被膜21を形成する。
この無電解Cuメッキ被膜21は、メッキレジスト膜1
8が被覆されなかった領域、即ち、誘電体ブロック体1
1の活性化された表面のみに形成されることになる。
【0048】特に、メッキレジスト膜18を、無電解C
uメッキ処理する前に剥離したのは、メッキレジスト膜
18がメッキ液に浸漬されて、メッキ液を劣化させない
ためと、メッキ液に浸漬されないことからメッキレジス
ト膜の材料の使用可能な範囲を拡大させて、低コスト化
するためである。
【0049】第7の工程として、続いて所定Cuメッキ
液、Agメッキ液を用いて電解メッキ処理を行って、上
述の無電解Cuメッキ被膜21上に、内導体13、外導
体14、端子電極15、導通部17となる電解Cuメッ
キ被膜22、電解Agメッキ被膜23を形成する。これ
により、図4(b)に示すような誘電体ブロック体11
の表面には、内導体13、外導体14、端子電極15と
なる各金属メッキ被膜が形成され、さらに、外導体14
と端子電極15と導通する導通部17が形成されること
になる。
【0050】第8の工程として、無電解Cuメッキ被膜
21、電解Cuメッキ被膜22、電解Agメッキ被膜2
3からなる導通部17を切断・除去して、端子電極15
と外導体14とを電気的に分離する。具体的には、図4
(b)の一点鎖線X−X線部分をレーザー照射による光
学的手段によって焼失させたり、ダイヤモンドホイルや
サンドブラストなどの機械的手段によって切断させたり
して行う。
【0051】尚、上述の工程では説明していないが、無
電解Cuメッキ被膜21を、誘電体ブロック体11との
被着強度を向上させるために、メッキ処理を全て終了し
た後に、熱処理(アニール処理)を行う。具体的には大
気雰囲気中で200〜300℃、例えば250℃の処理
を行う。
【0052】以上の製造方法によれば、誘電体ブロック
体11の表面に、無電解メッキ、電解メッキによって形
成された金属メッキ被膜からなる内導体13、外導体1
4、端子電極などの島状電極17を有する誘電体共振手
段の製造方法であって、上述の無電解メッキ、電解メッ
キで各導体13、14、電極15を形成するにあたり、
この各導体13、14、電極15の他に、外導体14と
端子電極15とが導通部17を形成している。従って、
端子電極15の電解Cuメッキ被膜22、電解Agメッ
キ被膜23を外導体14と同一条件で被覆形成すること
ができ、端子電極15を外導体14と同様に充分な厚み
で形成することができることになる。
【0053】従って、プリント配線基板の所定配線パタ
ーン上に、端子電極15を直接半田によって接合して
も、半田食われや端子電極15の剥離などが発生せず、
その接合信頼性を高めることができる。
【0054】また、端子電極15は、メッキレジスト膜
18の形成位置に規制されて形成された導通部17と、
最終工程における導通部17の切断・除去によって達成
されるが、メッキレジスト膜18は、従来の誘電体共振
手段であっても、隔離部分を形成するために用いられて
いたものであり、製造工程上、大きな作業煩雑性を持ち
込むものではなく、また、その切断・除去も、従来よ
り、誘電体共振手段の共振周波数を調整する際、外導体
の一部を除去していたものであり、実質的に大きな工程
の付加にはならない。
【0055】図5(a)、(b)は、本発明の他の実施
例である。
【0056】図5に示す共振器手段は、島状電極である
端子電極150が、誘電体ブロック体11の2つの側面
に跨がって形成されている。
【0057】特に、この実施例では、図5(a)に示す
ように、外導体14と端子電極150とを接続する導通
部170が、誘電体ブロック体11の稜線部分に形成さ
れるようにしてメッキレジスト膜180が被着されてい
る。
【0058】従って、図5(b)に示すように、各メッ
キ処理が終了した後、導通部170を一点鎖線のX−X
線に沿って切断・除去する場合、誘電体ブロック体11
の稜線部分で行うことになる。
【0059】このように誘電体ブロック体11の稜線部
分の切断は、機械的な除去方法であるダイヤモンドホイ
ルなどを用いて行うことが非常に有利となる。
【0060】尚、上述したように、メッキレジスト膜1
8の形成工程は、活性化処理工程の前に行い、メッキレ
ジスト膜18の剥離工程は、図3に示すように、活性化
処理工程の直後に行っても、また、その後のどの工程で
行っても構わない。
【0061】上述の実施例では、内導体13、外導体1
4、端子電極15、150、導通部17、170の被着
形成位置を規制するために、メッキレジスト膜18を用
いているが、誘電体ブロック体11の表面を活性化する
Pd成分を付着位置を厳密に制御すれば、メッキレジス
ト膜18を用いなくともよい。
【0062】また、上述の実施例では、製造工程中にお
いても、開放端面は金属メッキ被膜を形成していない
が、この開放端面にも金属メッキ被膜を形成し、誘電体
共振手段の長さを制御して共振周波数の周調工程で、同
時に、開放端面に形成された金属メッキ被膜を研磨除去
しても構わない。この時、島状電極である端子電極1
5、150をこの開放端面側に形成した金属メッキ被膜
と導通部17、170で接続させても構わない。
【0063】さらに、島状電極は、端子電極15、15
0として説明したが、例えば、誘電体共振手段1a、1
b間の段間結合用電極であっても構わない。この段間結
合用電極は、隣接する誘電体共振手段1a、1bの接合
側面の外導体14が夫々矩形状に除去され、その矩形状
除去部内に被着形成されるものであり、隣接する誘電体
共振手段の段間結合用電極と密接に接続される。
【0064】尚、誘電体共振手段を2つ接合したフィル
タで説明したが、3つ以上の誘電体共振手段を接合する
場合には、例えば中央に位置する誘電体共振手段におい
ては、外部回路と接続する信号の入出力のための端子電
極15を形成する必要はない。
【0065】また、結合溝16を用いず、隣接する誘電
体共振手段の結合容量、入出力容量成分を、別の容量基
板に形成する場合、例えば、両側に誘電体共振手段を備
えた誘電体共振手段にも島状電極である端子電極15を
形成してもよい。
【0066】また、複数の誘電体共振手段を単一の誘電
体ブロック体で形成しても構わない。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、プリン
ト配線基板上に、誘電体ブロック体の同一表面に形成し
た外導体と端子電極である島状電極とが半田接合される
表面実装に適した誘電体共振手段の製造方法であり、外
導体と端子電極とが無電解メッキ処理及び電解メッキ処
理されてなる形成された金属メッキ被膜からなり、少な
くとも電解メッキ処理される際には、外導体と端子電極
とが導通部を介して導通した状態で行われ、その後、導
通部が切断・除去されて端子電極と外導体とが完全に隔
離されることになる。
【0068】このため、端子電極を外導体と同一条件で
金属メッキ被膜を形成することができるため、端子電極
の膜厚が薄くなったり、プリント配線基板に半田接合し
た時に、半田食われが発生したり、誘電体ブッロク体か
ら剥離したりすることが一切なく、接合信頼性が高まる
端子電極を簡単に形成することができる。
【0069】また、島状電極が隣接する誘電体共振手段
間に接合する段間結合用電極である場合には、段間結合
用電極間の接合信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体共振手段を接合した状態の誘電
体フィルタの外観斜視図である。
【図2】本発明の誘電体共振手段の内導体、外導体、端
子電極の金属メッキ被膜の構成を説明する構成図であ
る。
【図3】本発明の誘電体共振手段の製造方法を説明する
ための工程図である。
【図4】本発明の誘電体共振手段の主要製造工程を説明
する図であり、(a)はメッキレジスト膜の形成状態の
誘電体ブロック体の外観斜視図であり、(b)は金属メ
ッキ被膜を形成した誘電体ブロック体の外観斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の誘電体共振手段の主要製造工程を
説明する図であり、(a)はメッキレジスト膜の形成状
態の誘電体ブロック体の外観斜視図であり、(b)は金
属メッキ被膜を形成した誘電体ブロック体の外観斜視図
である。
【図6】従来の誘電体共振手段を接合した状態の誘電体
フィルタの外観斜視図である。
【符号の説明】
10、60・・・・・・誘電体フィルタ 1a、1b、60a 、60b ・・誘電体共振手段 11、61・・・・・・誘電体ブロック体 12、62・・・・・・貫通孔 13、63・・・・・・内導体 14、64・・・・・・外導体 15、65・・・・・・端子電極 16、66・・・・・・結合溝 17・・・・・・・・・導通部 18・・・・・・・・・メッキレジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 7/04 H01P 7/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロック体に、少なくとも1個以
    上の貫通孔を設けるとともに、該誘電体ブロック体に内
    導体と、外導体と、該外導体と隔離された島状電極を形
    成して成る誘電体共振手段の製造方法において、 前記誘電体ブロック体の表面に、無電解メッキ処理によ
    り、内導体、外導体、島状電極及び外導体と島状電極と
    を接続する導通部となる第1の金属メッキ被膜を形成す
    る工程と、 前記第1の金属メッキ被膜に電解メッキ処理により、第
    2の金属メッキ被膜を被覆形成する工程と、 前記導通部を切断除去して島状電極と外導体とを隔離す
    る工程と、を含む誘電体共振手段の製造方法。
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Cited By (5)

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