JPH08311965A - 衛生洗浄装置におけるノズル機構 - Google Patents

衛生洗浄装置におけるノズル機構

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JPH08311965A
JPH08311965A JP12236395A JP12236395A JPH08311965A JP H08311965 A JPH08311965 A JP H08311965A JP 12236395 A JP12236395 A JP 12236395A JP 12236395 A JP12236395 A JP 12236395A JP H08311965 A JPH08311965 A JP H08311965A
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Akihiko Nakajima
彰彦 中島
Kaoru Futamura
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動モータや給水口を単一化することで、部品
点数を減らし、コストを低減したり省スペース化の要請
に応じることができ、しかも簡易な構成により確実に洗
浄水の噴出をお尻洗浄とビデ洗浄とに切り換えることが
できる衛生洗浄装置におけるノズル機構を提供するこ
と。 【構成】駆動モータ50により位置調整可能で、かつ内
部が第1洗浄水通路21aとなるノズル本体21と、該
ノズル本体21に外嵌し、その軸心方向に沿って前記駆
動モータ50によりノズル本体21とは別に移動可能
で、かつ内部が第1洗浄水通路21aに連通する第2洗
浄水通路31aとなるノズルヘッド31と、前記ノズル
本体21及びノズルヘッド31の各洗浄水通路内に移動
可能に内装され、前記ノズルヘッド31に形成されたお
尻用噴出孔32とビデ用噴出孔33とを選択的に塞ぐシ
リンダ41とを具備して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器の便座後部に使用
者の局部を洗浄する関連器機が内装されたケーシング本
体が設置され、該ケーシング本体の正面側に洗浄水を噴
出する洗浄用ノズルを支持して成る衛生洗浄装置におけ
るノズル機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置において
は、一つのモータで、温水を噴出する洗浄用ノズルの伸
縮動作、並びに伸出位置(お尻洗浄位置、ビデ洗浄位
置)の微調整及びムーブ動作(細かい前後動作)をベル
ト駆動で行なうようなノズル機構が一般に知られてい
る。かかるノズル機構では、一の水路にてお尻洗浄水と
ビデ洗浄水との水路を切り換えられるような構造は備え
ておらず、従ってノズルには2つの水路が形成され、各
水路に対してそれぞれ別々に計2本の給水チューブが連
通接続されていた。また、一の給水源から2本の給水チ
ューブにそれぞれ選択的に温水を供給すべく、専用の水
路切換弁等の関連器機も別途設けられていた。
【0003】また、別の衛生洗浄装置においては、洗浄
用ノズルに対する給水口が一か所のみ設けられ、接続さ
れる給水チューブも一つだけであり、ノズルの伸出位置
によって、ノズル内の水路をお尻洗浄用とビデ洗浄用と
に切換え操作が可能なノズル機構も知られている。この
ようなノズル機構では、一般にノズルの伸縮動作をお行
なうためのモータとその駆動機構とは別に、ノズルの伸
出位置の微調整及びムーブ動作を行なうためのモータ等
の駆動系が独立に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最初に
述べた衛生洗浄装置におけるノズル機構では、洗浄用ノ
ズルに対して2本の給水チューブが接続されているか
ら、ノズルの動作時に2本の給水チューブを引きずるよ
うな形となり、装置全体の部品レイアウトに制約が多
く、デザインや小型化の観点より問題であった。また、
2つの水路、2本の給水チューブ、それに専用の水路切
換弁等の関連器機も必要であったため、部品点数が多い
と共に組付け工数も多く、コスト的に不利であった。
【0005】また、後に述べた衛生洗浄装置におけるノ
ズル機構では、ノズルを所定動作させる駆動系のモータ
が2つも必要であり、コストアップの要因になると共
に、近年高まっている省スペース化の要請にも反すると
いう問題点があった。以上のような問題点は、前述した
2つの衛生洗浄装置におけるノズル機構を単に組合せて
みても到底解決できるものではなく、従来のノズル機構
の長所のみを併せもつような全く新しいタイプのノズル
機構の開発が衛生洗浄装置業界では切望されていた。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、駆動モータや給水口を単一化する
ことで、部品点数を減らし、コストを低減したり省スペ
ース化の要請に応じることができ、しかも簡易な構成に
より確実に洗浄水の噴出をお尻洗浄とビデ洗浄とに切り
換えることができる衛生洗浄装置におけるノズル機構を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。
【0008】[1] 便器(1)の便座後部(2)にケ
ーシング本体(10a)が設置され、該ケーシング本体
(10a)の正面側に洗浄水を噴出する洗浄用ノズル
(20)を支持して成る衛生洗浄装置(10)における
ノズル機構において、前記ケーシング本体(10a)内
にて前後に延びるように支持され、その軸心方向に駆動
モータ(50)により位置調整可能であり、かつ内部が
給水源に連通接続された第1洗浄水通路(21a)とな
るノズル本体(21)と、前記ノズル本体(21)の外
周に外嵌し、その軸心方向に沿って前記駆動モータ(5
0)によりノズル本体(21)とは別に、引っ込んだ状
態の待機位置とケーシング本体(10a)前方に伸出す
るお尻洗浄位置と更に前方のビデ洗浄位置とに移動可能
であり、かつ内部が前記第1洗浄水通路(21a)に連
通する第2洗浄水通路(31a)となり、前端側の前後
にお尻用噴出孔(32)及びビデ用噴出孔(33)がそ
れぞれ形成されたノズルヘッド(31)と、前記ノズル
本体(21)及びノズルヘッド(31)の各洗浄通路
(21a,31a)内に亘り、通路を塞ぐことなく軸心
方向に移動可能に内装され、かつ付勢手段(44)によ
り前方向に付勢され、後端側には、前記ノズル本体(2
1)の前端開口部(23)に係合するストッパ(42)
が設けられ、前端側には、前記ノズルヘッド(31)が
お尻洗浄位置にあるときビデ用噴出孔(33)を塞ぐ一
方、前記ノズル本体(21)がビデ洗浄位置にあるとき
お尻用噴出孔(32)を塞ぐキャップ(43)が設けら
れたシリンダ(41)と、を具備して成ることを特徴と
する衛生洗浄装置(10)におけるノズル機構。
【0009】[2] 前記ノズルヘッド(31)が待機
位置にあるとき、前記シリンダ(41)はそのキャップ
(43)が前記ノズルヘッド(31)のお尻用噴出孔
(32)及びビデ用噴出孔(33)を塞がない位置に配
され、前記ケーシング本体(10a)側に、前記待機位
置にあるノズルヘッド(31)の先端側の各噴出孔(3
2,33)を洗浄水流出用の隙間がある状態で覆う洗浄
用カバー(60)を設けたことを特徴とする前記[1]
記載の衛生洗浄装置(10)におけるノズル機構。
【0010】
【作用】衛生洗浄装置(10)を使用しない場合、その
ノズル機構を構成するノズル本体(21)は、ケーシン
グ本体(10a)内で最後端側の初期位置にある。そし
て、ノズル本体(21)に外嵌するノズルヘッド(3
1)は、前記ノズル本体(21)に対して相対的に引っ
込んだ状態の待機位置にある。
【0011】便器(1)に着座した使用者がお尻を洗浄
する場合、駆動モータ(50)によって前記ノズルヘッ
ド(31)をケーシング本体(10a)前方に伸出する
お尻洗浄位置まで移動させる。すると、前記ノズル本体
(21)及びノズルヘッド(31)の各洗浄水通路(2
1a,31a)内に亘り移動可能なシリンダ(41)
が、付勢手段(44)の付勢力により前方へ移動する。
シリンダ(41)の後端側にあるストッパ(42)がノ
ズル本体(21)の前端開口部(23)に係合したと
き、シリンダ(41)の前端側にあるキャップ(43)
は丁度ノズルヘッド(31)の先端側にあるビデ用噴出
孔(33)を塞ぐ。
【0012】それにより、ノズル本体(21)内の第1
洗浄水通路(21a)に給水源から供給された洗浄水
は、シリンダ(41)の間を通ってノズルヘッド(3
1)内の第2洗浄水通路(31a)に流入した後、塞が
れていないお尻用噴出孔(32)から噴出する。かかる
お尻洗浄の際には、前記駆動モータ(50)によりノズ
ル本体(21)、すなわちノズル本体(21)より伸出
したノズルヘッド(31)をも含めたノズル全体を軸心
方向に位置調整できるため、洗浄水の噴出位置の微調整
やムーブ動作(細かい前後動作)をも、前記一の駆動モ
ータ(50)で行なうことができる。
【0013】一方、使用者がビデを洗浄する場合には、
前記駆動モータ(50)によってノズルヘッド(31)
を、お尻洗浄位置より更に前方のビデ洗浄位置まで移動
させる。すると今度は、ノズルヘッド(31)とシリン
ダ(41)との相対的な位置関係の変化により、該シリ
ンダ(41)の前端側のキャップ(43)が丁度ノズル
ヘッド(31)の先端側にあるお尻用噴出孔(32)を
塞ぐことになる。
【0014】従って、ノズルヘッド(31)内に流入し
た洗浄水は開いているビデ用噴出孔(33)から噴出す
る。かかるビデ洗浄の際には、前記駆動モータ(50)
によりノズル本体(21)、すなわちノズル本体(2
1)より伸び出たノズルヘッド(31)をも含めたノズ
ル全体を軸心方向に更に前方へ移動させるとよい。
【0015】以上のように、ノズル本体(21)内の第
1洗浄水通路(21a)とノズルヘッド(31)内の第
2洗浄水通路(31a)とは一体的に連通して一つ給水
路を成すため、ノズル本体(21)側の一か所のみで給
水源に連通接続すればよい。しかも一の駆動モータ(5
0)で、ノズル機構を成すノズルヘッド(31)の伸縮
動作、並びにノズル全体の伸出位置(お尻洗浄位置、ビ
デ洗浄位置)の微調整及びムーブ動作を行なうことがで
きる。
【0016】更にまた、洗浄用カバー(60)を設けた
場合には、ノズルヘッド(31)が待機位置にある状態
でノズル本体(21)側から洗浄水を供給すると、洗浄
水はノズルヘッド(31)の先端側の各噴出孔(32,
33)から噴出する。ところが噴出した洗浄水は前記洗
浄用カバー(60)の内壁に当って跳ね返りつつ、洗浄
水流出用の隙間を流下するため、ノズルヘッド(31)
の先端側はクリーニングされ、清潔に保つことができ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図3は本発明の一実施例を示している。図
3に示すように衛生洗浄装置10は、便器1の便座後部
2に取付けられ、使用者の局部を洗浄する関連器機が内
装されたケーシング本体10aを具備する。かかる衛生
洗浄装置10におけるノズル機構は、前記ケーシング本
体10aの正面側に洗浄水を噴出する洗浄用ノズル20
を支持して成る。
【0018】ケーシング本体10aの正面部11内に
は、次述するノズル機構の他に、給水機構等の洗浄関連
器機が内装されている。また、ケーシング本体10aの
一側部12には、主として給水加熱装置を構成する貯湯
タンク、加熱器、温度制御手段等の関連器機が内装さ
れ、他側部13には、必要に応じて乾燥器、脱臭器、或
は暖房器等が内装されている。なおケーシング本体10
aには、便座14と便蓋15が開閉可能に枢着されてい
る。
【0019】図1(a)〜(c)や図2に示すように、
ノズル機構の洗浄用ノズル20は、ノズル本体21と、
ノズルヘッド31と、シリンダ41とを有し、一つの駆
動モータ50によって、ノズルの伸縮動作、並びに伸出
位置の微調整及びムーブ動作(細かい前後動作)を行え
るものである。しかもノズルの伸出位置によって、ノズ
ル内の水路をお尻洗浄用とビデ洗浄用とに切換えること
ができるように構成されている。
【0020】ノズル本体21は、ケーシング本体10a
内にて前後に、正確には図3に示す如く後方から前方に
かけ下降して延びるように支持され、その軸心方向に駆
動モータ50によって位置調整可能に配設されている。
ノズル本体21の内部は第1洗浄水通路21aとなって
おり、その後端側には給水源(図示せず)に連通接続す
るためのチューブを繋ぐ一の給水口22が突設されてい
る。また、ノズル本体21の前端面には開口部23が形
成されている。
【0021】ノズルヘッド31は、前記ノズル本体21
の外周に対しその軸心方向に移動可能に外嵌しており、
伸縮動作するように構成されている。ノズルヘッド31
は、前記駆動モータ50によりノズル本体21とは別
に、引っ込んだ状態の待機位置と、ケーシング本体10
aの前方に伸出するお尻洗浄位置と、更に前方に伸出す
るビデ洗浄位置とに移動すべく設定されている。
【0022】更に詳しく言えば、図1(a)に示すよう
に、ノズル本体21の後端側までノズルヘッド31が外
嵌しているときが待機位置であり、図1(b)に示すよ
うに、ノズル本体21に対してノズルヘッド31をA寸
法伸出させるとお尻洗浄位置となり、図1(c)に示す
ように、ノズル本体21に対してノズルヘッド31をC
(>A)寸法伸出させるとビデ洗浄位置となるよう構成
されている。
【0023】また、図1(b)に示すように、ノズルヘ
ッド31をお尻洗浄位置まで伸出させた後、ノズル本体
21、すなわち洗浄用ノズル20全体を更にB寸法だけ
前方へ移動させると、ノズルヘッド31の先端側をお尻
洗浄位置の基準ポイントに合せることができるように設
定されている。また、図1(c)に示すように、ノズル
ヘッド31をビデ洗浄位置まで伸出させた後、通常ノズ
ル本体21すなわち洗浄用ノズル20全体を更にD(>
B)寸法だけ前方へ移動させると、ノズルヘッド31の
先端側をビデ洗浄位置の基準ポイントに合せることがで
きように設定されている。
【0024】ノズルヘッド31の内部は、前記ノズル本
体21内の第1洗浄水通路21aに連通する第2洗浄水
通路31aとなっており、第1洗浄水通路21aと第2
洗浄水通路31aとは一つの給水路を成している。ま
た、ノズルヘッド31の前端上面側には、お尻用噴出孔
32が形成されており、更にその前方位置にはビデ用噴
出孔33が形成されている。
【0025】シリンダ41は、前記ノズル本体21及び
ノズルヘッド31の各洗浄水通路21a,31a内に亘
り、それら通路の途中を塞ぐことなく軸心方向に移動可
能に内装されている。かかるシリンダ41は、付勢手段
としてのコイルばね44により前方向に付勢されてい
る。ここで付勢手段は、コイルばね44に限定されるも
のではなく、例えばゴム材等であってもよい。
【0026】シリンダ41の後端側には前記ノズル本体
21の前端開口部23に対して水路を塞ぐことなく係合
するストッパ42が設けられており、一方、前端側に
は、前記ノズルヘッド31がお尻洗浄位置にあるときビ
デ用噴出孔33を塞ぐ一方、前記ノズル本体21がビデ
洗浄位置にあるときお尻用噴出孔32を塞ぐキャップ4
3が設けられている。このようなシリンダ41は、前記
コイルばね44の付勢力により、その前端のキャップ4
3がノズルヘッド31の前端面に係合するか、または後
端のストッパ42がノズル本体21の前端開口部23に
係合する位置まで、前方に移動できるように設定されて
いる。
【0027】図2に示すように駆動モータ50は、これ
一つで前述した洗浄用ノズル20の伸縮動作、並びに伸
出位置の微調整及びムーブ動作(細かい前後動作)を行
う駆動源となるものであり、ノズル本体21の基端側下
方に位置すべくケーシング本体10a内に固設されてい
る。また、駆動モータ50の出力軸51には、ヘッド伸
縮用の駆動プーリー52とノズル全体調整用の駆動歯車
53とが固結され、駆動プーリー52と駆動歯車53と
間の出力軸51途中には切断・接続可能なクラッチ51
aが設けられている。
【0028】クラッチ51aの構成は一般的であるので
説明は省略するが、かかるクラッチ51aが接続してい
る状態で駆動モータ50に給電すると駆動プーリー52
と駆動歯車53とが同期して回転する一方、クラッチ5
1aが切られた状態で駆動モータ50に給電すると駆動
プーリー52のみが回転し駆動歯車53は回転しないよ
うに設定されている。
【0029】ノズル本体21の先端側方には従動プーリ
ー54が軸支されており、この従動プーリー54と前記
駆動プーリー52とに無端ベルト55が掛け渡されてい
る。かかる無端ベルト55はノズル本体21の側方に沿
うように配されており、無端ベルト55の途中がノズル
本体21の後端側に突設された係止片35に押引き可能
に係合している。すなわち、駆動プーリー52の回転に
より、ノズルヘッド31のノズル本体21に対する伸縮
動作を行うことができるように成っている。なお、ベル
トの代りにワイヤ駆動としてもよい。
【0030】ノズル本体21の後端側には軸線方向に延
び、前記駆動歯車53に噛合するラック56が設けられ
ている。ラック56は無端ベルト55との干渉を回避す
べくL字形断面に形成されている。また、ノズルヘッド
31には、ラック56との干渉を回避するためのガイド
溝36が形成されている。
【0031】前記駆動歯車53の回転により、ノズル本
体21が軸心方向に移動するように構成されている。ま
た、図2に示すように駆動歯車53が回転する場合、必
ず駆動プーリー52も回転するため、ノズル本体21の
みならず、ノズルヘッド31をも含む洗浄用ノズル20
全体を軸心方向に微調整及びムーブ動作できるようにな
っている。このとき、ノズル本体21とノズルヘッド3
1との相対的な位置関係は変化しないように設定されて
いる。
【0032】図3に示すように、ケーシング本体10a
の正面部11には洗浄用カバー60が固設されている。
この洗浄用カバー60は図1(a)に示すように、ノズ
ル本体21が最後端側の初期位置にあり、しかも前記ノ
ズルヘッド31が待機位置にあるとき、ノズルヘッド3
1の先端側の各噴出孔32,33を洗浄水流出用の隙間
61がある状態で覆うように配設されている。
【0033】次に作用を説明する。図1(a)におい
て、衛生洗浄装置10を使用しない場合、その洗浄用ノ
ズル20を構成するノズル本体21は、ケーシング本体
10a(図3参照)内で最後端側の初期位置にある。そ
して、ノズル本体21に外嵌するノズルヘッド31は、
ノズル本体21に対して相対的に引っ込んだ状態の待機
位置にある。このとき、シリンダ41はコイルばね44
の付勢力により、そのキャップ43がノズルヘッド31
の前端面内壁に当接する位置にあり、ノズルヘッド31
の各洗浄水通路21a,31aは前記キャップ43によ
り塞がれることなく開いている。
【0034】かかる状態で、ノズル本体21側の給水口
22から各洗浄水通路21a,31a内に洗浄水を供給
すると、洗浄水はノズルヘッド31の各噴出孔32,3
3から噴出する。ところが噴出した洗浄水は洗浄用カバ
ー60の内壁に当って跳ね返りつつ、洗浄水流出用の隙
間61を流下するため、ノズルヘッド31の先端側はク
リーニングされ、清潔に保つことができる。このように
ノズルのセルフクリーニングを各噴出孔32,33から
の跳ね返り方式とすることにより、従来の例えばYパッ
キンシール方式に比して、クリーニング性能をより一層
向上させることができる。
【0035】便器1に着座した使用者がお尻を洗浄する
場合、駆動モータ50によって前記ノズルヘッド31を
ケーシング本体10a前方に伸出するお尻洗浄位置まで
移動させる。すなわち、図2中でクラッチ51aを切っ
て駆動モータ50に給電すると、駆動プーリー52のみ
が回転するため、図1(b)にてノズルヘッド31をケ
ーシング本体10aに対してA寸法だけの前方に伸出さ
せればよい。
【0036】続いて、クラッチ51aを接続した状態で
駆動モータ50を作動させると、駆動プーリー52と共
に駆動歯車53も回転するため、該駆動歯車53に噛合
するラック56のあるノズル本体21が前後方向に移動
する。またこのとき、ノズルヘッド31も一緒に同スト
ロークだけ移動するため、ノズル本体21とノズルヘッ
ド31との相対的な位置関係が変化することなく、洗浄
用ノズル20全体を軸心方向に微調整及びムーブ動作さ
せることができる。具体的には図1(b)に示すよう
に、先ずノズルヘッド31のみA寸法だけの前方に伸出
させた後、洗浄用ノズル20全体を更にB寸法だけ前方
へ移動させると、ノズルヘッド31の先端側をお尻洗浄
位置の基準ポイントに合せることができる。
【0037】ノズルヘッド31の先端側がお尻洗浄位置
の基準ポイントに合致しているときには、シリンダ41
がコイルばね44の付勢力により、その後端のストッパ
42がノズル本体21の前端開口部23に係合する位置
まで伸出する。このとき、シリンダ41のキャップ43
によってノズルヘッド31のビデ用噴出孔33が塞がれ
る。
【0038】従って、ノズル本体21内の第1洗浄水通
路21aに供給された洗浄水は、シリンダ41の間を通
ってノズルヘッド31内の第2洗浄水通路31aに流入
した後、塞がれていないお尻用噴出孔32から噴出す
る。かかるお尻洗浄の際、前記駆動モータ50によりノ
ズル本体21、すなわちノズル本体21より伸出したノ
ズルヘッド31をも含めたノズル全体を軸心方向に位置
調整できるため、洗浄水噴出位置の微調整やムーブ動作
(細かい前後動作)をも一の駆動モータ50で行なうこ
とができる。
【0039】一方、使用者がビデを洗浄する場合には、
前記駆動モータ50によって、図1(c)に示すよう
に、先ずノズルヘッド31をお尻洗浄位置より更に前方
のビデ洗浄位置までC寸法移動させる。続いて、洗浄用
ノズル20全体を更にD寸法だけ前方へ移動させると、
ノズルヘッド31の先端側をビデ洗浄位置の基準ポイン
トに合せることができる。かかる状態でノズル本体21
内の第1洗浄水通路21aに供給された洗浄水は、シリ
ンダ41の間を通ってノズルヘッド31内の第2洗浄水
通路31aに流入した後、キャップ43の挿通孔43a
を抜けビデ用噴出孔33から噴出する。かかるビデ洗浄
の際にも、洗浄水噴出位置の微調整やムーブ動作を一の
駆動モータ50で行なうことができる。
【0040】以上のように、ノズル本体21内の第1洗
浄水通路21aとノズルヘッド31内の第2洗浄水通路
31aとは一体的に連通して一つ給水路を成すため、ノ
ズル本体21側の一か所のみで給水源に連通接続すれば
よい。それにより、給水チューブが1本で済み、ノズル
の伸縮に伴う給水チューブの移動も少なくて済む。ま
た、お尻洗浄用とビデ洗浄用との水路を切り換える専用
の切換弁等も不要となる。しかも一の駆動モータ50
で、ノズル機構を成すノズルヘッド31の伸縮動作、並
びにノズル全体の伸出位置お尻洗浄位置、ビデ洗浄位置
の微調整及びムーブ動作を行なうことができる。
【0041】なお、本発明に係る衛生洗浄装置における
ノズル機構は、前述した実施例の具体的構成に限定され
るものではない。例えば前記実施例では、一の駆動モー
タ50により洗浄用ノズル20の伸出位置の微調整及び
ムーブ動作を行う駆動機構として、ラック&ピニオンを
用いたものを示したが、図4に示したように、カム機構
によって構成してもよい。
【0042】図4に示す駆動機構では、洗浄用ノズル2
0の伸縮動作を行う無端ベルト55が掛け渡された駆動
プーリー52の側面にボス52aが突設されている。ま
た、駆動プーリー52の傍らにはカム70が揺動可能に
枢軸71により軸支されており、カム70の一端側はノ
ズル本体21の後端にリンク73を介して押引き可能に
連結されている。また、カム70には前記駆動プーリー
52のボス52aが係合可能な被係合溝72が形成され
ている。
【0043】このようなカム機構によれば、図示したよ
うにボス52aがカム70の被係合溝72に係合してい
る状態で、駆動モータ50を正逆両方向に作動させる
と、洗浄ノズル20全体のムーブ動作(細かい前後動
作)等を行なわせることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る衛生洗浄装置におけるノズ
ル機構によれば、ノズル本体内の第1洗浄水通路とノズ
ルヘッド内の第2洗浄水通路とは一体的に連通して一つ
給水路を成すから、ノズル本体側の一か所のみで給水源
に連通接続すればよいため、給水チューブが1本で済み
部品点数を減らすことができ、ノズルの伸縮に伴う給水
チューブの移動も少なくて済み、部品レイアウトの制約
が減ってデザインや小型化の自由度が大きくなる。ま
た、お尻洗浄用とビデ洗浄用との水路を切り換える専用
の切換弁等も不要となり、コストを低減することがで
き、省スペース化の要請にも応じることができる。
【0045】しかも一の駆動モータで、ノズル機構を成
すノズルヘッドの伸縮動作、並びにノズル全体の伸出位
置お尻洗浄位置、ビデ洗浄位置の微調整及びムーブ動作
を行なうから、より一層と部品点数を減らし、コストを
低減したり省スペース化の要請に応じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置のノズル
機構の動作を説明するための断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置のノズル
機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置を設置し
た便器を示す斜視図である。
【図4】本発明の別実施例に係る衛生洗浄装置のノズル
機構の駆動系を示す側面図である。
【符号の説明】
1…便器 10…衛生洗浄装置 10a…ケーシング本体 20…洗浄用ノズル 21a…第1洗浄水通路 31…ノズルヘッド 31a…第2洗浄水通路 32…お尻用噴出孔 33…ビデ用噴出孔 41…シリンダ 44…コイルばね(付勢手段) 50…駆動モータ 60…洗浄用カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器の便座後部にケーシング本体が設置さ
    れ、該ケーシング本体の正面側に洗浄水を噴出する洗浄
    用ノズルを支持して成る衛生洗浄装置におけるノズル機
    構において、 前記ケーシング本体内にて前後に延びるように支持さ
    れ、その軸心方向に駆動モータにより位置調整可能であ
    り、かつ内部が給水源に連通接続された第1洗浄水通路
    となるノズル本体と、 前記ノズル本体の外周に外嵌し、その軸心方向に沿って
    前記駆動モータによりノズル本体とは別に、引っ込んだ
    状態の待機位置とケーシング本体前方に伸出するお尻洗
    浄位置と更に前方のビデ洗浄位置とに移動可能であり、
    かつ内部が前記第1洗浄水通路に連通する第2洗浄水通
    路となり、前端側の前後にお尻用噴出孔及びビデ用噴出
    孔がそれぞれ形成されたノズルヘッドと、 前記ノズル本体及びノズルヘッドの各洗浄通路内に亘
    り、通路を塞ぐことなく軸心方向に移動可能に内装さ
    れ、かつ付勢手段により前方向に付勢され、後端側に
    は、前記ノズル本体の前端開口部に係合するストッパが
    設けられ、前端側には、前記ノズルヘッドがお尻洗浄位
    置にあるときビデ用噴出孔を塞ぐ一方、前記ノズル本体
    がビデ洗浄位置にあるときお尻用噴出孔を塞ぐキャップ
    が設けられたシリンダと、 を具備して成ることを特徴とする衛生洗浄装置における
    ノズル機構。
  2. 【請求項2】前記ノズルヘッドが待機位置にあるとき、
    前記シリンダはそのキャップが前記ノズルヘッドのお尻
    用噴出孔及びビデ用噴出孔を塞がない位置に配され、 前記ケーシング本体側に、前記待機位置にあるノズルヘ
    ッドの先端側の各噴出孔を洗浄水流出用の隙間がある状
    態で覆う洗浄用カバーを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の衛生洗浄装置におけるノズル機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231719A (ja) * 2006-02-01 2007-09-13 Toto Ltd 衛生洗浄便座装置及びトイレ装置
JP2012132284A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Aisin Seiki Co Ltd 人体洗浄装置
JP2020007816A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 株式会社Lixil 局部洗浄装置

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